JP2021011755A - 壁構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】建築物の壁構造において、剛性を確保しながら、遮音性能を向上させる。【解決手段】建築物内の空間を第1および第2の区画P1,P2に隔てる壁構造1であって、区画P1,P2にそれぞれ面する第1および第2の仕上材31,32と、高さ方向Yに延び、壁幅方向Zに沿って1列に配列され、第1および第2の仕上材31,32を壁厚方向X内側からそれぞれ支持する第1および第2のスタッド61,62とを備え、第1のスタッド61の壁厚方向Xの外法寸法と、第2のスタッド62の壁厚方向Xの外法寸法との和が、第1および第2の仕上材31,32の互いに対向する面の間の距離Dよりも小さく、第1の仕上材31および第1のスタッド61を含む第1の壁体21の高さ方向Yおよび壁幅方向Zを含む面に対する面外方向の曲げ剛性と、第2の仕上材32および第2のスタッド62を含む第2の壁体21の面外方向の曲げ剛性とが異なっている壁構造1を提供する。【選択図】図2

Description

本発明は、壁構造に関する。
例えば、集合住宅の戸境壁のような、建築物内の空間を2つの区画に隔てる壁構造では、一方の区画から他方の区画に入る音を遮る遮音性能の向上が求められている。
壁構造としては、木製または鋼製の下地材に石膏ボードなどの仕上材を取り付ける構成が一般的であり、特許文献1には、遮音性能を向上させるために、下地材の縦桟と横桟とを弾性緩衝材を介して連結する技術が開示されている。すなわち、特許文献1に記載の壁構造は、仕上材が縦桟に弾性的に支持されることによって、壁全体をフレキシブルな構造とし、遮音性能の向上を図っている。
特開2002−348984号公報
しかしながら、特許文献1に記載の壁構造では、下地材の剛性が低下するため、仕上材を下地材にビスなどで固定する際に下地材が変形することがある。仕上材の固定の際に下地材が変形すると、施工性が損なわれるという課題がある。
そこで、本発明は、剛性を確保しながら、遮音性能を向上させることができる壁構造を提供することを目的とする。
本発明のある観点によれば、壁構造は、建築物内の空間を第1および第2の区画に隔てる壁構造であって、前記第1および第2の区画にそれぞれ面する第1および第2の仕上材と、高さ方向に延び、壁幅方向に沿って1列に配列され、前記第1および第2の仕上材を壁厚方向内側からそれぞれ支持する第1および第2のスタッドとを備え、前記第1のスタッドの前記壁厚方向の外法寸法と、前記第2のスタッドの前記壁厚方向の外法寸法との和が、前記第1および第2の仕上材の互いに対向する面の間の距離よりも小さく、前記第1の仕上材および前記第1のスタッドを含む第1の壁体の前記高さ方向および前記壁幅方向を含む面に対する面外方向の曲げ剛性と、前記第2の仕上材および前記第2のスタッドを含む第2の壁体の前記面外方向の曲げ剛性とが異なっている。
上記壁構造において、前記第1の仕上材と前記第2の仕上材との間に吸音材が配置されていなくてもよい。
上記壁構造において、前記第1のスタッドは前記壁幅方向に第1の間隔で配置され、前記第2のスタッドは前記壁幅方向に第2の間隔で配置され、前記第1の間隔と前記第2の間隔とは異なっていてもよい。
上記壁構造において、前記第1の仕上材の面外曲げ剛性が第1の面外曲げ剛性であり、前記第2の仕上材の面外曲げ剛性が第2の面外曲げ剛性であり、前記第1の面外曲げ剛性と前記第2の面外曲げ剛性とは異なっていてもよい。
上記壁構造において、前記第1のスタッドと前記第2のスタッドとは、同じ材質によって形成され、断面形状が異なっていてもよい。
上記壁構造において、前記第1のスタッドと前記第2のスタッドとは、ともにリップ溝形鋼であり、互いに呼び寸法が異なっていてもよい。
上記壁構造において、前記第1のスタッドと前記第2のスタッドとは、異なる材質によって形成されてもよい。
上記の構成によれば、第1および第2のスタッドの外法寸法の和が第1および第2の仕上材の互いに対向する面の間の距離よりも小さいことによって、壁構造内の空気層が厚くなる。これにより、音の減衰が大きくなり、広い周波数帯域で透過損失を大きくすることで壁構造の遮音性能を向上させることができる。
