JP2003097120A - ロッカー - Google Patents

ロッカー

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JP2003097120A
JP2003097120A JP2001294395A JP2001294395A JP2003097120A JP 2003097120 A JP2003097120 A JP 2003097120A JP 2001294395 A JP2001294395 A JP 2001294395A JP 2001294395 A JP2001294395 A JP 2001294395A JP 2003097120 A JP2003097120 A JP 2003097120A
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泰夫 淺井
Takashi Sekiguchi
隆 関口
Hideya Ikeda
秀也 池田
Kazuo Takano
和夫 高野
Yukio Kashiwase
幸夫 柏瀬
Hiroshi Niijima
洋 新島
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JAPAN DELIVERY SYSTEM CORP
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本体内に構成された収納室の前面開口を開閉
自在に閉塞する内扉と、該内扉の外側において開閉自在
とされた外扉とを備えたロッカーにおいて、内扉を収納
室側から開ける動作を行うことで外扉を解錠することが
できるロッカーを提供する。 【解決手段】 本体4内に構成された冷蔵収納室5又は
8の前面開口を開閉自在に閉塞する内扉3と、内扉3の
外側において開閉自在とされた外扉2とを備えたロッカ
ー1において、外扉2の開放を禁止する施錠・解錠可能
な施錠機構15を備え、施錠機構15は、内扉3の開動
作によって解錠される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、本体内に構成され
た収納室の前面開口を開閉自在に閉塞する内扉と、該内
扉の外側において開閉自在とされた外扉とを備えたロッ
カーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年のように共働き家庭が増えている状
況では、宅配物の配送時に顧客が在宅していない場合が
多く、そのため、特にマンションなどの集合住宅では、
荷物預かり用のロッカーなどが、エントランスホールな
どに設置されていることがある。
【0003】係るロッカーは、宅配業者が、施錠されて
いないロッカーに宅配物を収納し、扉を閉鎖することに
より、自動的に施錠されるものである。そして、施錠時
にロッカーに備え付けられたレシート発行部から発行さ
れたレシートを顧客の郵便受けに入れ、係るレシートを
受け取った顧客がロッカーにて、レシートに記載された
暗証番号などを入力することにより、前記ロッカーが解
錠されるものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一方、近年物流業界は
革新的に進展し、食品の宅配時にも冷蔵或いは冷凍した
まま配送するまでに至っている。係る食品の低温配送時
には、通常は発泡スチロールなどから成る断熱性の宅配
箱内に食品を収納し、その状態で冷凍車或いは冷蔵車の
荷室に収納して顧客宅まで配送される。
【0005】上述の如く近年のように共働き家庭が増え
ている状況では、前記ロッカーに収納された場合であっ
ても、ロッカーは、温度管理が行われないため、比較的
長時間宅配箱内に食品が放置されることになる。しかし
ながら、係る発泡スチロール製の宅配箱の保冷性能には
限界があるため、配送時に顧客が在宅していて直ぐに家
庭の冷蔵庫に移されれば良いものの、前述の如く長時間
宅配箱が放置されるような場合には、その間に温度が上
昇し、食品が劣化してしまう問題があった。
【0006】そこで、上述如きロッカーを冷蔵又は冷凍
状態に温度管理し、宅配箱全体を保冷することが考えら
れるが、冷蔵又は冷凍温度に管理されたロッカー内に子
供などが侵入し、施錠されてしまった場合、ロッカー内
部に侵入した子供はロッカー内に閉じこめられ脱出でき
ず、危険な状況を引き起こすという問題がある。
