JPH09331263A - 誤り訂正方法及び装置 - Google Patents

誤り訂正方法及び装置

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JPH09331263A
JPH09331263A JP14960996A JP14960996A JPH09331263A JP H09331263 A JPH09331263 A JP H09331263A JP 14960996 A JP14960996 A JP 14960996A JP 14960996 A JP14960996 A JP 14960996A JP H09331263 A JPH09331263 A JP H09331263A
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JP
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error
polynomial
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obtaining
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JP14960996A
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English (en)
Inventor
Tomio Ikegami
富雄 池上
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】訂正処理の高速化と回路の簡素化。 【解決手段】誤りの数をシンドロームからなる行列の階
数を求めることにより知る。誤り訂正の誤りをCRCの
チェックのみにより行う。誤り位置多項式の解を求める
手順を前のインタリーブの訂正結果により変化させる。 【効果】くり返し処理の必要が無くなり、訂正処理の高
速化ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気ディスク装
置、光ディスク装置、デジタルVTRなどの情報記録装
置や情報通信に使われる誤り訂正方法と装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の情報記録装置では、記録再
生過程で生じる情報の誤りを訂正する誤り訂正符号が使
われている。符号としてはリードソロモン符号が多く使
われる。
【0003】リードソロモン符号は、ガロア体の上に定
義される訂正符号である。ガロア体は、排他的論理和演
算を基につくられた加減乗除が定義された集合である。
このガロア体の要素とバイト単位のデータが対応つけら
れて誤り訂正符号に利用される。リードソロモン符号
は、データ列の各データをXの多項式の係数とみなし
て、下記の多項式の除算による剰余を冗長データとして
元のデータ列に付加するものである。ここに除算はガロ
ア体の演算規則で行われるものである。尚、P0は適切
な整数、2tは多項式の次数である。
【0004】
【数1】
【0005】誤り訂正符号は訂正できる誤り数に制限が
あることやバースト誤りを分散させるため、データのイ
ンタリーブと共に用いられることが多い。
【0006】また、誤りの検出を同様な方法で行うCR
C符号も同時に用いられることがある。
【0007】誤り訂正符号の再生は以下のように行われ
る。
【0008】まず、再生データから、記録時と同様な方
法で剰余計算によりシンドロームを求める。全てのシン
ドロームが零でない時は、誤りが発生しているため誤り
訂正を行う。誤り訂正では、誤りの位置と誤りの数値を
求める必要がある。
【0009】訂正の基本的な手順は、剰余をシンドロー
ムに変換する。
【0010】誤りの数、誤り位置多項式と誤り評価多項
式を求める。
【0011】誤り位置多項式の求解により誤り位置を求
める。
【0012】誤り評価多項式から誤り数値を求める。
【0013】データを訂正する。
【0014】である。
【0015】この手順のうち、誤りの数、誤り位置多項
式と誤り評価多項式を求める段階は、誤りの数が不明で
ある場合に、Euclidの互除法による方法やBer
lekampーMassey iterativeアル
ゴリズムによる方法などのくり返し演算による方法が知
られている。
【0016】Euclidの互除法による方法は多項式
の除算のくり返しによる方法である。
【0017】BerlekampーMassey it
