JPH09328632A - 光ファイバー被覆用樹脂組成物および光ファイバー若しくはユニット - Google Patents

光ファイバー被覆用樹脂組成物および光ファイバー若しくはユニット

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JPH09328632A
JPH09328632A JP8150936A JP15093696A JPH09328632A JP H09328632 A JPH09328632 A JP H09328632A JP 8150936 A JP8150936 A JP 8150936A JP 15093696 A JP15093696 A JP 15093696A JP H09328632 A JPH09328632 A JP H09328632A
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optical fiber
meth
acrylate
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modified silicone
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JP8150936A
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English (en)
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Osamu Saito
治 斉藤
Iwao Hattori
巌 服部
Kiyoshi Takemura
潔 竹村
Naomi Sugimoto
直美 杉本
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DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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  • Surface Treatment Of Glass Fibres Or Filaments (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光ファイバーケーブルの外装内に実装し易い
光ファィバーまたは光ファイバーユニットを提供する。
またそのための被覆用樹脂組成物を提供する。 【構成】 ラジカル重合性オリゴマー、モノマー、光開
始剤を含む被覆材料のうち、そのものを硬化させたフィ
ルム同志の初期滑り抵抗を選択基準とし、その値が800g
以下の樹脂組成物を採用することを特徴とする。その組
成物によって被覆、硬化された光ファイバーまたは光フ
ァイバーユニットは、ケーブル末端まで支障なく実装可
能であり、使用時の伝送損失を新たに生じることがない
ので光ファイバーケーブルの伝送特性、加工性を飛躍的
に向上させる。特に分子量900〜100,000で、変性率が40
〜95%の変性シリコーンを併存含有させて、より効果を
高め得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバーケー
ブルの伝送特性、加工性を飛躍的に向上させる優れた表
面滑り機能を有し、光ファイバー被覆用樹脂組成物およ
びこれを用いた光ファイバー、光ファーバーユニットに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】光ファイバーケーブルは大容量情報の伝
送媒体として実用化され、現在光ファイバーケーブルに
よる広帯域情報通信網が建設されつつある。これにとも
ない、多数の光ファイバーをできるだけコンパクトに実
装する高密度光ファイバーケーブル(1991年電子情
報通信学会春季全国大会講演論文集、分册4、B−87
1)や、あらかじめプラスチック製のパイプを有するケ
ーブルを敷設しておき敷設後光ファイバーを空気で圧送
して実装する光ファイバー送り込みケーブル(1995
年電子情報通信学会ソサイエティ大会講演論文集2、B
−623)等、伝送情報量の増大、敷設コストの低減等
の目的で新しい構造の光ファイバーケーブルが必要とさ
れている。
【0003】光ファイバーとしては、導波ガラスにUV
樹脂等の硬化型樹脂による一次被覆層および2次被覆層
を有した心線と呼ばれる形態がある。また、複数の光フ
ァイバーを同心円状あるいは平面状等に複数本並べて、
硬化型樹脂で一体化したユニットという形態も有用であ
る。
【0004】通常光ファイバーケーブルとは、これらの
心線あるいはユニットを、プラスチック素材からなるパ
イプ、あるいは棒状のプラスチック素材の表面に螺旋状
の溝を刻んだスロットロッドといった支持体に実装した
ものである。この支持体には高密度ポリエチレン、低密
度ポリエチレン、ポロプロピレン、ナイロン、熱可塑性
ポリエステル等が使用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、スロットロッ
ドやパイプといった支持体に複数の心線やユニットを実
装する際、心線やユニット同志が接触すると、強い滑り
抵抗が生じ、心線またはユニットが整列しなかったり、
相互の接触した点で応力集中が生じ、被覆が破損したり
