JPH09321060A - 電界効果トランジスタとその製造方法 - Google Patents

電界効果トランジスタとその製造方法

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JPH09321060A
JPH09321060A JP13324296A JP13324296A JPH09321060A JP H09321060 A JPH09321060 A JP H09321060A JP 13324296 A JP13324296 A JP 13324296A JP 13324296 A JP13324296 A JP 13324296A JP H09321060 A JPH09321060 A JP H09321060A
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effect transistor
film
electrode
field effect
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JP13324296A
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Makoto Inai
誠 稲井
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゲート・ソース間のリーク電流を小さくで
き、ドレイン耐圧を高くでき、かつドレイン電流ドリフ
ト、電力利得ドリフト及びマイクロ波入出力ドリフトを
小さくでき、しかもドレイン飽和電流の大きい電界効果
トランジスタとその製造方法を提供する。 【解決手段】 半導体基板と、半導体基板の主表面に形
成された活性層と、活性層の表面に形成されたゲート電
極と、ゲート電極の両側の活性層の表面にゲート電極と
それぞれ所定の間隔を隔てて形成されたドレイン電極と
ソース電極とを備えた電界効果トランジスタにおいて、
ゲート電極とドレイン電極との間の活性層の表面と、ゲ
ート電極とソース電極との間の活性層の表面に、非晶質
酸化ガリウム膜又は非晶質窒化ガリウム膜を形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電界効果トランジ
スタとその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、化合物半導体は、単元素半導体
であるSiに比べると、低電界における電子の移動度が
大きいので、マイクロ波・ミリ波素子、高出力素子に適
している。特に化合物半導体の代表的な材料であるGa
AS基板を用いて構成したショットキー接合ゲートを有
するGaAs電界効果トランジスタは、低雑音化、高出
力化の研究開発が進み、マイクロ波デバイスとして広く
使用されている。
【0003】図12は、第1の従来例の電界効果トラン
ジスタの製造工程の各工程における半導体基板110の
断面図である。第1の従来例の電界効果トランジスタの
製造工程においてはまず、図12(a)に示すように、
例えばGaAsからなる半導体基板110の上面に、真
空槽内でエピタキシャル成長させることにより活性層1
01を形成する。次に、図12(b)に示すように活性
層101の両端を除去して素子間分離を行う。そして、
図12(c)に示すように、活性層101上にゲート電
極111、ドレイン電極112及びソース電極113を
形成する。ここで、ドレイン電極112とソース電極1
13はそれぞれ、ゲート電極111の両側にゲート電極
111と所定の間隔を隔てて形成される。そして最後
に、図12(d)に示すように、プラズマCVD装置等
を用いて窒化珪素又は酸化珪素からなる絶縁保護膜11
5を形成することにより第1の従来例の電界効果トラン
ジスタは製造される。以上のように構成された第1の従
来例の電界効果トランジスタにおいて、絶縁保護膜11
5は、当該電界効果トランジスタ全体を保護するととも
に、ゲート電極111とドレイン電極112との間の活
性層101の表面と、ゲート電極111とソース電極1
13との間の活性層101の表面とを不活性化させて、
活性層101の表面に酸化膜等が形成されたり、不純物
が付着したりすることを防止する。
【0004】また、図13は、第2の従来例の電界効果
トランジスタの製造工程の各工程における半導体基板1
10の断面図である。第2の従来例の電界効果トランジ
スタの製造工程においてはまず、図13(a)に示すよ
うに、半導体基板110の上面に、活性層101を形成
する。次に、図13(b)に示すように活性層101の
両端を除去して素子間分離を行った後、活性層101を
覆うように窒化珪素又は酸化珪素からなる絶縁膜114
をプラズマCVD装置を用いて形成する。そして、図1
3(c)に示すようにゲート電極111、ドレイン電極
112及びソース電極113を形成するためにそれらを
形成する部分の絶縁膜114をエッチングによって除去
した後、活性層101上にゲート電極111、ドレイン