erativeアルゴリズムによる方法もくり返し演算
を含む方法である。このように、いずれの方法もくり返
し処理により誤りの数を求めるため、その処理ステップ
は長いものであり、処理手段を簡単にし高速化すること
は難しいものであった。ところが記録装置の転送レート
の高速化が進み処理の高速化が強く望まれている。ま
た、訂正符号の構成も複雑化しているためこの点からも
訂正処理の高速化が必要とされる。
【0018】上記の方法は、誤りの数と2種の多項式を
同時に求めるものであるが、最初に誤りの数を求める方
法も知られている。電子情報通信学会技術研究報告MR
92ー45「高速リードソロモン符号復号器の一構成
法」によれば、シンドロームを要素とする行列の正則性
を検査することにより誤りの数を求める方法が示されて
いる。しかし、この方法でも試みの誤りの数を順次へら
して、行列の正則性を検査するというくり返し処理をす
る必要があるため、処理の高速化は難しいものである。
【0019】誤り訂正処理手順のなかで誤り位置多項式
を求めるのによく使われる方法は、ガロア体の要素を順
次誤り位置多項式に代入し解となるかを評価する方法で
ある。この方法は最大255回の多項式評価を行う必要
があり時間のかかるものであった。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記課題を解
決するためのものであり、誤りの数を求める際にくり返
し処理の必要を無くすることにより、演算ステップを簡
素化し、訂正処理の高速化、回路の簡単化することを主
な目的とする。
【0021】また、位置多項式の解を高速に求めること
により、訂正処理の高速化をすることを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の構成は、 1)再生データに発生する誤りをシンドロームに演算を
施すことにより訂正する誤り訂正装置において、誤り訂
正コードはリードソロモン符号であり、訂正のための冗
長バイトとともにCRCも冗長バイトとして付加された
符号であり、誤り訂正の手順は訂正のための冗長バイト
のすべてが零でないことで誤りが発生していることを検
出し、次に誤りの数を求め、次に誤り位置多項式と誤り
評価多項式をもとめ、ついで両多項式の解を求め、訂正
の誤りをCRCを誤り訂正で補正した結果により判定す
るよう構成したことを特徴とする。
【0023】2)誤りの数を求める方法が当該訂正符号
の正しく訂正可能な最大の数の次元をもつシンドローム
からなる行列の階数をもとめるよう構成したことを特徴
とする。
【0024】3)行列の階数を求める方法が当該行列を
行間の演算により行列を3角化し、対角要素の零でない
要素の数を計数するよう構成したことを特徴とする。
【0025】4)行列の階数を求める方法が当該行列を
列間の演算により行列を3角化し、対角要素の零でない
要素の数を計数するよう構成したことを特徴とする。
【0026】5)データがインタリーブされており、誤
り位置多項式の解を求める段階が位置の値を当該多項式
に代入することにより解を求める方法であり、2個目以
降のインタリーブにおいて代入する位置の値の順序を当
該インタリーブより前のインタリーブで誤りがあるとき
にはその誤りが最も密な位置から始めるよう構成したこ
とを特徴とする。
【0027】6)上記の方法が演算装置とマイクロコー
ドで実現されるよう構成したことを特徴とする。
【0028】
【作用】本発明の上記構成によれば、 1)誤りの個数の判定誤りをCRCにより検出すること
により、誤り訂正の手順を単純化したため、訂正処理の
高速化と回路化したときの簡素化ができる。
【0029】2)誤りの個数を求める手段を行列の階数
を求めることにしたため、くり返しの処理なしに誤り個
数が得られ、訂正処理の高速化が可能となった。
【0030】3)行列の階数を行列の行間演算により3
角化し求めるため、演算が単純であり、処理の高速化が
できた。
【0031】4)行列の階数を行列の列間演算により3
角化し求めるため、演算が単純であり、処理の高速化が
できた。
【0032】5)誤り位置を求める方法で、2個目以降
のインタリーブにおいて代入する位置の値の順序を当該
インタリーブより前のインタリーブで誤りがあるときに
はその誤りが最も密な位置から始めることにより、処理
の高速化が実現できた。
【0033】6)演算装置とマイクロコードで実現され
るよう構成したため、回路構成を単純化することができ
た。
【0034】
【発明の実施の形態】
(実施例1)図1は本発明の実施例1の誤り訂正処理の
