JPH0932150A - 建築物構造体 - Google Patents

建築物構造体

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JPH0932150A
JPH0932150A JP7177814A JP17781495A JPH0932150A JP H0932150 A JPH0932150 A JP H0932150A JP 7177814 A JP7177814 A JP 7177814A JP 17781495 A JP17781495 A JP 17781495A JP H0932150 A JPH0932150 A JP H0932150A
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JP
Japan
Prior art keywords
plate
plate body
building structure
ribs
board body
Prior art date
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Pending
Application number
JP7177814A
Other languages
English (en)
Inventor
Eiji Abe
詠司 安部
Akira Kaneko
明 金子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
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Publication date
Application filed by Yamaha Corp filed Critical Yamaha Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 防音性能に優れた建築物構造体。 【解決手段】 第1の板体16と第2の板体18とが枠
体20によりそれらの間に間隙を形成するように対向配
置され、第1の板体と第2の板体の少なくとも一方に、
対向する板体に非接触なリブ22が形成されて、第1の
板体と第2の板体の剛性が異なる。簡易な構造でありな
がら、防音性を高めることができるので、特に遮音性能
や吸音性能の要求される建築物の壁や床に好適である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は床や壁などの建築
物構造体に関し、第1の板体と第2の板体とを枠体によ
り間隙を形成して対向配置し、それらの少なくとも一方
に、対向する板体に非接触なリブを形成して第1の板体
と第2の板体の剛性を異なるものとしたことにより、防
音性を高めたものである。
【0002】
【従来の技術】住宅、特に集合住宅などの種々の建築物
においては、隣室や階下などに音が漏れたり振動が伝わ
らないように、壁や床などの構造体に工夫がなされてい
る。特に近年、所謂フローリングと称される床にあって
は、振動が階下に伝わりやすく、重要な課題とされてい
る。こうした防音特性の要求される建築物構造体におい
ては、2枚の板体の間に間隙を形成してなる二重構造体
が広く採用されている。
【0003】図5に二重構造体を採用した床構造の一例
を示す。このものは、第1の板体4と第2の板体1と
が、これらの周部に形成された枠体3,3と桟木6,
6,・・・とにより接着一体化し、第1の板体4と第2の
板体1との間に間隙が形成されて概略構成されている。
第1の板体4は、それぞれ厚さ12mmの合板7とパーチ
クルボード8と表層仕上げ板9とが順に貼合わされて構
成されている。また、第2の板体1は厚さ12mmの合板
10上に厚さ12.5mmの石膏ボード11が貼り合わさ
れて構成されている。枠体3及び桟木6は共に厚さ75
mmで木製である。第1の板体4及び第2の板体1と、枠
体3及び桟木6とは、接着剤や釘などを使用して強固に
固定されている。第1の板体4と第2の板体1の間の間
隙であって桟木6のないところにはグラスウールなどの
断熱材12が充填されている。
【0004】特開平6−146545号公報には、同様
な構成が開示されており、それは、図6に示すように、
第1の板体(床仕上げ材)4と第2の板体(パネル)1
との間に桟木(根太材)6を介在させて接着一体化した
ものである。これらの二重構造体であると、軽量、簡
易、安価でありながら、第1の板体4と第2の板体1の
間に間隙が形成されていることから、間隙の空気層によ
るバネ効果が付与され、特定の広い周波数域にわたって
単層構造体にみられない遮音の向上効果がある。さら
に、これら二重構造体であると、その間隙を配管スペー
スとすることも可能で便利である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような二重構造体であっても、防音効果は必ずしも十
分ではなかった。これは桟木6は固体伝搬が大きく、音
や振動が第1の板体4から第2の板体1に桟木6を伝わ
ることによるものと思われる。そこで、桟木6を全て取
り外した二重構造体が考えられた。しかしながら、その
ものは、各板体の剛性が劣るばかりか、一方の板体と他
方の板体とが共鳴し、防音性の向上効果はさほど大きい
ものではなかった。
【0006】本発明は前記課題を解決するためになされ
