JP4573766B2 - 映像機器システム - Google Patents

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Description

本発明は、映像機器システム、より詳細には、アンテナから伝送されてきた受信信号の信号レベルに従ってアンテナの設置角度を容易に調整できるようにした映像機器システムに関する。
例えば屋外等にアンテナを設置し、そのアンテナで受信した放送信号等を取得して、表示画面に表示出力したり、あるいは所定の記録媒体に記録する各種の映像機器が提供されている。このような映像機器として、例えば衛星放送を受信するチューナを備えたテレビジョン装置や、DVDなどの記録媒体を用いて映像を記録・再生する記録再生装置などがある。
例えば衛星放送受信用のアンテナを設置する場合、放送電波の到来方向を確認し、最適な角度や向きでアンテナを設置する必要がある。
従来では、放送電波の到来方向は、例えばテレビジョン装置に表示されるレベルメータによって確認している。このとき、アンテナは通常ベランダや屋根の上等に設置され、テレビジョン装置はリビングルームなどの室内に設置されているため、二人の作業者によって作業を行う必要がある。この場合、一方の作業者がアンテナの向きを調整し、他方の作業者がテレビの画面を見ながらレベルメータによって放送電波の信号レベルを確認し、アンテナの向きを調整する作業者に伝達するようにしている。
上記のような衛星受信アンテナの調整に関し、例えば特許文献1には、衛星受信アンテナによる受信レベルの表示機能を持たないシステムであっても、アンテナの方向を所望の人工衛星に向けて正確かつ簡単に調整できるようにした衛星デジタル放送受信装置が開示されている。
特許文献1では、衛星デジタル放送受信装置のデジタルCSチューナが、内蔵モデムを介して所望の電話装置を呼び出し、その電話装置に対して、受信すべき人工衛星からの送信電波の受信状態、及びその受信レベルを表す音声信号(未受信音,エラー音,レベル調整音)を送信する。このためアンテナ方向の調整作業者は、携帯電話やPHS等を用いて、デジタルCSチューナによる所望衛星の受信状態を確認しながら、アンテナ方向を正確に調整することができる。
特開2000−49636号公報
従来の一般的な方法でアンテナを設置する場合には、上記のように、アンテナの向きを調整する作業者と、テレビジョン装置の画面上で受信レベルを確認する作業者とが必要となり、合理的であるとはいえない。
また上記特許文献1では、衛星放送アンテナを設置する際に、受信信号レベルに応じた発信音や、読み上げ音声等が携帯電話に送信され、アンテナの設置作業者が、それらの発信音や読み上げ音声を確認しながら作業を行うことができる利便性について記載されている。しかしながら、専門業者ではない一般のテレビ使用者がアンテナの設置作業を行う場合、設置作業の経験がほとんどないことが多く、調整を簡単に行うことができないという問題がある。
またテレビジョン装置本体から信号レベル情報(発信音や読み上げ音声)を携帯電話に送信する場合、設置作業者がアンテナの角度を変更した後、角度の変更に応じた信号レベル情報が携帯電話に送られてくるまでに数秒の遅れが発生することが多い。
これは、設置業者が使用する電界強度計が専用測定機であるため、測定結果が瞬時に表示されるのに対して、一般的なテレビジョン装置を利用する場合は、テレビジョン装置内の機能を組み合わせて信号の検知、測定、演算、音声の合成等を行う。これにより、テレビではある程度の処理時間が必要となり、アンテナ角度の変更から携帯電話に信号レベル情報が送られてくるまでに、例えばトータルで数秒かかってしまう。
そのため経験の少ない一般使用者は、携帯電話に送られる信号レベル情報の遅れを体得しながらの作業が必要となり、アンテナの設置作業をスムーズに行うことができないという問題が生じる。
本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなされたもので、アンテナから伝送されてきた受信信号の信号レベルに従って、一人の作業者でアンテナの設置角度を容易に調整できるようにした映像機器システムを提供することを目的とするものである。
の技術手段は、アンテナから伝送された受信信号のレベルを検出する信号レベル検出手段と、アンテナの位置調整をガイドするための音声ガイダンスを合成する音声合成部と、特定の通信端末装置に接続し、音声合成部で合成された音声ガイダンスを通信端末装置に送信する音声ガイダンス送信手段とを有する映像機器システムであって、地域と緯度に関するテーブルを記憶保持するテーブル記憶手段と、映像機器システムに入力された地域情報に従って、テーブル記憶手段に記憶保持されたテーブルを参照して緯度情報を取得する制御手段とを有し、音声合成部は、制御手段の制御に従って、取得した緯度情報に相当するアンテナ仰角情報を含む音声ガイダンスを合成し、アンテナ仰角情報を含む音声ガイダンスが送信された後に、信号レベル検出手段の検出結果に応じたアンテナ調整のための音声ガイダンスを合成し、映像機器システムは、信号レベル検出手段で検出した受信信号のレベルを記憶する受信信号レベル記憶手段を有し、制御手段は、音声合成部を制御し、アンテナ調整ための音声ガイダンスとして、アンテナ角度の変化を促す音声ガイダンスを生成させ、アンテナの角度変化に伴って、信号レベル検出手段で検出された受信信号のレベルの最大値を受信信号レベル記憶手段に記憶し、さらに制御手段は、音声合成部を制御し、再度アンテナの角度変化を促す音声ガイダンスを生成させ、アンテナの角度変化に従って取得される信号レベル検出手段の検出結果を、受信信号レベル記憶手段に記憶した最大値と比較し、最大値または最大値に対して所定範囲の信号レベルが検出された時点で、アンテナ角度が決定されたことを知らせる音声ガイダンスを生成させることを特徴としたものである。
