JPH0934471A - 消音装置 - Google Patents

消音装置

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JPH0934471A
JPH0934471A JP7203919A JP20391995A JPH0934471A JP H0934471 A JPH0934471 A JP H0934471A JP 7203919 A JP7203919 A JP 7203919A JP 20391995 A JP20391995 A JP 20391995A JP H0934471 A JPH0934471 A JP H0934471A
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JP
Japan
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casing
opening
noise
muffling
silencing
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JP7203919A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Kondo
弘之 近藤
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Shinko Electric Co Ltd
Original Assignee
Shinko Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 [目的] 耐候性のある消音装置を提供すること。 [構成] ほぼ直方形状のケーシング2の騒音源とは反
対側の側壁部の上端側に横長でスリット状の開口2aを
形成する。このケーシング2の底壁部近くにスピーカ3
を内蔵させている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は消音装置に関する。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】本出願人は、先に特開平
7−104771号公報で、例えば、騒音源が各種振動
応用装置である場合につき、この騒音を近隣の人々に伝
達されないようにする消音装置を開発した。然るに、こ
の種の騒音装置は必ずしも屋外で使用することを前提と
していないので、雨、日光、粉塵、異物などに対する対
策が施されておらず、いわゆる耐候性がない。従って、
工場や道路、鉄道、空港などから発生する騒音に対する
消音壁として使用するには適切ではなく、日数が経てば
日光、雨滴などによりケーシング内の音波発生器、すな
わちスピーカが劣化したり、破損する恐れがある。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】本発明は上述の問題
に鑑みてなされ、屋外で使用しても長期に渡りその消音
効果を有効に発揮することのできる消音装置を提供する
ことを目的とする。
【0004】
【問題点を解決するための手段】以上の目的は、開口部
を有し、該開口部から消音音波を発生させるための音波
発生手段を内蔵したケーシングと、騒音源の騒音を検出
するための騒音検出手段と、少なくとも該検出手段の検
出信号を受け、前記騒音源が発生する騒音とは疎密を反
転させるための消音音波信号を形成させ、該消音音波信
号を前記音波発生手段に供給する消音信号発生装置とを
備えた消音ユニットを1個、又は複数個、前記騒音源に
近接して、又はこの周囲に配設した消音装置において、
前記ケーシングの、前記騒音源とは反対側の側壁部に前
記開口部を形成させたことを特徴とする消音装置、によ
って達成される。
【0005】
【作用】開口部は側壁部に形成されているので、内蔵す
る音波発生手段に直射日光が当たったり、雨滴や異物が
当たることや溜まることがないので、消音特性を損なう
ことがない。又、騒音源に対してその反対側にその開口
部が形成されているので、これから発生する消音音波が
このケーシングを越えてくる騒音を反対側で効果的に消
音させることが出来、近くの人間の耳に騒音が伝わるの
を有効に防止することが出来る。
【0006】
【実施例】以下、本発明の各実施例につき図面を参照し
て説明する。
【0007】図1及び図2は本発明の第1実施例の消音
装置1を示すが、図において直方形状のケーシング2が
側壁部の上端側に図2に示すように、横長にスリット状
の開口2aが形成されている。このケーシング2は中空
の直方形状であることにより、騒音源に対して二重の遮
音壁を構成しているのであるが、この底部近くにスピー
カ3が配設され、これはケーシング2の底壁部に形成さ
れたフランジ部2bに固定されている。よって、スピー