たもので、防音性能に優れた建築物構造体を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の建築物構
造体は、第1の板体と第2の板体とが枠体によりそれら
の間に間隙を形成するように対向配置され、第1の板体
と第2の板体の少なくとも一方に、対向する板体に非接
触なリブが形成されて、第1の板体と第2の板体の剛性
が異なることを特徴とするものである。
【0008】請求項2記載の発明は、第1の板体または
第2の板体と枠体との間に拡幅体が介在していることを
特徴とする請求項1記載の建築物構造体である。
【0009】本発明の建築物構造体であると、音や振動
を伝搬させるおそれのある桟木がなく、また、対向する
板体に接触することのないリブが形成されていることか
ら、対向する板体の剛性が異なり、固有振動数が相違し
ているので、共鳴透過による遮音低下が緩和され、防音
性が向上するものと考えられる。
【0010】また、拡幅体を設けたものであると、容易
に板体間の距離を離間し、リブを対向する板体と非接触
なものとすることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明をさらに理解しやす
くするため、実施の形態について説明する。かかる実施
の形態は本発明の一態様を示すものであって、この発明
を限定するものではない。本発明の範囲内で任意に変更
可能である。
【0012】〔形態例1〕図1に示す形態例1の建築物
構造体14は、第1の板体16と第2の板体18と、枠
体20,20とを有して概略構成されている。第1の板
体16は、それぞれ厚さ12mmの合板7とパーチクルボ
ード8と表層仕上げ板9とが順に貼合わされて構成され
ている。第2の板体18は、厚さ12.5mmの石膏ボー
ド11上に厚さ12mmの合板10が貼り合わされて構成
されている。枠体20は第1の板体16と第2の板体1
8の間であってそれらの周部に設けられ、第1の板体1
6と第2の板体18を連結し、これらを対向配置してい
る。この枠体20の厚さ分だけ、第1の板体16と第2
の板体18の間に間隙が形成される。
【0013】さらに、本形態例においては、第1の板体
16の最下面に複数の下方に突出した凸条のリブ22,
22,・・・が形成されている。このリブ22は、対向す
る第2の板体18に接触してはならず、リブ22の高さ
は枠体20の高さよりも短くされる。尚、第1の板体1
6と第2の板体18の間隙であってリブ22,22,・・
・の形成されていないところにはグラスウール等の吸音
材12が充填されることが望ましい。
【0014】上記構成の建築物構造体14においては、
第1の板体16にのみにリブ22が形成されており、第
1の板体16と第2の板体18の剛性が異なるようにさ
れ、各板体16,18の固有振動数が相違している。こ
の構成の建築物構造体14であると、音や振動を伝搬さ
せるおそれのある桟木がなく、かつ第1の板体16と第
2の板体18の剛性が異なることから、共鳴による音響
透過が緩和され、防音性が向上する。
【0015】尚、図1に示した建築物構造体14におい
てはリブ22を第1の板体16にのみに形成したが、必
ずしもこれに限られたものではなく、第1の板体16の
代りに第2の板体18に形成してもかまわない。但し、
この建築物構造体14を床に適用し、第1の板体16を
床面として、第1の板体16に高い剛性が求められる場
合には、第1の板体16にリブ22を形成した方が望ま
しい。また、上述した建築物構造体14は床に適用され
るものを例示したが、同様の構成のものを壁などに適宜
用いることも可能である。
【0016】〔形態例2〕図2に示す形態例2の建築物
構造体24は、形態例1の建築物構造体14とは、拡幅
体28,28を設けたことに異なる特徴がある。拡幅体
28は、枠体26と第2の板体18の間に介在し、第1
の板体16と第2の板体18を離間し、その距離を広げ
るものである。拡幅体28の材料は特に限定されるもの
ではなく、枠体26と同じものや合板などが適用され
る。また、枠体26の高さが75mm程度であれば拡幅体
28の高さは11mm程度が適当とされる。尚、図2に示
した建築物構造体24においては、拡幅体28を枠体2
6と第2の板体18の間に介在させたが、必ずしもこれ
に限られるものではなく、枠体26と第1の板体16の
間、または、枠体26と、第1の板体16及び第2の板
体18の双方との間に介在させてもよい。
【0017】このように、拡幅体28を設けることによ
り、枠体26の高さをリブ22の高さよりも長くせず、
同じ長さのものとしても、拡幅体28の存在により、リ
ブ22の対向する第2の板体18への接触が避けられ
る。したがって、リブ22や枠体18の精確な調製が不
要となり、製造が容易となる。また、従来使用していた
部材の流用が容易となり、コスト的に有利である。
【0018】〔形態例3〕図3に示す形態例3の建築物
構造体30は、形態例2の建築物構造体24とは、両板
体にリブを形成したことに異なる特徴がある。すなわ
ち、第1の板体16には下方に突起したリブ22,2
2,・・・が、第2の板体32には上方に突起したリブ3
4,34,・・・が形成されている。この場合であっても
各リブ22,34は、それぞれ対向する板体32,16
に接触してはならない。また、リブ22とリブ34は、
それぞれ第1の板体16と第2の板体32の剛性を異な
るように形成されるものであるから、同一形状、同一個
数であってはならない。換言すれば、第1の板体16と
第2の板体32の剛性が異なるようであれば図3に示し
