JPH093453A - ソイルセメント組成物 - Google Patents
ソイルセメント組成物Info
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- JPH093453A JPH093453A JP15422095A JP15422095A JPH093453A JP H093453 A JPH093453 A JP H093453A JP 15422095 A JP15422095 A JP 15422095A JP 15422095 A JP15422095 A JP 15422095A JP H093453 A JPH093453 A JP H093453A
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- C04B28/00—Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements
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Abstract
て、流動性の経時変化が少なく、ブリージングも少な
く、しかも、ポンプ圧送性に優れた材料を提供する。 【構成】 セメントなどの水硬性粉体物質、土砂・砂、
粘土及び水などを配合したソイルモルタルに対して、増
粘剤として非イオン性水溶性セルロースエーテル、消泡
剤、遅延剤及び/又は分散剤を添加した。
Description
盤の構築材料として、人工島の造成、岸壁・護岸の造成
や補修に際して使用されるソイルセメント(組成物)及
びトンネル等の地下掘削の際に発生する発生土を用い、
地下鉄のインバート材等に使用される流動性を必要とす
るソイルセメント(組成物)に関するものである。
設等が行なわれている。この人工島の地盤を早期に安定
化するために、締め切った内部に土砂を埋め立ててセメ
ント等を深層混合して地盤を改良する工法がある。この
工法では後でセメントを添加するため、均一な安定した
地盤が得られないという欠点があった。これに対して予
め、セメント、砂又は土砂、粘土等と水を混合し、水中
盛土材として水中へ投入する方法が行なわれている(な
お、この種の盛土材を一般に、ソイルセメントと呼んで
いる。)。しかし、この工法では材料に粘着力がないた
め、砂又は土砂、セメントに含まれる微粒子が施工時に
分離し水質を汚濁するという問題点があった。この問題
点解決のために、従来のソイルセメントに増粘剤である
非イオン性水溶性セルロースエーテル等を配合して混練
りした水中盛土材を水中へ投入する方法が開発された
(特公平4−70350号)。また、この場合、打設時
の流動性も重量なポイントである。
ス工事等での地下掘削工事等で発生する土砂(発生土、
軟弱性土砂等)は一般に、セメント、石灰、残土処理剤
等を添加し、産業廃棄物として処理されている(特開平
1−76499号)。産業廃棄物として処理する場合
は、一般に、流動性を必要としない。しかし、発生土の
有効利用として地下鉄等のインバート材等としての利用
が検討されつつあり、この場合は産業廃棄物と異なり、
流動性を必要とする。
ト結合材−水等からなるソイルセメントは、程度の差は
あるが、いずれも流動性の経時変化(時間の経過と共に
流動性が低下する)があり、時間の経過によりポンプの
閉塞等のトラブルが発生する場合がある。また、打設時
に所定の流動性(セルフレベリング性)が得られないと
いうトラブルの発生も考えられる。これらの欠点を解消
した流動性の経時変化の少ないソイルセメントが要望さ
れていた。
時変化が少なく、ポンプ圧送性、打設時の流動性に優れ
たソイルセメントを提供することにある。
に、請求項1に記載された発明は、ソイルセメント組成
物であって、セメント等の水硬性粉体物質、土砂・砂、
粘土及び水等を配合したソイルセメントに対して、増粘
剤、消泡剤を添加し、さらに、遅延剤及び分散剤又は遅
延剤もしくは分散剤を添加、混練り、製造したことを特
徴とする。
ソイルセメント組成物において、上記増粘剤を非イオン
性水溶性セルロースエーテルとしたことを特徴とする。
抑制、ポンプ圧送性改善にはセメント系で増粘する混和
