JPH09324067A - フッ素樹脂多孔質体の製造方法 - Google Patents

フッ素樹脂多孔質体の製造方法

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JPH09324067A
JPH09324067A JP14263396A JP14263396A JPH09324067A JP H09324067 A JPH09324067 A JP H09324067A JP 14263396 A JP14263396 A JP 14263396A JP 14263396 A JP14263396 A JP 14263396A JP H09324067 A JPH09324067 A JP H09324067A
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porous body
weight
parts
ester compound
thv
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JP14263396A
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Hajime Tsujihana
一 辻葩
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Shin Etsu Polymer Co Ltd
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Polymer Co Ltd
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 二次電池のように、多孔質体を介した双方の
液相の間で化学反応が起こる場合に最適な内部構造を持
ち、耐薬品性や長期耐久性に優れたフッ素樹脂多孔質体
の製造方法を提供する。 【解決手段】 この多孔質体の製造方法は、テトラフル
オロエチレン、ヘキサフルオロプロピレン及びビニリデ
ンフルオライドの共重合体、沸点又は分解点が200℃
以上のエステル系化合物、及び平均粒径100μm以下
の酸化けい素系化合物からなるマトリックスを成形した
後に、エステル系化合物を有機溶剤によって抽出するも
のである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水質処理、二次電
池、酵素精製等においてフィルター及びセパレーターと
して機能するフッ素樹脂多孔質体の製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】一般に、液媒中の粒子を除去する場合
は、膜孔径より大きな分子は膜を通過できないという、
いわゆる、ふるい機構が支配的な精密濾過膜(孔径は1
-6〜10-4m)や限外濾過膜(孔径は10-7〜10-6
m)等の分離膜(多孔質膜)あるいは多孔質フォーム
(以下、両者を「多孔質体」という。)を用いている。
そして、多孔質体をフィルターとして用いる場合は、液
圧が、かかるためにモジュールにするなどして多孔質体
を強化して使用し、セパレーターとして用いる場合は、
液圧が、かからないため多孔質体をそのままの状態で使
用している。多孔質体は多くの場合、高分子マトリック
スから種々の方法で製造される。例えば、高分子マト
リックスの主成分である粉体を部分的に融着した状態で
焼結させる焼結法、二種類以上の化合物を含む高分子
マトリックスから得られたシート状物を延伸する延伸
法、高分子マトリックスから得られたシート状物に機
械的あるいは物理的な処理を施す機械・物理法、溶解
又は分解する化合物を混合した高分子マトリックスを抽
出処理する抽出法、が代表的である。なお、これらの製
造方法には、高分子マトリックスの素材等により前処理
や後処理が適宜施される。
【0003】各製造方法によってできる空隙の構造は、
分離性能に影響を与えるので、多孔質体を使用する目的
にあわせて、多孔質体の製造方法を選ぶ必要がある。例
えば、多孔質体上に付着したケークの抵抗が支配的とな
る水質浄化等の用途に使用する場合は、多孔質体自身の
透過抵抗が小さくなるように、空隙の構造を単純にす
る。従って、この場合は延伸法や機械・物理法が適して
いる。それに対し、多孔質体を介した双方の液相の間で
化学反応が起こる二次電池等に使用する場合は、多孔質
体内の空隙を化学反応が進行するユニットとして機能さ
せる必要があるため、空隙の構造は複雑である方が良
