JPH09329382A - 宅配物保管用ボックス装置 - Google Patents

宅配物保管用ボックス装置

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JPH09329382A
JPH09329382A JP32613696A JP32613696A JPH09329382A JP H09329382 A JPH09329382 A JP H09329382A JP 32613696 A JP32613696 A JP 32613696A JP 32613696 A JP32613696 A JP 32613696A JP H09329382 A JPH09329382 A JP H09329382A
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JP
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storage
box
box device
storing
cooling
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JP32613696A
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Hideyuki Miura
秀之 三浦
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Sanko Co Ltd
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Sanko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】居住者の不在時等に配送物を保管収納するため
収納室と、収納室内を冷却する冷却手段又は加熱・保温
する加熱手段とを備えた宅配物保管用ボックス装置を小
型且つ単純な構造で実現する。 【解決手段】収納室4内を冷却する冷却手段として電子
冷却装置ユニット12を用いたことにより、ガス冷媒に
よる冷却装置を用いた従来のボックス装置と比較して冷
却装置部3の構造が単純化し小型且つ軽量に構成され
る。コンプレッサやモータなどの機械的な駆動要素を有
していないので、稼働音がほとんど発生しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、居住者が不在の
ときなどに配送物を収納保管するための宅配物保管用ボ
ックス装置に関し、特に配送物を冷温状態で保管するた
めの冷却機能を備えた宅配物保管用ボックス装置、及び
配送物を加温状態で保管するための加熱機能を備えた宅
配物保管用ボックス装置にするものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、宅配物を収納するための収納
室の内壁部に断熱材層を設けてなる保冷構造の宅配ボッ
クスが知られている(実開平2ー119043号公
報)。そして近時では、生鮮食料品などを冷蔵あるいは
冷凍状態で全国に輸送できる冷温宅配システムの普及に
伴い、保冷構造に加えて、冷蔵庫などと同様の冷却機能
を備えた宅配物保管用ボックス装置が普及しつつある。
また従来の宅配物保管用ボックス装置には、個々の住居
の玄関先等に設置される単独型のものと、マンションの
ロビー等の共用スペースに設置される集合型(ロッカー
型)のものとがある。そして、集合型の宅配物保管用ボ
ックス装置には、荷物を受け取るための収納室の開錠方
式として、居住者のルーム番号や暗証番号等をテンキー
入力して開錠するようにしたもの(特開昭62ー219
74号公報、特開昭63ー55664号公報)、居住者
情報を記録したICカードを差し込むことにより開錠す
るようにしたもの(特開平4ー114891号公報)、
等がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の冷却機
能を備えた宅配物保管用ボックス装置は、冷蔵庫などと
同様ガス冷媒を用いた冷却装置によって収納室を冷却し
ていたため、コンプレッサや冷媒管などの構成要素によ
り装置が複雑化、大型化するという問題があった。ま
た、従来の冷却機能を備えた集合型の宅配物保管用ボッ
クス装置は、冷却装置で発生させた冷気を循環させて複
数の収納室を同時に冷却していたため、配送物を収納し
ていない空の状態の収納室も常時冷却することになり冷
却ロスが大きいという問題があった。また、従来の集合
型の宅配物保管用ボックス装置は、テンキー入力やIC
カードなどにより開錠する電子錠を各収納室毎に備えて
いるため製品コストが高くなるという問題があった。ま
