JPH09321523A - アンテナ調整支援方法及び衛星信号受信装置 - Google Patents

アンテナ調整支援方法及び衛星信号受信装置

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JPH09321523A
JPH09321523A JP13704996A JP13704996A JPH09321523A JP H09321523 A JPH09321523 A JP H09321523A JP 13704996 A JP13704996 A JP 13704996A JP 13704996 A JP13704996 A JP 13704996A JP H09321523 A JPH09321523 A JP H09321523A
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JP
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satellite
signal
reception
antenna
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JP13704996A
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English (en)
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Jun Uemura
順 植村
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Maspro Denkoh Corp
Original Assignee
Maspro Denkoh Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アンテナ方向を受信希望衛星方向に調整する
調整作業を、簡単且つ確実に行えるようにする。 【解決手段】 人工衛星からの電波を受信するパラボラ
アンテナからなる屋外装置と、受信信号の中から所定衛
星,所定チャンネルの放送データを復元する屋内装置と
からなり、屋外装置に表示部を設けて、アンテナ方向調
整時に受信レベルを表示できるようにした衛星信号受信
装置において、屋内装置側でプリセットを選択(S140:YE
S)し、アンテナの設置位置及び受信希望衛星を指定すれ
ば、プリセット処理(S150)により、アンテナを受信希望
衛星方向に向けるための調整方法(仰角,方位角)をデ
ィスプレイに表示し、アンテナ方向調整を選択(S160:YE
S)すれば、アンテナ方向調整処理(S170)により、受信希
望衛星からのデータを復元できている場合にのみ表示部
に受信レベルを表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人工衛星からの送
信電波を受信し、受信信号を所定の中間周波数に変換し
て出力するアンテナ,コンバータからなる屋外装置と、
この屋外装置から出力される受信信号の中から所定衛星
・所定チャンネルの衛星信号を選局・復調する選局・復
調手段を備えた屋内装置とからなる衛星信号受信装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】この種の装置では、衛星信号の受信状態
が最良となるように、アンテナの開口面を、受信すべき
人工衛星に正確に向ける必要がある。そこで従来より、
この種の装置においては、アンテナ方向の調整作業を簡
単且つ正確に行えるようにするために、屋外装置或いは
屋内装置側に、受信信号の信号レベルを検出する検出回
路を設け、屋外装置側に、この検出回路にて検出された
受信レベルを表示する表示器を設けることが提案され、
実用化されている(例えば特開昭63−74202号公
報)。
【0003】そして、この提案の装置によれば、屋外装
置に設けた表示器に受信レベルを表示させることができ
るので、アンテナ方向の調整時に、表示器の表示状態か
ら受信レベルが最大となるアンテナ方向を簡単に見つけ
ることができ、アンテナ方向の調整作業を短時間で正確
に行うことができるようになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来装置では、表示器に受信レベルを表示させる際には、
受信レベルを検出する検出回路の出力信号をそのまま用
いるようにしていたため、アンテナの開口面が受信すべ
き人工衛星(以下、受信希望衛星という)からずれてお
り、アンテナが、例えば、静止軌道上で受信希望衛星の
隣に配置された他の人工衛星からの送信電波を受信して
いるような場合であっても、表示器に、その受信レベル
が表示されてしまい、アンテナ方向を誤調整してしまう
といった問題があった。
【0005】つまり、従来では、受信信号を検波してそ
の電圧レベルを直接検出するとか、或いは受信信号を所
定レベルまで増幅する自動利得調整回路(AGC回路)
を内蔵した増幅回路内での自動利得調整用の制御信号
(AGC信号)の電圧レベルを検出すること等により、
受信レベルを検出し、その検出結果に応じて表示器を駆
動するようにしている。しかし、静止軌道上には、所定
間隔(例えば4度間隔)で人工衛星が配置されているの
で、アンテナの開口面を受信希望衛星に向けて設置して
も、アンテナが受信希望衛星からの送信電波を受波する
とは限らず、受信希望衛星とは異なる人工衛星からの送
信電波を受波してしまうことがある。そして、このよう
な場合には、アンテナにて受波された希望しない人工衛
星からの送信電波が、コンバータにて中間周波数に変換
されることから、検出回路にて、その受信信号の信号レ
ベルが検出されて、受信レベルが表示器に表示されるこ
とになり、アンテナ方向調整時にアンテナ方向を受信希
望衛星とは異なる人工衛星に向けて調整してしまう、と
いった問題が生じるのである。
【0006】本発明は、こうした問題に鑑みなされたも
ので、アンテナ方向の調整時に、屋外装置側にて受信レ
ベルを表示して、その調整作業を容易に行えるようにす
るだけでなく、アンテナ方向を、受信希望衛星に向けて
確実に調整できるようにすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めになされた請求項1に記載の発明は、手動で開口面の
向きを変更可能なアンテナと、このアンテナにて受信さ
れた人工衛星からの送信電波を所定の中間周波数に変換
して出力するコンバータとを備えた屋外装置と、屋外装
置にケーブルを介して接続され、コンバータにて中間周
波数に変換された受信信号の中から、外部から指定され
た所定衛星・所定チャンネルの衛星信号を選局・復調す
る選局・復調手段を備えた屋内装置と、からなる衛星信
号受信装置において、アンテナの向き(つまりアンテナ
方向)の調整作業を支援するアンテナ調整支援方法であ
って、アンテナの設置位置及び受信希望衛星に基づき、
アンテナの開口面の方向を表わす方位角及び仰角を演算
し、その演算結果に従いアンテナの調整方法を報知する
調整方法報知動作と、受信信号の信号レベルと該受信信
号を送信してきた人工衛星を特定するデータとを検出
し、人工衛星を特定するデータが受信希望衛星である場
合に、検出した信号レベルを屋外装置に設けられたレベ
ル表示器に表示する受信レベル表示動作とを、夫々、外
部からの指令に従い行なうことを特徴とする。
【0008】つまり、本発明方法においては、調整方法
報知動作により、調整作業者に対して、アンテナにて受
信希望衛星からの送信電波を受信するにはアンテナの開
口面をどの方向に調整すればよいのかといったアンテナ
の調整方法を案内し、受信レベル表示動作により、アン
テナが受信希望衛星からの信号を受信している場合にだ
け、受信希望衛星からの信号の受信レベルをレベル表示
器に表示する。
【0009】従って、本発明方法によれば、アンテナ方
向の調整作業者は、調整方法報知動作によって案内され
たアンテナの調整方法に従いアンテナ方向を調整するこ
とにより、アンテナを受信希望衛星方向に簡単に調整す
ることができ、また、受信レベル表示動作によってレベ
ル表示器に表示された受信レベルを見ながらアンテナ方
向を微調整することにより、アンテナ方向を、受信希望
衛星からの信号を受信するのに最適な方向に設定するこ
とができる。このため、本発明方法によれば、アンテナ
方向を受信希望衛星とは異なる人工衛星に向けて調整し
てしまう、といった従来の問題を確実に防止できる。
【0010】また本発明方法によれば、こうした調整作