順序を示す流れ図である。処理手順を説明する。この処
理手順は、再生データから得られた剰余をシンドローム
に変換するステップ11、行列の階数により誤りの数を
求めるステップ12、多項式を求めるステップ13、多
項式を解くステップ14、CRCを補正し正しい訂正が
できたかを調べるステップ15とデータの誤りを補正す
るステップ16からなる。
【0035】本実施例では、図2の実施例1のデータの
配列を示す図に示すように、ユーザデータ21に対して
記録の際に、誤り検出のためのCRC22が4バイトと
誤り訂正冗長バイト23が16バイト付加される。記録
されたデータを再生する際にはこれらのデータから記録
時と同様な手順で剰余を演算し誤り訂正に使用する。ユ
ーザデータ21、CRC22、誤り訂正冗長バイト23
のバイト数はこの例に限られず、リードソロモン符号に
応じた周知のバイト数まで適用することが可能である。
【0036】図2のユーザデータ21の並びを[D12
7、D126...D1、D0]とし、ユーザデータを数2
のように多項式表現する。
【0037】
【数2】
【0038】CRCの生成には次の4次の生成多項式を
使う。尚、αはガロア体の原始根である。
【0039】
【数3】
【0040】CRCの多項式表現をRc(X)で表し次
の剰余演算により求める。
【0041】
【数4】
【0042】誤り訂正冗長バイトの生成に使用する生成
多項式は次のものを使う。
【0043】
【数5】
【0044】本実施例では2tは16である。この多項
式でユーザデータ21とCRC22からなる多項式を除
算してリードソロモン符号を生成する。R(X)が訂正
冗長バイトの多項式表現である。
【0045】
【数6】
【0046】以上で記録するデータ列が生成された。記
録データを多項式であらわすと次の様になる。
【0047】
【数7】
【0048】以上のように冗長バイトが付加されたデー
タが記録再生する過程で誤りが発生する。誤りの多項式
表現をE(X)として再生データの表現をつぎの様に表
す。
【0049】
【数8】
【0050】一般に、誤りの数が誤り訂正冗長バイト2
3の半分以下であれば誤り訂正が可能であるから、本実
施例では、この最大誤り訂正可能数は8バイトとなる。
【0051】誤り訂正の処理では、シンドロームが用い
られる。シンドロームは再生データを誤り訂正の生成多
項式で除算した剰余から求められる。剰余を求める演算
【0052】
【数9】
【0053】である。そして、シンドロームはこの剰余
多項式に誤り訂正多項式の根を代入して求められる。
【0054】
【数10】
【0055】この符号で最大訂正可能な誤りの数に等し
い8次の行列の階数を求めれば、この階数が実際に生じ
ている誤りの数となるので、本発明においては、その階
数を以下の手順で求めている。
【0056】図3は実施例1の誤りの数を求めるための
行列を示す図である。図4によって、誤りの数の求め方
を詳細に説明する。図4(a)は図3の行列の具体例で
ある。階数は図4(a)の行列の各行のうち1次独立な
行の数であるから、行間の四則演算により行列を(a)
図から(b)図の形に変形する。この演算手順を図5に
示す。尚、図5中のLは最大訂正可能な誤りの数であ
り、実施例ではLは8である。
【0057】まず、1行目の8列の値を調べ零であれば
2行目から8行目までの8列の値を調べ最初に零でない
値が見つかればその行と1行目を入替える。すべての8
列の値が零であれば、2行目の処理に移る。図4の
(a)では、1行目の8番目の列の値はEBhである。
従って、この値に掛け算を施した結果が2行目の第8列
の値、即ちF1hとなるような値、つまりF1h/EB
hを2行目の各列の値に掛けた後、1行目の対応する列
の値と加算する。この場合の加算とは排他的論理和をい
う。これにより、第2行目の第8列の値を零にできる。
同様の処理を第3行から第8行までについても行うこと
により第2行目から第8行目の8列の値が全て零にな
る。以下、同様な手順で、3行目から8行目の7列の
値、4行目から8行目の6列の値を全て零にする処理を
行い、8行目の2列の値を零にするまで続ける。
【0058】この手順をフローチャートで表したものが
図5である。初期値が1の整数Kについて、K行目では
K行目のL−K列目のデータが零51ならばK行目より
下の行のうちL−K列のデータが零でないものを捜す5
2。零で無いものが見つかれば、その行とK行目を入替
えるかまたはその行をK行に加算する(54)などして
K行L−K列のデータを零以外のものにする。一方、零
でないデータが見つからなければKの値を1だけ増加さ
