JP2010114604A - 情報処理装置およびその方法、プログラム、記録媒体 - Google Patents

情報処理装置およびその方法、プログラム、記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】準備作業の負担が小さく適切な音声信号の選択が可能な技術を提供する。
【解決手段】情報処理装置は、撮像手段101と、撮像手段101による撮像方向501に連動して指向性502の方向を変更し、複数のマイクからそれぞれ送出された複数の音声信号を検知するためのアンテナ202と、アンテナ202が検知した各音声信号の強度を測定する測定手段と、測定手段が測定した各音声信号の強度を比較して、復調の対象とする音声信号を選択する選択手段と、選択手段が選択した音声信号を復調して出力する出力手段と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は情報処理装置およびその方法、プログラム、記録媒体に関し、特に、無線通信を利用して伝送された音声信号を出力する技術に関する。
放送システムにおいては、一般に、放送素材はカメラによって撮影された動画像とともにマイクで収音された音声信号を併せて放送または記録される。この時、臨場感の高い番組プログラムを作成するためには、撮影現場に配置された複数のマイクから収音された音声信号を適切にミキシングすることが重要である。このようなミキシング処理のためには、複数のマイクから収音された音声信号の中から、動画像の内容に適した1つ以上の音声信号を選択する工程が不可欠である。
特にスキー競技や陸上競技などのスポーツ素材の放送などでは、被写体となる選手等は比較的長い距離を移動するため、現場には非常に多数のマイクを配置する必要がある。このような場合、多数のマイクそれぞれに対して音声信号を伝送するためのケーブルを敷設しなければならないため、あらかじめマイク機材などを配備するための工数が大きくなってしまう問題があった。
また音声信号の選択に関しては、従来は専属のオペレータがカメラで撮影された動画像を見ながら、現在撮影されている被写体付近のマイクからの音声信号を手動で選択していた。このため、特にスポーツ中継のように選手などの被写体が高速に移動するような放送素材に対して正確に音声切り替えを追従させるためには、熟練したオペレータによる操作が必要であった。
従来、オペレータが操作することなく自動的に適切な音声信号を選択するシステムとして、自動ミキシング装置が知られている(特許文献1参照)。また、マイクから音声信号を伝送するためのケーブルを削減し、機器を配備するための作業工数を低減する技術として、マイクと記録機器間を無線通信によって接続するワイヤレスマイクが知られている(特許文献2、3参照)。
特開平8−205278号公報 特開平11−41507号公報 特開2006−314078号公報
しかしながら、特許文献1に記載の構成では、被写体の位置を検知するための検知装置をあらかじめ取材現場に配置しておく必要があった。同様にこれら検知装置と対応するマイクとの関連を自動ミキシング装置に入力しなければならないため、取材準備のための作業工数が多くなってしまうという課題があった。また検知装置を配置可能な場所が限られることから、マイクの設置場所を柔軟に選ぶことも困難であった。
また、特許文献2,3に記載のワイヤレスマイクを用いることによってマイクで収音された音声信号を伝送するためのケーブルを削減することは可能だが、ミキシング処理の自動化や高速化をすることはできなかった。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、準備作業の負担が小さく適切な音声信号の選択が可能な技術を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明によれば、
撮像手段と、
前記撮像手段による撮像方向に連動して指向性の方向を変更し、複数のマイクからそれぞれ送出された複数の音声信号を検知するためのアンテナと、
前記アンテナが検知した各音声信号の強度を測定する測定手段と、
前記測定手段が測定した各音声信号の強度を比較して、復調の対象とする音声信号を選択する選択手段と、
前記選択手段が選択した音声信号を復調して出力する出力手段と、
を備えることを特徴とする情報処理装置が提供される。
本発明によれば、準備作業の負担が小さく適切な音声信号の選択が可能な技術を提供することができる。
以下、添付図面を参照して本発明に係る実施の形態を詳細に説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成要素はあくまでも例示であり、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。また、本実施の形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須のものとは限らない。
