JPH09329911A - 正帯電性トナー - Google Patents
正帯電性トナーInfo
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- JPH09329911A JPH09329911A JP14714996A JP14714996A JPH09329911A JP H09329911 A JPH09329911 A JP H09329911A JP 14714996 A JP14714996 A JP 14714996A JP 14714996 A JP14714996 A JP 14714996A JP H09329911 A JPH09329911 A JP H09329911A
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- Japan
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- toner
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- resin
- styrene
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 キャリアへのスペントが極めて少なくしかも
正帯電性の優れた且つ優れた定着安定性と耐オフセット
性を有する、帯電制御剤をゼロまたは微量に押さえた正
帯電性トナーを提供する。 【解決手段】 少なくともバインダー樹脂および着色剤
を含有してなる正帯電性トナーにおいて、バインダー樹
脂が、GPC測定分子量分布のピーク値が3000〜1
0000の範囲に在るスチレン系共重合体A30〜60
重量%と、同ピーク値が100000〜500000の
範囲に在るスチレン系共重合体B40〜70重量%とか
らなり、バインダー樹脂の酸価が1mgKOH/g以下
であり、着色剤がpH7以上のカーボンブラックで、さ
らに含窒素極性官能基を有する単量体成分を含有しアミ
ン価が5〜200mgKOH/gの樹脂Cを前記バイン
ダー樹脂100重量部に対する添加重量部とアミン価と
の積が15〜300となるように含有することを特徴と
する正帯電性トナー。
正帯電性の優れた且つ優れた定着安定性と耐オフセット
性を有する、帯電制御剤をゼロまたは微量に押さえた正
帯電性トナーを提供する。 【解決手段】 少なくともバインダー樹脂および着色剤
を含有してなる正帯電性トナーにおいて、バインダー樹
脂が、GPC測定分子量分布のピーク値が3000〜1
0000の範囲に在るスチレン系共重合体A30〜60
重量%と、同ピーク値が100000〜500000の
範囲に在るスチレン系共重合体B40〜70重量%とか
らなり、バインダー樹脂の酸価が1mgKOH/g以下
であり、着色剤がpH7以上のカーボンブラックで、さ
らに含窒素極性官能基を有する単量体成分を含有しアミ
ン価が5〜200mgKOH/gの樹脂Cを前記バイン
ダー樹脂100重量部に対する添加重量部とアミン価と
の積が15〜300となるように含有することを特徴と
する正帯電性トナー。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子写真等の分野に
用いられる正帯電性トナーに関する。
用いられる正帯電性トナーに関する。
【0002】
【従来の技術】通常電子写真装置等の画像形成装置にお
いては、感光体等の静電潜像担持体上に形成された静電
潜像を所定の極性に帯電したトナーによって現像し、こ
のトナー像を転写紙に転写した後、熱ロール定着やサー
フ定着等の接触加熱定着により定着することによって画
像が形成される。。静電潜像の現像は、種々の方式で静
電潜像担持体上に形成された正または負の電荷を有する
静電潜像に対して、正規現像であればそれぞれ負または
正の電荷を有するトナーを、反転現像であればそれぞれ
正または負の電荷を有するトナーを静電的に吸着させる
ことにより行われる。本発明はこのようなトナーのう
ち、摩擦帯電により正に帯電されて使用される正帯電性
トナーに関する。
いては、感光体等の静電潜像担持体上に形成された静電
潜像を所定の極性に帯電したトナーによって現像し、こ
のトナー像を転写紙に転写した後、熱ロール定着やサー
フ定着等の接触加熱定着により定着することによって画
像が形成される。。静電潜像の現像は、種々の方式で静
電潜像担持体上に形成された正または負の電荷を有する
静電潜像に対して、正規現像であればそれぞれ負または
正の電荷を有するトナーを、反転現像であればそれぞれ
正または負の電荷を有するトナーを静電的に吸着させる
ことにより行われる。本発明はこのようなトナーのう
ち、摩擦帯電により正に帯電されて使用される正帯電性
トナーに関する。
【0003】従来より正帯電性トナーとして、例えばス
チレン-アクリル系樹脂にニグロシン染料、4級アンモ
ニウム塩あるいはトリフェニルメタン等の正帯電制御剤
を添加したトナーが知られている。このようなトナーに
は十分な正の帯電性を付与するために、通常バインダー
樹脂100重量部に対して3〜7重量部程度の正帯電制
御剤が添加されている。しかしながら、このような正帯
電性トナーを、磁性キャリアとともに使用する二成分現
像剤に使用した場合、長期間繰り返し使用する間に磁性
キャリア表面にトナー成分である正帯電制御剤がスペン
トし、キャリアのトナーに対する摩擦帯電能が低下して
画像の非画像部にトナーカブリが生じるという問題があ
る。
チレン-アクリル系樹脂にニグロシン染料、4級アンモ
ニウム塩あるいはトリフェニルメタン等の正帯電制御剤
を添加したトナーが知られている。このようなトナーに
は十分な正の帯電性を付与するために、通常バインダー
樹脂100重量部に対して3〜7重量部程度の正帯電制
御剤が添加されている。しかしながら、このような正帯
電性トナーを、磁性キャリアとともに使用する二成分現
像剤に使用した場合、長期間繰り返し使用する間に磁性
キャリア表面にトナー成分である正帯電制御剤がスペン
トし、キャリアのトナーに対する摩擦帯電能が低下して
画像の非画像部にトナーカブリが生じるという問題があ
る。
【0004】このような問題を解消するために、正帯電
制御剤に替えて例えばアミノ基を有する樹脂(正帯電性
樹脂)を添加する技術も知られている。しかしながら、
このような正帯電性樹脂を用いたトナーは混合撹拌時の
帯電量の安定性が悪いという問題がある。また、有臭で
あるため正帯電性を向上させるために多量に添加すると
匂いがひどくなってしまう。一方、上述した接触加熱定
着方式に使用されるトナーには、同時に優れた定着性、
耐オフセット性等の特性が必要になる。
制御剤に替えて例えばアミノ基を有する樹脂(正帯電性
樹脂)を添加する技術も知られている。しかしながら、
このような正帯電性樹脂を用いたトナーは混合撹拌時の
帯電量の安定性が悪いという問題がある。また、有臭で
あるため正帯電性を向上させるために多量に添加すると
匂いがひどくなってしまう。一方、上述した接触加熱定
着方式に使用されるトナーには、同時に優れた定着性、
耐オフセット性等の特性が必要になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、キャリアへ
のスペントが極めて少なく、しかも正帯電性の優れた、
且つ優れた定着安定性と耐オフセット性を有する、帯電
制御剤を含有しない正帯電性トナーあるいは帯電制御剤
の使用量を微量に押さえた正帯電性トナーを提供するこ
とを目的とする。
のスペントが極めて少なく、しかも正帯電性の優れた、
且つ優れた定着安定性と耐オフセット性を有する、帯電
制御剤を含有しない正帯電性トナーあるいは帯電制御剤
の使用量を微量に押さえた正帯電性トナーを提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、少なくともバ
インダー樹脂および着色剤を含有してなる正帯電性トナ
ーにおいて、バインダー樹脂が、ゲルパーミエーション
クロマトグラフィー(以下、GPCと略称する)によっ
て測定された分子量分布のピーク値が3000〜100
00の範囲に存在するスチレン系共重合体A30〜60
重量%と、GPCによって測定された分子量分布のピー
ク値が100000〜500000の範囲に存在するス
チレン系共重合体B40〜70重量%とからなり、この
