JPH09324615A - 接合型バルブシート - Google Patents

接合型バルブシート

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JPH09324615A
JPH09324615A JP8145368A JP14536896A JPH09324615A JP H09324615 A JPH09324615 A JP H09324615A JP 8145368 A JP8145368 A JP 8145368A JP 14536896 A JP14536896 A JP 14536896A JP H09324615 A JPH09324615 A JP H09324615A
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JP
Japan
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valve seat
alloy
sintered alloy
resistance welding
joined
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Application number
JP8145368A
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English (en)
Inventor
Osamu Kawamura
治 川村
Teruo Takahashi
輝夫 高橋
Arata Kakiuchi
新 垣内
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Nippon Piston Ring Co Ltd
Original Assignee
Nippon Piston Ring Co Ltd
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Publication date
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    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L3/00Lift-valve, i.e. cut-off apparatus with closure members having at least a component of their opening and closing motion perpendicular to the closing faces; Parts or accessories thereof
    • F01L3/22Valve-seats not provided for in preceding subgroups of this group; Fixing of valve-seats

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Powder Metallurgy (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 内燃エンジンのAl合金製シリンダヘッドに
抵抗溶接により接合される接合型バルブシートで、抵抗
溶接接合時あるいはエンジン運転時にクラックを発生し
ない、強度、剛性および耐摩耗性に優れた接合型バルブ
シートを提案する。 【解決手段】 バルブシートに引張強度300MPa以上、圧
環強度500MPa以上、伸び0.6 %以上、熱伝導率15W/(m・
K)以上、熱膨張率10×10-6(1/K) 以上、電気抵抗率50μ
Ω・cm以下の特性を有する材料を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関用のバル
ブシートに関し、とくにシリンダヘッドに接合できるバ
ルブシートに関する。
【0002】
【従来の技術】バルブシートは、燃焼ガスのシールとバ
ルブを冷却する役割を担ってエンジンのシリンダヘッド
に圧入されて使用されてきた。しかし、最近では、自動
車の高速化・軽量化等の要望から、内燃エンジンでは多
バルブ化が進んでおり、各気筒には複数の吸・排気ポー