い。従って、この場合は、複雑な構造の空隙を形成する
ことができる焼結法と抽出法が適している。焼結法によ
ってできる多孔質体は図1に、可溶性粉末を用いた抽出
法によってできる多孔質体は図2に、液剤を用いた抽出
法によってできる多孔質体は図3又は図4に示すような
構造をもち、いずれも液媒の流路となる空隙の構造が複
雑で、透過の際の抵抗が高い。従って、両法による多孔
質体の分離性能は、孔径、孔数に加えて空隙の構造によ
り決定される。なお、図3と図4に示す構造のうちいず
れになるかは、高分子と液剤との相溶性によって決定さ
れ、相溶性が良いと図3に示すような構造になり、相溶
性が悪いと図4に示すような構造になる。両法のうち、
焼結法は、その特性上、バッチ式の処理しかできないた
め、この方法で多孔質体を工業的に生産するのは困難で
ある。一方、抽出法は、多孔質体を連続的に生産するこ
とができるため、工業的利用に適している。具体的に
は、ポリエチレン系多孔質体が、抽出法を利用して工業
的に広く製造されている。なお、抽出法は可溶性粉末を
用いるよりも、可溶性液剤を用いる方が抽出時の効率が
良い。上記のポリエチレン系多孔質体では液剤であるD
OP等を用いている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、先端技術分野に
おける製品の高純度化や高精密度化等にともなって、こ
れを支える多孔質体、特に、空隙の構造が複雑な多孔質
体に対して、耐薬品性や長期耐久性といった特性への要
求がますます高まってきている。ところが、現在、複雑
な空隙をもつ多孔質体の製造方法である抽出法を利用し
て、大規模に製造されているポリエチレン系多孔質体で
は、その特性上、上記の要求に応えることができない。
そのため、耐薬品性、耐侯性、電気絶縁性等の点で、他
の熱可塑性樹脂には見られない高度な特性をもっている
フッ素樹脂の多孔質体を工業的に製造し、提供すること
が期待されている。しかしながら、フッ素樹脂は、上記
のような優れた特性を有するものの、加工が難しいこと
からフッ素樹脂の多孔質体の量産は困難な状況にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記期待に
応えるべく、鋭意研究した結果、次のような予想外の事
実を見いだした。すなわち、抽出法によりフッ素樹脂の
多孔質体を製造、量産するためには、フッ素樹脂は、
親和性を有する液剤が存在すること、抽出する液剤の
沸点又は分解点以下の温度で加工ができること、抽出
時に空隙の核となるフィラーが充分に添加できる粘度特
性を有すること、といった条件を満たすことが必要であ
るが、このような条件を具備するフッ素樹脂は、テトラ
フルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン−ビニリ
デンフルオライド共重合体(以下、「THV」とい
う。)であること、また、液剤は、抽出が可能なこ
と、成形するのに問題のない沸点又は分解点(200
℃以上)であること、安価であること、が条件となる
が、この条件を満たす液剤は熱可塑性樹脂用の可塑剤、
特に、エステル系化合物(エステル系可塑剤)であるこ
と、さらに、空隙を形成するためには、酸化けい素系化
合物の微粒子の添加が適当である、という事実である。
本発明は、この知見に基づいてなされるに至ったもので
ある。すなわち、本発明は、テトラフルオロエチレン−
ヘキサフルオロプロピレン−ビニリデンフルオライド共
重合体100重量部、沸点又は分解点が200℃以上
で、溶解度パラメーターが8.0〜11.0であるエス
テル系化合物(アジピン酸エステル系ポリエステル、ア
ジピン酸ジオクチル、あるいは両者の混合物等)5〜3
00重量部、及び平均粒径100μm以下の酸化けい素
系化合物10〜150重量部からなるマトリックスを成
形した後に、エステル系化合物を有機溶剤によって抽出
することを特徴とするフッ素樹脂多孔質体の製造方法で
ある。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明で使用するフッ素樹脂、液
剤並びに微粒子について、まず説明する。液剤の選択基
準としては上記のとおりであるが、この基準を満たすも
のには、フタル酸エステル系可塑剤、アジピン酸エステ
ル系可塑剤、トリメリット酸エステル系可塑剤、及びピ
ロメリット酸エステル系可塑剤等のエステル系可塑剤、
エポキシ系可塑剤、パラフィン系可塑剤、塩素化パラフ
ィン系可塑剤等が該当する。そして、この中からいずれ
