JPH09320153A - 回転ヘッド装置 - Google Patents
回転ヘッド装置Info
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- JPH09320153A JPH09320153A JP8156022A JP15602296A JPH09320153A JP H09320153 A JPH09320153 A JP H09320153A JP 8156022 A JP8156022 A JP 8156022A JP 15602296 A JP15602296 A JP 15602296A JP H09320153 A JPH09320153 A JP H09320153A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 磁気ヘッドに対する磁気テープの当たりを良
好にする。 【解決手段】 下固定ドラム２１，上固定ドラム２３の
入口側では、下固定ドラム２１のうちで中回転ドラム２
２と接近した部位に凹部２１ｃがテープ走行面２１ａよ
り凹ませて形成されている。一方、上固定ドラム２３の
うちで中回転ドラム２２と接近した部位に凸部２３ｂが
テープ走行面２３ａより突出して形成されている。ま
た、下固定ドラム２１，上固定ドラム２３の出口側で
は、下固定ドラム２１のうちで中回転ドラム２２と接近
した部位に凸部２１ｄがテープ走行面２１ａより突出し
て形成されている。一方、上固定ドラム２３のうちで中
回転ドラム２２と接近した部位に凹部２３ｃがテープ走
行面２３ａより凹ませて形成されている。
好にする。 【解決手段】 下固定ドラム２１，上固定ドラム２３の
入口側では、下固定ドラム２１のうちで中回転ドラム２
２と接近した部位に凹部２１ｃがテープ走行面２１ａよ
り凹ませて形成されている。一方、上固定ドラム２３の
うちで中回転ドラム２２と接近した部位に凸部２３ｂが
テープ走行面２３ａより突出して形成されている。ま
た、下固定ドラム２１，上固定ドラム２３の出口側で
は、下固定ドラム２１のうちで中回転ドラム２２と接近
した部位に凸部２１ｄがテープ走行面２１ａより突出し
て形成されている。一方、上固定ドラム２３のうちで中
回転ドラム２２と接近した部位に凹部２３ｃがテープ走
行面２３ａより凹ませて形成されている。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヘリカルスキャン
方式の磁気記録再生装置に適用される回転ヘッド装置に
おいて、とくに、磁気ヘッドに対する磁気テープの当た
りを良好にした回転ヘッド装置に関するものである。
方式の磁気記録再生装置に適用される回転ヘッド装置に
おいて、とくに、磁気ヘッドに対する磁気テープの当た
りを良好にした回転ヘッド装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】ヘリカルスキャン方式の磁気記録再生装
置に適用される回転ヘッド装置にはいくつかの構造形態
があり、一例として磁気テープを螺旋状に案内するリー
ドを形成した下固定ドラムと、磁気ヘッドを取り付けた
回転自在な中回転ドラム，上固定ドラムとで構成したも
のとか、他例として磁気テープを螺旋状に案内するリー
ドを形成した下固定ドラムと、磁気ヘッドを取り付けた
回転自在な上回転ドラムとで構成したものがある。
置に適用される回転ヘッド装置にはいくつかの構造形態
があり、一例として磁気テープを螺旋状に案内するリー
ドを形成した下固定ドラムと、磁気ヘッドを取り付けた
回転自在な中回転ドラム，上固定ドラムとで構成したも
のとか、他例として磁気テープを螺旋状に案内するリー
ドを形成した下固定ドラムと、磁気ヘッドを取り付けた
