JPH09330396A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH09330396A
JPH09330396A JP8171751A JP17175196A JPH09330396A JP H09330396 A JPH09330396 A JP H09330396A JP 8171751 A JP8171751 A JP 8171751A JP 17175196 A JP17175196 A JP 17175196A JP H09330396 A JPH09330396 A JP H09330396A
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JP8171751A
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English (en)
Inventor
Masaomi Tomizawa
澤 将 臣 冨
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】同一メモリに格納された両画像のデータのよう
に同時には読み出せないような、貼り合わせ処理の対象
となる両画像のデータを、つなぎ目の目立ち難いように
貼り合わせる処理を簡単な構成によって実現する。 【構成】貼り合わせ処理の対象となる画像のうちの一方
の重複部のデータを格納できる補助記憶手段を設け、こ
の補助記憶手段から読み出す画像データと他方の画像の
重複部のデータとを、実時間で重み付け加算する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数枚の画像を重
複部分を持たせて貼り合わせることにより合成する操作
に相応した画像データ処理を行なう画像処理装置に関す
るものであり、例えば、上記合成により比較的少ない画
素数の画像を元にして高精細の画像を得るために適用し
て有効なものである。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体技術の進歩により数百万に
及ぶ画素を有する多画素の撮像素子も開発されるに至っ
ている。これら多画素の撮像素子は極めて高価であり、
業務用のカメラには採用されているが一般の民生用カメ
ラには採用され得ない。民生用のカメラには通常30万
画素〜40万画素程度の撮像素子が採用されるのが普通
である。しかしながら、民生用で安価な撮像素子を用い
ながらも高精細な画像を得ることのできる方式が検討さ
れつつある。例えば、複数の安価な撮像素子から得られ
る複数の画像を貼り合わせる処理を行って高精細な画像
を得ようとするような方式である。
【0003】上記の複数の画像を貼り合わせる処理は、
貼り合わせの対象となる複数の画像を各画像の直線的な
輪郭部を境界としてそのまま接続するといったものが一
般的である。このような貼り合わせの処理における境界
部分で画像のつなぎ目を目立たなくするために各画像の
特性を精密に補正するようにした処理方式のものも提案
されている。このようなつなぎ目を目立たなくするため
の処理方式として、所謂フェードイン・フェードアウト
という方式がある。これは貼り合わせ処理の対象となる
両画像の境界部分でオーバーラップ部(重複領域)を持
たせて貼り合わせるようにすると共に、この領域では両
画像のうち一方の画像データに関する係数が漸増し他方
に関する係数が漸減するような重み付けをして加算する
ことで接続するというものである。
【0004】図9は貼り合わせ処理の対象となる両画像
の境界部分でオーバーラップ部(重複領域)を持たせて
貼り合わせるようにした画像処理の概念を示す図であ
る。図9において、貼り合わせ処理の対象となる一方の
画像Aと他方の画像Bとが重複部(オーバーラップ部)
OVを持つようにして貼り合わせられる。後述する動作
の説明の便宜のために、画像Aの画像Bとのオーバーラ
ップ部をAOV、画像Bの画像Aとのオーバーラップ部を
BOVとする。勿論、図示のような画像貼り合わせの操作
は概念上のものであって、現実には、画像Aのデータと
画像Bのデータに対して、上記貼り合わせの操作に相応
した画像データ処理が行われる。
【0005】図10は、図9について説明したような画
像を貼り合わせる操作に相応した画像データ処理を行な
うための従来の装置のブロック図である。このブロック
図の装置は上述した所謂フェードイン・フェードアウト
の方式のものであり、貼り合わせ処理の対象となる両画
像の上記オーバーラップ部では一方の画像データに関す
る係数が漸増し他方に関する係数が漸減するような重み
付けをして加算することで接続される。
【0006】図10において、貼り合わせ処理の対象と
なる一方の画像Aのデータと他方の画像Bのデータと
は、各別の画像メモリ10および画像メモリ20に格納
されている。これら画像メモリ10および画像メモリ2
0に格納された画像データは同時に読み出されて、画像
Aを表わすデータaおよび画像Bを表わすデータbとし
て各対応する乗算器31および32に供給され、これら
乗算器31および32において係数発生回路40から供
給される係数Ka およびKb が掛けられるようになされ
ている。両乗算器31および32の出力である画像デー
タcおよひdは加算器33に供給されるように構成され
ている。上述の両乗算器31および32、並びに加算器
33によって重み付け回路30が構成される。この重み
付け回路30の出力、即ち、加算器33の出力である合
成された画像を表わすデータeがこの装置の出力であ
り、このデータeが画像Aと画像Bとを図9について説
明したような重複部OVを持って貼り合わせる操作に相
応した画像データ処理を行った結果のデータである。
【0007】図11は図10の装置における画像データ
処理の動作を示すタイミング図である。このタイミング
図は図9のように画像Aと画像Bとが重複部OVを持つ
ようにして貼り合わせられる場合の1水平走査ライン分
の信号処理動作に相応するものである。
【0008】図11の(a)に示すように、先ず、画像
メモリ10から画像Aを表わすデータaの1水平走査ラ
イン分が、オーバーラップ部AOVに相応する部分をその
ラインの末尾に含むようにして読み出される。続いて、
(b)に示すように、画像メモリ20から画像Bを表わ
すデータbの1水平走査ライン分が、オーバーラップ部
BOVに相応する部分をそのラインの冒頭部に含むように
して読み出される。
【0009】図10について既述のように、画像Aを表
わすデータaは乗算器31に供給されて、係数発生回路
40から供給される係数Ka が掛けられるが、この係数
は図11の(Ka )に示すように変化する。同様に、画
像Bを表わすデータbは乗算器32に供給されて、係数
発生回路40から供給される係数Kb が掛けられるが、
この係数は図11の(Kb )に示すように変化する。
