JPH09331220A - 利得可変増幅器 - Google Patents

利得可変増幅器

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JPH09331220A
JPH09331220A JP8168292A JP16829296A JPH09331220A JP H09331220 A JPH09331220 A JP H09331220A JP 8168292 A JP8168292 A JP 8168292A JP 16829296 A JP16829296 A JP 16829296A JP H09331220 A JPH09331220 A JP H09331220A
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transistors
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    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03GCONTROL OF AMPLIFICATION
    • H03G1/00Details of arrangements for controlling amplification
    • H03G1/0005Circuits characterised by the type of controlling devices operated by a controlling current or voltage signal
    • H03G1/0017Circuits characterised by the type of controlling devices operated by a controlling current or voltage signal the device being at least one of the amplifying solid state elements of the amplifier
    • H03G1/0023Circuits characterised by the type of controlling devices operated by a controlling current or voltage signal the device being at least one of the amplifying solid state elements of the amplifier in emitter-coupled or cascode amplifiers

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Abstract

(57)【要約】 【課題】利得を変えたときの出力直流電圧のずれを無く
し、かつ、歪みを抑えた利得可変増幅器を提供すること
を目的とする。 【解決手段】双差動回路を用いた利得可変増幅器におい
て、第1のトランジスタのコレクタと電源電圧供給端子
10との間に第7のトランジスタと第3の負荷抵抗を追
加し、第5及び第6のトランジスタの共通エミッタと定
電流源5との間に第8のトランジスタを追加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は利得可変増幅器に関
し、特に無線通信機の自動利得制御回路などに用いて好
適な利得可変増幅器に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の利得可変増幅器の第1の従来技
術として、例えば図5に示す回路が知られている。
【0003】図5を参照すると、この従来の利得可変増
幅回路は、エミッタが共通接続されて定電流源6を介し
て基準電位に接続され、ベースがそれぞれ定電圧源8、
及び信号源4を介して定電圧源8に接続され第1の差動
回路1を構成するトランジスタQ1、Q2と、エミッタ
が共通接続されトランジスタQ2のコレクタに接続され
て第2の差動回路2を構成するトランジスタQ3、Q4
と、エミッタが共通接続されてトランジスタQ1のコレ
クタに接続され第3の差動回路3を構成するトランジス
タQ5、Q6と、を備え、トランジスタQ3、Q5のコ
レクタは共通接続されて負荷抵抗R1を介して電源電圧
供給端子10に接続され、トランジスタQ4、Q6のコ
レクタは共通接続されて負荷抵抗R2を介して電源電圧
供給端子10に接続され、またトランジスタQ3、Q6
のベースは共通接続されて定電圧源7に接続され、トラ
ンジスタQ4、Q5のベースは共通接続されて制御用電
源9を介して定電圧源7に接続され、トランジスタQ