回転自在な上回転ドラムとで構成したものがある。
【０００３】図３は従来例における一例の回転ヘッド装
置を適用した磁気記録再生装置を説明するための斜視
図、図４は図３に示した従来例における一例の回転ヘッ
ド装置を示した正面図である。
置を適用した磁気記録再生装置を説明するための斜視
図、図４は図３に示した従来例における一例の回転ヘッ
ド装置を示した正面図である。
【０００４】図３に示したヘリカルスキャン方式の磁気
記録・再生装置１において、シヤーシベース２上の手前
側には、磁気テープＴを収納したテープカセットＫが載
置されている。
記録・再生装置１において、シヤーシベース２上の手前
側には、磁気テープＴを収納したテープカセットＫが載
置されている。
【０００５】また、装置１側の複数のテープローディン
グ構成部材として、供給側ではテンションアーム３に支
持されたテンションポール４と、ローディングべース５
に支持されたガイドローラ６及び傾斜ポール７とが後述
する一例の回転ヘッド装置２０Ａの方向に移動自在に設
けられ、一方、巻取側ではローディングべース８に支持
された傾斜ポール９及びガイドローラ１０とが回転ヘッ
ド装置２０Ａの方向に移動自在に設けられている。
グ構成部材として、供給側ではテンションアーム３に支
持されたテンションポール４と、ローディングべース５
に支持されたガイドローラ６及び傾斜ポール７とが後述
する一例の回転ヘッド装置２０Ａの方向に移動自在に設
けられ、一方、巻取側ではローディングべース８に支持
された傾斜ポール９及びガイドローラ１０とが回転ヘッ
ド装置２０Ａの方向に移動自在に設けられている。
【０００６】また、シヤーシベース２上には、磁気テー
プＴを挟持しながら所定の速度で走行させるためのキャ
プスタン１１及びピンチローラ１２とが設けられてい
る。
プＴを挟持しながら所定の速度で走行させるためのキャ
プスタン１１及びピンチローラ１２とが設けられてい
る。
【０００７】ここで、図４に拡大して示した如く、シャ
ーシべース２上の奥方に設けた回転ヘッド装置２０Ａ
は、磁気テープＴの下部側を螺旋状に巻き付ける円筒状
のテープ走行面２１ａとこのテープ走行面２１ａの下方
で磁気テープＴの下部エッジを螺旋状に案内するリード
２１ｂとを形成した下固定ドラム２１と、磁気テープＴ
を記録再生する磁気ヘッドＨを取り付けた回転自在な中
回転ドラム２２と、磁気テープＴの上部側を螺旋状に巻
き付ける円筒状のテープ走行面２３ａを形成した上固定
ドラム２３とで構成されている。
ーシべース２上の奥方に設けた回転ヘッド装置２０Ａ
は、磁気テープＴの下部側を螺旋状に巻き付ける円筒状
のテープ走行面２１ａとこのテープ走行面２１ａの下方
で磁気テープＴの下部エッジを螺旋状に案内するリード
２１ｂとを形成した下固定ドラム２１と、磁気テープＴ
を記録再生する磁気ヘッドＨを取り付けた回転自在な中
回転ドラム２２と、磁気テープＴの上部側を螺旋状に巻
き付ける円筒状のテープ走行面２３ａを形成した上固定
ドラム２３とで構成されている。
【０００８】この際、下固定ドラム２１はシヤーシベー
ス２上に固定設置され、中回転ドラム２２は下固定ドラ
ム２１と上固定ドラム２３との間で同軸的に回転自在に
設けられ、更に、上固定ドラム２３は図示しない支持台
を介してシヤーシベース２上に固定設置されている。
ス２上に固定設置され、中回転ドラム２２は下固定ドラ
ム２１と上固定ドラム２３との間で同軸的に回転自在に
設けられ、更に、上固定ドラム２３は図示しない支持台
を介してシヤーシベース２上に固定設置されている。
【０００９】従って、テープカセットＫから磁気テープ
Ｔを回転ヘッド装置２０Ａの方向に引き出し、中回転ド
ラム２２を回転させながら磁気テープＴを下固定ドラム