電極112及びソース電極113を形成する。そして最
後に、図13(d)に示すように、絶縁保護膜115を
形成することにより第2の従来例の電界効果トランジス
タは製造される。以上のように構成された第2の従来例
の電界効果トランジスタにおいて、絶縁膜114は、ゲ
ート電極111とドレイン電極112との間の活性層1
01の表面と、ゲート電極111とソース電極113と
の間の活性層101の表面とを不活性化させて、活性層
101の表面に酸化膜等が形成されたり、不純物が付着
したりすることを防止する。
【0005】また、図14は、第3の従来例の電界効果
トランジスタの製造工程の各工程における半導体基板1
10の断面図である。第3の従来例の電界効果トランジ
スタの製造工程においては、図14(a)に示すよう
に、半導体基板110の上面に、活性層101を形成
し、次に、活性層101の表面を例えばアンモニアプラ
ズマ処理又は硫化アンモニウム溶液中への浸漬等の方法
により不活性処理して、不活性層105を形成した後、
活性層101と不活性層105の両端を除去して素子間
分離を行う。次に図14(b)に示すように絶縁膜11
4を形成し、そして、図14(c)に示すようにゲート
電極111、ドレイン電極112及びソース電極113
を形成するためにそれらを形成する部分の絶縁膜114
をエッチングによって除去した後、不活性層105上に
ゲート電極111、ドレイン電極112及びソース電極
113を形成する。そして最後に、図14(d)に示す
ように、絶縁保護膜115を形成することにより第3の
従来例の電界効果トランジスタは製造される。以上のよ
うに構成された第3の従来例の電界効果トランジスタに
おいて、不活性層105は、活性層101の表面に酸化
膜が形成されたり、活性層101の表面に不純物が付着
したりすることを防止する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、以上の第1乃
至第3の従来例の電界効果トランジスタの製造工程にお
いては、絶縁膜114、絶縁保護膜115又は不活性層
105を形成する際、活性層101の表面が大気にさら
されたり、リソグラフィーやエッチング等の工程におい
て、活性層101の表面が純水、溶剤又はレジスト等に
さらされるので、活性層101の表面に不純物が付着す
る。このために活性層101と絶縁膜114、絶縁保護
膜115又は不活性層105との間の界面に不純物が存
在して、当該不純物に起因する界面準位が発生する。ま
た、第1と第2の従来例において絶縁保護膜115又は
絶縁膜114として用いられた窒化珪素や酸化珪素は、
GaAs基板上に形成された活性層101との間に、不
純物に起因する界面準位の他に多くの界面準位を発生さ
せる。このように活性層101と絶縁膜114、絶縁保
護膜115又は不活性層105との間の界面に多くの界
面準位を発生するために、第1乃至第3の従来例の電界
効果トランジスタは、ゲート・ソース間にリーク電流が
発生したり、ドレイン耐圧が低下したり、ドレイン電流
ドリフト、電力利得ドリフト及びマイクロ波入出力ヒス
テリシス等のドリフト現象が発生するという問題点があ
った。ここで、ドレイン電流ドリフト、電力利得ドリフ
トはそれぞれ、ドレイン電流や電力利得が時間と共に変
動する現象であり、マイクロ波入出力ヒステリシスと
は、飽和出力以上の入力状態にした後、入力レベルを下
げても元の利得を得ることができないという現象ことで
ある。
【0007】また、第1と第2の従来例において絶縁保
護膜115又は絶縁膜114として用いられた窒化珪素
や酸化珪素は、プラズマCVD装置を用いて形成される
ので、活性層101の表面がプラズマによって損傷を受
け、活性層101の表面のキャリアが減少する。これに
よって、第1と第2の従来例の電界効果トランジスタ
は、ドレイン飽和電流が減少するという問題点があっ
た。
【0008】本発明の目的は、以上の問題点を解決し
て、従来例に比較して、ゲート・ソース間のリーク電流
を小さくでき、ドレイン耐圧を高くでき、かつドレイン
電流ドリフト、電力利得ドリフト及びマイクロ波入出力
ヒステリシスを小さくでき、しかもドレイン飽和電流の
大きい電界効果トランジスタとその製造方法を提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る請求項1記
載の電界効果トランジスタは、半導体基板と、上記半導
体基板の主表面に形成された活性層と、上記活性層の表
面に形成されたゲート電極と、上記ゲート電極の両側の
上記活性層の表面に上記ゲート電極とそれぞれ所定の間
隔を隔てて形成されたドレイン電極とソース電極とを備
えた電界効果トランジスタにおいて、上記ゲート電極と
上記ドレイン電極との間の上記活性層の表面と、上記ゲ
ート電極と上記ソース電極との間の上記活性層の表面の
うちの少なくとも一方に、非晶質酸化ガリウム膜を形成
したことを特徴とする。
【0010】また、請求項2記載の電界効果トランジス
タは、請求項1記載の電界効果トランジスタにおいて、
上記非晶質酸化ガリウム膜は、少なくとも5nm以上の