業支援のための調整方法報知動作及び受信レベル表示動
作を、外部からの指令によって行うようにしているの
で、調整作業者は、衛星受信装置に対して、これら各動
作を必要に応じて実行させることができ、使い勝手のよ
い衛星信号受信装置を実現できる。
【0011】次に、請求項2に記載のアンテナ調整支援
方法では、少なくとも調整方法報知動作及び受信レベル
表示動作を含む衛星信号受信装置の機能選択メニューを
所定の表示手段に表示し、その表示した機能選択メニュ
ー上にて調整方法報知動作が選択されると、アンテナの
設置位置及び受信希望衛星を受け付ける受信条件受付画
像を表示手段に表示し、更にこの受信条件受付画像に従
いアンテナの設置位置及び受信希望衛星が入力される
と、その入力された受信条件に従い、アンテナの開口面
を受信希望衛星に向けるためのアンテナの方位角及び仰
角を演算して、その演算結果を表示手段に表示し、また
機能選択メニュー上にて受信レベル表示動作が選択され
ると、受信信号の信号レベルとこの受信信号を送信して
きた人工衛星を特定するデータとを検出し、その人工衛
星を特定するデータが受信希望衛星である場合に、検出
した信号レベルをレベル表示器に表示する受信レベル表
示動作を開始する。
【0012】従って、本発明方法によれば、アンテナ方
向を調整する際、表示手段に表示された機能選択メニュ
ー上にて調整方法報知動作を選択して、表示手段に受信
条件受付画像を表示させ、その受信条件受付画像に従い
アンテナの設置位置及び受信希望衛星を入力すれば、表
示手段に、アンテナの調整方法(つまりアンテナの開口
面を受信希望衛星に向けるための方位角及び仰角)が表
示され、また表示手段に表示された機能選択メニュー上
にて受信レベル表示動作を選択すれば、屋外装置に設け
られたレベル表示器に、受信希望衛星からの信号の受信
レベルが表示されることになる。つまり本発明方法によ
れば、調整作業者は、表示手段に表示された画像に従い
衛星信号受信装置に対して所望の指令を入力することに
より、アンテナの調整方法を表示手段に表示させたり、
受信レベルをレベル表示器に表示させることができる。
従って、本発明方法によれば、アンテナ方向の調整作業
を極めて簡単な操作で行うことができるようになり、ユ
ーザインタフェースの優れた衛星信号受信装置を実現で
きる。
【0013】一方、請求項3に記載の発明は、手動で開
口面の向きを変更可能なアンテナと、このアンテナにて
受信された人工衛星からの送信電波を所定の中間周波数
に変換して出力するコンバータとを備えた屋外装置と、
この屋外装置にケーブルを介して接続され、コンバータ
にて中間周波数に変換された受信信号の中から、外部か
ら指定された所定衛星・所定チャンネルの衛星信号を選
局・復調する選局・復調手段を備えた屋内装置とからな
る衛星信号受信装置に、請求項2に記載の発明方法を実
現するための手段を設けた衛星信号受信装置である。
【0014】即ち、請求項3に記載の衛星信号受信装置
においては、屋外装置及び屋内装置のいずれか一方に、
コンバータから出力される受信信号の信号レベルを検出
するレベル検出手段が、屋外装置に、該レベル検出手段
にて検出された受信レベルを表示するレベル表示器が、
屋内装置に、選局・復調手段が選局・復調する衛星信号
のチャンネル番号を含む各種指令を外部操作によって入
力するための入力手段が、夫々備えられる。
【0015】そして、屋内装置において、入力手段から
機能選択メニューの表示指令が入力されると、機能選択
メニュー表示制御手段が、少なくともアンテナの調整方
法の報知動作,及びレベル表示器への受信レベルの表示
動作を含む当該装置に付与された機能の選択メニュー
を、所定の表示手段に表示する。
【0016】また、その表示した機能選択メニューに従
い、入力手段を介してアンテナの調整方法報知動作が選
択されると、受信条件受付画像表示制御手段が、アンテ
ナの設置位置及び受信希望衛星を受け付ける受信条件受
付画像を表示手段に表示し、更にその表示した受信条件
受付画像に従い、入力手段からアンテナの設置位置及び
受信希望衛星が入力されると、調整方法表示制御手段
が、その入力された受信条件に従いアンテナの開口面を
受信希望衛星に向けるための方位角及び仰角を演算し
て、その演算結果を表示手段に表示する。
【0017】一方、機能選択メニュー表示制御手段が表
示した機能選択メニューに従い、入力手段を介して受信
レベル表示動作が選択されると、衛星判定手段が、選局
・復調手段にて復調された衛星信号の中から、この衛星
信号を送信してきた人工衛星を特定するデータを抽出す
ると共に、その抽出したデータに基づき選局・復調手段
にて受信希望衛星からの衛星信号が復調されているか否
かを判定する。そして、この衛星判定手段にて、復調さ
れた衛星信号が受信希望衛星からの信号であると判断さ
れると、受信レベル表示制御手段が、レベル検出手段に
て検出された受信レベルをレベル表示器に表示する。
【0018】このため、本発明の衛星信号受信装置によ
れば、アンテナ方向を調整するに当たって、入力手段を
操作して、表示手段に機能選択メニューを表示させ、更
にその表示された機能選択メニューに従い調整方法報知
動作を選択すれば、表示手段に、アンテナの設置位置及
び受信希望衛星を受け付ける受信条件受付画像が表示さ
れ、更に、この受信条件受付画像に従いアンテナの設置
位置及び受信希望衛星を入力すれば、表示手段に、アン
テナの開口面を受信希望衛星に向けるための方位角及び
仰角が表示されることになり、その表示画面から、アン
テナの開口面を受信希望衛星に向けるためのアンテナの
調整方法を知ることができる。
【0019】また、表示手段に機能選択メニューが表示
されている状態で、入力手段を操作して、受信レベル表
示動作を選択すれば、屋外装置に設けられたレベル表示
器に、受信希望衛星からの信号の受信レベルが表示され
る。そしてこのようにレベル表示器に受信レベルが表示
された状態で、その表示された受信レベルを見ながら、
アンテナ方向を調整すれば、アンテナ方向を、受信希望
衛星からの信号を受信するのに最適な方向に設定するこ
とができる。
【0020】従って、本発明の衛星信号受信装置によれ
ば、アンテナを受信希望衛星からの信号を良好に受信で
きる方向に簡単且つ正確に調整することができ、アンテ
ナを受信希望衛星とは異なる人工衛星に向けて調整して
しまうといった問題を防止できる。また、アンテナ方向
の調整作業時には、表示手段の表示画像を見ながら入力
手段を操作するだけで、アンテナの調整方法を知ること
ができると共に、レベル表示器に受信希望衛星からの信
号の受信レベルを表示させることができることから、極
めて簡単な操作で、アンテナ方向調整時の作業効率を向
上できる。
【0021】ここで、本発明(請求項3)は、人工衛星
からの送信電波を受信する衛星信号受信装置であれば適
用できるが、特に、請求項4に記載のように、選局・復
調手段にて、人工衛星から送信されてくるデジタル放送
信号を選局・復調する、デジタル放送受信用の衛星信号
受信装置に適用すれば、より効果を発揮できる。
【0022】つまり、アナログ放送信号を受信する衛星
信号受信装置においても、アンテナ方向の調整作業は必
要であるが、この装置では、復調すべき信号がアナログ
信号であるため、アンテナ方向のずれ等によって受信レ
ベルが多少変動しても、衛星信号を復調して、映像・音
声等を再生することは可能である。しかし、デジタル放
送信号を受信する衛星信号受信装置の場合、信号レベル
がデジタルデータを復元(デコード)可能なレベルから
少しでも低下すると、衛星信号を復元して、映像・音声
等を再生することができなくなる。また、人工衛星を利
用したデジタル放送では、放送電波一波当たりに複数チ
ャンネル分のデータが多重化され、しかも、こうした放
送電波は、多数の人工衛星から送信されてくる。従っ
て、デジタル放送信号を受信する衛星信号受信装置で
は、アンテナ方向を極めて正確に調整する必要がある。
そして、本発明によれば、アンテナを受信希望衛星に向
ける調整作業を簡単且つ正確に行うことができるので、
このようなデジタル放送受信用の衛星信号受信装置に本
発明を適用すれば、その効果を充分発揮することができ
るようになるのである。
【0023】なお、このようなデジタル放送を行う人工
衛星では、地上からの放送電波を中継する各トランスポ
ンダ毎に、上記複数チャンネル分の番組情報に加えて、
この放送電波を中継した衛星名等を表す衛星情報等も同
時に送信するようにされているため、請求項4に記載の
衛星判定手段において、選局・復調手段にて復調された
