JPH09345U - 圧延機用の潤滑剤密封型軸受ユニット - Google Patents

圧延機用の潤滑剤密封型軸受ユニット

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JPH09345U
JPH09345U JP010904U JP1090496U JPH09345U JP H09345 U JPH09345 U JP H09345U JP 010904 U JP010904 U JP 010904U JP 1090496 U JP1090496 U JP 1090496U JP H09345 U JPH09345 U JP H09345U
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bearing
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JP010904U
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利明 北野
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Koyo Seiko Co Ltd
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Koyo Seiko Co Ltd
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    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/72Sealings
    • F16C33/76Sealings of ball or roller bearings
    • F16C33/78Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members
    • F16C33/7803Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members suited for particular types of rolling bearings
    • F16C33/7813Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members suited for particular types of rolling bearings for tapered roller bearings
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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Abstract

(57)【要約】 【課題】圧延機用の潤滑剤密封型軸受ユニットにおい
て、圧延機の稼働中に生ずる各部の変動に影響されず
に、所望のシール性能を安定的に発揮できるようにする
こと。 【解決手段】圧延ロール1のロールネック2に外装され
る潤滑剤密封型軸受ユニットにおいて、密封装置5のシ
ール保持環7の外周面と軸受ハウジング4の内周面との
間に、軸受外輪6と軸受ハウジング4とのはめ合い隙間
よりも大きな間隙を設ける。シール保持環7と外輪6と
のいずれか一方に凸部10を、残り他方に凸部10に係
合する凹部11をそれぞれ設け、これらの係合部分にシ
ール保持環7と外輪6の相対変位を許容する間隙を設け
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、圧延ロールのロールネックに外装され、軸方向の端部に密封装置が 設けられた潤滑剤密封型軸受ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、圧延機における圧延ロールのロールネックに外装される軸受ユニットと して、例えば内部に潤滑剤を密封する構成のものがある。
【0003】 この種の潤滑剤密封型軸受ユニットの1例として例えば実公昭60−1865 8号公報に示すようなものが知られている。
【0004】 これを図3に示して説明する。図において、符号1は圧延ロールで、この圧延 ロール1のロールネック2は、例えば4列円錐ころ軸受3(図には一部省略で示 されている)および軸受ハウジング4(いわゆる軸箱)よりなる潤滑剤密封型軸 受ユニットを介して図示しないロールスタンドに支持されている。
【0005】 軸受ハウジング4内においてころ軸受3の端部には、軸受内部のグリースなど の潤滑剤が外部に漏洩するのを防止するとともに、外部の塵埃などが軸受内部に 混入するのを防止する密封装置5が設けられている。
【0006】 この密封装置5は、外輪6の端面にインロウ結合されたシール保持環7と、内 輪8に形成の小径の延出部8aの外周面に摺接する状態に前記シール保持環7の 内径側に保持されたシール部材9とで構成されている。
【0007】 そして、外輪6の外周面とシール保持環7の外周面とは、軸方向に面一となる ように前記両者の各外径が同一に設定されており、外輪6およびシール保持環7 の両外周面が軸受ハウジング4の内周面に対してそれぞれ密接している。