２１と上固定ドラム２３とに巻き付け始める入口側から
磁気テープＴが離脱する出口側までを所定の角度範囲
（例えば略１８０°又は略２７０°）に亘って螺旋状に
巻き付けて、中回転ドラム２２と一体に回転する磁気ヘ
ッドＨによりヘリカルスキャニングして記録再生が行わ
れている。
Ｔを回転ヘッド装置２０Ａの方向に引き出し、中回転ド
ラム２２を回転させながら磁気テープＴを下固定ドラム
２１と上固定ドラム２３とに巻き付け始める入口側から
磁気テープＴが離脱する出口側までを所定の角度範囲
（例えば略１８０°又は略２７０°）に亘って螺旋状に
巻き付けて、中回転ドラム２２と一体に回転する磁気ヘ
ッドＨによりヘリカルスキャニングして記録再生が行わ
れている。
【００１０】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した一
例の回転ヘッド装置２０Ａを適用した磁気記録再生装置
では、中回転ドラム２２と一体に回転する磁気ヘッドＨ
への磁気テープＴの当たりを改善するために、磁気テー
プＴが回転ヘッド装置２０Ａに巻き付け始める入口側で
供給側の傾斜ポール７の傾斜角を大きくして、回転ヘッ
ド装置２０Ａの入口側で磁気テープＴの下部側のテープ
テンションを上げるように下張りに補正しているもの
の、この方法では磁気テープＴの走行高さが計算値に対
してズレが生じることがあり、テープダメージや磁気テ
ープＴへのトラックリニアリティに悪影響を及ぼす危険
性がある。
例の回転ヘッド装置２０Ａを適用した磁気記録再生装置
では、中回転ドラム２２と一体に回転する磁気ヘッドＨ
への磁気テープＴの当たりを改善するために、磁気テー
プＴが回転ヘッド装置２０Ａに巻き付け始める入口側で
供給側の傾斜ポール７の傾斜角を大きくして、回転ヘッ
ド装置２０Ａの入口側で磁気テープＴの下部側のテープ
テンションを上げるように下張りに補正しているもの
の、この方法では磁気テープＴの走行高さが計算値に対
してズレが生じることがあり、テープダメージや磁気テ
ープＴへのトラックリニアリティに悪影響を及ぼす危険
性がある。
【００１１】また、上記一例の回転ヘッド装置２０Ａと
異なる構造形態で、磁気テープを螺旋状に案内するリー
ドを形成した下固定ドラムと、磁気ヘッドを取り付けた
回転自在な上回転ドラムとで構成した他例の回転ヘッド
装置において、磁気テープの磁気ヘッドへの当たりを改
善したものが特開平６−１８７７０８号公報に開示され
ている。
異なる構造形態で、磁気テープを螺旋状に案内するリー
ドを形成した下固定ドラムと、磁気ヘッドを取り付けた
回転自在な上回転ドラムとで構成した他例の回転ヘッド
装置において、磁気テープの磁気ヘッドへの当たりを改
善したものが特開平６−１８７７０８号公報に開示され
ている。
【００１２】ここでの図示を省略するものの、上記特開
平６−１８７７０８号公報によると、ドラム出口部分に
おけるヘッドに対するテープの当たりを改善するため
に、下固定ドラムのリードの上面側に、テープの下エッ
ジをドラム中心方向に近付けるための切欠部がドラム出
口部分から所定角度範囲内に凹状に形成されており、こ
れによりドラム出口部分におけるヘッドとテープとのス
ペーシングを小さくし、ヘッドに対するテープの当たり
を確保して、テープの再生出力を向上させている。しか
しながら、下固定ドラムのドラム出口部分の改善だけで
は、ヘッドに対するテープの当たりを完全に改善でき得
ず、改善効果が小さい。
平６−１８７７０８号公報によると、ドラム出口部分に
おけるヘッドに対するテープの当たりを改善するため
に、下固定ドラムのリードの上面側に、テープの下エッ
ジをドラム中心方向に近付けるための切欠部がドラム出