<<第1実施形態>>
(撮像装置の外観構成)
本実施形態に係る撮像装置について図1を参照して説明する。図1は本実施形態における撮像装置を側方から見た外観を示した図である。図1のように、撮像装置101にはレンズ201および指向性アンテナ202が具備されている。そして図1に示すように指向性アンテナ202の指向性502は、レンズ201によって撮影される撮影方向501と同一方向を向くように設定されている。すなわち、撮像装置はアンテナの指向と同方向の撮像方向を有する撮像レンズを備えている。従って例えば、もしも撮影者がカメラの撮影方向501を垂直面内で変化させると、その仰角に連動してアンテナ指向性502の向きも常に同じになるように変化する。
同様に図2は本実施形態における撮像装置101を上方から見た外観を示した図である。水平面内でも同様に、撮影者がカメラの撮影方向503を変化させると、その角度に連動して水平面内でのアンテナ指向性504の向きも常に同じになるように変化する。
(システム構成)
図3は本実施形態における撮像装置101とワイヤレスマイクを設置して構成されたシステム例を示した図である。本実施形態では陸上トラック競技を中継する場合を想定しており、競技トラック100の周辺には音声を収音するために第1〜第5のワイヤレスマイク111〜115、および動画像を撮影するための撮像装置101が配置されている。第1〜第5のワイヤレスマイク111〜115は、それぞれ周辺の音声を収音し、この音声データを無線通信を用いて撮像装置101へ伝送する。
(ワイヤレスマイクの構成)
図4は、本実施形態における第1〜第5のワイヤレスマイク111〜115それぞれの内部構成を示した図である。ワイヤレスマイクにはマイク素子301が具備され、このマイク素子301で収音された音声は音声処理部302によってデジタル情報にエンコードされる。
さらにワイヤレスマイクには無線送信部303、プロトコル制御部304、無線受信部305が具備されており無線通信によって音声データを伝送する。ワイヤレスマイクにおける無線受信部305は、主に制御局となる撮像装置101からコマンドフレームなどを受信し、そのコマンドフレームをプロトコル制御部304に引き渡す。
プロトコル制御部304は、無線受信部305を経由して受け取った制御局からのコマンドを解析し、ワイヤレスマイクのプロトコル処理を制御する。本実施形態のように無線通信を利用するシステムでは、各送信局からの送信信号が互いに衝突する状態を回避するための、無線メディアへのアクセスプロトコルがとりわけ重要となる。ここで使用されるメディアアクセスプロトコルとしては、衝突回避型キャリアセンス多重アクセス(CSMA/CA)方式、時分割多重アクセス(TDMA)方式などが一般に利用できるが、本実施形態の構成はいかなるアクセスプロトコル方式も適用可能である。
音声処理部302によってデジタル情報にエンコードされた音声信号は、さらに無線送信部303内に具備された変調部311によって変調され、高周波処理部312において無線信号に変換される。この無線信号はアンテナスイッチ306を経由してアンテナ307から空間中へ送信される。以上のようにして、第1〜第5のワイヤレスマイク111〜115それぞれから音声データによって変調された無線信号が送信され、撮像装置101はこれらワイヤレスマイクから無線信号によって伝送される音声データを検知して受信する。
(撮像装置の内部構成)
次に本実施形態における撮像装置101の動作について図5を参照して説明する。図5は撮像装置101の内部構成図を模式的に示した図である。
図5のように、撮像装置101は動画像を撮影するレンズ201を具備している。レンズ201で撮影された動画像は画像処理部203によって符号化などの処理が施された後、動画像データ204として放送されたり記録されたりする。画像処理部203によって実行される符号化の符号化方式としてはMPEG方式などが挙げられるが、いかなる動画像符号化方式を用いてもよい。
さらに撮像装置101は、プロトコル制御部206、無線送信部207、無線受信部208を具備しており、ワイヤレスマイクと無線通信を行う。まず、プロトコル制御部206は撮像装置101の無線送受信タイミングを制御するとともに、すべてのワイヤレスマイクのアクセスタイミングも制御する。ワイヤレスマイクのアクセスタイミング制御のために、プロトコル制御部206は制御コマンドを生成し、生成された制御コマンドは無線送信部207へ送られる。
無線送信部207はこの制御コマンドを無線フレームに変換し、この無線コマンドフレームは無線信号として送信アンテナ205から空間中へ送信される。ここでもメディアアクセスプロトコルとして各種無線アクセスプロトコルが利用可能であるが、いかなるアクセスプロトコル方式も適用可能である。