の技術手段は、第の技術手段において、制御手段は、音声合成部を制御し、信号レベル検出手段の検出結果を、受信信号レベル記憶手段に記憶した最大値と比較する際に、最大値に対して第2の所定範囲の信号レベルが検出された時点で、アンテナ角度の変化を遅くすることを促す音声ガイダンスを生成させることを特徴としたものである。
の技術手段は、第または第の技術手段において、制御手段は、音声合成部を制御し、アンテナの水平角及び仰角の変化方向のそれぞれについて、アンテナ調整のための音声ガイダンスを生成させることを特徴としたものである。
本発明によれば、アンテナから伝送されてきた受信信号の信号レベルに従って、一人の作業者でアンテナの設置角度を容易に調整できるようにした映像機器システムを提供することができる。
特に本発明では、アンテナから伝送されてきた受信信号の信号レベルを検出し、この検出レベルに従ってアンテナの向きを調整するための信号音を生成して、作業者が携行する通信端末装置に送信することができる。そして作業者は送信された信号音を聞きながらアンテナの向きを調整することにより、映像機器の画面を確認する必要がなく、容易かつ確実に最適な位置にアンテナを設置することができるようになる。
さらに本発明では、アンテナから伝送されてきた受信信号の信号レベルを映像機器にて検出し、映像機器に接続された通信端末装置によりその検出レベルに従う信号音を生成して、作業者が携行する通信端末装置に送信することができる。そして作業者は、送信された信号音を聞きながらアンテナの向きを調整することにより、映像機器の画面を確認する必要がなく、容易かつ確実に最適な位置にアンテナを設置することができるようになる。
さらに本発明では、アンテナから伝送されてきた受信信号の信号レベルを映像機器にて検出し、その検出レベルに従う信号音を生成してスピーカ等の出力手段から出力させる。そしてその出力信号音を、スピーカ前面に置かれた通信端末装置により作業者が携行する通信端末装置に対して送信することができる。そして作業者は、送信された信号音を聞きながらアンテナの向きを調整することにより、映像機器の画面を確認する必要がなく、容易かつ確実に最適な位置にアンテナを設置することができるようになる。
さらに本発明では、アンテナから伝送されてきた受信信号の信号レベルを検出し、この検出レベルに従ってアンテナの向きをガイドするための音声ガイダンスを生成して、作業者が携行する通信端末装置に送信することができる。そして作業者は送信された音声ガイダンスを聞きながらアンテナの向きを調整することにより、映像機器の画面を確認する必要がなく、容易かつ確実に最適な位置にアンテナを設置することができるようになる。
さらに本発明では、アンテナから伝送された受信信号のレベル表示を行う表示画面データを、作業者が携行する携帯電話等の通信端末装置に送信する。これにより作業者は、通信端末装置の表示画面を手元で確認することにより、映像機器の画面を確認する必要がなく、容易かつ確実に最適な位置にアンテナを設置することができるようになる。
本発明の映像機器システムは、屋外等にアンテナを設置し、そのアンテナで受信した信号を取得して、表示画面に表示出力したり、あるいは所定の記録媒体に記録する各種の映像機器に適用することができる。例えば衛星放送や地上波デジタル放送等を受信するチューナを備えたテレビジョン装置や、DVDレコーダ等の放送受信機能を持った映像記録装置等の映像機器に適用可能である。
以下の実施例では、上記映像機器システムの一例として、衛星放送の受信機能を備えたテレビジョン装置について説明する。
例えばデジタルBS,CS搭載機種のテレビジョン装置では、一般的に番組契約を電話で行うためのモデムが搭載されている。例えばテレビジョン装置の顧客管理や課金管理を行うためのICカードを使用することにより、特定の視聴者だけが放送を受信することができ、他の視聴者はスクランブルによって視聴できないようにしたシステムが提供されている。そしてICカード情報の送信を行うために、モデムが搭載されている。
このようなモデムを利用することにより、電話機等の特定の通信端末装置に対して特定の音、パルス、トーン信号を送ることが可能である。
本発明の参考例では、テレビジョン装置は、受信信号レベルに応じた信号音(パルス、トーン)をモデムにより発生させ、電話回線を介して特定の電話機に送信する機能を備えている。これにより、アンテナ設置作業者は、携帯電話や一般電話の子機等の通信端末装置を用いて受信信号レベルに応じた信号音を確認することができ、この信号音の変化に従ってアンテナ設置作業を行うことができるようになる。
このとき、アンテナ設置作業者は、テレビジョン装置の表示映像や受信信号レベル表示を確認する必要がなく、アンテナの設置を行いながら正確な受信信号レベルを認識することができ、極めて容易にアンテナ設置を行うことができる。
また本発明の他の参考例では、テレビジョン装置との間でシリアル通信線を介して接続された携帯電話やPHS等の通信端末装置のモデム機能を使用することにより、上記と同様の機能を実現することができる。
さらに本発明の他の参考例では、テレビジョン装置の表示画面に受信信号レベルを表示する際に、受信信号レベルに応じた信号音をテレビジョン装置のスピーカから出力させ、それを子機付き電話機や携帯電話等の通信端末装置で受け、これをさらに設置作業者が携行する他の通信端末装置に転送することによって、同様の機能を実現することができる。
発明の実施例では、テレビジョン装置は、受信信号レベルに応じた音声ガイダンスを生成し、その音声ガイダンスを作業者が携行する携帯電話等の通信端末装置に送信する。これにより作業者は音声ガイダンスの指示通りにアンテナの設置作業を行うことができる。