口部分から所定角度範囲内に凹状に形成されており、こ
れによりドラム出口部分におけるヘッドとテープとのス
ペーシングを小さくし、ヘッドに対するテープの当たり
を確保して、テープの再生出力を向上させている。しか
しながら、下固定ドラムのドラム出口部分の改善だけで
は、ヘッドに対するテープの当たりを完全に改善でき得
ず、改善効果が小さい。
【００１３】そこで、上記一例の回転ヘッド装置２０Ａ
に上記特開平６−１８７７０８号公報に開示された技術
的思想を一部採用すると共に、中回転ドラム２２と一体
に回転する磁気ヘッドＨへの磁気テープＴの当たりをよ
り一層良好にした回転ヘッド装置が望まれている。
に上記特開平６−１８７７０８号公報に開示された技術
的思想を一部採用すると共に、中回転ドラム２２と一体
に回転する磁気ヘッドＨへの磁気テープＴの当たりをよ
り一層良好にした回転ヘッド装置が望まれている。
【００１４】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題に鑑み
てなされたものであり、磁気テープの下部側を螺旋状に
巻き付ける円筒状のテープ走行面とこのテープ走行面の
下方で該磁気テープの下部エッジを螺旋状に案内するリ
ードとを形成した下固定ドラムと、前記磁気テープの上
部側を螺旋状に巻き付ける円筒状のテープ走行面を形成
した上固定ドラムと、前記磁気テープを記録再生する磁
気ヘッドを取り付けて前記下固定ドラムと前記上固定ド
ラムとの間に同軸的に回転自在に設けた中回転ドラムと
で構成され、前記中回転ドラムを回転させながら前記磁
気テープを前記下固定ドラムと前記上固定ドラムとに巻
き付け始める入口側から該磁気テープが離脱する出口側
までを所定の角度範囲に設定した回転ヘッド装置におい
て、前記下固定ドラム，前記上固定ドラムの入口側及び
出口側で前記中回転ドラムと接近した部位に夫々形成さ
れ、該下固定ドラム，該上固定ドラムのいずれか一方に
テープ走行面より突出させた凸部を形成し、且つ、他方
にテープ走行面より凹ませた凹部を該凸部と略対向させ
て形成したことを特徴とする回転ヘッド装置を提供する
ものである。
てなされたものであり、磁気テープの下部側を螺旋状に
巻き付ける円筒状のテープ走行面とこのテープ走行面の
下方で該磁気テープの下部エッジを螺旋状に案内するリ
ードとを形成した下固定ドラムと、前記磁気テープの上
部側を螺旋状に巻き付ける円筒状のテープ走行面を形成
した上固定ドラムと、前記磁気テープを記録再生する磁
気ヘッドを取り付けて前記下固定ドラムと前記上固定ド
ラムとの間に同軸的に回転自在に設けた中回転ドラムと
で構成され、前記中回転ドラムを回転させながら前記磁
気テープを前記下固定ドラムと前記上固定ドラムとに巻
き付け始める入口側から該磁気テープが離脱する出口側
までを所定の角度範囲に設定した回転ヘッド装置におい
て、前記下固定ドラム，前記上固定ドラムの入口側及び
出口側で前記中回転ドラムと接近した部位に夫々形成さ
れ、該下固定ドラム，該上固定ドラムのいずれか一方に
テープ走行面より突出させた凸部を形成し、且つ、他方
にテープ走行面より凹ませた凹部を該凸部と略対向させ
て形成したことを特徴とする回転ヘッド装置を提供する
ものである。
【００１５】
【発明の実施の形態】以下に本発明に係わる回転ヘッド
装置の一実施例を図１乃至図３を参照して詳細に説明す
る。
装置の一実施例を図１乃至図３を参照して詳細に説明す
る。
【００１６】図１は本発明に係わる回転ヘッド装置を示
した斜視図、図２（Ａ），（Ｂ）は本発明に係わる回転
ヘッド装置において、下固定ドラム，上固定ドラムの入
口側，出口側を夫々示した側断面図、尚、説明の便宜
上、先に従来例で示した構成部材と同一構成部材に対し
