JPH09325987A - 自動処理機監視システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 利用者等人物を最も良く撮影することのでき
る自動処理機監視システムを提供する。 【解決手段】 書類自動発行機１０の利用者等人物の操
作状況に応じて、切り換え制御装置１は監視カメラ３
ａ、３ｂ、３ｃのうち、最も利用者等人物を撮影するこ
とのできるカメラを選択し、撮影させる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、証明書の交付や現
金取引等の所定の処理を行う自動処理機に対する監視
を、自動処理機の所定範囲内に居る利用者等人物を撮影
した映像を録画しておくことによって行う自動処理機監
視システムに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、役所の窓口付近等に証明書の自動
交付機が設置され、窓口が混雑している時あるいは日曜
日等の役所が閉庁している場合に、役所の窓口を介さず
に証明書を自動的に入手できるようにされている。こう
した証明書自動交付機では、例えば個人の識別カード
（ＩＤカード）を使用して必要書類を入手するようにさ
れており、申請者が申請書に記入する必要がなく、また
窓口の担当者が処理するのに比べて比較的短期間で書類
を入手できる利点や閉庁している場合にでも証明書を入
手できる利点がある。

【０００３】また、銀行においても同様に、現金自動預
け払い機が設置されており、窓口を介さずに現金処理が
可能であり、その威力を発揮している。

【０００４】しかしその一方で、窓口の担当者と顔を合
わさずに書類を入手できたり、現金取引が可能であるた
め、他人のＩＤカードを無断で使用し、例えば印鑑登録
証明書等を入手して悪用されたり、現金を不正に引き落
とされたりすると、その被害は甚大である。

【０００５】そのため、このような証明書自動交付機あ
るいは現金自動預け払い機等の自動処理機を使用してい
る利用者等人物を監視カメラで撮影し、その映像を録画
しておくことにより、不正を働いた利用者等人物を特定
しようとしたり、自動処理機自体を壊したりする利用者
等人物を特定しようとする監視システムが導入されてい
る。そして、その監視システムは、現状では利用者等人
物が監視カメラに映っているかいないかに関わらず、自
動処理機の稼働時間中ずっと撮影をし続けており、その
撮影した映像を録画している。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、自動処
理機の利用者等人物の位置は、その自動処理機の操作の
進行状況に応じて変化する。例えば、表示装置を見てい
るときは顔が正面を向いており、カードを挿入するとき
はカード挿入口の方向に顔を向けたり入力キーを操作し
ているときはかがみ込んでいるような姿勢になりやす
い。また、書類を取り出すときは書類排出口付近に位置
が変わる。従って、監視カメラを固定した状態である
と、自動処理機の利用者等人物の操作進行に伴って、監
視カメラに利用者等人物が映っていない映像が出てくる
ことがあり、その撮影した映像を録画するのでは、稼働
している監視カメラの消耗も早く、更にカメラ内の録画
用のテープが無駄になってしまう。具体的には、例えば
一日に８時間なり１０時間監視カメラを稼働し続けて、
映像を録画したとしても、全ての部分に利用者等人物が
撮影されている訳ではなく、利用者等人物の操作の進行
に伴う位置の変化によって何も利用者等人物が撮影され
ていない部分が生じることとなり。その部分については
録画用のテープの無駄と言っても過言ではなかった。

【０００７】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、利用者等人物の操作進行に応じ
て、常に最も利用者等人物を撮影することのできる自動
処理機監視システムを提供することを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項１に記載の自動処理機監視システムは、入力
手段を介して所定の処理の実行が指示されると、その指
示に応じて証明書の交付や現金取引等の所定の処理を行
う自動処理機と、少なくとも前記自動処理機を基準とし
た所定範囲内に居る利用者等人物を撮影可能な監視カメ
ラと、前記監視カメラより出力される映像を録画する録
画手段と、前記所定範囲内に利用者等人物が居るかいな
いかを検知する検知手段とを有する自動処理機監視シス
テムであって、前記検知手段の検知に基づいて利用者等
人物の操作状況を識別する操作状況識別手段と、前記操
作状況識別手段による識別に基づいて前記利用者等人物
を最も良く撮影可能な監視カメラを選択する監視カメラ
選択手段とを備えたことを特徴とする。ゆえに、操作状
況識別手段が自動処理機の利用者等人物の操作の進行状
況を識別し、その識別状況に応じて監視カメラ選択手段
が利用者等人物を最も良く撮影可能な監視カメラを選択
することができる。従って、録画手段によって録画され
る録画映像は、常に利用者等人物が最も良く撮影されて
いる映像であるので、録画媒体をはじめとして録画手段
による録画を効率よく実行させることができる。

