JPH09324105A - 難燃樹脂組成物 - Google Patents

難燃樹脂組成物

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JPH09324105A
JPH09324105A JP14397496A JP14397496A JPH09324105A JP H09324105 A JPH09324105 A JP H09324105A JP 14397496 A JP14397496 A JP 14397496A JP 14397496 A JP14397496 A JP 14397496A JP H09324105 A JPH09324105 A JP H09324105A
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ammonium polyphosphate
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resin
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Mitsuhiro Horio
光宏 堀尾
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリオキシメチレン樹脂固有の優れた物性を
保持して、これに難燃性を付与し、従来その使用が制限
されていた分野へ材料を提供する。 【解決手段】 (A)ポリオキシメチレン樹脂90〜5
0重量部及び(B)ポリリン酸アンモニウム単独または
ポリリン酸アンモニウムとメラミン化合物よりなる難燃
剤10〜50重量部からなる組成物において、(B)成
分のポリリン酸アンモニウムの体積平均粒子径が30μ
m以下であることを特徴とする樹脂組成物である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、難燃性に優れたポ
リオキシメチレン樹脂組成物に関するのものである。さ
らに詳しくは、難燃化による耐衝撃性や摺動性の低下防
止した実用に耐え得る樹脂組成物である。
【0002】
【従来の技術】ポリオキシメチレン樹脂はバランスのと
れた機械的性質と優れた成形性をもつエンジニアリング
樹脂として、自動車部品、電子電気機器部品、工業雑
貨、玩具、部品等として、広範な分野に用いられてい
る。しかし、ポリオキシメチレン樹脂は可燃性であるた
め、用途によってはその使用が制限されてきた。従っ
て、その固有の優れた物性を保持してこれに難燃性を付
与する事は工業的に大きな意義がある。従来、ポリオキ
シメチレン樹脂に難燃性を付与する方法としては種々の
提案がなされている。しかし、以下に従来から知られて
いる樹脂の難燃化機構とポリオキシメチレン樹脂への対
応を述べるが、要約するとポリオキシメチレン樹脂は樹
脂自身の特性から難燃化は非常に難しいのが現状であっ
た。
【0003】不燃性ガスによる酸素の遮断;ポリオキ
シメチレン樹脂は酸素の含有量が多く、外部よりの供給
酸素が少なくとも燃焼する。ちなみにポリエチレンとの
比較では必要酸素量は約30%で良い。従って、不燃ガ
スによる酸素の遮断を難燃機構とするハロゲン系難燃剤
は効果がない。また、熱分解で生じるハロゲンが樹脂の
分解を促進するため、成形加工が難しい。
【0004】金属水酸化物の脱水時の吸熱反応;ポリ
オキシメチレン樹脂は酸やアルカリに弱く、通常金属水
酸化物が使用される量を添加すると樹脂の分解が生じ、
成形加工が難しい。 高温で溶融する物質で表面を被覆;比較的低温(30
0℃)で分解し可燃性のホルムアルデヒドガスを発生す
るため、より高温にならないと溶融しないホウ酸化合物
等は効果がない。
【0005】酸、アルカリによるポリマーの炭化;主
鎖がC−O結合よりなるため、他のC−C結合からなる
ポリマーが酸素の供給を制限して脱水剤を作用させれば
容易に炭化するのに対して、リン酸の様な脱水炭化剤を
用いても表面の炭化は少なく効果は小さい。 ポリオキシメチレン樹脂の難燃化技術としては、特公昭