せる。K+1行L−K列のデータを零にするような値を
K行の各データに乗じ、これとK+1行L−K列の各デ
ータとを加算(排他的論理和)して当該K+1行L−K
列のデータを零にする。同様にしてL行までのL−K列
のデータを全て零にする(55)。以上の操作をK=7
まで行うと図4(b)の様に下半分が全て零の行列が得
られる。
【0059】この行列の対角要素のベクトルを調べると
誤りの数を知ることができる。図4(b)では、対角要
素は「Ebh、Bbh、Edh、72h、7Ch、44
h、00h、00h」である。このベクトルの非零要素
の数が誤りの数であり、この例では6個となっている。
本実施例では、3角化は右下を零にしたが、左下、右
上、左上いずれを零にしてもよい。また、本実施例では
行間の演算で3角化したが、列間の演算で3角化しても
良い。このように、誤りの数をくり返し処理なしで求め
ることができるものである。以上の手順は、図4(a)
の行列の階数(ランク)を求めることに相当する。
【0060】以上で誤りの数が求まったので次に誤り位
置多項式を求める。EERNUMを誤りの数として、誤
り位置多項式は次の式で定義される。ここで、Liは誤
りの位置を示す。
【0061】
【数11】
【0062】この多項式の係数は、シンドロームと次の
関係があるため、この式を解くことにより求めることが
できる。ここでは、誤りの数が6の場合を示した。
【0063】
【数12】
【0064】誤り評価多項式は、シンドローム多項式及
び誤り位置多項式より次の関係を用いて、多項式の係数
間の演算により求める。
【0065】
【数13】
【0066】尚、ここで、シンドローム多項式を次のよ
うに定義している。
【0067】
【数14】
【0068】また、誤り評価多項式を次の様に定義して
いる。
【0069】
【数15】
【0070】以上で必要な多項式が全て求められたた
め、つぎに位置多項式を解き、続いて誤り評価多項式よ
り誤りの値を求める。求解の方法は従来と同様な方法、
例えば、チェーンサーチ法などを利用する。
【0071】実際に生じている誤りの数が訂正符号の最
大訂正可能誤り数より少なければ以上で誤り訂正は終了
する。本実施例では、最大訂正可能誤り数は8である。
ところが、それ以上の誤りが生じていると誤り訂正は不
可能であるにも関らず、上記に説明した誤り訂正の手順
は形式的には進んでしまい、正しくない誤り訂正がなさ
れる。これを防止するために本発明では、訂正結果の検
定にCRCを使用する。
【0072】検定の手順は、先ず、上記により得られた
誤り訂正結果に応じて、再生したユーザデータ及び再生
したCRCを訂正する。その後、訂正したユーザデータ
についてCRCを計算して新たなCRCを求め、これと
訂正したCRCとを加算(排他的論理和)する。そし
て、この加算結果が零であれば正しく誤り訂正がなされ
たと看做す。CRCによる検定で誤り訂正が正しく行わ
れていたときは、上記の誤り訂正後のユーザデータで再
生したユーザデータを置き換え、誤り訂正が正しく行わ
れなかったとき、即ち上記のCRCの加算結果が零とな
らなかった場合には所定のエラー処理を行う。例えば、
以後のデータ読み出し処理を停止して、エラーステータ
スを上位の装置に送信する。
【0073】(実施例2)図6は本発明の実施例2のデ
ータ配列を示す図である。第2実施例では、誤り訂正符
号を付加するに際しインタリーブが施されている。通
常、データの誤りは記録媒体上の欠陥に起因する。欠陥
はデータが記録される方向、言い換えれば記録トッラッ
クの方向にある程度の長さを有しており、その長さに含
まれるデータは正しく再生されず、誤りを生じるのであ
る。その長さが最大誤り訂正可能バイト数を超えている
場合には、その欠陥の部分に記録されているデータの誤
りは訂正できないこととなってしまう。この不具合を解
決するためには、誤り訂正の単位となる複数のブロック
に当該欠陥部分に記録されているデータがまたがるよう
に、そのブロックが所定の大きさの複数のパートからな
るとともに、そのパートが所定の間隔で分散されて記録
されることが必要である。このようなデータの配列をイ
ンタリーブと称している。
【0074】実施例では、インタリーブの数は4であ
る。即ち、4つのブロックのパートが順番に配列され、
これが4ブロックに対応する長さだけ繰り返された配列
である。例えば、A、B、C、D、Eの5つのパートか
らなる1から4までの4つのブロックであるとすれば、
記録媒体上には次の配列で記録される。
