JPH0934472A - 消音装置 - Google Patents

消音装置

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JPH0934472A
JPH0934472A JP7203920A JP20392095A JPH0934472A JP H0934472 A JPH0934472 A JP H0934472A JP 7203920 A JP7203920 A JP 7203920A JP 20392095 A JP20392095 A JP 20392095A JP H0934472 A JPH0934472 A JP H0934472A
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JP
Japan
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sound wave
noise
silencer
casing
sound
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JP7203920A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Kondo
弘之 近藤
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Shinko Electric Co Ltd
Original Assignee
Shinko Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 [目的] 美観を損なわず、狭所感や圧迫感を与えない
消音装置を提供すること。 [構成] 2つの直方形状部から成るケーシング2の一
方の直方形状部の相対向する側壁部に透明な材質で成る
窓4a、4bを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は消音装置に関する。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】本出願人は、先に特開平
7−104771号公報で、例えば、騒音源が各種振動
応用装置である場合につき、この騒音を近隣の人々に伝
達されないようにする消音装置を開発した。然るに、こ
の種の騒音装置は、消音ユニット自体が不透明であり、
外部から反対側の様子が観測しにくいこともあって、こ
のような消音ユニットが特に連接される場合には、この
存在による圧迫感やあるいは狭所感を生ずる。ある場合
には、周囲の美観を損なうものである。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】本発明は上述の問題
に鑑みてなされ、本来の消音効果を有効に行いながら、
周囲の美観を損なうことなく、又、この存在による狭所
感や圧迫感を生じさせず、又、屋外で使用する場合でも
住民の日照や眺望等が疎外されることはない消音装置を
提供することを目的とする。
【0004】
【問題点を解決するための手段】以上の目的は、請求項
1の発明によれば、開口を有し、該開口から消音音波を
発生させるための音波発生手段を内蔵したケーシング
と、騒音源の騒音を検出するための騒音検出手段と、少
なくとも該検出手段の検出信号を受け、前記騒音源が発
生する騒音とは疎密を反転させるための消音音波信号を
形成させ、該消音音波信号を前記音波発生手段に供給す
る消音信号発生装置とを備えた消音ユニットを1個、又
は複数個、前記騒音源に近接して、又はこの周囲に配設
した消音装置において、前記ケーシングの、両側端部の
大半を透明な材質で形成させたことを特徴とする消音装
置、によって達成される。
【0005】又、以上の目的は、請求項5の発明によれ
ば、開口を有し、該開口から消音音波を発生させるため
の音波発生手段を内蔵したケーシングと、騒音源の騒音
を検出するための騒音検出手段と、少なくとも該検出手
段の検出信号を受け、前記騒音源が発生する騒音とは疎
密を反転させるための消音音波信号を形成させ、該消音
音波信号を前記音波発生手段に供給する消音信号発生装
置とを備えた消音ユニットを1個、又は複数個、前記騒
音源に近接して、又はこの周囲に配設した消音装置にお
いて、鉄道、道路などの高架又は橋梁の側壁部内に前記
開口のみを外方に露出させて前記ケーシング全体を埋設
させていることを特徴とする消音装置、によって達成さ
れる。
【0006】又、以上の目的は、請求項6の発明によれ
ば、開口を有し、該開口から消音音波を発生させるため
の音波発生手段を内蔵したケーシングと、騒音源の騒音
を検出するための騒音検出手段と、少なくとも該検出手
段の検出信号を受け、前記騒音源が発生する騒音とは疎
密を反転させるための消音音波信号を形成させ、該消音
音波信号を前記音波発生手段に供給する消音信号発生装
置とを備えた消音ユニットを1個、又は複数個、前記騒
音源に近接して、又はこの周囲に配設した消音装置にお
いて、前記ケーシングは建屋内の壁部を2重壁として形
成されていることを特徴とする消音装置、によって達成
される。
【0007】又、以上の目的は、請求項7の発明によれ
ば、開口を有し、該開口から消音音波を発生させるため
の音波発生手段を内蔵したケーシングと、騒音源の騒音
を検出するための騒音検出手段と、少なくとも該検出手
段の検出信号を受け、前記騒音源が発生する騒音とは疎
密を反転させるための消音音波信号を形成させ、該消音
音波信号を前記音波発生手段に供給する消音信号発生装
置とを備えた消音ユニットを1個、又は複数個、前記騒
音源に近接して、又はこの周囲に配設した消音装置にお