【０００９】また、請求項２に記載の自動処理機監視シ
ステムは、請求項１に記載の自動処理機監視システムで
あって、前記検知手段が利用者等人物の操作の進行状況
を検知可能となるように複数箇所に設置されていること
を特徴とする。ゆえに、複数箇所に設置されている検知
手段は、自動処理機の利用者等人物の操作の進行状況を
検知することができるので、利用者等人物の操作の進行
状況を確実に判断し、最も利用者等人物を捉えた撮影が
可能となる。従って、録画媒体をはじめとして、録画手
段による録画を確実に効率よく実行させることができ
る。

【００１０】更に、請求項３に記載の自動処理機監視シ
ステムは、請求項１又は請求項２に記載の自動処理機監
視システムであって、前記監視カメラによる撮影映像を
１つの録画手段に録画させる録画制御手段を備えたこと
を特徴とする。ゆえに、監視カメラには常に利用者等人
物の映像が撮影され、該映像を録画制御手段が１つの録
画手段に録画させるので、録画装置及び録画媒体の不効
率な使用を防ぐことができる。

【００１１】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。

【００１２】図１は、本実施例の自動処理機監視システ
ムを書類自動発行機１０に適用した場合の概略外観構成
図である。

【００１３】書類自動発行機１０の筐体１０ａの前面パ
ネルには、利用者個々が持つ暗証番号を含むユーザＩＤ
識別コード等の種々の情報が記録されている磁気テープ
（磁気カードの場合）若しくはＩＣチップ（ＩＣカード
の場合）を備えたＩＤカードを挿入するためのカード挿
入口５ａが設けられており、このカード挿入口５ａの奥
にはカードリーダ５（図２参照）が設けられている。

【００１４】そのカード挿入口５ａの上方には、利用者
が所望の情報を選択するために使用される選択手段とし
ての入力キー８が形成されており、更に入力キー８の上
方には、例えば操作方法や案内等の表示される表示手段
としてのＣＲＴ表示装置９が設けられている。

【００１５】そのＣＲＴ表示装置９の右方には、手数料
を支払うための入金口７が形成されており、これは入金
処理装置１５（図２参照）と連通している。この入金口
７の下方には、釣り銭及びレシートや発行された証明書
等の書類を取り出すための受け取り口６が設けられてい
る。

【００１６】書類自動発行機１０内には、利用者が現在
どのような操作をしているかに応じて複数台設置されて
いる監視カメラの稼働を切り換えさせるための切り換え
制御装置１が設置されている。

【００１７】更に、書類自動発行機１０の上方には、書
類自動発行機１０の利用者の操作状況に伴って変化する
利用者の位置に応じて複数の角度から撮影することがで
きるように例えば３台の監視カメラ３ａ、３ｂ、３ｃが
設けられている。

【００１８】監視カメラ３ａ、３ｂ、３ｃは、ケーブル
ｂ、ｃ、ｄによって監視カメラ切り換え装置２とそれぞ
れ接続されており、監視カメラ切り換え装置２は、制御
線ａによって前述の切り換え制御装置１と接続されてい
る。また、監視カメラ切り換え装置２は、ケーブルｄに
よって録画装置４と接続されている。なお、切り換え制
御装置１と監視カメラ切り換え装置２とで、本発明にお
ける監視カメラ選択手段及び録画制御手段を構成する。

【００１９】次に、図２を参照して本実施例の書類自動
発行機１０の監視システムの電気的構成について説明す
る。

【００２０】本実施例の書類自動発行機１０内には、前
述した切り換え制御装置１が設置されており、この切り
換え制御装置１は、カードリーダ５、入力キー８、ＣＲ
Ｔ表示装置９、入金処理装置１５、印刷装置１６、発声
装置１７、検知手段としてのセンサ１８及びハードディ
スク１９とが接続されている。即ち、この切り換え制御
装置１は書類自動発行機１０の動作を制御する制御装置
としての機能も有する。