カ3の上方と下方に空間4a4bが形成され、4b
閉塞空間として形成されており、スピーカ3のコーンの
振動を滑らかに行なうに充分な大きさの容積を持ってい
るものとする。上方の空間4aは音道として形成され、
一点鎖線で示すようにスピーカ3からの音波を開口2a
を通って矢印で示すように外方に導く。ケーシング2の
左側壁部に対向して図示せずとも騒音源、例えば振動応
用機器が配設されており、これからの騒音は矢印A、B
及びCで示す方向に各方向成分の音波を図において右方
へと伝播させるのであるが、Aの方向の騒音成分は、
今、この消音装置1が屋外で用いられているとすれば、
空に向かって伝播されるものであり、又、Bは消音装置
1を越えて図において右方へと伝播する成分である。
又、Cはケーシング2の左側側壁部に衝突するが、ケー
シング2自体が有する二重の遮音壁により、その透過音
は減衰されてC’、さらに減衰されてC”となり、右側
側壁部の右方には殆ど伝達されない伝播成分である。
【0008】開口2aに対向して前方には消音偏差検出
マイク6が配設されており、この検出出力は図13に示
すような消音信号発生装置5に供給される。又、ケーシ
ング2の左側側壁部には騒音検出用のマイク7が取り付
けられており、本実施例においては薄い材質で密度の小
さい薄膜7aで被覆されている。この騒音検出信号は導
線7bを介して、消音信号発生装置5の入力として供給
される。導線7bは勿論、音道を妨げないようにケーシ
ング2の内壁に固定されているものとする。
【0009】次に図13を参照して消音信号発生装置5
の詳細について説明する。騒音検出器マイク7のアナロ
グ出力は増巾器36により増巾されて、A/Dコンバー
タ37に供給され、ここでアナログ値がデジタル値に変
換されて、その結果が適応アルゴリズム39及びアダプ
ティブフィルタ40に供給される。適応アルゴリズム3
9は実際の騒音環境下では時間的に変化するパラメー
タ、例えば大気圧、温度、湿度、音圧及び周波数成分な
どに応じてアダプティブフィルタ40の定数や伝達関数
を変化させる。これによりマイク6の位置で検出される
騒音としての音波と同一レベルであるが疎密が逆となっ
た音波がマイク6の位置で得られるような音波信号が発
生する。D/Aコンバータ42ではデジタル入力がアナ
ログ力出力に変換され、これが増巾器43で増巾されて
スピーカ3に供給される。これにより図1において、図
示しない左方の騒音源から伝達されていた音波Bを消音
偏差マイク6の位置でほぼ零とすることができるが、マ
イク6で検出されたアナログ出力は増巾器45で増巾さ
れ、これがA/Dコンバータ44によりデジタル値に変
換されて上述の適応アルゴリズム39に供給され、ここ
で所定の演算が行われる。すなわち、エラーセンサとし
ての消音偏差マイク6の位置で音波が零でなければこれ
を補正するようにしている。
【0010】本発明の第1実施例による消音装置1は以
上のように構成されるが、次に、この作用及び効果につ
いて説明する。
【0011】図1において、図示しない騒音源から発生
する騒音は、A、B及びCで示す方向に伝播されるので
あるが、この内、Bで示す音波成分が人の耳に伝播され
るものである。騒音検出マイク7で検出された騒音は、
図13において増巾器36で増幅され、A/Dコンバー
タ37によりデジタル信号に変換され、適応アルゴリズ
ム39及びアダプティブ・フィルタ40に供給される。
これらにより、消音偏差検出マイク6の位置で騒音源か
らの騒音が、干渉してこれを打ち消すような消音信号を
形成し、これがD/Aコンバータ42でアナログ値に変
換され、増巾器43で増巾され、スピーカ3に供給され
る。スピーカ3から消音音波は、上方へと音道4aに沿
って一点鎖線で示すように伝播され、開口2aを通って
外方へと伝播する。消音偏差検出マイク6では、そこで
の騒音音波と消音音波との干渉による消音偏差を検出
し、これが消音信号発生装置5に供給され、適応アルゴ
リズム39及びアダプティブ・フィルタ40により、こ
の差が零に収斂されるように制御される。従って結果と
して、消音偏差検出マイク6での位置においては消音音
波Bはほぼ完全に消音されて、図の右方においては騒音
成分Bは殆ど伝播されることはない。従って、図におい
て右方に存在する人間の耳には、騒音源からの騒音成分
Bは殆ど伝わることはない。又、騒音成分Bを遮るの
に、従来は高い防音壁が必要であったのだが、はるかに
低い高さで同等の効果を得ることができる。
【0012】又、本実施例では、ケーシング2に横長の
スリット状の開口2aを形成させたので、以下のような
作用を行なうのである。
【0013】すなわち、図14を参照して説明すると、
図14Aでは、実施例と同様なケーシング100を備え
ているが、これに円形の開口100aを形成した場合で