【0010】即ち、係数Ka は、画像Aを表わすデータ
aの1水平走査ライン分が水平走査の如く順次読み出さ
れるに従って、この1水平走査ラインの始端からオーバ
ーラップ部AOVに到る直前まではその値は1を維持し、
オーバーラップ部AOVに到ってより該1水平走査ライン
の画像A部の終端に到るまで漸減して0に到り、その後
は値0を維持するように変化する。一方、係数Kb は、
画像Bを表わすデータbの1水平走査ライン分が水平走
査の如く順次読み出されるに従って、冒頭のオーバーラ
ップ部BOVの始端部からオーバーラップ部BOVの終端部
に到るまで当初の値0から1に向けて漸増し、オーバー
ラップ部BOVの終端から1水平走査ラインの画像Bの終
端部に到るまで、その値は1を維持する。係数Ka およ
びKb はオーバーラップ部OVにおいて上述のように漸
減および漸増するように変化することにより、両者によ
る画像Aのデータおよび画像Bのデータに関する重み付
けが変化するが、係数Ka およびKb は両者の和が常に
1となる関係を維持する。
【0011】各画像データaおよびbに上記のような各
対応する係数Ka およびKb が掛けられる結果、両乗算
器31および32の各出力である画像データcおよびd
は図11の(c)および(d)に示すように変化する。
これら画像データcおよびdは加算器33において加算
され、画像Aと画像Bとが重複部OVを持つようにして
貼り合わせられる場合の1水平走査ライン分のデータで
ある図11の(e)に示すような処理結果を得る。
【0012】上記のようにして得た処理結果のデータに
より表される1水平走査ラインのオーバーラップ部OV
について見ると、同部OVの左端側に近い程画像Aのデ
ータに関する係数Ka が比較的大きいため画像Aの特性
が支配的であり、反対に同部OVの右端側に近い程画像
Bのデータに関する係数Kbが比較的大きいため画像B
の特性が支配的であり、同部OVの中間部では画像Aお
よび画像Bの特性が同程度に現れる。この結果、画像A
および画像Bの貼り合わせ部で両画像の境界が判然とせ
ず、上述したフェードイン・フェードアウト手法による
画像の貼り合わせが実現されたことになる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述したようにフェー
ドイン・フェードアウト手法による従来の画像貼り合わ
せ処理装置では、貼り合わせ処理の対象となる両画像の
データを各別のメモリに格納しておき、オーバーラップ
部に関しては両データを同時に読み出し、これら読み出
されたデータに重み付けの係数を掛けて加算するように
していた。このため、貼り合わせ処理の対象となる両画
像のデータが同じメモリ内に格納されているとこれらを
順次的にしか読み出せないため、双方の各該当する画像
データに対して同時に重み付けして加算することができ
ず、上述のようなフェードイン・フェードアウト手法に
よる画像の貼り合わせ処理を行なうことができなかっ
た。本願発明はこのような事情に鑑みてなされたもので
あり、同一メモリに格納された両画像のデータのように
必ずしも同時には供給(読み出し)され得ないような、
貼り合わせ処理の対象となる両画像のデータを、つなぎ
目の目立ち難いように貼り合わせる処理を簡単な構成に
よって実現し得る画像処理装置を提供することを目的と
する。
【0014】
【課題を解決するための手段および作用】上記課題を解
決するため、一つの本願発明は:複数枚の画像を重複部
分を持たせて貼り合わせることにより合成する操作に相
応した画像データ処理を行なう画像処理装置であって、
上記複数枚の画像を表わす画像データのうちの第1の画
像の少なくとも上記重複部分の一部に対応した画像部分
を表わす画像データを書き込むことが可能な補助記憶手
段と、上記補助記憶手段に対する書き込み動作および読
み出し動作を制御する書き込み/読み出し制御手段と、
上記第1の画像と貼り合わせ処理されるべき第2の画像
の上記重複部分の一部に対応した画像部分を表わす画像
データと、上記書き込み/読み出し制御手段により上記
補助記憶手段から読み出された画像データとに対して、
これら両画像データに掛ける各係数の和が略所定値(例
えば1)となるような係数を掛けて重み付けした上で加
算したデータを得るための重み付け加算手段と、を備え
たことを特徴とする画像処理装置である。……(1)
【0015】また、他の一つの本願発明は:上記重み付
け加算手段は上記書き込み/読み出し制御手段により補
助記憶手段に書き込まれる以前の画像データに対して予
め該当する上記係数を掛けるように構成されてなるもの
であることを特徴とする上記(1)に記載の画像処理装
置である。……(2)
【0016】また、更に他の一つの本願発明は:上記補
助記憶手段は垂直方向に並べられた複数枚の画像を重複
部分を持たせて貼り合わせるために1水平ライン分の容
量を有してなるものであることを特徴とする上記(1)
または(2)に記載の画像処理装置である。……(3)
【0017】尚、本願発明の種々の限定的局面で見た特
徴について次に列挙しておく。 ・上記補助記憶手段は水平方向に並べられた複数枚の画
像を重複部分を持たせて貼り合わせるために上記重複部
分の水平ライン方向に沿った画素数に相応した容量を持
った記憶手段であることを特徴とする上記(1)または
(2)に記載の画像処理装置……(4) ・上記合成する対象となる複数枚の画像を表わす画像デ
ータが当該画像の複数の各単位領域毎のブロックスキャ
ンに相応するようにして供給されるに対応して、上記補
助記憶手段は上記ブロックスキャンの対象となる単位領
域に相応する容量を持って構成されたものであることを
特徴とする上記(1)または(2)に記載の画像処理装
置……(5) ・上記補助記憶手段は、垂直方向に並べられた複数枚の
画像を重複部分を持たせて貼り合わせるに相応した第1
の画像処理、水平方向に並べられた複数枚の画像を重複
部分を持たせて貼り合わせるに相応した第2の画像処
理、または、複数枚の画像を表わす画像データが当該画
像の複数の各単位領域毎のブロックスキャンに相応する
ようにして供給されるときこれら画像を貼り合わせるに
相応した第3の画像処理の3種類の画像処理のうちの少
なくともいずれか2種類の画像処理を選択的に実行可能
なように当該選択可能な各種類の画像処理に必要最小限
の各補助記憶手段の容量のうち最大のものを自己の容量
として持つものであり、且つ、上記選択可能な各種類の
画像処理に対して上記の補助記憶手段が共通に用いられ
るように構成されてなるものであることを特徴とする上
記(1)または(2)に記載の画像処理装置……(6)
【0018】
【実施の形態】図1は本発明の画像処理装置の第1の実
施の形態としての装置を示すブロック図である。図1に
おいて、同一のメモリ100に画像Aに対応する画像デ
ータと画像Bに対応する画像データとが格納されてい