【００２１】入金処理装置１５は、具体的にはコインメ
ックとビルバリで構成されており、印刷処理装置１６
は、具体的にはレシートを印刷するレシートプリンタと
書類を印字するレーザプリンタとで構成されている。

【００２２】また、ハードディスク１９内には、書類自
動発行機１０を所定のプロセス通りに動作させ、書類を
発行するための動作プログラムが格納されている。

【００２３】また、切り換え制御装置１は、監視カメラ
切り換え装置２と制御線ａを介して接続されており、該
監視カメラ切り換え装置２には、３台の監視カメラ３
ａ、３ｂ、３ｃが、ケーブルｂ、ｃ、ｄを介してそれぞ
れ接続されている。また、監視カメラ切り換え装置２に
は、ケーブルｅを介して録画手段としての録画装置４と
接続されている。

【００２４】更に、切り換え制御装置１は、監視カメラ
３ａ、３ｂ、３ｃのそれぞれと制御線ｆ、ｇ、ｈによっ
て接続されている。

【００２５】センサ１８は、図１に示すように筐体１ａ
の前面パネルの上部に設置しておいてもよいし、監視カ
メラ３ａ、３ｂ、３ｃのそれぞれに取り付けてもよい。

【００２６】なお、切り換え制御装置１とセンサ１８と
で、本発明における操作状況識別手段を構成する。

【００２７】切り換え制御装置１は、図３に示すよう
に、ＣＰＵ２１、ＲＯＭ２２、ＲＡＭ２３とで構成され
ている。ＲＯＭ２２内には、監視カメラ撮影切り換えプ
ログラム２２ａが格納されている。そのプログラムは、
例えば図４に示すように、サービス画面がＣＲＴ表示装
置９に表示されているときは、利用者等人物の顔が撮影
できるように監視カメラ３ｂによって撮影させ、利用者
等人物がカードを挿入したり、あるいは書類自動発行機
１０がカードを排出したときは、カード挿入口５ａ付近
を最もよく撮影できるように監視カメラ３ａによって撮
影させ、利用者等人物が料金を投入したり、書類自動発
行機１０が書類を発行するときは、入金口７及び受け取
り口６付近を最もよく撮影することのできる監視カメラ
３ｃによって撮影させるプログラムである。

【００２８】続いて、図５を参照して監視カメラ切り換
え装置２の内部構成について説明する。監視カメラ切り
換え装置２は、切り換え制御装置１と制御線ａを介して
接続されており、この監視カメラ切り換え装置２の内部
には、切り換えスイッチαが設置されている。この切り
換えスイッチαは、図示しないモータ等の駆動手段によ
って回動可能となっている。切り換えスイッチαから
は、接点板βが突出しており、その先端に可動接点９０
が形成されている。接点板βの長さは、その先端に形成
されている可動接点９０が、監視カメラ３ａ、３ｂ、３
ｃと接続されている接点８９、８８、８７と接触可能と
なるようにされている。また、切り換えスイッチαの接
点板βは、ケーブルｅによって録画装置４と接続されて
いる。

【００２９】上記構成を有する切り換え制御装置１の動
作について図６及び図７のフローチャートを参照して説
明する。

【００３０】まず、切り換え制御装置１のＣＰＵ２１
は、センサ１８によって書類自動発行機１０の利用者等
人物の存在を検知した旨の信号を受信すると（Ｓ１：Ｙ
ＥＳ）、続いて、書類自動発行機１０は現在、ＣＲＴ表
示装置９にサービスメニューを表示しているか否かを判
断する（Ｓ２）。これは、ＣＲＴ表示装置９からのサー
ビスメニューを表示している旨の信号に基づいて判断さ
れる。その結果、ＣＲＴ表示装置９がサービスメニュー
を表示している旨を検知すると（Ｓ２：ＹＥＳ）、ＣＰ
Ｕ２１は、ＲＯＭ２２内に格納されている監視カメラ切
り換えプログラム２２ａに基づいて、利用者等人物の顔
を最も良く撮影することのできる監視カメラ３ｂを稼働
させるために、制御線ｆを通して制御信号を監視カメラ
３ｂに送り、また、監視カメラ切り換え装置２に信号を
送り、図示しない駆動手段によって切り換えスイッチα
を駆動させ、可動接点９０と監視カメラ３ｂが接続され
ている接点８８とを接触させ、該カメラ３ｂによって撮
影された映像信号をケーブルｃ、ケーブルｅを通して録
画装置４に送り、録画させる。（Ｓ３）。そして、再び
Ｓ２からの判断に戻る。