厚さを有することを特徴とする。
【0011】さらに、本発明に係る請求項3記載の電界
効果トランジスタは、半導体基板と、上記半導体基板の
主表面に形成された活性層と、上記活性層の表面に形成
されたゲート電極と、上記ゲート電極の両側の上記活性
層の表面に上記ゲート電極とそれぞれ所定の間隔を隔て
て形成されたドレイン電極とソース電極とを備えた電界
効果トランジスタにおいて、上記ゲート電極と上記ドレ
イン電極との間の上記活性層の表面と、上記ゲート電極
と上記ソース電極との間の上記活性層の表面のうちの少
なくとも一方に、非晶質窒化ガリウム膜を形成したこと
を特徴とする。
【0012】さらにまた、請求項4記載の電界効果トラ
ンジスタは、請求項3記載の電界効果トランジスタにお
いて、上記非晶質窒化ガリウム膜は、少なくとも5nm
以上の厚さを有することを特徴とする。
【0013】また、本発明に係る請求項5記載の電界効
果トランジスタの製造方法は、半導体基板の主表面に形
成された活性層の表面に金属ガリウム膜を形成すること
と、上記金属ガリウム膜を酸化処理することにより、上
記活性層の表面に非晶質酸化ガリウム膜を形成すること
と、上記非晶質酸化ガリウム膜の一部分であってゲート
電極の形成部分である第1の部分と、それぞれ上記第1
の部分の両側に上記第1の部分から所定の間隔を隔てて
位置する上記非晶質酸化ガリウム膜の一部分であってド
レイン電極とソース電極との各形成部分である第2の部
分と第3の部分とを除去することと、上記非晶質酸化ガ
リウム膜の第1の部分が除去されることにより露出した
上記活性層の表面にゲート電極を形成することと、上記
非晶質酸化ガリウム膜の第2の部分と第3の部分が除去
されることにより露出した上記活性層の各表面にそれぞ
れドレイン電極とソース電極とを形成することとを含む
ことを特徴とする。
【0014】さらに、本発明に係る請求項6記載の電界
効果トランジスタの製造方法は、半導体基板の主表面に
形成された活性層の表面に金属ガリウム膜を形成するこ
とと、上記金属ガリウム膜を窒化処理することにより、
上記活性層の表面に非晶質窒化ガリウム膜を形成するこ
とと、上記非晶質窒化ガリウム膜の一部分であってゲー
ト電極の形成部分である第1の部分と、それぞれ上記第
1の部分の両側に上記第1の部分から所定の間隔を隔て
て位置する上記非晶質窒化ガリウム膜の一部分であって
ドレイン電極とソース電極との各形成部分である第2の
部分と第3の部分とを除去することと、上記非晶質窒化
ガリウム膜の第1の部分が除去されることにより露出し
た上記活性層の表面にゲート電極を形成することと、上
記非晶質窒化ガリウム膜の第2の部分と第3の部分が除
去されることにより露出した上記活性層の各表面にそれ
ぞれドレイン電極とソース電極とを形成することとを含
むことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
<第1の実施形態>図1は、本発明に係る第1の実施形
態の電界効果トランジスタ21の縦断面図である。当該
電界効果トランジスタ21は、ゲート電極11とドレイ
ン電極12との間の活性層1の上面と、ゲート電極11
とソース電極13との間の活性層1の上面に非晶質酸化
ガリウム膜3d,3eを形成したことを特徴とする。こ
こで、非晶質酸化ガリウム膜3d,3eは、半導体基板
10の活性層1の上面に形成された金属ガリウム膜2を
酸化処理することによって形成される。
【0016】以下、図2乃至図7を参照して、図1の電
界効果トランジスタ21の製造方法について詳細に説明
する。電界効果トランジスタ21の製造方法においては
まず、図2に示すように、例えばGaAsからなる半導
体基板10の上面に、真空槽内でエピタキシャル成長さ
せることにより活性層1を形成する。次に、図3に示す
ように活性層1の上面に金属ガリウム膜2を好ましくは
5nm以上で100nm以下の厚さになるように形成す
る。ここで、金属ガリウム膜2は、好ましくは10-7
orrより低い圧力になるように減圧された真空槽内
で、半導体基板10の基板温度を好ましくは77k(−
196℃)〜20℃の間の所定の温度になるように設定
し、蒸発させた金属ガリウム分子を活性層1の上面に堆
積させることにより形成される。第1の実施形態におい
ては、金属ガリウム膜2を形成する時の条件は上述のよ
うに設定したが、本発明はこれに限らず、半導体基板1
0の基板温度を−196℃以下に設定してもよいし、2
0℃以上に設定してもよい。また、真空槽内の圧力は少
なくとも10-5Torr以下の圧力に減圧されていれば
よい。また、活性層1の上面に形成する金属ガリウム膜
2の膜厚は100nmより厚くなるように形成してもよ
いし、5nmより薄くなるように形成してもよい。
【0017】次に、酸素ガス圧が10-7Torr以上に
なるように真空層内に酸素ガス又は酸素ラジカルビーム
を注入して、当該真空層内において、半導体基板10を
50℃から600℃の間の所定の基板温度になるように
設定して5分以上放置することにより金属ガリウム膜2
を酸化処理して、図4に示すように活性層1上に非晶質