いて、前記ケーシングは建屋内の天井と、該天井と平行
に上方に配設された平板とで成ることを特徴とする消音
装置、によって達成される。
【0008】又、以上の目的は、請求項9の発明によれ
ば、開口を有し、該開口から消音音波を発生させるため
の音波発生手段を内蔵したケーシングと、騒音源の騒音
を検出するための騒音検出手段と、少なくとも該検出手
段の検出信号を受け、前記騒音源が発生する騒音とは疎
密を反転させるための消音音波信号を形成させ、該消音
音波信号を前記音波発生手段に供給する消音信号発生装
置とを備えた消音ユニットを1個、又は複数個、前記騒
音源に近接して、又はこの周囲に配設した消音装置にお
いて、前記ケーシングは奥行の小さい直方体形状を呈
し、その内部を断面形状が閉ループである隔壁により、
その両側に対称的な一対の音道を形成し、前記隔壁の底
壁部中央に前記音波発生手段を取り付け、その背部は前
記閉ループによって形成される閉塞空間に面しており、
前記一対の音道の長さは前記音波発生手段が発生する消
音音波の主たる周波数成分が共鳴するような大きさであ
ることを特徴とする消音装置、によって達成される。
【0009】
【作用】請求項1の発明によれば、ケーシングの大半を
占める両側壁部が、透明な材質で成るので、騒音源側を
これと反対側から観察することが出来る。例えば、騒音
源が飛行場であれば、この飛行場を常に観察することが
出来、これがない場合の広々とした感じをそのままに与
えることが出来、ほとんどこれら消音ユニットの存在に
よる圧迫感や狭所感を増やすことはない。あるいは、そ
の周囲の美観を損なうことを極力避けることが出来る。
【0010】又、請求項5の発明によれば、やはり屋外
で使用される場合であるが、鉄道、道路などの高架ある
いは橋梁は、最近すっきりとした構造を呈しており、こ
れらの美観を何ら損なうことなく、その両側の人家への
騒音をカットすることが出来る。又、民家の人々は何ら
これにより違和感を生じることはない。道路に設置され
る場合においては、道路の利用者に狭所感を与えたり、
近隣住民の日照や眺望等を阻害することはない。
【0011】請求項6の発明によれば、屋内に配設され
た場合であるが、屋内と云えども絵画や草木を配設し、
その本来の美観を何ら損なうことなく建屋内の、ある特
定な部位における騒音源からの伝播を阻止することが出
来、その環境を良くすることが出来るものである。
【0012】請求項7の発明によれば、やはり屋内で用
いられる場合であるが、この場合には、階下に騒音源が
ある場合、階上への騒音を効果的に防止することが出
来、これは何ら屋内の美観を損なうことなく、狭所感も
何ら与えるものではない。
【0013】請求項9の発明によれば、音波発生手段の
背面部が閉ループ状の断面形状を呈する隔壁により、直
方形状のケーシング内に形成される閉塞空間に面してい
ることにより、充分に大きな容積を有しているので、音
道での共鳴作用に加えて、その音道発生部の振動を円滑
にすることが出来るので、消費電力を更に小としなが
ら、装置全体をより小型化して、装置コストを大巾に低
下させることが出来る。又、全体をスリム化して美観を
呈するものとすることが出来る。
【0014】
【実施例】以下、本発明の各実施例につき図面を参照し
て説明する。
【0015】図1及び図2は本発明の第1実施例の消音
装置を示すものであるが、全体として1で示され、ケー
シング2はほゞ2つの直方形状を示したものであり、図
2において左方に騒音源、例えば飛行場があり、これか
らの騒音をこの周囲の民家に伝わらないようにしている
が、一方の直方形状部の側壁部で騒音源とは反対側の上
端側にスリット状の開口2aが形成されており、又、他
方の直方形状部2b内にスピーカ3が、その音波発生部
を下方斜めに向けてケーシング2内を画成する隔壁8の
丸孔に固定されており、この前方に、への字型の音道
を形成している。更に、スピーカ3に対向して、隔壁7
が形成されており、これは上述の隔壁8と同様にケーシ
ング2に対して一体的に形成されているが、これら隔壁
7、8により音道の両側に音道を挟んで、断面がほ
ゞ三角形状の閉塞空間1011が形成されており、こ
れは図1で明らかなように両側で隔壁Wa、Wbにより
音道のスピーカ3と対向する音道9の空間を3つに分
離させており、よってこの両側空間に台形状の断面を有
する通路10a、10bを形成させており、これによ
り、図2における閉塞空間1011とを相連通させて
いる。すなわち、スピーカ3の音波発生部の背後にはス
ピーカ3の駆動効率を妨げないように充分に大きな閉塞
空間が形成されている。
【0016】一方の直方体形状部分の両側壁部の大半を
占めて、透明な材質で成る壁形成部材(例えばアクリル
板で成る)4a、4bが取り付けられており、これによ
り、図において右側の民家から左側の飛行場を自由に観
察することが出来る。飛行場からの騒音は矢印A、B及
びCで示す方向に各方向成分の音波を図において右方へ
と伝播させるのであるが、Aの方向の騒音成分は、今、
この消音装置1が屋外で用いられているので、空に向か
って伝播されるものであり、又、Bは消音装置1を越え
て図において右方へと伝播する成分である。又、Cはケ
ーシング2の左側側壁部に衝突し、中空の直方体形状を
有するケーシング2の構成により、Cに対しては2重の
遮音壁と同等であり、これにより充分に減衰されてC’
となり、右側側壁部の右方には殆ど伝達されない伝播成
分である。
【0017】開口2aに対向して前方には消音偏差検出
マイク6が配設されており、この検出出力は図13に示
すような消音信号発生装置5に供給される。又、ケーシ
ング2の左側側壁部には騒音検出用のマイクMが取り付