る。これら画像A,Bに対応する画像データは、本実施
の形態の画像処理装置によって、重複部分を持たせて貼
り合わせることにより両画像を合成する操作に相応した
画像データ処理を施される。
【0019】メモリ100に格納された上記画像データ
は画像Aの最初に読み出されるべき水平走査ライン(例
えば第1水平ライン)に対応する画像データに続いて画
像Bの最初に読み出されるべき水平走査ライン(例えば
第1水平ライン)に対応する画像データが読み出され、
次いで、画像Aの例えば第2水平ラインに対応する画像
データに続いて画像Bの例えば第2水平ラインに対応す
る画像データが読み出され、以下、このように水平ライ
ン毎に順次画像データが読み出される。
【0020】このようにメモリ100から読み出される
画像データaは、乗算器301に供給されると共に中間
メモリ150に格納されるようになされている。中間メ
モリ150は、上述のようにメモリ100から読み出さ
れて供給される複数枚の画像(A,B)を表わす画像デ
ータのうちの第1の画像(例えば画像A)の少なくとも
上記重複部分の一部に対応した画像部分(この例では1
水平ライン中の上記重複部分)を表わす画像データを書
き込むことが可能な補助記憶手段を構成している。
【0021】上記中間メモリ150から読み出された画
像データbが乗算器302に供給されるようになされて
いる。上述の画像データaは乗算器301に、また、画
像データbは乗算器302によって、各対応する重み付
け係数Ka およびKb が掛けられて重み付けを施された
た後、これら両乗算器301および302の出力を加算
する加算器303で加算合成され、出力eとして外部に
出力されるように構成されている。上記両乗算器301
および302、並びに、加算器303により重み付け回
路300が構成される。上述した重み付け係数Ka およ
びKb は係数発生回路400から供給されるが、これら
係数Ka およびKb は経時的に漸増または漸減しつつも
両者の和が1となるような形態をとるようになされてい
る。尚、重み付け回路300および係数発生回路400
は、本発明における重み付け加算手段を構成している。
【0022】尚、上記本発明の実施の形態としての装置
においては、貼り合わせ処理の対象とされる画像Aおよ
び画像Bのデータはこれらの画像データを格納するため
のメモリ100に格納されており、このメモリ100か
ら供給されるように構成されているが、本発明において
は、貼り合わせ処理の対象とされるこれら画像を格納す
るメモリを装置内に持つ態様を採ることを必須とするも
のではなく、これら処理の対象とされる画像は外部から
何等かの手段により供給されるようにする態様も採り得
る。
【0023】図2は図1の装置の動作を説明するための
タイミング図である。この図2は図9のように画像Aと
画像Bとが重複部OVを持つようにして貼り合わせられ
る場合の1水平走査ライン分の信号処理動作のタイミン
グ関係を表わすものである。図2の(a)は図1につい
て説明した画像データa、即ち、メモリ100から読み
出される画像Aの1水平ラインのデータとこれに続く画
像Bの1水平ラインのデータを表し、この図でも、画像
Aの画像Bとのオーバーラップ部をAOV、画像Bの画像
Aとのオーバーラップ部をBOVで示してある。
【0024】図2の(M)には、中間メモリ150に対
する書き込みおよび読み出し動作のタイミングが示され
ている。即ち、画像メモリ100から画像Aを表わすデ
ータの1水平走査ライン分が、オーバーラップ部AOVに
相応する部分を画像Aのそのラインの末尾に含むように
して読み出され、続いて、同じ画像メモリ100から画
像Bを表わすデータの1水平走査ライン分が、オーバー
ラップ部BOVに相応する部分を画像Bのそのラインの冒
頭部に含むようにして読み出されるとき、画像Aの上記
ラインの末尾部のオーバーラップ部AOVに相応するデー
タがその出現のタイミングで中間メモリ150に対して
書き込まれる。この書き込みの終了直後から、画像Bを
表わすデータの上記オーバーラップ部BOVに相応する部
分の供給(メモリ100からの読み出し)が行なわれる
期間に同期して一旦中間メモリ150に書き込まれたオ
ーバーラップ部AOVに相応する上記データが読み出され
る。図2の(b)にはこのようにして読み出されるオー
バーラップ部AOVに相応するデータ、即ち、図1におけ
る画像データbの出現タイミングが示されている。
【0025】図2の(Ka )および(Kb )は、係数発
生回路400から乗算器301および302に供給され
る重み付け係数Ka およびKb の経時的変化の様子を示
している。これら重み付け係数Ka およびKb は0以上
1以下の値をとる。図示のように画像Aの1水平走査に
同期したようにしてメモリ100から画像データが読み
出される動作の当初から係数Ka は1、係数Kb は0と
なっており、この読み出しが上記オーバーラップ部AOV
に相応するデータについて完了したタイミングに同期し
て係数Ka は0、係数Kb は1に瞬時に転じる。更に画
像データの読み出しが上記オーバーラップ部BOVに相応
するデータについて開始されるタイミングに同期して係
数Ka は漸増し、Kb は漸減し、オーバーラップ部BOV
に相応するデータについて読み出しが完了する時点で係
数Ka は1係数Kb は0に復するように変化するが、既
述のように両者の係数はその和が1となるような状態を
維持する。
【0026】図2の(c)は上述の重み付け係数Ka が
掛けられた乗算器301の出力データcを示し、図2の
(d)は上述の重み付け係数Kb が掛けられた乗算器3
02の出力データdを示す。また図2の(e)は加算器
303の出力である画像Aと画像Bとを合成した画像の
1水平走査ラインに相応するデータを示す。尚、上記の
(c),(d),(e)においては、2つの双方向の矢
線で示したオーバーラップ部OV相応の期間は合成した
画像の同一の領域に対応するものであり、タイミングと
しては重複したもの(同時)となる。以上によりこの実
施の形態におけるフェードイン・フェードアウトの手法
による画像の貼り合わせの操作が実現される。尚、上記
においては2つの画像を貼り合わせて合成する場合につ
いて詳述したが、3つ以上の画像を貼り合わせて合成す
る場合についても隣接する画像どうしで上記同様の処理
を適用することによって実現される。
【0027】図3は本発明の第2の実施の形態としての
画像処理装置の構成を示すブロック図である。図3にお
いても、図1の場合と同様に、同一のメモリ100に画
像Aに対応する画像データと画像Bに対応する画像デー
タとが格納されている。これら画像A,Bに対応する画
像データは、本実施の形態の画像処理装置によって、重
複部分を持たせて貼り合わせることにより両画像を合成
する操作に相応した画像データ処理を施される。
【0028】メモリ100に格納された上記画像データ