また、第1の壁体の面外方向の曲げ剛性と第2の壁体の面外方向の曲げ剛性とを異ならせることにより、第1の壁体と第2の壁体とで、コインシデンス効果の生じる周波数を異ならせることが可能となる。これにより、特定の周波数帯域における透過損失の低下を抑制することができ、壁構造の遮音性能を向上させることができる。
また、第1の壁体の曲げ剛性と第2の壁体の曲げ剛性とが異なっていればよく、曲げ剛性自体を低くしなくてもよいため、壁構造の剛性も確保することができる。
本発明の第1の実施形態に係る壁構造の図である。 図1のII−II線断面図である。 面外方向の曲げ剛性を異ならせた壁構造の遮音性能を比較するために実施した試験の結果を示すグラフである。 本発明の第2の実施形態に係る壁構造の図2に対応する断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る壁構造の図2に対応する断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る壁構造の図2に対応する断面図である。 本発明の第5の実施形態に係る壁構造の図2に対応する断面図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
(第1の実施形態)
図1および図2に、本発明の第1の実施形態に係る壁構造1を示す。図1および図2に示されるように、壁構造1は、例えば、集合住宅などの階層構造の建築物内で床スラブSLによって区切られた空間を第1および第2の区画P1,P2に隔てる戸境壁である。なお、建築物は、集合住宅に限ることはなく、病院やオフィスとして用いられてもよい。また、建築物は、階層構造に限ることはなく、一階建てであってもよい。また、壁構造1は、戸境壁に限らず、間仕切壁として使用してもよい。
壁構造1は、区画P1,P2にそれぞれ面する第1および第2の仕上材31,32と、仕上材31,32を壁厚方向X内側からそれぞれ支持するランナー5、およびスタッド61,62を含む第1および第2の鋼製下地材41,42と、を有する。
仕上材31,32は、例えば略平板状等に成形された石膏ボード、ロックウール板、けい酸カルシウム板、ALC板(高温高圧蒸気養生された軽量気泡コンクリート板)又はGRC板(セメントモルタルとガラス繊維との複合板)等、所定の断熱性能を発揮する耐火板である。仕上材31,32は、複数の耐火板の積層構造とすることができる。この場合、同じ種類の耐火板を重ねてもよいし、互いに異なる種類の耐火板を重ねてもよい。仕上材31,32は、例えば、ねじ等によって第1および第2のスタッド61,62に接合されている。具体的には、複数の耐火板のうち、最も内側の耐火板がねじによってスタッド6に接合され、それ以外の耐火板は、最も内側の耐火板にステープルおよび接着剤によって接合されている。なお、耐火板をスタッド61,62に接合する手段は、ねじに限ることはなく、釘などの手段を用いてもよい。また、耐火板同士を接合する手段も、ステープルおよび接着剤に限らず、例えば、両面テープを用いて接合することもできる。
なお、スタッド61,62と仕上材31,32との間に、敷目板などを介在させてもよい。
第1および第2の鋼製下地材41,42は、例えば、JIS A 6517で定められた規格に基づいて組み立てることができる。具体的には、鋼製下地材4は、上記のようにランナー5、およびスタッド61,62を含む。ランナー5は、床スラブSLに固定され、壁構造1の上端および下端で壁幅方向Zに延びるレール状の部材である。第1および第2のスタッド61,62は、ランナー5に支持されて高さ方向Yに延び、仕上材31,32に接合される。より具体的な構成として、例えば、スタッド61,62は、例えば厚さ0.8mm程度の薄鋼板によって形成されたリップ溝形鋼であってもよい。あるいは、アルミニウム合金などの他の金属材料でスタッド61,62を形成してもよい。鋼製下地材41,42は、スタッド61,62に設けられた貫通穴を貫通してスタッド61,62の振れを防止する鋼製の振れ止め(図示せず)をさらに有してもよい。図2に示されるように、壁構造1では複数のスタッド61,62が壁幅方向Zに配列される。
本実施形態の壁構造1において、壁幅方向Zに隣り合うスタッド61同士は間隔(ピッチ)L1で配置され、壁幅方向Zに隣り合うスタッド62同士は間隔L2で配置される。ここで、L1≠L2とする、すなわちスタッド61を第1の間隔L1で配置し、スタッド62を第1の間隔L1とは異なる第2の間隔L2で配置することによって、仕上材31およびスタッド61を含む第1の壁体21と、仕上材32およびスタッド62を含む第2の壁体22との間で、Y−Z面に対する面外方向の曲げ剛性を異ならせることができる。