けられており、本実施例においては薄い材質で密度の小
さい薄膜Maで被覆されている。この騒音検出信号は導
線tを介して、消音信号発生装置5の入力として供給さ
れる。導線tは勿論、音道を妨げないようにケーシング
2の内壁に沿って固定されているものとする。
【0018】次に図13を参照して消音信号発生装置5
の詳細について説明する。騒音検出器マイクMのアナロ
グ出力は増巾器36により増巾されて、A/Dコンバー
タ37に供給され、ここでアナログ値がデジタル値に変
換されて、その結果が適応アルゴリズム39及びアダプ
ティブフィルタ40に供給される。適応アルゴリズム3
9は実際の騒音環境下では時間的に変化するパラメー
タ、例えば大気圧、温度、湿度、音圧及び周波数成分な
どに応じてアダプティブフィルタ40の定数や伝達関数
を変化させる。これにより、消音偏差検出マイク6の位
置で検出される騒音としての音波と同一レベルであるが
疎密が逆となった音波がマイク6の位置で得られるよう
な音波信号が発生する。D/Aコンバータ42ではデジ
タル入力がアナログ力出力に変換され、これが増巾器4
3で増巾されてスピーカ3に供給される。これにより、
図2において、左方の騒音源から伝達されていた音波B
を消音偏差マイク6の位置でほぼ零とすることができる
が、消音偏差マイク6で検出されたアナログ出力は増巾
器45で増巾され、これがA/Dコンバータ44により
デジタル値に変換されて上述の適応アルゴリズム39に
供給され、ここで所定の演算が行われる。すなわち、エ
ラーセンサとしての消音偏差マイク6の位置で音波が零
でなければこれを補正するようにしている。
【0019】本発明の第1実施例による消音装置1は以
上のように構成されるが、次に、この作用及び効果につ
いて説明する。
【0020】図2において、図示しない飛行場である騒
音源から発生する騒音は、A、B及びCで示す方向に伝
播されるのであるが、この内、Bで示す音波成分が人の
耳に伝播されるものである。ケーシング2内のスピーカ
3からは、消音信号発生装置5で演算で計算された消音
信号を受け、このスピーカ3の振動板が駆動されて、一
点鎖線で示すように、図13において増巾器36で増幅
され、A/Dコンバータ37によりデジタル信号に変換
され、適応アルゴリズム39及びアダプティブ・フィル
タ40に供給される。これらにより、消音偏差検出マイ
ク6の位置で騒音源からの騒音が、干渉してこれを打ち
消すような消音信号を形成し、これがD/Aコンバータ
42でアナログ値に変換され、増巾器43で増巾され、
スピーカ3に供給される。スピーカ3から消音音波は、
上方へと音道4aに沿って一点鎖線で示すように伝播さ
れ、開口2aを通って外方へと伝播する。消音偏差検出
マイク6では、そこでの騒音音波と消音音波との干渉に
よる消音偏差を検出し、これが消音信号発生装置5に供
給され、適応アルゴリズム39及びアダプティブ・フィ
ルタ40により、この差が零に収斂されるように制御さ
れる。従って結果として、消音偏差検出マイク6での位
置においては消音音波Bはほぼ完全に消音されて、図の
右方においては騒音成分Bは殆ど伝播されることはな
い。従って、図において右方に存在する人間の耳には、
騒音源からの騒音成分Bは殆ど伝わることはない。又、
騒音成分Bを遮るのに、従来は高い防音壁が必要であっ
たのだが、はるかに低い高さで同等の効果を得ることが
できる。
【0021】本実施例による消音装置1は以上のように
作用するのであるが、更に、本実施例によれば、消音音
波を外方に伝播するための開口2aは騒音源とは反対側
の側壁部に形成されているので、上記作用で述べたよう
に、図において右方に存在する人間の耳に伝播する騒音
を消音させることが出来るのであるが、更に、側壁部に
設けられていることにより、上方から、例えば雨滴が落
ちて来たような場合には、従来の上壁部に開口を設けて
スピーカの音波発生部を上方に向けている場合にはケー
シング2内に侵入し、スピーカに当たってここに溜まる
こともあり、長期の使用においては、スピーカを劣化又
は破損させることもあったが、本実施例は開口2aを側
壁部に形成させている上に、スピーカ3を斜め下方に向
けているので、このようなことはなく、更に、日光は上
方に開口部を形成したような場合に比べると、はるかに
ケーシング2内に照射されることは少ない、すなわち、
太陽の高度が低い場合には開口2aを通って照射される
こともあるが、なおかつケーシング2の下方にスピーカ
が位置していることにより、直接日光が当たることはな
い。従って、日光の直射も受けることがないので、これ
による悪影響をスピーカ3は避けることが出来る。更
に、何らかの異物は、上方に開口部を設けている場合に
はスピーカ3の上に堆積し易いが、側壁部に形成されて
いるために、異物は侵入することは殆どない。以上によ
り、本実施例は従来に較べ、その耐候性ははるかに優れ
たものである。又、従来の遮音壁はBの伝播成分を充分
に小さくするため、その高さが大きなものであったが、
本発明によれば、はるかに低い高さで同等の効果を得る
ことが出来る。すなわち、これにより、狭所感、圧迫感
は大幅に緩和される。又、今まで実用性の面で問題のあ
た極低周波の騒音に対しても適応出来る。
【0022】図14は、本実施例の消音装置1の配置例
を示すものであるが、屋外で用いられており、図におい
て、工場、空港などが騒音源であり、この周囲の民家に
これらから騒音が伝達されないようにするために、これ
ら工場、空港などを囲うように相当接して消音装置1が
ユニットとして多数配列されている。このような消音装
置により民家には工場、空港などから発生する騒音が殆
ど伝播されないようにすることが出来る。更に、本実施