【００３１】一方、Ｓ２における判断の結果、ＣＲＴ表
示装置９がサービスメニューを表示していない場合は
（Ｓ２：ＮＯ）、次に、現在、利用者等人物がカードを
カード挿入口５ａへ挿入しているか否かを判断する（Ｓ
４）。これは、カードリーダ５からカードが挿入された
旨の信号に基づいて判断される。

【００３２】その結果、利用者等人物がカード挿入口５
ａへカードを挿入している旨を検知すると（Ｓ４：ＹＥ
Ｓ）、ＣＰＵ２１は、ＲＯＭ２２内に格納されている監
視カメラ切り換えプログラム２２ａに基づいて、カード
挿入口５ａ付近を最もよく撮影することのできる監視カ
メラ３ａを稼働させるために、制御線ｆを通して制御信
号を監視カメラａに送り、更に、監視カメラ切り換え装
置２に信号を送り、切り換えスイッチαを図示しない駆
動手段によって駆動させ、可動接点９０と監視カメラ３
ａが接続されている接点８９とを接触させ、監視カメラ
３ａによって撮影された映像信号をケーブルｂ、ｅを通
して録画装置４に送り、録画させる（Ｓ５）。そして、
再びＳ２からの判断に戻る。

【００３３】一方、Ｓ４における判断の結果、利用者等
人物がカード挿入口５ａへカードを挿入していない場合
は（Ｓ４：ＮＯ）、次に、現在、利用者等人物が入力キ
ー８を操作しているか否かを判断する（Ｓ６）。これ
は、入力キー８からの信号に基づいて判断される。

【００３４】その結果、利用者等人物が入力キー８を操
作している旨を検知すると（Ｓ６：ＹＥＳ）、ＣＰＵ２
１は、ＲＯＭ２２内に格納されている監視カメラ切り換
えプログラム２２ａに基づいて、利用者等人物の顔を最
も良く撮影することのできる監視カメラ３ｂを稼働させ
るために、制御線ｇを通して制御信号を監視カメラ３ｂ
に送り、更に、監視カメラ切り換え装置２に信号を送
り、切り換えスイッチαを図示しない駆動手段によって
駆動させ、可動接点９０と監視カメラ３ｂが接続されて
いる接点８８とを接触させ、監視カメラ３ｂによって撮
影された映像信号をケーブルｃ、ｅを通して録画装置４
に送り、録画させる（Ｓ３）。そして、再びＳ２からの
判断に戻る。

【００３５】一方、Ｓ６における判断の結果、利用者等
人物が入力キー８を操作していない場合は（Ｓ６：Ｎ
Ｏ）、次に、現在、利用者等人物が入金口７から料金を
投入しているか否かについて判断する（Ｓ７）。これ
は、入金処理装置１５からの信号に基づいて判断され
る。

【００３６】その結果、利用者等人物が入金口７から料
金を投入している旨を検知すると（Ｓ７：ＹＥＳ）、Ｃ
ＰＵ２１は、ＲＯＭ２２内に格納されている監視カメラ
切り換えプログラム２２ａに基づいて、入金口７付近を
最も良く撮影することのできる監視カメラ３ｂを稼働さ
せるために、制御線ｇを通して監視カメラ３ｂに制御信
号を送り、更に、監視カメラ切り換え装置２に信号を送
り、切り換えスイッチαを図示しない駆動手段によって
駆動させ、可動接点９０と監視カメラ３ｃが接続されて
いる接点８７とを接触させ、監視カメラ３ｃによって撮
影された映像信号を録画装置４に送り録画させる（Ｓ
８）。そして、再びＳ２からの判断に戻る。