【0008】 ところで、内輪8の延出部8aの外周面に対するシール部材9の接触圧は、潤 滑剤密封型軸受ユニットをロールネック2に組み付ける前の状態において設定さ れている。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、従来例では、次のような問題点がある。シール保持環7を外輪6に 対して固定しているので、圧延ロール1のロールネック2に対する潤滑剤密封型 軸受ユニットの組付時においてシール保持環7および外輪6それぞれの芯合わせ が簡単に行える点で便利になっているが、圧延機の稼働中において軸受ハウジン グ4にかかる外力により軸受ハウジング4が特に径方向で変動すると、この変動 がそのまま外輪6およびシール保持環7に伝わって、それらの変動を招く。
【0010】 このような変動が生じた場合には、シール保持環7に保持させているシール部 材9と内輪8の延出部8aとの接触圧が変動してしまい、そのために、密封装置 5のシール性能が低下することになる。
【0011】 また、ころ軸受3の内輪8の延出部8aがロールネック2の外周面に密に嵌合 しているため、ロールネック2が偏心回転したりあるいは回転中心が傾いたりし たときに、この変動が内輪8にそのまま伝わって、その変動を招き、シール部材 9と内輪8の延出部8aとの接触圧が変動してしまい、そのために、密封装置5 のシール性能が低下することになる。
【0012】 したがって、本考案は、圧延機用の潤滑剤密封型軸受ユニットにおいて、圧延 機の稼働中に生ずる各部の変動に影響されずに、所望のシール性能を安定的に発 揮できるようにすることを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本考案は、圧延ロールのロールネックに外装され、軸方向の端部に密封装置が 設けられた潤滑剤密封型軸受ユニットにおいて、前記密封装置が、軸受外輪の端 面に並設されたシール保持環と、軸受内輪に形成の延出部の外周面に摺接する状 態に前記シール保持環の内径側に保持されたシール部材とを備え、前記シール保 持環の外周面と軸受ハウジングの内周面との間に、前記軸受外輪と軸受ハウジン グとのはめ合い隙間よりも大きな間隙を設け、前記シール保持環と前記外輪との いずれか一方に凸部を、残り他方に前記凸部に係合する凹部をそれぞれ設け、こ れらの係合部分にシール保持環と外輪の相対変位を許容する間隙を設けている。
【0014】 上記本考案では、シール保持環の外周面と軸受ハウジングの内周面との間に所 定の間隙を設けるとともに、この間隙を軸受外輪と軸受ハウジングとのはめ合い 隙間よりも大きく設定しているから、圧延機の稼働中において軸受ハウジングが 変動しても、シール保持環が全くあるいはほとんど変動せずに済み、内輪の延出 部に対するシール部材の接触圧が変動することが防止あるいは抑制されることに なる。
【0015】 また、外輪に対してシール保持環を凸部と凹部との係合により保持させること により、外輪とシール保持環とをほぼ芯合わせした状態で一体に取り扱えるよう になる。また、この凸部と凹部の係合部分でも外輪とシール保持環との相対変位 を許容するようにしているから、軸受ハウジングが変動したときに、この変動が シール保持環に伝わらずに済む。
【0016】
【考案の実施の形態】
本考案の詳細を図1および図2に示す実施例に基づいて説明する。
【0017】 図1は本考案の一実施例の潤滑剤密封型軸受ユニットの要部を示す縦断面図で ある。図において、従来例にかかる図3に付してある符号と同一の符号は同一部 品もしくは対応する部分を指す。図中、1は圧延ロール、2はロールネック、3 はころ軸受、4は軸受ハウジング、5は密封装置、6はころ軸受3の外輪、7は 密封装置5のシール保持環、8はころ軸受3の内輪、8aは内輪8の延出部、9 は密封装置5のシール部材である。
【0018】 この実施例において従来例と異なる構成について説明する。
【0019】 まず、シール保持環7の外径が外輪6の外径よりも若干小さく設定されており 、シール保持環7の外周面と軸受ハウジング4の内周面との間には所定の間隙h が形成されている。これにより、圧延機の稼働中において軸受ハウジング4が変 動しても、シール保持環7が全くあるいはほとんど変動せずに済むことになり、 内輪8の延出部8aに対するシール部材9の接触圧が変動することを防止あるい は抑制できるようになる。
【0020】 なお、シール保持環7の外周面には周溝7aが形成されており、この周溝7a にはOリング7bが装着されている。このOリング7bは、軸受ハウジング4の 内周面に接触させられており、これにより前述の間隙hが密封されている。
【0021】 また、内輪8の延出部8aの内周面には、軸方向内側から外側へ向けて拡径す る円錐形状の逃げ部8bが形成されている。この逃げ部8bによりロールネック 2と延出部8aとの間に所要の間隙が形成されることになり、ロールネック2が 偏心回転したりあるいは回転中心が傾いたりしても、延出部8aが全くあるいは ほとんど変動せずに済むことになる。そのため、延出部8aの外周面とシール部 材9との接触圧が変動することを防止あるいは抑制できるようになる。
【0022】 さらに、シール保持環7の外輪6側の端面における円周数箇所には、凸部とし てのピン10がそれぞれ突出する状態に埋め込み固定されているとともに、外輪 6のシール保持環7側の端面における円周数箇所には、前述のピン10が係合す る凹部としての穴11が設けられている。このピン10と穴11との係合により 、外輪6に対してシール保持環7をほぼ芯合わせした状態で保持させることがで きる。