例によれば、屋外に用いられているにも拘わらず、特に
そのケーシングが内蔵するスピーカ3の作用を長期に渡
って安定に保証することが出来る。
【0023】更に、本実施例の消音ユニット1は、図示
するように縦横に相当接させて配設させていることによ
り、ケーシング2内の両側壁部が従来のように不透明な
材質で成るものであれば、民家の敷地から人が工場、空
港などの敷地内を向いた場合にこれを配設しない場合に
は美観があったのを損なってしまい、かつ狭所感や圧迫
感を与えるものであったが、本実施例によれば、直立し
た直方形状部の両側壁部の大半を透明な材質4a、4b
で形成したので、このようなことはなく、更に、工場、
空港などからの騒音がカットされることにより、遥かに
良好な環境を作るものである。又、デザイン的な自由度
も高く、ケーシングや透明部4a、4bにカラフルな着
色を施したり、形状を色々変化させる等、積極的に屋外
のデザインを創成することが出来る。
【0024】更に、本実施例によれば、図2に示すよう
に、ケーシング2の上壁部の角部は2e及び2fで示す
ようにアール加工を施されている。従って、図において
左方から伝播する騒音のB成分の音圧分布を乱すことな
く、滑らかにケーシング2の右方へと導かせる。更にケ
ーシング2内方の音道の上壁部においてもアール2f
が形成されているために、消音音波は滑らかに、すなわ
ち、その位相や振巾特性を乱すことなく、開口2aを通
って外方へ導くことが出来る。よって、消音信号発生装
置5に設けられている適応アルゴリズム39やアダプテ
ィブ・フィルタ40の特性に従って消音効果を有効に行
なうことが出来る。
【0025】図3、図4は、本発明の第2実施例による
消音装置を示し、全体として11で示され、やはり2つ
の直方形部から成るケーシング12を備え、その一方の
直方形部の対向する側壁部には、透明な材質で成るだ円
形の壁材14a、14bを取り付けており、これはケー
シング12内でこれと一体的な相似形の枠体13に取り
付けられている。この枠体13は不透明な材質で成る。
【0026】又、ケーシング12の一方の側壁部の上端
部には2つの横向きのスリット状の開口12a、12b
が形成されており、このケーシング12の一方の側壁部
下方に連接して外方に突出するスピーカ収容部12cを
形成させており、これにスピーカ3を、その音波発生部
を斜め下方に向けて内側の隔壁部12eに取り付けられ
ており、この背後に第1の閉塞空間18を形成し、更
に、スピーカ3の前方に、同じくケーシング12に一体
的な隔壁12dが形成され、これにより、第2の閉塞空
19を形成させている。これら閉塞空間18及び19
は、図3に示すように、両側に形成された台形状の連通
空間20a、20bにより相連通している。よって、ス
ピーカ3の音波発生部の背後には、スピーカ3の駆動効
率を妨げないように充分に大きな閉塞空間が形成されて
いる。
【0027】上述のケーシング12内の隔壁12d、1
2eにより、スピーカ3の音波発生部の正面に対面する
斜方向の音道16が形成されている。これに更に枠体1
3より上方に分岐連通して音道17a17bが閉塞空
間15の両側に形成されている。これらは上述の開口部
12a、12bに連通している。
【0028】なお、枠体13は、位相等化器の働きをす
る。すなわち、スピーカ3からの音波は、開口12a、
12bでは、位相を揃えて外部に伝播することが出来、
よって、騒音を効率良く消音させることが出来る。今、
仮に、楕円形の枠体13が存在せず、スピーカ3からの
音波が枠体13の内空間を自由に開口12a、12bに
向かって伝播するとすれば、ある成分は直線的に垂直方
向に伝播し、又、ある成分はケーシング12の内側壁に
衝突して反射して開口12a、12bの何れかに到達す
るであろうし、又、スピーカ3からの音波は直線的であ
るが、斜め方向に向かって開口12a、12bに向かう
成分もある。これら音波の異なる径路により、その音道
長さが異なるために、開口12a、12bにおいては位
相がばらばらになる。従って、開口12a12bから外
方に伝播する消音音波は位相のずれた成分の音波を多く
含み、位相等化器の働きをする枠体13を設けた場合に
比べて、その消音効果は、はるかに低下してしまう。
【0029】又、本実施例によれば、スピーカ3は騒音
源からの騒音をマイクMにより検出し、これが導線tを
介して消音信号発生装置5に供給される。これから上記
実施例と同様にスピーカ3に消音信号が供給されるので
あるが、この騒音源からの騒音の基本波に共鳴するよう
に音道1617a17bが定められている。すなわ
ち、これら音道長をL1、L2とすれば、これらは等し
く、又、騒音源の基本波に共鳴する長さとなっている。
【0030】又、本実施例によれば、第1実施例と異な
り、スピーカ3を配設させている突出部12cは、騒音
源側を向いているが、第1実施例と同様に騒音源とは反
対側の側壁部に上述の開口部12a、12bが形成され
ている。
【0031】第2実施例は以上のように構成されるが、
次に、この作用について説明する。
【0032】本実施例においては、スピーカ3からの消
音音波は2つの音道1617a、及び1617b
(それぞれの音道長L1、L2でL1=L2)を通っ
て、開口部12a、12bから外方に伝播されるのであ
るが、前述のように、L1、L2を騒音源の基本周波数
で共鳴するようにその長さを決められているので、共鳴
により拡大された消音音波が外方に伝播され、よって、
騒音源からこの消音ユニット11を越えて伝播されるB
成分を効率良く省エネルギーで消音させることが出来
る。本実施例においても、ケーシング12の側壁部の主
たる部分を透明材14a、14bが占めていることによ
り、これらが図15で示すように、騒音源の周囲に相連