酸化ガリウム膜3を形成する。この場合、上述の方法に
代えて、酸素圧力下又は酸素分子線下で金属ガリウム膜
を形成してもよい。このようにすると金属ガリウム膜を
形成する時に非晶質酸化ガリウム膜3が形成される。こ
こで、非晶質酸化ガリウム膜3は、活性層1との界面で
発生する界面準位の数が極めて少ないという性質を有す
る。また、図2の活性層1をエピタキシャル成長させる
工程と、図3の金属ガリウム膜2を形成する工程と、図
4の酸化処理をする工程は、同一の真空槽内でかつ各工
程の間で半導体基板10を当該真空槽から取り出すこと
なく連続して行う。
【0018】次に、図5に示すように非晶質酸化ガリウ
ム膜3と活性層1の両端を除去して、電界効果トランジ
スタ21の両側に隣接して形成される、例えば他の電界
効果トランジスタや受動素子等の他の素子(図示せず)
と電界効果トランジスタ21とを分離するための素子間
分離を行う。そして、図6に示すように、非晶質酸化ガ
リウム膜3の一部分であってゲート電極11の形成部分
である第1の部分3aと、それぞれ第1の部分3aの両
側に第1の部分3aから所定の間隔を隔てて位置する、
非晶質酸化ガリウム膜3の一部分であって、ドレイン電
極12とソース電極13との形成部分である第2の部分
3bと第3の部分3cとを除去する。ここで、非晶質酸
化ガリウム膜3の第1の部分3aと第2の部分3bと第
3の部分3cとは、塩酸またはりん酸等の酸を用いてエ
ッチングすることによって除去する。
【0019】そして、図7に示すように、非晶質酸化ガ
リウム膜3の第1の部分3aが除去されることにより露
出した活性層1の上面にゲート電極11を形成し、上記
非晶質酸化ガリウム膜3の第2の部分3bが除去される
ことにより露出した活性層1の上面にドレイン電極12
を形成し、さらに上記非晶質酸化ガリウム膜3の第3の
部分3cが除去されることにより露出した活性層1の上
面にソース電極13を形成する。そして最後に、例え
ば、窒化シリコンあるいは酸化シリコンにてなる絶縁保
護膜15を形成することにより図1の電界効果トランジ
スタ21は製造される。
【0020】以上の第1の実施形態の電界効果トランジ
スタ21の製造方法において、非晶質酸化ガリウム膜3
は活性層1上に形成された金属ガリウム膜2を酸化処理
することにより形成されているので、酸化ひ素等の他の
酸化物の混入のない純度のよい非晶質酸化ガリウム膜3
を形成できる。また、プラズマCVD装置を用いていな
いので、活性層1の表面に損傷を与えることなく、非晶
質酸化ガリウム膜3を形成することができる。これによ
って、第1の実施形態の電界効果トランジスタ21は、
活性層1の表面におけるキャリアの減少を防止でき、従
来例に比較してドレイン飽和電流を大きくできる。
【0021】また、以上の第1の実施形態の電界効果ト
ランジスタ21の製造方法において、活性層1をエピタ
キシャル成長させる工程と、非晶質酸化ガリウム膜3を
形成する工程とを、同一の真空槽内でかつ各工程の間で
半導体基板10を真空槽から取り出すことなく連続して
行っているので、不純物等の付着のない清浄な活性層1
の表面に非晶質酸化ガリウム膜3を形成することができ
る。
【0022】さらに、以上の第1の実施形態の電界効果
トランジスタ21の製造方法において、非晶質酸化ガリ
ウム膜3は、堆積量を精度良く制御できる金属ガリウム
分子を用いて金属ガリウム膜2を所定の膜厚に精度良く
形成して、当該金属ガリウム膜2を酸化処理して形成さ
れるので、従来例に比較して非晶質酸化ガリウム膜3を
所望の膜厚に精度良く形成することができる。
【0023】また、以上の第1の実施形態の電界効果ト
ランジスタ21の製造方法において、非晶質酸化ガリウ
ム膜3は、真空槽内で金属ガリウム膜2が酸化処理され
て形成されているので、酸化処理される工程で不純物原
子が混入されることがなく、従来例に比較して純度の良
く形成できる。
【0024】以上の第1の実施形態の電界効果トランジ
スタ21の製造工程において、非晶質ガリウム膜3が形
成された後は活性層1の表面が常に非晶質酸化ガリウム
膜3に覆われて保護されているので、活性層1の表面が
不純物等によって汚染されることのないようにできる。
【0025】上述したように第1の実施形態の電界効果
トランジスタ21の製造方法において、不純物等の付着
のない清浄な活性層1の表面に、不純物の混入のない純
度の良い非晶質酸化ガリウム膜3を形成することができ
る。従って、第1の実施形態の電界効果トランジスタ2
1は、従来例に比較して、活性層1と非晶質酸化ガリウ
ム膜3との界面において不純物に起因して発生する界面
準位及び非晶質酸化ガリウム膜3に含まれる不純物に起
因して発生する界面準位の数を少なくできるので、ゲー
ト・ソース間のリーク電流を小さくでき、ドレイン耐圧
を高くでき、かつドレイン電流ドリフト、電力利得ドリ
フト及びマイクロ波入出力ヒステリシスを小さくでき
る。
【0026】また、以上の第1の実施形態の電界効果ト
ランジスタ21は、活性層1との界面において発生する