一方、第1のスタッド61の壁厚方向Xの外法寸法をS1、第2のスタッド62の壁厚方向Xの外法寸法をS2、仕上材31,32の互いに対向する面の間の距離をDとすると、D>S1+S2である。すなわち、壁厚方向Xの両側の仕上材31,32をそれぞれ支持するスタッド61,62は、壁幅方向Zから見た場合に互いに干渉しないように、壁厚方向Xに離間して配置されている。
このような構成とすることによって、仕上材31,32間の空気層が厚くなり、音の減衰が大きくなることで、広い周波数帯域で透過損失を大きくすることができる。さらに、低音域共鳴透過(空気層をばねとして第1の壁体21と第2の壁体22が共鳴することによる音の透過)が生じる周波数が評価範囲外にシフトし、低周波数帯域における透過損失の低下を抑制できる。これにより、壁構造1の遮音性能を向上させることができる。このため、本実施形態の壁構造1では、仕上材31,32間に配置する吸音材を省略してもよい。吸音材を省略することで、現場での施工の際に省力化が可能となる。また、可燃物である吸音材の省略により、耐火性能を向上させることができる。
また、スタッド61、62が互いに干渉することを避けつつ、それぞれのピッチを任意に変更することができる。
本実施形態では、上述のように仕上材31およびスタッド61を含む第1の壁体21と仕上材32およびスタッド62を含む第2の壁体22との間で、高さ方向Yおよび壁幅方向Zを含む面に対する面外方向の曲げ剛性を異ならせている。これによって、壁体21,22とで、コインシデンス効果(壁体21,22の屈曲振動と入射音波の振動が一致し共振することで音が透過する現象)の生じる周波数を異ならせることが可能となる。これにより、特定の周波数帯域での透過損失が低下することを抑制し、特定の周波数帯域における壁構造1の遮音性能を向上させることができる。さらに、低音域共鳴透過が生じる周波数が評価範囲外にシフトし、低周波数帯域における透過損失の低下を回避できる場合がある。
図3は、図2に示されるように、第1の壁体と第2の壁体とでスタッドの間隔を異ならせた実施例と、第1の壁体と第2の壁体とでスタッドの間隔を同じにした比較例との遮音性能を比較するために実施した試験の結果を示すグラフである。
図3の横軸は1/3オクターブバンド中心周波数(Hz)であり、縦軸は比較例に対する実施例の音響透過損失(dB)の比である。試験では、壁構造の片側に所定の周波数の音源を配置し、壁構造の反対側で受音したときの音響透過損失を測定した。試験は、JIS A 1416(実験室における建築部材の空気音遮断性能の測定方法)に規定された測定方法で行った。
図3に示されるように、1/3オクターブバンド中心周波数が50Hz、63Hz、80Hzのいずれの周波数の場合においても、実施例の音響透過損失が比較例に比べて大きく、スタッドの配置間隔を異ならせて壁体同士の面外方向の曲げ剛性を異ならせることによって、遮音性能が向上することが確認できた。
上記で説明したように、本発明の第1の実施形態によれば、第1および第2のスタッド61,62の外法寸法の和が第1および第2の仕上材31,32の互いに対向する面の間の距離よりも小さいことによって、壁構造1内の空気層が厚くなる。これにより、音の減衰が大きくなり、広い周波数帯域で透過損失を大きくすることで壁構造1の遮音性能を向上させることができる。
また、第1の壁体21の面外方向の曲げ剛性と第2の壁体22の面外方向の曲げ剛性とを異なるものとすることによって、第1の壁体21と第2の壁体22とで、コインシデンス効果の生じる周波数を異ならせることが可能となる。これにより、特定の周波数帯域における透過損失の低下を抑制することができる。これにより、壁構造1の遮音性能を向上させることができる。また、第1の壁体21と第2の壁体22のそれぞれで、スタッド61,62同士の間隔を等間隔としたことによって、鋼製下地材4の組み立てを容易とすることができる。
また、第1の壁体21の曲げ剛性と第2の壁体22の曲げ剛性とが異なっていればよく、曲げ剛性自体を低くしなくてもよいため、壁構造1の剛性も確保することができる。
(第2の実施形態)