伝送損失が増大する問題があった。また、光ファイバー
送り込みケーブルでは、同様の接触による滑り抵抗で、
心線やユニットが絡まり、ケーブルの末端まで心線やユ
ニットを実装できないという問題点があった。これに対
し、特公平7−113104等にユニット用の組成物の
開示があるが、前記問題点を解決するものではない。ま
た、特開昭62−89915にはユニット外層にテフロ
ン等低摩擦係数材料層を設ける手法や、特開昭62−9
8314ではユニット外表面とスロットロッド間に微少
粉末を入れる手法の開示があるが、汚染や別工程が必要
となるという問題がある。
【0006】本発明の目的は、汚染がなく、別工程を必
要とせず十分な表面滑り機能を有する光ファイバー被覆
用樹脂組成物および光ファイバー、光ファイバーユニッ
トを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、この状況
に鑑み上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、ラジカ
ル重合性オリゴマーとラジカル重合性モノマーおよび光
開始剤を含有し、硬化フィルム同志の初期滑り抵抗が8
00g以下であることを特徴とする光ファイバー被覆用
樹脂組成物および最外層が該組成物に基づく硬化物によ
る被覆を有することを特徴とする光ファイバーまたは光
ファイバーユニットを用いることで前記課題を解決する
ことを見出し、本発明の完成に至った。すなわち、本発
明は 次の(A)、(B)および(C) (A)ラジカル重合性オリゴマー (B)ラジカル重合性モノマー (C)光開始剤 を含有し、硬化フィルム同志の初期滑り抵抗が800g
以下であることを特徴とする光ファイバー被覆用樹脂組
成物、並びに最外層が前記の組成物に基づく硬化物によ
る被覆を有することを特徴とする光ファイバーまたは光
ファイバーユニット、並びに前記組成物が分子量900
〜100000、および変性率40〜95%の変性シリ
コーン(D1)を含むことを特徴とする組成物、並びに
該変性シリコーン(D1)と、分子量500〜1000
000、および変性率0〜40%のシリコーン(D2)
を含むことを特徴とする組成物、並びに、変性シリコー
ン(D1)を含む組成物または変性シリコーン(D1)
とシリコーン(D2)を含む組成物に基づく硬化物で最
外層が被覆されたことを特徴とする光ファイバーまたは
光ファイバーユニットを提供するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態の典型的なもの
および最良の状態は、後記に示される実施例に具体的に
示されるが、本発明を実施する上で選択可能な各種構成
要件等について、以下に詳しく説明する。
【0009】本発明で好適なラジカル重合性オリゴマー
(A)とは、末端にビニル基、アクリル基、メタクリル
基等重合性不飽和基を有する分子量500以上の化合物
である。これらのラジカル重合性オリゴマーとしては、
ポリオール(a1)とポリイソシアネート(a2)と末
端に重合性不飽和基と水酸基とを含有する化合物(a
3)から合成されるウレタンアクリレート、グリシジル
エーテル化合物と(メタ)アクリル酸等の重合性不飽和
基を有するカルボン酸類の反応生成物であるエポキシア
クリレート、およびビニルエーテルが好ましい。
【0010】上記ポリオール(a1)としては、多塩基
酸と多価アルコールを重縮合して得られるポリエステル
ポリオール、ε−カプロラクトン、γ−バレロラクトン
等のラクトン類を開環重合して得られるポリエステルポ
リオール、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブ
チレンオキシド等のアルキレンオキシド、テトラヒドロ
フラン、アルキル置換テトラヒドロフラン等の環状エー
テルの重合体またはこれらの2種以上の共重合体である
ポリエーテルポリオール等が挙げられる。これらのなか
では、分子量が400から5000のポリオールを用い
たウレタンアクリレートが好ましく、中でも分子量が6
00から3000のポリオールを用いたウレタンアクリ
レートが剛性率が高く、粘度の低い光ファイバー被覆用
樹脂組成物が得られるので特に好ましい。
【0011】またポリイソシアネート(a2)として
は、トリレンジイソシアネート、4,4´−ジフェニル
メタンジイソシアネート、水添4,4´−ジフェニルメ
タンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、
水添キシリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイ
ソシアネート、イソホロンジイソシアネート、1,5−
ナフタレンジイソシアネート、トリジンジイソシアネー
ト、p−フェニレンジイソシアネート、トランスシクロ
ヘキサン1,4 −ジイソシアネート、リジンジイソシア
ネート、テトレメチルキシレンジイソシアネート、リジ
ンエステルトリイソシアネート、1,6,11−ウンデカ
ントリイソシアネート、1,8−ジイソシアネート−4
−イソシアネートメチルオクタン、1,3,6−ヘキサメ
チレントリイソシアネート、ビシクロヘプタントリイソ
シアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネー
ト等のポリイソシアネートが使用される。