43−22671号公報にリン酸アンモニウム、特開昭
48−55940号公報に硫酸アンモニウム、塩化アン
モニウムを難燃剤として用いた例が示されているが、難
燃剤の吸湿性に問題があり、難燃性も不十分である。特
公昭53−31899号公報にはリン酸グアニジン、メ
ラミンとポリメタリン酸アンモニウムの組み合わせ、赤
リンとトリアジン化合物等の配合物を難燃剤として用い
る例が示されているが、リン酸グアニジンは吸水性に問
題があり、赤リンはフォスフィン発生の問題があり好ま
しくない。特公昭53−31899号公報には、メラミ
ンとポリメタリン酸アンモニウムを配合することの記載
はあるが、ポリメタリン酸アンモニウムの粒子径に関す
る記載は全くなく、また、同公報にはポリメタリン酸単
独では実用的ではない旨の記載がある事からもポリメタ
リン酸アンモニウムの粒子径を微細にコントロールする
技術思想ないと推測できる。特公昭55−35421号
公報や特開昭52−103154号公報等にメラミン、
グアナミン類とそれらの誘導体を難燃剤として用いる例
が示されているが、添加量が非常に多く必要で耐衝撃性
が著しく損なわれる問題がある。特公昭48−8734
号公報にハロゲン系難燃剤、特開平4−318052号
公報には塩化ビニール樹脂を用いた例が示されているが
加工時に樹脂の分解が生じ好ましくない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ポリオキシメチレン樹
脂固有の優れた物性を保持して、これに難燃性を付与す
る事によって、従来その使用が制限されていた分野へ材
料を提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記目的
を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、特定粒子径のポリ
リン酸アンモニウムや該ポリリン酸アンモニウムとメラ
ミン化合物の組み合わせ、さらにはポリリン酸アンモニ
ウムの表面を樹脂で被覆されたものを用いる事でポリオ
キシメチレン樹脂の難燃化が実用レベルで可能となっ
た。さらに耐衝撃性改良剤を用いる事で耐衝撃性の大幅
に改良された組成物を見い出した。以上の知見に基づい
て本発明を完成するに至った。
【0008】すなわち本発明は、(A)ポリオキシメチ
レン樹脂90〜50重量部及び(B)ポリリン酸アンモ
ニウム単独またはポリリン酸アンモニウムとメラミン化
合物よりなる難燃剤10〜50重量部からなる組成物に
おいて、(B)成分のポリリン酸アンモニウムの体積平
均粒子径が30μm以下であることを特徴とする樹脂組
成物である。
【0009】更に、(C)耐衝撃性改良材として、可塑
性ポリウレタン、ゴム状ポリマーのコアとガラス状ポリ
マーのシェルを有するコアシェルポリマー、微粒子状シ
リコンゴム、オレフィン系エラストマーの少なくとも1
種を(A)成分100重量部に対して、1〜40重量部
配合することが好ましい。本発明において(A)成分と
して用いられるポリオキシメチレン樹脂は、ホルムアル
デヒドの単量体またはその3量体(トリオキサン)や4
量体(テトラオキサン)などの環状オリゴマーを重合し
重合体の両末端をエーテル、エステル結合などで封鎖さ
れたホモポリマーをはじめ、前記、トリオキサンやテト
ラオキサンとエチレンオキサイド、プロピレンオキサイ
ド、1、3−ジオキソラン、グリコールのホルマール、
ジグリコールのホルマールなどの環状エーテルとを共重
合させて得られた、炭素数2〜8のオキシアルキレン単
位0.1〜20重量%含有するオキシメチレンコポリマ
ーやさらに分岐状分子鎖を有するもの、オキシメチレン
単位からなるセグメント50重量%以上と異種成分セグ
メント50重量%以下とを含有するオキシメチレンブロ
ックコポリマーである。
【0010】本発明の(B)成分に用いられるポリリン
酸アンモニウムは、一般に販売されているもので構わな
い。最近、ポリオレフィン樹脂の難燃剤として使われる
様になり、これに伴って粒子径の微細化や耐水性のアッ
プの目的で樹脂被覆されたものも開発されている。本発