4、Q6のコレクタの共通接続点を出力端子11に接続
して構成されている。
【0004】この従来の利得可変増幅回路においては、
信号源4からの信号を入力するトランジスタQ1、Q2
のそれぞれのコレクタに信号電流が流れ、制御用電源9
を正の電圧に設定した場合、出力端子11から入力信号
に対して増幅された正相の信号が出力され、また制御用
電源10を負の電圧に設定した場合には、出力端子11
から入力信号に対して増幅された逆相の信号が出力さ
れ、さらに制御用電源9を0Vに設定した場合には、位
相が互いに打ち消し合い、出力端子11から信号は出力
せずに、直流電圧のみ出力される。
【0005】このように、図5に示した従来の利得可変
増幅器においては、利得の可変範囲は、制御用電源9の
制御電圧0Vを中心として正側あるいは負側ということ
になり、制御電圧範囲の半分しか使用できないので、制
御電圧範囲は狭くなる。
【0006】なお、出力端子11の出力直流電圧は以下
に示す通りである。図5において、トランジスタQ1〜
Q6は全て同等の特性であるものとし、電源電圧供給端
子10の電源電圧をVCC、定電流源6に流れる定電流値
をIO、制御用電源9の制御電圧を正の最大すなわち利
得最大とした際の、トランジスタQ2、Q4、Q6のそ
れぞれの、コレクタ電流をIC2、IC4、IC6、ベース電
流をIB2、IB4、IB6とし、信号源4から信号が入力さ
れていないものとすると、出力端子11から出力される
直流電圧VOは、次式(1)で与えられる。
【0007】
【数1】
【0008】すなわち、出力端子11の出力直流電圧
は、電源電圧VCCから負荷抵抗R2の電圧降下分を差し
引いた電位に等しく、この電圧降下はトランジスタQ
4、Q6のコレクタ電流の和に抵抗R2の抵抗値を乗じ
た値とされ、また信号源4からの信号がトランジスタQ
1、Q2に入力されていない時には、定電圧源8でバイ
アスされているトランジスタQ1、Q2には、定電流源
6の電流値の1/2の電流(=I0/2)が流れ、制御
電圧が正の最大値にセットされていることから、トラン
ジスタQ3、Q6に流れる電流が無視され(IC6≒0、
C4+IC6≒IC4)、IC4+IB4=IC2=I0/2−I
B2から、IC4=I0/2−IB2−IB4となり、上式
(1)が導かれる。
【0009】また制御用電源9の制御電圧を0V、すな
わち利得最小にし、その時のトランジスタQ2、Q4、
Q6のコレクタ電流をI′C2、I′C4、I′C6とし、ベ
ース電流をI′B2、I′B4、I′B6とし、出力端子11
から出力する直流電圧V′Oは、次式(2)のように表
される。
【0010】
【数2】
【0011】従って、利得最大時と利得最小時の出力直
流電圧VO、V′Oの差を計算すると、上式(1)、
(2)より、 (2I′B4−IB4)×R2 …(3) となる。
【0012】そして、利得最大時と最小時の、トランジ
スタQ4のベース電流IB4とI′B4の関係は、IB4
I′B4/2となるため、出力直流電圧の差は0Vであ
り、ずれは生じない。
【0013】また、利得制御電圧範囲を広く取れるよう
に改良された第2の従来技術として図6に示す回路が知
られている。
【0014】図6を参照すると、この第2の従来技術に
おいては、図5に示した第1の従来技術における負荷抵
抗R1が削除され、第2の差動回路2を構成するトラン
ジスタQ3のコレクタは直接電源電圧供給端子10に接
続されている。また第1の差動回路1を構成するトラン
ジスタQ1のコレクタは、図5に示したように、第3の
差動回路3の共通エミッタに接続されるのではなく、電
源電圧供給端子10に直接接続されており、第3の差動
回路3を構成するトランジスタQ5のコレクタも直接電
源電圧供給端子10に接続されている。さらに、第3の
差動回路3を構成するトランジスタQ5、Q6のエミッ
タ共通接続点は定電流源5を介して基準電位に接続され
ており、第3の差動回路3の定電流源5と、トランジス
タQ1、Q2からなる第1の差動回路の定電流源6と、
の電流比は、1:2に設定されている(例えば特開平3
−32209号公報参照)。
【0015】この利得可変増幅回路では、信号源4から
信号が入力されたトランジスタQ1、Q2の、それぞれ
のコレクタに信号電流が流れ、制御用電源9を正の電圧
に設定したとき出力端子11から入力信号に対して増幅
された正相の信号が出力され、制御用電源10を0Vに
設定したときは出力端子11から最大利得の1/2の利
得に設定されたことになり、この利得分だけ増幅された
入力信号に対して正相の信号が出力される。
【0016】制御用電源9を負の電圧に設定したときは
出力端子11から信号は出力されずに直流電圧のみ出力
される。
【0017】このため、利得の可変範囲は、制御電圧