バインダー樹脂の酸価が1mgKOH/g以下であり、
着色剤がpH7以上のカーボンブラックで、さらに含窒
素極性官能基を有する単量体成分を含有しアミン価が5
〜200mgKOH/gの樹脂Cを前記バインダー樹脂
100重量部に対する添加重量部とアミン価との積が1
5〜300となるように含有することを特徴とする正帯
電性トナーに関する。
インダー樹脂および着色剤を含有してなる正帯電性トナ
ーにおいて、バインダー樹脂が、ゲルパーミエーション
クロマトグラフィー(以下、GPCと略称する)によっ
て測定された分子量分布のピーク値が3000〜100
00の範囲に存在するスチレン系共重合体A30〜60
重量%と、GPCによって測定された分子量分布のピー
ク値が100000〜500000の範囲に存在するス
チレン系共重合体B40〜70重量%とからなり、この
バインダー樹脂の酸価が1mgKOH/g以下であり、
着色剤がpH7以上のカーボンブラックで、さらに含窒
素極性官能基を有する単量体成分を含有しアミン価が5
〜200mgKOH/gの樹脂Cを前記バインダー樹脂
100重量部に対する添加重量部とアミン価との積が1
5〜300となるように含有することを特徴とする正帯
電性トナーに関する。
【0007】正帯電性トナーにおいては、正帯電制御剤
によるキャリアのスペントを防止するために正帯電制御
剤に代えて正帯電性の樹脂が検討されてきたが、この場
合、帯電制御剤を使用する場合に較べてトナーの正帯電
性は必ずしも満足できるものではなかった。本発明は、
正帯電制御剤を全く使用しないかまたは微量使用に止め
て、しかも優れた正電荷帯電性を有する正帯電性トナー
の発明に成功したものである。加えて本発明の正帯電性
トナーは優れた定着性、即ち定着強度が高く、しかも耐
オフセットにも優れるという特徴を有する。即ち、本発
明はバインダー樹脂として特定の分子量分布を持ち、且
つ極めて酸価の低いものを用いるところにその主たる特
徴があり、このバインダー樹脂に、正電荷特性に優れた
含窒素極性官能基を有する単量体成分を含有しアミン価
が5〜200mgKOH/gの樹脂を、前記バインダー
樹脂100重量部に対する添加重量部とアミン価との積
が15〜300となるように添加し、更にpHの高いカ
ーボンブラック着色剤を含んでなるトナーである。
によるキャリアのスペントを防止するために正帯電制御
剤に代えて正帯電性の樹脂が検討されてきたが、この場
合、帯電制御剤を使用する場合に較べてトナーの正帯電
性は必ずしも満足できるものではなかった。本発明は、
正帯電制御剤を全く使用しないかまたは微量使用に止め
て、しかも優れた正電荷帯電性を有する正帯電性トナー
の発明に成功したものである。加えて本発明の正帯電性
トナーは優れた定着性、即ち定着強度が高く、しかも耐
オフセットにも優れるという特徴を有する。即ち、本発
明はバインダー樹脂として特定の分子量分布を持ち、且
つ極めて酸価の低いものを用いるところにその主たる特
徴があり、このバインダー樹脂に、正電荷特性に優れた
含窒素極性官能基を有する単量体成分を含有しアミン価
が5〜200mgKOH/gの樹脂を、前記バインダー
樹脂100重量部に対する添加重量部とアミン価との積
が15〜300となるように添加し、更にpHの高いカ
ーボンブラック着色剤を含んでなるトナーである。
【0008】本発明のバインダー樹脂は、GPCによる
分子量分布のピーク値が3000〜10000の範囲、
好ましくは3500〜7000の範囲に存在するスチレ
ン系共重合体A30〜60重量%と、GPCによる分子
量分布のピーク値が100000〜500000の範
囲、好ましくは120000〜400000の範囲に存
在するスチレン系共重合体B40〜70重量%とからな
る。分子量分布の著しく異なる2種類のスチレン系共重
合体を併用することにより、定着強度と耐オフセットと
いう相反する特性を満足させることができるとともに、
これらを特定の比率で配合させることにより正帯電性を
向上させることができる。分子量分布のピークが300
0〜10000を有する共重合体Aにより耐熱性を低下
させることなく定着強度を向上させるという効果が発現
し、分子量分布のピークが100000〜500000
を有する共重合体Bにより耐オフセット性向上という効
果が発現する。
分子量分布のピーク値が3000〜10000の範囲、
好ましくは3500〜7000の範囲に存在するスチレ
ン系共重合体A30〜60重量%と、GPCによる分子
量分布のピーク値が100000〜500000の範
囲、好ましくは120000〜400000の範囲に存
在するスチレン系共重合体B40〜70重量%とからな
る。分子量分布の著しく異なる2種類のスチレン系共重
合体を併用することにより、定着強度と耐オフセットと
いう相反する特性を満足させることができるとともに、
これらを特定の比率で配合させることにより正帯電性を
向上させることができる。分子量分布のピークが300
0〜10000を有する共重合体Aにより耐熱性を低下
させることなく定着強度を向上させるという効果が発現
し、分子量分布のピークが100000〜500000
を有する共重合体Bにより耐オフセット性向上という効
果が発現する。
【0009】スチレン系共重合体Bが40重量%より少
ないと正帯電性向上の効果や耐オフセット性向上の効果
が不十分になり、70重量%より多くなると定着性が低
下する。好ましくはスチレン系共重合体Bがスチレン系
共重合体Aよりも多く含有されるようにする。ここで、
本発明のスチレン系共重合体の分子量は、ゲルパーミエ
ーションクロマトグラフィー法(GPC法)による重量
分子量分布として求めたもので、単分散標準ポリスチレ
ンで検量線を作成した換算分子量である。測定条件は、
GPC装置としてJASCO TWINCLE HPLC
を、検出装置としてSHODEX RI SE-31を、
カラムとしてSHODEX GPCA-80M×2とKF
-802を、溶媒としてテトラヒドロフランを使用し、
流速1.2ml/分の条件で行った。
ないと正帯電性向上の効果や耐オフセット性向上の効果
が不十分になり、70重量%より多くなると定着性が低
下する。好ましくはスチレン系共重合体Bがスチレン系
共重合体Aよりも多く含有されるようにする。ここで、
本発明のスチレン系共重合体の分子量は、ゲルパーミエ
ーションクロマトグラフィー法(GPC法)による重量
分子量分布として求めたもので、単分散標準ポリスチレ
ンで検量線を作成した換算分子量である。測定条件は、
GPC装置としてJASCO TWINCLE HPLC
を、検出装置としてSHODEX RI SE-31を、
カラムとしてSHODEX GPCA-80M×2とKF
-802を、溶媒としてテトラヒドロフランを使用し、
流速1.2ml/分の条件で行った。
【0010】電子写真用トナーのバインダーとしては一
般にスチレン系共重合樹脂が広く用いられているが、本
発明に使用するスチレン系共重合体には、主構成単量体
であるスチレン系単量体とともに、共重合成分として正
帯電性を向上し、且つ定着性を改良するために軟質性を
付与する1種または2種以上の単量体を加える。
般にスチレン系共重合樹脂が広く用いられているが、本
発明に使用するスチレン系共重合体には、主構成単量体
であるスチレン系単量体とともに、共重合成分として正
帯電性を向上し、且つ定着性を改良するために軟質性を
付与する1種または2種以上の単量体を加える。
【0011】スチレン系共重合体AおよびBはスチレン
系単量体を主構成単量体とする共重合体であり、共重合
体中におけるスチレン系単量体の含有率は50〜90重
量%、好ましくは50〜80重量%である。スチレン系
単量体の含有率が50重量%より低くなると耐熱性が低
下する原因となり、90重量%より多いと正帯電性を低
下させる。また、スチレン系共重合体A中のスチレン系
単量体含有率をスチレン系共重合体B中のスチレン系単
量体含有率より大きくすることが好ましい。分子量の小
さいスチレン系共重合体Aにおいて、スチレン系単量体
の含有量を多くすることによって耐熱性を向上させるこ
とができ、分子量の大きいスチレン系共重合体Bのスチ
レン系単量体の含有量をAに比べて少なくすることによ
って正帯電性を向上させるとともに定着性を向上させる
ことができる。
系単量体を主構成単量体とする共重合体であり、共重合
体中におけるスチレン系単量体の含有率は50〜90重