さらに本発明の他の参考例では、アンテナから伝送された受信信号のレベル表示を行うOSD表示画面データを、作業者が携行する携帯電話等の通信端末装置に送信する。これにより作業者は、通信端末装置の表示画面を手元で確認しながら、アンテナの設置作業を行うことができる。
以下にこれら各参考例および実施例をさらに具体的に説明する。なお参考例および実施例を説明するための全図において、同様の機能を有する部分には同じ符号を付け、その繰り返しの説明は省略する。
参考例1)
図1は、本発明の映像機器システムの第1の参考例を説明するための図で、映像機器の一例としてテレビジョン装置を用いた映像機器システムの構成例を示すものである。
テレビジョン装置を構成するテレビ本体10は、アンテナ(例えばBSアンテナ)20で受信された放送電波からユーザ所望のチャンネルを選局するチューナ部1と、チューナ部1で選局された放送受信信号をデコードするデコード部2と、テレビ本体10の各種機能を制御するマイコン5と、デコード部2でデコードされた画像信号に重畳するためのOSD(On Screen Display)信号を生成するOSD部6と、デコード部2でデコードされた画像信号に対する画像処理(例えば色空間変換処理、IP変換処理、スケーリング処理、FRC(Frame Rate Conversion)処理、γ補正処理、色補正処理、及び同期検出処理など)を適宜行い、またOSD部6で生成されたOSD信号を画像信号に重畳して、画像表示信号を出力する画像処理部3と、画像処理部3から出力された画像表示信号に従って画像表示を行う画像表示部4とを有している。
また上記チューナ部1は、受信した放送電波の受信信号レベルを検出するための受信レベル検出部1aを有している。受信レベル検出部1aは、アンテナ20で受信した放送信号の電界強度、及び信号のエラーレート等から受信信号レベルを算出する。
さらにテレビ本体10は、マイコン5の制御に従って受信信号レベルに応じて変化する信号音を電話回線を通じて送出するモデム7を有している。なおモデム7には、上記のように番組契約を電話にて行うために設けられているモデムを使用することができる。
上記構成において、受信レベル検出部1aは、本発明の信号レベル検出手段に該当し、モデム7が本発明の信号音送信手段に相当する。
上記のような構成のテレビ本体10において、マイコン5は、受信レベル検出部1aで検出された受信信号レベルを取得し、モデム7を制御して、取得した受信信号レベルに従って変化する信号音を発生させる。受信信号レベルに従う信号音の変化は、例えば、出力信号の音量や出力信号の種別(トーン信号、パルス信号)の変化、信号の出力間隔や出力時間、あるいはこれらの組み合わせを適用することができる。例えば、受信信号レベルが最高であるときにトーン信号の音量が最も大きくなるように設定したり、受信信号のレベルが最も高い位置でトーン信号からパルス信号に変化させるように設定することができる。
モデム7は、電話回線を通じて通信端末装置に接続し、上記の信号音を送信する。送信先の通信端末装置はアンテナの設置作業者が携行し、作業者は通信端末装置を使用して、受信信号レベルに応じて変化する信号音を聞きながらアンテナ20の方向を調整することができる。
図2は、上記図1に示した第1の参考例を使用したアンテナ設置作業時のシステム形態を概念的に説明する図である。
アンテナの設置作業を行う際、アンテナの設置作業者は、まずテレビ本体10のチューナとアンテナ20とをケーブル21で接続する。そしてテレビ本体10の電源をONにし、テレビ本体10の表示画面(図1の画像表示部4)に表示されたメニューから受信信号レベルの表示画面を表示させる。
そして作業者は、テレビ本体10のメニューから、電話回線による受信信号レベルの発信を選択し、通信端末装置30の電話番号を入力する。そしてテレビ本体10のモデム7は、マイコン5の制御に従って、入力された電話番号を発呼して通信端末装置30に接続し、受信信号レベルに応じて変換する信号音を生成して、通信端末装置30に対して送信する。通信端末装置30としては、携帯電話やPHS、あるいは親子電話機の子機(電話子機)を使用することができる。
作業者は、自身が携行する通信端末装置30に送信された信号音の変化に従って、アンテナ20の方向を調整する。これにより作業者は、通信端末装置30に送信された音を聞くことでアンテナ20の方向を容易に調整することができる。
そしてアンテナ20の方向の調整が終了し、アンテナ20を固定して設置したならば、作業者は接続している電話回線を切断し、テレビ本体10のメニューの受信信号レベル表示画面を終了させる。
上述のような構成により、本実施例では、アンテナ20から伝送されてきた受信信号の信号レベルを検出し、この検出レベルに従ってアンテナの向きを調整するための信号音を生成して、作業者が携行する通信端末装置30に送信することができる。そして作業者は送信された信号音を聞きながらアンテナ20の向きを調整することにより、テレビ本体10の画面を確認する必要がなく、容易かつ確実に最適な位置にアンテナ20を設置することができるようになる。
参考例2)
図3は、本発明の映像機器システムの第2の参考例を説明するための図で、映像機器の一例としてテレビジョン装置を用いた映像機器システムの他の構成例を示すものである。
参考例では、テレビ本体10は、シリアルバスによる通信を制御するシリアル通信部8を備え、シリアルバスによりシリアル通信部8と接続した通信端末装置40を利用して、上記参考例1と同様の機能を実現させるようにしたものである。
ここではテレビ本体10に接続される通信端末装置と、アンテナを設置する作業者が携行する通信端末装置とを区別するため、前者をシステム側通信端末装置とし、後者を作業者側通信端末装置とする。
図3における他の構成については、図1に示す第1の実施例と同様であるため、繰り返しの説明は省略する。
上記のような構成のテレビ本体10において、マイコン5に従うシリアル通信部8の制御により、システム側通信端末装置40のモデム41は、テレビ本体10に入力された作業者側通信端末装置の電話番号情報を発呼して接続する。