衛星信号の中から人工衛星を特定する際には、復調され
たデジタル放送信号の中から衛星名データを抽出するよ
うにすればよく、本発明を容易に実現することができ
る。
【0024】そして、本発明において、コンバータから
出力される受信信号の信号レベルを検出するレベル検出
手段としては、例えば、屋外装置側にて、コンバータに
て周波数変換された受信信号を検波してその電圧レベル
を直接検出するように構成してもよく、或いは、屋内装
置側にて、選局・復調手段に受信信号を所定レベルにす
るために通常設けられているAGC回路付き増幅回路か
らAGC信号を取り出し、そのAGC信号の電圧レベル
から受信信号の信号レベル(受信レベル)を検出するよ
うに構成してもよい。
【0025】一方、屋内装置は、衛星信号を復調する専
用のチューナとして構成することもできるし、請求項5
に記載のように、パーソナルコンピュータ用の制御プロ
グラムを記憶した記憶媒体と、パーソナルコンピュータ
の内部バスに接続されてパーソナルコンピュータとの間
でデータを入出力する受信ユニットとから構成すること
により、屋内装置側の各手段の機能を、パーソナルコン
ピュータとその内部バスに接続される受信ユニットとに
よって実現させることもできる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例を図面と共
に説明する。まず図1は、地上からのデジタル放送用の
電波を中継する多数のトランスポンダからなるデジタル
放送用人工衛星からの送信電波を受信し、その受信信号
の中から所望チャンネルのデジタル放送データを復元す
る、デジタル放送信号受信用の衛星信号受信装置全体の
構成を表す斜視図である。
【0027】図1に示す如く、本実施例の衛星信号受信
装置は、屋外装置としてのパラボラアンテナ2と、屋内
装置としての受信ユニット6とから構成されている。パ
ラボラアンテナ2は、支柱12に取付具14を介して開
口面方向を調整可能に固定された反射鏡10と、この反
射鏡10の焦点位置に支持腕18を介して固定された一
次放射器16及びコンバータ20とから構成されてい
る。コンバータ20は、一次放射器16で受波された人
工衛星からの送信電波を所定の中間周波数帯(例えば1
GHz帯)の受信信号に変換し、この受信信号を同軸ケ
ーブルを介して受信ユニット6に出力するためのもので
あり、本実施例では、レベル表示器として、1つのLE
Dからなる表示部22が備えられている。
【0028】一方、受信ユニット6は、コンピュータ本
体4aに、キーボード4b及びディスプレイ4cを接続
した汎用パーソナルコンピュータ(以下、単にパソコン
という)4に対する拡張ボードとして構成されており、
パソコン4の拡張用スロットに装着することにより、パ
ソコン4の内部バスに接続される。
【0029】そして、受信ユニット6は、使用者が、パ
ソコン4をCD−ROM等の記憶媒体4dに格納された
衛星信号受信用のアプリケーションソフトにて動作さ
せ、更にキーボード4bや図示しないマウス等の入力手
段を操作して、パソコン4側から受信ユニット6に対し
て各種サービス選択指令を入力することにより動作す
る。
【0030】例えば、衛星信号の受信時には、コンバー
タ20側より同軸ケーブルを介して伝送されてくる受信
信号の中から、パソコン4側から指定された所定衛星,
所定チャンネルのデジタル放送信号を選局・復調して、
映像・音声再生用のデジタルデータをパソコン4側に出
力することにより、パソコン4に対して、その復調した
デジタルデータを再生させる。なお、映像データの再生
には、パソコン4に接続された表示手段としてのディス
プレイ4cが使用され、音声データの再生には、パソコ
ン4に内蔵された音源及びスピーカが使用される。
【0031】また、受信ユニット6には、商用電源(例
えばAC100V)を所定の直流電圧(例えばDC15
V)に変換するAC/DC変換器8が接続されており、
受信ユニット6は、このAC/DC変換器8から直流電
圧を受けて動作する。なお、受信ユニット6の動作用の
電源は、パソコン4の本体4a側から供給するようにし
てもよい。
【0032】次に、図2は、コンバータ20の構成を表
すブロック図である。図2に示す如く、コンバータ20
は、一次放射器16で受波された人工衛星からの送信電
波を所定中間周波数(例えば1GHz帯)の受信信号に
変換する周波数変換回路24を備えている。
【0033】この周波数変換回路24は、一次放射器1
6に設けられた水平偏波の送信電波を受波するプローブ
16hからの信号(水平偏波信号)を周波数変換する部
分と、一次放射器16に設けられた垂直偏波の送信電波
を受波するプローブ16vからの信号(垂直偏波信号)
を周波数変換する部分との2系統に分離されている。
【0034】そして、このように2系統に分離された各
部は、夫々、各プローブ16h,16vからの水平偏波
信号及び垂直偏波信号を夫々増幅する低雑音増幅器(L
NA)24ah,24avと、各LNA24ah,24
avにて増幅された水平偏波信号及び垂直偏波信号の中
から受信に不要な周波数帯の信号を除去するバンドパス
フィルタ(BPF)24bh,24bvと、各BPF2
4bh,24bvを通過した水平偏波信号及び垂直偏波
信号を夫々受け、これら各信号と、局部発振器(局発)
24cから出力され分配器24dにて2分配された所定
周波数の高周波信号(局発信号)とを夫々混合して、そ
の差分の信号を中間周波信号(つまり受信信号)として
生成するミキサ24eh,24evと、各ミキサ24e
h,24evにて中間周波信号に変換された水平偏波信
号及び垂直偏波信号を夫々増幅する中間周波増幅器(I
FA)24fh,24fvと、から構成されている。
【0035】また、周波数変換回路24内では、上記各
部にて中間周波数に変換され、増幅された水平偏波信号
及び垂直偏波信号のいずれか一方を、偏波選択回路24
gにて選択し、その選択した水平偏波又は垂直偏波の受
信信号を更に中間周波増幅器(IFA)24hにて増幅
して、受信ユニット6側に出力する。
【0036】一方、周波数変換回路24にて周波数変換
された受信信号(水平偏波信号又は垂直偏波信号)を受
信ユニット6側に出力する伝送経路上には、受信ユニッ
ト6側から伝送されてきた電源供給信号を分離する電源
分離回路26が設けられている。そして、この電源分離
回路26にて分離された電源供給信号は、電源回路2
7,偏波判別回路28,及び表示制御信号再生回路32
に夫々入力される。
【0037】電源回路27は、受信ユニット6から伝送
されてきた電源供給信号から、コンバータ20の内部回
路を動作させるための所定の直流定電圧(例えばDC5
V)を生成して、内部回路各部へ電源供給を行なう。ま
た偏波判別回路28は、電源供給信号が、予め設定され
た水平偏波受信用の所定電圧(例えば15V)か垂直偏
波受信用の所定電圧(例えば11V)かを判定すること
により、受信ユニット6側に受信信号として出力すべき
信号は水平偏波信号であるか垂直偏波信号であるかを判
別する。そして、その判別結果を表わす偏波判別信号
は、偏波切換制御回路30に入力され、偏波切換制御回
路30は、この偏波判別信号に従い、周波数変換回路2
4内の偏波選択回路24gが受信信号として選択する偏
波信号を切り換える。
【0038】つまり本実施例では、受信ユニット6から
コンバータ20に対して電源供給を行なうと共に、受信
ユニット6側で、その電源供給信号を15V及び11V
のいずれかに設定することにより、コンバータ20が出
力する受信信号を水平偏波信号にするか垂直偏波信号に
するかを切り換えることができるようにされている。
【0039】また後述するが、受信ユニット6は、電源
供給信号に所定の高周波信号(例えば40kHzの搬送
波)を表示制御信号にて振幅変調した被変調表示制御信
号を重畳することにより、コンバータ20に対して表示
部22を駆動するための表示制御信号を与えるようにさ
れている。
【0040】そして、表示制御信号再生回路32は、電
源分離回路26にて分離された電源供給信号を受けて、
電源供給信号に被変調表示制御信号が重畳されているか
否かを判定することにより、表示制御信号を再生する。
また、この表示制御信号再生回路32で再生された表示
制御信号は、表示部駆動回路34に入力され、表示部駆
動回路34は、その入力された表示制御信号に従い表示
部22を駆動し、LEDを点灯させる。
【0041】つまり、本実施例では、受信ユニット6か
らコンバータ20に表示制御信号を供給することによ
り、表示部22の表示状態を受信ユニット6側で制御で