量%、好ましくは50〜80重量%である。スチレン系
単量体の含有率が50重量%より低くなると耐熱性が低
下する原因となり、90重量%より多いと正帯電性を低
下させる。また、スチレン系共重合体A中のスチレン系
単量体含有率をスチレン系共重合体B中のスチレン系単
量体含有率より大きくすることが好ましい。分子量の小
さいスチレン系共重合体Aにおいて、スチレン系単量体
の含有量を多くすることによって耐熱性を向上させるこ
とができ、分子量の大きいスチレン系共重合体Bのスチ
レン系単量体の含有量をAに比べて少なくすることによ
って正帯電性を向上させるとともに定着性を向上させる
ことができる。
【0012】本発明によるスチレン系共重合体樹脂を構
成するスチレン系単量体としては、スチレン、α−メチ
ルスチレン、p−メチルスチレン、p−tert−ブチ
ルスチレン、p−クロルスチレン等のスチレン系単量体
およびその誘導体を用いることができる。
成するスチレン系単量体としては、スチレン、α−メチ
ルスチレン、p−メチルスチレン、p−tert−ブチ
ルスチレン、p−クロルスチレン等のスチレン系単量体
およびその誘導体を用いることができる。
【0013】また、スチレン系単量体と共重合させる単
量体成分としては、メタクリル酸メチル、メタクリル酸
n−プロピル、メタクリル酸イソプロピル、メタクリル
酸n−ブチル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸
t−ブチル、メタクリル酸n−ペンチル、メタクリル酸
イソペンチル、メタクリル酸ネオペンチル、メタクリル
酸3−(メチル)ブチル、メタクリル酸ヘキシル、メタ
クリル酸オクチル、メタクリル酸ノニル、メタクリル酸
デシル、メタクリル酸ウンデシルおよびメタクリル酸ド
デシル等のメタクリル酸アルキルエステル類;アクリル
酸メチル、アクリル酸n−プロピル、アクリル酸イソプ
ロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸イソブチ
ル、アクリル酸t−ブチル、アクリル酸n−ペンチル、
アクリル酸イソペンチル、アクリル酸ネオペンチル、ア
クリル酸3−(メチル)ブチル、アクリル酸ヘキシル、
アクリル酸オクチル、アクリル酸ノニル、アクリル酸デ
シル、アクリル酸ウンデシルおよびアクリル酸ドデシル
等のアクリル酸アルキルエステル類;アクリロニトリ
ル、、マレイン酸エステル、塩化ビニル、酢酸ビニル、
安息香酸ビニル、ビニルメチルエチルケトン、ビニルヘ
キシルケトン、ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエ
ーテルおよびビニルイソブチルエーテル等のビニル系単
量体を用いることができる。好ましくはメタクリル酸ア
ルキルエステル(アルキル基の炭素数1〜17)、アク
リル酸アルキルエステル(アルキル基の炭素数1〜1
7)を用いる。
量体成分としては、メタクリル酸メチル、メタクリル酸
n−プロピル、メタクリル酸イソプロピル、メタクリル
酸n−ブチル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸
t−ブチル、メタクリル酸n−ペンチル、メタクリル酸
イソペンチル、メタクリル酸ネオペンチル、メタクリル
酸3−(メチル)ブチル、メタクリル酸ヘキシル、メタ
クリル酸オクチル、メタクリル酸ノニル、メタクリル酸
デシル、メタクリル酸ウンデシルおよびメタクリル酸ド
デシル等のメタクリル酸アルキルエステル類;アクリル
酸メチル、アクリル酸n−プロピル、アクリル酸イソプ
ロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸イソブチ
ル、アクリル酸t−ブチル、アクリル酸n−ペンチル、
アクリル酸イソペンチル、アクリル酸ネオペンチル、ア
クリル酸3−(メチル)ブチル、アクリル酸ヘキシル、
アクリル酸オクチル、アクリル酸ノニル、アクリル酸デ
シル、アクリル酸ウンデシルおよびアクリル酸ドデシル
等のアクリル酸アルキルエステル類;アクリロニトリ
ル、、マレイン酸エステル、塩化ビニル、酢酸ビニル、
安息香酸ビニル、ビニルメチルエチルケトン、ビニルヘ
キシルケトン、ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエ
ーテルおよびビニルイソブチルエーテル等のビニル系単
量体を用いることができる。好ましくはメタクリル酸ア
ルキルエステル(アルキル基の炭素数1〜17)、アク
リル酸アルキルエステル(アルキル基の炭素数1〜1
7)を用いる。
【0014】本発明のバインダー樹脂はその酸価を1m
gKOH/g以下、好ましくは実質0とする。酸価が1
mgKOH/gより大きくなるとトナーの正帯電性を低
下させる。酸価を1mgKOH/g以下に調整するため
に、本発明では具体的にはスチレン系共重合体の構成成
分としてアクリル酸やメタクリル酸等の酸価を高める単
量体を使用しない。
gKOH/g以下、好ましくは実質0とする。酸価が1
mgKOH/gより大きくなるとトナーの正帯電性を低
下させる。酸価を1mgKOH/g以下に調整するため
に、本発明では具体的にはスチレン系共重合体の構成成
分としてアクリル酸やメタクリル酸等の酸価を高める単
量体を使用しない。
【0015】本明細書に於ける樹脂の酸価は、その定義
にしたがって従来の方法で測定すればよく、樹脂1gを
適当な溶媒に溶解し、フェノールフタレイン等の指示薬
を使用して酸性基を中和するのに必要な水酸化カリウム
のmg数で表す。
にしたがって従来の方法で測定すればよく、樹脂1gを
適当な溶媒に溶解し、フェノールフタレイン等の指示薬
を使用して酸性基を中和するのに必要な水酸化カリウム
のmg数で表す。
【0016】バインダー樹脂のテトラヒドロフラン(T
HF)可溶成分の含有量は80〜100重量%、好まし
くは90〜100重量%である。THF不溶成分の含有
量が20重量%より多くなると定着性に悪影響を及ぼす
ため好ましくない。
HF)可溶成分の含有量は80〜100重量%、好まし
くは90〜100重量%である。THF不溶成分の含有
量が20重量%より多くなると定着性に悪影響を及ぼす
ため好ましくない。
【0017】バインダー樹脂はまた、軟化点が110〜
130℃、好ましくは115〜130℃およびガラス転
移点が55〜65℃、好ましくは58〜64℃の範囲に
あることが好ましい。バインダー樹脂の軟化点が110
℃より低くなると耐オフセット性が低下し、130℃よ
り高くなると画像の定着強度が低下する。ガラス転移点
が55℃より低くなるとトナーの耐熱性が低下し、65
℃より高くなると定着性が低下する。
130℃、好ましくは115〜130℃およびガラス転
移点が55〜65℃、好ましくは58〜64℃の範囲に
あることが好ましい。バインダー樹脂の軟化点が110
℃より低くなると耐オフセット性が低下し、130℃よ
り高くなると画像の定着強度が低下する。ガラス転移点
が55℃より低くなるとトナーの耐熱性が低下し、65
℃より高くなると定着性が低下する。
【0018】なお、ここで軟化点は、測定装置としてフ
ローテスター(CFT−500:島津製作所社製)を使
用し、ノズルの細孔径1mm、荷重30kg/cm2、
昇温速度3℃/分の条件で1.0gの試料が1/2流出
したときの温度である。また、ガラス転移点について
は、測定装置として示差走査熱量計(DSC−200:
セイコー電子社製)を使用し、リファレンスとしてアル
ミナを使用して測定した。秤量した試料10mgを昇温
速度30℃/分で常温から200℃まで昇温した後冷却
し、昇温速度10℃/分で20〜120℃の間で測定を
行い、メイン吸収ピークのショルダー値をガラス転移点
とした。
ローテスター(CFT−500:島津製作所社製)を使
用し、ノズルの細孔径1mm、荷重30kg/cm2、
昇温速度3℃/分の条件で1.0gの試料が1/2流出
したときの温度である。また、ガラス転移点について
は、測定装置として示差走査熱量計(DSC−200:
セイコー電子社製)を使用し、リファレンスとしてアル
ミナを使用して測定した。秤量した試料10mgを昇温
速度30℃/分で常温から200℃まで昇温した後冷却
し、昇温速度10℃/分で20〜120℃の間で測定を
行い、メイン吸収ピークのショルダー値をガラス転移点
とした。