一方、音声信号によって変調されワイヤレスマイクから送信された無線フレームは、撮像装置101においてアンテナ202で受信され、無線受信部208内に具備されている高周波処理部210へ送られる。高周波処理部210では無線フレームを比較的周波数の低い中間周波数帯の信号、またはベースバンド帯域信号に変換して復調部211に伝える。復調部211は受信された中間周波数帯の信号またはベースバンド帯域信号を復調し、音声データを取得する。撮像装置101は、すべてのワイヤレスマイクから送信される無線フレームに対してこのような復調処理を行い、各ワイヤレスマイクからのすべての音声信号を音声信号バッファ212に格納する。
同時に高周波処理部210は受信信号を検波し、検波出力を信号強度測定部213へ伝える。信号強度測定部213は、受信された無線フレームすべてに対して、検波信号の信号レベルを測定することによって信号強度を取得し、すべてのワイヤレスマイクに対する信号強度を信号強度比較部214へ伝える。信号強度比較部214はこれらすべてのワイヤレスマイクに対する信号強度を比較し、比較結果出力を選択部215に伝える。
選択部215はこの比較結果出力を参照することによって、音声信号バッファ212内に格納されている複数のワイヤレスマイクからの音声データから、ミキシングに必要なものを選択し、これをミキシング部216へ送る。ミキシング部216はこれら選択されたワイヤレスマイクからの音声信号に対してミキシング処理を行い、放送または記録用の音声データ209として中継放送または素材記録に使用する。
(信号強度特性)
次に撮像装置101の撮影方向とアンテナ指向性、およびワイヤレスマイクから送信される無線フレームを撮像装置101が受信する時の信号強度との関係について、図面を参照して説明する。図6は図3のシステム例における撮影方向の角度を定義する図であり、図7は無線信号フレームの信号強度を示した図である。
図6において、撮像装置101は回転台などに装着されており、水平面内で撮影方向を任意の角度となるように回転させることが可能である。本実施形態では、指向性アンテナ202の指向性方向も撮影方向の回転と連動して、常に撮影方向と同一方向に維持される。
ここで、図6に示すように撮影方向の角度を−90度から+90度の範囲で定義し、指向性アンテナ202の指向性パタンが図8に示すような特性を持つとする。図8は、指向性アンテナの指向性パタンの例を示した図である。図8の座標平面上において原点からの距離は信号感度の強さを示している。例えば、指向性パタンが図8のように示される場合、0度(正面)の方向から入射する信号は最も強い感度で検知するが、90度と270度(横)の方向に対しては感度がないため、その方向から信号が入射しても検知しないことになる。このように、指向性アンテナ202は所定の方向から入射された無線信号に対する感度は高いがそれ以外の方向から入射された無線信号に対する感度は低く、一定方向から届いた信号を選択的に検出するという特性を有する。
この場合、例えば第3のワイヤレスマイク113が送信する無線フレームを撮像装置101が受信する時の信号強度は図7の特性曲線503で示すように、撮影方向0度に対して最大となる受信信号強度特性を持つ。他のワイヤレスマイクについても同様に、第1のワイヤレスマイク111の信号強度特性は図7の特性曲線501、第2のワイヤレスマイク112の信号強度特性は図7の特性曲線502となる。さらに、第4のワイヤレスマイク114の信号強度特性は図7の特性曲線504、第5のワイヤレスマイク115の信号強度特性は図7の特性曲線505のようになる。
音声ミキシングの方法としては、モノラル録音やステレオ録音、あるいは単一マイクからの音声を選択したり複数マイクからの音声を合成したりするなど、様々な方法がある。本実施形態では、一例として、単一のマイクから収音された音声を選択してモノラル録音する場合を説明する。
例えば、図9に示すように競技トラック100において被写体が星印120で示した場所にいるとする。図9はシステムにおける測定状況例を示す図である。この場合、この被写体を撮影している撮像装置101の撮影方向はおよそ−45度の方向を向いている。この時に複数のワイヤレスマイク111〜115から送信される無線フレームの撮像装置101における信号強度は、図10の特性図において横軸の撮影方向が−45度となる点に対応する。図10は無線信号フレームの信号強度を示した図である。図10より、この点におけるすべての信号強度を比較すると、第2のワイヤレスマイク112から送信される無線フレームの信号強度が最も大きいことが特性曲線502から理解できる。
(基本処理)
次に、本実施形態の構成が実行する処理の流れについて、図17を参照して説明する。図17は本実施形態の構成が実行する基本処理の流れを示したフローチャートである。
