JPH09328863A - 内装用下地パネル及び内装用下地の形成方法 - Google Patents

内装用下地パネル及び内装用下地の形成方法

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JPH09328863A
JPH09328863A JP17172296A JP17172296A JPH09328863A JP H09328863 A JPH09328863 A JP H09328863A JP 17172296 A JP17172296 A JP 17172296A JP 17172296 A JP17172296 A JP 17172296A JP H09328863 A JPH09328863 A JP H09328863A
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JP
Japan
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interior
panel
foamed resin
rib
ribs
Prior art date
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Application number
JP17172296A
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English (en)
Inventor
Masanori Kubota
雅則 窪田
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Kubota Construction Co Ltd
Kubota Kensetsu KK
Original Assignee
Kubota Construction Co Ltd
Kubota Kensetsu KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内装用の下地工事を省略できて内装工事が効
率的に行なえ、型枠用のベニヤ板の損傷を防止でき、遮
音効果もあり、室内空間を広くできる内装用下地パネル
を提供する。 【解決手段】 合成樹脂製であってその表面に止め具取
付面21を設けてなるリブ20を、略平板状の発泡樹脂
板10内に埋設して内装用下地パネル1を構成する。内
装用下地パネル1の一方の表面の発泡樹脂の部分に電気
配線用の溝11を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリート建造
物の内装面に取り付けられる内装用下地パネル及び内装
用下地の形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、マンションなどの鉄筋コンクリー
ト建造物の床(床版)や壁は、ベニヤの板によって型枠
を作って鉄筋を入れ、その型枠内にコンクリートを打設
し、硬化後に該型枠を取り外すことによって製造され
る。
【0003】次に該建造物内部の内装は、天井の下地工
事から行なわれる。即ち図8に示すように、上下階を仕
切る床版100の下側(下階の天井部分)に、床版10
0から所定距離離して野縁(木枠)101を組み込み、
該野縁101の下面に石膏ボード103を釘やビスで取
り付けることによって行なわれる。
【0004】なお石膏ボード103の下面には図示しな
い内装用のクロス貼りや塗装が行なわれる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこの従来
工法を用いた場合、以下のような問題点があった。 上記天井の下地工事は野縁101を組み込むことによ
って行なわれるが、該野縁101の組み込み作業には専
門の技能が必要であり、いわゆる熟練工でなければ適切
な作業ができなかった。
【0006】またこの下地作業には時間がかかり(例え
ば2DKで15坪の天井下地工事の場合、二人がかりで
1日)、しかも内装はこの天井の下地から始めるので、
該天井下地作業が内装工事のネックとなっていた。
【0007】前記石膏ボード103と床版100の間
には電気配線などの為の密閉空間105ができるが、こ
の密閉空間が共振して上階の振動を下階に伝わり易くし
てしまうという問題点があった。
【0008】前記密閉空間105の分、天井が低くな
って室内空間を狭めてしまうという問題点もあった。
【0009】床版100の下面には、図9(a)に示
すように給排水管や換気ダクト配管などを吊り下げるた
めの固定部材107をインサートしておくが、この固定
部材107を床版100内にインサートするためには、
図9(b)に示すように予め型枠用のベニヤ板109に
固定部材107を釘111によって固定しておき、コン
クリート打設後にベニヤ板109と釘111を取り外す