そしてマイコン5は、受信レベル検出部1aで検出された受信信号レベルを取得し、シリアル通信部8を制御して、取得した受信信号レベルに応じた信号音をシステム側通信端末装置40のモデム41から発生させ、作業者側通信端末装置に送信させる。作業者は、作業者側通信端末装置を使用して、受信信号レベルに応じて変化する信号音を聞きながらアンテナ20の方向を調整することができる。
受信信号レベルに従う信号音の変化は、上記実施例1と同様に、出力信号の音量や出力信号の種別(トーン信号、パルス信号)の変化、信号の出力間隔や出力時間、あるいはこれらの組み合わせを適用することができる。
図4は、上記図3に示した第2の参考例のテレビジョン装置を使用したアンテナ設置作業時のシステム形態を概念的に説明する図である。
アンテナ20の設置作業を行う際、アンテナ20の設置作業者は、まずテレビ本体10のチューナ部とアンテナ20とをケーブル21で接続し、さらにシステム側通信端末装置40とテレビ本体10とをシリアル通信線22で接続する。
そしてテレビ本体10の電源をONにし、テレビ本体10の表示画面(図3の画像表示部4)に表示されたメニューから受信信号レベル表示画面を表示させる。
そして作業者は、テレビ本体10のメニューから、システム側通信端末装置40からの受信信号レベルの発信を選択し、作業者側通信端末装置50の電話番号を入力する。そしてシステム側通信端末装置40は、入力された電話番号を発呼して作業者側通信端末装置50に接続し、テレビ本体10の受信信号レベルに応じた信号音を生成して、作業者側通信端末装置50に対して送信する。
上記システム側通信端末装置40としては、携帯電話やPHSの端末を適用することができ、作業者側通信端末装置としては、携帯電話やPHS、あるいは電話子機を適用することができる。また公衆回線網を使用しない一対の無線通信機や有線の通信装置を上記システム側通信端末装置及び作業者側通信端末装置に適用してもよい。
そして作業者は、自身が携行する通信端末装置50に送信された信号音の変化に従って、アンテナ20の方向を調整する。これにより作業者は、通信端末装置30に送信された音を聞くことでアンテナ20の方向を容易に調整することができる。
そしてアンテナ20の方向の調整が終了し、アンテナ20を固定して設置したならば、作業者は接続している電話回線を切断し、テレビ本体10のメニューの受信信号レベル表示画面を終了させる。
上述のような構成により、本参考例では、アンテナ20から伝送されてきた受信信号の信号レベルをテレビ本体10にて検出し、テレビ本体10に接続された通信端末装置40によりその検出レベルに従う信号音を生成して、作業者が携行する通信端末装置50に送信することができる。そして作業者は、送信された信号音を聞きながらアンテナ20の向きを調整することにより、テレビ本体10の画面を確認する必要がなく、容易かつ確実に最適な位置にアンテナ20を設置することができるようになる。
参考例3)
図5は、本発明の映像機器システムの第3の参考例を説明するための図で、映像機器の一例としてテレビジョン装置を用いた映像機器システムの更に他の構成例を示すものである。
参考例では、テレビ本体10は、スピーカ11と、マイコン5の制御に従って音声信号を生成する音声回路部9と、音声回路部9で生成された音声信号を音声出力するスピーカ11とを備えている。
そして通信端末装置(システム側通信端末装置とする)60を使用してスピーカ11から出力された音声を集音し、アンテナ20を設置する作業者が携行する他の通信端末装置(作業者側通信端末装置とする)に対して音声を送信することにより、上記各実施例と同様の機能を実現させるようにしたものである
5における他の構成については、図1に示す第1の実施例と同様であるため、繰り返しの説明は省略する。
上記のような構成のテレビ本体10において、マイコン5は、受信レベル検出部1aで検出された受信信号レベルを取得し、音声回路部9を制御してその受信信号レベルに応じた信号音を出力させるための音声信号を生成させる。そしてスピーカ11によってその音声信号が出力される。
スピーカの前面側には、通信端末装置(システム側通信端末装置)60を置いておき、作業者が携行する他の通信端末装置(作業者側通信端末装置とする)と接続しておく。そしてスピーカ11から出力される信号音を、システム側通信端末装置60にて集音し、作業者側通信端末装置に送信させる。作業者は、作業者側通信端末装置を使用して、受信信号レベルに応じて変化する信号音を聞きながらアンテナ20の方向を調整することができる。
受信信号レベルに従う信号音の変化は、上記各参考例と同様に、出力信号の音量や出力信号の種別(トーン信号、パルス信号)の変化、信号の出力間隔や出力時間、あるいはこれらの組み合わせを適用することができる。
図6は、上記図5に示した第3の参考例のテレビジョン装置を使用したアンテナ設置作業時のシステム形態を概念的に説明する図である。
アンテナの設置作業を行う際、アンテナの設置作業者は、まずテレビ本体10のチューナ部とアンテナ20とをケーブル21で接続する。
そしてテレビ本体10の電源をONにし、テレビ本体10の表示画面(図5の画像表示部4)に表示されたメニューから受信信号レベル表示画面を表示させる。
そして作業者は、テレビ本体10の前面(スピーカ11の前面)にシステム側通信端末装置60を置き、作業者側通信端末装置70を発呼して接続する。このときの接続手順は、作業者側通信端末装置70からシステム側通信端末装置60を発呼して接続してもかまわない。