【0012】これらのなかでは、分子量500未満のポ
リイソシアネートが高い剛性が得られるので特に好まし
い。さらに、本発明で用いられるポリイソシアネート類
(a2)としては上記以外に、上記のジイソシアネート
の3量体も用いられる。このジイソシアネートの3量体
とは、ジイソシアネートを3量化して得られるイソシア
ヌル酸骨格と3つのイソシアネート基を有する化合物
で、単量体として用いられる3つのジイソシアネートは
それぞれ異なる種類のものであっても、同一のものであ
っても構わない。
【0013】これらのなかでは、芳香環や脂環等の環状
構造を有するジイソシアネートを少なくとも一つの単量
体とするジイソシアネートの3量体がガラス転移温度を
高くする上で、特に好ましい。
【0014】次に、末端に重合性不飽和基と水酸基とを
有する化合物(a3)としては、例えば2−ヒドロキシ
エチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル
(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキ
シプロピル(メタ)アクリレート、2−(メタ)アクリ
ロイルオキシエチル−2−ヒドロキシエチルフタル酸、
ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、3−
アクリロイルオキシグリセリンモノ(メタ)アクリレー
ト、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、2−
ヒドロキシ−1−(メタ)アクリロキシ−3−(メタ)
アクリロキシプロパン、グリセリンジ(メタ)アクリレ
ート、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレ
ート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレー
ト、ポリε−カプロラクトンモノ(メタ)アクリレー
ト、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、ε−
カプロラクトンモノ(メタ)アクリレート等が挙げられ
る。
【0015】また、(a3)として、末端に重合性不飽
和基と水酸基とを有するイソシアヌル酸誘導体も有用で
ある。前記イソシアヌル酸誘導体としては、例えば、イ
ソシアヌル酸にγ−ブチロラクトン、γ−バレロラクト
ン、δ−バレロラクトン、ε−カプロラクトン、D−グ
ルコノ−1,4−ラクトン、1,10−フェナントレンカ
ルボラクトン、4−ペンテン−5−オリド、12−ドデ
カノリド等のラクトン類、あるいはエチレンオキシド、
プロピレンオキシド等のアルキレンオキシドやテトラヒ
ドロフラン等の環状エーテルを付加させ、生じた水酸基
を1モル以上残す当量比で(メタ)アクリル酸、(メ
タ)アクリル酸エステル等の重合性不飽和基を有するカ
ルボキシル化合物を脱水縮合あるいはエステル交換反応
により反応させたものが通常用いられる。
【0016】前記エポキシアクリレートとしては、ビス
フェノールA、ビスフェノールS、ビスフェノールF等
のビスフェノール類およびフェノール樹脂等の芳香環を
含むポリオールのグリシジルエーテルと(メタ)アクリ
ル酸の反応生成物が、ガラス転移温度が高いので特に好
ましい。
【0017】さらに、ラジカル重合性オリゴマー(A)
としては、エポキシアクリレートをポリオールとするウ
レタンアクリレート(A1)、またはポリイソシアネー
ト(a2)と末端に重合性不飽和基と水酸基とを有する
化合物(a3)を直接反応した化合物(A2)も有用で
ある。
【0018】ラジカル重合性オリゴマー(A)として
は、上記ラジカル重合性オリゴマーを単独で用いても、
複数を混合して用いても良い。なかでも、芳香環、イソ
シアヌル環、トリシクロ環等の環状構造を有するポリオ
ールを用いたラジカル重合性オリゴマーと、環状構造を
有しないポリエステル、ポリエーテル等のポリオールを
用いたラジカル重合性オリゴマーの混合系は、高い剛性
と強靭性が得られ、特に好ましい。
【0019】次にラジカル重合性モノマー(B)として
好適なものは、水酸基を含む化合物に(メタ)アクリル
酸がエステル化反応で結合した構造の化合物等が挙げら
れ、例えばメトキシエチレングリコール(メタ)アクリ
レート、メトキシポリエチレングリコール(メタ)アク
リレート、β−(メタ)アクリロイルオキシエチルハイ
ドロゲンフタレート、β−(メタ)アクリロイルオキシ
エチルハイドロゲンサクシネート、ノニルフェノキシエ
チル(メタ)アクリレート、3−クロロ−2−ヒドロキ
シプロピル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル
(メタ)アクリレート、フェノキシポリエチレングリコ
ール(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリ
コール(メタ)アクリレート、β−(メタ)アクリロイ
ルオキシプロピルハイドロゲンフタレート、β−(メ
タ)アクリロイルオキシプロピルハイドロゲンサクシネ
ート、ブトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリ
レート、アルキル(メタ)アクリレート、シクロヘキシ
ル(メタ)アクリレート、