【0007】通常、ロッカーの施錠は、電子式のロック
装置により行われているため、子供が内部に侵入し、閉
じこめられた場合に停電等によりロッカーに電気の供給
が行われないこととなると、通電開始まで、子供を救出
できないという問題がある。
【0008】そこで、本発明は、技術的課題を解決する
ために成されたものであり、内扉を収納室側から開ける
動作を行うことで外扉を解錠することができるロッカー
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、本体内に構成
された収納室の前面開口を開閉自在に閉塞する内扉と、
該内扉の外側において開閉自在とされた外扉とを備えた
ロッカーであって、外扉の開放を禁止する施錠・解錠可
能な施錠機構を備え、該施錠機構は、内扉の開動作によ
っても解錠されることを特徴とする。
【0010】本発明によれば、本体内に構成された収納
室の前面開口を開閉自在に閉塞する内扉と、内扉の外側
において開閉自在とされた外扉とを備えたロッカーにお
いて、外扉の開放を禁止する施錠・解錠可能な施錠機構
を備え、該施錠機構は、内扉の開動作によっても解錠さ
れるので、外扉を閉じることで施錠される場合に、万一
収納室内に閉じこめられた場合であっても、内扉を収納
室側から開ける動作を行うことで外扉を解錠することが
できるようになる。そのため、収納室内の閉じこめを未
然に回避することができ、安全にロッカーを使用するこ
とができるようになる。
【0011】請求項2の発明のロッカーは、請求項1の
発明に加えて、施錠機構は、外扉に設けられた鍵受け部
材と、本体に設けられ、鍵受け部材に対応する位置に配
設されたロック装置と、本体に設けられ、内扉を閉じた
ときに当該内扉が当接して押圧される位置に配設された
作用部材とから構成され、ロック装置は、外扉が閉じら
れた場合に鍵受け部材に係合して施錠する鍵部材と、該
鍵部材と鍵受け部材との係合を解いて解錠するための解
錠操作部とを備え、当該解錠操作部が操作された場合又
は所定の電気的信号が入力された場合に解錠状態とする
と共に、作用部材は、内扉により押圧されている状態で
は解錠操作部を操作せず、内扉が離間した場合に解錠操
作部を操作することを特徴とする。
【0012】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
に加えて、施錠機構は、外扉に設けられた鍵受け部材
と、本体に設けられ、鍵受け部材に対応する位置に配設
されたロック装置と、本体に設けられ、内扉を閉じたと
きに当該内扉が当接して押圧される位置に配設された作
用部材とから構成され、ロック装置は、外扉が閉じられ
た場合に鍵受け部材に係合して施錠する鍵部材と、該鍵
部材と鍵受け部材との係合を解いて解錠するための解錠
操作部とを備え、当該解錠操作部が操作された場合又は
所定の電気的信号が入力された場合に解錠状態とすると
共に、作用部材は、内扉により押圧されている状態では
解錠操作部を操作せず、内扉が離間した場合に解錠操作
部を操作するので、ロック装置は、外扉を閉じることに
より施錠が行われ、電気的信号でも、内扉の開動作によ
っても解錠されることとなり、円滑な施錠・解錠動作を
行うことができると共に、安全性を確保することができ
るようになる。
【0013】請求項3の発明のロッカーは、請求項2の
発明に加えて、ロック装置の解錠操作部を外部から操作
可能な押圧部材を備えたことを特徴とする。
【0014】請求項3の発明によれば、請求項2の発明
に加えて、ロック装置の解錠操作部を外部から操作可能
な押圧部材を備えたので、ロック装置に電気的信号を送
れない場合であっても解錠することができるようにな
る。
【0015】請求項4の発明のロッカーは、請求項3の
発明に加えて、押圧部材は、内扉を作用部材から離間さ
せること無く、解錠操作部を操作することを特徴とす
る。
【0016】請求項4の発明のロッカーは、請求項3の
発明に加えて、押圧部材は、内扉を作用部材から離間さ
せること無く解錠操作部を操作するので、押圧部材によ
る解錠操作が作用部材と内扉を離間させるように作用し
ないため、押圧部材の解錠操作を容易とすることができ
るようになる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明のロッカーは、特にマンシ
ョンなどの集合住宅に設置される荷物預かり用のロッカ
ーであり、宅配物の一時保管に用いられるものとする。