た、生鮮食料品などを冷蔵あるいは冷凍状態で配達する
宅配サービスの他に、弁当やピザなどの調理品を暖かい
状態で配達する宅配サービスも広く普及しているが、宅
配物が冷たくならないように収納室を所定の温度に加熱
・保温する機能を備えた宅配物保管用ボックス装置は未
だ提供されていない。このような加熱・保温機能を備え
た宅配物保管用ボックス装置を、エアコンディショナな
どにおいて使用されているガス冷媒を用いたヒートポン
プ式の加熱装置を用いて実現しようとすると、やはりコ
ンプレッサや冷媒管などの構成要素により装置が複雑
化、大型化するという問題がある。また、加熱機能を備
えた集合型の宅配物保管用ボックス装置を、ヒートポン
プ式の加熱装置を用いて実現しようとすると、配送物を
収納している収納室だけを個別に加熱・保温することは
難しく、配送物を収納していない空の状態の収納室も常
時加熱することになり加熱ロスが大きいという問題があ
る。
【0004】本発明は、上述した従来の技術の課題を解
消すべく創案されたものであり、請求項1に記載の発明
の目的は、冷却機能を備えた宅配物保管用ボックス装置
を小型且つ単純な構造で実現することにある。請求項2
に記載の発明の目的は、配送物を収納している収納室だ
けを個別に冷却することができる集合型の宅配物保管用
ボックス装置を提供することにある。請求項3に記載の
発明の目的は、加熱機能を備えた宅配物保管用ボックス
装置を小型且つ単純な構造で実現することにある。請求
項4に記載の発明の目的は、配送物を収納している収納
室だけを個別に加熱することができる集合型の宅配物保
管用ボックス装置を提供することにある。請求項5に記
載の発明の目的は、電子錠に代わる安価な鍵装置を備え
た集合型の宅配物保管用ボックス装置を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載の発明は、居住者の不在時等に宅配
物を保管収納するため収納室と、この収納室内を冷却す
るための冷却装置とを備えた宅配物保管用ボックス装置
を前提にして、前記冷却装置は、ペルチェ素子を用いた
電子冷却装置であることを特徴としている。上記のよう
に構成される請求項1に記載の宅配物保管用ボックス装
置は、収納室内を冷却する手段として電子冷却装置を用
いたことにより、ガス冷媒による冷却装置を用いた従来
の宅配物保管用ボックス装置と比較して、構造が単純で
あり小型化も容易になる。また、この宅配物保管用ボッ
クス装置は、電子冷却装置のペルチェ素子の電流量を制
御することにより、収納室内の温度を、食品を凍らせる
ことなく低温で保存できる冷蔵温度にも、食品を凍らせ
て保存できる冷凍温度にも、自在に設定することができ
る。請求項2に記載の発明に係る宅配物保管用ボックス
装置は、請求項1に記載の装置構成を前提にして、前記
収納室を複数備えるともに、各収納室毎に前記電子冷却
装置を設けたことを特徴としている。上記のように構成
される請求項2に記載の宅配物保管用ボックス装置は、
各収納室の電子冷却装置を個別に作動させることによ
り、配送物を収納している収納室だけを個別に冷却し、
配送物を冷蔵或いは冷凍して保管することができる。請
求項3に記載の発明は、居住者の不在時等に宅配物を保
管収納するため収納室と、この収納室内を加熱するため
の加熱装置とを備えた宅配物保管用ボックス装置を前提
にして、前記加熱装置は、ペルチェ素子を用いた電子加
熱装置であることを特徴としている。上記のように構成
される請求項3に記載の宅配物保管用ボックス装置は、
収納室内を加熱する手段として電子加熱装置を用いたこ
とにより、ガス冷媒を用いたヒートポンプ式の加熱装置
を備えた宅配物保管用ボックス装置と比較して、構造が
単純であり小型化も容易になる。
【0006】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の装置構成を前提にして、前記収納室を複数備え、各収
納室毎に前記電子加熱装置を設けたことを特徴としてい
る。上記のように構成される請求項4に記載の宅配物保
管用ボックス装置は、各収納室の電子加熱装置を個別に
作動させることにより、配送物を収納している収納室だ
けを個別に加熱・保温することができる。請求項5に記
載の発明は、請求項2又は4に記載の装置構成を前提に
して、前記収納室はコインを投入することにより開錠で
きる鍵装置を備えていることを特徴としている。上記の
ように構成される請求項5に記載の宅配物保管用ボック
ス装置によれば、不在時に配送物が届いていた場合、荷
受け人はその配送物が収納されている収納室の鍵装置に
コインを投入することにより収納室を開錠して配送物を
受け取ることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面により本発明の実施の