【0020】テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレ
ート、イソボルニル(メタ)アクリレート、ベンジル
(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)
アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリ
レート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル(メ
タ)アクリレート、2−(メタ)アクリロイルオキシエ
チル−2−ヒドロキシエチルフタル酸、3−アクリロイ
ルオキシグリセリンモノ(メタ)アクリレート、2−ヒ
ドロキシブチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ
−1−(メタ)アクリロキシ−3−(メタ)アクリロキ
シプロパン、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)ア
クリレート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アク
リレート、ポリε−カプロラクトンモノ(メタ)アクリ
レート、ジアルキルアミノエチル(メタ)アクリレー
ト、グリシジル(メタ)アクリレート、
【0021】モノ[2−(メタ)アクリロイルオキシエ
チル]アッシドホスフェート、トリフロロエチル(メ
タ)アクリレート、2,2,3,3−テトラフロロプロ
ピル(メタ)アクリレート、2,2,3,4,4,4−
ヘキサフロロブチル(メタ)アクリレート、パーフロロ
オクチルエチル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテ
ニルオキシアルキル(メタ)アクリレート、ジシクロペ
ンテニル(メタ)アクリレート、トリシクロデカニル
(メタ)アクリレート、トリシクロデカニルオキシエチ
ル(メタ)アクリレート、イソボルニルオキシエチル
(メタ)アクリレート、N−ビニルピロリドン、N−ビ
ニルピリジン、モルホリン(メタ)アクリレート、N−
ビニルカプロラクタム等の単官能重合性希釈剤、
【0022】同様に、例えば2,2−ジメチル−3−ヒ
ドロキシプロピル−2,2−ジメチル−3−ヒドロキシ
プロピオネートのジ(メタ)アクリレート、エチレング
リコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコ
ールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ
(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ
(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メ
タ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メ
タ)アクリレート、グリセリンジ(メタ)アクリレー
ト、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、
ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールのジ(メ
タ)アクリレート、ビスフェノールAのエチレンオキシ
ド付加物のジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールA
のプロピレンオキシド付加物のジ(メタ)アクリレー
ト、2,2′−ジ(ヒドロキシプロポキシフェニル)プ
ロパンのジ(メタ)アクリレート、2,2′−ジ(ヒド
ロキシエトキシフェニル)プロパンのジ(メタ)アクリ
レート、トリシクロデカンジメチロールのジ(メタ)ア
クリレート、2,2′−ジ(グリシジルオキシフェニ
ル)プロパンの(メタ)アクリル酸付加物等の2官能重
合性希釈剤、同様に、例えばトリメチロールプロパント
リ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ
(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ
(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ
(メタ)アクリレート、テトラメチロールメタントリ
(メタ)アクリレート、テトラメチロールメタンテトラ
(メタ)アクリレート、トリス(2−ヒドロキシエチ
ル)イソシアヌレートのトリ(メタ)アクリレート、ト
リス(ヒドロキシプロピル)イソシアヌレートのトリ
(メタ)アクリレート、トリメリット酸のトリ(メタ)
アクリレートと、トリアリルトリメリット酸、トリアリ
ルイソシアヌレート等の多官能重合性希釈剤がある。
【0023】これらのなかでは、ジシクロペンテニル
(メタ)アクリレート、トリシクロデカニル(メタ)ア
クリレート、ボルニル(メタ)アクリレート、イソボル
ニル(メタ)アクリレート、N−ビニル−2−ピロリド
ン、N−ビニルピリジン、モルホリン(メタ)アクリレ
ート、N−ビニルカプロラクタム、ビニルカルバゾール
等の単独重合体のガラス転移点が50℃以上の単官能ビ
ニル系単量体が、粘度が低く、ガラス転移温度、強靱性
を低下させないので特に好ましい。