トが近接して配置されている。このような最近の傾向か
ら、バルブ間の距離を狭くしたり、吸・排気ポート径を
大きくする等の設計の自由度を確保したり、あるいは、
バルブ・バルブシートの熱引け性を良くし熱負荷の軽減
を図る等の目的で、シリンダヘッドにバルブシートを接
合する接合型バブルシートが考えられている。
【0003】従来のバルブシート用焼結合金材として
は、例えば、特開昭59-25959号公報には、C、Ni、Cr、
Mo、Coを多量に含み、基地組織中にC−Cr−W−Co−Fe
粒子とFe−Mo粒子の硬質粒子が分散し、連続空孔が銅合
金にて溶浸されたバルブシート用焼結合金材が開示さ
れ、強度および剛性に優れかつ耐摩耗性に優れたバルブ
シートとして使用されてきた。
【0004】しかしながら、従来のバルブシート用焼結
合金材を接合型バルブシートに適用すると、バルブシー
トを接合するとき、あるいは、エンジンの運転時に、バ
ルブシートにクラック(亀裂)が発生し、バルブシート
のシール性が低下するという問題があり、量産化されな
かった。このクラックの発生は、圧入型のバルブシート
に比較し、接合型バルブシートでは寸法形状が小さく、
抵抗溶接時あるいはエンジンの運転時の応力に耐えられ
ないためであった。
【0005】このような問題に対し、例えば、特開平7-
189628号公報には、Cu基合金またはオーステナイト基地
鉄系合金を抵抗溶接によりシリンダヘッドに接合されて
なる接合型バルブシートが提案されている。しかし、こ
のバルブシートは、接合時、あるいは運転時にクラック
が発生しないが、高価な合金元素を含んでおり経済的に
不利であること、あるいはさらに、強度、剛性が低いこ
と、また、耐摩耗性が劣るという問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した問
題点を有利に解決し、接合型バルブシートとしても抵抗
溶接接合時あるいはエンジン運転時にクラックを発生し
ない、強度、剛性および耐摩耗性に優れた接合型バルブ
シートを提案することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、抵抗溶接
時およびエンジン運転時に接合型バルブシートに発生す
るクラックは、抵抗溶接時の圧着加工やエンジン運転時
のバルブによる叩かれによる変形や、抵抗溶接時あるい
はエンジン運転時の加熱冷却による膨張収縮により、発
生すると考え、鋭意検討した結果、接合型バルブシート
のクラック発生を防止するためには、バルブシートの材
料特性、なかでも、強度・伸び、熱伝導率・熱膨張率・
電気抵抗率が重要であり、それぞれの特性をすべて限界
値以上としてはじめて、接合型バルブシートのクラック
発生を防止できることを見いだした。本発明は、上記し
た知見をもとに構成されたものである。
【0008】すなわち、本発明は、内燃エンジンのAl
合金製シリンダヘッドに抵抗溶接により接合される接合
型バルブシートであって、該バルブシートに引張強度30
0MPa以上、圧環強度500MPa以上、伸び0.6 %以上、熱伝
導率15W/(m・K)以上、熱膨張率10×10-6(1/K) 以上、電
気抵抗率50μΩ・cm以下の特性を有する材料を用いるこ
とを特徴とする接合型バルブシートであり、前記バルブ
シートの材料をFe基焼結合金または銅溶浸Fe基焼結
合金あるいは空孔がCuにより封孔されたFe基焼結合
金としてもよく、また、前記バルブシートの材料をNi
基焼結合金あるいはCu基焼結合金としてもよい。さら
に、前記バルブシートの材料を鋳鉄あるいは鋳鋼あるい
はCu基合金溶製材あるいはNi基合金溶製材としても
よい。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の接合型バルブシートは、
素材を所定の形状に加工し、Al合金製シリンダヘッドに
抵抗溶接により接合される。なお、接合方法は、抵抗溶
接が好ましいが、その他、摩擦圧接、電子ビーム溶接等
によっても問題はない。本発明では、接合型バルブシー
トに用いるバルブシートの素材は、引張強度300MPa以
上、圧環強度500MPa以上、伸び0.6 %以上、熱伝導率15
W/(m・K)以上、熱膨張率10×10-6(1/K) 以上、電気抵抗
率50μΩ・cm以下の材料特性を有する材料とする。