は画像Aの最初に読み出されるべき水平走査ライン(例
えば第1水平ライン)に対応する画像データに続いて画
像Bの最初に読み出されるべき水平走査ライン(例えば
第1水平ライン)に対応する画像データが読み出され、
次いで、画像Aの例えば第2水平ラインに対応する画像
データに続いて画像Bの例えば第2水平ラインに対応す
る画像データが読み出され、以下、このように水平ライ
ン毎に順次画像データが読み出される。
【0029】このようにメモリ100から読み出される
画像データaは、乗算器304に入力され、この乗算器
304に係数発生回路400aから供給される重み付け
係数Kが乗ぜられるようになされている。この重み付け
係数Kが乗ぜられた乗算器304の出力bは加算器30
5の一方の入力端に供給されると共に中間メモリ150
に格納されるようになされている。中間メモリ150
は、上述のようにメモリ100から読み出されて供給さ
れる複数枚の画像(A,B)を表わす画像データのうち
の第1の画像(例えば画像A)の少なくとも上記重複部
分の一部に対応した画像部分(この例では1水平ライン
中の上記重複部分)を表わす画像データを書き込むこと
が可能な補助記憶手段を構成している。
【0030】上記中間メモリ150から読み出された画
像データcが加算器305の他方の入力端に供給され、
この加算器305において上述のように一方の入力端に
供給される乗算器304の出力bとこの他方の入力端に
供給される中間メモリ150から読み出された画像デー
タcとが加算されて出力dとしてこの装置から出力され
るように構成されている。この実施の形態では、上記乗
算器304および加算器305、並びに、これらに対す
る入出力のための導体乃至これらを通る伝送路等によっ
て重み付け回路300aが構成されている。
【0031】係数発生回路400aから乗算器304に
供給される重み付け係数Kは、画像A,Bの貼り合わの
ための重複部分に相応するタイミング(時間区間)で経
時的に漸減した後漸増するように変化し、この時間区間
より前および後の区間でと定常的に1を維持するような
形態をとるようになされている。尚、重み付け回路30
0aおよび係数発生回路400aは、本発明における重
み付け加算手段を構成している。
【0032】尚、この実施の形態としての装置において
も、貼り合わせ処理の対象とされる画像Aおよび画像B
のデータはこれらの画像データを格納するためのメモリ
100に格納されており、このメモリ100から供給さ
れるように構成されているが、本発明においては、貼り
合わせ処理の対象とされるこれら画像を格納するメモリ
を装置内に持つ態様を採ることを必須とするものではな
く、これら処理の対象とされる画像は外部から何等かの
手段により供給されるようにする態様も採り得る。
【0033】図4は図3の装置の動作を説明するための
タイミング図である。この図4は図9のように画像Aと
画像Bとが重複部OVを持つようにして貼り合わせられ
る場合の1水平走査ライン分の信号処理動作のタイミン
グ関係を表わすものである。図4の(a)は図3につい
て説明した画像データa、即ち、メモリ100から読み
出される画像Aの1水平ラインのデータとこれに続く画
像Bの1水平ラインのデータを表し、この図でも、画像
Aの画像Bとのオーバーラップ部をAOV、画像Bの画像
Aとのオーバーラップ部をBOVで示してある。
【0034】図4の(K)は、係数発生回路400aか
ら乗算器304に供給される重み付け係数Kの経時的変
化の様子を示している。この重み付け係数Kは0以上1
以下の値をとる。図示のように画像Aの1水平走査に同
期したようにしてメモリ100から画像データを読み出
す動作の当初からこの読み出しが上記オーバーラップ部
AOVに到る時点まで係数Kは定常的に値1を維持してお
り、オーバーラップ部AOVに到ってからこのオーバーラ
ップ部AOVの終端までの区間で係数Kは1から0へと漸
減する。そしてオーバーラップ部AOVの終端、即ち、画
像データの読み出しが上記オーバーラップ部BOVに相応
するデータについて開始されるタイミングに同期して係
数Kは漸増に転じ、オーバーラップ部BOVの終端に到っ
て係数Kは1復するように変化し、その後の区間では定
常的に値1を維持する。また、画像Aのオーバーラップ
部AOVのデータに掛けられる係数をKA , 画像Bのオー
バーラップ部BOVのデータに掛けられる係数をKB とす
ると、対応する同一タイミングでは係数KA とKB との
和は1となる関係にある。
【0035】図4の(b)は上述の重み付け係数Kが掛
けられた乗算器305の出力データbを示す。図4の
(M)には、中間メモリ150に対する書き込みおよび
読み出し動作のタイミングが示されている。画像メモリ
100から画像Aを表わすデータの1水平走査ライン分
が、オーバーラップ部AOVに相応する部分を画像Aのそ
のラインの末尾に含むようにして読み出され、続いて、
同じ画像メモリ100から画像Bを表わすデータの1水
平走査ライン分が、オーバーラップ部BOVに相応する部
分を画像Bのそのラインの冒頭部に含むようにして読み
出されるとき、このようにして読み出されるデータaに
ついて画像Aの上記ラインの末尾部のオーバーラップ部
AOVに相応するデータに上述の係数Kが乗ぜられたデー
タがその出現のタイミングで中間メモリ150に対して
書き込まれる。この書き込みの終了直後から、画像Bを
表わすデータの上記オーバーラップ部BOVに相応する部
分の供給(メモリ100からの読み出し)が行なわれる
期間に同期して一旦中間メモリ150に書き込まれたオ
ーバーラップ部AOVに相応する上記データが読み出され
る。図4の(c)にはこのようにして読み出されるオー
バーラップ部AOVに相応するデータ、即ち、図3におけ
る画像データcの出現タイミングが示されている。
【0036】また図4の(d)は加算器305の出力で
ある画像Aと画像Bとを合成した画像の1水平走査ライ
ンに相応するデータdを示す。尚、上記の(c),
(d)においては、2つの双方向の矢線で示したオーバ
ーラップ部OV相応の期間は合成した画像の同一の領域
に対応するものであり、タイミングとしては重複したも
の(同時)となる。以上によりこの実施の形態における
フェードイン・フェードアウトの手法による画像の貼り
合わせの操作が実現される。尚、上記においては2つの
画像を貼り合わせて合成する場合について詳述したが、
3つ以上の画像を貼り合わせて合成する場合についても
隣接する画像どうしで上記同様の処理を適用することに
よって実現される。
【0037】この実施の形態では特に、複数の画像のデ
ータに対して重み付けを行なうための乗算器を共通に用
いるため、乗算器の数を削減することができ、回路の一
層の小型化、低価格化が計られる。
【0038】図5は本発明の第3の実施の形態における
画像貼り合わせ処理を説明するための概念図である。こ
の実施の形態では図示のように画像Aと画像Bとを垂直
