JPH08109377A - 固化材組成物 - Google Patents
固化材組成物Info
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- JPH08109377A JPH08109377A JP24414394A JP24414394A JPH08109377A JP H08109377 A JPH08109377 A JP H08109377A JP 24414394 A JP24414394 A JP 24414394A JP 24414394 A JP24414394 A JP 24414394A JP H08109377 A JPH08109377 A JP H08109377A
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- hemihydrate gypsum
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- Soil Conditioners And Soil-Stabilizing Materials (AREA)
Abstract
ち、再掘削可能な程度の適度の長期強度を発現する流動
化埋戻工法に適した固化材組成物を提供する。 【構成】 ポルトランドセメント、高炉スラ
グ、生石灰および消石灰からなる群の中より選ばれた1
種あるいは2種以上20〜60重量%と、半水せっこう
80〜40重量%とからなる組成物を含む高含水泥状物
処理用固化材組成物。
Description
固化処理、例えば都市街路における下水管、ガス管およ
び電信・電話線等の埋設や補修における掘削箇所の流動
化埋戻工法、またはシールド工法、地中連壁あるいは場
所打杭等の掘削工事で排出される建設汚泥を固化処理後
短時間に搬出する場合等に好適に用いることができる固
化材組成物に関する。
線等の埋設や補修における掘削箇所の埋戻し工事は、山
砂等の良質土を使用してランマ等で転圧する方法で行わ
れている。しかしながら山砂等の非粘性材料では、複雑
な配管回りを充填することが困難であり、また特に都市
部においては山砂等の調達・搬入ならびに掘削土の搬出
・廃棄等のコスト負担が大きく、環境保全等の面からも
従来工法の見直しが行われている。
残土に水と固化材を加え、混合攪拌することにより流動
性と硬化性を付与した転圧不要スラリーを用いる流動化
埋戻工法が検討されている。埋戻しに用いる処理土スラ
リーには、埋設管下部や、輻輳した管と管の隙間に充填
可能な流動性、打設後できるだけ短時間で処理土層上に
砂または砕石の層を転圧できる速硬性および人力掘削が
可能な程度の再掘削性等が求められる。
は、従来のセメント系固化材やカルシウムアルミネー
ト、カルシウムサルフォアルミネート系化合物を主成分
とし、これに各種添加剤を加えた固化材の使用が検討さ
れている。
の固化材を流動化埋戻工法に使用しても、上記、処理土
スラリーに求められる特性のうち、必要な速硬性が得ら
れないことが多い。特に、冬季の工事で必要な低温時の
速硬性を確保することは困難である。また、場合によっ
ては反応性に富むあまり、所定の流動性を確保すること
が困難である等の問題がある。さらに、カルシウムアル
ミネート、カルシウムサルフォアルミネート系化合物よ
りなる固化材は一般に高価である。このように、従来公
知の技術では必ずしも流動化埋戻工法に適した固化材は
得られていない。
とつの方法として特願平5−83302号の固化材組成
物を提案した。この固化材組成物は物性的に流動化埋戻
工法に十分適用可能なものであるが、さらに鋭意検討を
行った結果より安価で低温での固化特性に優れた新規な
固化材組成物を見出だし本発明を完成するに至った。す
なわち本発明の目的は、流動化埋戻工法用等の高含水泥
状物の急速固化材として好適に使用でき、特に低温での
初期固化特性に優れた安価な新規固化材組成物を提供す
ることにある。
ついて鋭意検討したところ、ポルトランドセメント、高
炉スラグ、生石灰および消石灰からなる群の中より選ば
れた1種あるいは2種以上(以下、ポルトランドセメン
トなどと記す。)20〜60重量%、半水せっこう80
〜40重量%とを含む固化材組成物が、優れた流動性と
速硬性および適度な長期強度を発現することを見出だし
本願の特許請求の範囲の請求項1に記載の発明を完成し
た。
っこうと、半水せっこうを基準にして2〜5重量%の2
水せっこうとからなることが、好ましいことを見出だし
本願の特許請求の範囲の請求項2に記載の発明を完成し
た。さらに、半水せっこうがα半水せっこう10〜20
重量%およびβ半水せっこう80〜90重量%よりなる
ことが、より好ましいことを見出だし本願の特許請求の
範囲の請求項3に記載の発明を完成した。以下に本発明
を詳細に説明する。
ドセメントなどは処理土に適度な長期強度・耐久性を付
与する効果がある。ポルトランドセメントとしては早
強、普通、中庸熱、耐硫酸塩ポルトランドセメント等が
挙げられる。特に速硬性が必要な場合には早強セメント
の使用が望ましい。高炉スラグとしては製鉄高炉等より
発生するスラグを粉砕したものが好適に用いられる。生
石灰、消石灰としては硬焼、軟焼の生石灰およびこれら
を消化したものが好適に用いられる。また、ドロマイト
の脱炭酸物等の使用も可能である。
象土の土質により決定するが、一般にカルシウムイオン