界面準位の数が極めて少ないという性質を有する非晶質
酸化ガリウム膜3を備え、従来例に比較して当該界面に
おいて発生する界面準位の数を少なくできるので、ゲー
ト・ソース間のリーク電流を小さくでき、ドレイン耐圧
を高くでき、かつドレイン電流ドリフト、電力利得ドリ
フト及びマイクロ波入出力ドリフトを小さくでき、しか
もヒステリシス現象を抑制できる。
【0027】<第2の実施形態>図8は、本発明に係る
第2の実施形態の電界効果トランジスタ22の縦断面図
である。当該電界効果トランジスタ22は、図1の電界
効果トランジスタ21に比べて非晶質酸化ガリウム膜3
に代えて非晶質窒化ガリウム膜4を形成した所が異な
り、他の部分は図1の電界効果トランジスタ21と同様
に構成される。ここで、非晶質窒化ガリウム膜4は、第
1の実施形態の非晶質酸化ガリウム膜3と同様、活性層
1との界面において発生する界面準位の数が極めて少な
いという性質を有する。
【0028】第2の実施形態の電界効果トランジスタ2
2において、非晶質窒化ガリウム膜4は、第1の実施形
態における金属ガリウム膜2の酸化処理に代えて金属ガ
リウム膜2を窒化処理することによって形成される。こ
こで、第2の実施形態の電界効果トランジスタ22にお
いて、非晶質窒化ガリウム膜4は、金属ガリウム膜2を
窒素ガス圧が10-7になるように活性窒素(窒素分子、
窒素ラジカルビーム等)が注入された真空槽内で、半導
体基板10を50℃から600℃の間の所定の基板温度
になるように設定して5分以上放置することにより、窒
化処理をして形成する。この場合、上述の方法に代え
て、窒素圧力下又は窒素分子線下で金属ガリウム膜を形
成するようにしてもよい。このようにすると、金属ガリ
ウム膜を形成する時に、非晶質窒化ガリウム膜4が形成
される。当該窒化処理に使用する活性窒素は例えばクラ
ッキングファーネス又はECRプラズマ等の方法を用い
て発生させる。また、金属ガリウム膜2の形成と、窒化
処理の工程は、同一の真空槽内でかつ各工程の間で半導
体基板10を当該真空槽から取り出すことなく連続して
行う。
【0029】以上の第2の実施形態の電界効果トランジ
スタ22において、非晶質窒化ガリウム膜4は、活性層
1上に形成された金属ガリウム膜2を窒化処理すること
により形成されているので、活性層1に損傷を与えるこ
となく、窒化ひ素等の他の窒化物の混入のない純度の良
い非晶質窒化ガリウム膜4を形成することができる。こ
れによって、第2の実施形態の電界効果トランジスタ2
2は、活性層1の表面におけるキャリアの減少を防止で
き、従来例に比較してドレイン飽和電流を大きくでき
る。
【0030】また、以上の第2の実施形態の電界効果ト
ランジスタ22の製造方法において、活性層1をエピタ
キシャル成長させる工程と、非晶質窒化ガリウム4を形
成する工程とを、同一の真空槽内でかつ各工程の間で半
導体基板10を真空槽から取り出すことなく連続して行
っているので、不純物等の付着のない清浄な活性層1の
表面に非晶質窒化ガリウム膜4を形成することができ
る。これによって、従来例に比較して活性層1と非晶質
窒化ガリウム膜4との間に不純物等の存在しない良好な
界面を形成することができる。
【0031】さらに、以上の第2の実施形態の電界効果
トランジスタ22の製造方法においては、堆積量を精度
良く制御できる金属ガリウム分子を用いて形成された金
属ガリウム膜2を窒化処理することにより非晶質窒化ガ
リウム膜4を形成しているので、従来例に比較して非晶
質窒化ガリウム膜4を所望の膜厚に精度良く形成するこ
とができる。
【0032】また、以上の第2の実施形態の電界効果ト
ランジスタ22においては、真空槽内で金属ガリウム膜
2の窒化処理をして非晶質窒化ガリウム膜4を形成して
いるので、窒化処理の工程で不純物原子が非晶質窒化ガ
リウム膜4に混入することがなく、従来例に比較して純
度の良い非晶質窒化ガリウム膜4を形成することができ
る。
【0033】上述したように第2の実施形態の電界効果
トランジスタ22の製造方法において、不純物等の付着
のない清浄な活性層1の表面に、不純物の混入のない純
度の良い非晶質窒化ガリウム膜4を形成することができ
る。従って、第2の実施形態の電界効果トランジスタ2
2は、従来例に比較して、活性層1と非晶質窒化ガリウ
ム膜3との界面において不純物に起因して発生する界面
準位及び非晶質窒化ガリウム膜4に含まれる不純物に起
因して発生する界面準位の数を少なくできるので、ゲー
ト・ソース間のリーク電流を小さくでき、ドレイン耐圧
を高くでき、かつドレイン電流ドリフト、電力利得ドリ
フト及びマイクロ波入出力ドリフトを小さくでき、しか
もヒステリシス現象を抑制できる。
【0034】また、以上の第2の実施形態の電界効果ト
ランジスタ22は、活性層1との界面で発生する界面準
位の数が極めて少ないという性質を有する非晶質窒化ガ
リウム膜4を備え、当該界面で発生する界面準位の数を
少なくできる。従って、電界効果トランジスタ22は、
従来例に比較して、ゲート・ソース間のリーク電流を小
さくでき、ドレイン耐圧を高くでき、かつドレイン電流