【0075】 ブロック番号 1 2 3 4 1 2 3 4 1 2 3 4 1 2 パート名 A A A A B B B B C C C C D D 記録媒体の傷などの欠陥が原因で誤りが発生する場合
は、例えば上記の配列で4Aから1Cまでの部分に欠陥
があったとすれば、ブロック1についてはパートBとC
に、ブロック2及び3についてはパートBに、ブロック
4についてはパートAとBにそれぞれ誤りが発生する。
従って、この欠陥についてみれば、各ブロックともほぼ
同位置に誤りが発生していることとなる。これを再生デ
ータを各ブロック毎につなげた状態で見てみると、図6
に示す如く、再生したデータは各インタリーブ番号、即
ち上記のブロック番号についてほぼ同じ位置に誤り6
5、66、67、68が分布することとなる。この現象
を利用して誤り位置の探索を高速化するのが本実施例の
特徴である。
【0076】誤り位置の探索は、一つの欠陥についてみ
れば全てのブロックのほぼ同一の位置(パート)に誤り
が発生するという、上記の特徴を利用し、一つのブロッ
クについて発見された誤りの位置に基づいて他のブロッ
クの誤りの位置を推定し、その位置から誤り位置多項式
の評価を開始することによって行う。即ち、当該誤り発
生の可能性の高い位置から、あらかじめ求めた誤りの数
の誤り位置が求まるまで誤り位置多項式に位置に対応す
る値を代入し多項式の評価を行うのである。
【0077】誤り訂正はインタリーブ番号順に行う。イ
ンタリーブ番号1で誤り位置多項式の解を求めるに際し
てはあらかじめ決めた適当な順番69で値を代入し多項
式を評価する。つぎにインタリーブ番号2では、誤り位
置多項式の評価を行う順番はインタリーブ番号1での誤
り位置の結果により変える。即ち、矢印であらわす順番
70のように、代入をインタリーブ番号1の誤り位置に
対応する値からはじめ、順次遠い位置を試みる。インタ
リーブ番号2、3についても同様である。誤り多項式の
評価は、予め求めた数の誤りが発見されればその時点で
終了することができるから、上記の方法により、誤り位
置多項式への代入の回数が少ないうちに解がもとまるの
で、求解が高速化できる。
【0078】(実施例3)以上説明した誤り訂正方法は
ソフトウエアでも実現することができるが、処理時間を
更に短縮するために、ハードウエアによって処理するこ
とが望ましい。図7は本発明の実施例3の誤り訂正装置
を示すブロック図である。本発明の誤り訂正装置では、
実施例1、2で説明した誤り訂正手順がマイクロコード
72としてプログラム制御部71にあり、演算部73を
制御する。制御部73には、ガロア体演算部74、プロ
グラムの流れを制御するのに使う整数演算部75、多項
式評価演算部76、レジスタ77、ワークエリア78な
どからなる。
【0079】本例の誤り訂正装置は、これらのブロック
からガロア体演算専用の処理装置として構成されてい
る。多項式評価演算部76を除いては、周知のブロック
を組み合わせて使用することができるため、ここでは詳
細な説明を省略する。
【0080】図8は本発明の実施例3の多項式評価演算
部を示すブロック図である。誤り位置多項式に順次代入
される8ビットの値は多項式評価演算部の入力部801
に入力される。入力された8ビットの値は、LOG変換
部802によって周知のガロア体表現変換表を用いて指
数表現へと変換される。加算mod255ユニット80
3は、2つの入力の和を求め、それを255で除した余
りを求める演算ユニットであり、最大誤り訂正数より一
つ少なく、7段設けられている。左から1段目ではLO
G変換部802の出力の2倍、2段目では3倍、そして
7段目では8倍の値が得られる。これらは指数表現であ
るので、もとの値に直して考えればそれぞれ2乗、3乗
及び8乗の値が得られたこととなる。
【0081】次に同様の機能を有する加算mod255
ユニット812によって、式11で定義されている係数
σi(i=1〜8)とそれぞれ加算される。これももと
の値に直して考えれば、それぞれ乗算が行われたことと
なる。ここでは、加算mod255ユニット812は最
大誤り訂正数に対応して8段設けられている。多項式の
係数値σiは係数レジスタ811に入力されており、加
算mod255ユニット812により加算に使われる。
【0082】各加算結果は、ALOG変換部813によ
って周知のガロア体表現逆変換表を用いて指数表現から
もとの表現、即ちバイトデータに変換された後、EXO
Rユニット814により加算(排他的論理和)され出力
部815より出力される。このようにして、上記の式1
1の誤り位置多項式が得られるのである。