剤が必要であり、さらに本発明者らは各種増粘剤につい
て検討した結果、材料分離抵抗性と良好な流動性を保持
するものとして非イオン性セルロースエーテルが好まし
いという結論に至った(水溶性ポリアクリルアミドを添
加したソイルセメントは流動性の点で劣る。)。水中に
打設しない場合でも、ブリージング抑制、ポンプ圧送性
改善等の目的で非イン性セルロースエーテルを添加した
方が好ましい場合がある。
は、メチルセルロース(MC)等のアルキルセルロー
ス;ヒドロキシエチルセルロース(HEC)、ヒドロキ
シプロピルセルロース(HPC)等のヒドロキシアルキ
ルセルロース;及びヒドロキシエチルメチルセルロース
(HEMC)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース
(HPMC)、ヒドロキシエチルエチルセルロース(H
EEC)等のヒドロキシアルキルアルキルセルロースが
挙げられ、これらの中で、ヒドロキシアルキルセルロー
ス、ヒドロキシアルキルアルキルセルロースが好まし
い。これらは1種又は2種以上の混合物として使用する
ことができる。また、その粘度は特に限定されないが、
1%粘度が100〜50,000cPであることが望ま
しい。粘度が100cP以下では水中打設時の濁り防止
に必要な粘着力が得られない。また、50,000cP
以上は経済的に工業的生産が困難である。本発明で用い
る増粘剤の添加量は、練り混ぜ水に対して0.01〜1
0%の範囲とすることが好適である。0.01%未満で
あると必要な粘性をセメントペースト、セメントモルタ
ルに付与することができない。10%を越えると粘性が
高すぎ、流動性に乏しく、充填されにくくなる。
空気連行性がある。そこで、空気量のコントロールが必
要な場合には、コンクリートやモルタルに使用されてい
る消泡剤である、トリブチルフォスフェート(C12H27
O4 P)、プルロニック系消泡剤[プルロニックL61
(旭電化工業製)等]、シリコーン系消泡剤[KM73
(信越化学工業製)等]、アセチレングリコール誘導体
[サーフィノール(日信化学工業製)等]等を使用する
ことができる。
げ、強度を上げる等の目的で、コンクリートやモルタル
に使用されている減水剤(高性能減水剤、高性能AE減
水剤、AE減水剤等)が使用できる。この減水剤として
は、高縮合トリアジン系化合物、メラミンスルホン酸塩
のホルマリン縮合物、ポリカルボン酸塩系誘導体、変性
リグニンスルホン酸塩系化合物、アミノスルホン酸系高
分子化合物、ナフタレンスルホン酸塩のホルマリン縮合
物、イソプレン系化合物等が挙げられる。非イオン性セ
ルロースエーテルを用いた場合には、これらの内では、
高縮合トリアジン系化合物[NL−4000(ポゾリス
物産製)]、メラミンスルホン酸塩のホルマリン縮合物
[SMF(日産化学工業製)]、ポリカルボン酸塩系誘
導体[SP−8N(ポゾリス物産製)]、イソプレン系
化合物[ダイナフロー(日本合成ゴム製)]が好まし
い。
の低下について、本発明者らは、鋭意、検討した結果、
原因は、セメント等の分散・凝集及び粘土粒子の凝集で
あるという結論に達した。また、これを抑制するには、
遅延剤及び/又は分散剤を添加すると有効であることを
実験により確認した(これらは双方のうち一方を用いる
こともでき、また、併用することもできる。)。遅延剤
はセメントの凝結を遅延し、分散後の凝集を抑制する働
きがあり、結果として、ソイルセメントの流動性の低下
を少なくすることができると考えられる。また、分散剤
は、セメントからのCa2+が粘土粒子に吸着し、粘土粒
子の表面電荷の分布状態が変化することを抑制する働き
により、流動性の低下を少なくとすることができると考
えられる。
に使用されているものが使用できるが、遅延効果の著し
い超遅延剤と呼ばれているものが好ましい。特に、1分
子中にカルボキシル基(−COOH)とアルコール性水
酸基(−OH)をもつ有機化合物であるヒドロキシ酸及
びこの塩類、誘導体、ケイフッ化物、ホウ酸塩等が好ま
しい。
酸、グルコン酸等、ケイフッ化物としてはケイフッ化マ
グネシウム等、ホウ酸塩としてはホウ酸ナトリウム等が
挙げられる。
として使用されているものが使用でき、リン酸系、フミ