【0019】トナーに正の帯電性を付与するために、ト
ナー中に含窒素極性官能基を有する単量体を含有する樹
脂Cを配合する。樹脂Cはアミン価が5〜200mgK
OH/gであり、バインダー樹脂100重量部に対する
添加量(重量部)とアミン価との積が15〜300、好
ましくは20〜270、より好ましくは50〜250と
なるようにトナーに含有させる。積が15より小さいと
正帯電性向上の効果が不十分となり、300を越えると
帯電の立ち上がり性や安定性が損なわれたり、匂いがひ
どくなる。樹脂Cの好ましいアミン価は50〜200m
gKOH/g、より好ましくは80〜180mgKOH
/gであり、好ましい添加量は0.1〜2.0重量部であ
る。ここで、アミン価の測定方法は以下の通りである。
試料約1gを秤量し、トルエン20mlを加えて溶解
し、イソプロピルアルコール20mlおよびブロムフェ
ノールブルー溶液を数滴加えて、1/10N塩酸イソプ
ロピルアルコール溶液で滴定し、終点までの滴定量を読
み取る。この滴定量から下記の計算式によりアミン価を
算出する。下記式中fは1/10N塩酸イソプロピルア
ルコール溶液のファクター(力価)である。
ナー中に含窒素極性官能基を有する単量体を含有する樹
脂Cを配合する。樹脂Cはアミン価が5〜200mgK
OH/gであり、バインダー樹脂100重量部に対する
添加量(重量部)とアミン価との積が15〜300、好
ましくは20〜270、より好ましくは50〜250と
なるようにトナーに含有させる。積が15より小さいと
正帯電性向上の効果が不十分となり、300を越えると
帯電の立ち上がり性や安定性が損なわれたり、匂いがひ
どくなる。樹脂Cの好ましいアミン価は50〜200m
gKOH/g、より好ましくは80〜180mgKOH
/gであり、好ましい添加量は0.1〜2.0重量部であ
る。ここで、アミン価の測定方法は以下の通りである。
試料約1gを秤量し、トルエン20mlを加えて溶解
し、イソプロピルアルコール20mlおよびブロムフェ
ノールブルー溶液を数滴加えて、1/10N塩酸イソプ
ロピルアルコール溶液で滴定し、終点までの滴定量を読
み取る。この滴定量から下記の計算式によりアミン価を
算出する。下記式中fは1/10N塩酸イソプロピルア
ルコール溶液のファクター(力価)である。
【数1】
【0020】含窒素極性官能基を有する単量体として
は、アミノ基を含有する単量体、例えばアミノ基を含有
するアクリレート類、メタクリレート類、スチレン類、
アリル類、ビニル類またはジエン類が挙げられる。アミ
ノ基としては、未置換のアミノ基またはアミノ基の水素
原子の1個または2個がそれぞれ、他の置換基、例えば
メチル、エチル、ベンジルで置換されているもの、ある
いは環状アミノ基でもよい。本発明においては含窒素芳
香族化合物、例えばピリジン、キノリン、カルバゾー
ル、ピロール、イミダゾール、ピラゾリン、ピペリジン
等の化合物もアミノ基含有化合物とみなすが、それらの
化合物も本発明においては有効である。
は、アミノ基を含有する単量体、例えばアミノ基を含有
するアクリレート類、メタクリレート類、スチレン類、
アリル類、ビニル類またはジエン類が挙げられる。アミ
ノ基としては、未置換のアミノ基またはアミノ基の水素
原子の1個または2個がそれぞれ、他の置換基、例えば
メチル、エチル、ベンジルで置換されているもの、ある
いは環状アミノ基でもよい。本発明においては含窒素芳
香族化合物、例えばピリジン、キノリン、カルバゾー
ル、ピロール、イミダゾール、ピラゾリン、ピペリジン
等の化合物もアミノ基含有化合物とみなすが、それらの
化合物も本発明においては有効である。
【0021】含窒素極性官能基を有する単量体の具体例
としては、N-メチルアミノエチルアクリレート、N-エ
チルアミノエチルアクリレート、N,N-ジメチルアミノ
エチルアクリレート、N,N-ジエチルアミノエチルアク
リレート、N,N-ジブチルアミノエチルアクリレート、
N,N-ジエチルアミノプロピルアクリレート等の置換ア
ミノ基含有アクリレート類、アミノエチルメタクリレー
ト、N,N-ジメチルアミノエチルメタクリレート、N,
N-ジエチルアミノエチルメタクリレート、N-メチルア
ミノエチルメタクリレート、N-エチルアミノエチルメ
タクリレート、2-N,N-ジシクロ-キシルアミノエチル
メタクリレート、N,N-ジブチルアミノエチルメタクリ
レート、2-フェニルアミノエチルメタクリレート、2-
ベンジルアミノエチルメタクリレート等の置換アミノ基
含有メタクリレート類、アミノスチレン、ジメチルアミ
ノエチルスチレン、N-メチルアミノエチルスチレン、
ジメチルアミノエトキシスチレン類等のアミノスチレン
類、アリルアミン、アリルメチルアミン等のアリルアミ
ン類、2-ビニルピリジン、3-ビニルピリジン、4-ビ
ニルピリジン、2-メチル-5-ビニルピリジン、2-メチ
ル-6-ビニルピリジン、5-エチル-2-メチルピリジ
ン、2,6-ジメチル-5-ビニルピリジン等のビニルピリ
ジン類、2-ビニルピペリジン等のビニルピペリジン
類、2-ビニルピロール等のビニルピロール類、4-ビニ
ルキノリン等のビニルキノリン類、その他のビニルカル
バゾール類、ビニルイミダゾール類、ビニルピラゾリン
類、アリルキノリン類、ビニルアミン類等が挙げられ
る。これら単量体を重合し、単独重合体として用いる
か、あるいはまたバインダー樹脂の単量体成分として用
いられるスチレン系単量体、メタクリレート類、アクリ
レート類、ジエン類等のビニル系単量体と共重合した共
重合体として用いることができる。
としては、N-メチルアミノエチルアクリレート、N-エ
チルアミノエチルアクリレート、N,N-ジメチルアミノ
エチルアクリレート、N,N-ジエチルアミノエチルアク
リレート、N,N-ジブチルアミノエチルアクリレート、
N,N-ジエチルアミノプロピルアクリレート等の置換ア
ミノ基含有アクリレート類、アミノエチルメタクリレー
ト、N,N-ジメチルアミノエチルメタクリレート、N,
N-ジエチルアミノエチルメタクリレート、N-メチルア
ミノエチルメタクリレート、N-エチルアミノエチルメ
タクリレート、2-N,N-ジシクロ-キシルアミノエチル
メタクリレート、N,N-ジブチルアミノエチルメタクリ
レート、2-フェニルアミノエチルメタクリレート、2-
ベンジルアミノエチルメタクリレート等の置換アミノ基
含有メタクリレート類、アミノスチレン、ジメチルアミ
ノエチルスチレン、N-メチルアミノエチルスチレン、
ジメチルアミノエトキシスチレン類等のアミノスチレン
類、アリルアミン、アリルメチルアミン等のアリルアミ
ン類、2-ビニルピリジン、3-ビニルピリジン、4-ビ
ニルピリジン、2-メチル-5-ビニルピリジン、2-メチ
ル-6-ビニルピリジン、5-エチル-2-メチルピリジ
ン、2,6-ジメチル-5-ビニルピリジン等のビニルピリ
ジン類、2-ビニルピペリジン等のビニルピペリジン
類、2-ビニルピロール等のビニルピロール類、4-ビニ
ルキノリン等のビニルキノリン類、その他のビニルカル
バゾール類、ビニルイミダゾール類、ビニルピラゾリン
類、アリルキノリン類、ビニルアミン類等が挙げられ
る。これら単量体を重合し、単独重合体として用いる
か、あるいはまたバインダー樹脂の単量体成分として用
いられるスチレン系単量体、メタクリレート類、アクリ
レート類、ジエン類等のビニル系単量体と共重合した共
重合体として用いることができる。
【0022】カーボンブラックはpHが7以上、好まし
くは8〜10のものを使用する。酸性のカーボンブラッ
クの添加はトナーの正帯電性を低下する原因となる。ま
たカーボンブラックは平均一次粒径が35nm以下、好
ましくは15〜30nmのものを使用することが望まし
い。上記pHおよび平均1次粒径を有するカーボンブラ
ックとしては、例えばBLACK PEARLS 430
(pH9.0、平均一次粒径27nm)、BLACK P
EARLS 460(pH9.5、平均一次粒径28n
m)、REGAL 330(pH9.0、平均一次粒径2
5nm)、REGAL 415(pH9.5、平均一次粒
径25nm)、REGAL 660(pH7.5、平均一
次粒径24nm)、REGAL 500R(pH8.0、
平均一次粒径25nm)(以上CABOT社製)、#4
0(pH8.0、平均一次粒径20nm)、#44(p
H8.0、平均一次粒径21nm)、#45(pH8.