が、正の電圧最大から負の電圧最大まで、全制御電圧範
囲を使用することができるため、制御電圧範囲は広くな
る。
【0018】しかし、図6に示した従来の利得可変増幅
回路は、以下に説明するように、利得最大と利得最小を
比較すると、出力される直流電圧のずれが大きい。
【0019】図6において、電源電圧をVCCとし、トラ
ンジスタQ1〜Q6は全て同等の特性であるものとし、
トランジスタQ2、Q4、Q6のコレクタ電流をIC2
C4、IC6とし、ベース電流をIB2、IB4、IB6とし、
定電流源6に流れる電流をIOとし、定電流源5に流れ
る電流をIO/2とし、制御用電源9の制御電圧を正の
最大、すなわち利得最大とすると、出力端子11から出
力される直流電圧VOは、次式(4)で表される。
【0020】
【数3】
【0021】同様に、制御用電源9の制御電圧を、負の
最大すなわち利得最小にすると、出力端子11から出力
する直流電圧V′Oは、次式(5)となる。制御電圧が
負の最大の時、トランジスタQ5、Q4には電流が流れ
ず、このため負荷抵抗R2に流れる電流としては、トラ
ンジスタQ6のコレクタ電流IC6(=I0/2−IB6
となるためである。
【0022】
【数4】
【0023】利得最大時と利得最小時の出力直流電圧V
O、V′Oの差を計算すると、上式(4)、(5)より、 (IB6−IB2−IB4)×R2 …(6) となる。
【0024】ここで、トランジスタQ1〜Q6が全て同
等ということから、IB6=IB4となるため、利得最大時
と最小時の出力直流電圧の差は、IB2×R2となり、出
力直流電圧にずれが生じる。
【0025】また、図6に示した第2の従来技術におい
ては、トランジスタQ1とトランジスタQ2のコレクタ
・エミッタ間電圧VCE(VCE1>VCE2)の差から信号歪
みの劣化が生じる。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】上記第1の従来技術の
利得可変増幅器は、制御電圧範囲が狭いが、利得を変え
たときに、出力直流電圧にずれは生じない。
【0027】一方、上記第2の従来技術の利得可変増幅
器では、制御電圧範囲は広いが、利得を変えたときに、
出力直流電圧にずれが生じる。特に、IC(半導体集積
回路)などではトランジスタの製造における電流増幅率
FEばらつき等により、より大きなずれとなる可能性が
高い。
【0028】無線通信機などでは、この出力直流電圧の
ずれが後段の増幅器でさらに増幅され、様々な特性の劣
化を引き起こすことになる。
【0029】また、トランジスタQ1とトランジスタQ
2のコレクタ・エミッタ間電圧VCEの差から歪みが生じ
る。無線通信機などでは、受信あるいは送信周波数の高
調波として現れ、特性の劣化を引き起こす。
【0030】従って、本発明は、上記事情に鑑みてなさ
れたものであって、その目的は、利得を可変させたとき
の出力直流電圧のずれを無くすと共に、歪みを低減し、
例えば無線通信機に適用した際にその特性を向上するこ
とができる利得可変増幅器を提供することにある。
【0031】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の利得可変増幅器は、入力信号が入力される
第1の差動回路と、前記第1の差動回路の第1の出力に
差動対トランジスタの共通エミッタを接続し、第1及び
/又は第2の出力から出力信号を取り出してなる第2の
差動回路と、前記第1の差動回路の第2の出力と電源電
圧供給端子との間に負荷抵抗素子と共に挿入される一の
トランジスタと、第1、第2の出力が前記第2の差動回
路の第1、第2の出力とそれぞれ共通接続されてなる第
3の差動回路と、を備え、前記第3の差動回路の共通エ
ミッタは他のトランジスタを介して定電流源に接続さ
れ、前記第2及び第3の差動回路をそれぞれ構成する差
動対トランジスタの各共通ベースに制御用電圧を入力
し、前記一のトランジスタを前記第2及び第3の差動回
路の共通ベースの一方に接続したことを特徴とする。
【0032】本発明は、好ましくは、エミッタが共通接
続されて第1の定電流源を介して基準電位に接続され入
力信号をそれぞれベース入力とする第1、第2のトラン
ジスタからなる第1の差動回路と、エミッタが共通接続
されて前記第2のトランジスタのコレクタに接続され、
コレクタがそれぞれ第1、第2の負荷抵抗素子を介して
電源電圧供給端子に接続された第3、第4のトランジス
タからなる第2の差動回路と、エミッタが共通接続され
コレクタがそれぞれ前記第3、第4のトランジスタのコ
レクタと共通接続された第5、第6のトランジスタから
なる第3の差動回路と、を備え、前記第4及び第5のト
ランジスタのベースは共通接続されて該ベースの電位を