【0024】また、紫外線により本発明の光ファイバー
被覆用樹脂組成物を硬化させる場合には、上記の成分以
外に光重合開始剤等の光開始剤(C)を更に加えること
を要する。
【0025】光開始剤(C)としては、例えば4−ジメ
チルアミノ安息香酸、4−ジメチルアミノ安息香酸エス
テル、アルコキシアセトフェノン、ベンジルジメチルケ
タール、ベンゾフェノンおよびベンゾフェノン誘導体、
ベンゾイル安息香酸アルキル、ビス(4−ジアルキルア
ミノフェニル)ケトン、ベンジルおよびベンジル誘導
体、ベンゾインおよびベンゾイン誘導体、ベンゾインア
ルキルエーテル、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオ
フェノン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケト
ン、チオキサントンおよびチオキサントン誘導体、2,
4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフィン
オキシド、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェ
ニル]−2−モルホリノプロパン−1、2−ベンジル−
2−ジメチルアミノ−1−(4−モルホリノフェニル)
−ブタノン−1、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイ
ル)−2,4,4−トリメチルペンチルホスフィンオキ
シド等が挙げられる。
【0026】これらのなかでは、1−ヒドロキシシクロ
ヘキシルフェニルケトン、チオキサントンおよびチオキ
サントン誘導体、2,4,6−トリメチルベンゾイルジ
フェニルフォスフィンオキシド、2−メチル−1−[4
−(メチルチオ)フェニル]−2−モルホリノプロパン
−1、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−
モルホリノフェニル)−ブタノン−1、ビス(2,6−
ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチルペン
チルホスフィンオキシドの群から選ばれる2種類以上の
混合系が硬化性が高いので特に好ましい。
【0027】本発明の光ファイバー被覆用樹脂組成物
は、上記ラジカル重合性オリゴマー(A)は、ラジカル
重合性オリゴマー(A)、ラジカル重合性モノマー
(B)、光開始剤(C)の合計100重量%中、20〜
90重量%含有して成るものであり、なかでも粘度が低
く、成形性に優れ、硬化物が強靱となる点で、ラジカル
重合性オリゴマー(A)を20〜80重量%含有するも
のが好ましい。
【0028】上記ラジカル重合性モノマー(B)は、本
発明の光ファイバー被覆用樹脂組成物の粘度を下げる目
的で添加されるもので、ラジカル重合性オリゴマー
(A)、ラジカル重合性モノマー(B)、光開始剤
(C)の合計100重量%中、通常5〜60重量%を含
有させる。なかでも粘度が低く、成形性に優れ、硬化物
が強靱となる点で、12〜45重量%がより好ましい。
【0029】上記光開始剤(C)は、本発明の光ファイ
バー被覆用樹脂組成物を紫外線で硬化させるために添加
するもので、ラジカル重合性オリゴマー(A)、ラジカ
ル重合性モノマー(B)、光開始剤(C)の合計100
重量%に対し、通常0.2〜10重量%含有させる。な
かでも硬化性が大きくなる点で、0.5〜5重量%が好
ましい。
【0030】更に、本発明の光ファイバー被覆用樹脂組
成物には、上記の成分以外に、ヒドロキノン、メトキノ
ン等の重合禁止剤、ヒンダードフェノール系の酸化防止
剤、ヒンダードアミン系の黄変防止剤、亜燐酸エステル
系の脱色剤、シリコーンオイル等の消泡剤、離型剤、レ
ベリング剤等を添加しても構わない。
【0031】本発明の光ファイバー被覆用樹脂組成物に
使用される変性シリコーン(D1)とは、ジメチルポリ
シロキサン(シリコーン)の末端および/または側鎖に
メチル基以外の有機基を導入したもので、導入される有
機基としては、アミノ基、水酸基、カルボキシル基、
(メタ)アクリル基、グリシジル基、メルカプト基およ
びアミノ基、水酸基、カルボキシル基、(メタ)アクリ
ル基、グリシジル基、メルカプト基、ポリエーテル基、
フェニル基、アルキル基、高級脂肪酸エステル基、アル
コキシ基、フッ素置換アルキル基、フッ素置換アルコキ
シ基、およびアミノ基、水酸基、カルボキシル基、(メ
タ)アクリル基、グリシジル基、メルカプト基で置換さ
れたアルキル基、等がある。
【0032】なかでも長鎖のポリエーテル基、アルキル
基、高級脂肪酸エステル基、アルコキシ基、フッ素置換
アルキル基、フッ素置換アルコキシ基が良好な相溶性を
もたらし、優れた表面滑り性が得られるので好ましい。
また、導入される有機基は前記ラジカル重合性オリゴマ
ー(A)の構造と類似であること、すなわち、グリシジ
ル基、(メタ)アクリル基、水酸基等を含む変性シリコ
ーン、あるいはラジカル重合性オリゴマー(A)がポリ
エーテルポリオールを用いるウレタンアクリレートの場
合にはポリエーテル変成の変成シリコーンを用いること
が好ましい。また、ラジカル重合性オリゴマー(A)が
ポリエステルポリオールを用いるウレタンアクリレート
の場合には、ポリエステル変成または、高級脂肪酸変成
の変成シリコーンを用いること、が好ましい。