形態を説明する。 <冷却機能を備えた宅配物保管用ボックス装置の実施の
形態>図1は、本発明の宅配物保管用ボックス装置の第
1の実施の形態を示す全体斜視図、図2は図1に示す宅
配物保管用ボックス装置の下部構造を示す水平断面図、
図3は同じく部分側断面図である。この宅配物保管用ボ
ックス装置(以下、単にボックス装置ともいう。)1
は、個々の住居の玄関先等に設置される単独型の装置で
ある。図1に示すように、ボックス装置1は略立方体形
状のボックス部2とその下部に一体に設けられた冷却装
置部3とからなり、全体として縦長の直方体形状に形成
されている。ボックス部2の底部は解放されており冷却
装置部3側と連通している。そして、ボックス部2の底
部には、配送物を載せるための網状の底板18が設けら
れている。ボックス部2は、内部に配送品を収納するた
めの収納部4を有し、前面部に開平扉5を備えている。
開平扉5は、その右側端部がヒンジ部材6を介してボッ
クス部本体2aに回動可能に連結されている。
【0008】図2に示すように、ボックス部本体2aの
壁部は中空構造になっており、その内部に発泡スチロー
ル又は発砲ウレタン等の断熱材8が充填されている。ま
た、開平扉5も中空構造になっており同様に断熱材8が
充填されている。開平扉5のボックス部本体2aとの接
合部には全体を縁取るようにして着磁ゴム9が固着され
ている。一方、ボックス部本体2a側には鉄等の着磁片
10が固着されており、開平扉5を閉じたときに、着磁
ゴム9と着磁片10との磁気的吸着力によって開平扉5
とボックス部本体2aとが密着保持されるようになって
いる。なお、着磁ゴム9と着磁片10との磁気的吸着力
は、ボックス装置1を傾けた程度では開平扉5が開くこ
とはないが、開平扉5の左端部に設けられた取っ手11
を引くことによって容易に開平扉5を開くことができる
程度の吸着力である。
【0009】図3に示すように、冷却装置部3は、隔壁
13によって上下2室、すなわちボックス部2の収納部
4と連通した空間(以下、上室という。)3Aと、収納
部4と隔離された空間(以下、下室という。)3Bとに
仕切られており、その隔壁13の中央部に電子冷却装置
ユニット12が設置されている。電子冷却装置ユニット
12は、ペルチェ素子を内蔵したユニット本体12a
と、ユニット本体12aの吸熱部側に設けられた吸熱フ
ィン12bと、放熱部側に設けられた放熱フィン12c
とからなり、ユニット本体12a及び吸熱フィン12b
が上室3A内に、放熱フィン12cが下室3B内に配置
されている。隔壁13の上面及びユニット本体12aの
側面部はボックス部本体2aの壁部に充填されているも
のと同質の断熱材15で覆われており、上室3Aと収納
室4とにより一つの保冷空間を形成している。上室3A
内には、吸熱フィン12bで冷やされた冷気を収納部4
内に循環させるためのファン15が2つ設置されてい
る。一方、下室3B内には、放熱フィン12cを冷やす
ためのファン16が設置されており、下室3Bの側壁に
は外気を取り入れるためのスリット状の通気口17が形
成されている。
【0010】また、下室3Bには、電子冷却装置ユニッ
ト12に電力を供給するためのAC/DCコンバータを
兼ねた変圧ユニット(図示せず)が設けられており、変
圧ユニットに接続された電源コード18がボックス装置
1の背面下部から引き出されている。また、ボックス装
置1の背面には電源スイッチ19が設けられている。上
記のように構成される第1の実施の形態のボックス装置
1は、電源コード18をコンセントに差し込み、電源ス
イッチ19をオンすることにより、電子冷却装置ユニッ
ト12を作動させ収納部4内を冷却することができる。
冷却温度は、冷蔵の場合には1℃〜10℃程度、冷凍の
場合には0℃〜−20℃程度に設定する。このボックス
装置1は、電子冷却装置ユニット12を冷却手段に用い
ているので、ガス冷媒による冷却装置を用いた従来のボ
ックス装置と比較して、冷却装置部の構造が単純であり
小型且つ軽量に構成されている。また、この実施の形態
のボックス装置1は、コンプレッサやモータなどの機械
的な駆動要素を有していないので、稼働音がほとんど発
生しない。
【0011】図4は、本発明のボックス装置の第2の実
施の形態を示す全体斜視図である。このボックス装置2
0は、マンションのロビー等の共用スペースに設置され
る集合型の装置であり、複数(この例では8個)の収納
部21を有している。各収納部21は、上記第1の実施
の形態で説明したボックス装置1と概ね同様に構成され
ている。すなわち各収納部21は、内部に収納室4を有
するボックス部22とその下部に一体に設けられた冷却
装置部23とからなる。ただし、この場合、電源スイッ
チは収納室4の内壁に設けられている。また、電源コー