【0083】上記のLOG、ALOG変換部は入力デー
タをアドレスとして対応するデータを出力する不揮発性
メモリ等のルックアップテーブルを用いて容易に構成す
ることが可能であり、また、加算mod255ユニット
は8ビットの加算器を用いて容易に構成することが可能
であるため、本例の多項式評価演算部は簡単な回路構成
で実現することが可能であり、且つ高速な誤り訂正処理
が可能である。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、 1)誤り訂正の訂正が正しくないことをCRCにより検
出することにより、誤り訂正の手順を単純化したため、
訂正処理の高速化と回路化したときの簡素化ができる。
【0085】2)誤りの個数を求める手段を行列の階数
を求めることにしたため、くり返しの処理なしに誤り個
数が得られ、訂正処理の高速化が可能となった。
【0086】3)行列の階数を行列の行間演算により3
角化し求めるため、演算が単純であり、処理の高速化が
できた。
【0087】4)行列の階数を行列の列間演算により3
角化し求めるため、演算が単純であり、処理の高速化が
できた。
【0088】5)誤り位置を求める方法で、2個目以降
のインタリーブにおいて代入する位置の値の順序を当該
インタリーブより前のインタリーブで誤りがあるときに
はその誤りが最も密な位置から始めることにより、処理
の高速化が実現できた。
【0089】6)演算装置とマイクロコードで実現され
るよう構成したため、回路構成を単純化することができ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の誤り訂正処理の順序を示す
流れ図である。
【図2】本発明の実施例1のデータの配列を示す図であ
る。
【図3】本発明の実施例1の誤りの数を求めるための行
列を示す図である。
【図4】本発明の実施例1の行列の具体例を示す図であ
る。
【図5】本発明の実施例1の3角化の処理手順を示す流
れ図である。
【図6】本発明の実施例2のデータ配列を示す図であ
る。
【図7】本発明の実施例3の誤り訂正装置を示すブロッ
ク図である。
【図8】本発明の実施例3の多項式評価演算部を示すブ
ロック図である。
【符号の説明】
11 再生データから得られた剰余をシンドロームに
変換するステップ 12 行列の階数により誤りの数を求めるステップ 13 多項式を求めるステップ 14 多項式を解くステップ 15 CRCを補正し正しい訂正ができたかを調べる
ステップ 16 データの誤りを補正するステップ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リードソロモン符号を誤り訂正コードと
    して用い、転送データに発生する誤りを、シンドローム
    に演算を施すことにより訂正する誤り訂正方法であっ
    て、 前記訂正コードとCRCとを冗長バイトとして前記転送
    データに付加する冗長バイト付加工程と、 前記訂正コードのすべてが零でないことで誤りが発生し
    ていることを検出する誤り有無検出工程と、 前記謝り有無検出工程において誤りが検出されたとき当
    該誤りの数を求める誤り数検出工程と、 前記謝り数検出工程の結果に基づき誤り位置多項式と誤
    り評価多項式とをもとめる誤り多項式生成工程と、 前記誤り位置多項式と前記誤り評価多項式の解を求める
    誤り多項式処理工程と、 前記誤り多項式処理工程で得られた結果に基づいて訂正
    した前記転送データに基づいてCRCを生成するCRC
    生成工程と、 前記誤り多項式処理工程で得られた結果に基づいて訂正
    した前記CRCと前記CRC生成工程で生成されたCR
    Cとを比較し、訂正の確認を行う訂正確認工程とを有す
    ることを特徴とする誤り訂正方法。
  2. 【請求項2】 リードソロモン符号を誤り訂正コードと
    して用い、転送データに発生する誤りを、シンドローム
    に演算を施すことにより訂正する誤り訂正方法であっ
    て、 前記訂正コードとCRCとを冗長バイトとして前記転送
    データに付加する冗長バイト付加工程と、 前記訂正コードのすべてが零でないことで誤りが発生し
    ていることを検出する誤り有無検出工程と、 前記誤り有無検出工程において誤りが検出されたとき当
    該誤りの数を求める誤り数検出工程と、 前記誤り数検出工程の結果に基づき誤り位置多項式と誤
    り評価多項式とをもとめる誤り多項式生成工程と、 前記誤り位置多項式と前記誤り評価多項式の解を求める