以下、宅配物の一時保管用のロッカーとして説明する
が、本発明は、これ以外に、スーパーマーケットなどの
店舗やゴルフ場などに設置されるロッカーとしても用い
ることができるものとする。
【0018】本発明のロッカー1について図1乃至図3
を参照して説明する。図1は本発明のロッカー1の斜視
図、図2は外扉2及び内扉3を開放した状態のロッカー
1の斜視図、図3は冷蔵収納室5又は8の断面図を示し
ている。本発明のロッカー1は、前面に開口を有する鋼
板製の箱体により本体4が構成され、この本体4内は図
示しない仕切板により、上下に三段の収納室が形成され
る。上段に位置する収納室は、温度管理手段を何も設け
ない常温収納室であり、常温収納室の前面には、鋼板製
の開閉扉6が回動自在に設けられる。
【0019】中段及び下段に位置する収納室は、詳細は
後述する冷却装置により冷蔵温度に管理される中段冷蔵
収納室8と下段冷蔵収納室5であり、この中段冷蔵収納
室8及び下段冷蔵収納室5を構成する本体4内には、断
熱性を有する発泡断熱材7が充填されており、外部から
の熱の出入りを抑制している。尚、これ以外に、冷蔵収
納室5又は8が位置する本体4内に断熱箱体を設けても
良いものとする。
【0020】そして、これら中段冷蔵収納室8と下段冷
蔵収納室5を形成する本体4の前面開口の内側縁部に
は、後方に所定寸法分、即ち内扉3の厚さ寸法分だけ凹
陥した内扉収納部20が形成される。この内扉収納部2
0が形成される開口の一方の側部には、内扉3の側端に
取り付けられるヒンジ部材21が取り付けられ、回動自
在に枢支される。また、この内扉3の後面には、外縁部
に沿って密閉部材としてのパッキン22が取り付けら
れ、該パッキン22は、内扉収納部20の前面と密着し
て冷蔵収納室5又は8内を密閉するものとする。
【0021】そして、内扉3の枢支側に位置する本体4
の前面開口の前端には、ヒンジ部材23により前方に回
動自在に開閉可能とする外扉2が取り付けられる。そし
て、この外扉2の非枢支側の後面には、詳細は後述する
施錠機構15を構成する鍵受け部材25が取り付けられ
る。また、外扉2の鍵受け部材25に対応する位置の本
体4の前面開口の前部には、同じく施錠機構15を構成
するロック装置26が配設されている。これにより、外
扉2は施錠機構15により該外扉2の開放を禁止する施
錠・解錠を可能とする。
【0022】また、下段冷蔵収納室5の下方には、図示
しない機械室が形成されており、中段冷蔵収納室8及び
下段冷蔵収納室5を所定温度に冷却するための冷却装置
が設けられている。即ち、機械室内には、冷却装置を構
成する圧縮機、凝縮器、凝縮器用送風機等が配設されて
いると共に、機械室上部には、中段冷蔵収納室及び下段
冷蔵収納室5と連通して設けられる図示しない冷却室が
形成されている。この冷却室内には、圧縮機と共に所謂
冷凍サイクルを構成する冷却器と冷却器用送風機が配設
されている。
【0023】また、この機械室の前面には、複数の通風
孔10を形成した機械室扉11が回動自在に設けられて
おり、この機械室扉11には、施錠装置12が設けられ
ているものとする。
【0024】次に、図4及び図5を参照して本発明のロ
ッカー1の施錠機構15について説明する。図4は施錠
時の施錠機構15の縦断側面図、図5は解錠時の施錠機
構15の縦断側面図を示している。尚、図4における点
線Lは、内扉3の後端位置を示すものである。
【0025】施錠機構15は、前記鍵受け部材25と、
前記ロック装置26と、作用部材27とを備えている。
前記鍵受け部材25は、上述した如く外扉2の後面に設
けられるものであり、後方に突出した環状部材により構
成される。前記ロック装置26は、所謂電子ロックであ
り、前記鍵受け部材25に対応する位置の本体4に配設
される。尚、鍵受け部材25が挿入される位置に対応す
る本体4の前面には、鍵用開口30が形成されている。
【0026】ロック装置26の前部には、外扉2が閉じ
られた場合に鍵受け部材25に係合して施錠する鍵部材
28が設けられる。この鍵部材28は、解錠時において
斜め前下方、即ち、鍵用開口30に向けて開放する断面
略U字状の係合部を有する回転部材であり、鍵受け部材
25が鍵部材28に挿入され、係合されることにより、
鍵部材28が下方に回転し、鍵受け部材25が設けられ
る外扉2の開放を禁止する施錠を行うものである。
【0027】ロック装置26の下面には、上下に移動可