図4は、本発明の第2の実施形態に係る壁構造1Bの断面図である。なお、本実施形態の構成は、図4に示す仕上材31Bおよびスタッド61,62の配置構成以外では第1の実施形態と同様であるため、重複した詳細な説明は省略する。
本実施形態の壁構造1Bでは、第1の壁体21Bと第2の壁体22Bの面外方向の曲げ剛性を異ならせるために、仕上材31B,32Bの面外曲げ剛性を異ならせている。スタッド61,62は、上記の第1の実施形態とは異なり、どちらも同じ間隔Lで配置される。
具体的には、第1の壁体21Bの仕上材31Bは、厚さ15mmの強化石膏ボード2枚で構成され、合計厚さは30mmである。一方、第2の壁体22Bの仕上材32は、厚さ12.5mmの強化石膏ボード3枚で構成され、合計厚さは37.5mmである。例えば、それぞれの強化石膏ボードが同じ材質で形成される場合、上記のように厚さを異ならせることによって、第1の仕上材31Bと第2の仕上材32の面外曲げ剛性は異なるものとなる。すなわち、第1の仕上材31Bの面外曲げ剛性が第1の面外曲げ剛性であり、第2の仕上材32の面外曲げ剛性が第2の面外曲げ剛性であるとすると、第1の面外曲げ剛性と第2の面外曲げ剛性とは異なる。これによって、図示された例のようにスタッド61,62が同じ間隔Lで配置される場合であっても、第1の壁体21Bと第2の壁体22Bの面外方向の曲げ剛性を異ならせることができる。なお、スタッド61,62は、第1の実施形態と同様にそれぞれ異なる間隔で配置されてもよい。例えば、構造的に十分な剛性を確保した上で、合計厚さが薄い仕上材31Bを支持するスタッド61の間隔をより大きくし、合計厚さが厚い仕上材32を支持するスタッド62の間隔をより小さくすることによって、第1の壁体21Bと第2の壁体22Bの面外方向の曲げ剛性の差をより大きくすることができる。
上記で説明したような本発明の第2の実施形態によれば、仕上材31B,32の構成を変更することによって、第1の実施形態と同様に第1の壁体21Bの面外方向の曲げ剛性と第2の壁体22Bの面外方向の曲げ剛性とを異ならせ、コインシデンス効果の生じる周波数を異ならせることで透過損失の低下を抑制することができる。これにより、壁構造1Bの遮音性能を向上させることができる。
なお、上記実施形態では、強化石膏ボードの枚数や厚さを変更することによって仕上材31B,32の面外曲げ剛性を異ならせたが、他の例では、仕上材31B,32の材質を変更することによって仕上材31B,32の面外曲げ剛性を異ならせてもよい。
(第3の実施形態)
図5は、本発明の第3の実施形態に係る壁構造1Cの断面図である。なお、本実施形態の構成は、図5に示すスタッド61Cの断面寸法、およびスタッド62の壁幅方向Zの間隔以外では第1の実施形態と同様であるため、重複した詳細な説明は省略する。
本実施形態の壁構造1Cでは、第1の壁体21Cと第2の壁体22Cの面外方向の曲げ剛性を異ならせるために、スタッド61Cの断面寸法を異ならせている。
具体的には、第1の壁体21Cのスタッド61Cは、スタッドの呼び寸法のうち、壁厚方向Xの寸法H1が90mmであり、第2の壁体22Cのスタッド62は、壁厚方向Xの寸法H2が65mmである。第1の壁体21Cのスタッド61C、第2の壁体22Cのスタッド62とも、壁幅方向Zの寸法は45mmであり、板厚は0.8mmである。すなわち、第1の壁体21Cのスタッド61Cと第2の壁体22Cのスタッド62とは、壁厚方向Xの寸法H1,H2のみが異なっている。
また、本実施形態の壁構造1Cでは、第1の壁体21Cと第2の壁体22Cとで、スタッド61C,62の壁幅方向Zの間隔を同じにしている。
このように、第1の壁体21Cと第2の壁体22Cとでスタッド61C,62の壁幅方向Zの間隔を同じにした場合においても、スタッド61C,62の断面寸法を異ならせることによって第1の壁体21Cと第2の壁体22Cの面外方向の曲げ剛性を異ならせ、壁構造1Cの遮音性能を向上させることができる。
(第4の実施形態)
図6は、本発明の第4の実施形態に係る壁構造1Dの断面図である。なお、本実施形態の構成は、図6に示すスタッド61Dの断面形状以外では第3の実施形態と同様であるため、重複した詳細な説明は省略する。
本実施形態の壁構造1Dでは、第1の壁体21Dと第2の壁体22Dの面外方向の曲げ剛性を異ならせるために、スタッド61Dの断面形状を異ならせている。
具体的には、第1の壁体21Dのスタッド61Dは、角形鋼管であり、第2の壁体22Dのスタッド62は、リップ溝形鋼である。