【0033】さらに変成シリコーン(D1)全体の分子
量としては、分子量900未満では十分な表面滑り性能
得られず、分子量100000以上では相溶性が悪いの
で、900〜100000の範囲が好ましい。また、変
性シリコーン(D1)の変性率は、40%未満では相溶
性に乏しく、95%以上では十分な表面滑り性能が得ら
れないので、40〜95の範囲が好ましい。
【0034】ここで、変性シリコーンの変性率とは、変
性シリコーン(D1)中のジメチルポリシロキサン骨格
以外の部分の分子量の変性シリコーン(D1)全体の分
子量に対する割合を示すもので、下式で表される。
【0035】変性率=X/Y×100(%) X:変性シリコーン(D1)中のジメチルポリシロキサ
ン骨格以外の部分の分子量 Y:変性シリコーン(D1)全体の分子量 さらに、導入される有機基としては、たとえばエチレン
オキシドとプロピレンオキシドの共重合体のような2種
以上の構造の共重合体が、含有量がすくなくても十分低
い初期滑り抵抗が得られるので好ましい。エチレンオキ
シドとプロピレンオキシドの共重合体の場合、エチレン
オキシド/プロピレンオキシドのモル比が10/90〜
80/20の範囲が好ましい。
【0036】変成シリコーン(D1)は、ラジカル重合
性オリゴマー(A)、ラジカル重合性モノマー(B)、
光開始剤(C)、変成シリコーン(D1)の合計100
重量%中、0.1〜20重量%含有するものが好まし
い。変成シリコーン(D1)が0.1重量%以下では優
れた表面滑り性が得られず、20重量%以上ではヤング
率、硬化性が低下する。
【0037】また、変性シリコーン(D1)は1種で用
いても良く、更に異なる種類のものを併用しても構わな
い。さらに、上記変成シリコーン(D1)とシリコーン
(D2)を併用すると、長尺の巻き取りが可能になるな
ど、光ファイバーユニットあるいは光ファイバーケーブ
ルの製造適性を向上させるので特に好ましい。
【0038】ここでシリコーン(D2)とは、分子量が
500〜1000000で、変性率が0〜40%のシリ
コーンである。従ってシリコーン(D2)は、変性率が
0%、即ち未変性のジメチルポリシロキサンと変性した
シリコーンとを意味する。この変性したシリコーンは、
前記変性シリコーン(D1)と同様の変性をしたもので
あるが、変性シリコーン(D1)の範囲から外れたもの
を意味する。シリコーン(D2)は、変性率が40%を
越えると、光ファイバーユニットあるいは光ファイバー
ケーブルの製造適性を向上させる効果がなくなるので、
変性率は0〜40%の範囲が好ましく、上記効果を高め
るには変性率が0〜10%の範囲がさらに好ましい。
【0039】シリコーン(D2)は変性シリコーン(D
1)100重量部に対し1〜200重量部の比率で使用
するのが好ましい。1重量部以下では光ファイバーユニ
ットあるいは光ファイバーケーブルの製造適性を向上さ
せる効果が少なく、200重量部を越えると相溶性が悪
くなるが、10〜100重量部の範囲がさらに好まし
い。また、ラジカル重合性オリゴマー(A)、ラジカル
重合性モノマー(B)、光開始剤(C)、変成シリコー
ン(D1)、シリコーン(D2)の合計100重量%
中、変成シリコーン(D1)とシリコーン(D2)とを
合わせた重量%は0.1〜20重量%が好ましい。0.
1重量%以下では優れた表面滑り性が得られず、20重
量%以上では、ヤング率、硬化性が低下する。
【0040】勿論本発明の基本思想は、後に詳述する表
面滑り抵抗を指標とする点にあるから、上記各シリコー
ンは必須ではないことに留意されるべきであり、また変
成シリコーン(D1)の代わりに未変性シリコーンを利
用することも可能である。
【0041】次に本発明の初期表面滑り抵抗について説
明する。初期表面滑り抵抗とは、光ファイバー被覆用樹
脂組成物の硬化フィルム2枚を表面同志を上下に接触さ
せ、上側に一定重量の金属球を置き、一定の速度でずら
し、このときの抵抗の最大値をg単位であらわしたもの
である。具体的には、下記の方法による。
【0042】初期滑り抵抗の測定方法:光ファイバー被
覆用樹脂組成物を夫々上記硬化物シート作成方法で約2
00μmの熱さのフィルムに調製する。このフィルム2
枚のおのおのガラス板と接していない面同志を重ね合わ
せ、重さ543g のステンレス製球を乗せ、下側フィル
ムを平坦な板上に固定し、ステンレス球と接している上
側のフィルムを引張速度50mm/minで横方向に約30mm
ずらし、このとき上側フィルムにかかる荷重の最大値を
測定し、g単位で表し初期滑り抵抗とする。測定回数は
5回以上とし、その平均値で表す。
【0043】初期表面滑り抵抗が800g以上では、光
ファイバーユニットの長尺巻き取りができなかったり、
スロットロッドやパイプといった支持体に複数の心線や
ユニットを実装する際、心線やユニット同志が接触する
と、強い滑り抵抗が生じ、心線またはユニットが整列し
なかったり、相互の接触した点で応力集中が生じ、被覆
が破損したり伝送損失が増大する問題がある。この点で
初期表面滑り抵抗は800g以下が好ましく、600g
以下が効果が大きいのでさらに好ましい。
【0044】同様のフィルム同志間の抵抗を測定する方
法としては、ASTM−D 1894やJIS K 7
125があるが、これらの方法では光ファイバーの伝送
特性や加工性の向上に寄与する光ファイバー被覆用樹脂
組成物の硬化膜の表面性状を明確にできなかった。本発