能とする解錠操作部29が設けられる。この解錠操作部
29は、鍵部材28と鍵受け部材25との係合を解いて
解錠するためものであり、鍵部材28が施錠された状態
では、下方に移動、且つ下方に突出する。鍵部材28が
解錠された状態では、上方に移動、且つロック装置26
内に埋没される。
【0028】尚、このロック装置26は、解錠操作部2
9が操作、即ち、上方に移動された場合以外に、図示し
ないコントロールボックスが操作されることにより、所
定の電気的信号が入力された場合にも解錠状態とするも
のとする。
【0029】前記作用部材27は、第1回転部材32
と、第2回転部材33と、弾性部材としてのスプリング
34とから構成される。第1回転部材32は、板状部材
により構成され、冷蔵収納室5又は8側の本体4の側壁
前部であって、第1回転部材32の下端がロック装置2
の下面よりも少許下側に位置するように、前部下端を中
心として係支部材40により回転可能に取り付けられ
る。そして、この第1回転部材32の上端は、少許後方
に延在した後、端部が略直角に折曲して形成された押圧
部32Aが形成される。この押圧部32Aは、内扉3を
閉じたときに、該内扉3の後面が押圧部32Aの前面に
当接して押圧されるものである。
【0030】また、この第1回転部材32の押圧部32
Aより少許前方には、スプリング34の一端が取り付け
られる。このスプリング34の他端は、冷蔵収納室5又
は8側の側壁前部に取り付けられ、第1回転部材32が
本体1の側壁前部側に位置するように付勢されているも
のとする。そのため、押圧部32Aを後方に押圧する内
扉3が前方に離間する方向に移動することにより、第1
回転部材32は、前方に付勢されたスプリング34によ
り前方に回転される。
【0031】第2回転部材33は、第1回転部材32と
同様に板状部材により構成されており、下端が後方に延
出した断面略L字状を呈している。この第2回転部材3
3は、下端前部を第1回転部材32と共に係支部材40
により回転可能に取り付けられる。また、第2回転部材
33の下部後端は、上方に少許折曲した当接部33Aが
形成されている。
【0032】この当接部33Aは前記解錠操作部29の
下面と当接して取り付けられると共に、第2回転部材3
3の上端後面は、第1回転部材32の押圧部32Aの前
面に当接して取り付けられる。そのため、第2回転部材
33の上端が押圧部32Aにより前方に押圧されると第
2回転部材33が前方に回転し、当接部33Aが押し上
げられ、これにより、解錠操作部29を上方に押圧し、
ロック装置26が解錠されるものとする。尚、内扉3に
より第1回転部材32の押圧部32Aが後方に押圧され
ている状態では、押圧部32Aが前方に移動し、第2回
転部材33を回転させ解錠操作部29を操作しないもの
とする。
【0033】一方、解錠操作部29の少許後方には、中
段冷蔵収納室8から下段冷蔵収納室5及び機械室に渡っ
て上下に延在する棒状の操作部材35が設けられる。こ
の操作部材35は、ロック装置26の解錠操作部29の
下面又は第2回転部材33の下面に当接する押圧部材3
6が設けられている。
【0034】そのため、機械室内から操作部材35を上
下に操作することにより、押圧部材36により解錠操作
部29を上方に押し上げる操作を行うことができる構成
とされる。
【0035】以上の構成により、本発明のロッカー1の
使用形態について説明する。本実施例のロッカー1の如
くマンションなどの集合住宅に設けられている場合、宅
配業者は受取人が不在の荷物をロッカー1内に収納す
る。このとき、荷物が冷蔵温度での保冷を必要とする場
合には、中段冷蔵収納室8又は下段冷蔵収納室5内に荷
物を収納し、特に冷蔵を必要としない荷物の場合には、
常温収納室に収納する。
【0036】常温収納室に荷物を収納した場合には、外
扉6を閉鎖する。これにより自動的に、常温収納室の施
錠が行われ、図示しないコントロールボックスより暗証
番号等が記載されたレシートが発行される。
【0037】中段冷蔵収納室8又は下段冷蔵収納室5内
に荷物を収納した場合には、外扉2を閉鎖することによ
り、外扉2の内側に設けられた内扉3も回動され、閉鎖
される。そして、外扉2の後面に設けられた鍵受け部材
25が本体4内に設けられたロック装置26の鍵部材2
8と係合され、鍵部材28が下方に回転することによ
り、自動的に施錠される。これにより、図示しないコン
トロールボックスより暗証番号等が記載されたレシート