    誤り多項式処理工程とを有し、 前記誤り数検出工程は、当該訂正コードの訂正能力であ
    る最大訂正バイト数に等しい数の次元の行列であって、
    前記シンドロームを要素とする行列の階数を求める工程
    を有してなることを特徴とする誤り訂正方法。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記行列の階数を求
    める工程は、当該行列を三角化する工程と、前記三角化
    後の行列の対角要素中の零でない要素の数を計数する工
    程とを有してなることを特徴とする誤り訂正方法。
  4. 【請求項4】 リードソロモン符号を誤り訂正コード
    として用い、転送データに発生する誤りを、シンドロー
    ムに演算を施すことにより訂正する誤り訂正方法であっ
    て、 前記訂正コードとCRCとを冗長バイトとして前記転送
    データに誤り訂正単位毎に付加する冗長バイト付加工程
    と、 前記転送データの所定数の複数の誤り訂正単位でグルー
    プを構成するとともに、当該誤り訂正単位をそれぞれ複
    数のパートに分割し、前記複数の誤り訂正単位の順に互
    いに対応する前記パートを交互に配列するインタリーブ
    工程と、 前記訂正コードのすべてが零でないことで誤りが発生し
    ていることを検出する誤り有無検出工程と、 前記誤り有無検出工程において誤りが検出されたとき当
    該誤りの数を求める誤り数検出工程と、 前記誤り数検出工程の結果に基づき誤り位置多項式と誤
    り評価多項式とをもとめる誤り多項式生成工程と、 前記誤り位置多項式と前記誤り評価多項式の解を求める
    誤り多項式処理工程とを有し、 前記誤り多項式処理工程は、前記誤り訂正単位毎に、前
    記誤り位置多項式に位置の値を順次代入することにより
    解を求める位置代入工程と、 前記位置代入工程において前記誤り位置多項式に最初に
    代入する初期位置を決定する初期位置設定工程とを有し
    てなり、 前記初期位置設定工程においては、同一の前記グループ
    に含まれる他の誤り訂正単位について誤りが検出された
    位置に基づいて、前記初期位置を決定することを特徴と
    する誤り訂正方法。
  5. 【請求項5】 リードソロモン符号を誤り訂正コードと
    して用い、転送データに発生する誤りを、シンドローム
    に演算を施すことにより訂正する誤り訂正装置であっ
    て、誤り訂正手順をマイクロコードとして有するプログ
    ラム制御部と、該プログラム制御部に制御され所定の演
    算を行う演算部とを有し、前記演算部が、少なくとも、
    ガロア体演算部、プログラムの流れを制御するための整
    数演算部、多項式評価演算部、レジスタ、及びワークエ
    リアからなる誤り訂正装置において、 前記多項式評価演算部は、 ガロア体表現変換表に基づいて入力データバイトを指数
    表現へと変換するLOG変換部と、 2つの入力の和を求め、それを255で除した余りを求
    める加算mod255ユニットと、 ガロア体表現逆変換表に基づいて指数表現からバイトデ
    ータに変換するALOG変換部と、 排他的論理和を演算するEXORユニットとよりなるこ
    とを特徴とする誤り訂正装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6467063B1 (en) 1998-06-02 2002-10-15 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Reed Solomon coding apparatus and Reed Solomon coding method
KR100888959B1 (ko) * 2001-07-16 2009-03-17 엘지전자 주식회사 수신기에서 crc 오류검출 장치 및 방법

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US6467063B1 (en) 1998-06-02 2002-10-15 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Reed Solomon coding apparatus and Reed Solomon coding method
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