必要がある。
【0010】そして取り外されたベニヤ板109は型枠
として再利用されるが、前記釘111の打ち込みによる
損傷によって傷み、通常10回程度しか再利用できなか
った。
【0011】トイレや水周りにおいては、上下各階の
床版の同一位置に貫通孔を設けて、該貫通孔に上下階を
貫通する排水管等を通す必要があるが、そのためにはベ
ニヤ板によって型枠を組み立てた際に該型枠の所定位置
に貫通孔用の円筒状のスリーブを取り付けておく必要が
ある。このスリーブは上下各階にわたって同一位置とな
るように取り付けていかなければならない。
【0012】しかしながら該スリーブをなんら目印のな
いベニヤ板上に正確に墨出しして取り付ける作業は困難
であった。
【0013】ところで以上は天井の下地工事についての
問題点であるが、室内の床や壁を内装する場合も以下の
ような問題点があった。
【0014】即ち、室内の床を内装する場合は、床版の
上に木枠を組み込んでその上にベニヤ板を敷き、その上
にフローリング材や塩ビ製のクッションタイルシート等
の床材を敷き詰める工事を行なっていたが、やはり木枠
を組むという下地工事が必要であり、煩雑であった。
【0015】室内の壁を内装する場合も、壁となるコン
クリート面に木枠を組み込んでその上に石膏ボードを取
り付け、その上に壁紙等を貼り付ける工事を行なってい
たが、やはり木枠を組むという下地工事が必要であり、
煩雑であった。
【0016】本発明は上述の点に鑑みてなされたもので
ありその目的は、内装用の下地工事を省略できて内装工
事が効率的に行なえ、型枠用のベニヤ板の損傷を防止で
き、遮音効果もあり、室内空間を広くできる内装用下地
パネル及び内装用下地の形成方法を提供することにあ
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め本発明は、合成樹脂製であってその表面に止め具取付
面を設けてなるリブを具備し、該リブを略平板状の発泡
樹脂板内に埋設して内装用下地パネルを構成した。また
本発明は、合成樹脂製であってその表面に止め具取付面
を設けてなるリブを略平板状の発泡樹脂板内に埋設して
なる内装用下地パネルを複数枚用意し、一方コンクリー
ト建造物の壁や床形成用の型枠を組み立て、該型枠内に
該型枠に密着するように前記複数枚の内装用下地パネル
を取り付け、さらに該型枠内にコンクリートを打設して
硬化し、その後前記型枠を取り外して前記内装用下地パ
ネルを露出せしめることによって内装用下地を形成し
た。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施形態に
かかる内装用下地パネル1を示す図であり、同図(a)
は上側から見た斜視図、同図(b)は下側から見た斜視
図である。
【0019】同図に示すように内装用下地パネル1は、
略棒状の8本のリブ20を発泡樹脂板10内に埋設して
構成されている。以下各構成部品について説明する。
【0020】図2は1本のリブ20の拡大斜視図であ
る。同図に示すようにリブ20は、合成樹脂(ポリプロ
ピレン)を断面H字状の棒状部材に成形して構成されて
いる。そしてその表面を止め具取付面21としている。
【0021】一方図1に示す発泡樹脂板10は矩形状で
あって、その寸法は例えば(縦×横×厚み)が(910
mm×910mm×30mm)であり、その内部に前記リブ2
0を4本ずつ平行に2列に配置した状態で一体成形して
いる。なおこの発泡樹脂板10の材料としては発泡スチ
ロールが用いられている。
【0022】この発泡樹脂板10の厚み寸法はリブ20
の高さ寸法と同一であり、これによって該発泡樹脂板1
0の上下面にリブ20の止め具取付面21が露出してい
る。
【0023】またこの発泡樹脂板10の一方の面には、
前記各リブ20の間を格子状に分割するように溝11が
設けられている。
【0024】次にこの内装用下地パネル1の天井、床、
壁での使用例をそれぞれ説明する。
【0025】〔天井での使用例〕図3(a)〜(d)は
内装用下地パネル1を天井部分に用いた場合の使用方法
の1例を示す図である。即ちまず同図(a)に示すよう
に床用のベニヤ板製の型枠30を組み、その上面全体に
多数枚の内装用下地パネル1を敷き詰める。このとき溝
11を形成した面を型枠30側に向けておく。
【0026】次に同図(b)に示すように内装用下地パ
ネル1の上にコンクリートを打設して床版25を形成す
る。ここでコンクリートと内装用下地パネル1を構成す
る発泡樹脂板10の密着性は良いので、別途接着剤等を
使用しなくても発泡樹脂板10は床版25に直接強固に
接着される。
【0027】そして同図(c)に示すように型枠30を
取り外し、同図(d)に示すように前記溝11内に所望
の電気配線15を組み込んだ後に、内装用下地パネル1
の下面全体に石膏ボード40を取り付ける。