が発行される。
【0038】そして、上述の如く発行されたレシートを
受取人の郵便受け等に入れておくことにより、受取人
は、その後該レシートを受け取ることができる。レシー
トを受け取った受取人は、ロッカー1において該レシー
トに対応する収納室のロック装置26に対し、レシート
に記載された暗証番号等を図示しないコントロールボッ
クスに入力することにより、所定の電気的信号がロック
装置26の送られ、該ロック装置26が解錠される。こ
れにより、外扉6又は2の開放が許容され、受取人は荷
物を受け取ることができる。
【0039】本実施例におけるロッカー1は、外扉2が
前方から押圧されることにより自動的に施錠される構成
とされている。そのため、子供などが収容室内に閉じこ
められてしまう危険性がある。本発明におけるロッカー
1では、子供が収納室内に閉じこめられてしまった場
合、図6に示す如く冷蔵収納室5又は8内から内扉3を
開動作、即ち、前方に内扉3を押圧することにより、施
錠機構15のロック装置26が解錠される。
【0040】即ち、内扉3が前方に、即ち、第1回転部
材32と離間する方向に押圧されることにより、第1回
転部材32の押圧部32Aがスプリング34の付勢力に
より前方に移動され、第2回転部材33の上端が押圧部
32Aにより前方に押圧される。そして、第2回転部材
33が前方に回転し、当接部33Aが押し上げられ、こ
れにより、解錠操作部29を上方に押圧し、ロック装置
26が解錠される。
【0041】これにより、外扉2を閉じることで施錠さ
れる場合に、万一冷蔵収納室5又は8内に子供等が閉じ
こめられた場合であっても、内扉3を冷蔵収納室5又は
8側から開ける動作を行うことで外扉2を解錠すること
ができるようになる。そのため、冷蔵収納室5、8内の
閉じこめを未然に回避することができ、安全にロッカー
1を使用することができる。
【0042】また、ロック装置26は、外扉2を閉じる
ことにより施錠が行われ、電気的信号でも、内扉2の開
動作によっても解錠されるため、円滑な施錠・解錠動作
を行うことができると共に、安全性を確保することがで
きる。
【0043】次に、停電等によりロック装置26に電気
が供給されない場合の解錠動作について説明する。この
場合、機械室の施錠装置12を開放し、機械室内より操
作部材35を上下に操作する。このとき、操作部材35
に設けられた押圧部材36が解錠操作部29の下面又は
第2回転部材33の下面を押圧することができ、解錠操
作部29を上方に押し上げることができる。
【0044】これにより、ロック装置26に電気的信号
を送れない停電等の非常事態であっても、容易に施錠機
構15の解錠を行うことができる。
【0045】また、内扉3を第1回転部材32の押圧部
32Aから離間させることなく、解錠操作部29を操作
した際に、押圧部材36による解錠操作が、内扉3を第
1回転部材32の押圧部32Aから離間させるように作
用しないため、押圧部材36の解錠操作を容易とするこ
とができるようになる。
【0046】
【発明の効果】以上詳述した如く本発明によれば、本体
内に構成された収納室の前面開口を開閉自在に閉塞する
内扉と、内扉の外側において開閉自在とされた外扉とを
備えたロッカーにおいて、外扉の開放を禁止する施錠・
解錠可能な施錠機構を備え、該施錠機構は、内扉の開動
作によっても解錠されるので、外扉を閉じることで施錠
される場合に、万一収納室内に閉じこめられた場合であ
っても、内扉を収納室側から開ける動作を行うことで外
扉を解錠することができるようになる。そのため、収納
室内の閉じこめを未然に回避することができ、安全にロ
ッカーを使用することができるようになる。
【0047】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
に加えて、施錠機構は、外扉に設けられた鍵受け部材
と、本体に設けられ、鍵受け部材に対応する位置に配設
されたロック装置と、本体に設けられ、内扉を閉じたと
きに当該内扉が当接して押圧される位置に配設された作
用部材とから構成され、ロック装置は、外扉が閉じられ
た場合に鍵受け部材に係合して施錠する鍵部材と、該鍵
部材と鍵受け部材との係合を解いて解錠するための解錠
操作部とを備え、当該解錠操作部が操作された場合又は
所定の電気的信号が入力された場合に解錠状態とすると
共に、作用部材は、内扉により押圧されている状態では
解錠操作部を操作せず、内扉が離間した場合に解錠操作