このように、スタッド61D,62の断面形状を異ならせることによっても第1の壁体21Dと第2の壁体22Dの面外方向の曲げ剛性を異ならせ、壁構造1Dの遮音性能を向上させることができる。
また、本実施形態の壁構造1Dでは、第1の壁体21Dと第2の壁体22Dとで、スタッドの外形寸法を同じにすることができるため、例えば、壁厚や周辺部材の納まりを変更することなく、スタッドのみを交換することによって壁体の曲げ剛性の変更を容易に行うことができる。
(第5の実施形態)
図7は、本発明の第5の実施形態に係る壁構造1Eの断面図である。なお、本実施形態の構成は、図7に示すスタッド61Eの材質以外では第3の実施形態と同様であるため、重複した詳細な説明は省略する。
本実施形態の壁構造1Eでは、第1の壁体21Eと第2の壁体22Eの面外方向の曲げ剛性を異ならせるために、スタッド61Eの材質を異ならせている。
具体的には、第1の壁体21Eのスタッド61Eは、木製スタッドであり、第2の壁体22Eのスタッド62は、鋼製スタッドである。
このように、スタッド61E,62の材質を異ならせることによっても第1の壁体21Eと第2の壁体22Eの面外方向の曲げ剛性を異ならせ、壁構造1Eの遮音性能を向上させることができる。また、第4の実施形態の壁構造1Dと同様に、第1の壁体21Eと第2の壁体22Eとで、スタッド61E,62の外形寸法を同じにすることができるため、例えば、壁厚や周辺部材の納まりを変更することなく、スタッドのみを交換することによって壁体の曲げ剛性の変更を容易に行うことができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範囲内において、各種の変形例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1…壁構造、31,32…仕上材、41,42…鋼製下地材、5…ランナー、61,62…スタッド、21、22…壁体、P1,P2…区画、SL…床スラブ。

Claims (7)

  1. 建築物内の空間を第1および第2の区画に隔てる壁構造であって、
    前記第1および第2の区画にそれぞれ面する第1および第2の仕上材と、
    高さ方向に延び、壁幅方向に沿って1列に配列され、前記第1および第2の仕上材を壁厚方向内側からそれぞれ支持する第1および第2のスタッドとを備え、
    前記第1のスタッドの前記壁厚方向の外法寸法と、前記第2のスタッドの前記壁厚方向の外法寸法との和が、前記第1および第2の仕上材の互いに対向する面の間の距離よりも小さく、
    前記第1の仕上材および前記第1のスタッドを含む第1の壁体の前記高さ方向および前記壁幅方向を含む面に対する面外方向の曲げ剛性と、前記第2の仕上材および前記第2のスタッドを含む第2の壁体の前記面外方向の曲げ剛性とが異なっている壁構造。
  2. 前記第1の仕上材と前記第2の仕上材との間に吸音材が配置されていない請求項1に記載の壁構造。
  3. 前記第1のスタッドは前記壁幅方向に第1の間隔で配置され、
    前記第2のスタッドは前記壁幅方向に第2の間隔で配置され、
    前記第1の間隔と前記第2の間隔とは異なる、請求項1または請求項2に記載の壁構造。
  4. 前記第1の仕上材の面外曲げ剛性が第1の面外曲げ剛性であり、
    前記第2の仕上材の面外曲げ剛性が第2の面外曲げ剛性であり、
    前記第1の面外曲げ剛性と前記第2の面外曲げ剛性とは異なる、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の壁構造。
  5. 前記第1のスタッドと前記第2のスタッドとは、同じ材質によって形成され、断面形状が異なっている請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の壁構造。
  6. 前記第1のスタッドと前記第2のスタッドとは、ともにリップ溝形鋼であり、互いに呼び寸法が異なっている請求項5に記載の壁構造。
  7. 前記第1のスタッドと前記第2のスタッドとは、異なる材質によって形成されている請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の壁構造。
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