0、平均一次粒径24nm)、#52(pH8.0、平
均一次粒径27nm)、#55(pH8.0、平均一次
粒径28nm)(以上三菱化学社製)、RAVEN 7
60(pH7.4、平均一次粒径30nm)、RAVE
N 780(pH7.8、平均一次粒径29nm)、RA
VEN 790(pH8.5、平均一次粒径30nm)
(以上コロンビアンカーボン社製)等が挙げられる。
くは8〜10のものを使用する。酸性のカーボンブラッ
クの添加はトナーの正帯電性を低下する原因となる。ま
たカーボンブラックは平均一次粒径が35nm以下、好
ましくは15〜30nmのものを使用することが望まし
い。上記pHおよび平均1次粒径を有するカーボンブラ
ックとしては、例えばBLACK PEARLS 430
(pH9.0、平均一次粒径27nm)、BLACK P
EARLS 460(pH9.5、平均一次粒径28n
m)、REGAL 330(pH9.0、平均一次粒径2
5nm)、REGAL 415(pH9.5、平均一次粒
径25nm)、REGAL 660(pH7.5、平均一
次粒径24nm)、REGAL 500R(pH8.0、
平均一次粒径25nm)(以上CABOT社製)、#4
0(pH8.0、平均一次粒径20nm)、#44(p
H8.0、平均一次粒径21nm)、#45(pH8.
0、平均一次粒径24nm)、#52(pH8.0、平
均一次粒径27nm)、#55(pH8.0、平均一次
粒径28nm)(以上三菱化学社製)、RAVEN 7
60(pH7.4、平均一次粒径30nm)、RAVE
N 780(pH7.8、平均一次粒径29nm)、RA
VEN 790(pH8.5、平均一次粒径30nm)
(以上コロンビアンカーボン社製)等が挙げられる。
【0023】本発明のトナーには正帯電制御剤を添加し
てもよい。正帯電制御剤の添加量はバインダー樹脂10
0重量部に対して1.5重量部以下、好ましくは1.0重
量部以下である。1.5重量部より多くなると、キャリ
アのスペントによるカブリが生じたり帯電安定性が低下
する。本発明に使用可能な正帯電制御剤としては、例え
ばニグロシン染料、トリフェニルメタン系化合物、4級
アンモニウム塩系化合物等が挙げられる。トリフェニル
メタン系化合物としては、例えば特開昭51−1145
5号公報、特開昭59−100457号公報、特開昭6
1−124955号公報等に記載された化合物が使用可
能であり、特にC.I.Solvent blue 124
に分類される化合物を用いることが好ましい。また、4
級アンモニウム塩系化合物としては、例えば特開昭4−
70849号公報等に記載された化合物が使用可能であ
る。
てもよい。正帯電制御剤の添加量はバインダー樹脂10
0重量部に対して1.5重量部以下、好ましくは1.0重
量部以下である。1.5重量部より多くなると、キャリ
アのスペントによるカブリが生じたり帯電安定性が低下
する。本発明に使用可能な正帯電制御剤としては、例え
ばニグロシン染料、トリフェニルメタン系化合物、4級
アンモニウム塩系化合物等が挙げられる。トリフェニル
メタン系化合物としては、例えば特開昭51−1145
5号公報、特開昭59−100457号公報、特開昭6
1−124955号公報等に記載された化合物が使用可
能であり、特にC.I.Solvent blue 124
に分類される化合物を用いることが好ましい。また、4
級アンモニウム塩系化合物としては、例えば特開昭4−
70849号公報等に記載された化合物が使用可能であ
る。
【0024】また本発明のトナーには、本発明を特徴付
ける正帯電性を損なわない範囲で、トナーに通常用いら
れるオフセット防止剤、流動化剤、離型剤、クリーニン
グ剤を適宜配合することができる。オフセット防止剤と
してはポリエチレンワックス、ポリプロピレンワック
ス、酸化型ポリエチレンワックス、酸化型ポリプロピレ
ンワックス、カルナバワックス、サゾールワックス、ラ
イスワックス、キャンデリラワックス、ホホバ油ワック
ス、蜜ろうワックス、などを使用できる。オフセット防
止剤の添加量は、バインダー樹脂100重量部に対して
1〜7重量部、好ましくは2〜5重量部になるようにす
る。その量が2重量部より少ないとオフセット防止の効
果が不十分になり、7重量部より多いとトナーの流動性
が悪くなる。
ける正帯電性を損なわない範囲で、トナーに通常用いら
れるオフセット防止剤、流動化剤、離型剤、クリーニン
グ剤を適宜配合することができる。オフセット防止剤と
してはポリエチレンワックス、ポリプロピレンワック
ス、酸化型ポリエチレンワックス、酸化型ポリプロピレ
ンワックス、カルナバワックス、サゾールワックス、ラ
イスワックス、キャンデリラワックス、ホホバ油ワック
ス、蜜ろうワックス、などを使用できる。オフセット防
止剤の添加量は、バインダー樹脂100重量部に対して
1〜7重量部、好ましくは2〜5重量部になるようにす
る。その量が2重量部より少ないとオフセット防止の効
果が不十分になり、7重量部より多いとトナーの流動性
が悪くなる。
【0025】流動化剤を用いる場合には、シリカ微粒
子、二酸化チタン微粒子、アミルナ微粒子、フッ化マグ
ネシウム微粒子、炭化ケイ素微粒子、炭化ホウ素微粒
子、炭化チタン微粒子、炭化ジルコニウム微粒子、窒化
ホウ素微粒子、窒化チタン微粒子、窒化ジルコニウム微
粒子、マグネタイト微粒子、二硫化モリブデン微粒子、
ステアリン酸アルミニウム微粒子、ステアリン酸マグネ
シウム微粒子、ステアリン酸亜鉛微粒子等を使用するこ
とができる。なお、これらの微粒子は、シランカップリ
ング剤、チタンカップリング剤、高級脂肪酸、シリコー
ンオイル等で疎水化処理して用いることが望ましい。
子、二酸化チタン微粒子、アミルナ微粒子、フッ化マグ
ネシウム微粒子、炭化ケイ素微粒子、炭化ホウ素微粒
子、炭化チタン微粒子、炭化ジルコニウム微粒子、窒化
ホウ素微粒子、窒化チタン微粒子、窒化ジルコニウム微
粒子、マグネタイト微粒子、二硫化モリブデン微粒子、
ステアリン酸アルミニウム微粒子、ステアリン酸マグネ
シウム微粒子、ステアリン酸亜鉛微粒子等を使用するこ
とができる。なお、これらの微粒子は、シランカップリ
ング剤、チタンカップリング剤、高級脂肪酸、シリコー
ンオイル等で疎水化処理して用いることが望ましい。
【0026】流動化剤の量は、トナー100重量部に対
して0.05〜5重量部、好ましくは0.1〜3重量部用
いることが望ましい。
して0.05〜5重量部、好ましくは0.1〜3重量部用
いることが望ましい。
【0027】また、乳化重合、ソープフリー乳化重合、
非水分散重合等の湿式重合法または気相法等により造粒
したスチレン系、アクリル系、メタクリル系、ベンゾグ
アナミン、シリコーン、テフロン、ポリエチレン、ポリ
プロピレン等の各種の有機微粒子を単独あるいは組み合
わせて用いることができる。
非水分散重合等の湿式重合法または気相法等により造粒
したスチレン系、アクリル系、メタクリル系、ベンゾグ
アナミン、シリコーン、テフロン、ポリエチレン、ポリ
プロピレン等の各種の有機微粒子を単独あるいは組み合
わせて用いることができる。
【0028】本発明のトナーは従来から知られている方
法、例えばバインダー樹脂、含窒素極性官能基を有する
単量体成分を含有する樹脂C、カーボンブラックに加