明におけるポリリン酸アンモニウムの粒子径は体積平均
粒子径で30μm以下の物が用いられ、30μmを超え
ると難燃性や耐衝撃性が低下するため好ましくない。
【0011】本発明の(B)成分に用いられるポリリン
酸アンモニウムの具体例としては、住友化学(株)スミ
セーフ(商標)P、ヘキスト(株)ホスタフレーム(商
標)AP422等を篩い分けして用いらることができ
る。また、樹脂被覆したポリリン酸アンモニウムとし
は、チッソ(株)テラージュ(商標)C60、同C70
等を篩い分けして用いることができる。
【0012】本発明において(B)成分に併用されるメ
ラミン化合物はメラミン、ベンゾグアナミン、メラム、
メレム、メロン、1,2−ビス−(3,5−ジアミノ−
2,4,6−トリアジニル)エタン、1,3−ビス−
(3,5−ジアミノ−2,4,6−トリアジニル)プロ
パン、1,4−ビス−(3,5−ジアミノ−2,4,6
−トリアジニル)ブタン、1−メチル−1,3−ビス−
(3,5−ジアミノ−2,4,6−トリアジニル)プロ
パン、1,5−ビス−(3,5−ジアミノ−2,4,6
−トリアジニル)ペンタン、1,6−ビス−(3,5−
ジアミノ−2,4,6−トリアジニル)ヘキサン、1,
3,6−トリス−(3,5−ジアミノ−2,4,6−ト
リアジニル)ヘキサン、1,4−ビス−(3,5−ジア
ミノ−2,4,6−トリアジニル)ベンゼンあるいは、
これらのメラミン化合物とメチロール、アルキル、シア
ヌル酸、イソシアヌル酸との誘導体の単独または2種以
上の混合物である。メラミン化合物の粒子径は30μm
以下が好ましく、更には20μm以下がより好ましい。
【0013】(B)成分における、ポリリン酸アンモニ
ウムとメラミン化合物の割合はポリリン酸アンモニウム
100〜60重量部、メラミン化合物0〜40重量部の
範囲である。メラミン化合物の割合が40重量部を超え
ると難燃性が不十分であるため好ましくない。また、
(A)ポリオキシメチレン樹脂と(B)難燃剤の配合割
合は(A)ポリオキシメチレン樹脂90〜50重量部、
(B)難燃剤10〜50重量部の範囲である。(B)成
分が10重量部より少ないと難燃性が不十分で、50重
量部を超えると耐衝撃性が低下するため好ましくない。
【0014】本発明の(C)成分に用いられる耐衝撃性
改良剤は熱可塑性ポリウレタン、ゴム状ポリマーのコア
とガラス状ポリマーのシェルを有するコアシェルポリマ
ー、微粒子シリコンゴム、オレフィン系エラストマーの
少なくとも1種である。その配合割合は(A)成分10
0重量部に対して、1〜40重量の範囲である。1重量
部より少ない場合は耐衝撃性の改良効果が小さく、40
重量部を超えると外観が悪くなるため好ましくない。
【0015】本発明の組成物には所望に応じて、本発明
の目的を損なわない範囲で、従来プラスチック添加剤と
して慣用されているもの、たとえば、ヒンダードフェノ
ール、ヒンダードアミン、紫外線吸収剤、タルクなどの
無機フィラー、顔料、カーボンブラック、離型剤、潤滑
剤を添加してもよいし、また、通常ポリオキシメチレン
樹脂に用いられている添加成分(例えば、ポリアミド、
ポリ−β−アラニン共重合体、ポリアクリルアミド、メ
ラミン、メラミンホルムアルデヒド縮合体、ステアリン
酸カルシウム等)や摺動性改良剤(例えば、シリコンオ
イル、シリコン樹脂(微粒子パウダー含む)、テフロン
樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリエチレングリコール、
ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコ
ール、ポリエチレンオキサイド、ポリプロピレンオキサ
イド等)を添加しても良い。
【0016】本願の組成物は通常使われている溶融混練
機を用いて使用するポリオキシメチレン樹脂の融点以上
の温度で溶融混練しペレタイズすることができる。溶融
混練機としては、ポラストミル、ニーダー、ロールミ
ル、単軸押出機、二軸押出機、多軸押出機が挙げられ、