接して配設させる場合には、大きな配設空間を占めるの
であるが、透明材で成る窓14a、14bにより、内側
の飛行場を何ら抵抗なく、自由に観察することが出来
る。又、殆ど狭所感を持つことも違和感を感じることも
なく、これまでのように周囲の美観を損なうことはな
い。本実施例においても、開口部12a、12bは騒音
源と反対側の側壁部の上端側に形成されているので、屋
外に配設されているにも拘わらず、雨滴や異物がケーシ
ング12内に侵入することなく、又、直射日光がケーシ
ング内のスピーカ3に当たることはない。すなわち、透
明材14a、14bは不透明な枠体13に外周部で固定
されていることにより、ここを通ってケーシング12内
に直射される日光は音道やスピーカ3に当たることはな
い。
【0033】図5及び図6は、本発明の第3実施例によ
る消音装置を示し、全体として21で示されるが、本実
施例はスリムな形状を呈し、ケーシング22は全体とし
て直方形状で成り、その一方の側壁部の上端側には開口
部22a、22bが形成されている。ケーシング22内
は大きく3つの空間に画成されており、上下に延びる第
1隔壁23及びこれと一体的な逆U字形状の第2の隔壁
25及びこれと同心的に内方に配設される、やはり一体
的な逆U字形状の隔壁24により、迷路の如き音道29
30a、及び29b30bが形成されており、上
下に延びる第1の隔壁23の下端部には逆半円形状で不
透明な材質で成る隔壁26がやはり一体的に固定されて
おり、これに上端部が覆われるように、透明な材質で成
る窓28a、28bが両側壁部に取り付けられている。
隔壁24の上端部では、上下に延びる第1の隔壁23の
両側に位置してスピーカ3a、3bが取り付けられてい
る。この音波発生部の下方は第3の隔壁24によって下
方に形成された閉塞空間27と対面している。又、スピ
ーカ3a、3bからの消音音波は一点鎖線で示すよう
に、第1の音道29a30aを通って、開口部22a
から外方に伝播し、又、第2の音道である29b30
を通って開口部22bを通って外方に伝播されるので
あるが、第2の音道は、更に第2の隔壁25の右側下端
部に対向してケーシング22の外壁部と第3の隔壁24
との間に連接されている隔壁31により、第1の音道よ
り短い音道とされている。すなわち、音道長L4は音道
長L3より短い。又、スピーカ3a、3bは図示せずと
も上記実施例と同様に消音信号発生装置から駆動信号が
供給されるのであるが、騒音源は主として単一周波数で
はなく、一定の帯域巾を有する周波数成分を有し、これ
ら成分を含む消音音波がスピーカ3a、3bから発生す
るのであるが、音道長L3は騒音帯域の下限周波数に共
鳴するような長さであり、又、第2の音道長L4は騒音
帯域の上限周波数に共鳴する長さである。
【0034】第3実施例は以上のように構成されるが、
作用は上記実施例と殆ど同様である。本実施例によれ
ば、2つの音道が形成され、これらの長さL3、L4は
異なり、2つの周波数成分に共鳴している。従って、図
12で示すように、周波数f1、f2でそれぞれ共鳴
し、この共鳴点における出力−音圧レベルが合成され、
2つの周波数成分でのみピークを有するというよりは、
周波数f1、f2間で図示するようなピークを有する。
従って、開口部22a、22bから伝播する合成消音音
波により、周波数f1、f2間に含まれる幅広い騒音源
からの周波数成分を効率良く省エネルギーで消音するこ
とが出来る。
【0035】更に、本実施例によっても、透明な材質で
成る窓28a、28bが形成されているために、このよ
うな消音ユニット21を多数相連接させて騒音源の周囲
に配設させたとしても、やはり違和感は従来よりなく、
又、周囲の美観もそれ程損なうことなく、狭所感もそれ
程大きいものではない。更に、直射日光が窓28a、2
8bに当たったとしても、不透明な材質で成る逆半円形
状の隔壁26により遮られ、スピーカ3a、3bに当た
ることはない。又、開口部22a、22bは側壁部に設
けられているので、雨滴や異物が侵入し難く、又、仮に
本実施例においては侵入したとしても、音道は迷路とし
て形成されているので、スピーカ3a、3bに到達する
ことはない。
【0036】図7は本発明の第4実施例による消音装置
を示すが、本実施例においては、病院の建屋内に設けら
れており、十字路となった通路Tを形成する壁の一つが
2重壁W1 ,W2 として形成され、この内方にボイラー
などを騒音源Nとし収容する機械室R1が画成されてお
り、他方、通路Tを挟んで壁W3 により病室、寝室R2
が画成されている。同様に、病室、寝室R2に対向し
て、W4 により他の病室、寝室R3も画成されている。
2重壁W1 、W2 内にスピーカS1、S2が配設されて
おり(Gは柱、G1 、G2 は隔壁)、これらの音波発生
部が対向する壁部は通常のオーディオ製品のように保護
ネットが取り付けられている。上記実施例と同様な消音
信号発生装置H1 、H2 からの消音信号をスピーカS
1、S2に供給する。又、機械室R1に騒音源Nと近接
して騒音検出マイクMが設けられており、これにより、
機械室の機械の騒音を検出して消音信号発生装置H1
2 に供給する。通路T1 の天井のa位置には、消音偏
差検出マイクM1が取りつけられ、消音信号発生装置H
1 に供給される。又、通路T2 の天井のb位置にも消音
信号検出マイクM2が取り付けられており、この検出信
号も消音信号発生装置H2 に供給される。消音信号発生
装置H1 、H2 はそれぞれ二重壁W1 、W2 内に埋設さ
れ、外部からは見えない。
【0037】本実施例における消音作用も、上記実施例
と同様であるが、本実施例によれば、消音装置は2つの
ユニットから成り、一方は消音偏差検出マイクM1が取