え、オフセット防止剤、荷電制御剤およびその他の所望
の添加剤を所定量添加して混合、混練したあと、粉砕、
分級することにより得られる。本発明のトナーの好まし
い粒径は、体積平均粒径6〜10μm、好ましくは7〜
9μmである。
法、例えばバインダー樹脂、含窒素極性官能基を有する
単量体成分を含有する樹脂C、カーボンブラックに加
え、オフセット防止剤、荷電制御剤およびその他の所望
の添加剤を所定量添加して混合、混練したあと、粉砕、
分級することにより得られる。本発明のトナーの好まし
い粒径は、体積平均粒径6〜10μm、好ましくは7〜
9μmである。
【0029】本発明のトナーは、キャリアを使用しない
1成分現像剤、キャリアとともに使用する2成分現像剤
のいずれにおいても使用可能であるが、2成分現像剤と
して使用することが好ましい。本発明のトナーとともに
使用するキャリアとしては、公知のキャリアを使用する
ことができ、例えば、鉄粉、フェライト等の磁性粒子よ
りなるキャリア、磁性粒子表面を樹脂等の被覆剤で被覆
したコートキャリア、あるいはバインダー樹脂中に磁性
体微粉末を分散してなる分散型キャリア等いずれも使用
可能である。このようなキャリアとしては体積平均粒径
が15〜100μm、好ましくは20〜80μmのもの
が好適である。本発明において好ましいキャリアは、ト
ナーに対する荷電点、即ち表面に負帯電性の樹脂が存在
するキャリアである。このような樹脂としてはポリエス
テル系樹脂、ポリエチレン等のポリオレフィン系樹脂、
テトラフルオロエチレン、フッ化ビニリデン等の含フッ
素ビニル系単量体の単独重合体あるいは他のビニル系単
量体との共重合体等の含フッ素系樹脂等が挙げられる。
特に磁性粒子表面でオレフィン単量体を直接重合させる
ことによりポリオレフィン系樹脂被覆層を形成したキャ
リア、あるいはポリエステル樹脂中に磁性体微粉末を分
散してなるキャリアが、本発明のトナーとの組み合わせ
において帯電性の観点から好ましい。
1成分現像剤、キャリアとともに使用する2成分現像剤
のいずれにおいても使用可能であるが、2成分現像剤と
して使用することが好ましい。本発明のトナーとともに
使用するキャリアとしては、公知のキャリアを使用する
ことができ、例えば、鉄粉、フェライト等の磁性粒子よ
りなるキャリア、磁性粒子表面を樹脂等の被覆剤で被覆
したコートキャリア、あるいはバインダー樹脂中に磁性
体微粉末を分散してなる分散型キャリア等いずれも使用
可能である。このようなキャリアとしては体積平均粒径
が15〜100μm、好ましくは20〜80μmのもの
が好適である。本発明において好ましいキャリアは、ト
ナーに対する荷電点、即ち表面に負帯電性の樹脂が存在
するキャリアである。このような樹脂としてはポリエス
テル系樹脂、ポリエチレン等のポリオレフィン系樹脂、
テトラフルオロエチレン、フッ化ビニリデン等の含フッ
素ビニル系単量体の単独重合体あるいは他のビニル系単
量体との共重合体等の含フッ素系樹脂等が挙げられる。
特に磁性粒子表面でオレフィン単量体を直接重合させる
ことによりポリオレフィン系樹脂被覆層を形成したキャ
リア、あるいはポリエステル樹脂中に磁性体微粉末を分
散してなるキャリアが、本発明のトナーとの組み合わせ
において帯電性の観点から好ましい。
【0030】以下の実施例において本発明をより詳細に
説明する。
説明する。
【実施例】実施例 1 次のトナー配合物 バインダー樹脂A 40重量部 バインダー樹脂B 60 〃 カーボンブラック「REGAL 330(キャボット社製)」 10 〃 ポリプロピレンワックス「ビスコール550P(三洋化成社製)」 3 〃 樹脂C 1.5 〃 ここで、 バインダー樹脂A:スチレン-アクリル酸ブチル-メタク
リル酸ブチル共重合体(単量体重量比 65:10:2
5) 分子量分布ピーク値=4500、酸価=0 バインダー樹脂B:スチレン-アクリル酸ブチル-メタク
リル酸ブチル共重合体(単量体重量比 60:10:3
0) 分子量分布ピーク値=150000、酸価=0 樹脂C:スチレン−ジメチルアミノエチルアクリレート
共重合体(アミン価140.5mgKOH/g、Mn=
11000、Mw/Mn=10.7) を溶融混練し、混練物を粉砕、分級し、体積平均粒径8
μmの微粉末を得た。これをトナー1とする。
リル酸ブチル共重合体(単量体重量比 65:10:2
5) 分子量分布ピーク値=4500、酸価=0 バインダー樹脂B:スチレン-アクリル酸ブチル-メタク
リル酸ブチル共重合体(単量体重量比 60:10:3
0) 分子量分布ピーク値=150000、酸価=0 樹脂C:スチレン−ジメチルアミノエチルアクリレート
共重合体(アミン価140.5mgKOH/g、Mn=
11000、Mw/Mn=10.7) を溶融混練し、混練物を粉砕、分級し、体積平均粒径8
μmの微粉末を得た。これをトナー1とする。
【0031】実施例 2 実施例1において、樹脂Cの配合量を0.5重量部と
し、更にC.I. Solvent Blue 124に分
類されるトリフェニルメタン化合物(SB−124:ヘ
キスト社製)1.0重量部を添加した以外は実施例1と
同様にしてトナー2を得た。
し、更にC.I. Solvent Blue 124に分
類されるトリフェニルメタン化合物(SB−124:ヘ
キスト社製)1.0重量部を添加した以外は実施例1と
同様にしてトナー2を得た。
【0032】実施例 3 実施例1において、樹脂Cの配合量を0.5重量部と
し、更にニグロシン染料(ニグロシンベースEV:オリ
エント化学工業社製)1.0重量部を添加した以外は実
施例1と同様にしてトナー3を得た。
し、更にニグロシン染料(ニグロシンベースEV:オリ
エント化学工業社製)1.0重量部を添加した以外は実
施例1と同様にしてトナー3を得た。
【0033】実施例 4 実施例1において、樹脂Cの配合量を0.5重量部と
し、更に四級アンモニウム化合物(P−51:オリエン
ト化学工業社製)1.0重量部を添加した以外は実施例
1と同様にしてトナー4を得た。
し、更に四級アンモニウム化合物(P−51:オリエン
ト化学工業社製)1.0重量部を添加した以外は実施例
1と同様にしてトナー4を得た。
【0034】実施例 5 実施例1において、バインダー樹脂Aおよびバインダー
樹脂Bをそれぞれ55重量部および45重量部と変えた
以外は実施例1と同様にしてトナー5を得た。
樹脂Bをそれぞれ55重量部および45重量部と変えた
以外は実施例1と同様にしてトナー5を得た。
【0035】実施例 6 実施例1において、バインダーAとして下記のものを3
5重量部、バインダー樹脂Bとして下記のものを65重
量部使用する以外は実施例1と同様にしてトナー6を得
た。ここで、 バインダー樹脂A:スチレン-アクリル酸ブチル-メタク
リル酸ブチル共重合体(単量体重量比 65:10:2
5) 分子量分布ピーク値=7000、酸価=0 バインダー樹脂B:スチレン-アクリル酸ブチル-メタク
リル酸ブチル共重合体(単量体重量比 60:10:3
0) 分子量分布ピーク値=350000、酸価=0
5重量部、バインダー樹脂Bとして下記のものを65重
量部使用する以外は実施例1と同様にしてトナー6を得
た。ここで、 バインダー樹脂A:スチレン-アクリル酸ブチル-メタク
リル酸ブチル共重合体(単量体重量比 65:10:2