方向に並べて、例えば水平走査ライン3本分の重複部
(オーバーラップ部)を持たせて貼り合わせ処理する。
図5の画像貼り合わせ処理を行なうためのブロック図上
での構成は既述の図1の第1の実施の形態と同様であり
(図3の第2の実施の形態と同様の構成を採ることもで
きる)、各ブロックの機能乃至動作タイミングを異にす
る。以下には、ブロック図上での構成は既述の図1のも
のと同様であるものについて、各部機能乃至動作のタイ
ミングを説明する。
【0039】図6は上記図5の画像貼り合わせ処理を行
なう実施の形態における動作のタイミング図である。こ
の図6は図5のように画像Aと画像Bとが垂直方向に並
べられ水平走査ライン3本分の重複部(オーバーラップ
部)OVを持たせて貼り合わせ処理される場合の上記重
複部(オーバーラップ部)OVの3ライン分とその前後
各略2ライン分の区間の信号処理動作のタイミング関係
を表わすものである。
【0040】図6の(a)はメモリ100から読み出さ
れる画像Aおよび画像Bを表わす画像データaについ
て、上記オーバーラップ部OVの3ライン分とその前後
各略2ライン分の区間のデータを示し、この図でも、画
像Aの画像Bとのオーバーラップ部をAOV、画像Bの画
像Aとのオーバーラップ部をBOVと表記してある。
【0041】図6の(M)には、中間メモリ150に対
する書き込みおよび読み出し動作のタイミングが示され
ている。即ち、画像メモリ100から画像Aを表わすデ
ータが1水平走査ライン分毎に順次の走査に従って読み
出されるが、オーバーラップ部の最初の1水平走査ライ
ン相応のデータAOV1 が読み出されると、該データはそ
の出現のタイミングで中間メモリ150に対して書き込
まれる。続いて、同じ画像メモリ100から画像Bを表
わすデータのうちオーバーラップ部の最初の1水平走査
ライン相応のデータBOV1 が読み出されるタイミングに
同期して、中間メモリ150に一旦書き込まれたデータ
AOV1 が読み出される。これに次ぐタイミングで上記デ
ータAOV1 同様に画像データAのオーバーラップ部の2
番目の1水平走査ライン相応のデータAOV2 が読み出さ
れると、該データはその出現のタイミングで中間メモリ
150に対して書き込まれる。このように中間メモリ1
50に対して書き込まれたデータの読み出しのタイミン
グは画像Bを表わすデータのうちオーバーラップ部の2
番目の1水平走査ライン相応のデータBOV2 が読み出さ
れるタイミングに同期したものとなる。図示のように画
像データAのオーバーラップ部の3番目の1水平走査ラ
イン相応のデータAOV3 についても上記同様同データA
OV3 がその出現のタイミングで中間メモリ150に対し
て書き込まれ、画像Bを表わすデータのうちオーバーラ
ップ部の3番目の1水平走査ライン相応のデータBOV3
が読み出されるタイミングに同期して読み出される。
【0042】図6の(b)には同図(M)について説明
したように一旦中間メモリ150に格納された後読み出
されるオーバーラップ部AOVに相応するデータ、即ち、
ブロック図(図1)上では画像データbとして示される
データAOVの出現タイミングが示されている。
【0043】図6の(Ka )および(Kb )は、係数発
生回路400から乗算器301および302に供給され
る重み付け係数Ka およびKb の経時的変化の様子を示
している。一旦中間メモリ150に格納された後読み出
される画像Aのデータのうちオーバーラップ部AOVに相
応する画像データであるデータb(図1)に対して乗算
器302により重み付け係数Kb が掛けられる一方、デ
ータbが乗算器302に到来するのと同じタイミングで
乗算器301に到来する画像Bのオーバーラップ部BOV
に相応する画像データa(図1)に対しては重み付け係
数Ka が掛けられる。
【0044】中間メモリ150から画像データbとして
出力される画像Aのデータに掛けられる重み付け係数K
b は図示のように画像Aのオーバーラップ部の最初の1
水平走査ライン相応のデータAOV1 が読み出される以前
の段階では値1を維持している。順次の水平走査に同期
するようにしてメモリ100から画像データが読み出さ
れ、画像Aのオーバーラップ部の最初の1水平走査ライ
ン相応のデータAOV1を読み出すに到ると、この読み出
しに略同期して係数Kb は1ステップ小さな値(略々3
/4)となり、次のデータAOV2 が乗算器302に到来
する以前までこの値を保持し、データAOV2 が到来する
と係数Kb は更に1ステップ小さな値(略々1/2)と
なり、更に次のデータAOV3 が乗算器302に到来する
以前までこの値を保持し、データAOV3 が到来すると係
数Kb は更に1ステップ小さな値(略々1/4)となる
ように段階的に変化する。オーバーラップ部より後のタ
イミングでは係数Kb は1に戻る。
【0045】画像のオーバーラップ部について上述のよ
うにして読み出される画像Bのデータに掛けられる重み
付け係数Ka は、図示のように画像Bのオーバーラップ
部の最初の1水平走査ライン相応のデータBOV1 が読み
出される以前の段階では値1を維持している。順次の水
平走査に同期するようにしてメモリ100から画像デー
タが読み出され、画像Bのオーバーラップ部の最初の1
水平走査ライン相応のデータAOV1 を読み出すに到る
と、この読み出しに略同期して係数Ka は瞬時に最も小
さい値(略々1/4)となり、次のデータBOV2 が乗算
器301に到来する以前までこの値を保持し、データB
OV2 が到来すると係数Ka は1ステップ大きな値(略々
1/2)となり、更に次のデータBOV3 が乗算器301
に到来する以前までこの値を保持し、データBOV3 が到
来すると係数Ka は更に1ステップ大きな値(略々3/
4)となるように段階的に変化する。オーバーラップ部
より後のタイミングでは係数Ka は1に戻る。
【0045】図6の(c)には係数Ka が掛けられた結
果である乗算器301の出力データが示され、図6の
(d)には係数Kb が掛けられた結果である乗算器30
2の出力データが示されている。更に図6の(e)には
乗算器301の出力データと乗算器302の出力データ
とが加算器303で合成された結果である出力データe
が示されている。これらの図から理解される通り、本実
施の形態の装置の出力である画像Aと画像Bとをオーバ
ーラップ部を持って貼り合わせた結果であるデータe
は、そのオーバーラップ部では、画像Aに近い領域ほど
画像Aによる重みが大きくその特性が支配的であり、画
像Bに近くなるほど画像Bによる重みが大きくその特性
が支配的となる。これによりフェードイン・フェードア
ウトの手法による画像の貼り合わせが実現している。
尚、上記においては2つの画像を貼り合わせて合成する
場合について詳述したが、3つ以上の画像を貼り合わせ
て合成する場合についても隣接する画像どうしで上記同