ドは各収納部21毎には設けられておらず、ボックス装
置20の背面部に設けられた分配器から各収納部21の
変圧ユニットに電力を供給できるようになっている。
【0012】また、各収納部21の左側にはそれぞれ鍵
装置ユニット24が設けられている。各鍵装置ユニット
24は、前面部にロックダイヤル25と、コイン投入口
26を有している。そして、開閉扉5を閉じた状態でロ
ックダイヤル25を右に回すことにより開閉扉5をロッ
クでき、コイン投入口26にコイン(百円硬貨等)を所
定の金額分投入することによりロック解除(開錠)でき
るようになっている。上記のように構成される第2の実
施の形態のボックス装置20では、配送人が空の収納部
22の収納室4に配送物を入れ、電源スイッチをオンに
した後、開閉扉5を閉じてロックダイヤル25を回すこ
とにより、開閉扉5がロックされた状態で電子冷却ユニ
ット12により収納室4内の冷却が行われる。一方、荷
受け人はその配送物が収納されている収納部22のコイ
ン投入口26のコインを投入することにより開閉扉5を
開けて荷物を取り出すことができる。
【0013】この第2の実施の形態のボックス装置20
によれば、各収納部22毎に設けられた電子冷却装置ユ
ニット12を個別に作動させることにより、配送物を収
納している収納室4だけを個別に冷却することができる
ので、複数の収納室を同時に冷却していた従来の集合型
ボックス装置と比べて冷却ロスが少ない。また、コイン
を投入することにより収納室を開錠できる鍵装置ユニッ
ト24を採用したので、ICカード等を使用して開錠を
行う電子錠を備えた従来の装置と比較して安価に製造す
ることができる。なお、上記の例では、全て同じ大きさ
の収納部22からなる集合型のボックス装置20につい
て示したが、複数種類の異なった大きさの収納部22に
よって構成してもよいことはいうまでもない。また、上
記の例では、コインを投入することにより開錠できる鍵
装置を備えた装置構成について示したが、各収納室毎に
電子冷却装置を備えたボックス装置の構成としては、従
来と同様にICカード等を使用する電子錠を備えてもよ
い。
【0014】<加熱・保温機能を備えた宅配物保管用ボ
ックス装置の実施の形態>図5は、本発明の宅配物保管
用ボックス装置の第3の実施の形態を示す全体斜視図、
図6は図5に示す宅配物保管用ボックス装置の下部構造
を示す水平断面図、図7は同じく部分側断面図である。
このボックス装置31は、個々の住居の玄関先等に設置
される単独型の装置である。図5に示すように、ボック
ス装置31は略立方体形状のボックス部32とその下部
に一体に設けられた冷却装置部33とからなり、全体と
して縦長の直方体形状に形成されている。ボックス部3
2の底部は解放されており加熱装置部33側と連通して
いる。そして、ボックス部32の底部には、配送物を載
せるための網状の底板34が設けられている。ボックス
部32は、内部に配送品を収納するための収納部35を
有し、前面部に開平扉36を備えている。開平扉36
は、その右側端部がヒンジ部材37を介してボックス部
本体32aに回動可能に連結されている。図5に示すよ
うに、ボックス部本体32aの壁部は中空構造になって
おり、その内部に発泡スチロール又は発砲ウレタン等の
断熱材38が充填されている。また、開平扉36も中空
構造になっており同様に断熱材38が充填されている。
開平扉36のボックス部本体32aとの接合部には全体
を縁取るようにして着磁ゴム39が固着されている。一
方、ボックス部本体32a側には鉄等の着磁片40が固
着されており、開平扉36を閉じたときに、着磁ゴム3
9と着磁片40との磁気的吸着力によって開平扉36と
ボックス部本体32aとが密着保持されるようになって
いる。なお、着磁ゴム39と着磁片40との磁気的吸着
力は、ボックス装置31を傾けた程度では開平扉36が
開くことはないが、開平扉36の左端部に設けられた取
っ手41を引くことによって容易に開平扉36を開くこ
とができる程度の吸着力である。
【0015】図7に示すように、加熱装置部33は、隔
壁43によって上下2室、すなわちボックス部32の収
納部35と連通した空間(以下、上室という。)33A
と、収納部35と隔離された空間(以下、下室とい
う。)33Bとに仕切られており、その隔壁43の中央
部に電子加熱装置ユニット42が設置されている。電子
加熱装置ユニット42は、ペルチェ素子を内蔵したユニ
ット本体42aと、ユニット本体42aの放熱部側に設
けられた放熱フィン42bと、吸熱部側に設けられた吸
熱フィン42cとからなり、ユニット本体42a及び放
熱フィン42bが上室33A内に、吸熱フィン42cが
下室33B内に配置されている。隔壁43の上面及びユ
ニット本体42aの側面部はボックス部本体32aの壁