単軸押出機、二軸押出機が好ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】実施例および比較例で使用する成
分および評価方法を以下に示す。 [使用成分の内容] A.ポリオキシメチレン樹脂 A−1;旭化成工業(株)製、テナックC(商標)45
10(MI:10g/10分) A−2;旭化成工業(株)製、テナック(商標)401
0(MI:10g/10分) B.難燃剤;難燃剤の篩い分けは目開き45μm、38
μm、32μm、25μm、20μmの篩いを用いて実
施し、各々の体積平均粒子径はレーザー回折式粒度分布
測定装置を用いて測定を行った。
【0018】B−1−1;住友化学(株)スミセーフ
(商標)Pを篩い分けして得た、体積平均粒子径6μm
のポリリン酸アンモニウム B−1−2;住友化学(株)スミセーフ(商標)Pを篩
い分けして得た、体積平均粒子径12μmのポリリン酸
アンモニウム B−1−3;住友化学(株)スミセーフ(商標)Pを篩
い分けして得た、体積平均粒子径35μmのポリリン酸
アンモニウム B−1−4;住友化学(株)スミセーフ(商標)Pを篩
い分けして得た、体積平均粒子径55μmのポリリン酸
アンモニウム B−1−4;住友化学(株)スミセーフ(商標)P、体
積平均粒子径20μmのポリリン酸アンモニウム B−2−1;ヘキスト(株)ホスタフレーム(商標)A
P422を篩い分けして得た、体積平均粒子径6μmの
ポリリン酸アンモニウム B−2−2;ヘキスト(株)ホスタフレーム(商標)A
P422を篩い分けして得た、体積平均粒子径16μm
のポリリン酸アンモニウム B−2−3;ヘキスト(株)ホスタフレーム(商標)A
P422を篩い分けして得た、体積平均粒子径35μm
のポリリン酸アンモニウム B−2−4;ヘキスト(株)ホスタフレーム(商標)A
P422を篩い分けして得た、体積平均粒子径51μm
のポリリン酸アンモニウム B−2−5;ヘキスト(株)ホスタフレーム(商標)A
P422、体積平均粒子径16μmのポリリン酸アンモ
ニウム B−3−1;チッソ(株)テラージュ(商標)C60、
体積平均粒子径6μmの樹脂被覆型ポリリン酸アンモニ
ウム B−3−2;チッソ(株)テラージュ(商標)C70を
篩い分けして得た、体積平均粒子径15μmの樹脂被覆
型ポリリン酸アンモニウム B−3−3;チッソ(株)テラージュ(商標)C70を
篩い分けして得た、体積平均粒子径20μmの樹脂被覆
型ポリリン酸アンモニウム B−3−4;チッソ(株)テラージュ(商標)C70を
篩い分けして得た、体積平均粒子径35μmの樹脂被覆
型ポリリン酸アンモニウム B−3−5;チッソ(株)テラージュ(商標)C70、
体積平均粒子径20μmの樹脂被覆型ポリリン酸アンモ
ニウム B−3−6;チッソ(株)テラージュ(商標)C80、
体積平均粒子径20μmの樹脂被覆型ポリリン酸アンモ
ニウム B−4;メラミン(体積平均粒子径 5μm);日産化
学工業(株)製 B−5;メレム(体積平均粒子径 7μm);日産化学
工業(株)製 B−6;1,2−ビス−(3,5−ジアミノ−2,4,
6−トリアジニル)エタン(体積平均粒子径 5μm) B−7;1,2−ビス−(3,5−ジアミノ−2,4,
6−トリアジニル)ブタン(1モル)とイソシアヌル酸
(2モル)とを80℃の水に撹拌しながら混合して10
時間反応させ、生成した沈殿物を濾別し、乾燥後粉砕し
て得られた体積平均径10μmの白色粉末 C.耐衝撃性改良材 C−1;武田バーディシェウレタン工業(株)製、エラ
ストランET680L−10(イソシアネート化合物と
してイソホロンジイソシアネート3量体を上記ウレタン
に対して、5Wt%併用) C−2;東洋紡(株)製、ミラクトランP22M C−3;武田薬品工業(株)製、スタファロイドPO−
143 C−4;信越化学工業(株)製、シリコーンゴムパウダ
ーKMP597 [評価方法] (1)アイゾット衝撃強さ;ASTM D256に基づ
き、温度23℃、ノッチ有りにて測定。 (2)引張強度、伸度;ASTM D638に基づいて
測定。 (3)曲げ強度、曲げ弾性率;ASTM D790に基
づいて測定。 (4)難燃性;UL規格94に準じて、128×12.