様の処理を適用することによって実現される。
【0046】以上、図1を援用しつつ図5および図6を
用いて説明した実施の形態では、同一メモリに複数の画
像が格納されている場合でも画像の貼り合わせが行え、
また、このように複数画像を垂直方向に並べて貼り合わ
せる場合では、オーバーラップ部を何ラインとるにせ
よ、オーバーラップ部での重み付け加算は双方の画像の
1ライン毎に実行されるため、中間メモリ(補助記憶手
段)は1ライン分の容量があればこの画像貼り合わせを
行なうことができる。
【0047】図7は本発明の第4の実施の形態における
画像貼り合わせ処理を説明するための概念図である。こ
の実施の形態では図示のように画像Aと画像Bとを水平
方向に並べて、所定の大きさの正方ブロック(例えば縦
横各4画素分の大きさのブロック)を単位としてこのブ
ロック毎に書き込み/読み出し、或いは転送等の処理を
行なう場合を想定し、このブロックの3ブロック分の重
複部(オーバーラップ部)を持たせて貼り合わせ処理す
る。図7の画像貼り合わせ処理を行なうためのブロック
図上での構成は既述の図1の第1の実施の形態と同様で
あり(図3の第2の実施の形態と同様の構成を採ること
もできる)、各ブロックの機能乃至動作タイミングを異
にする。以下には、ブロック図上での構成は既述の図1
のものと同様であるものについて、各部機能乃至動作の
タイミングを説明する。
【0048】図8は上記図7の画像貼り合わせ処理を行
なう実施の形態における動作のタイミング図である。こ
の図8は図7のように画像Aと画像Bとが水平方向に並
べられ上記の3ブロック分の重複部(オーバーラップ
部)OVを持たせて貼り合わせ処理される場合の上記重
複部(オーバーラップ部)OVの3ブロック分とその前
後各略2ブロック分の区間の信号処理動作のタイミング
関係を表わすものである。
【0049】図8の(a)はメモリ100から読み出さ
れる画像Aおよび画像Bのデータaについて、上記オー
バーラップ部OVの3ブロック分とその前後各略2ブロ
ック分の区間のデータを表し、この図でも、画像Aの画
像Bとのオーバーラップ部をAOV、画像Bの画像Aとの
オーバーラップ部をBOVで示してある。
【0050】図8の(M)には、中間メモリ150に対
する書き込みおよび読み出し動作のタイミングが示され
ている。即ち、画像メモリ100から画像Aを表わすデ
ータが1ブロック分毎に順次の走査に従って読み出され
るが、オーバーラップ部の最初の1ブロック分のデータ
AOV1 が読み出されると、該データはその出現のタイミ
ングで中間メモリ150に対して書き込まれる。続い
て、同じ画像メモリ100から画像Bを表わすデータの
うちオーバーラップ部の最初の1ブロック分のデータB
OV1 が読み出されるタイミングに同期して、中間メモリ
150に一旦書き込まれたブロックのデータAOV1 が読
み出される。これに次ぐタイミングで上記データAOV1
同様に画像データAのオーバーラップ部の2番目の1ブ
ロック分のデータAOV2 が読み出されると、該データは
その出現のタイミングで中間メモリ150に対して書き
込まれる。このように中間メモリ150に対して書き込
まれたデータの読み出しのタイミングは画像Bを表わす
データのうちオーバーラップ部の2番目の1ブロック分
のデータBOV2 が読み出されるタイミングに同期したも
のとなる。図示のように画像データAのオーバーラップ
部の3番目の1ブロック分のデータAOV3 についても上
記同様このデータAOV3 がその出現のタイミングで中間
メモリ150に対して書き込まれ、画像Bを表わすデー
タのうちオーバーラップ部の3番目の1ブロック分のデ
ータBOV3 が読み出されるタイミングに同期して読み出
される。
【0051】図8の(b)には同図(M)について説明
したように一旦中間メモリ150に格納された後読み出
されるオーバーラップ部のブロックAOV1 〜AOV3 に相
応するデータ、即ち、ブロック図(図1)上では画像デ
ータbとして示されるデータの出現タイミングが示され
ている。
【0052】図8の(Ka )および(Kb )は、係数発
生回路400から乗算器301および302に供給され
る重み付け係数Ka およびKb の経時的変化の様子を示
している。一旦中間メモリ150に格納された後読み出
される画像Aのデータのうちオーバーラップ部AOVに相
応する画像データであるデータb(図1)に対して乗算
器302により重み付け係数Kb が掛けられる一方、こ
のデータbが乗算器302に到来するのと同じタイミン
グで乗算器301に到来する画像Bのオーバーラップ部
BOVに相応する画像データa(図1)に対しては重み付
け係数Ka が掛けられる。
【0053】中間メモリ150から画像データbとして
出力される画像Aのデータに掛けられる重み付け係数K
b は図示のように画像Aのオーバーラップ部の最初の1
ブロック分のデータAOV1 が読み出される以前の段階で
は値1を維持している。順次のブロック単位の水平走査
に同期するようにしてメモリ100から画像データが読
み出され、画像Aのオーバーラップ部の最初の1ブロッ
ク分のデータAOV1 を読み出すに到ると、この読み出し
に略同期して係数Kb は平均的に1ステップ小さな値
(平均的には略々3/4)となり、次のデータAOV2 が
乗算器302に到来する以前まで平均的にはこの値を保
持する。
【0054】上述おける平均的に1ステップ小さな値と
は、1ブロック内での毎回の水平走査の始端で所定の最
大値をとり以後漸減し同走査の終端で最小値に到るよう
な変化を複数回繰り返して、図示のように1ブロック区
間内で小刻みな鋸歯状の変化を呈しつつも、そのブロッ
ク内での水平走査区間内で平均的には所定の1ステップ
分だけ小さな値をとる意である。即ち、各係数は微視的
には、図示のように各1ブロック区間内でそれぞれ小刻
みな鋸歯状の変化を呈する。これは以下のオーバーラッ
プ部の各ブロック区間について同様である。
【0055】データAOV2 が到来すると係数Kb は平均
的に更に1ステップ小さな値(平均的に略々1/2)と
なり、更に次のデータAOV3 が乗算器302に到来する
以前までこの値を保持し、データAOV3 が到来すると係
数Kb は平均的に更に1ステップ小さな値(平均的に略
々1/4)となるように段階的に変化する。オーバーラ
ップ部より後のタイミングでは係数Kb は1に戻る。
【0056】画像のオーバーラップ部について上述のよ
うにして読み出される画像Bのデータに掛けられる重み
付け係数Ka は、図示のように画像Bのオーバーラップ
部の最初の1ブロック分のデータBOV1 が読み出される
以前の段階では値1を維持している。順次のブロック単
位の水平走査に同期するようにしてメモリ100から画
像データが読み出され、画像Bのオーバーラップ部の最
初の1ブロック分のデータBOV1 を読み出すに到ると、