かの液剤を選択してフッ素樹脂を任意の形状に成形する
には、成形上、200℃以下の融点を有するフッ素樹脂
を選定する必要がある。フッ素樹脂の中で200℃以下
の融点を示すものには、ポリビニリデンフルオライド
(PVDF:融点は150〜180℃)とTHV(融点
は120〜180℃)とがある。両者のうち、PVDF
は、多孔質体にすると脆くなり、物性が不十分であっ
た。それに対し、熱可塑性エラストマーであるTHV
は、多孔質体にしても脆くならなかった。そこで、本発
明では、フッ素樹脂としてTHVを使用する。
【0007】THVは、テトラフルオロエチレン、ヘキ
サフルオロプロピレン、及びビニリデンフルオライドの
共重合体で、現在、住友スリーエム株式会社からTHV
200、THV300、THV400、THV500等
が商品化されている。THVは他のフッ素樹脂と同様
に、耐薬品性や耐侯性等に優れ、これら特性は他の高分
子群から抜きんでている。また、THVは、9.3から
9.4の範囲の溶解度パラメーター(SP値)を示し、
三種類のモノマーの構成比によって融点や柔軟性等の物
性が変化する。特に、融点に関しては、一番低いTHV
200の120℃のものからTHV500の180℃の
ものまであり、これらは200℃以下の温度下で塑性変
形や他の化合物との混練ができる。本発明では、THV
は、テトラフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレ
ン、及びビニリデンフルオライドの共重合体であればよ
く、場合によっては、融点等の物性が異なる複数のグレ
ードのものからなる混合物であってもよい。
【0008】発明者は、上記の基準を満たす液剤のう
ち、THVとの混合が可能な液剤について種々検討した
結果、SP値が8.0〜11.0の範囲のエステル系化
合物はTHVと親和性があるために混合できることが見
いだされ、沸点又は分解点が200℃より低ければ混練
又は成形時に気化して不向きであるが、200℃以上で
あれば、気化によって加工が疎外されず、THVとの混
合や混練が可能であった。具体的には、フタル酸ジオク
チル(DOP:SP値は8.9、沸点は220℃)、フ
タル酸ジメチル(DMP:SP値は10.5、沸点は2
82℃)、フタル酸ジエチル(DEP:SP値は9.
9、沸点は296℃)、フタル酸ジブチル(DBP:S
P値は9.4、沸点は227℃)、アジピン酸ジオクチ
ル(DOA:SP値は8.6、沸点は335℃)、アジ
ピン酸エステル系ポリエステル(既存化学物質番号7−
999:SP値は8.7から9.5、分解点は210℃
以上)等の液剤を、180〜200℃の温度範囲下でT
HVと混合することに成功した。従って、本発明で使用
する液剤はSP値が8.0〜11.0の範囲で、かつ、
沸点又は分解点が200℃以上のエステル系化合物であ
ればよく、これには異なった複数のエステル系化合物か
らなる混合物を含んでもよい。また、上記のアジピン酸
エステル系又はアジピン酸ポリエステルについては、分
子構造や分子量に関して特に限定はなく、場合によって
は異なった複数のアジピン酸エステル系又はアジピン酸
ポリエステルからなる混合物であってもよい。また、抽
出時の合理性を考えると、エステル系化合物は10〜8
0℃の範囲で液体であるものが望ましい。また、エステ
ル系化合物の添加量については、THV100重量部に
対して、5重量部〜300重量部、望ましくは50〜2
00重量部とする。5重量部を下回ると多孔質体を得る
には不十分で、300重量部を超えると混練物を得るこ
とができないからである。なお、エステル系化合物の添
加量は多孔質体の孔径と空隙率を決定するファクターで
あり、用途に応じて上記の範囲内で適宜決定する。
【0009】次に、本発明に使用する微粒子について述
べる。一般に、多孔質体の空隙は、樹脂、液剤及び微粒
子からなる混合物が液剤を失うときに、樹脂と微粒子と
の界面が開裂することで形成するが、その形成のために
は、樹脂と微粒子とが非接着性であることを必須条件と
する。この必須条件は、本発明においても例外ではな
く、空隙形成の目的で添加する微粒子は、THVと非接
着性である必要がある。また、THVは、撥水性を呈す
る物質であるために、フィルターあるいはセパレーター
として水系液体を処理するには親水性を付与する必要が
あるが、親水性は微粒子の添加により付与することがで
きる。さらに、本発明は、特に、耐薬品性や長期耐久性
等の特性が向上した多孔質体の製造・提供を目的とする
ものである以上、添加する微粒子も耐久性等の特性に優