り付けられている位置aでの騒音を零とすべく形成さ
れ、又、他方はマイクM2の取り付け位置bでの騒音が
零とすべく消音信号を形成するように構成されている。
従って、通路T1 、T2 の騒音は低減されて結果的に病
室、寝室R2、R3などには機械室R1の騒音は伝わら
ない。本実施例によれば、スピーカS1、S2及び消音
偏差検出マイクM1、M2などが天井や壁部に取り付け
られており(場合によってはマイクM1、M2も埋設さ
れても良い)、又、ケーシングは特別に設けるのではな
く、壁部を2重壁W1、W2として形成され、スピーカ
S1、S2は外部から見えない。
【0038】以上により、消音装置が用いられているの
も拘わらず、用いられていない場合の建屋内の内装と殆
ど変わることはない。従って、この建屋内の人々は何ら
違和感を感ずることなく、美観を損なうことも違和感を
与えることもない。
【0039】図8は本発明の第5実施例による消音装置
を示すが、本実施例も同じく建屋内に用いられており、
本実施例では1階の機械室R1からの騒音が階上及び天
井裏から室R2R3側へ伝わるのを防止するために用
いられている。この為に、機械室R1の天井は2重天井
W3’、W4’として形成され、これによって形成され
る空間Y2内にスピーカS3が取り付けられている。
又、階上に騒音が伝播されないように、階上の一部を形
成する平板Fのc位置に消音偏差検出マイクM3が取り
付けられており、更に、通路T内に騒音が伝播されない
ように消音偏差検出マイクM4が、この天井裏のd位置
に、図示せずとも適宜手段を介して取り付けられてい
る。機械室R1内のボイラーなどの機械Nに近接して騒
音マイクMが取り付けられており、この騒音検出信号は
マイクM1、M3、M4の検出信号と同様に消音信号発
生装置H1 、H3 、H4 に供給される。装置H3 、H4
は天井裏に配設され、外部からは見えない。よって、各
室内の美観を損なうものではない。
【0040】本実施例も上記実施例と同様な作用、効果
を示し、本実施例では階上に機械室R1からの騒音が伝
播されるのを防止し、天井裏を伝播して病室や寝室の天
井から室内に入る騒音を防止する。又、通路T内にも伝
播されるのを防止する。
【0041】図9及び図10は本発明の第6実施例によ
る消音装置を示し、全体として51で示されているが、
直方形状のケーシング52は第1実施例と同様に奥行が
小さくスリムな形状である。この内部は図9に明示され
るように、凸形状の閉塞ループの断面形状を示す隔壁5
3により、その両側に一対の音道59a、59bを画成
している。又、隔壁53の上壁面に水平方向に延びる第
2の隔壁54a、54bが形成されており、この内方に
スリット状のスロート開口55a、55bを形成させて
いる。又、この隔壁54a、54bとケーシング52の
上壁部との間に位置して、一対の横長のスリット状の開
口52a、52bを形成させている。これらは上述のス
ロート55a、55bを介して一対の音道59a、59
bに連通している。
【0042】閉ループ状の断面を示す隔壁53の底壁面
には丸孔が形成されており、これにスピーカ3が固定さ
れている。従って、この背面部は隔壁53内に形成され
る閉塞空間57に面しており、その正面部が水平方向に
延びる音道部分60に面しており、これらは左右で上述
の一対の音道59a、59bに連通している。ここで、
閉塞空間57を形成している隔壁53がそのまま位相等
価器の機能を有する。なお、図示せずとも、開口部52
a、52bの正面に対向して消音偏差検出マイクが設け
られており、これの出力はやはり図示しない消音信号発
生装置12に供給されている。又、ケーシング52の騒
音源側に面する側壁部には騒音偏差検出マイク13が固
定されており、この出力が消音信号発生装置12に供給
される。
【0043】本発明の第6実施例による消音装置51は
以上のように構成されるが、次にこの作用について説明
する。
【0044】本実施例によれば、水平方向の隔壁54
a、54bに一対のスリット状のスロート55a、55
bが設けられていることにより、音道59a、59bを
通って伝播される音波の位相を揃えることができ、これ
により、更に効率良く消音音波を開口部52a、52b
を通って外方に放出させることが出来る。更に、本実施
例によれば、スピーカ3のコーンでなる音波発生部の振
動を滑らかにするための閉塞空間57は、第1実施例の
ように主たる直方形状部から外方に突出する部分として
形成されるのではなく、直方形状部のケーシング52内
に形成されているので、第1実施例よりは更にスリムな
形状として占有空間を小とすることが出来る。
【0045】本実施例においても、第2実施例と同様
に、隔壁53は閉ループを形成しているのであるが、こ
れにより、位相等化器の働きをする、すなわち、両側の
音道59a、59bを通って開口52a、52bに伝播
するのであるが、もし、この隔壁53がなく、更に、こ
の隔壁と面一に形成される水平隔壁54a、54bもな
いとすれば、スピーカ3(この場合には、勿論何らかの
手段によりケーシング52に対しスピーカ3を支持する
ものとする)からの音波は上方に垂直に伝播する成分、
又、開口52a、52bの両端に向かって伝播する成
分、あるいはケーシング52の内壁に衝突した後に、開
口52a、52bの何れかの両端部に向かう種々の音道
が考えられるが、この長さの相異によりスピーカ3から
の消音音波は開口52a、52bで位相がばらばらにな
り、外方で騒音音波と干渉する際に、位相のずれた成分
が多くなり、その消音効果は位相が全て揃っている時に
比べて大幅に低下する。
【0046】本実施例によれば、更に、スロート55
a、55bを水平隔壁54a、54bに形成させること