5) 分子量分布ピーク値=7000、酸価=0 バインダー樹脂B:スチレン-アクリル酸ブチル-メタク
リル酸ブチル共重合体(単量体重量比 60:10:3
0) 分子量分布ピーク値=350000、酸価=0
【0036】実施例 7 実施例1において、バインダーAとして下記のものを5
0重量部、バインダー樹脂Bとして下記のものを50重
量部使用する以外は実施例1と同様にしてトナー7を得
た。ここで、 バインダー樹脂A:スチレン-アクリル酸ブチル-メタク
リル酸ブチル共重合体(単量体重量比 65:15:2
0) 分子量分布ピーク値=3500、酸価=0 バインダー樹脂B:スチレン-アクリル酸ブチル-メタク
リル酸ブチル共重合体(単量体重量比 60:15:2
5) 分子量分布ピーク値=150000、酸価=0
0重量部、バインダー樹脂Bとして下記のものを50重
量部使用する以外は実施例1と同様にしてトナー7を得
た。ここで、 バインダー樹脂A:スチレン-アクリル酸ブチル-メタク
リル酸ブチル共重合体(単量体重量比 65:15:2
0) 分子量分布ピーク値=3500、酸価=0 バインダー樹脂B:スチレン-アクリル酸ブチル-メタク
リル酸ブチル共重合体(単量体重量比 60:15:2
5) 分子量分布ピーク値=150000、酸価=0
【0037】比較例 1 実施例1において、樹脂Cの配合量を5.0重量部に変
えた以外は実施例1と同様にしてトナー8を得た。
えた以外は実施例1と同様にしてトナー8を得た。
【0038】比較例 2 実施例2において、樹脂Cの配合量を3.0重量部に、
トリフェニルメタン化合物を2重量部に変えた以外は実
施例2と同様にしてトナー9を得た。
トリフェニルメタン化合物を2重量部に変えた以外は実
施例2と同様にしてトナー9を得た。
【0039】比較例 3 実施例3において、樹脂Cの配合量を3.0重量部に、
ニグロシン染料を2重量部に変えた以外は実施例3と同
様にしてトナー10を得た。
ニグロシン染料を2重量部に変えた以外は実施例3と同
様にしてトナー10を得た。
【0040】比較例 4 実施例4において、樹脂Cの配合量を3.0重量部に、
四級アンモニウム化合物を2重量部に変えた以外は実施
例4と同様にしてトナー11を得た。
四級アンモニウム化合物を2重量部に変えた以外は実施
例4と同様にしてトナー11を得た。
【0041】比較例 5 実施例1において、バインダー樹脂Aおよびバインダー
樹脂Bをそれぞれ20重量部および80重量部と変えた
以外は実施例1と同様にしてトナー12を得た。
樹脂Bをそれぞれ20重量部および80重量部と変えた
以外は実施例1と同様にしてトナー12を得た。
【0042】比較例 6 実施例1において、バインダー樹脂Aおよびバインダー
樹脂Bをそれぞれ80重量部および20重量部と変えた
以外は実施例1と同様にしてトナー13を得た。
樹脂Bをそれぞれ80重量部および20重量部と変えた
以外は実施例1と同様にしてトナー13を得た。
【0043】比較例 7 実施例1において、バインダー樹脂Aおよびバインダー
樹脂Bに替えて下記バインダー樹脂100重量部を使用
する以外は実施例1と同様にしてトナー14を得た。こ
こで、 バインダー樹脂:スチレン-アクリル酸ブチル-メタクリ
ル酸ブチル共重合体(単量体重量比 70:15:1
5) 分子量分布ピーク値=100000、酸価=0
樹脂Bに替えて下記バインダー樹脂100重量部を使用
する以外は実施例1と同様にしてトナー14を得た。こ
こで、 バインダー樹脂:スチレン-アクリル酸ブチル-メタクリ
ル酸ブチル共重合体(単量体重量比 70:15:1
5) 分子量分布ピーク値=100000、酸価=0
【0044】実施例および比較例で得られたトナー1〜
14を、以下の評価方法にしたがって、初期帯電立ち上
がり性、帯電安定性、カブリ、フィルミング、高温オフ
セット性、定着強度の各特性を評価した。結果を表1に
記載した。またバインダー樹脂の軟化点およびガラス転
移点並びに樹脂Cのアミン価と添加重量部との積を表1
に記載した。
14を、以下の評価方法にしたがって、初期帯電立ち上
がり性、帯電安定性、カブリ、フィルミング、高温オフ
セット性、定着強度の各特性を評価した。結果を表1に
記載した。またバインダー樹脂の軟化点およびガラス転
移点並びに樹脂Cのアミン価と添加重量部との積を表1
に記載した。
【0045】
【表1】
【0046】〔評価方法〕初期帯電立ち上がり性 トナー濃度が5重量%になるようにトナーおよび磁性キ
ャリアの量を調整し現像剤を得た。この現像剤30gを
50ccのポリ瓶に入れた。ポリ瓶を毎分120rpm
で回転する架台に乗せて3分後、10分後、30分後に
おけるトナーの帯電量(μC/g)を測定し、以下のよ
うにランク付けした。 ○:3分で帯電量が飽和領域に達した。 △:10分で帯電量が飽和領域に達した。 ×:30分たっても帯電量が飽和せずなお上昇が見られ
安定しない。
ャリアの量を調整し現像剤を得た。この現像剤30gを
50ccのポリ瓶に入れた。ポリ瓶を毎分120rpm
で回転する架台に乗せて3分後、10分後、30分後に
おけるトナーの帯電量(μC/g)を測定し、以下のよ
うにランク付けした。 ○:3分で帯電量が飽和領域に達した。 △:10分で帯電量が飽和領域に達した。 ×:30分たっても帯電量が飽和せずなお上昇が見られ
安定しない。
【0047】なお、帯電量を測定するにあたっては、精
密天秤で計量した現像剤1gを図1に示す帯電量測定装
置の導電性スリーブ(1)の表面全体に均一になるよう
に載せると共に、この導電性スリーブ(1)内に設けら
れたマグネットロール(2)の回転数を100rpmに
セットした。そしてバイアス電源(3)よりバイアス電
圧をトナーの帯電電位とは逆に3KV引加し、円筒電極
(4)における電位Vmを読み取ると共に、導電性スリ
ーブ(1)からこの円筒電極(4)に付着したトナーの
重量を精密天秤で計量して、各トナーの平均帯電量(μ
C/g)を求めた。
密天秤で計量した現像剤1gを図1に示す帯電量測定装
置の導電性スリーブ(1)の表面全体に均一になるよう
に載せると共に、この導電性スリーブ(1)内に設けら
れたマグネットロール(2)の回転数を100rpmに
セットした。そしてバイアス電源(3)よりバイアス電
圧をトナーの帯電電位とは逆に3KV引加し、円筒電極
(4)における電位Vmを読み取ると共に、導電性スリ
ーブ(1)からこの円筒電極(4)に付着したトナーの
重量を精密天秤で計量して、各トナーの平均帯電量(μ
C/g)を求めた。
【0048】帯電安定性 複写機(EP9765:ミノルタ社製)に装填し、10
00枚および10000枚後の複写後のトナー帯電量を
測定した。帯電量の変化を以下のようにランク付けし
た。 ○:ほとんど帯電量の変化がなかった。 △:若干の帯電量の変化が見られたが、実用上の問題の
ないレベルであった。 ×:帯電量の変化が大きく、実使用に際しては問題があ
った。
00枚および10000枚後の複写後のトナー帯電量を
測定した。帯電量の変化を以下のようにランク付けし
た。 ○:ほとんど帯電量の変化がなかった。 △:若干の帯電量の変化が見られたが、実用上の問題の
ないレベルであった。 ×:帯電量の変化が大きく、実使用に際しては問題があ
った。
【0049】カブリ そのトナーを複写機(EP9765:ミノルタ社製)に