ドリフト、電力利得ドリフト及びマイクロ波入出力ドリ
フトを小さくでき、しかもヒステリシス現象を抑制でき
る。
【0035】<変形例>以上の第1と第2の実施形態で
は、半導体基板10の上面にエピタキシャル成長させる
ことにより形成した活性層1の上面に、非晶質酸化ガリ
ウム膜3又は非晶質窒化ガリウム膜4を形成したが、本
発明はこれに限らず、予め活性層1が形成された半導体
基板10を用い、真空槽内において、活性層1の表面に
存在する自然酸化膜及び不純物を除去した後、当該真空
槽から取り出すことなく当該真空槽内で第1又は第2の
実施形態と同様に金属ガリウム膜2を形成するようにし
てもよい。この場合、活性層1の表面に存在する自然酸
化膜及び不純物は、例えば、半導体基板10を500℃
以上の温度で熱処理したり、原子状の水素や水素プラズ
マ等を活性層1の表面に照射し、還元反応によりO−H
として脱離させることにより除去する。以上のようにし
ても、自然酸化膜や不純物等のない清浄な活性層1の表
面に非晶質酸化ガリウム膜3や非晶質窒化ガリウム膜4
を形成することができ、活性層1と非晶質酸化ガリウム
膜3との間に、発生する界面準位の数の少ない良好な境
界面を形成することができる。すなわち、以上のように
しても第1と第2の実施形態と同様な効果を有する。
【0036】以上の第1又は第2の実施形態では、金属
ガリウム膜2を形成する工程と、酸化処理又は窒化処理
の工程は、同一の真空槽内でかつ各工程の間で半導体基
板10を当該真空槽から取り出すことなく連続して行っ
たが、本発明はこれに限らず、半導体基板10を当該真
空槽から取り出して、他の真空槽において、酸化処理を
するようにしてもよい。以上のようにしても、第1又は
第2の実施形態と同様の効果を有する。
【0037】以上の第1の実施形態では、酸素を用いて
酸化処理を行ったが、本発明はこれに限らず、酸素プラ
ズマを用いて酸化処理をするようにしてもよいし、流水
若しくは静水中に金属ガリウム膜2が形成された半導体
基板10を浸漬することにより酸化処理をするようにし
てもよい。以上のようにしても、第1の実施形態と同様
の効果を有する。
【0038】以上の第1の実施形態の電界効果トランジ
スタ21と第2の実施形態の電界効果トランジスタ22
では、ゲート電極11とドレイン電極12の間の活性層
1の上面とゲート電極11とドレイン電極12の間の活
性層1の上面とに非晶質酸化ガリウム膜3又は非晶質窒
化ガリウム膜4を形成したが、本発明はこれに限らず、
ゲート電極11とドレイン電極12の間の活性層1の上
面と、ゲート電極11とドレイン電極12の間の活性層
1の上面のうちの少なくとも一方に非晶質酸化ガリウム
膜3又は非晶質窒化ガリウム膜4を形成するようにして
もよい。以上のようにしても第1又は第2の実施形態と
同様の効果を有する。
【0039】以上の第1の実施形態の電界効果トランジ
スタ21と第2の実施形態の電界効果トランジスタ22
では、半導体基板10としてGaAs基板を用いたが、
本発明はこれに限らずInP基板等の他の半導体基板を
用いて構成しても良い。以上のように構成しても電界効
果トランジスタ21,22と同様に動作し同様の効果を
有する。
【0040】以上の第1の実施形態の電界効果トランジ
スタ21と第2の実施形態の電界効果トランジスタ22
では、縦断面形状が略矩形のゲート電極11を用いた
が、本発明はこれに限らず、例えば図9に示す縦断面形
状がT型のゲート電極11aを用いてもよいし、縦断面
形状が他の形状のゲート電極を用いてもよい。以上のよ
うに構成しても電界効果トランジスタ21,22と同様
に動作し同様の効果を有する。ここで、縦断面形状がT
型のゲート電極11aの抵抗は、縦断面形状が略矩形の
ゲート電極11の抵抗に比較して小さくできる。
【0041】以上の第1の実施形態の電界効果トランジ
スタ21と第2の実施形態の電界効果トランジスタ22
は、リセスを形成していないプレーナ構造の電界効果ト
ランジスタであるが、本発明はこれに限らず、図10に
示すように活性層1の上面のゲート電極11を形成する
部分にリセス6を形成してもよい。以上のようにリセス
6を備えた電界効果トランジスタ24は、電界効果トラ
ンジスタ21,22と同様に動作し同様の効果を有する
とともに、電界効果トランジスタ21,22に比較し
て、寄生抵抗を小さくできかつドレイン飽和電流を大き
くできる。
【0042】また、以上の第1の実施形態の電界効果ト
ランジスタ21と第2の実施形態の電界効果トランジス
タ22は、バリア層を備えていないが、本発明はこれに
限らず、図11に示すように活性層1上にバリア層5を
形成してもよい。以上のようにバリア層5を備えたヘテ
ロ構造の電界効果トランジスタ25は、電界効果トラン
ジスタ21,22と同様に動作し同様の効果を有すると
ともに、電界効果トランジスタ21,22に比較して、
耐圧を高くでき、リーク電流を小さくでき、かつ寄生抵
抗をより小さくでき、しかもドレイン電流をより大きく
できる。
【0043】
【発明の効果】本発明に係る請求項1記載の電界効果ト