れたものでなければならない。また、当然、液剤である
エステル系化合物に不溶でなければならない。このよう
に、本発明で使用すべき微粒子の選択域は限定され、こ
れら条件を満たすものとして、酸化けい素系化合物の微
粒子を選択するに至った。
【0010】本発明で使用する酸化けい素系化合物の微
粒子としては、湿式シリカ、乾式シリカ、けい砂の微粉
末等が例示される。粒子の平均粒径については、これが
100μmを上回ると空隙の形成が複雑にならないの
で、これ以下のものを使用する。取扱い上の理由から、
望ましくは5〜30μmである。なお、上記の粒径範囲
は、シリカの場合に限って、平均粒径が数nmから10
0nm程度の一次粒子が凝集してなる二次粒子あるいは
三次粒子の平均粒径を示す。また、粒子の添加量につい
ては、10重量部を下回ると多孔質体を得るのに不十分
で、150重量部を上回ると多孔質体としたときに物性
が不十分となったり混練が困難になるため、望ましくは
20〜100重量部である。なお、液剤の添加量は、多
孔質体の孔径と空隙率を決定するファクターであり、用
途に応じて10〜150重量部の範囲で適宜決定する。
【0011】本発明は、上記のTHV、エステル系化合
物及び酸化けい素系化合物からなる高分子マトリックス
を成形した後に、エステル系化合物を有機溶剤によって
抽出してフッ素樹脂多孔質体を製造するものである。こ
の方法は、以下のような三つの工程からなる。第一の工
程は、THV、エステル系化合物、及び酸化けい素系化
合物の微粒子の三者からなる混合物を調製する工程であ
る。この混合物は、ニーダー、二本ロール等の混練機に
より、THVの融点あるいは軟化点以上の温度下での混
練によって得ることができ、押出成形機や二本ロール等
のように混練と同時に成形の機能を持っていれば、成形
を兼ねることもできる。なお、混合の際、THV、エス
テル系化合物、及び微粒子の三者を同時に混練機に投入
したり、あるいは、あらかじめニーダー等によってエス
テル系化合物と微粒子とを混合物としておいて、THV
とともに混練機に投入するなど、本発明における混練工
程のプロセスは問わない。
【0012】第二の工程は、混合物をフラットなシート
状、凹凸を有するシート状あるいは円筒状等の成形体へ
と加工する工程である。この工程は、第一工程で目的と
する形状が得られていれば省略してもよく、この工程を
要する場合は、エンボス、プレス、圧延等を施せばよ
い。なお、本発明における成形加工の方法には特に限定
はなく、用途に合わせて適宜選択すればよい。
【0013】第三の工程は、エステル系化合物を抽出す
る工程で、有機溶剤に浸漬することにより行う。上記の
エステル系化合物を抽出する溶剤としては、トルエン、
ヘキサン、ベンゼン、ゴム揮発油等が挙げられるが、本
発明においてはこれらに限定されず、工程における合理
性によって適宜選択すればよい。また、抽出の方法につ
いても、特に限定はない。抽出後において、多孔質体に
残存する有機溶剤を除去するのに乾燥を要するが、自然
乾燥あるいは加熱や送風による強制乾燥の手段をとるこ
とは任意である。また、必要に応じて裁断や穴あけ等の
後処理を施すことも任意である。
【0014】このようにして、複雑な構造の空隙をもつ
多孔質体が得られるが、空隙の構造は、エステル系化合
物の種類等によって決定される。例えば、抽出前までエ
ステル系化合物とTHVの相分離がなければ、図3に示
すような構造の多孔質体が得られ、抽出前に一部のエス
テル系化合物が、THVと相分離を起こして海島構造に
なった状態で、相分離した液相を抽出すると図4に示す
ような構造の多孔質体が得られる。この相分離はTHV
に添加するエステル系化合物の量により決定され、エス
テル系化合物の添加量がTHVにおける飽和量を上回る
と相分離して、図3に示すような構造の多孔質体とな
り、添加量が飽和量を下回ると相分離せず、図4に示す
ような構造を持つ多孔質体となる。
【0015】
【実施例】次に、具体的に実施例及び比較例を挙げて本
発明をさらに詳細に説明する。なお、本発明は以下の実
施例の記載に限定されるものではない。
【0016】
【実施例1】室温にて加圧ニーダーで、表1に示した配
合組成の混練物1−1、1−2及び1−3を得た。な
お、シリカ粒子は、一次粒子の平均粒径が16nm、凝
集粒子の平均粒径が9μmであるニップシールLP(日
本シリカ工業社製 商品名)、アジピン酸ポリエステル
は、アジピン酸ポリエステル系液剤:PN−220(旭
電化工業社製 商品名)を使用した。
【0017】
【表1】