まず、ステップS101において、指向性アンテナ202を用いて、マイク111〜115からそれぞれ送出された、音声データで変調された複数の無線信号(音声信号)を受信する。
次に、ステップS102において、受信した各無線信号の強度を測定する。
次に、ステップS103において、各無線信号の強度を比較して、復調する無線信号を選択する。本実施形態では、一例として、信号強度が最も強いものを復調する対象として選択する。
次に、ステップS104において、選択した無線信号を復調して音声データを出力する。
上記のように、本実施形態に係る構成は、撮像手段による撮像方向に連動して指向性の方向を変更し、複数のマイクからそれぞれ送出された複数の音声信号を検知するためのアンテナ備えている。そして、アンテナが検知した各音声信号の強度を測定し、測定した各音声信号の強度を比較して、復調の対象とする音声信号を選択し、選択した音声信号を復調して出力する。このため、本実施形態の構成によれば、アンテナの指向の方向にあるマイクからの音声を選択的に収集して再生することが可能になる。なお、本実施形態の構成によれば、必要な準備作業は、音声データで変調された無線信号(音声信号)を出力する複数のマイクを予め設置しておくだけであるため、準備作業の負担が小さく適切に音声ミキシングを行うことが可能である。
なお、本実施形態では測定した強度の中で最も強い強度を有する音声信号を選択する構成を一例として説明したが、複数の音声信号を選択して復調するようにしてもよい。複数の音声信号を選択する構成については後述する。
また、本実施形態では、指向性アンテナで検知した各音声信号の強度を比較して復調する音声信号を選択し、当該信号を復調する構成(情報処理装置)を撮像装置が備えている場合について説明した。すなわち、このような情報処理装置を備えた撮像装置であって、この情報処理装置が備える指向性アンテナの指向と同方向の撮像方向を有する撮像レンズを備える撮像装置を説明した。ただし、この情報処理装置は撮像装置に内蔵されていなくても、それ単独でアンテナの指向の方向にあるマイクからの音声を選択的に収集するために用いることができる。また、例えば、HMD(ヘッド・マウント・ディスプレイ)など他の装置に装着して使用することもよい。
上記のように、撮像装置101はこのように信号強度を比較することによって、最も大きな信号強度を持つワイヤレスマイク502の音声データを採用する。このため、被写体に最も近いワイヤレスマイクが収音した音声信号を選択してミキシングすることができる。
以上説明したように本実施形態の構成によれば、複数のワイヤレスマイクから送信される音声信号の中から、被写体に最も近いワイヤレスマイクによって収音された音声を撮像装置101が選択することができるようになる。その結果、自動的かつ迅速に最適な音声信号を選択してミキシングすることが可能となる。
本実施形態では好適な一例として、撮像装置101と第1〜第5のワイヤレスマイク111〜115との間の無線通信を使用する構成を説明した。しかしながら、例えば中継装置、記録装置、拡声装置、照明装置など、撮像装置101やワイヤレスマイクと有線接続または無線接続される他の機能を持った機器が存在するシステムに適用してもよい。
このように、取材準備作業においては柔軟かつ簡便にマイクを設置することが可能となるとともに、取材中には最適な音声信号を自動的かつ迅速に選択することのできる音声ミキシング装置を提供することができる。
<<第2実施形態>>
第1実施形態では、複数のワイヤレスマイクから最適な単一のワイヤレスマイクを選択して音声ミキシングを実施することができる例を示した。しかしながら、この方法ではワイヤレスマイクの切り替え時に音声信号の連続性が失われるため、撮影対象物によっては視聴者が聞き苦しく感じる場合がある。本実施形態では、複数のワイヤレスマイクで収音された音声を選択し合成することによって、連続性よく音声信号をミキシングする構成例を説明する。
図11は本実施形態に係る撮像装置101とワイヤレスマイクを設置して構成されたシステム例を示す構成図である。本実施形態においては、第1〜第5のワイヤレスマイク111〜115から送信される音声信号の中から、2本のワイヤレスマイクから送信される音声信号を選択し合成してミキシングする。ミキシングする際には、被写体の位置近辺の音場が再現できるように、2本のワイヤレスマイクによって収音される音声信号に対して重み付けを施した後に合成する。
例えば、図11に示すように競技トラック100において被写体が星印130付近に存在する場合、この被写体を撮影している撮像装置101の撮影方向はおよそ−30度となる。このとき各ワイヤレスマイクから撮像装置101が受信する無線フレームの信号強度は、図12において撮影方向(横軸)が−30度に対応する点になる。図12は無線信号フレームの信号強度を示した図である。このため、最も大きな信号強度を持つのは第2のワイヤレスマイク112から送信される無線フレームである。そして二番目に大きな信号強度を持つのは第3のワイヤレスマイク113から送信される無線フレームとなる。