この読み出しに略同期して係数Ka は瞬時に平均的に最
も小さい値(平均的に略々1/4)となり、次のデータ
BOV2 が乗算器301に到来する以前まで平均的にはこ
の値を保持し、データBOV2 が到来すると係数Ka は平
均的に1ステップ大きな値(平均的に略々1/2)とな
り、更に次のデータBOV3 が乗算器301に到来する以
前まで平均的にはこの値を保持し、データBOV3 が到来
すると係数Ka は平均的に更に1ステップ大きな値(平
均的に略々3/4)となるように段階的に変化する。オ
ーバーラップ部より後のタイミングでは係数Ka は1に
戻る。
【0057】図8の(c)には係数Ka が掛けられた結
果である乗算器301の出力データが示され、図8の
(d)には係数Kb が掛けられた結果である乗算器30
2の出力データが示されている。更に図8の(e)には
乗算器301の出力データと乗算器302の出力データ
とが加算器303で合成された結果である出力データが
示されている。これらの図から理解される通り、第4の
実施の形態の装置の出力である画像Aと画像Bとをオー
バーラップ部を持って貼り合わせた結果であるデータに
ついても、既述の実施の形態同様に、そのオーバーラッ
プ部では、画像Aに近い領域ほど画像Aによる重みが大
きくその特性が支配的であり、画像Bに近くなるほど画
像Bによる重みが大きくその特性が支配的となる。これ
によりフェードイン・フェードアウトの手法による画像
の貼り合わせが実現される。尚、上記においては2つの
画像を貼り合わせて合成する場合について詳述したが、
3つ以上の画像を貼り合わせて合成する場合についても
隣接する画像どうしで上記同様の処理を適用することに
よって実現される。
【0058】以上、図1を援用しつつ図7および図8を
用いて説明した実施の形態では、同一メモリに複数の画
像が格納されている場合でも画像の貼り合わせが行え、
また、このように複数画像を水平方向に並べて貼り合わ
せる処理をブロック単位で行なう(ブロックスキャンで
行なう)場合では、オーバーラップ部を何ブロック分と
るにせよ、オーバーラップ部での重み付け加算は双方の
画像の1ブロック毎に実行されるため、中間メモリ(補
助記憶手段)は1ブロック分の容量があればこの画像貼
り合わせを行なうことができる。
【0059】また、以上に述べた水平方向、または垂直
方向に並べた画像の貼り合わせ、或いはブロックスキャ
ンによる画像の貼り合わせが同一システム内で選択的に
行われるように構成した場合でも、ブロック図上での構
成は図1または図3同様の構成をとることで実現でき
る。この場合は、各該当する係数発生回路からの係数発
生のタイミングが図2,図4,図6,図8のいずれかの
ようになるように選択可能に構成すればよい。また中間
メモリ(補助記憶手段)の容量も水平方向でのオーバー
ラップ部の画素数相応分、または、垂直方向でのオーバ
ーラップ部の画素数相応分、或いは、ブロックスキャン
での1ブロックの画素数相応分の各容量のうち、選択さ
れ得る複数の各貼り合わせ処理方式について各必要最小
限の補助記憶手段の容量のうち最大のものを自己の容量
として持つように構成すればよい。
【0060】本願明細書に含まれる各発明の構成ならび
にそれらにより解決される課題、発明としての効果につ
いて以下にまとめて記す。
【0061】(1)複数枚の画像を重複部分を持たせて
貼り合わせることにより合成する操作に相応した画像デ
ータ処理を行なう画像処理装置であって、上記複数枚の
画像を表わす画像データのうちの第1の画像の少なくと
も上記重複部分の一部に対応した画像部分を表わす画像
データを書き込むことが可能な補助記憶手段と、上記補
助記憶手段に対する書き込み動作および読み出し動作を
制御する書き込み/読み出し制御手段と、上記第1の画
像と貼り合わせ処理されるべき第2の画像の上記重複部
分の一部に対応した画像部分を表わす画像データと、上
記書き込み/読み出し制御手段により上記補助記憶手段
から読み出された画像データとに対して、これら両画像
データに掛ける各係数の和が略所定値(例えば、1)と
なるような係数を掛けて重み付けした上で加算したデー
タを得るための重み付け加算手段と、を備えたことを特
徴とする画像処理装置である。
【0062】上記(1)の発明以前の技術では、貼り合
わせ処理の対象となる両画像のデータを各別のメモリに
格納しておき、オーバーラップ部に関しては両データを
同時に読み出し、これら読み出されたデータに重み付け
の係数を掛けて加算するようにしていた。このため、貼
り合わせ処理の対象となる両画像のデータが同じメモリ
内に格納されているとこれらを順次的にしか読み出せな
いため、双方の各該当する画像データに対して同時に重
み付けして加算することができず、上述のようなフェー
ドイン・フェードアウト手法による画像の貼り合わせ処
理を行なうことができないといった課題があった。
【0063】上記(1)の発明によれば、同一メモリに
格納された両画像のデータのように必ずしも同時には供
給(読み出し)され得ないような、貼り合わせ処理の対
象となる両画像のデータを、つなぎ目の目立ち難いよう
に貼り合わせる処理を簡単な構成によって実現し得る。
【0064】(2)上記重み付け加算手段は上記書き込
み/読み出し制御手段により補助記憶手段に書き込まれ
る以前の画像データに対して予め該当する上記係数を掛
けるように構成されてなるものであることを特徴とする
上記(1)に記載の画像処理装置。
【0065】上記(2)の発明によれば、上記(1)の
発明の効果に加えて特に、乗算器の数が少なくて済み、
簡素な構成の装置を実現できる。
【0066】(3)上記補助記憶手段は垂直方向に並べ
られた複数枚の画像を重複部分を持たせて貼り合わせる
ために1水平ライン分の容量を有してなるものであるこ
とを特徴とする上記(1)または(2)に記載の画像処
理装置。
【0067】上記(3)の発明によれば、上記(1)ま
たは(2)の発明の効果に加えて特に、垂直方向に並べ
られた複数枚の画像を重複部分を持たせて貼り合わせる
処理が比較的小容量の補助記憶手段を適用した簡素な構
成で行える。
【0068】(4)上記補助記憶手段は水平方向に並べ
られた複数枚の画像を重複部分を持たせて貼り合わせる
ために上記重複部分の水平ライン方向に沿った画素数に
相応した容量を持った記憶手段であることを特徴とする
上記(1)または(2)に記載の画像処理装置。
【0069】上記(4)の発明によれば、上記(1)ま
たは(2)の発明の効果に加えて特に、水平方向に並べ
られた複数枚の画像を重複部分を持たせて貼り合わせる
処理が比較的小容量の補助記憶手段を適用した簡素な構
成で行える。
【0070】(5)上記合成する対象となる複数枚の画
像を表わす画像データが当該画像の複数の各単位領域毎
のブロックスキャンに相応するようにして供給されるに
対応して、上記補助記憶手段は上記ブロックスキャンの