たものに限られることはない。このように、第1の板体
16と第2の板体32の両方にリブ22,34を形成す
ることは両板体16,32の剛性を共に高められる。
尚、図3においては、吸音材を省略したが、両板体1
6,32間に吸音材を設けても良いのは勿論のことであ
る。
【0019】〔試験例〕上記形態例2の建築物構造体2
4について、遮音効果の指針となる透過損失を測定し
た。測定結果を図4に示す。尚、試験には、上記建築物
構造体24において、第1の板体16と第2の板体18
間の距離を86mmにしたもの(図4中、−○−○−で表
示)について各周波数にて測定した。さらに、比較例と
して、従来例の欄で説明した図5に示される構成のもの
について、第1の板体4と第2の板体1の距離を75mm
にしたもの(図4中、−●−●−)と、100mmにした
もの(同、−□−□−)について同様に測定した。
【0020】図4から、本形態例のものであると、いず
れの比較例のものよりも透過損失が高く、遮音効果に優
れていることが明らかにわかる。即ち、比較例のもので
あると、板体間の距離を75mmから100mmへ25mm長
くしても遮音性能にほとんど変化がみられないが、板体
間の距離が86mmである本形態例のものであると、周波
数125Hz〜2000Hzの範囲において、5から1
2dB増加した。このことから、本形態例の建築物構造
体であると、遮音性能を効果的に高められることがわか
る。
【0021】
【発明の効果】本発明の建築物構造体であると、簡易な
構造でありながら、防音性を高効率で高めることができ
るので、特に遮音性能の要求される建築物の壁や床に好
適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 形態例1の建築物構造体を示す断面図であ
る。
【図2】 形態例2の建築物構造体を示す断面図であ
る。
【図3】 形態例3の建築物構造体を示す断面図であ
る。
【図4】 周波数に対する透過損失の測定結果を示すグ
ラフである。
【図5】 従来例の建築物構造体を示す断面図である。
【図6】 従来例の建築物構造体を示す断面図である。
【符号の説明】
1・・・第2の板体、3・・・枠体、4・・・第1の板体、14・
・・建築物構造体、16・・・第1の板体、18・・・第2の板
体、20・・・枠体、22・・・リブ、24・・・建築物構造
体、26・・・枠体、28・・・拡幅体、30・・・建築物構造
体、32・・・第2の板体、34・・・リブ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E04B 2/56 643 E04B 2/56 643J 5/43 5/43 H 5/02 E04C 2/50 B

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の板体と第2の板体とが枠体により
    それらの間に間隙を形成するように対向配置され、第1
    の板体と第2の板体の少なくとも一方に、対向する板体
    に非接触なリブが形成されて、第1の板体と第2の板体
    の剛性が異なることを特徴とする建築物構造体。
  2. 【請求項2】 第1の板体または第2の板体と枠体との
    間に拡幅体が介在していることを特徴とする請求項1記
    載の建築物構造体。
JP7177814A 1995-07-13 1995-07-13 建築物構造体 Pending JPH0932150A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7177814A JPH0932150A (ja) 1995-07-13 1995-07-13 建築物構造体

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JP7177814A JPH0932150A (ja) 1995-07-13 1995-07-13 建築物構造体

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JPH0932150A true JPH0932150A (ja) 1997-02-04

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ID=16037565

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JP (1) JPH0932150A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002047755A (ja) * 2000-08-03 2002-02-15 Asahi Kasei Corp 建築物の床構造
JP2018066185A (ja) * 2016-10-19 2018-04-26 西松建設株式会社 防音扉およびその設置方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002047755A (ja) * 2000-08-03 2002-02-15 Asahi Kasei Corp 建築物の床構造
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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19981201