上記システム側通信端末装置60としては、携帯電話やPHSの端末、あるいは電話子機を適用することができ、作業者側通信端末装置70としては、携帯電話やPHS、あるいは電話子機を適用することができる。ここではシステム側通信端末装置60と、作業者側通信端末装置70とにおいて一対の電話子機を使用することにより、電話子機同士の内線電話通信によりスピーカ11からの出力音声を転送することができる。また公衆回線網を使用しない一対の無線通信機や有線の通信装置を上記システム側通信端末装置及び作業者側通信端末装置に適用してもよい。
そして作業者は、自身が携行する通信端末装置70に送信された信号音の変化に従って、アンテナ20の方向を調整する。これにより作業者は、通信端末装置70に送信された信号音を聞くことでアンテナ20の方向を容易に調整することができる。
そしてアンテナ20の方向の調整が終了し、アンテナ20を固定して設置したならば、作業者は接続している電話回線を切断し、テレビ本体10のメニューの受信信号レベル表示画面を終了させる。
上述のような構成により、本参考例では、アンテナ20から伝送されてきた受信信号の信号レベルをテレビ本体10にて検出し、その検出レベルに従う信号音を生成してスピーカ11から出力させる。そしてその出力信号音を、スピーカ前面に置かれた通信端末装置60により作業者が携行する通信端末装置70に対して送信することができる。そして作業者は、送信された信号音を聞きながらアンテナ20の向きを調整することにより、テレビ本体10の画面を確認する必要がなく、容易かつ確実に最適な位置にアンテナ20を設置することができるようになる。
(実施例)
図7は、本発明の映像機器システムの実施例を説明するための図で、映像機器の一例としてテレビジョン装置を用いた映像機器システムの他の構成例を示すものである。
本実施例では、テレビ本体10は、マイコン5の制御に従って音声ガイダンスの音声合成を行う音声合成部12を有しており、モデム7は、音声合成部12で合成された音声ガイダンスを電話回線を通じて送出することができる。なおモデム7には、上記のように番組契約を電話にて行うために設けられているモデムを適用することができる。
上記構成において、モデム7は本発明の音声ガイダンス送信手段に該当し、マイコン5は本発明の制御手段に該当する。また地域緯度に関するテーブルを記憶保持する本発明のテーブル記憶手段と、受信信号レベルを記憶する本発明の受信信号レベル記憶手段は、マイコン5が内蔵する図示しないROMまたはRAM等のメモリが該当し、もしくはマイコン5がアクセス可能な他の図示しない記憶手段が該当する。
図7における他の構成については、図1に示す第1の参考例と同様であるため、繰り返しの説明は省略する。
上記のような構成のテレビ本体10において、マイコン5は、そのメモリ内に地域、緯度、アンテナ仰角データテーブルを保持しており、テレビ本体10に入力された地域データに応じて、緯度及びアンテナ仰角値を決定する。このアンテナ仰角値は、アンテナを仮設定するための音声ガイダンスに使用される。これにより、地域データに応じたアンテナ仰角を仮設定できるため、アンテナの調整作業を迅速に行うことができるようになる。
またマイコン5は、アンテナの角度が振られたときの受信信号レベルを受信レベル検出部1aから取得し、そのメモリに記憶する。ここではマイコン5は、受信信号レベルの最大値をメモリに記憶する。メモリに記憶した最大値を使用して、アンテナの調整時の受信信号レベルと比較することにより、最も受信信号レベルの高いアンテナの向きを決定することができる。
そしてマイコン5は、音声合成部12を制御して音声ガイダンスを生成する。音声合成部12はマイコン5からの指示に従って、そのメモリ内の音声データを選択し、音声ガイダンスを生成してモデム7に送る。
モデム7は、電話回線を通じて通信端末装置に音声ガイダンスを送信する。音声ガイダンスを送信する通信端末装置はアンテナの設置作業者が携行する特定の通信端末装置であり、テレビ本体10では、入力された当該通信端末装置の電話番号情報を発呼して接続する。
またモデム7は、アンテナ20の設置作業者が、通信端末装置からトーン信号を発信した場合、そのデータをマイコン5に送信する。通信端末装置からのトーン信号は、例えば特定の音声ガイダンスに基づく作業が終了したときに、作業者が通信端末装置の「♯」キーを押すことにより、通信端末装置から発信される。テレビ本体10では、このトーン信号を確認することにより、次の段階の音声ガイダンスに進むことができる。
作業者は、通信端末装置を使用して、テレビ本体10から送信される音声ガイダンスに従ってアンテナ20の方向を調整することができる。
上記のテレビジョン装置を使用したアンテナ設置作業時のシステム形態は、上記図2に示す第1の参考例と同様であるため、図2を参照しながら説明する。
アンテナの設置作業を行う際、アンテナの設置作業者は、まずテレビ本体10のチューナ部とアンテナ20とをケーブル21で接続する。そしてテレビ本体10の電源をONにし、テレビ本体10の表示画面(図7の画像表示部4)に表示されたメニューから受信信号レベル表示画面を表示させる。
そして作業者は、テレビ本体10のメニューから、電話による受信信号レベルの発信を選択し、通信端末装置30の電話番号を入力する。そしてテレビ本体10のモデム7は、マイコン5の制御に従って、入力された電話番号を発呼して通信端末装置30に接続する。そして音声合成部12では、アンテナ20で受信した電波の受信信号レベルに応じた音声ガイダンスを生成し、モデム7を介して通信端末装置30に対して送信する。
通信端末装置30としては、携帯電話やPHS、あるいは親子電話機の子機(電話子機)を使用することができる。
作業者は、自身が携行する通信端末装置に送信された音声ガイダンスに従って、アンテナ20の方向を調整する。
音声ガイダンスには、アンテナ20の仰角情報を含むことができる。これにより作業者は、アンテナ20を仮設定することができる。ここではテレビ本体10は、地域と緯度に関するテーブルをメモリに保持し、テレビ本体10に入力された地域情報に従って、当該テーブルを参照して緯度情報を取得し、取得した緯度情報に相当するアンテナ仰角情報を得る。音声ガイダンスによって、このアンテナ仰角情報に従ってアンテナを仮設置することを作業者に促す。