8×3.5mmの試験片を用いて測定を行った。評価は
試験片5本の第1接炎および第2接炎後の燃焼秒数の平
均値と最大燃焼秒数および滴下の有無で行った。
【0019】
【実施例1】ポリオキシメチレン樹脂(A−1)70重
量部、難燃剤(B−1−1)30重量部を190℃にて
温度調整されたラボプラストミル(東洋精機(株)製)
を用いて、窒素雰囲気下にて3分間溶融混練した後取出
し、冷却粉砕した。この粉砕品を80℃で5時間乾燥
後、200℃に温度調整された圧縮成形機で成形し、
3.5mm厚の平板を得た。この平板から128×1
2.8×3.5(mm)の試験片を切削し評価を行っ
た。結果を表1に示す。なお、試験に用いた平板中の難
燃剤(B−1−1)の分散状態を透過型電子顕微鏡で測
定した結果、凝集は認められず分散粒子径は6μmであ
った。以下に示す実施例、比較例においても同様の測定
を行ったが、測定誤差の範囲で添加した難燃剤と同粒子
径であった。
【0020】
【実施例2〜7】実施例1の難燃剤を表1に示すものに
変更する以外は実施例1と同様に評価を行った。結果を
表1に示す。
【0021】
【比較例1〜5】実施例1の難燃剤を表1に示すものに
変更する以外は実施例1と同様に評価を行った。結果を
表1に示す。
【0022】
【実施例8、9】実施例1のポリオキシメチレン樹脂と
難燃剤の量を表1に示す量に変更する以外は実施例1と
同様に評価を行った。結果を表1に示す。
【0023】
【比較例6】実施例1の難燃剤を表1に示すものに変更
する以外は実施例1と同様に評価を行った。結果を表1
に示す。
【0024】
【比較例7】実施例1のポリオキシメチレン樹脂(A−
1)100重量部のみを用いて、実施例1と同様に評価
を行った。結果を表1に示す。
【0025】
【実施例10】実施例1の難燃剤の量を20重量部と
し、さらに(B−4)を10重量部を添加する以外は実
施例1と同様に評価を行った。結果を表2に示す。
【0026】
【実施例11】実施例10の難燃剤の量を表2に示す量
に変更する以外は実施例10と同様に評価を行った。結
果を表2に示す。
【0027】
【比較例8、9】実施例10の難燃剤を表2に示す難燃
剤に変更する以外は実施例10と同様に評価を行った。
結果を表2に示す。
【0028】
【実施例12〜14】実施例10の難燃剤を表2に示す
難燃剤に変更する以外は実施例10と同様に評価を行っ
た。結果を表2に示す。
【0029】
【比較例10】実施例10の難燃剤を表2に示す難燃剤
に変更する以外は実施例10と同様に評価を行った。結
果を表2に示す。
【0030】
【実施例15〜20】実施例10の難燃剤を表2に示す
難燃剤に変更する以外は実施例10と同様に評価を行っ
た。結果を表2に示す。
【0031】
【実施例21、22】実施例10の難燃剤を表2に示す
量に変更する以外は実施例10と同様に評価を行った。
結果を表2に示す。
【0032】
【比較例11】実施例10の難燃剤を表2に示す量に変
更する以外は実施例10と同様に評価を行った。結果を
表2に示す。
【0033】
【実施例23】ポリオキシメチレン樹脂(A−1)65
重量部、難燃剤(B−1−1)20重量部と(B−4)
10重量部および耐衝撃性改良剤(C−1)5重量部を
190℃に温度調節されたラボプラストミル(東洋精機
(株)製)を用いて、窒素雰囲気下にて3分間溶融混練
した後取出し、冷却粉砕した。この粉砕品を実施例1と
同様に評価を行った。結果を表3に示す。
【0034】
【実施例24〜31】実施例23のポリオキシメチレン
樹脂と難燃剤および表3に示す耐衝撃性改良剤に変更す
る以外は実施例23と同様に評価を行った。結果を表3
に示す。
【0035】
【実施例32】実施例5のポリオキシメチレン樹脂を
(A−2)に変更する以外は実施例5と同様に評価を行
った。結果を表3に示す。
【0036】
【実施例33】実施例12のポリオキシメチレン樹脂を
(A−2)に変更する以外は実施例12と同様に評価を
行った。結果を表3に示す。
【0037】
【比較例12】実施例32のポリオキシメチレン樹脂を
(A−2)を100重量部のみ用いて、実施例32と同
様に評価を行った。結果を表3に示す。
【0038】
【実施例34】ポリオキシメチレン樹脂(A−1)70
重量部、難燃剤(B−1−5)23重量部、(B−4)
7重量部をヘンシェルミキサーを用いて混合した後、1
90℃にて温度調整されたPCM−30二軸押出機(池
貝鉄工(株)製)を用いて、混練押出を行いペレットを
得た。得られたペレットを80℃で5時間乾燥後、20
0℃に温度調整されたIS−80AM射出成形機(東芝