【0010】つぎに、バルブシートの材料特性の限定理
由を説明する。バルブシートの引張強度は、300MPa以上
とする。バルブシートの引張強度が、300MPa未満では、
抵抗溶接時の圧着力あるいはエンジン運転時のバルブに
よる叩かれ力に耐えられず、バルブシートにクラックを
発生するため、バルブシートの引張強度の下限を300MPa
とした。
【0011】バルブシートの圧環強度は、500MPa以上と
する。バルブシートの圧環強度が、500MPa未満では、抵
抗溶接時の圧着力あるいはエンジン運転時のバルブによ
る叩かれ力に耐えられずバルブシートにクラックを発生
するため、バルブシートの圧環強度の下限を500MPaとし
た。バルブシートの伸びは、0.6 %以上とする。
【0012】バルブシートの伸びが、0.6 %未満では抵
抗溶接時の加熱冷却による膨張収縮に追従できずバルブ
シートにクラックが発生するため、バルブシートの伸び
の下限を0.6 %とした。バルブシートの熱伝導率は、15
W/(m ・K)以上とする。バルブシートの熱伝導率が、15
W/(m ・K)未満では抵抗溶接時に発生する熱の伝達が不
十分となり接合面に接合に必要な熱が伝達されず、接合
が困難となるため、バルブシートの熱伝導率の下限を15
W/(m ・K)とした。
【0013】バルブシートの熱膨張率は、10×10-6(1/
K) 以上とする。バルブシートの熱膨張率が、10×10
-6(1/K) 未満ではバルブシートを接合するAl合金製シリ
ンダヘッドの熱膨張率との差が大きくなりすぎ、抵抗溶
接時あるいはエンジン運転時の加熱冷却時にシリンダヘ
ッドとバルブシート間の膨張差が大きくなりクラックを
発生するため、バルブシートの熱膨張率の下限を10×10
-6(1/K) とした。
【0014】バルブシートの電気抵抗率は、50μΩ・cm
以下とする。バルブシートの電気抵抗率が、50μΩ・cm
を超えると電気伝導性が悪くなり、抵抗溶接時通電して
も発熱量が低く、接合面を接合に必要な温度まで加熱で
きない。このため、バルブシートの電気抵抗率を50μΩ
・cm以下とした。本発明では、従来公知のバルブシート
用材料のうち、上記材料特性を満足する材料であればよ
い。なかでも、Fe基焼結合金、および、銅溶浸Fe基
焼結合金あるいは空孔がCuにより封孔されたFe基焼
結合金が好適であり、また、Ni基焼結合金あるいはC
u焼結合金も好ましい。さらに、鋳鉄あるいは鋳鋼ある
いはCu基合金溶製材あるいはNi基合金溶製材を用い
てもよい。
【0015】バルブシート材として、適用可能なFe基
焼結合金は、通常公知なバルブシート用Fe基焼結合金
がすべて好適に適用できる。なかでも、C、Ni、Cr、Co
あるいはさらにMoを含み、基地組織中にC−Cr−W−Co
−Fe粒子および/またはFe−Mo粒子の硬質粒子が分散し
たFe基焼結合金が好適である。また、Ni、Moを少なく
とも1種 0.5〜8%含有する低合金系、ハイス系、ステ
ンレス鋼系Fe基焼結合金も好適である。
【0016】また、銅溶浸Fe基焼結合金は、原料粉末
を金型に充填し、成形プレスにより圧縮・成形し圧粉体
としたのち、圧粉体を焼結させ、さらに、焼結体を溶浸
用銅合金とともに銅合金の融点以上に加熱し、空孔に銅
合金を溶浸させる溶浸処理を施して得る。また、溶浸処
理のかわりに、あらかじめ原料粉末に銅粉末を混合し焼
結時にCuを液相として、空孔をCuで封孔してもよい。
【0017】本発明では、必ずしも焼結合金に限らず溶
製材でもよい。溶製材としては、鋳鉄あるいは鋳鋼が好
適に利用できる。バルブシート材として、好適な鋳鉄と
しては、FCD600の球状黒鉛鋳鉄およびCr、B等を含む合
金片状黒鉛鋳鉄が挙げられる。また、好適な鋳鋼として
は、Ni含有量の高い高Ni鋳鋼、高Cr鋳鋼、Cr−Si系鋳鋼
がある。
【0018】また、本発明では、バルブシートをNi基合
金またはCu基合金としてもよい。Ni基合金は、NCF(JIS
G 4901〜4902) 系、Ni−Cr系等がよい。本発明では、バ
ルブシートをCu基合金としてもよく、バルブシートをCu
基合金あるいはNi基合金を用いて製造するには、粉末焼
結法、溶製法あるいは圧延材からの削り出し法いずれも
好適に利用できる。
【0019】本発明のバルブシートに適用できるCu基合