補給トナーとして装填し、10000枚複写後における
トナーカブリを目視観察し以下のようにランク付けし
た。 ○:カブリはほとんど観察されなかった。 △:カブリが若干見られたが、実使用問題はなかった。 ×:カブリが多くて実使用には適さなかった。
補給トナーとして装填し、10000枚複写後における
トナーカブリを目視観察し以下のようにランク付けし
た。 ○:カブリはほとんど観察されなかった。 △:カブリが若干見られたが、実使用問題はなかった。 ×:カブリが多くて実使用には適さなかった。
【0050】高温オフセット性 定着ローラを240℃付近まで上昇させていき、オフセ
ットの発生する温度により、以下のとおりランク付けを
行った。 ○:240℃でオフセット発生しない。 △:220℃未満ではオフセット発生しない。 ×:220℃未満でオフセット発生。 オフセットの有無は得られた画像を目視観察することに
より行った。
ットの発生する温度により、以下のとおりランク付けを
行った。 ○:240℃でオフセット発生しない。 △:220℃未満ではオフセット発生しない。 ×:220℃未満でオフセット発生。 オフセットの有無は得られた画像を目視観察することに
より行った。
【0051】定着強度 画像濃度1.2の黒ベタ部を学振式堅牢度試験機(摩擦
部に紙)により3回の往復回数で摩擦し、摩擦後のベタ
部の画像濃度を測定することにより以下のランク付けを
行った。ただし定着はローラ温度は150℃で行った。 ○:画像濃度残存率80%以上 △:画像濃度残存率70〜80% ×:画像濃度残存率70%未満 画像濃度の測定はマクベス反射濃度計RD−900によ
り測定した。
部に紙)により3回の往復回数で摩擦し、摩擦後のベタ
部の画像濃度を測定することにより以下のランク付けを
行った。ただし定着はローラ温度は150℃で行った。 ○:画像濃度残存率80%以上 △:画像濃度残存率70〜80% ×:画像濃度残存率70%未満 画像濃度の測定はマクベス反射濃度計RD−900によ
り測定した。
【0052】キャリアの製造 実施例および比較例のトナーを評価するために使用した
キャリアは次のようにして製造した。 キャリア配合成分: ポリエステル樹脂 100重量部 (数平均分子量:5000、重量平均分子量:115000、 ガラス転移点:67℃、軟化点:123℃) フェライト微粒子 500重量部 (MFP−2、TDK社製) 分散剤 コロイダルシリカ 3重量部 (アエロジル#200、日本アエロジル社製) 上記配合成分をヘンシェルミキサーで十分混合した後、
二軸押出混練機にて溶融混練後、冷却し、粗粉砕した
後、ジェットミルで微粉砕し、さらに、風力分級機を用
いて分級して体積平均粒径60μmの、電気抵抗値5.
8×1013Ω・cmの分散型キャリアを得た。
キャリアは次のようにして製造した。 キャリア配合成分: ポリエステル樹脂 100重量部 (数平均分子量:5000、重量平均分子量:115000、 ガラス転移点:67℃、軟化点:123℃) フェライト微粒子 500重量部 (MFP−2、TDK社製) 分散剤 コロイダルシリカ 3重量部 (アエロジル#200、日本アエロジル社製) 上記配合成分をヘンシェルミキサーで十分混合した後、
二軸押出混練機にて溶融混練後、冷却し、粗粉砕した
後、ジェットミルで微粉砕し、さらに、風力分級機を用
いて分級して体積平均粒径60μmの、電気抵抗値5.
8×1013Ω・cmの分散型キャリアを得た。
【0053】
【発明の効果】実施例および比較例からわかるように、
本発明の正帯電性トナーは優れた帯電特性を示し、また
スペントの原因となる帯電制御剤を使用していないた
め、多数枚印刷後もカブリやフィルミングがほとんど発
生せず、しかも定着強度、高温オフセット性で評価され
る定着性にも優れている。
本発明の正帯電性トナーは優れた帯電特性を示し、また
スペントの原因となる帯電制御剤を使用していないた
め、多数枚印刷後もカブリやフィルミングがほとんど発
生せず、しかも定着強度、高温オフセット性で評価され
る定着性にも優れている。
【図1】 帯電量測定装置。
1:導電性スリーブ 2:マグネットロール 3:バイアス電源 4:円筒電極
Claims (1)
- 【請求項1】 少なくともバインダー樹脂および着色剤
を含有してなる正帯電性トナーにおいて、バインダー樹
脂が、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーによっ
て測定された分子量分布のピーク値が3000〜100
00の範囲に存在するスチレン系共重合体A30〜60
重量%と、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーに
よって測定された分子量分布のピーク値が100000
〜500000の範囲に存在するスチレン系共重合体B
40〜70重量%とからなり、このバインダー樹脂の酸
価が1mgKOH/g以下であり、着色剤がpH7以上
のカーボンブラックで、さらに含窒素極性官能基を有す
る単量体成分を含有しアミン価が5〜200mgKOH
/gの樹脂Cを前記バインダー樹脂100重量部に対す
る添加重量部とアミン価との積が15〜300となるよ
うに含有することを特徴とする正帯電性トナー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14714996A JPH09329911A (ja) | 1996-06-10 | 1996-06-10 | 正帯電性トナー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14714996A JPH09329911A (ja) | 1996-06-10 | 1996-06-10 | 正帯電性トナー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09329911A true JPH09329911A (ja) | 1997-12-22 |
Family
ID=15423700
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14714996A Pending JPH09329911A (ja) | 1996-06-10 | 1996-06-10 | 正帯電性トナー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09329911A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112041755A (zh) * | 2018-05-31 | 2020-12-04 | 花王株式会社 | 液体显影剂 |
-
1996
- 1996-06-10 JP JP14714996A patent/JPH09329911A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112041755A (zh) * | 2018-05-31 | 2020-12-04 | 花王株式会社 | 液体显影剂 |
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