ては同一の符号を付して適宜説明し、且つ、従来例と異
なる部位に新たな符号を付す共に、この実施例では従来
例と異なる点を中心に説明する。
した斜視図、図２（Ａ），（Ｂ）は本発明に係わる回転
ヘッド装置において、下固定ドラム，上固定ドラムの入
口側，出口側を夫々示した側断面図、尚、説明の便宜
上、先に従来例で示した構成部材と同一構成部材に対し
ては同一の符号を付して適宜説明し、且つ、従来例と異
なる部位に新たな符号を付す共に、この実施例では従来
例と異なる点を中心に説明する。
【００１７】図１に示した本発明に係わる回転ヘッド装
置２０Ｂは、先に従来例で説明した一例の回転ヘッド装
置２０Ａに置換して、図３に示した磁気記録再生装置１
に適用した時に、供給側の傾斜ポール７の傾斜角及び巻
取側の傾斜ポール９の傾斜角を磁気テープＴの走行高さ
にズレが生じないように夫々設定した上で、中回転ドラ
ム２２と一体に回転する磁気ヘッドＨへの磁気テープＴ
の当たりを従来例より一層良好に改善したことを特徴と
するものである。
置２０Ｂは、先に従来例で説明した一例の回転ヘッド装
置２０Ａに置換して、図３に示した磁気記録再生装置１
に適用した時に、供給側の傾斜ポール７の傾斜角及び巻
取側の傾斜ポール９の傾斜角を磁気テープＴの走行高さ
にズレが生じないように夫々設定した上で、中回転ドラ
ム２２と一体に回転する磁気ヘッドＨへの磁気テープＴ
の当たりを従来例より一層良好に改善したことを特徴と
するものである。
【００１８】図１において、本発明に係わる回転ヘッド
装置２０Ｂは、磁気テープＴの下部側を螺旋状に巻き付
ける円筒状のテープ走行面２１ａとこのテープ走行面２
１ａの下方で磁気テープＴの下部エッジを螺旋状に案内
するリード２１ｂとを形成した下固定ドラム２１と、磁
気テープＴを記録再生する磁気ヘッドＨを取り付けた回
転自在な中回転ドラム２２と、磁気テープＴの上部側を
螺旋状に巻き付ける円筒状のテープ走行面２３ａを形成
した上固定ドラム２３とで構成されている。
装置２０Ｂは、磁気テープＴの下部側を螺旋状に巻き付
ける円筒状のテープ走行面２１ａとこのテープ走行面２
１ａの下方で磁気テープＴの下部エッジを螺旋状に案内
するリード２１ｂとを形成した下固定ドラム２１と、磁
気テープＴを記録再生する磁気ヘッドＨを取り付けた回
転自在な中回転ドラム２２と、磁気テープＴの上部側を
螺旋状に巻き付ける円筒状のテープ走行面２３ａを形成
した上固定ドラム２３とで構成されている。
【００１９】この際、下固定ドラム２１はシヤーシベー
ス２上に固定設置され、中回転ドラム２２は下固定ドラ
ム２１と上固定ドラム２３との間で同軸的に回転自在に
設けられ、更に、上固定ドラム２３は図示しない支持台
を介してシヤーシベース２上に固定設置されている。
ス２上に固定設置され、中回転ドラム２２は下固定ドラ
ム２１と上固定ドラム２３との間で同軸的に回転自在に
設けられ、更に、上固定ドラム２３は図示しない支持台
を介してシヤーシベース２上に固定設置されている。
【００２０】また、回転ヘッド装置２０Ｂを図示反時計
方向に回転させた時に、ここに添接する磁気テープＴは
図示左側から右側に向かって走行し、且つ、中回転ドラ
ム２２を回転させながら磁気テープＴを下固定ドラム２
１と上固定ドラム２３とに巻き付け始める入口側から磁
気テープＴが離脱する出口側までを所定の角度範囲（例
えば略１８０°又は略２７０°）に亘って螺旋状に巻き
付けている。
方向に回転させた時に、ここに添接する磁気テープＴは
図示左側から右側に向かって走行し、且つ、中回転ドラ
ム２２を回転させながら磁気テープＴを下固定ドラム２
１と上固定ドラム２３とに巻き付け始める入口側から磁
気テープＴが離脱する出口側までを所定の角度範囲（例