【0018】次に、約160℃に温度調節した二本ロー
ルにて、THV:THV200(住友スリーエム社製
商品名)100重量部と上記三種類の混練物150重量
部との混合分散を試みたが、混練物1−1はデカリンの
揮発が多く作業が困難なために中止し、混練物1−2及
び1−3からは厚さが約1mmの半透明なシート状物を
得た。混練物1−2からのシートはブリードしており液
剤とTHVが相分離していると考察でき、混練物1−3
はブリードせず液剤とTHVが相分離していないと考察
できる。この結果、デカリンは沸点が低いために本発明
における液剤として不適であることがわかった。なお、
混練物1−2及び1−3から得たシート状物を、室温に
てバットに入れたトルエンに3時間浸漬し、取り出して
から一昼夜室温にて放置し、さらにドライヤーで温風を
あてたところ白色不透明のシート状物を得た。この混練
物1−2から得たシート状物の断面を電子顕微鏡で観察
したところ、図4に示すような構造になり、1−3から
得たシート状物は図3に示すような構造になっていた。
そして、実施例2に示したシリコーンボールによる多孔
質体の性能試験を行ったところ、シリコーンボールは透
過せずに水だけがフラスコ7に溜った。
【0018】
【実施例2】室温にて加圧ニーダーで、液剤を100重
量部、ニップシールLPを50重量部からなる7種類の
混練物を得た。なお、7種類の混練物に使用した液剤は
表2に示した通りである。そして、上記混練物150重
量部とTHV200(100重量部)を約160℃に温
度調節した二本ロールで混合したが、このときの混練状
況は表2に示した通りであった。
【0019】
【表2】
【0020】ロール混練の結果、混練物2−3、2−
4、2−5、2−6、2−7からは、厚さが約1mmの
半透明なシート状物を得た。得られたシート状物を、室
温でバットに入れたトルエンに3時間浸漬し、取り出し
てから一昼夜室温にて放置し、さらにドライヤーにて温
風をあてたところ白色不透明のシート状物を得た。そし
て、シリコーンボールによる多孔質体の性能試験を行っ
た。 (多孔質体の性能試験方法)実施例1及び実施例2によ
り得た多孔質体を直径49mmの円盤状に切り取ってこ
れを試験片5とし、図5に示す装置に組み込んで評価し
た。これについて詳細は次の通りである。試験片5をホ
ルダー4に濾紙6と共に組み込んだ。一方、平均粒径
0.5μmのシリコーンボール:トスパール105(東
芝シリコン社製 商品名)の10%分散水を上方から注
ぎ、シリコーンボールと水の通過状況を観察し、下記の
基準で評価した。 A:水だけがフラスコ7に溜まった。……合格 B:水とシリコーンボールとがフラスコ7に溜まった。
……不合格 C:水もシリコーンボールもフラスコ7に溜まらない。
……不合格 多孔質体の性能試験の結果は、表3の通りであった。
【0021】
【表3】
【0022】上記より、本発明の多孔質体(混練物2−
3、2−4、2−5、2−6、2−7からのシート状
物)は、内部の空隙が複雑な構造をし、孔径が0.5μ
m以下であるフッ素系高分子からなる多孔質体が得られ
ることが確認できた。
【0023】
【実施例3】THV200を100重量部、DEPをx
重量部(xは6水準:x=0、10、100、200、
300、400)及びシリカ粒子(ニップシールLP)
をy重量部(yは6水準:y=0、5、15、20、5
0、100、200)からなる30種類の配合を、約1
60℃に温度調節した二本ロールで混合したが、このと
きの混練状況は表4に示した通りであった。なお、DE
Pとシリカ粒子はあらかじめ室温のニーダーで混練して
混合物としてから二本ロールに投入した。
【0024】
【表4】
【0025】そして、上記の混練結果で良好であった配
合(表4で〇と記載されている配合)をプレス成形して
厚さが約1mmの透明あるいは半透明なシート状物を得
た。得られたシート状物を、室温にてバットに入れたト
ルエンに3時間浸漬し、取り出してから一昼夜室温にて
放置し、さらにドライヤーにて温風をあてたところ白色
不透明のシート状物を得た。そして、実施例2に記載し
た方法のシリコーンボールによる多孔質体の性能試験
(評価基準も実施例2に記載した通り)を行ったとこ
ろ、表5に示した通りの結果であった。
【0026】
【表5】
【0027】以上の結果、本発明による処方(THV1
00重量部、液剤5〜300重量部、酸化けい素化合物
10〜150重量部)による配合のみから多孔質体が得
られた。
【0028】
【実施例4】THVのペレット:THV200及びTH