可変する手段を介して定電圧源に接続され、前記第3及
び第6のトランジスタのベースは共通接続されて前記定
電圧源に接続され、エミッタが前記第1のトランジスタ
のコレクタに接続され、ベースが前記第3及び第6のト
ランジスタのベースの共通接続点に接続され、コレクタ
が第3の負荷抵抗素子を介して前記電源電圧供給端子に
接続されてなる第7のトランジスタと、エミッタが前記
第2の定電流源を介して基準電位と接続され、ベースが
前記第1のトランジスタのベースと共通接続され、コレ
クタが前記第5及び第6のトランジスタのエミッタの共
通接続点と接続されてなる第8のトランジスタと、を備
え、前記第1のトランジスタのコレクタを前記電源電圧
供給端子に接続し、前記第3及び/又は第4のトランジ
スタのコレクタから出力信号を取り出す、ように構成さ
れてなることを特徴とする。
【0033】また、本発明においては、前記第7のトラ
ンジスタのベースが、前記第4及び第5のトランジスタ
のベースの共通接続点に接続して構成してもよい。
【0034】さらに、本発明においては、エミッタが前
記第7のトランジスタのエミッタと共通接続され、ベー
スが前記第4及び第5のトランジスタのベースの共通接
続点と接続され、コレクタが第4の負荷抵抗を介して前
記電源電圧供給端子に接続される第9のトランジスタを
更に備えた構成としてもよい。
【0035】そして、本発明においては、前記第7のト
ランジスタのベースが前記第4及び第5のトランジスタ
のベースの共通接続点と接続され、前記第9のトランジ
スタのベースが前記第3及び第6のトランジスタのベー
スの共通接続点に接続されるように構成してもよい。
【0036】本発明によれば、出力直流電圧のずれが0
Vとされ、第1の差動回路を構成するトランジスタQ1
とトランジスタQ2のコレクタ・エミッタ間電圧VCE
差がなくなり、歪みを低減するものである。
【0037】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照して以下に説明する。図1は、本発明の第1の実
施の形態の回路構成を示す図である。
【0038】図1を参照すると、本発明の第1の実施の
形態は、エミッタが共通接続されて定電流源6を介して
基準電位に接続され、信号源4からの入力信号をそれぞ
れベース入力とし第1の差動回路1を構成するトランジ
スタQ1、Q2と、エミッタが共通接続されてトランジ
スタQ2のコレクタに接続され、第2の差動回路2を構
成するトランジスタQ3、Q4と、エミッタが共通接続
されトランジスタQ8、及び定電流源5を介して基準電
位に接続され第3の差動回路3を構成するトランジスタ
Q5、Q6と、エミッタがトランジスタQ1のコレクタ
に接続され、ベースが定電圧源7に接続され(すなわち
トランジスタQ3、Q6の共通ベースに接続され)、コ
レクタが抵抗R3を介して電源電圧供給端子10に接続
されたトランジスタQ7と、を備え、トランジスタQ
3、Q5のコレクタは共通接続されて負荷抵抗R1を介
して電源電圧供給端子10に接続され、トランジスタQ
4、Q6のコレクタは共通接続されて負荷抵抗R2を介
して電源電圧供給端子10に接続され、トランジスタQ
3、Q6のベースは共通接続されて定電圧源7に接続さ
れ、トランジスタQ4、Q5のベースは共通接続されて
制御用電源9を介して定電圧源7に接続され、トランジ
スタQ4、Q6のコレクタの共通接続点を出力端子11
に接続して構成されている。
【0039】次に、本発明の実施の形態に係る利得可変
増幅器の動作について説明する。
【0040】まず、入力信号が信号源4から第1の差動
回路に入力され、第1の差動回路のトランジスタQ2の
コレクタから信号電流が、トランジスタQ3、Q4から
なる第2の差動回路に入力される。
【0041】制御用電源9の制御電圧を可変させること
により、トランジスタQ4、Q5と、トランジスタQ
3、Q6の電流比が決まる。
【0042】そして、この電流変化を負荷抵抗R2で電
圧に変換して出力端子11から電圧出力として出力す
る。
【0043】図1において、トランジスタは全て特性が
同等のものとし、電源電圧をVCC、トランジスタQ2、
Q4、Q6、Q8のそれぞれのコレクタ電流をIC2、I
C4、IC6、IC8、ベース電流をIB2、IB4、IB6
B8、定電流源6に流れる定電流値をIO、定電流源5
に流れる定電流値をIO/2、制御用電源9の制御電圧
を正の最大すなわち利得最大にすると、出力端子11か
ら出力する直流電圧VOは、次式(7)で表される。
【0044】
【数5】
【0045】同様にして、制御用電源9の制御電圧を負
の最大すなわち利得最小にすると、出力端子11から出
力する直流電圧V′Oは、次式(8)のようになる。す
なわち、制御電圧が負の最大の時、トランジスタQ4、