明はこの初期表面滑り抵抗により光ファイバーケーブル
に好適な光ファイバー被覆用樹脂組成物をみいだしたも
のである。
【0045】
【実施例】次に実施例、比較例および製造例により本発
明をより具体的に説明するが、もとより本発明はこれに
より何等限定されるものではない。尚、例中の部および
%はすべて重量基準である。
【0046】(製造例1)攪拌機、温度計、還流冷却管
を備えたフラスコに、イソホロンジイソシアネートを
222部仕込み、攪拌しながら70℃まで昇温し、ε−
カプロラクトンをヒドロキシエチルアクリレートで開環
せしめた水酸基含有アクリレート化合物(水酸基価16
7mg−KOH/g)336部を、1時間かけて滴下反
応させ、中間体化合物I−1を得た。
【0047】次に攪拌機、温度計、還流冷却管を備えた
フラスコに、ビスフェノールA型のエポキシ樹脂(エポ
キシ当量188g/eq)376部にアクリル酸144
部を添加して100℃にて8時間反応させた。これに中
間体化合物I−1を558部を添加して80℃にて5時
間反応し、ラジカル硬化性化合物(P−1)を得た。
【0048】(製造例2)攪拌機、温度計、還流冷却管
を備えたフラスコに、イソホロンジイソシアネート44
4部を仕込み、70℃に昇温してポリテトラメチレング
リコール(水酸基価112mg−KOH/g)を100
0部添加した。70℃で5時間反応させたのちヒドロキ
シエチルアクリレートの232部を添加して、更に5時
間反応を行いラジカル硬化性化合物(P−2)を得た。
【0049】(製造例3)攪拌機、温度計、還流冷却管
を備えたフラスコに、トルイレンジイソシアネート35
2部を仕込み、70℃に昇温してテトラヒドロフランと
プロピレンオキシドを共重合して得られたポリエーテル
ポリオール(水酸基価56mg−KOH/g)を200
0部添加した。70℃で5時間反応させたのちヒドロキ
シエチルアクリレートの232部を添加して、更に5時
間反応を行いラジカル硬化性化合物(P−3)を得た。
【0050】(製造例4)エピクロルヒドリンとビスフ
ェノールAを反応させて得られるエポキシ樹脂(エポキ
シ当量188g/eq)376部にアクリル酸144部
を添加して、100℃にて8時間反応させ、ラジカル硬
化性化合物(P−4)を得た。
【0051】(製造例5)反応容器に、2、4ートリレ
ンジイソシアネート674g、ジブチル錫ジラウレート
5g、および2,6−ジtーブチル−4−メチルフェノ
ール1gを仕込んだ。これに数平均分子量2000のテ
トラメチレングリコール3876gを3時間かけて、液
温度60〜70℃で添加した。ついで60℃〜70℃で
撹拌を続けた後、ヒドロキシルエチルアクリレート45
0gを液温を60〜70℃にして撹拌しながら1時間で
添加した。添加後液温度を60〜70℃にして3時間保
持し、反応を終了し、PU−1を得た。
【0052】(製造例6)ポリテトラメチレングリコー
ルの代わりに数平均分子量2000のポリプロピレング
リコールを用いた以外は製造例2と同様にしてPU−3
を得た。
【0053】(製造例7)反応容器に、イソボルニルア
クリレート1155g、2、4−トリレンジイソシアネ
ート1648g、ジブチル錫ジラウレート4g、および
2,6−ジtーブチル−4−メチルフェノール1gを仕
込んだ。これにヒドロキシルエチルアクリレート219
7gを液温を50℃以下にして撹拌しながら1時間で添
加した。添加後液温度を60〜70℃にして3時間撹拌
し、反応を終了し、UM−1を得た。
【0054】(実施例1〜6および比較例1)上記製造
例1〜7で合成したラジカル硬化性化合物(P−1)〜
(P−4)、(PU−1)、(PU−3)、(UM−
1)(以上ラジカル重合性オリゴマー(A)に相当)と
ラジカル重合性モノマー(D−1)〜(D−6)(以上
ラジカル重合性モノマー(B)に相当)、光開始剤剤
(E−1)〜(E−2)(以上光開始剤(C)に相
当)、シリコーン系添加剤(S−1)〜(S−5)(以
上変成シリコーン(D1)またはシリコーン(D2)に
相当)さらに老化防止剤(A−1)、(A−2)を表に
示す割合で配合し、均一に混合した後、10μmのカー
トリッジフィルターで濾過し、本発明および比較用の光
ファイバー被覆用樹脂組成物を得た。
【0055】次に、以下に述べる方法により表の光ファ
イバー被覆用樹脂組成物の硬化物の剛性率、初期滑
り抵抗光ファイバーユニット製造適性を評価し、表1
に示した。
【0056】硬化物シートの作成:表1の光ファイバー
被覆用樹脂組成物をそれぞれ清浄で平滑なガラス板上に
アプリケーターを用いて塗布し、メタルハライド灯のコ
ンベア式紫外線照射装置を用い、窒素雰囲気下で500
mJ/cm2 の紫外線を照射してして硬化物のシートを
作成した。
【0057】測定シートの作成:上記硬化物のシートを
(株)ダンベル社製スーパーダンベル(JIS K71
13−2号ダンベル)を用いて打ち抜き、測定シートと
し、剛性率の測定を行った。ただし、測定時、チャック
での測定シートの滑りを防止する目的で、標線間(25
mm)の外側の左右上下4箇所を厚さ0.3mm、縦横
20mmの鉄板および接着剤(東亜合成化学社製アロン
アルファ)を用いて固定し、掴み部とした。
【0058】 硬化物の剛性率:東洋ボールドウイン
株式会社製 RTM−100引張試験機を用い、引張試
験機のエアチャックの間隔を25mmにし、測定シート