V500(いずれも住友スリーエム社製 商品名)50
重量部づつ、アジピン酸ポリエステル系液剤:PN−2
20(旭電化工業社製 商品名)100重量部、ニップ
シールLP50重量部を、室温にて容器中で攪拌してペ
レットが分散された粘土状の混合物を得た。得られた混
合物を、二軸押出機に手投入により供給して円筒状の成
形物を得た。得られた混練物を切開したところシート状
になり、これを室温でバットに入れたトルエンに3時間
浸漬し、取り出してから一昼夜室温で放置し、さらにド
ライヤーで温風をあてたところ白色不透明のシート状物
を得た。このシート状物の断面を電子顕微鏡で観察した
ところ、図3に示すような構造になっていた。そして、
シリコーンボールによる多孔質体の性能試験を行った。
そして、実施例2に示したシリコーンボールによる多孔
質体の性能試験を行ったところ、シリコーンボールは透
過せずに水だけがフラスコ7に溜った。
【0029】
【比較例1】室温にて加圧ニーダーで、DOP100重
量部とニップシールLP50重量部とからなる実施例1
で使用した粘土状の混練物を約180℃に温度調節した
二本ロールで、PVDF:6000HD(アトケムルジ
ャパン社製 商品名)100重量部と上記混練物150
重量部を混合分散して、厚さが約1mmの半透明なシー
ト状物を得たが、すぐに割れて次工程に進めなかった。
【0030】
【比較例2】室温にて加圧ニーダーで、DOP100重
量部とニップシールLP50重量部とからなる実施例1
で使用した粘土状の混練物を約180℃に温度調節した
二本ロールで、PVDF:6000HD(アトケムルジ
ャパン社製 商品名)100重量部と上記混練物150
重量部を混合分散して、厚さが約1mmの半透明なシー
ト状物を得たが、すぐに割れて次工程に進めなかった。
得られたシート状物を、室温でバットに入れたトルエン
に3時間浸漬し、取り出してから一昼夜室温で放置し、
さらにドライヤーで温風をあてたところ白色不透明のシ
ート状物を得たが、すぐに割れて評価ができなかった。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、複雑な構造の空隙をも
つフッ素樹脂多孔質体を工業的に量産することができ
る。従って、二次電池のように、多孔質体を介した双方
の液相の間で化学反応が起こる場合に最適である、上記
構造の多孔質体に対する需要増大に対処することができ
る。また、本発明の多孔質体は、耐薬品性や長期耐久性
等の卓越した特性をもつフッ素樹脂の長所が生かされる
ので、従来の多孔質体では使用に堪え得なかった箇所に
も十分に使用でき、広い応用面を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】焼結法により得た多孔質体の構造を例示した模
式図である。
【図2】可溶性粉末を用いた抽出法により得た多孔質体
の構造を例示した模式図である。
【図3】高分子と相溶性が良い液剤を用いた抽出法によ
り得た多孔質体の構造を例示した模式図である。
【図4】高分子と相溶性が低い液剤を用いた抽出法によ
り得た多孔質体の構造を例示した模式図である。
【図5】多孔質体の性能試験に使用した装置を例示した
模式図である。
【符号の説明】
1 高分子 2 空隙 3 粒子 4 ホルダー 5 試験片 6 濾紙 7 フラスコ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 27/16 KJJ C08L 27/16 KJJ 27/18 KJJ 27/18 KJJ 27/20 KJJ 27/20 KJJ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロ
    プロピレン−ビニリデンフルオライド共重合体100重
    量部、沸点又は分解点が200℃以上で、溶解度パラメ
    ーターが8.0〜11.0であるエステル系化合物5〜
    300重量部、及び平均粒径100μm以下の酸化けい
    素系化合物10〜150重量部からなるマトリックスを
    成形した後に、エステル系化合物を有機溶剤によって抽
    出することを特徴とするフッ素樹脂多孔質体の製造方
    法。
  2. 【請求項2】エステル系化合物が、アジピン酸エステル
    系ポリエステル、アジピン酸ジオクチル、あるいは両者
    の混合物であることを特徴とする請求項1の製造方法。
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