ン酸系、リグニン系、タンニン系、アクリル系等であ
る。
ウム、ヘキサメタリン酸ナトリウム等、フミン酸系とし
ては、フミン酸ナトリウム、スルホメチル化フミン酸ナ
トリウム等、リグニン系としてはリグニンスルホン酸ナ
トリウム、クロムリグニンスルホン酸ナトリウム等、タ
ンニン系としては、スルホメチル化タンニン等、アクリ
ル系としては、ポリアクリル酸ナトリウム等が挙げられ
る。分散剤は、これを単独で使用する場合、セメントに
対して0.1〜10%の範囲で添加することが好まし
い。また、遅延剤は、これを単独で使用する場合、セメ
ントに対して0.1〜10%の範囲で添加することが好
ましい。さらに両者を併用する場合には、全体でセメン
トに対して0.1〜10%の範囲とすることが好適であ
る。
トランドセメント(普通ポルトランドセメント、早強ポ
ルトランドセメント、中庸熱ポルトランドセメント、白
色ポルトランドセメント、超早強ポルトランドセメン
ト)、混合セメント(高炉セメント、シリカセメント、
フライアッシュセメント)、特殊セメント(アルミナセ
メント、膨張セメント)等から選ばれる1種又は2種以
上の混合物を挙げることができる。本発明を実施する場
合ソイルセメント組成物の配合割合は一般的には以下の
ようになる。 セメント 20〜500kg/m3 粘性土 50〜2000kg/m3 増粘剤 0.001〜50kg/m3 消泡剤 0〜5kg/m3 遅延剤(及び/又は分散剤) 0.001〜50kg/m3 減水剤 0〜15kg/m3 水 100〜500kg/m3
例により説明するが、本発明はこれら限定されるもので
はない。
とおりである。 1.増粘剤 1) 非イオン性セルロースエーテル:ヒドロキシプロ
ピルメチルセルロース[1%(1重量%、以下同じ)粘
度:6,500cP、信越化学工業製、表1中HPMC
と略す] 2) イオン性セルロースエーテル:カルボキシメチル
セルロース(1%粘度:5,000cP、第一工業製薬
製、表1中CMCと略す) 2.消泡剤:トリブチルフォスフェート[C12H27O4
P(試薬1級)] 3.セメント 高炉セメントB種[日本セメント株式会社製] 4.粘性土:新潟県産の粘性土(シルト分以下35%
(0.02mm以下35%)、含水比31.0%) 5.減水剤 NL−4000(ポゾリス物産製) 6.遅延剤:クエン酸(試薬1級) 7.分散剤:トリポリリン酸ナトリウム(試薬1級)
に入れ、1分混合し、次いで、セメント、増粘剤、消泡
剤、遅延剤(or 分散剤)を入れ、3分混練後、各種の
測定を行なった。 10.流動性:スランプコーンによるスランプフロー値。
(土木学会基準、水中不分離性コンクリート設計施工指
針(案)のコンクリートのスランプフロー試験方法
(案)に準ずる。) 11.流動性の経時変化:10.のスランプコーンによる測
定を、混練直後、30分経過後、60分経過後に測定した。 12.ブリージング:土木学会規準、プレパックドコンク
リートの注入モルタルのブリージング率及び膨張率試験
方法に準じる。 13. ソイルセメントの水中分離抵抗性:土木学会規準、
水中不分離性コンクリート設計施工指針(案)の付属書
2の水中不分離性コンクリートの水中分離度試験方法
(案)に準ずる。(ビーカーに、水800mlを入れ、
ソイルセメント300gを投入し、その上澄み液600
mlを採取し、懸濁物質、pHを測定。) 14. ポンプ圧送性 8.により得られたソイルセメントを用い、圧送ポンプ
(チューブポンプ)で、50リットル/分の量をポンプ
圧送した時の圧送ポンプ吐出状態を以下の評価基準で判
定した。 ◎:極めて良好 ○:良好 △:やや吐出困難 ×:吐出困難(骨材沈降等による)
は、いずれも流動性の経時変化が少なく、ブリージング
も少なく、ポンプ圧送性等にも優れる。実施例1は、水
中打設用のソイルセメントであり、水中分離度も少な
く、濁りも小さい。実施例2〜4は、気中打設用のソイ
ルセメントで、流動性の経時変化を抑制するために、実
施例2では遅延剤をて添加、実施例3では分散剤を添
加、実施例4では遅延剤と分散剤を併用したものであ
る。これらに対して、比較例1〜3は流動性の経時変化
が大きく、ポンプ圧送性にも劣る。比較例1は、増粘