本実施形態では、撮像装置101は受信した音声信号の中から、第2のワイヤレスマイク112から受信した音声信号および第3のワイヤレスマイク113から受信した音声信号を選択し、信号強度に応じてこれらに重み付けを施した後に合成しミキシングする。このようにして2本のワイヤレスマイクによって収音された音声信号を、無線フレームの信号強度に基づいて重み付け合成することにより、撮影している被写体付近の音声を再現することが可能となる。
上記のように、本実施形態では、音声信号の中で強度が最も強いものから強度が強い順に所定数(本実施形態では2つ)の音声信号を選択し、選択された音声信号から得られた所定数の音声データを合成して出力する構成を説明した。このような構成によれば、指向性アンテナの指向の方向が変化したときでも、複数のマイクから受信した音声データを連続的に切り替えて出力することができる。
また、本実施形態では、選択された音声信号の強度に基づいて音声データを重みづけして合成し、出力するため、指向性アンテナの指向の方向の地点近傍で聞こえるであろう音声を適切に再現することができる。
なお、選択する音声信号は予め決められた数だけに限られない。例えば、予め定められた値以上の強度を有する複数の音声信号を選択して、選択された音声信号から得られた複数の音声データを合成して出力するようにしてもよい。この場合も、指向性アンテナの指向の方向の地点近傍で聞こえるであろう音声を適切に再現することができる。
以上説明したように、本実施形態の構成では、1本のワイヤレスマイクで収音された音声信号を選択するだけでなく、複数のワイヤレスマイクで収音された音声信号を合成してミキシングする。これにより、常に被写体付近の音声を自動的かつ迅速に再現し、連続性のより音声信号をミキシングする効果が得ることができる。
<<第3実施形態>>
第1実施形態および第2実施形態では、モノラル音声ミキシングの例を示した。本実施形態では同様の手法をステレオ音声ミキシングに適用した構成例を説明する。
図13は本実施形態による撮像装置101の上方から見た外観図である。撮像装置101にはレンズ201、ステレオ右(R)チャネル用指向性アンテナ251、ステレオ左(L)チャネル用指向性アンテナ252が具備されている。これらRチャネル用指向性アンテナ251およびLチャネル用指向性アンテナ252の指向性特性は、図8に例示した指向性パタンで示される。
ここで、本実施形態では、レンズ201の撮影方向503を基準として、Rチャネル用指向性アンテナ251の指向性方向505は右方向へ、Lチャネル用指向性アンテナ252の指向性方向506は左方向へ設定されている。このように2個の指向性アンテナの指向性方向を設定することにより、Rチャネル用指向性アンテナの指向性方向505は常に撮像装置101が撮影している被写体の右側へ向き、Lチャネル用指向性アンテナの指向性方向506は被写体の左側へ向く。以下、Rチャネル用指向性アンテナ251の指向性方向505と、Lチャネル用指向性アンテナ252の指向性方向506とが45度の角をなす場合を一例として説明する。
図14は本実施形態による撮像装置101の内部構成を示した図である。図13でも示したように、撮像装置101はRチャネル用指向性アンテナ251を具備しており、このアンテナで受信された無線フレームは無線受信部208内に具備されている高周波処理部210へ送られる。第1の実施形態において説明した処理と同様にして、無線フレームは高周波処理部210、復調部211によって音声データに復調され、各ワイヤレスマイクからのすべての音声信号は音声信号バッファ212に格納される。
また、高周波処理部210は受信信号を検波し、信号強度測定部213はこの検波信号の信号レベルを測定することによって信号強度を取得し、すべてのワイヤレスマイクに対する信号強度を信号強度比較部214へ伝える。信号強度比較部214はこれらすべてのワイヤレスマイクに対する信号強度を比較し、比較結果出力を選択部215に伝える。選択部215はこの比較結果出力を参照することによって、音声信号バッファ212内に格納されている複数のワイヤレスマイクからの音声データから、Rチャネルとしてミキシングに必要なものを選択し、これをミキシング部216へ送る。