【0028】石膏ボード40の内装用下地パネル1への
取り付けは、内装用下地パネル1のリブ20の止め具取
付面21にビス41を捩じ込むことによって行なう。
【0029】なお石膏ボード40の下面には内装用のク
ロス貼りや塗装45が行なわれる。
【0030】以上のように内装用下地パネル1を天井に
用いれば、型枠30となるベニヤ板上にこの内装用下地
パネル1を敷き詰めるだけで、型枠30解体後は何ら前
記従来例で説明したような下地工事は不要となる。従っ
て床版25への天井の内装工事期間が短縮される。なお
内装用下地パネル1を敷き詰める作業には何ら特別の技
能は必要なく、熟練工以外のものでも適切且つ容易に行
なえる。
【0031】また天井の部分に図8に示すような密閉空
間105がなくなるので、天井の高さを高くできるばか
りか、防音作用も増大する。また内装用下地パネル1は
発泡樹脂製なので、断熱作用も増大する。
【0032】また内装用下地パネル1のリブ20自体に
金具を取り付けることによって、図示しない換気ダクト
配管や給排水管等を天井から吊り下げることができるの
で、図9(a)に示すように床版100内に固定部材1
07をインサートする必要がなく、従って図9(b)に
示すように型枠を構成するベニヤ板に固定部材107を
釘止めしておく必要はなく、その分ベニヤ板の寿命が延
びて再利用の回数が増加する。
【0033】ここで図4は床版に排水管用の貫通孔を形
成する部分に使用される内装用下地パネル1−2を示す
斜視図である。この内装用下地パネル1−2において前
記図1に示す内装用下地パネル1と相違する点は、内装
用下地パネル1の所定位置にスリーブ19挿入用の円形
孔17を設けた点のみである。
【0034】そして図1に示す内装用下地パネル1を型
枠30上に敷き詰めた際に、この内装用下地パネル1−
2を排水管を設ける位置に敷き、その円形孔17内にス
リーブ19を挿入し、その状態で前記図3に示す方法で
コンクリートを打設すれば、型枠30とスリーブ19を
取り外すことで排水管用の貫通孔が形成できる。
【0035】この円形孔17の位置は内装用パネル1,
1−2を型枠30の上面全体に敷き詰めるだけでその位
置決めが行なわれ、しかもその位置は上下階において一
致するので、スリーブ19の取り付け位置を別途墨出し
する必要はなく、またスリーブ19の固定も円形孔17
内に挿入するだけで行なわれるので、その作業は極めて
容易となる。
【0036】〔床での使用例〕図5は内装用下地パネル
1の床での使用例を示す要部斜視図である。同図に示す
ように内装用下地パネル1を床に使用する場合は、予め
内装用下地パネル1の溝11を設けていない面を上にし
てこの面にフローリング材などの床材50を接着剤など
によって貼り付けたものを、既に打設して硬化した床版
25の上面に敷き詰めていくことによって簡単に床の内
装が完了する。
【0037】なお床材50は接着でなく、内装用下地パ
ネル1のリブ20の止め具取付面21に釘止めしても良
い。
【0038】また床材50を取り付けない状態の内装用
下地パネル1を床版25上に敷き詰めた後に、その上面
全体に床材(例えばフローリング材や長尺塩ビシート
等)を取り付けても良い。
【0039】なお内装用下地パネル1の下面にある溝1
1は、床下を這わせる電気配線の通路として利用でき
る。
【0040】以上のように内装用下地パネル1を用いれ
ば、床版上に何ら木枠などを組まなくても内装用下地パ
ネル1を敷き詰めてその上に内装を施すだけで容易に床
の内装が完成する。なお内装用下地パネル1内にはリブ
20が設けられているので、厚み方向に加わる力に対す
る強度は強い。また階下との遮音・断熱性も向上する。
【0041】図6は内装用下地パネル1の床での他の使
用例を示す要部側断面図である。同図に示すように洗面
所やユニットバス55の水廻り部分の床は、他の床面よ
りも高くすることで、その下に給排水管60を通すこと
が行なわれる。
【0042】床面を高くするためには、床材の下をアジ
ャスト65で支える。本発明にかかる内装用下地パネル
1を使用した場合は、内装用下地パネル1の下にアジャ
スト65を配設することとなるが、内装用下地パネル1
内には強度の強いリブ20が埋設されており、且つその
上下面が内装用下地パネル1の上下面に露出しているの
で、該リブ20の部分をアジャスト65で支えることと
すれば、強度上問題なく、且つ容易な作業工程で水廻り
部分の床も組み立てることができる。
【0043】〔壁での使用例〕図7(a)〜(c)は内
装用下地パネル1を壁部分に用いた場合の使用方法の1
例を示す図である。即ちまず同図(a)に示すように壁
用のベニヤ板製の型枠30の内側面全体に、多数枚の内
装用下地パネル1を取り付け、コンクリートを打設して
壁70を形成する。このとき溝11を形成した面を型枠
30側に向けておく。
【0044】次に同図(b)に示すように型枠30を取