きるようにされている。次に、図3は、パソコン4の拡
張ボードとして構成された受信ユニット6の構成を表わ
すブロック図である。
【0042】図3に示す如く、受信ユニット6には、選
局・復調手段として、コンバータ20から同軸ケーブル
を介して伝送されてくる受信信号がコンデンサC1を介
して入力され、その受信信号の中から、トランスポンダ
選局信号によって外部から指定された所定衛星・所定ト
ランスポンダの受信信号を選局して復調する選局・復調
回路62と、外部から入力される衛星・プログラム選択
信号に従い、この選局・復調回路62にて復調された受
信信号を、番組情報,スクランブル情報,衛星情報等の
各種パケットデータに分離すると共に、その分離した各
パケットデータの中から所定チャンネルのパケットデー
タを選択して、そのパケットデータに含まれる映像デー
タや音声データ等の各種データを復元(デコード)する
マルチチャンネルデコーダ66とが備えられている。そ
して、マルチチャンネルデコーダ66にてデコードされ
たパケットデータは、バスを介してパソコン4内に取り
込まれる。
【0043】つまり、デジタル放送用の中継局となる人
工衛星は、地上からの放送電波を中継する各トランスポ
ンダ毎に、複数チャンネル分の番組情報と共に、この放
送電波を中継した衛星名等を表す衛星情報や番組情報を
復元するためのスクランブル情報等の付加情報も同時に
送信するようにされている。このため、受信ユニット6
側では、選局・復調回路62及びマルチチャンネルデコ
ーダ66を用いて、パソコン4側から指定された衛星・
プログラムに対応した所定チャンネルのデータを復元
し、これをパソコン4内に入力することにより、パソコ
ン4側で、所定チャンネルの映像・音声を再生できるよ
うにされているのである。
【0044】また受信ユニット6には、AC/DC変換
器8から入力される直流電圧を受けて、内部回路を動作
させるための所定の直流定電圧(例えばDC5V)を生
成する電源回路68と、同じくAC/DC変換器8から
入力される直流電圧を受けて、コンバータ20に電源供
給を行なうための電源供給信号を発生すると共に、その
電源供給信号を15Vにするか11Vにするかを切り換
える偏波切換回路76と、外部から入力される表示制御
信号に従い所定の高周波信号(搬送波)を振幅変調して
被変調表示制御信号を生成し、この被変調表示制御信号
を電源供給信号に重畳する表示制御信号重畳回路78と
が備えられ、この表示制御信号重畳回路78を通過した
電源供給信号を、受信信号遮断用のチョークコイルL1
を介してコンバータ20側に送信するようにされてい
る。
【0045】また更に受信ユニット6には、パソコン4
側から入力されるサービス選択指令に応じて上記各部を
制御する、1チップマイクロコンピュータからなるシス
テムマイコン70、及びシステムマイコン70が上記各
部を制御するための各種データが格納されたメモリ72
が備えられると共に、システムマイコン70から出力さ
れる表示制御用の信号に従い表示制御信号を生成し、こ
れを表示制御信号重畳回路78に出力する表示制御信号
出力回路74が備えられている。なお、システムマイコ
ン70は、表示制御用の信号として、システムテスト状
態信号,受信レベル状態信号(詳しくは、レベル高状態
信号,レベル低状態信号),及びレベル表示許可信号
を、表示制御信号出力回路74に出力するが、これら各
信号及びこの信号に基づき表示制御信号出力回路74に
て生成される表示制御信号については、後述する。
【0046】また、選局・復調回路62には、受信信号
を所定レベルにまで増幅する周知の自動利得調整回路付
増幅器が内蔵されており、本実施例では、この自動利得
調整回路において生成される利得調整用の制御信号(所
謂AGC信号)をシステムマイコン70に入力すること
により、システムマイコン70側にて、このAGC信号
の信号レベル(電圧値)から、受信信号の信号レベル
(受信レベル)を検出できるようにされている。
【0047】次に、本実施例の衛星信号受信装置におい
て、デジタル放送信号の受信及びアンテナ方向調整のた
めに、パソコン4及びシステムマイコン70にて実行さ
れる制御処理について、図4〜図9に示すフローチャー
トに沿って説明する。まず図4は、使用者が、キーボー
ド4b等の操作によって、パソコン4を衛星信号受信用
のアプリケーションソフトにて起動したときに実行され
る衛星信号受信処理を表す。
【0048】図4に示す如く、この処理が開始される
と、まずS100(Sはステップを表す)にて、拡張用
スロットに装着された受信ユニット6に対するサービス
選択信号として、電源ON指令を出力する。すると、受
信ユニット6側では、この電源ON指令を受けたシステ
ムマイコン70が起動し、電源ON信号を電源回路68
に転送することにより、電源回路68を動作させ、受信
ユニット6内各部への電源供給を開始させる。
【0049】次に、S110では、本実施例の衛星信号
受信装置が有する各種機能を使用者に選択させるための
機能選択メニューを、ディスプレイ4cに表示する、機
能選択メニュー表示制御手段としての処理を実行する。
即ち、本実施例では、衛星信号受信装置の機能として、
パラボラアンテナ2からの受信信号の中から所望チャン
ネルのデジタル放送信号を復調して再生する放送受信機
能、パラボラアンテナ2を設置してその開口面を受信希
望衛星に向けるアンテナ方向の調整作業を行う際に、調
整作業者に対して、パラボラアンテナ2の開口面をどの
方向に調整すればよいのかを案内する調整方法報知機
能、及び調整作業者が屋外で実際にパラボラアンテナ2
の方向を調整する際に、コンバータ20に設けられた表
示部22に受信信号のレベルや、パラボラアンテナ2か
ら受信ユニット6に至る信号伝送系の正常・異常を表示
するための表示機能が設定されており、S110では、
図10(a)に示すような機能選択メニューをディスプ
レイ4cに表示して、この表示画面上にて、これら機能
の内のいずれかを使用者に選択させるのである。
【0050】なお、図10(a)に示す機能選択メニュ
ーにおいて、「プリセット」は調整方法報知機能を動作
させるための選択欄であり、「アンテナ方向調整」は受
信レベル等の表示機能を動作させるための選択欄であ
り、「放送受信」は放送受信機能を動作させるための選
択欄であり、「メニューの終了」はパソコン4に対して
衛星信号受信装置としての動作を終了させるための選択
欄である。そして本実施例では、請求項1に記載の調整
方法報知動作が調整方法報知機能によって実現され、受
信レベル表示動作が表示機能によって実現される。
【0051】このようにS110にて機能選択メニュー
を表示すると、S120に移行して、使用者が、機能選
択メニュー上の「メニューの終了」を選択したか否かを
判断する。そして、使用者が「メニューの終了」を選択
した場合には、S130に移行して、受信ユニット6に
電源OFF指令を出力し、当該衛星信号受信処理を終了
する。なお、受信ユニット6側では、システムマイコン
70が電源OFF指令を受けると、電源OFF信号を電
源回路68に転送することにより、電源回路68の動作
を停止させ、受信ユニット6内各部への電源供給を遮断
させる。
【0052】一方、使用者が「メニューの終了」を選択
していなければ、続くS140に移行し、使用者が機能
選択メニュー上の「プリセット」を選択したか否かを判
断する。そして、使用者が「プリセット」を選択した場
合には、S150に移行して、図5に示すプリセット処
理を実行し、このプリセット処理が完了すると、再度S
110に移行する。
【0053】また、使用者が「プリセット」を選択して
いなければ、S160に移行して、使用者が機能選択メ
ニュー上の「アンテナ方向調整」を選択したか否かを判
断する。そして、使用者が「アンテナ方向調整」を選択
した場合には、S170に移行して、図6に示すアンテ
ナ方向調整処理を実行し、このアンテナ方向調整処理が
完了すると、再度S110に移行する。
【0054】また更に、使用者が「アンテナ方向調整」
を選択していなければ、S180に移行して、使用者が
機能選択メニュー上の「放送受信」を選択したか否かを
判断する。そして、使用者が「放送受信」を選択した場
合には、S190に移行して、図8に示す放送受信処理
を実行し、この放送受信処理が完了すると、再度S11
0に移行する。なお、S180にて、使用者が「放送受
信」を選択していないと判断された場合には、そのまま
S110に移行し、上記処理を繰り返す。
【0055】次に、使用者が、衛星信号受信装置に対し
て調整方法報知機能を動作させるために、機能選択メニ