さらに音声ガイダンスにより、仮設置したアンテナ角度の変化を作業者に促すようにする。作業者は、この音声ガイダンスに応じてアンテナの角度を振る。アンテナ角度を振る範囲は、仮設置位置を含む比較的広い範囲(例えば衛星の位置に応じて南向きから西向きまでの90°程度)とする。このときにマイコン5は、受信レベル検出部1aで検出した受信信号のレベルの最大値をメモリに記憶する。
さらにマイコン5は、音声合成部12を制御し、再度アンテナ20の角度変化を促す音声ガイダンスを生成させて、送信させる。
作業者は、この音声ガイダンスに応じてアンテナ20の角度を変化させる。このときにマイコン5は、アンテナ20の角度変化に伴って取得される受信レベル検出部1aの検出結果を、メモリに記憶した最大値と比較する。そしてメモリに記憶した最大値または最大値に対して所定範囲の信号レベルが検出された時点で、アンテナ20の角度が決定されたことを知らせる音声ガイダンスを生成させるようにする。
また受信レベル検出部1aの検出結果をメモリに記憶した最大値と比較する際に、マイコン5は、音声合成部12を制御し、記憶した最大値に対して所定範囲(第2の所定範囲とする)の信号レベルが検出された時点で、アンテナ角度の変化を遅くすることを促す音声ガイダンスを生成させるようにしてもよい。
上記のように音声ガイダンスは、アンテナ20の受信信号レベルに従って最適な方向にアンテナ20を調整することができるように設定されているため、作業者は音声ガイダンスに従って作業を行うだけで、アンテナ20の方向を容易に調整することができる。
そしてアンテナ20の方向の調整が終了し、アンテナ20を固定して設置したならば、作業者は接続している電話回線を切断し、テレビ本体10のメニューの受信信号レベル表示画面を終了させる。
上述のような構成により、本実施例では、アンテナ20から伝送されてきた受信信号の信号レベルを検出し、この検出レベルに従ってアンテナ20の向きをガイドするための音声ガイダンスを生成して、作業者が携行する通信端末装置30に送信することができる。そして作業者は送信された音声ガイダンスを聞きながらアンテナ20の向きを調整することにより、テレビ本体10の画面を確認する必要がなく、容易かつ確実に最適な位置にアンテナ20を設置することができるようになる。
図8及び図9は、上記本発明の実施例における動作の一例を説明するためのフローチャートである。
アンテナ20の設置作業者は、まずテレビ本体10の表示メニューからアンテナ設置モードを選択し、表示されたガイダンスに従って、都道府県市町村の地域データを入力する(ステップS1)。テレビ本体10のマイコン5は、入力された地域データとメモリ内に記憶された地域・緯度テーブルから、アンテナ20の設置場所の緯度データと、アンテナ20の仰角データとを算出する(ステップS2)。
次に作業者は、アンテナ20の設置に使用する通信端末装置30の電話番号を入力する(ステップS3)。そしてテレビ本体10のマイコン5は、モデム7によって電話番号を発呼し、相手先の通信端末装置30に接続する(ステップS4)。
そしてテレビ本体10では、音声合成部12によって生成した音声ガイダンスを、モデム7を介して通信端末装置30に送信する。ここでは例えば、「アンテナの仰角をXX度に設定し、アンテナを仮設置してください。完了したら♯を押してください」のような音声ガイダンスを通信端末装置30に送信する(ステップS5)。
作業者は、上記の音声ガイダンスに従って、アンテナ20の仰角を設定して仮設置し、通信端末装置30の「♯」キーを押す。このときテレビ本体10では、通信端末装置30で「♯」キーが押されて、「♯」のトーン信号が返ってくるのを待つ(ステップS6)。
通信端末装置30から「♯」のトーン信号がテレビ本体10に返信された場合、テレビ本体10では、「アンテナを真南から真西方向にゆっくり回転させてください。完了したら♯を押してください」のような音声ガイダンスを生成し、通信端末装置30に送信する(ステップS7)。作業者はこの音声ガイダンスを受けてアンテナ20を南から西に向かって水平方向に振っていく。
そしてテレビ本体10では、アンテナ20から伝送されてきた受信信号のレベルを取得する(ステップS8)。
図10は、アンテナの水平回転に応じた受信信号レベルの一例を示す図である。図10に示すように、アンテナ20の水平回転角度に応じた受信信号レベルのピークの位置が存在する。このピークの位置が、水平方向に関して最適なアンテナ20の設定位置である。
図8及び図9に戻って説明する。
アンテナ20から伝送された受信信号のレベルを取得したマイコン5は、受信信号レベルの最大値を水平最大レベルとして記憶する(ステップS9)。ここでは新規に取得した受信信号レベルが最大レベルと判断されたときは、その値を水平最大受信レベルとする。
そしてテレビ本体10では、通信端末装置30で「♯」キーが押されて「♯」のトーン信号が発信されたかどうかを判別し(ステップS10)、「♯」キーが押されていなければステップS8に戻って受信信号レベルの取得を継続する。
また通信端末装置30で「♯」キーが押された場合、テレビ本体10では受信信号レベルの取得を中止し、「信号レベルが取得できました。ゆっくり南方向に回転してください」のような音声ガイダンスを生成して、通信端末装置30に送信する(ステップS11)。作業者はこの音声ガイダンスを受けて、アンテナ20を南方向にゆっくり戻していく。
ここでテレビ本体10では、アンテナ20から伝送された受信信号のレベルを取得する(ステップS12)。そして上記ステップS9で決定した水平最大受信レベルの90%の値と、新規受信信号レベルとを比較し、新規受信信号レベルが水平最大受信レベルの90%以上かどうかを判別する(ステップS13)。