機械(株)製)を用いて物性測定用の試験片を得た。こ
の試験片を用いて各種の評価を行った。結果を表4に示
す。
【0039】
【実施例35〜45】実施例34と同様に表4に記載の
ものを用いて実施した。結果を表4に示す。
【0040】
【比較例13】実施例34のポリオキシメチレン樹脂
(A−1)を100重量部のみ用いて実施例−34同様
に評価を行った。結果を表4に示す。
【0041】
【表1】
【0042】
【表2】
【0043】
【表3】
【0044】
【表4】
【0045】
【発明の効果】本発明は、難燃性と耐衝撃性に優れた難
燃材料の開発が可能となった。さらに、耐衝撃性改良剤
を加える事で耐衝撃性のレベルアップが可能である。以
上の様に、本発明の組成物は難燃性を要求される用途へ
の新たな展開が期待される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 75:04) (C08L 59/00 51:04) (C08L 59/00 83:04) (C08L 59/00 23:00)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)ポリオキシメチレン樹脂90〜5
    0重量部及び(B)ポリリン酸アンモニウム単独または
    ポリリン酸アンモニウムとメラミン化合物よりなる難燃
    剤10〜50重量部からなる組成物において、(B)成
    分のポリリン酸アンモニウムの体積平均粒子径が30μ
    m以下であることを特徴とする樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 (B)の難燃剤成分に用いられるポリリ
    ン酸アンモニウムとメラミン化合物の割合が、ポリリン
    酸アンモニウム100〜60重量部、メラミン化合物0
    〜40重量部の範囲であることを特徴とする請求項1記
    載の樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 (B)成分のポリリン酸アンモニウム
    が、樹脂被覆されたものであることを特徴とする請求項
    1又は2記載の樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 (B)成分のメラミン化合物がメラミ
    ン、ベンズグアナミン、メラム、メレム、メロン、1,
    2−ビス−(3,5−ジアミノ−2,4,6−トリアジ
    ニル)エタン、1,3−ビス−(3,5−ジアミノ−
    2,4,6−トリアジニル)プロパン、1,4−ビス−
    (3,5−ジアミノ−2,4,6−トリアジニル)ブタ
    ン、1,5−ビス−(3,5−ジアミノ−2,4,6−
    トリアジニル)ペンタン、1,6−ビス−(3,5−ジ
    アミノ−2,4,6−トリアジニル)ヘキサン、1,
    3,6−トリス−(3,5−ジアミノ−2,4,6−ト
    リアジニル)ヘキサン、あるいはこれらのメラミン化合
    物とメチロール、アルキル、アリル、シアヌル酸、イソ
    シアヌル酸等の誘導体の単独又は2種以上の混合物より
    なることを特徴とする請求項1、2又は3記載の樹脂組
    成物。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3又は4記載の樹脂組成
    物に、(C)耐衝撃性改良材を(A)成分100重量部
    に対して、1〜40重量部配合してなることを特徴とす
    る樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 (C)耐衝撃性改良材が可塑性ポリウレ
    タン、ゴム状ポリマーのコアとガラス状ポリマーのシェ
    ルを有するコアシェルポリマー、微粒子状シリコンゴ
    ム、オレフィン系エラストマーの少なくとも1種である
    ことを特徴とする請求項5記載の樹脂組成物。
  7. 【請求項7】 ポリオキシメチレン樹脂が両末端をエー
    テル結合、エステル結合などで封鎖されたポリオキシメ
    チレンホモポリマーあるいはオキシアルキレン単位を含
    有するポリオキシメチレンコポリマーおよび片末端が異
    種成分で封鎖されたポリオキシメチレンブロックコポリ
    マーであることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに
    記載の樹脂組成物。
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