により、更に位相を等化させることが出来る。すなわ
ち、スピーカ3からの消音音波の、開口52a、52b
に向かう音波の開口52a、52bまでの距離を全て、
ほゞ等しくすることが出来、それだけ位相を等化にする
ことが出来る。なお、第2実施例においても、本実施例
においても、開口12a、12bの全長及び開口52
a、52bの全長が消音音波の波長の1/2以上では、
位相等化器はそれ程大きな働きはしない。これら枠体1
3、隔壁53はなくても、開口部での消音音波の位相ず
れはそれほど大きな問題とはならない。
【0047】以上により、騒音を消音するための消音音
波の一定のレベルを得るのに、消費電力を最小とするこ
とができ、又、この消音装置の占める空間容積を更に小
とすることが出来る。従来と比べて、同じエネルギーの
消音音波をスリムな形状のユニットで得ることが出来る
ので、従来より美観を呈することが出来る。更に、本実
施例によれば、スリット状の開口部52a、52bは側
壁部に形成されていることにより、雨滴は侵入すること
なく、仮に、侵入したとしても、音道の共通部分60
面してスピーカ3が下向きに配設されているので、これ
に雨滴が溜ったりすることはない。よって、その耐候性
は優れたものとすることが出来る。図15は本実施例の
配置例を示す。高架8の両側壁8a、8bに埋設され、
側壁8a、8bのスリット8cに開口52a、52bが
整列している。
【0048】なお、上述の実施例において、消音偏差検
出マイク6の詳細については説明しなかったが、これに
耐候性を与えるために、図11に示すような構成にして
も良い。
【0049】すなわち、消音偏差検出マイク6は、その
本体6aは指向性を有するマイク本体であり、消音対象
となる音波の検出の障害とならないように密度が小さ
く、薄い材質でなるカプセル6b内に密封されている。
マイク本体6aからリード線6cが導出され、上述の消
音信号発生装置5に供給される。カプセル6は両端部に
おいて丸みを帯びており、これにより、風による乱流に
より雑音が発生しないようにしており、又、マイク本体
6aは指向性を有するために、又、開口部2aに向いて
いるのであるが、目標とする消音偏差以外の外乱音を検
知しないようにしている。勿論、カプセル6bで密封さ
れているので、風、紫外線、雨滴、粉塵にさらされて
も、その消音偏差特性を失うことはない。又、カプセル
6bを不透明材質で形成すれば、更に、日光も遮ること
が出来る。
【0050】以上、本発明の各実施例について説明した
が、勿論、本発明はこれらに限定されることなく、本発
明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
【0051】又、第6実施例においては、音道59a、
59bの長さをL1’、L2’(L1’=L2’)と
し、副音源の主たる周波数成分に共鳴するような長さと
しても良い。スピーカ3が発生する消音音波はスロート
55a、55bを介して開口部52a、52bを通って
水平方向に外方へと伝播されるのであるが、音道59
a、59bにより主たる周波数成分が共鳴するようにし
ているので、最低の消費電力で必要なレベルの消音音波
を開口部52a、52bから外方へと伝播させることが
出来る。
【0052】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の消音装置に
よれば、屋外や屋内で用いて多数連接させたとしても周
囲の美観を損なうことなく、従来のように、大きな圧迫
感や狭所感も与えることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第1実施例による消音装置の部
分破断正面図である。
【図2】図2は同側断面図である。
【図3】図3は本発明の第2実施例による消音装置の部
分破断正面図である。
【図4】図4は同側断面図である。
【図5】図5は本発明の第3実施例による消音装置の断
面正面図である。
【図6】図6は同側断面図である。
【図7】図7は本発明の第4実施例による消音装置の部
分破断平面図である。
【図8】図8は本発明の第5実施例による消音装置の部
分破断平面図である。
【図9】図9は本発明の第6実施例による消音装置の破
断面図である。
【図10】図10は同実施例の消音装置の部分破断側面
図である。
【図11】図11は本発明の実施例に適用される消音偏
差検出マイクの拡大断面図である。
【図12】図12は上記第3実施例の消音装置の作用を
示すための周波数−出力音圧レベル特性チャートであ
る。
【図13】図13は本発明の実施例に適用される消音信
号発生装置のブロック図である。
【図14】図14は上記第1実施例の配置例を示す平面
図である。
【図15】図15は消音装置の他配置例を示す部分破断
側面図である。
【符号の説明】
1 消音装置 2 ケーシング 4a 窓 4b 窓 6 消音偏差検出マイク 音道 5 消音信号発生装置 11 消音装置 12 ケーシング17a 音道17b 音道 21 消音装置 22 ケーシング 28a 窓 28b 窓29a 音道29b 音道30a 音道30b 音道 M 消音偏差検出マイク W1 壁部 W2 壁部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口を有し、該開口から消音音波を発生
    させるための音波発生手段を内蔵したケーシングと、騒
    音源の騒音を検出するための騒音検出手段と、少なくと
    も該検出手段の検出信号を受け、前記騒音源が発生する
    騒音とは疎密を反転させるための消音音波信号を形成さ
    せ、該消音音波信号を前記音波発生手段に供給する消音