ランジスタは、上記ゲート電極と上記ドレイン電極との
間の上記活性層の表面と、上記ゲート電極と上記ソース
電極との間の上記活性層の表面のうちの少なくとも一方
に非晶質酸化ガリウム膜を備え、上記活性層の表面と上
記非晶質酸化ガリウム膜との間に不純物が少なくかつ半
導体との間に良好な界面を形成できるので、ゲート・ソ
ース間のリーク電流を小さくでき、ドレイン耐圧を高く
でき、かつドレイン電流ドリフト、電力利得ドリフト及
びマイクロ波入出力ドリフトを小さくでき、しかもドレ
イン飽和電流を大きくできる。
【0044】また、請求項2記載の電界効果トランジス
タは、請求項1記載の電界効果トランジスタにおいて、
上記非晶質酸化ガリウム膜は5nm以上の厚さを有する
ので、5nmより薄い非晶質酸化ガリウム膜を形成した
場合に比較して、表面準位の影響をより緩和し、また保
護膜形成時のダメージを抑えることができる。
【0045】さらに、本発明に係る請求項3記載の電界
効果トランジスタは、上記ゲート電極と上記ドレイン電
極との間の上記活性層の表面と、上記ゲート電極と上記
ソース電極との間の上記活性層の表面のうちの少なくと
も一方に非晶質窒化ガリウム膜を備え、上記活性層の表
面と上記非晶質窒化ガリウム膜との間に不純物が少なく
かつ半導体との間に良好な界面を形成できるので、ゲー
ト・ソース間のリーク電流を小さくでき、ドレイン耐圧
を高くでき、かつドレイン電流ドリフト、電力利得ドリ
フト及びマイクロ波入出力ドリフトを小さくでき、しか
もドレイン飽和電流を大きくできる。
【0046】また、請求項4記載の電界効果トランジス
タは、請求項3記載の電界効果トランジスタにおいて、
上記非晶質窒化ガリウム膜は5nm以上の厚さを有する
ので、5nmより薄い非晶質窒化ガリウム膜を形成した
場合に比較して、表面準位の影響をより緩和し、また保
護膜形成時のダメージを抑えることができる。
【0047】また、請求項5記載の電界効果トランジス
タの製造方法は、半導体基板の主表面に形成された活性
層の表面に金属ガリウム膜を形成することと、上記金属
ガリウム膜を酸化処理することにより、上記活性層の表
面に非晶質酸化ガリウム膜を形成することとを含む。こ
れによって、上記活性層の表面と上記非晶質酸化ガリウ
ム膜との間に不純物が少なくかつ半導体との間に良好な
界面を形成できるので、ゲート・ソース間のリーク電流
を小さくでき、ドレイン耐圧を高くでき、かつドレイン
電流ドリフト、電力利得ドリフト及びマイクロ波入出力
ドリフトを小さくでき、しかもドレイン飽和電流の大き
い電界効果トランジスタを製造することができる。
【0048】また、請求項6記載の電界効果トランジス
タの製造方法は、半導体基板の主表面に形成された活性
層の表面に金属ガリウム膜を形成することと、上記金属
ガリウム膜を窒化処理することにより、上記活性層の表
面に非晶質窒化ガリウム膜を形成することとを含む。こ
れによって、上記活性層の表面と上記非晶質窒化ガリウ
ム膜との間に不純物が少なくかつ半導体との間に良好な
界面を形成できるので、ゲート・ソース電極間のリーク
電流を小さくでき、ドレイン耐圧を高くでき、かつドレ
イン電流ドリフト、電力利得ドリフト及びマイクロ波入
出力ドリフトを小さくでき、しかもドレイン飽和電流の
大きい電界効果トランジスタを製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る第1の実施形態の電界効果トラ
ンジスタ21の縦断面図である。
【図2】 図1の電界効果トランジスタ21の製造工程
において、半導体基板10の上面に活性層1を形成した
ときの半導体基板10の縦断面図である。
【図3】 図2の活性層1の上面に金属ガリウム膜2を
形成したときの半導体基板10の縦断面図である。
【図4】 図3の金属ガリウム膜2を酸化処理して非晶
質酸化ガリウム膜3を形成した半導体基板10の縦断面
図である。
【図5】 素子間分離したときの半導体基板10の縦断
面図である。
【図6】 図5の非晶質酸化ガリウム膜3のうちゲート
電極11を形成する第1の部分3aとドレイン電極を形
成する第2の部分3bとソース電極を形成する第3の部
分3cとを除去したときの半導体基板10の縦断面図で
ある。
【図7】 ゲート電極11、ドレイン電極12及びソー
ス電極13を形成したときの半導体基板10の縦断面図
である。
【図8】 本発明に係る第2の実施形態の電界効果トラ
ンジスタ22の縦断面図である。
【図9】 変形例の電界効果トランジスタ23の縦断面
図である。
【図10】 変形例の電界効果トランジスタ24の縦断
面図である。
【図11】 変形例の電界効果トランジスタ25の縦断
面図である。
【図12】 (a)乃至(d)は第1の従来例の電界効
果トランジスタの製造工程の各工程を示す半導体基板1
10の縦断面図である。
【図13】 (a)乃至(d)は第2の従来例の電界効
果トランジスタの製造工程の各工程を示す半導体基板1
10の縦断面図である。
【図14】 (a)乃至(d)は第3の従来例の電界効
果トランジスタの製造工程の各工程を示す半導体基板1