このようにRチャネルの音声信号を選択すると同時に、撮像装置101は、以下のようにLチャネルの音声信号の選択も実行する。撮像装置101はLチャネル用指向性アンテナ252を具備しており、このアンテナで受信された無線フレームは無線受信部208内に具備されている第2の高周波処理部253へ送られる。第2の高周波処理部253はこの受信信号を検波し、第2の信号強度測定部254はこの検波信号の信号レベルを測定することによって信号強度を取得し、すべてのワイヤレスマイクに対する信号強度を第2の信号強度比較部255へ伝える。第2の信号強度比較部255はこれらすべてのワイヤレスマイクに対する信号強度を比較し、比較結果出力を選択部215に伝える。選択部215はこの比較結果出力を参照することによって、音声信号バッファ212内に格納されている複数のワイヤレスマイクからの音声データから、Lチャネルとしてミキシングに必要なものを選択し、これをミキシング部216へ送る。
最後にミキシング部216はRチャネルおよびLチャネルの音声信号として選択されたワイヤレスマイクからの音声信号に対してミキシング処理を行い、放送または記録用の音声データ209と出力する。
次に、図15を参照して本実施形態における撮像装置101の動作について説明する。図15は本実施形態における撮像装置とワイヤレスマイクを設置して構成されたシステム例を示した図である。
図15に示すように、競技トラック100において星印140近辺にいる被写体を撮影しているとき、撮像装置101に具備されたRチャネル用指向性アンテナ251は+45度の方向、Lチャネル用指向性アンテナ252は0度の方向を向く。
このとき、ワイヤレスマイクから送信される無線フレームを撮像装置101が受信する場合の信号強度特性を図16に示す。図16を参照すると、まずRチャネル用指向性アンテナ251の指向性方向が+45度であることから、このアンテナが受信する最も信号強度の大きい無線フレームは特性曲線504で示される第4のワイヤレスマイク114からの無線フレームである。従って、撮像装置101は音声ミキシングするためのRチャネル音声信号として、この第4のワイヤレスマイク114から受信された音声信号を選択する。
同様に図16を参照すると、Lチャネル用指向性アンテナ252の指向性方向が0度であるため、このアンテナが受信する最も信号強度の大きい無線フレームは特性曲線503で示される第3のワイヤレスマイク113からの無線フレームであることがわかる。従って撮像装置101は音声ミキシングするためのLチャネル音声信号として、この第3のワイヤレスマイク113から受信された音声信号を選択する。
このようにして撮像装置101はステレオミキシングにおけるRチャネルおよびLチャネルの音声信号を、最適なワイヤレスマイクの中から選択して、ステレオ音声を提供することが可能である。従って、上記構成はステレオミキシングに対しても適用できる。本実施形態の構成によれば、ステレオミキシングの場合においても、複数のワイヤレスマイクで収音された音声信号の中から最適なものを自動的かつ迅速に選択することが可能である。
上記のように、本実施形態では、指向性アンテナを複数備えている。そして、それぞれのアンテナが検知した音声信号の強度を測定し、アンテナごとに復調の対象とする音声信号を選択し、選択した音声信号を復調して得られた音声データをアンテナごとに合成して、ステレオ音声として出力する。このため、本実施形態の構成によれば、アンテナの指向の方向の地点近傍で聞こえるであろう音声をステレオ音声で出力することができる。
本実施形態の構成によれば、撮像装置101で撮影されている被写体付近の音声を自動的かつ迅速に選択してミキシングすることが可能となり、熟練したミキシングオペレータによるミキシング処理が不要となる。さらに撮像装置101は、マイクを配置する場所を柔軟に選択することが可能であり、音声信号や検知信号を伝送するためのケーブルが不要となるため、取材準備のための作業工数を削減する効果も得られる。
なお、2つの指向性アンテナの指向の方向が45度の角度をなす場合を一例として説明したが、これに限られない。指向性アンテナがなす角度は、アンテナの設置間隔や、撮像装置と測定地点との距離等により適切に設定することができる。
<<その他の実施形態>>
また、本発明の目的は、コンピュータプログラムやコンピュータプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体によっても実現可能である。例えば、次のようにすることによっても本発明の目的は達成される。すなわち、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記録媒体(または記憶媒体)を、システムあるいは装置に供給する。そして、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行する。この場合、記録媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記録した記録媒体は本発明の技術的範囲に含まれる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行う。その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も本発明の技術的範囲に含まれることは言うまでもない。