部に充填されているものと同質の断熱材45で覆われて
おり、上室33Aと収納室35とにより一つの加熱・保
温空間を形成している。上室33A内には、放熱フィン
42bで暖められた暖気を収納部35内に循環させるた
めのファン55が2つ設置されている。一方、下室33
B内には、吸熱フィン42cにより空気中の水分が冷や
されて発生するドレンを受けるためのドレン皿56が設
置されており、下室33Bの側壁には外気を取り入れる
ためのスリット状の通気口57が形成されている。ま
た、下室33Bには、電子加熱装置ユニット42に電力
を供給するためのAC/DCコンバータを兼ねた変圧ユ
ニット(図示せず)が設けられており、変圧ユニットに
接続された電源コード58がボックス装置31の背面下
部から引き出されている。また、ボックス装置31の背
面には電源スイッチ59が設けられている。
【0016】上記のように構成される第3の実施の形態
のボックス装置31は、電源コード58をコンセントに
差し込み、電源スイッチ59をオンすることにより、電
子加熱装置ユニット42を作動させ収納部35内を加熱
することができる。加熱温度は電子加熱装置ユニット4
2の通電量を制御することにより任意に設定できるが、
このボックス装置31は調理品等の配送物を加熱・保温
して保管するためのものであるので、60℃程度が適当
である。このボックス装置31は、電子加熱装置ユニッ
ト42を加熱手段に用いているので、加熱置部の構造が
単純であり小型且つ軽量に構成されている。また、この
実施の形態のボックス装置31は、コンプレッサやモー
タなどの機械的な駆動要素を有していないので、稼働音
がほとんど発生しない。
【0017】図8は、本発明のボックス装置の第4の実
施の形態を示す全体斜視図である。このボックス装置6
0は、マンションのロビー等の共用スペースに設置され
る集合型の装置であり、複数(この例では8個)の収納
部61を有している。各収納部61は、上記第3の実施
の形態で説明したボックス装置31と概ね同様に構成さ
れている。すなわち各収納部31は、内部に収納室35
を有するボックス部62とその下部に一体に設けられた
加熱装置部63とからなる。ただし、この場合、電源ス
イッチは各収納室35の内壁に設けられている。また、
電源コードは各収納部61毎には設けられておらず、ボ
ックス装置60の背面部に設けられた分配器から各収納
部61の変圧ユニットに電力を供給できるようになって
いる。また、各収納部61の左側にはそれぞれ鍵装置ユ
ニット64が設けられている。各鍵装置ユニット64
は、前面部にロックダイヤル65と、コイン投入口66
を有している。そして、開閉扉36を閉じた状態でロッ
クダイヤル65を右に回すことにより開閉扉36をロッ
クでき、コイン投入口66にコイン(百円硬貨等)を所
定の金額分投入することによりロック解除(開錠)でき
るようになっている。
【0018】上記のように構成される第4の実施の形態
のボックス装置60では、配送人が空の収納部62の収
納室35に暖かい食品などが収納された配送物を入れ、
電源スイッチをオンにした後、開閉扉36を閉じてロッ
クダイヤル65を回すことにより、開閉扉36がロック
された状態で加熱装置ユニット42により収納部62内
の加熱・保温が行われる。一方、荷受け人はその配送物
が収納されている収納部62のコイン投入口26にコイ
ンを投入することにより開閉扉36を開けて荷物を取り
出すことができる。
【0019】この第4の実施の形態のボックス装置60
によれば、各収納部62毎に設けられた電子加熱装置ユ
ニット42を個別に作動させることにより、配送物を収
納している収納部62の収納室35だけを個別に所定温
度に加熱することができるので、複数の収納室を同時に
加熱する装置構成を採用した場合と比べて加熱ロスが少
ない。また、コインを投入することにより収納室を開錠
できる鍵装置ユニット64を採用したので、ICカード
等を使用して開錠を行う電子錠を備えた従来の装置と比
較して安価に製造することができる。なお、上記の例で
は、全て同じ大きさの収納部62からなる集合型のボッ
クス装置60について示したが、複数種類の異なった大
きさの収納部62によって構成してもよいことはいうま
でもない。また、上記の例では、コインを投入すること
により開錠できる鍵装置を備えた装置構成について示し
たが、各収納室毎に電子加熱装置を備えたボックス装置
の構成としては、従来と同にICカード等を使用する電
子錠を備えてもよい。
【0020】また、上記の例では、ロックダイヤル65
を回すことにより開閉扉36をロックするようにしてい
るが、収納室35内に荷物が収納されたことを検出する
重量センサや光センサなどを設け、収納室35内に配送
物を入れて開閉扉36を閉めると自動的にロックされる