対象となる単位領域に相応する容量を持って構成された
ものであることを特徴とする上記(1)または(2)に
記載の画像処理装置。
【0071】上記(5)の発明によれば、上記(1)ま
たは(2)の発明の効果に加えて特に、ブロックスキャ
ン方式での画像処理を行なう場合に、複数枚の画像を重
複部分を持たせて貼り合わせる処理が比較的小容量の補
助記憶手段を適用した簡素な構成で行える。
【0072】(6)上記補助記憶手段は、垂直方向に並
べられた複数枚の画像を重複部分を持たせて貼り合わせ
るに相応した第1の画像処理、水平方向に並べられた複
数枚の画像を重複部分を持たせて貼り合わせるに相応し
た第2の画像処理、または、複数枚の画像を表わす画像
データが当該画像の複数の各単位領域毎のブロックスキ
ャンに相応するようにして供給されるときこれら画像を
貼り合わせるに相応した第3の画像処理の3種類の画像
処理のうちの少なくともいずれか2種類の画像処理を選
択的に実行可能なように当該選択可能な各種類の画像処
理に必要最小限の各補助記憶手段の容量のうち最大のも
のを自己の容量として持つものであり、且つ、上記選択
可能な各種類の画像処理に対して上記の補助記憶手段が
共通に用いられるように構成されてなるものであること
を特徴とする上記(1)または(2)に記載の画像処理
装置。
【0073】上記(6)の発明によれば、上記(1)ま
たは(2)の発明の効果に加えて特に、垂直方向に並べ
られた複数枚の画像を重複部分を持たせて貼り合わせる
に相応した第1の画像処理、水平方向に並べられた複数
枚の画像を重複部分を持たせて貼り合わせるに相応した
第2の画像処理、または、複数枚の画像を表わす画像デ
ータが当該画像の複数の各単位領域毎のブロックスキャ
ンに相応するようにして供給されるときこれら画像を貼
り合わせるに相応した第3の画像処理の3種類の画像処
理のうちの少なくともいずれか2種類の画像処理を選択
的に実行可能なように装置を構成することが、比較的少
ない容量の補助記憶手段を以て簡素な構成で実現でき
る。
【0074】
【発明の効果】本願発明によれば、同一メモリに格納さ
れた両画像のデータのように必ずしも同時には供給(読
み出し)され得ないような、貼り合わせ処理の対象とな
る両画像のデータを、つなぎ目の目立ち難いように貼り
合わせる処理を簡単な構成によって実現し得る画像処理
装置を提供することができる。
【0075】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像処理装置の第1の実施の形態とし
ての装置を示すブロック図である。
【図2】図1の装置の動作を説明するためのタイミング
図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態としての画像処理装
置の構成を示すブロック図である。
【図4】図3の装置の動作を説明するためのタイミング
図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態における画像貼り合
わせ処理を説明するための概念図である。
【図6】図5の画像貼り合わせ処理を行なう実施の形態
における動作のタイミング図である。
【図7】本発明の第4の実施の形態における画像貼り合
わせ処理を説明するための概念図である。
【図8】図7の画像貼り合わせ処理を行なう実施の形態
における動作のタイミング図である。
【図9】貼り合わせ処理の対象となる両画像の境界部分
でオーバーラップ部(重複領域)を持たせて貼り合わせ
るようにした画像処理の概念を示す図である。
【図10】図9について説明したような画像を貼り合わ
せる操作に相応した画像データ処理を行なうための従来
の装置のブロック図である。
【図11】図10の装置における画像データ処理の動作
を示すタイミング図である。
【符号の説明】
10 画像メモリ 20 画像メモリ 30 重み付け回路 31 乗算器 32 乗算器 33 加算器 40 係数発生回路 100 画像メモリ 150 中間メモリ(補助記憶手段) 300 重み付け回路 300a 重み付け回路 301 乗算器 302 乗算器 303 加算器 304 乗算器 305 加算器 400 係数発生回路 400a 係数発生回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数枚の画像を重複部分を持たせて貼り合
    わせることにより合成する操作に相応した画像データ処
    理を行なう画像処理装置であって、 上記複数枚の画像を表わす画像データのうちの第1の画
    像の少なくとも上記重複部分の一部に対応した画像部分
    を表わす画像データを書き込むことが可能な補助記憶手
    段と、 上記補助記憶手段に対する書き込み動作および読み出し
    動作を制御する書き込み/読み出し制御手段と、 上記第1の画像と貼り合わせ処理されるべき第2の画像
    の上記重複部分の一部に対応した画像部分を表わす画像
    データと、上記書き込み/読み出し制御手段により上記
    補助記憶手段から読み出された画像データとに対して、
    これら両画像データに掛ける各係数の和が略所定値とな
    るような係数を掛けて重み付けした上で加算したデータ
    を得るための重み付け加算手段と、を備えたことを特徴
    とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】上記重み付け加算手段は上記書き込み/読
    み出し制御手段により補助記憶手段に書き込まれる以前
    の画像データに対して予め該当する上記係数を掛けるよ
    うに構成されてなるものであることを特徴とする請求項
    1に記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】上記補助記憶手段は垂直方向に並べられた
    複数枚の画像を重複部分を持たせて貼り合わせるために
    1水平ライン分の容量を有してなるものであることを特
    徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
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JP2001306024A (ja) * 2000-04-19 2001-11-02 Soritsudorei Kenkyusho:Kk 輝度修正画像作成装置及び作成方法
US7076116B2 (en) 2001-01-12 2006-07-11 Minolta Co., Ltd. Image processing apparatus

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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