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれたとする。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の各機能が実現される場合も、本発明の技術的範囲に含まれる。
なお、本発明を上記記録媒体に適用する場合、その記録媒体には、先に説明したフローチャートで示される処理を実行するプログラムコードが格納されることになる。
撮像装置の側面外観図である。 撮像装置の上方からの外観図である。 撮像装置とワイヤレスマイク設置して構成されたシステム例を示した図である。 ワイヤレスマイクの内部構成図である。 撮像装置の内部構成図である。 撮影方向の角度を定義する図である。 無線信号フレームの信号強度を示した図である。 指向性アンテナの指向性パタンの例を示した図である。 システムにおける測定状況例を示す図である。 無線信号フレームの信号強度を示した図である。 撮像装置とワイヤレスマイクを設置して構成されたシステム例を示した図である。 無線信号フレームの信号強度を示した図である。 撮像装置の上方からの外観図である。 撮像装置の内部構成図である。 撮像装置とワイヤレスマイクを設置して構成されたシステム例を示した図である。 無線信号フレームの信号強度を示した図である。 基本処理の流れを示したフローチャートである。

Claims (9)

  1. 撮像手段と、
    前記撮像手段による撮像方向に連動して指向性の方向を変更し、複数のマイクからそれぞれ送出された複数の音声信号を検知するためのアンテナと、
    前記アンテナが検知した各音声信号の強度を測定する測定手段と、
    前記測定手段が測定した各音声信号の強度を比較して、復調の対象とする音声信号を選択する選択手段と、
    前記選択手段が選択した音声信号を復調して出力する出力手段と、
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記選択手段は、前記測定手段が測定した強度の中で最も強い強度を有する音声信号を選択する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記選択手段は、予め定められた値以上の強度を有する複数の音声信号を選択し、
    前記出力手段は、選択された前記音声信号から得られた複数の音声データを合成して出力する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 前記選択手段は、強度が最も強いものから強度が強い順に所定数の音声信号を選択し、
    前記出力手段は、選択された音声信号から得られた所定数の音声データを合成して出力する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  5. 前記出力手段は、選択された音声信号の強度に基づいて前記音声データを重みづけして合成し、出力する
    ことを特徴とする請求項3または4に記載の情報処理装置。
  6. 前記アンテナを複数備え、
    前記測定手段は、それぞれのアンテナが検知した音声信号の強度を測定し、
    前記選択手段は、アンテナごとに復調の対象とする音声信号を選択し、
    前記出力手段は、前記選択手段が選択した音声信号を復調して得られた音声データをアンテナごとに合成して、ステレオ音声として出力する
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  7. 撮像手段と、前記撮像手段による撮像方向に連動して指向性の方向を変更し、複数のマイクからそれぞれ送出された複数の音声信号を検知するためのアンテナを備えた情報処理装置の情報処理方法であって、
    前記アンテナが検知した各音声信号の強度を測定する測定工程と、
    前記測定工程において測定した各音声信号の強度を比較して、復調の対象とする音声信号を選択する選択工程と、
    前記選択工程において選択した音声信号を復調して出力する出力工程と、
    を有することを特徴とする情報処理方法。
  8. コンピュータを請求項1から6のいずれか1項に記載の情報処理装置が備える各手段として機能させるためのプログラム。
  9. 請求項8に記載のプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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