ようにしてもよい。また、上記の例では、集合型のボッ
クス装置60を構成する全ての収納部62が加熱・保温
機能を備えているが、一部の収納部62にのみ加熱・保
温機能を持たせ、その他の収納部62には第2の実施の
形態と同様の冷却機能を持たせてもよい。また、ペルチ
ェ素子に通電する電流の向きを切り換えるなどして、冷
却機能と加熱・保温機能とを個々の収納部ごとに切替可
能としてもよい。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は以下のよ
うな優れた効果を発揮する。請求項1記載の発明に係る
宅配物保管用ボックス装置は、収納室内を冷却する手段
として電子冷却装置を用いたことにより、ガス冷媒によ
る冷却装置を用いた従来の宅配物保管用ボックス装置と
比較して構造が単純であり小型化が容易である。請求項
2記載の発明に係る宅配物保管用ボックス装置は、各収
納室の電子冷却装置を個別に作動させることにより、配
送物を収納している収納室のだけを個別に冷却すること
ができるので冷却ロスが少ない。請求項3記載の発明に
係る宅配物保管用ボックス装置は、収納室内を加熱する
手段として電子加熱装置を用いたことにより、ガス冷媒
を用いたヒートポンプ式の加熱装置を備えた宅配物保管
用ボックス装置と比較して、構造が単純であり小型化も
容易になる。請求項4記載の発明に係る宅配物保管用ボ
ックス装置は、各収納室の電子加熱装置を個別に作動さ
せることにより、配送物を収納している収納室だけを個
別に加熱・保温することができる。請求項5記載の発明
に係る宅配物保管用ボックス装置は、コインを投入する
ことにより収納室を開錠できる鍵装置を採用したので、
ICカード等を使用して開錠を行う電子錠を備えた従来
の装置と比較して安価に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の宅配物保管用ボックス装置の第1の実
施の形態を示す全体斜視図である。
【図2】図1に示す宅配物保管用ボックス装置の下部構
造を示す水平断面図である。
【図3】図1に示す宅配物保管用ボックス装置の下部構
造を示す部分側断面図である。
【図4】本発明の宅配物保管用ボックス装置の第2の実
施の形態を示す全体斜視図である。
【図5】本発明の宅配物保管用ボックス装置の第3の実
施の形態を示す全体斜視図である。
【図6】図5に示す宅配物保管用ボックス装置の下部構
造を示す水平断面図である。
【図7】図5に示す宅配物保管用ボックス装置の下部構
造を示す部分側断面図である。
【図8】本発明の宅配物保管用ボックス装置の第4の実
施の形態を示す全体斜視図である。
【符号の説明】
1 宅配物保管用ボックス装置、4 収納室、5 開閉
扉、8 断熱材、12電子冷却装置ユニット、12b
吸熱フィン、12c 放熱フィン、20 宅配物保管用
ボックス装置、22 収納部、24 鍵装置ユニット、
26 コイン投入口、31 宅配物保管用ボックス装
置、35 収納室、36 開閉扉、38断熱材、42
電子冷却装置ユニット、42b 放熱フィン、42c
吸熱フィン、60 宅配物保管用ボックス装置、62
収納部、64 鍵装置ユニット、66 コイン投入口

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 居住者の不在時等に宅配物を保管収納す
    るため収納室と、この収納室内を冷却するための冷却装
    置とを備えた宅配物保管用ボックス装置であって、 前記冷却装置は、ペルチェ素子を用いた電子冷却装置で
    あることを特徴とする宅配物保管用ボックス装置。
  2. 【請求項2】 前記収納室を複数備え、各収納室毎に前
    記電子冷却装置を設けたことを特徴とする請求項1記載
    の宅配物保管用ボックス装置。
  3. 【請求項3】 居住者の不在時等に宅配物を保管収納す
    るため収納室と、この収納室内を加熱するための加熱装
    置とを備えた宅配物保管用ボックス装置であって、 前記加熱装置は、ペルチェ素子を用いた電子加熱装置で
    あることを特徴とする宅配物保管用ボックス装置。
  4. 【請求項4】 前記収納室を複数備え、各収納室毎に前
    記電子加熱装置を設けたことを特徴とする請求項3記載
    の宅配物保管用ボックス装置。
  5. 【請求項5】 前記収納室はコインを投入することによ
    り開錠できる鍵装置を備えていることを特徴とする請求
    項2又は4記載の宅配物保管用ボックス装置。
JP32613696A 1996-03-28 1996-11-21 宅配物保管用ボックス装置 Pending JPH09329382A (ja)

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