Q5には電流(コレクタ電流)は流れず、トランジスタ
Q6のコレクタ電流IC6は、トランジスタQ8のコレク
タ電流(IC8=I0/2−IB8)からベース電流IB6
差し引いた値となる。
【0046】
【数6】
【0047】利得最大時と利得最小時の出力直流電圧V
O、V′Oの差を計算すると、上式(7)、(8)式よ
り、 (IB6+IB8−IB2−IB4)×R2 …(9) となる。
【0048】この場合、トランジスタが全て同等という
ことから、 IB6=IB4、IB8=IB2 …(10) となるため、出力直流電圧の差は0Vであり、ずれは生
じない。
【0049】また、本発明の実施の形態においては、ト
ランジスタQ1とトランジスタQ2のコレクタ・エミッ
タ間電圧VCEは、トランジスタQ7と抵抗R3を挿入す
ることで、その差を小さくし、利得最小のときに歪みが
最も低減される。
【0050】なお、図1に示す利得可変増幅回路におい
ては、入力信号に対して、常に正相の信号を出力端子1
1から出力する。
【0051】図2は、本発明の第2の実施の形態に係る
利得可変増幅器の回路構成を示す図である。図2におい
て、前記第1の形態で説明で参照した図1と同等の要素
には同一の参照符号を付してある。以下では前記第1の
実施の形態との相違点を説明する。
【0052】図2を参照すると、この実施の形態は、図
1に示した前記第1の実施の形態におけるトランジスタ
Q7のベースを、トランジスタQ4、Q5のベースに共
通接続したものである。すなわち、トランジスタQ4、
Q5、Q7のベースは定電圧源7に制御用電源9の制御
電圧が重畳した電圧値が印加される。
【0053】この第2の実施の形態においては、トラン
ジスタQ7のコレクタ・エミッタ間電圧VCEが、トラン
ジスタQ4、Q5のコレクタ・エミッタ間電圧VCEと連
動されるようにしたものであり、利得最大時、最小時の
出力直流電圧VO、V′Oは上式(7)、(8)と同様で
ある。
【0054】また、信号の歪みは、利得最大のときに最
も低減する。
【0055】図3は、本発明の第3の実施の形態に係る
利得可変増幅器の回路構成を示す図である。図3におい
て、前記第1の実施の形態の説明で参照した図1と同等
の要素には同一の参照符号を付してある。以下では前記
第1の実施の形態との相違点を説明する。図3に示すよ
うに、この実施の形態は、前記第1の実施の形態の構成
に、トランジスタQ7と共に差動回路を構成するトラン
ジスタQ9と、トランジスタQ9のコククタと電源電圧
供給端子10との間に接続される抵抗R4を追加し、ト
ランジスタQ7、Q9とは、エミッタを共通接続してト
ランジスタQ1のコレクタに接続し第4の差動回路を構
成している。トランジスタQ9のベースはトランジスタ
Q4、Q5のベースと共通接続されている。
【0056】この第3の実施の形態では、トランジスタ
Q7のコレクタ・エミッタ間電圧VCEはトランジスタQ
3、Q6のVCE電圧と連動させ、トランジスタQ9のコ
レクタ・エミッタ間電圧VCEはトランジスタQ4、Q5
のVCE電圧と連動させており、利得最大時、最小時の出
力直流電圧VO、V′Oは上式(7)、(8)と同様であ
る。
【0057】また、信号の歪みは、制御電圧の正負にか
かわらず、トランジスタQ1、Q2のコレクタ・エミッ
タ間電圧VCEが等しいため、設定した利得にかかわらず
全範囲で一定に低減する。
【0058】図4は、本発明の第4の実施の形態に係る
利得可変増幅器の回路構成を示す図である。図4におい
て、前記第3の実施の形態の説明で参照した図3と同等
の要素には同一の参照符号を付してある。以下では前記
第1の実施の形態との相違点を説明する。図4に示すよ
うに、この実施の形態は、前記第3の実施の形態のトラ
ンジスタQ7のベースをトランジスタQ4、Q5のベー
スの共通接続点に接続し、トランジスタQ9のベースを
トランジスタQ3、Q6のベースの共通接続点に接続し
たものである。
【0059】この第4の実施の形態では、トランジスタ
Q7のコレクタ・エミッタ間電圧VCEは、トランジスタ
Q4、Q5におけるコレクタ・エミッタ間電圧VCEと連
動させ、トランジスタQ9のコレクタ・エミッタ間電圧
CEはトランジスタQ3、Q6のVCE電圧と連動させて
おり、利得最大時、最小時の出力直流電圧VO、V′O
上式(7)、(8)と同様である。また、歪みも上記第
3の実施の形態と同様に低減する。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の可変利得
増幅器によれば、双差動回路に、トランジスタを数個、
抵抗を数本追加した構成により、ベース電流の補正およ
びコレクタ・エミッタ間電圧VCEの補正を行うことで、