あり、これから外方に伝播する消音音波はQで示すよう
に、ほゞ半球状に広く広がっていく。
【0014】又、上記実施例では、図14Bで示すよう
に、上下に広く拡散し、左右には広がらないような指向
性を有するが、これは図14Cで示すように、左右にお
いて、同様な消音ユニット1’、1”のケーシングを並
設した場合にお互いの干渉を防ぐという効果が大きくな
る。すなわち、消音ユニット1では、Aで示すエリアに
消音音波を伝播するのであるが、同様に両隣の消音ユニ
ット1’、1”からは、それぞれA’及びA”で示すよ
うなエリアで消音音波を伝播させる。従って、それぞれ
の消音ユニット1、1’、1”の開口2aの前方に消音
偏差検出マイク6、6’及び6”をそれぞれ設けている
のであるが、これらには相隣る消音ユニットからの消音
音波が伝播されることはなく、すなわち、対向する消音
ユニット1’又は1”の開口からの消音音波を受けるの
みで消音偏差を零とすることが出来るので、各ユニット
に対して両隣から雑音を受けることなく、又、騒音は各
ユニットを越えて前方に伝播されるのであるが、これが
図14Bで示すように開口2aからの消音音波は上下に
広く広がっているので、この領域を通過して消音偏差検
出マイク6、6’及び6”に伝達されるために効果的に
消音することが出来る。
【0015】本実施例による消音装置1は以上のように
作用するのであるが、更に、本実施例によれば、消音音
波を外方に伝播するための開口部2aは騒音源とは反対
側の側壁部に形成されているので、上記作用で述べたよ
うに、効率良く図において右方に存在する人間の耳に伝
播する騒音を消音させることが出来るのであるが、更
に、側壁部に設けられていることにより、上方から、例
えば雨滴が落ちて来たような場合には、従来の上壁部に
開口を設けている場合にはケーシング2内に侵入し、ス
ピーカ3に当たってここに溜まることもあり、長期の使
用においてはスピーカ3を劣化又は破損させることもあ
ったが、本実施例によれば、このようなことはなく、更
に、日光は上方に開口部を形成したような場合に比べる
と、はるかにケーシング2内に照射されることは少な
い、すなわち、太陽の高度が低い場合には開口部2aを
通って照射されることもあるが、なおかつケーシング2
の下方にスピーカが位置していることにより、直接日光
が当たることはない。従って、日光の直射も受けること
がないので、これによる悪影響をスピーカ3は避けるこ
とが出来る。更に、何らかの異物は、上方に開口部を設
けている場合にはスピーカ3の上に堆積し易いが、側壁
部に形成されているために、異物は侵入することは殆ど
ない。以上により、本実施例は従来に較べ、その耐候性
ははるかに優れたものである。
【0016】図10は、本実施例の消音装置1の配置例
を示すものであるが、屋外で用いられており、図におい
て、工場、空港などが騒音源であり、この周囲の民家に
これらから騒音が伝達されないようにするために、これ
ら工場、空港などを囲うように相当接して消音装置1が
ユニットとして多数配列されている。このような消音装
置により民家には工場、空港などから発生する騒音が殆
ど伝播されないようにすることが出来、即ち工場や空港
設置における民家との距離を従来に比べて著しく小さく
出来、その設置が容易になる。更に、本実施例によれ
ば、屋外に用いられているにも拘わらず、特にそのケー
シングが内蔵するスピーカ3の作用を長期に渡って安定
に保証することが出来る。
【0017】図11は、更に他の配置例を示すものであ
るが、鉄道、道路などの高架、あるいは橋梁8の側壁部
8a、8bは、コンクリートなどで形成されているが、
これに第1実施例の消音装置1を図示するように埋設さ
せている。そして、その側壁部に形成した開口部2aが
外方に露出されるように側壁部8a、8bには横長のス
リット8cが形成され、ここから外方に臨んでいる。こ
のような配置によっても、民家には道路、鉄道10など
から伝播してくる騒音をカットすることが出来る。本配
置例においても、屋外で消音ユニット1が用いられてい
るのであるが、耐候性が優れているので、長期に渡りそ
の消音効果を失うことはない。
【0018】図12は、更に他の配置例を示すものであ
るが、道路、鉄道10などでここを走行する自動車や電
車などから発生する騒音が、両側の民家に伝播されるの
を防止するために、第1実施例の消音装置1がユニット
として相当接して両側に配列されている。このような配
置によっても、民家には道路、鉄道10などから伝播し
てくる騒音をカットすることが出来る。本配置例におい
ても、屋外で消音ユニット1が用いられているのである
が、対候性が優れているので、長期に渡りその消音効果
を失うことはない。
【0019】図3及び図4は本発明の第2実施例による
消音装置を示すが、全体として11で示され、第1実施