えば略１８０°又は略２７０°）に亘って螺旋状に巻き
付けている。
【００２１】ここで、下固定ドラム２１，上固定ドラム
２３の入口側及び出口側には、中回転ドラム２２と一体
に回転する磁気ヘッドＨへの磁気テープＴの当たりを従
来例より一層良好に改善するように図られている。
２３の入口側及び出口側には、中回転ドラム２２と一体
に回転する磁気ヘッドＨへの磁気テープＴの当たりを従
来例より一層良好に改善するように図られている。
【００２２】即ち、図２（Ａ）に拡大して示した如く、
下固定ドラム２１，上固定ドラム２３の入口側では、下
固定ドラム２１のうちで中回転ドラム２２と接近した部
位に凹部２１ｃがテープ走行面２１ａより凹ませて上か
ら下にかけて徐々に中心に近付くように斜めに形成され
ている。一方、上固定ドラム２３のうちで中回転ドラム
２２と接近した部位に凸部２３ｂがテープ走行面２３ａ
より突出して下から上にかけて徐々に中心から離れるよ
うに斜めに形成されている。この際、下固定ドラム２１
に形成した凹部２１ｃと、上固定ドラム２３に形成した
凸部２３ｂとは、中回転ドラム２２を介して互いに略対
向しており、下固定ドラム２１，上固定ドラム２３の入
口側に所定の角度範囲（例えば、略１０°）に亘って形
成されている。
下固定ドラム２１，上固定ドラム２３の入口側では、下
固定ドラム２１のうちで中回転ドラム２２と接近した部
位に凹部２１ｃがテープ走行面２１ａより凹ませて上か
ら下にかけて徐々に中心に近付くように斜めに形成され
ている。一方、上固定ドラム２３のうちで中回転ドラム
２２と接近した部位に凸部２３ｂがテープ走行面２３ａ
より突出して下から上にかけて徐々に中心から離れるよ
うに斜めに形成されている。この際、下固定ドラム２１
に形成した凹部２１ｃと、上固定ドラム２３に形成した
凸部２３ｂとは、中回転ドラム２２を介して互いに略対
向しており、下固定ドラム２１，上固定ドラム２３の入
口側に所定の角度範囲（例えば、略１０°）に亘って形
成されている。
【００２３】このように、下固定ドラム２１，上固定ド
ラム２３の入口側に凹部２１ｃ，凸部２３ｂを夫々形成
した時に、磁気テープＴが下固定ドラム２１の凹部２１
ｃと、上固定ドラム２３の凸部２３ｂとに中回転ドラム
２２を介して添接すると、中回転ドラム２２と一体に回
転する磁気ヘッドＨが下固定ドラム２１の凹部２１ｃと
上固定ドラム２３の凸部２３ｂとの間で磁気テープＴ側
に突出するので、磁気ヘッドＨに対する磁気テープＴの
当たりが良好になり、この状態は磁気テープＴの下部側
のテープテンションが大きくて、磁気テープＴの下部側
が下張り状態となったことと等価である。
ラム２３の入口側に凹部２１ｃ，凸部２３ｂを夫々形成
した時に、磁気テープＴが下固定ドラム２１の凹部２１
ｃと、上固定ドラム２３の凸部２３ｂとに中回転ドラム
２２を介して添接すると、中回転ドラム２２と一体に回
転する磁気ヘッドＨが下固定ドラム２１の凹部２１ｃと
上固定ドラム２３の凸部２３ｂとの間で磁気テープＴ側
に突出するので、磁気ヘッドＨに対する磁気テープＴの
当たりが良好になり、この状態は磁気テープＴの下部側
のテープテンションが大きくて、磁気テープＴの下部側
が下張り状態となったことと等価である。
【００２４】次に、図２（Ｂ）に拡大して示した如く、
下固定ドラム２１，上固定ドラム２３の出口側では、下
固定ドラム２１のうちで中回転ドラム２２と接近した部
位に凸部２１ｄがテープ走行面２１ａよりＲ状に突出し
て形成されている。一方、上固定ドラム２３のうちで中
回転ドラム２２と接近した部位に凹部２３ｃがテープ走
行面２３ａより凹ませて下から上にかけて徐々に中心に
近付くように斜めに形成されている。この際、下固定ド
ラム２１に形成した凸部２１ｄと、上固定ドラム２３に