利得を可変したときの出力の直流電圧のずれを無くし、
かつ、歪みを低減させるという効果を奏するものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の回路構成を示す図
である。
【図2】本発明の第2の実施の形態の回路構成を示す図
である。
【図3】本発明の第3の実施の形態の回路構成を示す図
である。
【図4】本発明の第4の実施の形態の回路構成を示す図
である。
【図5】第1の従来技術の回路構成を示す図である。
【図6】第2の従来技術の回路構成を示す図である。
【符号の説明】
1、2、3、12 差動回路 4 信号源 5、6 定電流源 7、8 定電圧源 9 制御用電源 10 電源電圧供給端子 11 出力端子 Q1〜Q8 バイポーラトランジスタ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力信号が入力される第1の差動回路と、 前記第1の差動回路の第1の出力に差動対トランジスタ
    の共通エミッタを接続し、第1及び/又は第2の出力か
    ら出力信号を取り出してなる第2の差動回路と、 前記第1の差動回路の第2の出力と電源電圧供給端子と
    の間に負荷抵抗素子と共に挿入される一のトランジスタ
    と、 第1、第2の出力が前記第2の差動回路の第1、第2の
    出力とそれぞれ共通接続されてなる第3の差動回路と、 を備え、 前記第3の差動回路の共通エミッタは他のトランジスタ
    を介して定電流源に接続され、 前記第2及び第3の差動回路をそれぞれ構成する差動対
    トランジスタの各共通ベースに制御用電圧を入力し、 前記一のトランジスタを前記第2及び第3の差動回路の
    共通ベースの一方に接続したことを特徴とする利得可変
    増幅器。
  2. 【請求項2】エミッタが共通接続されて第1の定電流源
    を介して基準電位に接続され入力信号をそれぞれベース
    入力とする第1、第2のトランジスタからなる第1の差
    動回路と、 エミッタが共通接続されて前記第2のトランジスタのコ
    レクタに接続され、コレクタがそれぞれ第1、第2の負
    荷抵抗素子を介して電源電圧供給端子に接続された第
    3、第4のトランジスタからなる第2の差動回路と、 エミッタが共通接続されコレクタがそれぞれ前記第3、
    第4のトランジスタのコレクタと共通接続された第5、
    第6のトランジスタからなる第3の差動回路と、 を備え、 前記第4及び第5のトランジスタのベースは共通接続さ
    れて該ベースの電位を可変する手段を介して定電圧源に
    接続され、 前記第3及び第6のトランジスタのベースは共通接続さ
    れて前記定電圧源に接続され、 エミッタが前記第1のトランジスタのコレクタに接続さ
    れ、ベースが前記第3及び第6のトランジスタのベース
    の共通接続点に接続され、コレクタが第3の負荷抵抗素
    子を介して前記電源電圧供給端子に接続されてなる第7
    のトランジスタと、 エミッタが前記第2の定電流源を介して基準電位と接続
    され、ベースが前記第1のトランジスタのベースと共通
    接続され、コレクタが前記第5及び第6のトランジスタ
    のエミッタの共通接続点と接続されてなる第8のトラン
    ジスタと、 を備え、 前記第1のトランジスタのコレクタを前記電源電圧供給
    端子に接続し、前記第3及び/又は第4のトランジスタ
    のコレクタから出力信号を取り出す、ように構成されて
    なることを特徴とする利得可変増幅器。
  3. 【請求項3】前記第7のトランジスタのベースが、前記
    第3及び第6のトランジスタのベースの共通接続点の代
    わりに、前記第4及び第5のトランジスタのベースの共
    通接続点に接続されたことを特徴とする請求項2記載の
    利得可変増幅器。
  4. 【請求項4】エミッタが前記第7のトランジスタのエミ
    ッタと共通接続され、ベースが前記第4及び第5のトラ
    ンジスタのベースの共通接続点と接続され、コレクタが
    第4の負荷抵抗を介して前記電源電圧供給端子に接続さ
    れる第9のトランジスタを更に備えたことを特徴とする
    請求項2記載の利得可変増幅器。
  5. 【請求項5】前記第7のトランジスタのベースが前記第
    4及び第5のトランジスタのベースの共通接続点と接続
    され、前記第9のトランジスタのベースが前記第3及び
    第6のトランジスタのベースの共通接続点に接続される
    ことを特徴とする請求項4記載の利得可変増幅器。
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