ュー上にて「プリセット」を選択した場合に実行され
る、プリセット処理(S150)について説明する。こ
のプリセット処理は、パラボラアンテナ2の設置位置
(つまり現在地)と当該装置にて受信すべき人工衛星
(受信希望衛星)とから、パラボラアンテナ2の開口面
を受信希望衛星方向に向けるべき方位角と仰角とを演算
して、その演算結果をディスプレイ4cに表示するため
の処理である。
【0056】このため、プリセット処理では、図5に示
す如く、まずS200にて、使用者に対して受信希望衛
星の衛星名及び現在地を夫々指定させるためのプリセッ
トメニューを表示する、受信条件受付画像表示制御手段
としての処理を実行し、続くS210にて、プリセット
メニューに従い受信希望衛星の衛星名と現在地とが指定
されて、受信条件が確定したかどうかを判断し、受信条
件が確定しなければ、再度S200に移行することによ
り、使用者が、受信条件(つまり衛星名及び現在地)を
指定するのを待つ。
【0057】なお、本実施例では、プリセットメニュー
の画面として、当該装置にて受信可能な衛星名を表示し
て使用者にその衛星名を選択させる衛星名設定画面(図
10(b)参照)と、現在地を「電話番号」,「郵便番
号」,「住所」及び「地図」の内のいずれを利用して入
力するかを使用者に選択させる現在地設定画面(図10
(c)参照)と、現在地設定画面上で「地図」が選択さ
れた場合に、ディスプレイ4cに当該装置が使用される
地域の地図(例えば衛星信号受信装置が日本国内用のも
のであれば日本地図)を表示して、その地図上で現在地
を指定させる地図表示画面(図10(d)参照)と、の
3種の選択画面が予め設定されており、使用者は、この
選択画面を切り換えながら、衛星名及び現在地を入力で
きる。例えば、現在地を「電話番号」にて入力する際に
は、プリセットメニューの現在地設定画面を表示させ
て、その中から「電話番号」を選択して、電話番号をキ
ーボード4bから入力すればよく、現在地を「地図」に
て入力する際には、現在地設定画面上で「地図」を選択
して、ディスプレイ4cに図10(d)のように地図を
表示させ、その地図上の任意の点をカーソルKを用いて
現在地として指定すればよい。こうして使用者により現
在地及び受信希望衛星の衛星名が指定されると、S21
0にて肯定判断されて、S220に移行する。するとS
220では、現在地として入力された電話番号等のデー
タから、現在地の緯度・経度を算出し、続くS230に
て、この算出した現在地の緯度・経度と、衛星名とに基
づき、パラボラアンテナ2を受信希望衛星に向けるため
の仰角及び方位角を算出する。なお、この算出には、予
め緯度・経度をパラメータとして、受信可能な人工衛星
毎に仰角及び方位角が設定されたアンテナ方向演算用の
マップが使用される。
【0058】そして、このようにS230にて仰角及び
方位角が算出されると、S240に移行して、その演算
結果に対応したアンテナ調整方法の案内画像(図10
(e)参照)をディスプレイ4cに表示する、調整方法
表示制御手段としての処理を実行する。また、S240
にてアンテナ調整方法の案内画像を表示した後は、S2
50にて、その表示画面上にて「OK」が選択されるこ
とにより案内画像の表示の終了指令が入力されたか否か
を判断し、表示終了指令が入力されていなければ、再度
S240に移行することにより、S240,S250の
処理を繰り返し実行し、表示終了指令が入力されると、
当該プリセット処理を終了する。
【0059】なお、S240にてディスプレイ4cにア
ンテナ調整方法の案内画像を表示する際には、図10
(e)に示すように、パラボラアンテナ2を受信希望衛
星に向けるための方位角及び仰角だけでなく、受信希望
衛星の名称やアンテナ方向を調整する際の注意事項等も
同時に表示する。
【0060】次に、使用者が、衛星信号受信装置に対し
て表示機能を動作させるために、機能選択メニュー上に
て「アンテナ方向調整」を選択した場合に実行される、
アンテナ方向調整処理(S170)について説明する。
このアンテナ方向調整処理は、既述したように、調整作
業者が屋外で実際にパラボラアンテナ2の方向を調整す
る際に、コンバータ20に設けられた表示部22に受信
レベルを表示したり、パラボラアンテナ2から受信ユニ
ット6に至る信号伝送系の状態を表示するための処理で
ある。
【0061】このため、アンテナ方向調整処理では、図
6に示す如く、まずS300にて、使用者に対して、パ
ラボラアンテナ2側の表示部22に受信レベルを表示す
るか、信号伝送系の状態を表示するかを選択させるため
のアンテナ方向調整メニューを表示する。
【0062】なお、このアンテナ方向調整メニューは、
図10(f)に示す如く、「システムテスト」と「調整
スタート」とのいずれかを選択できるようにされてお
り、「システムテスト」が選択された場合には、以降の
処理で、表示部22に信号伝送系の状態を表示するため
の処理を実行し、「調整スタート」が選択された場合に
は、以降の処理で、表示部22に受信レベルを表示する
ための処理を実行する。
【0063】即ち、S300にてアンテナ方向調整メニ
ューを表示すると、S310に移行して、アンテナ方向
調整メニュー上で「システムテスト」が選択されたか否
かを判断し、「システムテスト」が選択されていなけれ
ば、S320に移行して、アンテナ方向調整メニュー上
で「調整スタート」が選択されたか否かを判断し、「調
整スタート」が選択されていなければ、S325に移行
して、アンテナ方向調整メニュー上でメニューの「キャ
ンセル」が選択されたか否かを判断し、「キャンセル」
が選択されていなければ、再度S300に移行する、と
いった手順で、アンテナ方向調整メニュー上で「システ
ムテスト」,「調整スタート」,「キャンセル」の内の
いずれかが選択されるのを待つ。そして、アンテナ方向
調整メニュー上でメニューの「キャンセル」が選択され
ると、S325にて肯定判断されて、当該処理をそのま
ま終了する。
【0064】また、アンテナ方向調整メニュー上で「調
整スタート」が選択されると、S320からS330に
移行し、受信ユニット6の動作モードをアンテナ方向調
整モードに設定する。そして続くS340では、前述の
プリセット処理の実行により既に設定されている受信希
望衛星の衛星名を受信ユニット6に出力する。すると、
受信ユニット6側では、システムマイコン70が、図7
(a)に示す調整処理(S400)を実行し、表示部2
2に受信レベルを表示する。
【0065】次にS350では、使用者のキーボード操
作等によってアンテナ方向調整の終了指令が入力された
か否かを判断することにより、終了指令が入力されるの
を待ち、終了指令が入力されると、S360に移行し
て、受信ユニット6のアンテナ方向調整モードを解除し
た後、当該処理を実行する。なお、S330にて受信ユ
ニット6の動作モードをアンテナ方向調整モードに設定
した後、S360でアンテナ方向調整モードを解除する
までの間は、受信ユニット6側で、表示部22に受信レ
ベルを表示する調整処理が繰り返し実行される。
【0066】一方、アンテナ方向調整メニュー上で「シ
ステムテスト」が選択されると、S310からS370
に移行し、受信ユニット6の動作モードをシステムテス
トモードに設定する。すると、受信ユニット6側では、
システムマイコン70が、図7(b)に示すシステムテ
スト処理(S500)を実行し、表示部22にコンバー
タ20と受信ユニット6との間の信号伝送系が正常であ
るか否かを表示する。
【0067】そして、続くS380では、使用者のキー
ボード操作等によってシステムテストの終了指令が入力
されたか否かを判断することにより、終了指令が入力さ
れるのを待ち、終了指令が入力されると、S390に移
行して、受信ユニット6のシステムテストモードを解除
した後、再度S300に移行する。なお、S370にて
受信ユニット6の動作モードをシステムテストモードに
設定した後、S390でシステムテストモードを解除す
るまでの間は、受信ユニット6側で、表示部22に信号
伝送系の状態を表示するシステムテスト処理が繰り返し
実行される。
【0068】次に、動作モードがアンテナ方向調整モー
ドに設定された場合に、受信ユニット6のシステムマイ
コン70において実行される調整処理(S400)につ
いて説明する。この調整処理は、システムマイコン70
において、例えば所定時間毎に繰り返し実行される処理
であり、図7(a)に示す如く、まずS410にて、パ
ソコン4側から入力される受信希望衛星の衛星名を読み
込む。そして、続くS420では、この衛星名にて特定