交換能力が高い粘土の場合、生石灰および消石灰を多く
配合することが望ましい。
は、処理土に速硬性を付与する役割を担う。半水せっこ
うとしては、一般に焼きせっこうと呼ばれる乾式加熱に
より得られるβ型半水せっこうを主成分とするもの、湿
式加熱により得られるα型を主成分とするものがある。
本発明ではα型およびβ型のいずれも使用可能である。
α型およびβ型の割合がα半水せっこう10〜20重量
%、β半水せっこう90〜80重量%からなる場合、流
動性と速硬性および長期強度・安定性等のバランスに優
れている。
0〜60重量%、半水せっこうの配合割合は80〜40
重量%であり、好ましくはポルトランドセメントなどの
配合割合が30〜50重量%、半水せっこうの配合割合
が70〜50重量%である。ポルトランドセメントなど
の配合割合が20重量%より少なく、半水せっこうの配
合割合が80重量%より多い場合、必要な長期強度が得
られないとともに長期の耐久性が不十分となる。ポルト
ランドセメントなどの配合割合が60重量%より多く、
半水せっこうの配合割合が40重量%より少ない場合、
必要な速硬性が得られないかあるいは長期強度が過大に
なる。
0〜60重量%であり、半水せっこうの配合割合が80
〜40重量%である組成物を含む本発明の固化材組成物
に、半水せっこう100重量%に対して2〜5重量%の
2水せっこうを添加すると更に好ましい結果が得られ
る。この2水せっこうは半水せっこうの硬化を調節する
役割を担う。一般に半水せっこうの硬化は速やかで特に
促進剤を必要としないが、流動化埋戻工法のような高含
水泥状物の急速固化では十分でない場合がある。また固
化対象土中に半水せっこうの硬化を阻害する物質が含ま
れる場合においても2水せっこうの添加は有効である。
本発明の固化材組成物の成分としてポルトランドセメン
トおよび2水せっこうを添加された高炉スラグを用いる
場合、それらの成分中に含まれる2水せっこうによりあ
る程度半水せっこうの硬化が調節されるが、ポルトラン
ドセメントおよび高炉スラグの量によっては調整が必要
となる。
こうが半水せっこう100重量%に対して2〜5重量%
になるように、ポルトランドセメント、高炉スラグ等の
固化材成分中に含まれている2水せっこうの量を考慮し
て、2水せっこうを配合する。2水せっこう量が半水せ
っこう100重量%に対して2重量%より少ないと促進
効果が小さく、5重量%より多いと必要な流動性を確保
することが困難になる場合がある。
土の土質、処理土の目標スペック等を考慮して決定され
るが、一般には処理土1m3 あたり80〜250kg程
度である。処理土と混合する方法は何ら制限されず、各
成分を予め混合しておき、これを固化対象土に混合する
方法、または各成分をそれぞれ別個に同時あるいは順次
固化対象土に混合する方法等が挙げられる。本発明の固
化材組成物には処理土の流動性、土砂再生率を向上させ
る目的で高性能減水剤、流動化剤等を含有させてもよ
い。また、本発明の固化材組成物は一定時間良好な流動
性を示すが、さらに長時間流動性を維持させたい場合、
遅延剤等を含有させると効果的である。
固化するかは未だ十分解明できていないが、各成分の作
用は、概ね上述したとおりと考えられる。即ち、必要な
初期強度は主に半水せっこうの急激な水和により発現
し、その後、半水せっこう、対象土、ポルトランドセメ
ント、高炉スラグ、生石灰、消石灰等が複雑に相互作用
し適度な長期強度・安定性が得られるものと思われる。
このとき半水せっこうの水和は2水せっこうの種晶効果
により調整され適度な流動性と速硬性が得られる。この
ような特性については特性の異なるα型およびβ型の半
水せっこうを一定の割合で配合すると特に顕著となる。
該固化材組成物の良好な低温固化特性は半水せっこうの
水和特性によるものである。
体的に説明するが本発明はこれのみに限定されるもので
はない。実施例、比較例において用いた供試土および固
化材試料を表1、2に示す。
含水比102%、湿潤密度1.40g/cm3 )100
重量部に対し、上水62重量部を加え攪拌混合し、含水
比225%のスラリーを調整した。これに、表3に示す
配合割合の異なる固化材組成物32重量部(220kg
/m3 )を加え5分間攪拌混合し、得られた処理土の流
動性および固化特性を測定した。流動性は混練5分後の
フローをKODAN305シリンダー法(道路公団規
格)により測定した。固化特性については処理土を内径
50mm、高さ100mmの円筒型枠に流し込み、温度
20℃で密封養生し、この固化体の一軸圧縮強度を測定
した。測定結果を表4に示した。
比10.9%、湿潤密度2.085g/cm3 )100
重量部に対し、上水29重量部を加え攪拌混合し、含水
比43%のスラリーを調整した。これに、表3に示す配
合割合の異なる固化材組成物10重量部(130kg/
m3 )を加え2分間攪拌混合し、得られた処理土の流動
性および固化特性を測定した。流動性は混練5分後のフ
ローをKODAN305シリンダー法(道路公団規格)
により測定した。固化特性については処理土を内径50
mm、高さ100mmの円筒型枠に流し込み、温度20
℃で密封養生し、この固化体の一軸圧縮強度を測定し
た。測定結果を表5に示した。
比36.6%、湿潤密度1.806g/cm3 )100
重量部に対し、上水58重量部を加え攪拌混合し、含水
比100%のスラリーを調整した。これに、表3に示す