ここで新規受信レベルが水平最大受信レベルの90%以上でなければ、ステップS12に戻って受信信号レベルの取得を継続する。また90%以上であれば、アンテナ20の水平回転位置が目標値に近いため、作業者にそれを知らせる目的で「目標付近です。さらにゆっくり回転させてください」のような音声ガイダンスを生成し、通信端末装置30に送信する(ステップS14)。上記90%の値は、適宜可変設定することができる。またこの値は本発明の第2の所定範囲に該当する。
そしてテレビ本体10は、再度新規受信信号レベルを取得し(ステップS15)、新規受信信号レベルが水平最大受信レベルよりも小さいかどうかを判別する(ステップS16)。ここで新規受信信号レベルが水平最大受信レベルよりも小さければ、ステップS15に戻って新規受信信号レベルの取得を継続し、一方新規受信信号レベルが水平最大受信レベルより小さくなければ(水平最大受信レベルと同じであれば)、「目標位置です。水平方向の設置完了しました」のような音声ガイダンスを生成し、通信端末装置30に送信する。
なお上記ステップS16において、設計上、水平最大受信レベルよりも若干小さい値(最大値に対して所定範囲のレベル値)と新規受信信号レベルとを比較して設置完了の判断を行ってもよく、また新規受信信号レベルの変化量を勘案して判断するようにしてもよい。
次にアンテナ20の仰角方向についても同様に、音声ガイダンスに従って調整を行う。
まずテレビ本体10は、「仰角を10度下げ、ゆっくり20度分上げてください。完了したら♯を押してください」のような音声ガイダンスを生成して、通信端末装置30に送信する(ステップS18)。
これを受けて作業者は、アンテナ20の仰角を10度下げた後、20度分徐々に仰角を上げていく。このときにテレビ本体10は、アンテナ20から伝送された受信信号のレベルを取得し(ステップS19)、取得した受信信号レベルのうち最大レベルを仰角最大受信レベルとして記憶する(ステップS20)。
そして作業者は、アンテナ20の仰角を20度分上げた後、通信端末装置30の「♯」キーを押してトーン信号を送信する。ここでテレビ本体10では、通信端末装置30で「♯」キーが押されたかどうかを判別し(ステップS21)、「♯」キーが押されていなければステップS19に戻って受信信号レベルの取得を継続する。
また通信端末装置30で「♯」キーが押された場合、テレビ本体10では受信信号レベルの取得を中止し、「信号レベルが取得できました。ゆっくり仰角を下げてください」のような音声ガイダンスを通信端末装置30に送信し(ステップS22)、信号レベルが取得できたことをアンテナ設置作業者に伝える。
図11は、アンテナの仰角回転角度に応じた受信信号レベルの一例を示す図である。図11に示すように、アンテナ20の仰角回転角度に応じて受信信号レベルのピークの位置が存在する。このピークの位置が、仰角方向に関して最適なアンテナ20の設定位置である。
図8及び図9に戻って説明する。
作業者が音声ガイダンスに従ってアンテナ20の仰角をゆっくりと下げ、このときにテレビ本体10では新規受信信号レベルを取得する(ステップS23)。
そしてテレビ本体10では、上記ステップS20で決定した仰角最大受信レベルの90%の値(本発明の第2の所定範囲に該当)と、新規受信信号レベルとを比較し、新規受信信号レベルが仰角最大受信レベルの90%以上かどうかを判別する(ステップS24)。なおここでも上記90%の値は可変設定が可能である。
ここでテレビ本体10は、新規受信レベルが仰角最大受信レベルの90%以上でなければ、ステップS23に戻って受信信号レベルの取得を継続する。また90%以上であれば、アンテナ20の仰角回転位置が目標値に近いため、作業者にそれを知らせる目的で「目標付近です。さらにゆっくり下げてください」のような音声ガイダンスを生成し、通信端末装置30に送信する(ステップS25)。
そして作業者がアンテナ20を調整しているときに、テレビ本体10は、再度新規受信信号レベルを取得し(ステップS26)、新規受信信号レベルが仰角最大受信レベルよりも小さいかどうかを判別する(ステップS27)。ここで新規受信信号レベルが仰角最大受信レベルよりも小さければ、ステップS26に戻って新規受信信号レベルの取得を継続し、一方新規受信信号レベルが仰角最大受信レベルより小さくなければ(仰角最大受信レベルと同じであれば)、「目標位置です。仰角の設置完了しました。本固定してください」のような音声ガイダンスを生成して通信端末装置30に送信する(ステップS28)。
なお上記ステップS27において、設計上、仰角最大受信レベルよりも若干小さい値(最大値に対して所定範囲のレベル値)と新規受信信号レベルとを比較して設置完了の判断を行ってもよく、また新規受信信号レベルの変化量を勘案して判断するようにしてもよい。
以上の作業により、経験の少ない設置者であっても、スムーズにアンテナ設置を完了することができる。
以上に本発明の実施例について説明したが、音声合成部12によって音声ガイダンスを生成し、作業者が携行する通信端末装置に送信する構成としては、上記第2の参考例のように、シリアル通信部を介した他の通信端末装置のモデムを利用するものであってもよい。
参考
本発明の第参考例は、上記のような構成のテレビジョン装置において、テレビ本体10の画像表示部4に表示させる受信信号レベルのOSD表示画面を、モデムなどの通信手段(本発明の表示画面データ送信手段に該当)を介して作業者が携行する通信端末装置に送信し、その通信端末装置の画面に表示させるようにするものである。
例えば上記図1に示す構成のテレビジョン装置において、OSD部6において、アンテナ設定を行うために受信信号レベルを表示するOSD表示画面を生成し、テレビ本体10の画像表示部4に表示させる。