10の縦断面図である。
【符号の説明】
1…活性層、 2…金属ガリウム膜、 3,3d,3e…非晶質酸化ガリウム膜、 4…非晶質窒化ガリウム膜、 5…バリア層、 6…リセス、 10…半導体基板、 11,11a…ゲート電極、 12…ドレイン電極、 13…ソース電極、 15…絶縁保護膜、 21,22,23,24…電界効果トランジスタ。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板と、 上記半導体基板の主表面に形成された活性層と、 上記活性層の表面に形成されたゲート電極と、 上記ゲート電極の両側の上記活性層の表面に上記ゲート
    電極とそれぞれ所定の間隔を隔てて形成されたドレイン
    電極とソース電極とを備えた電界効果トランジスタにお
    いて、 上記ゲート電極と上記ドレイン電極との間の上記活性層
    の表面と、上記ゲート電極と上記ソース電極との間の上
    記活性層の表面のうちの少なくとも一方に、非晶質酸化
    ガリウム膜を形成したことを特徴とする電界効果トラン
    ジスタ。
  2. 【請求項2】 上記非晶質酸化ガリウム膜は、少なくと
    も5nm以上の厚さを有することを特徴とする請求項1
    記載の電界効果トランジスタ。
  3. 【請求項3】 半導体基板と、 上記半導体基板の主表面に形成された活性層と、 上記活性層の表面に形成されたゲート電極と、 上記ゲート電極の両側の上記活性層の表面に上記ゲート
    電極とそれぞれ所定の間隔を隔てて形成されたドレイン
    電極とソース電極とを備えた電界効果トランジスタにお
    いて、 上記ゲート電極と上記ドレイン電極との間の上記活性層
    の表面と、上記ゲート電極と上記ソース電極との間の上
    記活性層の表面のうちの少なくとも一方に、非晶質窒化
    ガリウム膜を形成したことを特徴とする電界効果トラン
    ジスタ。
  4. 【請求項4】 上記非晶質窒化ガリウム膜は、少なくと
    も5nm以上の厚さを有することを特徴とする請求項3
    記載の電界効果トランジスタ。
  5. 【請求項5】 半導体基板の主表面に形成された活性層
    の表面に金属ガリウム膜を形成することと、 上記金属ガリウム膜を酸化処理することにより、上記活
    性層の表面に非晶質酸化ガリウム膜を形成することと、 上記非晶質酸化ガリウム膜の一部分であってゲート電極
    の形成部分である第1の部分と、それぞれ上記第1の部
    分の両側に上記第1の部分から所定の間隔を隔てて位置
    する上記非晶質酸化ガリウム膜の一部分であってドレイ
    ン電極とソース電極との各形成部分である第2の部分と
    第3の部分とを除去することと、 上記非晶質酸化ガリウム膜の第1の部分が除去されるこ
    とにより露出した上記活性層の表面にゲート電極を形成
    することと、 上記非晶質酸化ガリウム膜の第2の部分と第3の部分が
    除去されることにより露出した上記活性層の各表面にそ
    れぞれドレイン電極とソース電極とを形成することとを
    含むことを特徴とする電界効果トランジスタの製造方
    法。
  6. 【請求項6】 半導体基板の主表面に形成された活性層
    の表面に金属ガリウム膜を形成することと、 上記金属ガリウム膜を窒化処理することにより、上記活
    性層の表面に非晶質窒化ガリウム膜を形成することと、 上記非晶質窒化ガリウム膜の一部分であってゲート電極
    の形成部分である第1の部分と、それぞれ上記第1の部
    分の両側に上記第1の部分から所定の間隔を隔てて位置
    する上記非晶質窒化ガリウム膜の一部分であってドレイ
    ン電極とソース電極との各形成部分である第2の部分と
    第3の部分とを除去することと、 上記非晶質窒化ガリウム膜の第1の部分が除去されるこ
    とにより露出した上記活性層の表面にゲート電極を形成
    することと、 上記非晶質窒化ガリウム膜の第2の部分と第3の部分が
    除去されることにより露出した上記活性層の各表面にそ
    れぞれドレイン電極とソース電極とを形成することとを
    含むことを特徴とする電界効果トランジスタの製造方
    法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005022624A1 (ja) * 2003-08-28 2005-03-10 National University Corporation Tokyo University Of Agriculture And Technology 絶縁膜形成方法
JPWO2007007589A1 (ja) * 2005-07-08 2009-01-29 日本電気株式会社 電界効果トランジスタおよびその製造方法
JP2016127089A (ja) * 2014-12-26 2016-07-11 株式会社デンソー 半導体装置

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