された人工衛星からの受信信号の内、1日の内で最も長
く(例えば24時間連続して)放送されているアンテナ
方向調整用チャンネルに対応したトランスポンダの選局
データをメモリ72から読み出し、その読み出した選局
データに対応したトランスポンダ選局信号及び偏波切換
信号を、選局・復調回路62及び偏波切換回路76に夫
々出力する。
【0069】この結果、偏波切換回路76からは、アン
テナ方向調整用チャンネルの送信電波の偏波面に対応し
た15V又は11Vの電源供給信号が出力され、コンバ
ータ20からは、この電源供給信号に応じて、アンテナ
方向調整用チャンネルの送信電波に対応した偏波面信号
が、受信信号として出力されることになる。また、選局
・復調回路62は、コンバータ20側より伝送されてき
た受信信号の中から、アンテナ方向調整用チャンネルに
対応したトランスポンダの受信信号を選局し、マルチチ
ャンネルデコーダ66は、この選局された受信信号を、
番組情報,スクランブル情報,衛星情報等の各種パケッ
トデータに分離する。
【0070】そこで、続くS430では、マルチチャン
ネルデコーダ66にてパケットデータに分離された受信
データがあるか否かを判断することにより、パラボラア
ンテナ2により人工衛星からの送信電波を受信できてい
るか否かを判断し、人工衛星からの送信電波を受信でき
ていない場合には、S495に移行する。
【0071】一方、S430にて、パラボラアンテナ2
により人工衛星からの送信電波を受信できていると判断
されると、S440に移行して、マルチチャンネルデコ
ーダ66にてパケットデータに分離された受信データを
順次検索(サーチ)することにより、衛星情報を含むパ
ケットデータを抽出し、その抽出したパケットデータの
中から、パラボラアンテナが受信している電波を送信し
てきた人工衛星の衛星名を検出する。
【0072】そして、続くS450では、この検出した
衛星名と、S410にて読み込んだ受信希望衛星の衛星
名とを比較することにより、現在パラボラアンテナ2が
受信している電波は、パソコン4側より指定された受信
希望衛星からの電波であるか否か、換言すれば、パラボ
ラアンテナ2は受信希望衛星方向に調整できているか否
か、を判断する衛星判定手段としての処理を実行する。
そして、S450にて、検出した衛星名と受信希望衛星
の衛星名とが一致していないと判断されると、当該処理
を一旦終了する。
【0073】一方、S450にて、衛星名が一致してい
ると判断された場合には、S460に移行して、表示制
御信号出力回路74にレベル表示許可信号を出力し、続
くS470にて、選局・復調回路62から取り込んだA
GC信号の信号レベルから、受信レベルを検出する、レ
ベル検出手段としての処理を実行する。また、続くS4
80では、この検出した受信レベルが、所定値以上か否
かを判断し、受信レベルが所定値以上であれば、S49
0に移行して、表示制御信号出力回路74に受信レベル
が高い旨を表すレベル高状態信号を出力し、逆に受信レ
ベルが所定値未満であれば、S495に移行して、表示
制御信号出力回路74に受信レベルが低い旨を表すレベ
ル低状態信号を出力する。そして、SS490,S49
5にて、表示制御信号出力回路74に受信レベルの状態
を表す状態信号を出力した後は、当該処理を一旦終了す
る。
【0074】次に、動作モードがシステムテストモード
に設定された場合に、受信ユニット6のシステムマイコ
ン70において実行されるシステムテスト処理(S50
0)も、上記調整処理と同様、例えば所定時間毎に繰り
返し実行される。そして、このシステムテスト処理で
は、図7(b)に示す如く、システムテスト状態信号を
表示制御信号出力回路74に出力する(S510)。
【0075】ここで、上記調整処理及びシステムテスト
処理によって、システムマイコン70から表示制御信号
出力回路74に、レベル表示許可信号,受信レベルの状
態を表すレベル高状態信号,レベル低状態信号,或いは
システムテスト状態信号が出力されると、表示制御信号
出力回路74は、これら各信号に応じて、図11(a)
に示すように表示制御信号を生成し、表示制御信号重畳
回路78に出力する。
【0076】即ち、まず、システムマイコン70からシ
ステムテスト状態信号が出力されている場合、表示制御
信号出力回路74は、表示部22にシステムテスト状態
を表示すべく、図11(b)に示すように、1周期Bが
T1で、1周期Bに対するパルス幅Aの比率A/B,つ
まりデューティ比(DUTY)が30%となるパルス信
号を表示制御信号として出力する。すると表示信号重畳
回路78では、この表示制御信号により所定の搬送波を
振幅変調した被変調表示制御信号が生成され、表示信号
重畳回路78からは、コンバータ20に伝送する電源供
給信号として、この被変調表示制御信号を偏波切換回路
76からの出力電圧(15V又は11V)に重畳した電
源供給信号が出力されることになる。
【0077】この結果、コンバータ20側では、表示制
御信号再生回路32にて、周期がT1でデューティ比が
30%の表示制御信号が再生され、表示部駆動回路34
が、その再生した表示制御信号に従い表示部22を駆動
する。従って、システムマイコン70からシステムテス
ト状態信号が出力されている場合、表示部22のLED
は、周期T1,デューティ比30%で、点滅することに
なり、調整作業者は、その表示部22の表示状態(つま
りLEDの点滅状態)を見ることにより、システムマイ
コン70から表示制御信号出力回路74,表示制御信号
重畳回路78,同軸ケーブル等を通ってコンバータ20
に至る表示制御信号の伝送系が正常である旨を確認でき
る。
【0078】一方、システムマイコン70からレベル表
示許可信号が出力されていない場合、つまり受信データ
が存在しないか(S430:NO)、受信データが存在
してもそのデータを送信してきた人工衛星が受信希望衛
星とは異なる(S450:NO)場合、表示制御信号出
力回路74は、衛星不一致として、受信レベル状態信号
の有無に関わらず、Highレベルの表示制御信号を連続出
力する。また、システムマイコン70からレベル表示許
可信号が出力されている場合、表示制御信号出力回路7
4は、システムマイコン70から別途出力される受信レ
ベル状態信号が、受信レベルが高レベルであることを表
すレベル高状態信号であれば、周期T1,デューティ比
(DUTY)50%の表示制御信号を出力し、受信レベ
ルが低レベルであることを表すレベル低状態信号であれ
ば、周期T2(但し、T2>T1),デューティ比50
%の表示制御信号を出力する。
【0079】そして、表示信号重畳回路78は、上記の
ように、表示制御信号出力回路74からの表示制御信号
により所定の搬送波を振幅変調した被変調表示制御信号
を生成し、これを偏波切換回路76からの出力電圧(1
5V又は11V)に重畳した電源供給信号を、コンバー
タ20への伝送信号として出力することから、コンバー
タ20側では、衛星不一致の場合には、表示部22が連
続して点灯され、パラボラアンテナ2にて受信希望衛星
からの電波を受信できている場合には、表示部22が、
デューティ比が50%で、受信レベルに応じて異なる周
期T1,T2で点滅されることになる。この結果、調整
作業者は、表示部22が連続して点灯していれば、パラ
ボラアンテナ2を受信希望衛星方向に調整できていない
ことを知ることができ、表示部22がデューティ比50
%にて交互に点滅していれば、その点滅周期が長いか短
いかによって、受信希望衛星からの送信電波の受信レベ
ルが低いか高いかを知ることができる。
【0080】なお、本実施例においては、表示部22を
上記のように点灯させるための表示制御信号を発生する
表示制御信号出力回路74と、この表示制御信号出力回
路74にレベル表示許可信号及び受信レベル状態信号
(レベル高状態信号,レベル低状態信号)を出力するS
460,S490,S495の処理が受信レベル表示制
御手段に相当する。
【0081】次に、使用者が、衛星信号受信装置に対し
て放送受信機能を動作させるために、機能選択メニュー
上にて「放送受信」を選択した場合に実行される、放送
受信処理(S190)について説明する。図8に示す如
く、放送受信処理では、まずS600にて、受信ユニッ
ト6の動作モードを放送受信モードに設定し、S610
にて、受信チャンネルとして予め設定された初期値を受
信ユニット6に出力する。すると、受信ユニット6側で
は、システムマイコン70が、図9に示す受信処理(S
700)を実行し、マルチチャンネルデコーダ66から
パソコン4側に、指定された受信チャンネルのパケット