り外し、同図(c)に示すように溝11内に所望の電気
配線15を組み込んだ後に、内装用下地パネル1の表面
全体に石膏ボード40をビス41をリブ20の止め具取
付面21に捩じ込むことによって取り付ける。石膏ボー
ド40の表面には内装用のクロス貼りや塗装45が行な
われる。
【0045】以上のように内装用下地パネル1を壁に用
いれば、型枠30解体後に何ら下地工事をしなくても直
接石膏ボード40を取り付けることができ、その内装工
事が容易になる。
【0046】なお従来、断熱効果を得る目的で、壁とな
るコンクリートに発泡スチロール板を貼り付けた構造の
ものがある。
【0047】しかしながらこの従来工法の場合、発泡ス
チロール板には本願発明のようにその内部にリブ20が
埋設されていないので、この発泡スチロール板上への内
装用の石膏ボードの取り付けは、発泡スチロール板上に
セメント系接着部材を取り付けた上に石膏ボードを圧接
し、これによって両者間を接着固定していた。しかしな
がら石膏ボードを壁面に押し付けて接着する作業は、強
い力が必要で位置ずれも生じやすく、容易ではなかっ
た。
【0048】しかしながら本発明においては、内装用下
地パネル1内にリブ20が埋設されているので前述のよ
うに石膏ボード40の取り付けはビス41によって容易
に行なえる。セメント系接着部材も不要となる。
【0049】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば以下のような優れた効果を有する。 内装用の下地工事を省略できて工期短縮・コストダウ
ンが図れ、熟練工でなくてもその設置が容易に行なえ、
内装工事の生産性が向上する。
【0050】型枠用のベニヤ板の損傷を防止できる。
【0051】遮音・断熱効果がある。
【0052】溝を利用して電気配線が容易に行なえ
る。
【0053】天井を高くでき、室内空間を広くでき
る。
【0054】リブを利用して石膏ボードや配管などの
吊り下げ金具の固定ができる。
【0055】内装用下地パネルの所定位置に予めスリ
ーブ挿入用の孔を設けることによって、上下階を貫通す
る排水管などを通す孔を設けるために型枠に取り付けら
れるスリーブの位置決めと固定が極めて容易に行なえ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる内装用下地パネル
1を示す図であり、同図(a)は上側から見た斜視図、
同図(b)は下側から見た斜視図である。
【図2】リブ20の拡大斜視図である。
【図3】図3(a)〜(d)は内装用下地パネル1を天
井部分に用いた場合の使用方法の1例を示す図である。
【図4】床版に排水管用の貫通孔を形成する部分に使用
される内装用下地パネル1−2を示す斜視図である。
【図5】内装用下地パネル1の床での使用例を示す要部
斜視図である。
【図6】内装用下地パネル1の床での他の使用例を示す
要部側断面図である。
【図7】図7(a)〜(c)は内装用下地パネル1を壁
部分に用いた場合の使用方法の1例を示す図である。
【図8】従来工法による天井部分の構造を示す要部断面
図である。
【図9】図9(a)は床版100に固定部材107をイ
ンサートした部分を示す要部拡大側断面図であり、図9
(b)は床版100内に固定部材107をインサートす
る方法を示す要部拡大側断面図である。
【符号の説明】
1 内装用下地パネル 10 発泡樹脂板 11 溝 20 リブ 21 止め具取付面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂製であってその表面に止め具取
    付面を設けてなるリブを具備し、該リブを略平板状の発
    泡樹脂板内に埋設してなることを特徴とする内装用下地
    パネル。
  2. 【請求項2】 前記内装用下地パネルの少なくとも一方
    の表面の発泡樹脂の部分には、電気配線用の溝が設けら
    れていることを特徴とする請求項1記載の内装用下地パ
    ネル。
  3. 【請求項3】 合成樹脂製であってその表面に止め具取
    付面を設けてなるリブを略平板状の発泡樹脂板内に埋設
    してなる内装用下地パネルを複数枚用意し、 一方コンクリート建造物の壁や床形成用の型枠を組み立
    て、 該型枠内に該型枠に密着するように前記複数枚の内装用
    下地パネルを取り付け、さらに該型枠内にコンクリート
    を打設して硬化し、その後前記型枠を取り外して前記内
    装用下地パネルを露出せしめてなることを特徴とする内
    装用下地の形成方法。
JP17172296A 1996-06-10 1996-06-10 内装用下地パネル及び内装用下地の形成方法 Pending JPH09328863A (ja)

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