【００３７】一方、Ｓ７における判断の結果、利用者等
人物が入金口７から料金を投入していない場合は（Ｓ
７：ＮＯ）、次に、現在、書類自動発行機１０が書類を
発行しているのか否かについて判断する（Ｓ９）。これ
は、印刷装置１６からの信号に基づいて判断される。

【００３８】その結果、書類自動発行機１０が書類を発
行している旨を検知すると（Ｓ９：ＹＥＳ）、ＣＰＵ２
１は、ＲＯＭ２２内に格納されている監視カメラ切り換
えプログラム２２ａに基づいて、受け取り口６付近を最
も良く撮影することのできる監視カメラ３ｂを稼働させ
るために、制御線ｇと通して制御信号を監視カメラ３ｂ
に送り、更に、監視カメラ切り換え装置２に信号を送
り、切り換えスイッチαを切り換え、それから突出して
いる接点板βの先端に形成されている可動接点９０と監
視カメラ３ｃが接続されているケーブルｄの先端に形成
されている接点８７とを接触させ、監視カメラ３ｃによ
って撮影された映像信号をケーブルｃ、ｅと通して録画
装置４に送り、録画させる（Ｓ８）。そして、再びＳ２
からの判断に戻る。

【００３９】一方、Ｓ９における判断の結果、書類自動
発行機１０が書類を発行していない場合は（Ｓ９：Ｎ
Ｏ）、次に、現在、書類自動発行機１０がカードを排出
しているか否かについて判断する（Ｓ１０）。これは、
カードリーダ５からカードを排出している旨の信号に基
づいて判断される。

【００４０】その結果、書類自動発行機１０がカードを
排出している旨を検知すると（Ｓ１０：ＹＥＳ）、ＣＰ
Ｕ２１は、ＲＯＭ２２内に格納されている監視カメラ切
り換えプログラム２２ａに基づいて、カード挿入口５ａ
付近を最もよく撮影することのできる監視カメラ３ａを
稼働させるために、制御線ｆを通して制御信号を監視カ
メラ３ａに送り、更に、監視カメラ切り換え装置２に信
号を送り、切り換えスイッチαを図示しない駆動手段に
よって駆動させ、可動接点９０と監視カメラ３ａが接続
されている接点８９とを接触させ、監視カメラ３ａによ
って撮影された映像信号をケーブルｂ、ｅを通して録画
装置４に送り、録画させる（Ｓ５）。そして、再びＳ２
からの判断に戻る。

【００４１】一方、Ｓ１０における判断の結果、書類自
動発行機１０がカードを排出していない場合は（Ｓ１
０：ＮＯ）、次に、センサ１８が利用者等人物の検知を
終了したか否かについて判断する（Ｓ１１）。これは、
センサ１８からの利用者等人物検出信号が発信されてい
るか否かに基づいて判断される。

【００４２】その結果、センサ１８が利用者等人物の検
知を終了した旨を検知すると（Ｓ１１：ＹＥＳ）、動作
を終了する。

【００４３】一方、Ｓ１１における判断の結果、センサ
１８が利用者等人物の検知を終了した旨を検知しない場
合、再びＳ２に戻りＣＲＴ表示装置９がサービスメニュ
ーを表示しているか否かの判断から始める。

【００４４】以上説明したように、本実施例における書
類自動発行機１０の監視システムは、利用者等人物の操
作状況に応じて最適な監視カメラによる撮影を可能にす
ることができる。

【００４５】本実施例において、監視カメラは３台設置
したが、これはあくまでも一例であって、更に多く設置
させ、より最適な角度から利用者等人物を撮影させるよ
うにしてもよい。

【００４６】なお、本実施例においては、利用者等人物
の操作状況について、上述したサービス画面表示、カー
ド挿入、入力キー操作、料金投入、書類発行、カード排
出の６通りとして示したが、これもあくまで一例に過ぎ
ず、もっと細かく操作状況を分類して監視カメラ切り換
えプログラムを設定することも可能である。