金としては、Cu−Ni−Si合金、Cu−Be合金、Cu−Cr合金
が好ましい。
【0020】
【実施例】
(実施例1)まず、接合型バルブシートの素材の製造に
ついて説明する。 (試験No.1)原料粉末として、C粉末、Co粉末、Ni粉
末、C−Co−W−Cr−Fe合金粉末、アトマイズ純鉄粉
に、ステアリン酸亜鉛を配合し、混練した。この混合原
料粉末を圧粉成形し、還元性雰囲気で焼結した。つい
で、焼結体をCu溶浸し、熱処理を施し、焼結合金材の組
成が、重量%で、C:1.3 %、Ni:2.0 %、Cr:6.5
%、W:2.0 %、Co:7.5 %、Cu:13.0%、残部は不可
避的不純物およびFeであり、基地中に硬質粒子が分散し
たFe基焼結合金材を得た。これらの焼結合金材から、接
合型バルブシートを加工した。
【0021】(試験No.2)原料粉末として、C粉末、Co
粉末、Ni粉末、C−Co−W−Cr−Fe合金粉末、アトマイ
ズ純鉄粉に、ステアリン酸亜鉛を配合し、混練した。こ
の混合原料粉末を圧粉成形し、還元性雰囲気で焼結し、
焼結合金材の組成が、重量%で、C:1.3%、Ni:2.0
%、Cr:6.5 %、W:2.0 %、Co:7.5 %、残部は不可
避的不純物およびFeであり、基地中に硬質粒子が分散し
たFe基焼結合金材を得た。これらの焼結合金材から、接
合型バルブシートを加工した。
【0022】(試験No.3)原料粉末として、C粉末、Cr
−Fe合金粉末、Fe−Mo粉末、純鉄粉に、ステアリン酸亜
鉛を配合し、混練した。この混合原料粉末を圧粉成形
し、還元性雰囲気で焼結し、熱処理を施し、焼結材の組
成が、重量%で、C:2.0 %、Cr:12.0%、Mo:1.0
%、残部は不可避的不純物およびFeである、基地中にCr
炭化物が析出した液相焼結Fe基焼結合金材を得た。これ
らの焼結合金材から、接合型バルブシートに加工した。
【0023】(試験No.4)高周波溶解炉にて、原料とし
て金属Cr、Fe−W、金属Co、金属Ni、加炭剤、スチール
を用い、溶製し、C:2.5 %、Cr:30%、W:15%、C
o:10%、Ni:40%、残部FeからなるNi基合金を鋳造
し、熱処理を施し、バルブシート用素材とした。この素
材から接合型バルブシートを加工した。
【0024】(試験No.5)高周波溶解炉にて、原料とし
てFe−Cr、金属Ni、加炭剤、スチールを用い、溶製し、
C:1.0 %、Cr:13%、Ni:45%残部FeからなるNi基合
金溶製材を得た。この素材から接合型バルブシートを加
工した。 (試験No.6)高周波溶解炉−鋳造工程でC:3.6 %、S
i:2.0 %、Mn:0.5 %、Cu:1.0 %の球状黒鉛鋳鉄(FC
D 600) を得た。この素材から接合型バルブシートを加
工した。
【0025】(試験No.7)高周波溶解炉−鋳造工程で
C:3.4 %、Si:2.0 %、Mn:0.7 %、P:0.2 %、
B:0.05%、残部は不可避的不純物およびFeであり、基
地中にボロン炭化物が析出した片状黒鉛鋳鉄を得た。こ
の素材から接合型バルブシートを加工した。 (試験No.8)Cu−Be合金の溶製材に、熱処理を行い、バ
ルブシート用素材とした。この素材から接合型バルブシ
ートを加工した。
【0026】(試験No.9)原料粉末として、C粉末、ハ
イス鋼粉末に、ステアリン酸亜鉛を配合し、混練した。
この混合原料粉末を圧粉成形し、還元性雰囲気で焼結し
た。ついで、焼結体をCu溶浸し、焼結材の組成が、重量
%で、C:1.0 %、Cr:2.0 %、Mo:2.5%、W:3.0
%、V:1.5 %、Cu:15.0%、残部は不可避的不純物お
よびFeであり、基地中に微細炭化物が分散したCu溶浸ハ
イス系Fe基焼結合金材を得た。これらの焼結合金材か
ら、接合型バルブシートに加工した。
【0027】(試験No.10 )セラミックとして、MgO 粉
末、Al2O3 粉末およびSiO2粉末を焼結助剤とともに混練
し、圧粉成形・焼結・熱処理によりバルブシート用素材
とした。これらの素材から、接合型バルブシートに加工
した。 (試験No.11 )原料粉末として、C粉末、Ni粉末、Mo含
有アトマイズ鉄粉、Cu粉末、Fe−Mo粉末に、ステアリン
酸亜鉛を配合し、混練した。この混合原料粉末を圧粉成
形し、還元性雰囲気で焼結し、熱処理を行い、焼結材の