剤、遅延剤及び分散剤無添加のもので、流動性の経時変
化が大きく、水中への打設を考えた場合、濁りが大き
い。比較例2は、増粘剤としてイオン性セルロースエー
テルであるCMCを添加した場合であり、セメント系で
は増粘しないため、流動性に劣り、濁りが多く、また、
ブリージングも多い。比較例3は、増粘剤、減水剤を使
用し、遅延剤、分散剤を添加しない場合であり、ブリー
ジング、ポンプ圧送性には優れるが、流動性の経時変化
が大きい。
発明は水中及び気中打設用材料として、セメント等の水
硬性粉体物質、土砂・砂、粘土及び水等を配合したソイ
ルセメントに対して、増粘剤、消泡剤、遅延剤及び/又
は分散剤を添加し、混練り、製造したもので、これを使
用することにより、流動性の経時変化が少なく、ブリー
ジング等の材料分離も少なく、ポンプ圧送性に優れたソ
イルセメント組成物を提供することができる。
Claims (2)
- 【請求項1】 セメント等の水硬性粉体物質、土砂・
砂、粘土及び水等を配合したソイルセメントに対して、
増粘剤、消泡剤を添加し、さらに、遅延剤及び分散剤又
は遅延剤もしくは分散剤を添加、混練り、製造したこと
を特徴とするソイルセメント組成物。 - 【請求項2】 増粘剤が非イオン性水溶性セルロースエ
ーテルである請求項1に記載のソイルセメント組成物。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP15422095A JP3723606B2 (ja) | 1995-06-21 | 1995-06-21 | ソイルセメント組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15422095A JP3723606B2 (ja) | 1995-06-21 | 1995-06-21 | ソイルセメント組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH093453A true JPH093453A (ja) | 1997-01-07 |
JP3723606B2 JP3723606B2 (ja) | 2005-12-07 |
Family
ID=15579479
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15422095A Expired - Fee Related JP3723606B2 (ja) | 1995-06-21 | 1995-06-21 | ソイルセメント組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3723606B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007169547A (ja) * | 2005-12-26 | 2007-07-05 | Kao Corp | ソイルセメント用添加剤 |
CN112500080A (zh) * | 2020-12-18 | 2021-03-16 | 中国十九冶集团有限公司 | 改性生土墙体材料及其制备方法 |
-
1995
- 1995-06-21 JP JP15422095A patent/JP3723606B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007169547A (ja) * | 2005-12-26 | 2007-07-05 | Kao Corp | ソイルセメント用添加剤 |
JP4644114B2 (ja) * | 2005-12-26 | 2011-03-02 | 花王株式会社 | ソイルセメント用添加剤 |
CN112500080A (zh) * | 2020-12-18 | 2021-03-16 | 中国十九冶集团有限公司 | 改性生土墙体材料及其制备方法 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3723606B2 (ja) | 2005-12-07 |
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