    信号発生装置とを備えた消音ユニットを1個、又は複数
    個、前記騒音源に近接して、又はこの周囲に配設した消
    音装置において、前記ケーシングの、両側壁部の大半を
    透明な材質で形成させたことを特徴とする消音装置。
  2. 【請求項2】 前記音波発生手段は、前記ケーシング内
    で前記透明な材質で成る側壁部分より下方でその音波発
    生部を下方又は斜め下方に向けて配設されている請求項
    1に記載の消音装置。
  3. 【請求項3】 前記ケーシングの開口の近傍に消音偏差
    検出マイクを設け、この検出信号を前記消音信号発生装
    置に供給し、前記消音偏差検出マイクは耐候性があり、
    密度が小さく、薄い材質でなるカプセル内に密封されて
    いる請求項1又は2に記載の消音装置。
  4. 【請求項4】 前記開口は横長にスリット状である請求
    項1〜3の何れかに記載の消音装置。
  5. 【請求項5】 開口を有し、該開口から消音音波を発生
    させるための音波発生手段を内蔵したケーシングと、騒
    音源の騒音を検出するための騒音検出手段と、少なくと
    も該検出手段の検出信号を受け、前記騒音源が発生する
    騒音とは疎密を反転させるための消音音波信号を形成さ
    せ、該消音音波信号を前記音波発生手段に供給する消音
    信号発生装置とを備えた消音ユニットを1個、又は複数
    個、前記騒音源に近接して、又はこの周囲に配設した消
    音装置において、鉄道、道路などの高架又は橋梁の側壁
    部内に前記開口のみを外方に露出させて前記ケーシング
    全体を埋設させていることを特徴とする消音装置。
  6. 【請求項6】 開口を有し、該開口から消音音波を発生
    させるための音波発生手段を内蔵したケーシングと、騒
    音源の騒音を検出するための騒音検出手段と、少なくと
    も該検出手段の検出信号を受け、前記騒音源が発生する
    騒音とは疎密を反転させるための消音音波信号を形成さ
    せ、該消音音波信号を前記音波発生手段に供給する消音
    信号発生装置とを備えた消音ユニットを1個、又は複数
    個、前記騒音源に近接して、又はこの周囲に配設した消
    音装置において、前記ケーシングは建屋内の壁部を2重
    壁として形成されていることを特徴とする消音装置。
  7. 【請求項7】 開口を有し、該開口から消音音波を発生
    させるための音波発生手段を内蔵したケーシングと、騒
    音源の騒音を検出するための騒音検出手段と、少なくと
    も該検出手段の検出信号を受け、前記騒音源が発生する
    騒音とは疎密を反転させるための消音音波信号を形成さ
    せ、該消音音波信号を前記音波発生手段に供給する消音
    信号発生装置とを備えた消音ユニットを1個、又は複数
    個、前記騒音源に近接して、又はこの周囲に配設した消
    音装置において、前記ケーシングは建屋内の天井と、該
    天井と平行に上方に配設された平板とで成ることを特徴
    とする消音装置。
  8. 【請求項8】前記開口は2つの開口部から成り、かつ前
    記音源発生手段は2つの音源発生器から成り、前記ケー
    シング内を前記音波発生器の音波発生部の正面と各前記
    開口部とを各々独立して連通させる2つの音道を形成さ
    せ、かつ前記側壁部の前記透明な材質の部分間は前記音
    道とは遮断される閉塞空間にすべく画成し、前記音波発
    生器の音波発生部の背後は前記閉塞空間に対向してお
    り、全体としてスリム化した請求項1及び3〜5の何れ
    かに記載の消音装置。
  9. 【請求項9】 開口を有し、該開口から消音音波を発生
    させるための音波発生手段を内蔵したケーシングと、騒
    音源の騒音を検出するための騒音検出手段と、少なくと
    も該検出手段の検出信号を受け、前記騒音源が発生する
    騒音とは疎密を反転させるための消音音波信号を形成さ
    せ、該消音音波信号を前記音波発生手段に供給する消音
    信号発生装置とを備えた消音ユニットを1個、又は複数
    個、前記騒音源に近接して、又はこの周囲に配設した消
    音装置において、前記ケーシングは奥行の小さい直方体
    形状を呈し、その内部を断面形状が閉ループである隔壁
    により、その両側に対称的な一対の音道を形成し、前記
    隔壁の底壁部中央に前記音波発生手段を取り付け、その
    背部は前記閉ループによって形成される閉塞空間に面す
    ることにより、スリム化したことを特徴とする消音装
    置。
  10. 【請求項10】 開口を有し、該開口から消音音波を発
    生させるための音波発生手段を内蔵したケーシングと、
    騒音源の騒音を検出するための騒音検出手段と、少なく
    とも該検出手段の検出信号を受け、前記騒音源が発生す
    る騒音とは疎密を反転させるための消音音波信号を形成
    させ、該消音音波信号を前記音波発生手段に供給する消
    音信号発生装置とを備えた消音ユニットを1個、又は複
    数個、前記騒音源に近接して、又はこの周囲に配設した
    消音装置において、前記開口は一対の開口部から成り、
    これらに平行にかつ、近傍に水平方向に延びる第2の隔
    壁をケーシング内に一体的に設け、該第2の隔壁に一対
    のスリットを形成し、該スリットを介して各々前記一対
    の音道を前記一対の開口部と連通させた請求項9に記載
    の消音装置。
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