例に対応する部分については、同一の符号を付し、その
詳細な説明は省略する。
【0020】すなわち、本実施例のケーシング12も全
体としてはほぼ直方形状であるが、その上壁部の角部は
12c及び12dで示すようにアール加工を施されてい
る。更に、右側側壁部12eに横長でスリット状に形成
される開口部12aに対向して、密度が小さく、薄い材
質で成るフード14がその上壁部に固定されている。な
お、これは開口部12aから発射する消音音波の伝播を
殆ど妨げないものとする。その他の構成は第1実施例と
同様であるが、その作用もほぼ第1実施例と同様である
が、更に次のような効果を奏するものである。すなわ
ち、本実施例のケーシング12の左側壁部の上端には
内、外面共にアール加工12c及び12dが施されてい
るために、図において左方から伝播する騒音のB成分の
音圧分布を乱すことなく、滑らかにケーシング12の右
方へと導かせる。更にケーシング12の内方の音道13
aの上壁部においてもアール12dが形成されているた
めに、消音音波は滑らかに、すなわち、その位相や振巾
特性を乱すことなく、開口部12aを通って外方へ導く
ことが出来る。よって、消音信号発生装置5に設けられ
ている適応アルゴリズム39や適応アダプティブ・フィ
ルタ40の特性に従って消音効果を、より有効に行なう
ことが出来る。
【0021】更に、本実施例では開口12aの前方を覆
うようにフード14が設けられていることにより、スピ
ーカ3はケーシング12の下方に配設されているとはい
え、太陽の照射角度が低い場合においてもこれを確実に
遮ることが出来、更に、側方から侵入せんとする異物や
雨滴に対しても、ケーシング12内に侵入することを防
止することが出来る。従って、対候性は第1実施例より
も優れている。
【0022】図5及び図6は本発明の第3実施例による
消音装置を示し、全体として21で示されているが、上
記実施例に対応する部分については同一の符号を付し、
その詳細な説明は省略する。
【0023】すなわち、本実施例においても、ケーシン
グ12の左側壁部の上端部の内外面にはアール加工12
c、12dが施されているが、更に、開口部12aは密
度が小さく、材質の薄い不透明な蓋24で図示するよう
に閉塞されている。本実施例においては、第2実施例よ
り更に、外部からの異物や雨滴などの侵入をより確実に
防止することが出来る。勿論、蓋24は音道13aを通
って、開口部12aから放射される消音音波の伝播を殆
ど遮ることはない。
【0024】図7及び図8は本発明の第4実施例の消音
装置を示すが、図において全体として31で示され、本
実施例ではケーシング32は上記実施例とは若干異な
り、スピーカ3の音波発生部は、下方斜めに向けてケー
シング32内の隔壁33に固定されている。この隔壁3
3により、音道34aと閉塞空間34bとが画成されて
おり、容積の大きい閉塞空間34bによりスピーカ3の
音波発生部の振動を更に円滑なものとしている。従っ
て、消音信号発生装置5の駆動力はそれだけ小さくて済
む。音道34aを通り、一点鎖線で示すように消音音波
は、この右側側壁部に形成された横長のスリット状の開
口部32aを通って外方に伝播される。その他の作用は
上記実施例と同様であるが、更に、本実施例によれば、
スピーカ3は左斜め下方に向いているので、開口部32
aを通って、異物や雨滴が侵入したとしても、その音波
発生部に当たることや溜まることがないので、スピーカ
3の寿命を更に長期化することが出来る。第1実施例に
ついてのみ、その配置例を示したが、第2乃至第4実施
例も同様に屋外において配置させることが出来る。
【0025】図15及び図16は本発明の第5実施例よ
る消音装置を示すが全体として60で示され、ユニット
50A、50B・・・・で成るのであるが、これらは同
一の構成を有し、ケーシング51は第4実施例と同様に
2つの直方形状部で成るが、突出部としての直方形状部
51c内にスピーカ3を取り付けており、内部には音道
53を形成させている。そして、本実施例においても、
スリット状の開口51aは側壁部に形成されている。
又、本実施例によれば、各ユニット50A、50B・・
・・のケーシング51の一側壁部は図16で示すように
開放されており、矢印で示すように同形状のユニットの
ケーシング51を、この開放側壁に対向する側壁部を当
接させることにより各ユニットの内部空間を形成してい
る。
【0026】又、図15に示すように、ケーシング51
の側壁部の端部には、上下に延びる溝51aが形成され
ており、これらに上述したように、開放側壁部と非開放
側壁部を当接させた上、帯状の締結部材55a、55b
を上方から挿通させることにより、これらユニット50
A、50B・・・・が一体化され、これらの間に隙間を
形成させることなく、又、容易に離脱したり、ずれたり
するのを防ぐことが出来る。又、図11の配設例におい