組成が、重量%で、C:1.1 %、Cu:13.0%、Mo:10.0
%、Ni:2.0 %、残部は不可避的不純物およびFeであ
る、基地中にFe-Mo 粒子が分散したFe基焼結合金材を得
た。これらの焼結合金材から、接合型バルブシートに加
工した。
【0028】つぎに、これらの接合型バルブシートをAl
合金(AC4C)製のシリンダヘッドに抵抗溶接した。
図1に抵抗溶接による接合方法を示す。図1(a) に示す
ように、バルブシート1は、その突起部1aがシリンダ
ヘッド2のテーパ面2aに当接するようにセットされ、
電極3によりテーパ面2aとの間で矢印の方向に加圧さ
れ、続いて通電される。シリンダヘッド2とバルブシー
ト1との接合面およびその近傍が溶融温度あるいはそれ
に近い温度まで加熱されると通電を遮断する。バルブシ
ートより硬度の低いシリンダヘッド2が塑性変形して、
図1(b) 示すようにバルブシート1がシリンダヘッド2
に埋め込まれた状態で接合される。
【0029】接合後、バルブシートに発生したクラック
の有無を調査した。その結果を表1に示す。また、シリ
ンダヘッドに接合された状態と同じ状態にした接合型バ
ルブシートについて、実機耐久試験と同等の温度、バル
ブ叩かれ状況でリグ試験を実施し、バルブシートに発生
するクラックの有無を調査した。
【0030】試験条件は、つぎのとおりである。 試験温度:400 ℃(測温位置:図3) 運転時間:30時間 カム回転数: 3000rpm バルブ回転数:10rpm リフト量:7mm 着座荷重:89kg その結果を表1に示す。
【0031】
【表1】
【0032】本発明の範囲であれば、接合時の熱応力に
より、クラックを発生することはなく、実機と同等の条
件でのリグ試験においてもクラックを発生することはな
い。しかし、強度・伸びが本発明の範囲を外れる比較例
の試験No.2、試験No.7の接合型バルブシートでは、抵抗
溶接による接合時にクラックを発生している。熱伝導
率、電気抵抗率が本発明の範囲を外れる比較例の試験N
o.4、伸び、熱伝導率、熱膨張率、電気抵抗率が本発明
を外れる比較例の試験No.10 の接合型バルブシートで
は、接合時の抵抗溶接による通電時に加熱されず、接合
が不可能であった。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、抵抗溶接による接合時
はもちろんエンジン運転時においてもクラックを生じる
ことがなく、高いシール性を維持することができるとい
う効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】バルブシートのシリンダヘッドへの抵抗溶接に
よる接合方法を示す説明図である。
【図2】リグ試験機の概略説明図である。
【図3】リグ試験における試験体の測温位置を示す説明
図である。
【符号の説明】
1 バルブシート 1a バルブシートの突起部 2 シリンダヘッド 2a テーパ面 3 電極

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃エンジンのAl合金製シリンダヘッ
    ドに抵抗溶接により接合される接合型バルブシートであ
    って、該バルブシートに引張強度300MPa以上、圧環強度
    500MPa以上、伸び0.6 %以上、熱伝導率15W/(m・K)以
    上、熱膨張率10×10-6(1/K) 以上、電気抵抗率50μΩ・
    cm以下の特性を有する材料を用いることを特徴とする接
    合型バルブシート。
  2. 【請求項2】 前記バルブシートの材料がFe基焼結合
    金あるいは銅溶浸Fe基焼結合金あるいは空孔がCuに
    より封孔されたFe基焼結合金であることを特徴とする
    請求項1記載の接合型バルブシート。
  3. 【請求項3】 前記バルブシートの材料がNi基焼結合
    金あるいはCu基焼結合金であることを特徴とする請求
    項1記載の接合型バルブシート。
  4. 【請求項4】 前記バルブシートの材料が鋳鉄あるいは
    鋳鋼あるいはCu基合金溶製材あるいはNi基合金溶製
    材であることを特徴とする請求項1記載の接合型バルブ
    シート。
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