【００４７】監視カメラ切り換え装置２内の構成につい
て、本実施例においては、切り換えスイッチαの切り換
えによって切り換え可能とさせたが、これについても、
例えばケーブルｂ、ｃ、ｄのそれぞれをあらかじめ接続
させておいて、ソフト制御により信号の流れを変えても
良い。

【００４８】また、本実施例においては、カメラ切り換
え装置２を設けて切り換えスイッチαを回動させること
によって映像信号の流れを制御させる構成としたが、そ
のような装置を設けることなく、ソフト制御によって最
適な監視カメラを選択し、該カメラからの映像信号を録
画装置４に送信させる構成としてもよい。

【００４９】また、本実施例においては、監視カメラ切
り換えプログラムをＲＯＭ２２に格納させたが、ハード
ディスク１９内に格納させておいてもよい。

【００５０】また、監視カメラ３はデジタルビデオカメ
ラであってもよいし、録画装置４は、デジタルビデオレ
コーダであってもよい。

【００５１】

【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
請求項１に記載の自動処理機監視システムによれば、操
作状況識別手段が自動処理機の利用者等人物の操作の進
行状況を識別し、その識別状況に応じて監視カメラ選択
手段が利用者等人物を最も良く撮影可能な監視カメラを
選択することができ、録画手段による録画映像は、常に
利用者等人物が最も良く撮影されている映像であるの
で、録画手段による録画を効率よく実行させることがで
きる。

【００５２】また、請求項２に記載の自動処理機監視シ
ステムによれば、複数箇所に設置されている検知手段
は、自動処理機の利用者等人物の操作の進行状況を検知
することができるので、利用者等人物の操作の進行状況
を確実に判断し、最も利用者等人物を捉えた撮影が可能
となり、録画手段による録画を確実に効率よく実行させ
ることができる。

【００５３】更に、請求項３に記載の自動処理機監視シ
ステムによれば、監視カメラに映った利用者等人物の映
像を録画制御手段によって特定の１つの録画手段が映像
の録画をするので、録画装置及び録画媒体の不効率な使
用を防ぐことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本実施例の書類自動発行機監視システムにおけ
る書類自動発行機の概略外観図である。

【図２】書類自動発行機の電気的構成を示すブロック図
である。

【図３】書類自動発行機における切り換え制御装置の内
部構成を示す図である。

【図４】切り換え制御装置におけるＲＯＭの記憶構成を
示す図である。

【図５】監視カメラ切り換え装置の内部構成を示す図で
ある。

【図６】書類自動発行機における切り換え制御装置の動
作を示すフローチャートである。

【図７】書類自動発行機における切り換え制御装置の動
作を示すフローチャートである。

【符号の説明】

１ 切り換え制御装置 ２ 監視カメラ切り換え装置 ３ 監視カメラ ４ 録画装置 １８ センサ ２１ ＣＰＵ ２２ ＲＯＭ

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 入力手段を介して所定の処理の実行が指
   示されると、その指示に応じて証明書の交付や現金取引
   等の所定の処理を行う自動処理機と、 少なくとも前記自動処理機を基準とした所定範囲内に居
   る利用者等人物を撮影可能な監視カメラと、 前記監視カメラより出力される映像を録画する録画手段
   と、 前記所定範囲内に利用者等人物が居るかいないかを検知
   する検知手段とを有する自動処理機監視システムにおい
   て、 前記検知手段の検知に基づいて利用者等人物の操作状況
   を識別する操作状況識別手段と、 前記操作状況識別手段による識別に基づいて前記利用者
   等人物を最も良く撮影可能な監視カメラを選択する監視
   カメラ選択手段とを備えたことを特徴とする自動処理機
   監視システム。
2. 【請求項２】 請求項１に記載の自動処理機監視システ
   ムにおいて、 前記検知手段が利用者等人物の操作の進行状況を検知可
   能となるように複数箇所に設置されていることを特徴と
   する自動処理機監視システム。
3. 【請求項３】 請求項１又は請求項２に記載の自動処理
   機監視システムにおいて、 前記監視カメラによる撮影映像を１つの録画手段に録画
   させる録画制御手段を備えたことを特徴とする自動処理
   機監視システム。