て消音ユニット1の代わりに本実施例を用いることが出
来る。
【0027】以上、本発明の各実施例について説明した
が、勿論、本発明はこれらに限定されることなく、本発
明の技術的思想に基いて種々の変形が可能である。
【0028】例えば、以上の実施例では、消音信号発生
装置5として、図13に示す回路を用いたが、これは一
般に、ANC回路(Active Noise Con
trol)と呼ばれるが、その他、種々の公知のANC
回路が適用可能である。例えば、制御を更に精細にする
ために、図13の点線で示す位置にデジタル遅延フィル
タDを設けて、消音偏差の検出遅れを考慮して消音信号
発生装置5を使用する。
【0029】又、以上の実施例では、騒音の検出手段と
してケーシング2、12、32の左側壁部にマイク7を
取り付けたが、これは騒音源に近接して設けるようにし
ても良い。あるいは、騒音源が例えばエンジンや振動応
用装置である場合には、この振動部に振動ピックアップ
を取り付け、この検出信号を消音信号発生装置5に供給
するようにしても良い。すなわち、騒音の検出手段は騒
音源からの騒音と相関関係を持つように検出すれば、そ
の配置及び構成は振動ピックアップやマイクに限ること
はない。
【0030】なお以上の実施例では、消音偏差検出マイ
ク6の詳細については説明しなかったが、一般のマイク
ロフォンが適用され得ることは勿論のことであるが、更
に、以上の実施例では、図9に示すように、マイク部6
aは指向性マイクであり、更にこれを密封するべく、密
度が小さく薄い材質で成るカプセル6bで密封されてい
る。そして、そのカプセル6bの前端部及び後端部はア
ール形状を呈しており、すなわち、丸みを帯びている。
従って、このようなマイクを上記実施例に適用した場合
には、指向性を有するために(勿論、騒音音波Bに向か
って配設されている)、目標とする消音偏差以外の外乱
音を検知せず、又、丸みを帯びたデザインであるため
に、風がある場合でも良好に消音偏差を検知することが
できる。更に、カプセル6b内に指向性マイク6が配置
されているので、風、紫外線、雨滴、粉塵にさらされて
も、その消音偏差検知作用を損なわれることはない。
又、マイク6から導出される導線6cは、上記実施例に
おける消音信号発生装置5に接続されている。更に、上
記実施例では、耐候性の効果として、スピーカ3につい
てのみ説明したが、勿論、その他の構成要素、例えばマ
イク7から導出されるリード線7bはケーシング12、
32内に取り付けられているが、これらに対しても、雨
滴や紫外線が当たることなく、その電気的特性を安定な
ものとすることが出来る。
【0031】なお又、以上の実施例では、騒音検出マイ
ク7は、例えば第1実施例においてはケーシング2の騒
音側の側壁部に設け、又、民家を囲んで並設するような
場合でも、各ケーシングに同様に騒音検出マイク7を取
り付けるようにしたが、これに代えて、騒音検出マイク
は複数の消音ユニットに対して1個設けて、各ユニット
の消音信号発生装置に供給するようにしても良い。ある
いは、全ての消音ユニットに共通に1個設けるようにし
ても良い。又、騒音検出手段はマイクに限ることなく、
振動検出器を用いても良く、この場合には、騒音発生
源、例えば、エンジンに取り付けてその振動出力を消音
信号発生装置に供給するようにしても良い。勿論、この
場合にも、1個の振動ピックアップから各ユニットの消
音信号発生装置5に供給するようにしても良い。
【0032】図17は、上記実施例の更に他の配置例を
示すものであるが、道路では工事がよく行われるが、こ
の工事現場の周囲に図示するように消音ユニット1を並
設させると、図において民家の敷地側に工事現場から伝
播する騒音を消音させることが出来る。工事現場では各
種の工具を使用するので非常に耳障りであるが、これを
有効に消音することが出来る。又、本実施例の消音ユニ
ットは単一でも用いることが出来るので、その移動、組
み立て、撤去が容易であり、速やかに好きなところに設
置し、又、撤去することが出来る。すなわち、本実施例
の消音ユニットは機動性を有するために、このような種
類の用途には非常に好都合である。交通事故や大風等の
風水害により一部が破損しても、ユニット単位で構成さ
れているため、破損したユニットのみを入れ替えるだけ
で済み、復旧が極めて容易である。
【0033】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の消音装置に
よれば、屋外で用いても、その消音特性を長期に亘り保
証することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第1実施例による消音装置の断
面図である。
【図2】同一部正面図である。
【図3】図3は本発明の第2実施例による消音装置の断
面図である。