データを出力させる。
【0082】このため、続くS620では、受信ユニッ
ト6のマルチチャンネルデコーダ66から入力されるパ
ケットデータを読み込み、このパケットデータから映像
データ及び音声データを生成して、映像データをディス
プレイ4cに、音声データを内蔵スピーカに、夫々出力
することにより、これら各データを再生させる。
【0083】次に、続くS630では、キーボード4b
の操作等によって使用者が受信終了指令を入力したか否
かを判断し、受信終了指令が入力されていなければ、S
640にて、キーボード4bの操作等によって使用者が
受信チャンネルの変更指令を入力したか否かを判断す
る。
【0084】そして、受信チャンネルの変更指令が入力
されていなければ、そのままS620に移行し、逆に、
受信チャンネルの変更指令が入力された場合には、S6
50にて、受信ユニット6に対してその入力された受信
チャンネルの変更指令を出力することにより、受信ユニ
ット6が受信処理(700)によってパソコン4側に入
力してくるパケットデータの受信チャンネルを変更し、
再度S620に移行する。また、S630にて、受信終
了指令が入力されたと判断された場合には、S660に
て、受信ユニット6の放送受信モードを解除し、当該処
理を終了する。
【0085】なお、S600にて受信ユニット6の動作
モードを放送受信モードに設定した後、S660で放送
受信モードを解除するまでの間は、受信ユニット6側
で、指定した受信チャンネルのパケットデータをパソコ
ン4側に入力する受信処理が繰り返し実行される。
【0086】また、このように受信ユニット6のシステ
ムマイコン70にて実行される受信処理は、図9に示す
如く、まずS710にて、パソコン4側から入力される
受信チャンネルを読み込み、続くS720にて、その読
み込んだ受信チャンネルに対応したトランスポンダ選局
データ,パケット選択データ,偏波面等をメモリ72か
ら読み出し、続くS730にて、選局・復調回路62,
マルチチャンネルデコーダ66,及び偏波切換回路76
に、これら各データに対応したトランスポンダ選局信
号,衛星・プログラム選択信号,及び偏波切換信号を出
力する、といった手順で、所定時間毎に実行される。
【0087】以上説明したように、本実施例の衛星信号
受信装置においては、ディスプレイ4cに表示された機
能選択メニュー上にて「プリセット」を選択し、その
後、ディスプレイ4cに表示されるプリセットメニュー
に従い、パラボラアンテナ2の設置位置及び受信希望衛
星の衛星名を指定すれば、ディスプレイ4cにパラボラ
アンテナ2の設置方法(仰角及び方位角)が表示され
る。従って、本実施例によれば、アンテナ方向の調整作
業者は、こうした受信条件入力のための操作を行うこと
により、ディスプレイ4cの表示画像から、パラボラア
ンテナ2を受信希望衛星方向に調整するための設置方法
を知ることができる。そして、この設置方法に従いアン
テナ方向を調整すれば、アンテナを受信希望衛星方向に
簡単に調整することができる。
【0088】また本実施例の衛星信号受信装置において
は、ディスプレイ4cに表示された機能選択メニュー上
にて「アンテナ方向調整」を選択し、その後、ディスプ
レイ4cに表示されるアンテナ方向調整メニュー上にて
「システムテスト」を選択すれば、受信ユニット6から
コンバータ20に、システムテスト用の表示制御信号
(デューティ比30%,周期T1)が出力される。そし
て、このとき、受信ユニット6及びコンバータ20が正
常動作しており、しかも、受信ユニット6からコンバー
タ20に同軸ケーブルを介して表示制御信号が正常に伝
送されている場合、つまり受信ユニット6−コンバータ
20間の信号伝送系が正常である場合には、コンバータ
20に設けられた表示部22が、表示制御信号に応じ
て、周期T1,デューティ比(DUTY)30%にて点
滅する。
【0089】このため、本実施例によれば、調整作業者
は、アンテナ方向を実際に調整する前に、システムテス
トを実行させることにより、表示部22の点滅状態か
ら、受信ユニット6とコンバータ20とは正常に接続さ
れ、また正常動作している旨を確認できる。そして、シ
ステムテストを実行させたにもかかわらず、表示部22
が点滅しない場合には、システムに何等かの異常が生じ
ていることを知ることができ、表示部22の点滅状態を
確認しながら、システムを正常に復旧させることができ
る。
【0090】また次に、本実施例の衛星信号受信装置に
おいては、アンテナ方向調整メニュー上にて「調整スタ
ート」を選択すれば、パラボラアンテナ2により受信希
望衛星からの送信電波を受信できていない場合(衛星不
一致の場合)には、表示部22が連続点灯され、パラボ
ラアンテナ2により受信希望衛星からの送信電波を受信
できている場合には、表示部22が受信信号のレベルに
応じた周期(デューティ比50%,周期T1又はT2)
で点滅される。
【0091】このため、本実施例によれば、上記システ
ムテストによってシステムの正常を確認した後、「調整
スタート」を選択して、アンテナ方向の調整を開始すれ
ば、表示部22の表示状態からパラボラアンテナ2によ
る受信希望衛星からの送信電波の受信状態(受信レベ
ル)を確認しつつ、パラボラアンテナ2の開口面方向を
調整できる。従って、本実施例によれば、アンテナ方向
調整時に、パラボラアンテナ2を受信希望衛星とは異な
る人工衛星方向に調整してしまうといったことを確実に
防止でき、アンテナ方向の調整作業を効率よく行うこと
ができる。
【0092】ここで、上記実施例では、コンバータ20
に、1つのLEDからなる表示部22を設け、この表示
部22を、受信ユニット6から送信されてきた表示制御
信号に従い点滅させることにより、受信レベルやシステ
ムの状態を確認できるように構成したが、例えば、図1
2(a)に示すように、コンバータに、赤(R)と緑
(G)の2種類のLEDからなる表示部を設け、受信ユ
ニットからは、図12(b)に示すように、これら2つ
のLEDの内の一方又は両方を点灯させるための点灯信
号を、表示制御信号として送信することにより、2つの
LEDの点灯状態の組み合せから、受信レベルやシステ
ム状態を確認できるようにしてもよい。
【0093】つまり、例えば、図12(b)に示すよう
に、システムテストを実行する際には、受信ユニットか
ら赤(R)のLEDのみを点灯させるための点灯信号を
送信し、アンテナ方向調整を実行する際には、受信レベ
ルが高ければ、受信ユニットから緑(G)のLEDのみ
を点灯させる点灯信号を送信し、受信レベルが低けれ
ば、受信ユニットから赤(R)と緑(G)のLEDを共
に点灯して、表示部22全体の色を橙色にする点灯信号
を送信し、衛星信号を受信できていない場合や、受信で
きていても衛星不一致の場合には、点灯信号を送信しな
いようにしても、調整作業者は、表示部22の表示状態
(点灯の有無及び色)から、システム状態及び受信レベ
ルを確認できる。
【0094】但し、この場合、コンバータ20側では、
受信ユニット6から送信されてきた表示制御信号をその
まま用いて表示部を駆動することはできないので、図1
2(a)に示すように、表示制御信号再生回路32から
は、再生した表示制御信号に応じて、3種類の駆動信号
を表示部駆動回路34に出力させ、表示部駆動回路34
では、その入力された駆動信号に応じて、2種類のLE
Dの点灯状態を切り換えるようにすればよい。
【0095】また次に、上記実施例では、システムテス
トの開始・終了,及びアンテナ方向調整のための受信レ
ベル表示の開始・終了を、使用者からの指令によって切
り換えるものとして説明したが、例えば、使用者は、シ
ステムテストやアンテナ方向調整の開始指令のみを入力
し、システムテスト及びアンテナ方向調整時の受信レベ
ル表示の終了は、システムテスト或いはアンテナ方向調
整開始後の経過時間から自動で判定するようにしてもよ
い。そして、このようにすれば、システムテスト終了後
や、アンテナ方向調整後に、使用者がキーボード4b等
を操作する必要がなく、アンテナ方向の調整作業をより
効率よく行なうことができる。
【0096】また、上記実施例では、受信ユニット6を
パソコン4の拡張用スロットに装着することにより、パ
ソコン4と一体で衛星信号を受信するシステムについて
説明したが、本発明の衛星信号受信装置の屋内装置は、
上述した受信ユニット6の機能と、パソコン4によるユ
ーザーインタフェースとしての機能とを兼ね備えた、所
謂チューナとして構成することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の衛星信号受信装置の構成を表す斜視