形成した凹部２３ｃとは、中回転ドラム２２を介して互
いに略対向しており、且つ、下固定ドラム２１，上固定
ドラム２３の出口側に所定の角度範囲（例えば、略１０
°）に亘って形成されている。
下固定ドラム２１，上固定ドラム２３の出口側では、下
固定ドラム２１のうちで中回転ドラム２２と接近した部
位に凸部２１ｄがテープ走行面２１ａよりＲ状に突出し
て形成されている。一方、上固定ドラム２３のうちで中
回転ドラム２２と接近した部位に凹部２３ｃがテープ走
行面２３ａより凹ませて下から上にかけて徐々に中心に
近付くように斜めに形成されている。この際、下固定ド
ラム２１に形成した凸部２１ｄと、上固定ドラム２３に
形成した凹部２３ｃとは、中回転ドラム２２を介して互
いに略対向しており、且つ、下固定ドラム２１，上固定
ドラム２３の出口側に所定の角度範囲（例えば、略１０
°）に亘って形成されている。
【００２５】このように、下固定ドラム２１，上固定ド
ラム２３の出口側に凸部２１ｄ，凹部２３ｃを夫々形成
した時に、磁気テープＴが下固定ドラム２１の凸部２１
ｄと、上固定ドラム２３の凹部２３ｃとに中回転ドラム
２２を介して添接すると、中回転ドラム２２と一体に回
転する磁気ヘッドＨが下固定ドラム２１の凸部２１ｄと
上固定ドラム２３の凹部２３ｃとの間で磁気テープＴ側
に突出するので、磁気ヘッドＨに対する磁気テープＴの
当たりが良好になり、この状態は磁気テープＴの上部側
のテープテンションが大きくて、磁気テープＴの上部側
が上張り状態となったことと等価である。
ラム２３の出口側に凸部２１ｄ，凹部２３ｃを夫々形成
した時に、磁気テープＴが下固定ドラム２１の凸部２１
ｄと、上固定ドラム２３の凹部２３ｃとに中回転ドラム
２２を介して添接すると、中回転ドラム２２と一体に回
転する磁気ヘッドＨが下固定ドラム２１の凸部２１ｄと
上固定ドラム２３の凹部２３ｃとの間で磁気テープＴ側
に突出するので、磁気ヘッドＨに対する磁気テープＴの
当たりが良好になり、この状態は磁気テープＴの上部側
のテープテンションが大きくて、磁気テープＴの上部側
が上張り状態となったことと等価である。
【００２６】尚、実施例では上述したように、回転ヘッ
ド装置２０Ｂの入口側と出口側とで凹凸部の組み合わせ
を異ならしめて説明したが、この実施例に限ることな
く、回転ヘッド装置２０Ｂの入口側と出口側を同一の凹
凸形状に形成する場合とか、回転ヘッド装置２０Ｂの回
転方向に伴う磁気テープＴの走行方向を逆に走行させる
構造形態もあるので、下固定ドラム２１，上固定ドラム
２３のいずれか一方にテープ走行面２１ａ，２３ａより
突出させた凸部を形成し、且つ、他方にテープ走行面２
１ａ，２３ａより凹ませた凹部を凸部と略対向させて形
成すれば良いものである。
ド装置２０Ｂの入口側と出口側とで凹凸部の組み合わせ
を異ならしめて説明したが、この実施例に限ることな
く、回転ヘッド装置２０Ｂの入口側と出口側を同一の凹
凸形状に形成する場合とか、回転ヘッド装置２０Ｂの回
転方向に伴う磁気テープＴの走行方向を逆に走行させる
構造形態もあるので、下固定ドラム２１，上固定ドラム
２３のいずれか一方にテープ走行面２１ａ，２３ａより
突出させた凸部を形成し、且つ、他方にテープ走行面２
１ａ，２３ａより凹ませた凹部を凸部と略対向させて形
成すれば良いものである。
【００２７】
【発明の効果】以上詳述した本発明に係わる回転ヘッド
装置によると、とくに、下固定ドラム，上固定ドラムの
入口側及び出口側で、下固定ドラム，上固定ドラムのい
ずれか一方にテープ走行面より突出させた凸部を形成
し、且つ、他方にテープ走行面より凹ませた凹部を凸部
と略対向させて形成したため、回転ヘッド装置の入口側