【図4】同一部正面図である。
【図5】図5は本発明の第3実施例による消音装置の断
面図である。
【図6】同一部正面図である。
【図7】図7は本発明の第4実施例による消音装置の断
面図である。
【図8】同一部正面図である。
【図9】図9は上記実施例における消音偏差検出マイク
の拡大断面図である。
【図10】図10は上記第1実施例の屋外における配置
例を示す平面図である。
【図11】図11は他の配置例を示す部分破断側面図で
ある。
【図12】図12は更に他配置例を示す平面図である。
【図13】図13は上記実施例に適用される消音信号発
生装置のブロック図である。
【図14】図14は第1実施例の作用、効果を示すため
の図で、Aはケーシングに丸い開口を設けた場合の消音
音波のこれからの伝播の様子を示す斜視図、Bはケーシ
ングに横長のスリット状の開口を設けた場合の消音音波
のこれからの伝播の様子を示す斜視図、Cは本実施例を
並設した場合の消音音波の伝播の様子を示す斜視図であ
る。
【図15】図15は本発明の第5実施例による消音装置
の部分断面図である。
【図16】同部分破断斜視図である。
【図17】図17は第1実施例側の更に他の配置例を示
す平面図である。
【符号の説明】
3 スピーカ 5 消音信号発生装置 11 消音装置 12 ケーシング 21 消音装置 22 ケーシング 31 消音装置 32 ケーシング
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G10K 11/16 D

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口部を有し、該開口部から消音音波を
    発生させるための音波発生手段を内蔵したケーシング
    と、騒音源の騒音を検出するための騒音検出手段と、少
    なくとも該検出手段の検出信号を受け、前記騒音源が発
    生する騒音とは疎密を反転させるための消音音波信号を
    形成させ、該消音音波信号を前記音波発生手段に供給す
    る消音信号発生装置とを備えた消音ユニットを1個、又
    は複数個、前記騒音源に近接して、又はこの周囲に配設
    した消音装置において、前記ケーシングの、前記騒音源
    とは反対側の側壁部に前記開口部を形成させたことを特
    徴とする消音装置。
  2. 【請求項2】 前記ケーシングには、前記開口部と対向
    するように、密度が小さく、薄い材質で成るフードが取
    り付けられている請求項1に記載の消音装置。
  3. 【請求項3】 前記ケーシングの前記開口部は密度が小
    さく、薄い材質で成る不透明な板部材で被覆されている
    請求項1に記載の消音装置。
  4. 【請求項4】 前記音波発生手段は前記ケーシング内で
    その音波発生部を下方又は斜め下方に向けて配設されて
    いる請求項1〜3の何れかに記載の消音装置。
  5. 【請求項5】 前記ケーシングの上壁部の前記開口部と
    は反対側の角部の内側及び/又は外側にはアール加工が
    施されている請求項1〜4の何れかに記載の消音装置。
  6. 【請求項6】 鉄道、道路などの高架又は橋梁の側壁部
    内に前記開口部のみを外方に露出させて前記ケーシング
    全体を埋設させている請求項1〜4の何れかに記載の消
    音装置。
  7. 【請求項7】 前記ケーシングの開口部の近傍に消音偏
    差検出マイクを設け、この検出信号を前記消音信号発生
    装置に供給し、前記消音偏差を検出マイクは耐候性があ
    り、密度が小さく、薄い材質でなるカプセル内に密封さ
    れている請求項1〜6の何れかに記載の消音装置。
  8. 【請求項8】 前記開口部は横長にスリット状である請
    求項1〜7の何れかに記載の消音装置。
  9. 【請求項9】 前記消音ユニットの前記ケーシングは直
    方形状部分を有し、該部分の短辺を含む1側壁部を省略
    して開放させ、他の前記消音ユニットの前記開放させて
    いる一側壁部と対向する他側壁部を、前記消音ユニット
    の開放した一側壁部に整合、当接させて前記消音ユニッ
    トを複数個、配設させたことを特徴とする請求項1〜8
    の何れかに記載の消音装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003288079A (ja) * 2002-03-27 2003-10-10 Toshiba Corp 能動消音装置
CN109139251A (zh) * 2018-10-17 2019-01-04 山东赛马力动力科技有限公司 一种车载静音机组的抽拉交叉式降噪消声体结构

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