の掴み部をチャック間隔に合わせてセットし、1mm/
minの速度で測定試料を引っ張り、2.5%伸びた時
点での応力を測定し、下式によって剛性率を算出した。
【0059】 剛性率=2.5%伸びた時点での応力/0.025 なお、測定回数は3回とし、その平均値を表1に示し
た。
【0060】 初期滑り抵抗:表の光ファイバー被覆
用樹脂組成物をそれぞれ上記硬化物シートの作成方法で
約200μmの厚さのフィルムに調製する。このフィル
ム2枚のおのおのガラス板と接していない面同志を重ね
合わせ、重さ543gのステンレス製球を乗せ、下側フ
ィルムを平坦な板上に固定し、ステンレス球と接してい
る上側のフィルムを引張速度50mm/minで横方向
に約30mmずらし、このときの上側フィルムにかかる
荷重の最大値を測定し、初期滑り抵抗とした。測定回数
は5回以上とし、その平均値を示した。
【0061】 光ファイバーユニットの評価:外径2
50μmの光ファイバー(心線)を実施例1〜6および
比較例1の組成物で4本並列させた厚さ0.32mm、
幅1.1mmの光ファイバーユニット(4心テープ)を
製造し、約2kmまでボビンに巻き取り、巻き崩れ等が
無く巻き取りれたものを○、2km巻き取り以前に巻き
崩れ等が生じて製造ができなかったものを×として表し
た。
【0062】
【表1】
【0063】(表1中の実施例成分の説明)表1中の重
合性希釈剤(D)並びに光開始剤(E)を以下に記載す
る。 D−1:イソボルニルアクリレート D−2:N−ビニル−2−ピロリドン D−3:N−ビニル−ホルムアミド D−4:ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート D−5:トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレ
ートのトリアクリレート D−6:トリシクロデカンジメタノールジアクリレート
【0064】E−1:1−ヒドロキシシクロヘキシルフ
ェニルケトン E−2:2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニル
フォスフィンオキシド
【0065】 S−1:ジメチルポリシロキサン骨格の分子量;3000〜4000 導入されるポリエーテル基の構造;エチレンオキシド/プロピレンオキ シド=50/50(モル比)の共重合体 導入されるポリエーテル基の分子量;6000〜7000 粘度;900センチストークス(25℃) 変性率;65% S−2:ジメチルポリシロキサン骨格の分子量;500〜900 導入されるポリエーテル基の構造;エチレンオキシド/プロピレンオキ シド=75/25(モル比)の共重合体 導入されるポリエーテル基の分子量;4500〜5000 粘度;1250センチストークス(25℃) 変性率;87% S−3:分子量10000〜15000のジメチルポリシロキサン 変性率;0% S−4:分子量6000のジメチルポリシロキサンに分子量500000のジメ チルポリシロキサンを分散させたもの 変性率;0% S−5:分子量10000のジメチルポリシロキサンの片末端にメタクロイルオ キシプロピル基を導入した変性シリコーン(他末端はメチル基) 粘度;200センチストークス(25℃) 変性率;1.3%
【0066】 A−1:3,9−ビス[2−{3−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メ チルフェニル)プロピオニルオキシ}−1,1−ジメチルエチル]−2 , 4,8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカン A−2:テトラキス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−1, 2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート
【0067】
【発明の効果】本発明によれば、優れた表面滑り機能を
有する光ファイバー被覆用樹脂組成物および該樹脂組成
物を用いた光ファイバー、光ファイバーユニットが得ら
れるので、加工時や使用時の伝送損失の増加のない光フ
ァイバーケーブルの製造を可能とする。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の(A)、(B)および(C) (A)ラジカル重合性オリゴマー (B)ラジカル重合性モノマー (C)光開始剤 を含有し、硬化フィルム同志の初期滑り抵抗が800g
    以下であることを特徴とする光ファイバー被覆用樹脂組
    成物。
  2. 【請求項2】 分子量900〜100000、および変
    性率40〜95%の変性シリコーン(D1)を含むこと
    を特徴とする請求項1記載の組成物。
  3. 【請求項3】 変性シリコーン(D1)と、分子量50
    0〜1000000、および変性率0〜40%の変性シ
    リコーン(D2)を含むことを特徴とする請求項1また
    は2記載の組成物。
  4. 【請求項4】 最外層が請求項1、2または3記載の組
    成物に基づく硬化物による被覆を有することを特徴とす
    る光ファイバーまたは光ファイバーユニット。
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