図である。
【図2】 屋外装置であるパラボラアンテナに設けられ
たコンバータの構成を表わすブロック図である。
【図3】 屋内装置である受信ユニットの構成を表わす
ブロック図である。
【図4】 受信ユニットが装着されるパソコンにて実行
される衛星信号受信処理を表すフローチャートである。
【図5】 図4のS150にて実行されるプリセット処
理を表すフローチャートである。
【図6】 図4のS170にて実行されるアンテナ方向
調整処理を表すフローチャートである。
【図7】 図6のアンテナ方向調整処理に対応して受信
ユニット側で実行される調整処理及びシステムテスト処
理を表すフローチャートである。
【図8】 図4のS190にて実行される放送受信処理
を表すフローチャートである。
【図9】 図8の放送受信処理に対応して受信ユニット
側で実行される受信処理を表すフローチャートである。
【図10】 ディスプレイに表示される機能選択メニュ
ー,プリセットメニュー,調整方法の案内画像及びアン
テナ方向調整メニューを表す説明図である。
【図11】 受信ユニットからコンバータに表示制御信
号を送信する際の各部の動作を説明する説明図である。
【図12】 コンバータに設ける表示部の他の構成例及
びこの表示部に対して受信ユニットから送信する表示制
御信号の一例を表わす説明図である。
【符号の説明】
2…パラボラアンテナ 4…パソコン(パーソナルコ
ンピュータ) 4b…キーボード 4c…ディスプレイ 4d…記
憶媒体 6…受信ユニット 8…AC/DC変換器 10…
反射鏡 12…支柱 14…取付具 16…一次放射器 18…支持腕
20…コンバータ 22…表示部 24…周波数変換回路 26…電源
分離回路 27…電源回路 28…偏波判別回路 30…偏波
切換制御回路 32…表示制御信号再生回路 34…表示部駆動回路 62…選局・復調回路 66…マルチチャンネルデコ
ーダ 68…電源回路 70…システムマイコン 72…
メモリ 74…表示制御信号出力回路 76…偏波切換回路 78…表示制御信号重畳回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 手動で開口面の向きを変更可能なアンテ
    ナと、該アンテナにて受信された人工衛星からの送信電
    波を所定の中間周波数に変換して出力するコンバータと
    を備えた屋外装置と、 該屋外装置にケーブルを介して接続され、前記コンバー
    タにて中間周波数に変換された受信信号の中から、外部
    から指定された所定衛星・所定チャンネルの衛星信号を
    選局・復調する選局・復調手段を備えた屋内装置と、 からなる衛星信号受信装置において、前記アンテナの向
    きの調整作業を支援するアンテナ調整支援方法であっ
    て、 前記アンテナの設置位置及び受信希望衛星に基づき、前
    記アンテナの開口面の方向を表わす方位角及び仰角を演
    算し、該演算結果に従いアンテナの調整方法を報知する
    調整方法報知動作と、 前記受信信号の信号レベルと該受信信号を送信してきた
    人工衛星を特定するデータとを検出し、該人工衛星を特
    定するデータが前記受信希望衛星である場合に、検出し
    た信号レベルを前記屋外装置に設けられたレベル表示器
    に表示する受信レベル表示動作とを、 夫々、外部からの指令に従い行なうことを特徴とするア
    ンテナ調整支援方法。
  2. 【請求項2】 少なくとも前記調整方法報知動作及び前
    記受信レベル表示動作を含む前記衛星信号受信装置の機
    能選択メニューを所定の表示手段に表示し、 該機能選択メニュー上にて前記調整方法報知動作が選択
    されると、前記アンテナの設置位置及び受信希望衛星を
    受け付ける受信条件受付画像を前記表示手段に表示し、
    該受信条件受付画像に従い前記アンテナの設置位置及び
    受信希望衛星が入力されると、該入力条件に従い前記方
    位角及び仰角を演算して、該演算結果を前記表示手段に
    表示し、 前記機能選択メニュー上にて前記受信レベル表示動作が
    選択されると、前記受信信号の信号レベルと該受信信号
    を送信してきた人工衛星を特定するデータとを検出し、
    該人工衛星を特定するデータが前記受信希望衛星である
    場合に、検出した信号レベルを前記レベル表示器に表示
    する前記受信レベル表示動作を開始することを特徴とす
    る請求項1に記載のアンテナ調整支援方法。
  3. 【請求項3】 手動で開口面の向きを変更可能なアンテ
    ナと、該アンテナにて受信された人工衛星からの送信電
    波を所定の中間周波数に変換して出力するコンバータと
    を備えた屋外装置と、 該屋外装置にケーブルを介して接続され、前記コンバー
    タにて中間周波数に変換された受信信号の中から、外部
    から指定された所定衛星・所定チャンネルの衛星信号を
    選局・復調する選局・復調手段を備えた屋内装置と、 からなる衛星信号受信装置において、 前記屋外装置及び屋内装置のいずれか一方に、前記コン
    バータから出力される受信信号の信号レベルを検出する
    レベル検出手段を備えると共に、前記屋外装置に、該レ
    ベル検出手段にて検出された受信レベルを表示するレベ
    ル表示器を備え、 更に、前記屋内装置に、 前記選局・復調手段が選局・復調する衛星信号のチャン
    ネル番号を含む各種指令を、外部操作によって入力する
    ための入力手段と、 該入力手段から機能選択メニューの表示指令が入力され
    ると、少なくとも前記アンテナの調整方法の報知動作,
    及び前記レベル表示器への受信レベルの表示動作を含む
    当該装置に付与された機能の選択メニューを、所定の表
    示手段に表示する機能選択メニュー表示制御手段と、 該機能選択メニュー表示制御手段が表示した機能選択メ
    ニューに従い、前記入力手段を介して前記アンテナの調
    整方法報知動作が選択されると、前記アンテナの設置位
    置及び受信希望衛星を受け付ける受信条件受付画像を前
    記表示手段に表示する受信条件受付画像表示制御手段
    と、 該受信条件受付画像表示制御手段が表示した受信条件受
    付画像に従い、前記入力手段からアンテナの設置位置及
    び受信希望衛星が入力されると、該入力条件に従い前記
    方位角及び仰角を演算し、該演算結果を前記表示手段に
    表示する調整方法表示制御手段と、 前記機能選択メニュー表示制御手段が表示した機能選択
    メニューに従い、前記入力手段を介して受信レベル表示
    動作が選択されると、前記選局・復調手段にて復調され
    た衛星信号の中から、該衛星信号を送信してきた人工衛
    星を特定するデータを抽出し、該データに基づき前記選
    局・復調手段にて前記受信希望衛星からの衛星信号が復
    調されているか否かを判定する衛星判定手段と、 該衛星判定手段にて前記復調された衛星信号が前記受信
    希望衛星からの信号であると判断されると、前記レベル
    検出手段にて検出された受信レベルを前記レベル表示器
    に表示する受信レベル表示制御手段と、 を備えたことを特徴とする衛星信号受信装置。
  4. 【請求項4】 前記選局・復調手段は、人工衛星から送
    信されてくるデジタル放送信号を選局・復調し、前記衛
    星判定手段は、該復調されたデジタル放送信号の中から
    衛星名データを抽出して、該信号を送信してきた人工衛
    星を特定することを特徴とする請求項3に記載の衛星信
    号受信装置。
  5. 【請求項5】 前記屋内装置は、 前記機能選択メニュー表示制御手段,受信条件受付画像
    表示制御手段,及び調整方法表示制御手段としての機能
    を、入力手段及び表示手段を備えたパーソナルコンピュ
    ータに実現させる制御プログラムを記憶した記憶媒体
    と、 前記選局・復調手段,衛星判定手段,及び受信レベル表
    示制御手段としての機能を有し、パーソナルコンピュー
    タの内部バスに接続されてパーソナルコンピュータとの
    間でデータを入出力する受信ユニットと、 からなることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載
    の衛星信号受信装置。
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