配合割合の異なる固化材組成物26重量部(220kg
/m3 )を加え2分間攪拌混合し、得られた処理土の流
動性および固化特性を測定した。流動性は混練5分後の
フローをKODAN305シリンダー法(道路公団規
格)により測定した。固化特性については処理土を内径
50mm、高さ100mmの円筒型枠に流し込み、温度
20℃で密封養生し、この固化体の一軸圧縮強度を測定
した。測定結果を表6に示した。
試土に対し成形後30分の一軸圧縮強度は約0.3〜
1.4kgf/cm2 にも達し、十分な速硬性を示して
いることが理解できる。また、混練終了5分間はフロー
で200mm程度の良好な流動性を維持しており、28
日の一軸圧縮強度は約1.5〜6kgf/cm2 で再掘
削可能であると思われる。また、実施例1、14、27
と実施例8、21、34を比較することにより、固化材
中の半水せっこうと2水せっこうの割合が本願の特許請
求の範囲の請求項2に示す範囲内にあるとき、特に速硬
性が助長されることがわかる。さらに、実施例8〜9、
21〜22、34〜35と実施例1、14、27、10
〜11、23〜24、36〜37を比較することによ
り、半水せっこう中のα型とβ型の比が本願の特許請求
の範囲の請求項3に示す範囲内にあるとき優れた速硬性
と安定した長期強度を発現することがわかる。これに対
して、比較例に示すように、本願の特許請求の範囲の第
1項の範囲を逸脱した固化材組成物は30分後の一軸圧
縮強度が小さいか、あるいは28日後の一軸圧縮強度が
大きすぎるか逆に小さすぎるなど好ましくない。
試験を行った。5℃養生時の測定結果を20℃養生時の
実施例2、13、24の結果と合わせて表7に示した。
に、5℃における成形30分後の一軸圧縮強度が20℃
でのそれと同等あるいは逆に若干高く良好な低温固化特
性を示すことが理解できる。
組成物は優れた流動性と速硬性を合わせ持ち、且つ、再
掘削可能な程度の適度な長期強度を発現するので、例え
ば流動化埋戻工法等の高含水泥状物の急速固化に好適に
使用できる。また、低温での固化特性に優れるため冬場
の工事においても、混練水の加温等の特別な処置を行う
必要がない。さらに、カルシウムアルミネート、カルシ
ウムサルフォアルミネート等の高価な特殊材料を用いな
いため固化材コストを大幅に削減できる。
工法以外の高含水泥状物例えば、建設汚泥等の固化にお
いても、場外搬出時間の短縮が可能であり、その後の強
度発現性は比較的小さいので処理土を土砂として再利用
することが可能となる。
Claims (3)
- 【請求項1】 ポルトランドセメント、高炉ス
ラグ、生石灰および消石灰からなる群の中より選ばれた
1種あるいは2種以上20〜60重量%と、半水せっこ
う80〜40重量%とからなる組成物を含む高含水泥状
物処理用固化材組成物。 - 【請求項2】 ポルトランドセメント、高炉ス
ラグ、生石灰および消石灰からなる群の中より選ばれた
1種あるいは2種以上20〜60重量%と、半水せっこ
う80〜40重量%とからなる組成物を含み、さらに半
水せっこうに対して2〜5重量%の2水せっこうを含む
高含水泥状物処理用固化材組成物。 - 【請求項3】 半水せっこうがα半水せっこう
10〜20重量%とβ半水せっこう90〜10重量%と
からなる請求項1または2に記載の高含水泥状物処理用
固化材組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24414394A JP3552302B2 (ja) | 1994-10-07 | 1994-10-07 | 流動化埋戻工法用固化材 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP24414394A JP3552302B2 (ja) | 1994-10-07 | 1994-10-07 | 流動化埋戻工法用固化材 |
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JPH08109377A true JPH08109377A (ja) | 1996-04-30 |
JP3552302B2 JP3552302B2 (ja) | 2004-08-11 |
Family
ID=17114406
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP24414394A Expired - Fee Related JP3552302B2 (ja) | 1994-10-07 | 1994-10-07 | 流動化埋戻工法用固化材 |
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---|---|---|---|---|
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CN114573200A (zh) * | 2022-03-24 | 2022-06-03 | 瑞泰境美(山东)环保科技有限公司 | 用于污泥固化的固化剂、制备方法、固化方法及固化装置 |
-
1994
- 1994-10-07 JP JP24414394A patent/JP3552302B2/ja not_active Expired - Fee Related
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