図12及び図13は、アンテナ設定を行うための受信信号レベルの表示画面例を示す図である。図12は、テレビ本体10がアンテナ設定モードに移行した状態で、受信信号レベル(アンテナレベル)をバー表示する表示画面を示す。作業者は、このバー表示81を確認しながら、バー表示81が最大となる方向にアンテナを設定する。
図13は、上記図12でアンテナ設定をした後に信号の種別(チャンネル)ごとに信号レベルを確認するための画面例を示す。この例では、BS衛星から送信されている「BS−1」「BS−3」「BS−13」「BS−15」等のうち、作業者が任意のチャンネルを選択して、その選択チャンネルの信号レベルをバー表示81で確認することができる。
上記のようなOSD表示画面を画像表示部4に表示させる際に、マイコン5は、モデム7を制御し、電話回線を通じて通信端末装置に接続して、OSD部6で生成した上記のようなアンテナ設定を行うための表示画面を通信端末装置に送信する。通信端末装置では、送信されたOSD表示画面を表示する。アンテナ設置作業者は、その通信端末装置の表示画面を確認しながら、アンテナ20の方向を調整することができる。
また上記のようなOSD表示画面の送信手段は、図1に示したモデム7を使用した構成のみならず、図3に示した他の通信端末装置40のモデム41を利用する構成を用いるようにしてもよい。
なおテレビ本体10から通信端末装置にOSD画像を送信する手段としては、公知の通信手段を適宜採用することができ、特定の構成に限定されるものではない。
本発明の映像機器システムの第1の実施例を説明するための図である。 図1に示した第1の実施例を使用したアンテナ設置作業時のシステム形態を概念的に説明する図である。 本発明の映像機器システムの第2の実施例を説明するための図である。 図3に示した第2の実施例のテレビジョン装置を使用したアンテナ設置作業時のシステム形態を概念的に説明する図である。 本発明の映像機器システムの第3の実施例を説明するための図である。 図5に示した第3の実施例のテレビジョン装置を使用したアンテナ設置作業時のシステム形態を概念的に説明する図である。 本発明の映像機器システムの第4の実施例を説明するための図である。 第4の実施例における動作の一例を説明するためのフローチャートである。 第4の実施例における動作の一例を説明するためのフローチャートである。 アンテナの水平回転に応じた受信信号レベルの一例を示す図である。 アンテナの仰角回転角度に応じた受信信号レベルの一例を示す図である。 アンテナ設定を行うための受信信号レベルの表示画面例を示す図である。 アンテナ設定を行うための受信信号レベルの表示画面例を示す他の図である。
符号の説明
1…チューナ部、1a…受信レベル検出部、2…デコード部、3…画像処理部、4…画像表示部、5…マイコン、6…OSD部、7…モデム、8…シリアル通信部、9…音声回路部、10…テレビ本体、11…スピーカ、12…音声合成部、20…アンテナ、21…ケーブル、22…シリアル通信線、30…通信端末装置、40…システム側通信端末装置、41…モデム、50…作業者側通信端末装置、60…システム側通信端末装置、70…作業者側通信端末装置、81…バー表示。

Claims (3)

  1. アンテナから伝送された受信信号のレベルを検出する信号レベル検出手段と、
    アンテナの位置調整をガイドするための音声ガイダンスを合成する音声合成部と、
    特定の通信端末装置に接続し、前記音声合成部で合成された音声ガイダンスを前記通信端末装置に送信する音声ガイダンス送信手段とを有する映像機器システムであって、
    地域と緯度に関するテーブルを記憶保持するテーブル記憶手段と、
    前記映像機器システムに入力された地域情報に従って、前記テーブル記憶手段に記憶保持されたテーブルを参照して緯度情報を取得する制御手段とを有し、
    前記音声合成部は、前記制御手段の制御に従って、前記取得した緯度情報に相当するアンテナ仰角情報を含む音声ガイダンスを合成し、該アンテナ仰角情報を含む音声ガイダンスが送信された後に、前記信号レベル検出手段の検出結果に応じたアンテナ調整のための音声ガイダンスを合成し、
    該映像機器システムは、前記信号レベル検出手段で検出した受信信号のレベルを記憶する受信信号レベル記憶手段を有し、
    前記制御手段は、前記音声合成部を制御し、前記アンテナ調整ための音声ガイダンスとして、アンテナ角度の変化を促す音声ガイダンスを生成させ、該アンテナの角度変化に伴って、前記信号レベル検出手段で検出された受信信号のレベルの最大値を前記受信信号レベル記憶手段に記憶し、
    さらに前記制御手段は、音声合成部を制御し、再度アンテナの角度変化を促す音声ガイダンスを生成させ、前記アンテナの角度変化に従って取得される前記信号レベル検出手段の検出結果を、前記受信信号レベル記憶手段に記憶した最大値と比較し、最大値または最大値に対して所定範囲の信号レベルが検出された時点で、アンテナ角度が決定されたことを知らせる音声ガイダンスを生成させることを特徴とする映像機器システム。
  2. 請求項に記載の映像機器システムにおいて、
    前記制御手段は、前記音声合成部を制御し、前記信号レベル検出手段の検出結果を、前記受信信号レベル記憶手段に記憶した最大値と比較する際に、前記最大値に対して第2の所定範囲の信号レベルが検出された時点で、アンテナ角度の変化を遅くすることを促す音声ガイダンスを生成させることを特徴とする映像機器システム。
  3. 請求項またはに記載の映像機器システムにおいて、前記制御手段は、前記音声合成部を制御し、前記アンテナの水平角及び仰角の変化方向のそれぞれについて、アンテナ調整のための音声ガイダンスを生成させることを特徴とする映像機器システム。
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