【0023】 なお、穴11の内径をピン10の直径よりも若干径大にしてあるから、穴11 とピン10との係合部分で外輪6とシール保持環7との相対変位を許容すること ができて、軸受ハウジング4の変動に伴い外輪6が変動してもこの変動がシール 保持環7に伝わらなくなる。もちろん、前記ピン10と穴11との嵌め合い隙間 を考慮してロールネック2に潤滑剤密封型軸受ユニットを組み込んだ状態におい て内輪8の延出部8aに対するシール部材9の接触圧が周方向で一定となるよう に予め設定させていることは言うまでもない。ところで、シール保持環7を外輪 6に対して軸方向に拘束させていないので、軸受ハウジング4にころ軸受3を組 み込むときには、例えば外輪6にシール保持環7を固定させる治具を取り付けて 外輪6とシール保持環7とを一体的に取り扱うようにするとよい。
【0024】 以上説明したように、この実施例では、圧延機の稼働中において軸受ハウジン グ4やロールネック2が変動しても、シール保持環7およびシール部材9と内輪 8の延出部8aとの相対位置を不変にできるので、シール部材9によるシール性 能を安定的に発揮できるようになる。
【0025】 なお、本考案は上記実施例のみに限定されるものではなく、種々な応用や変形 が考えられる。
【0026】 (1) 図2は、本考案の他の実施例を示している。この実施例において上記実 施例と異なる構成のみを説明する。即ち、シール保持環7の外輪6側の端面の外 周縁部には、軸方向に突出する凸部としての環状突片12が形成されているとと もに、外輪6の外周面においてシール保持環7側の肩部には、前述の環状突片1 2に係合する凹部としての環状段差部13が設けられている。この環状突片12 と環状段差部13との係合により、ころ軸受3を軸受ハウジング4に組み付ける とき、シール保持環7の径方向の位置決めができる。しかも、環状突片12と環 状段差部13との係合部分には、上記実施例と同様に、間隙が設けられているの で、軸受ハウジング4の変動により外輪6が変動してもシール保持環7が変動す ることがなくなる。
【0027】 (2) 上記各実施例では、シール保持環7の外径を外輪6の外径よりも小さく 設定することにより、シール保持環7の外周面と軸受ハウジング4の内周面との 間に所定の間隙hを形成していたが、例えば軸受ハウジング4のシール保持環7 に対向する部分に凹状の周溝を設けることによりこの軸受ハウジング4とシール 保持環7との間に間隙を形成するものも本考案に含む。
【0028】 (3) 上記各実施例では、シール保持環7側に、凸部としてのピン10や環状 突片12を、外輪6側に凹部としての穴11や環状段差部13をそれぞれ設けて いるが、これらは逆の関係に設けることができる。
【0029】
【考案の効果】
本考案によれば、下記する効果を奏する。
【0030】 まず、圧延機の稼働中において軸受ハウジングが変動しても、この変動がシー ル保持環に影響するのを阻止できるので、このシール保持環に保持させているシ ール部材と内輪の延出部との接触圧を一定に保つことができ、所望のシール性能 を安定的に発揮できるようになる。
【0031】 また、外輪に対してシール保持環を凸部と凹部との係合により保持させること により、外輪とシール保持環とをほぼ芯合わせした状態で一体に取り扱えるよう になる。また、この凸部と凹部の係合部分でも外輪とシール保持環との相対変位 を許容するようにしているから、軸受ハウジングが変動したときに、この変動が シール保持環に伝わらずに済む。
【0032】 したがって、本考案では、圧延機の稼働時における軸受ハウジングの変動があ っても、シール部材の接触圧を一定に保つことができ、シール性能の安定化を達 成できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の潤滑剤密封型軸受ユニット
の要部を示す縦断面図
【図2】本考案の他の実施例の潤滑剤密封型軸受ユニッ
トの要部を示す縦断面図
【図3】従来例の潤滑剤密封型軸受ユニットの要部を示
す縦断面図
【符号の説明】
1 圧延ロール 2 ロールネック 4 軸受ハウジング 5 密封装置 6 外輪 7 シール保持環 8 内輪 8a 延出部 8b 逃げ部 9 シール部材 10 ピン 11 穴

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧延ロールのロールネックに外装され、
    軸方向の端部に密封装置が設けられた潤滑剤密封型軸受
    ユニットにおいて、 前記密封装置が、軸受外輪の端面に並設されたシール保
    持環と、軸受内輪に形成の延出部の外周面に摺接する状
    態に前記シール保持環の内径側に保持されたシール部材
    とを備え、 前記シール保持環の外周面と軸受ハウジングの内周面と
    の間に、前記軸受外輪と軸受ハウジングとのはめ合い隙
    間よりも大きな間隙を設け、 前記シール保持環と前記外輪とのいずれか一方に凸部
    を、残り他方に前記凸部に係合する凹部をそれぞれ設
    け、これらの係合部分にシール保持環と外輪の相対変位
    を許容する間隙を設けている、ことを特徴とする圧延機
    用の潤滑剤密封型軸受ユニット。
JP010904U 1996-10-28 1996-10-28 圧延機用の潤滑剤密封型軸受ユニット Pending JPH09345U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58167881U (ja) * 1982-05-04 1983-11-09 株式会社田葉井製作所 恒温器
JP2005273885A (ja) * 2004-03-26 2005-10-06 Koyo Sealing Techno Co Ltd 密封装置

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