部を操作するので、ロック装置は、外扉を閉じることに
より施錠が行われ、電気的信号でも、内扉の開動作によ
っても解錠されることとなり、円滑な施錠・解錠動作を
行うことができると共に、安全性を確保することができ
るようになる。
【0048】請求項3の発明によれば、請求項2の発明
に加えて、ロック装置の解錠操作部を外部から操作可能
な押圧部材を備えたので、ロック装置に電気的信号を送
れない場合であっても解錠することができるようにな
る。
【0049】請求項4の発明のロッカーは、請求項3の
発明に加えて、押圧部材は、内扉を作用部材から離間さ
せること無く解錠操作部を操作するので、押圧部材によ
る解錠操作が作用部材と内扉を離間させるように作用し
ないため、押圧部材の解錠操作を容易とすることができ
るようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のロッカーの斜視図である。
【図2】外扉及び内扉を開放した状態のロッカーの斜視
図である。
【図3】冷蔵収納室の断面図である。
【図4】施錠時の施錠機構の縦断側面図である。
【図5】解錠時の施錠機構の縦断側面図である。
【図6】解錠時の冷蔵収納室の断面図である。
【符号の説明】
1 ロッカー 2 外扉 3 内扉 4 本体 5、8 冷蔵収納室 6 開閉扉 15 施錠機構 25 鍵受け部材 26 ロック装置 27 作用部材 28 鍵部材 29 解錠操作部 32 第1回転部材 32A 押圧部 33 第2回転部材 33A 当接部 34 スプリング 35 操作部材 40 係支部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 関口 隆 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 池田 秀也 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 高野 和夫 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 柏瀬 幸夫 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 新島 洋 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 2E250 AA18 BB05 FF06 FF13 3L045 AA06 BA01 CA02 DA02 EA01 PA04 3L102 JA01 KA01 KB01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体内に構成された収納室の前面開口を
    開閉自在に閉塞する内扉と、該内扉の外側において開閉
    自在とされた外扉とを備えたロッカーであって、 前記外扉の開放を禁止する施錠・解錠可能な施錠機構を
    備え、 該施錠機構は、前記内扉の開動作によっても解錠される
    ことを特徴とするロッカー。
  2. 【請求項2】 前記施錠機構は、前記外扉に設けられた
    鍵受け部材と、前記本体に設けられ、前記鍵受け部材に
    対応する位置に配設されたロック装置と、前記本体に設
    けられ、前記内扉を閉じたときに当該内扉が当接して押
    圧される位置に配設された作用部材とから構成され、 前記ロック装置は、前記外扉が閉じられた場合に前記鍵
    受け部材に係合して施錠する鍵部材と、該鍵部材と前記
    鍵受け部材との係合を解いて解錠するための解錠操作部
    とを備え、当該解錠操作部が操作された場合又は所定の
    電気的信号が入力された場合に解錠状態とすると共に、 前記作用部材は、前記内扉により押圧されている状態で
    は前記解錠操作部を操作せず、前記内扉が離間した場合
    に前記解錠操作部を操作することを特徴とする請求項1
    のロッカー。
  3. 【請求項3】 前記ロック装置の解錠操作部を外部から
    操作可能な押圧部材を備えたことを特徴とする請求項2
    のロッカー。
  4. 【請求項4】 前記押圧部材は、前記内扉を前記作用部
    材から離間させること無く、前記解錠操作部を操作する
    ことを特徴とする請求項3のロッカー。
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