及び出口側で磁気ヘッドに対する磁気テープの当たりを
従来例より一層良好に維持することができると共に、回
転ヘッド装置の入口側及び出口側で磁気テープの走行高
さズレが発生しないため、テープダメージの発生を防止
でき、更に、磁気テープへのトラックリニアリティも良
好に維持することができる。
装置によると、とくに、下固定ドラム，上固定ドラムの
入口側及び出口側で、下固定ドラム，上固定ドラムのい
ずれか一方にテープ走行面より突出させた凸部を形成
し、且つ、他方にテープ走行面より凹ませた凹部を凸部
と略対向させて形成したため、回転ヘッド装置の入口側
及び出口側で磁気ヘッドに対する磁気テープの当たりを
従来例より一層良好に維持することができると共に、回
転ヘッド装置の入口側及び出口側で磁気テープの走行高
さズレが発生しないため、テープダメージの発生を防止
でき、更に、磁気テープへのトラックリニアリティも良
好に維持することができる。
【図１】本発明に係わる回転ヘッド装置を示した斜視図
である。
である。
【図２】（Ａ），（Ｂ）は本発明に係わる回転ヘッド装
置において、下固定ドラム，上固定ドラムの入口側，出
口側を夫々示した側断面図である。
置において、下固定ドラム，上固定ドラムの入口側，出
口側を夫々示した側断面図である。
【図３】従来例における一例の回転ヘッド装置を適用し
た磁気記録再生装置を説明するための斜視図である。
た磁気記録再生装置を説明するための斜視図である。
【図４】図３に示した従来例における一例の回転ヘッド
装置を示した正面図である。
装置を示した正面図である。
１…磁気記録再生装置、２０Ｂ…本発明に係わる回転ヘ
ッド装置、２１…下固定ドラム、２１ａ…テープ走行
面、２１ｂ…リード、２１ｃ…凹部、２１ｄ…凸部、２
２…中回転ドラム、２３…上固定ドラム、２３ａ…テー
プ走行面、２３ｂ…凸部、２３ｃ…凹部、Ｈ…磁気ヘッ
ド、Ｔ…磁気テープ。
ッド装置、２１…下固定ドラム、２１ａ…テープ走行
面、２１ｂ…リード、２１ｃ…凹部、２１ｄ…凸部、２
２…中回転ドラム、２３…上固定ドラム、２３ａ…テー
プ走行面、２３ｂ…凸部、２３ｃ…凹部、Ｈ…磁気ヘッ
ド、Ｔ…磁気テープ。
Claims (1)
- 【請求項１】磁気テープの下部側を螺旋状に巻き付ける
円筒状のテープ走行面とこのテープ走行面の下方で該磁
気テープの下部エッジを螺旋状に案内するリードとを形
成した下固定ドラムと、前記磁気テープの上部側を螺旋
状に巻き付ける円筒状のテープ走行面を形成した上固定
ドラムと、前記磁気テープを記録再生する磁気ヘッドを
取り付けて前記下固定ドラムと前記上固定ドラムとの間
に同軸的に回転自在に設けた中回転ドラムとで構成さ
れ、前記中回転ドラムを回転させながら前記磁気テープ
を前記下固定ドラムと前記上固定ドラムとに巻き付け始
める入口側から該磁気テープが離脱する出口側までを所
定の角度範囲に設定した回転ヘッド装置において、 前記下固定ドラム，前記上固定ドラムの入口側及び出口
側で前記中回転ドラムと接近した部位に夫々形成され、
該下固定ドラム，該上固定ドラムのいずれか一方にテー
プ走行面より突出させた凸部を形成し、且つ、他方にテ
ープ走行面より凹ませた凹部を該凸部と略対向させて形
成したことを特徴とする回転ヘッド装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8156022A JPH09320153A (ja) | 1996-05-27 | 1996-05-27 | 回転ヘッド装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8156022A JPH09320153A (ja) | 1996-05-27 | 1996-05-27 | 回転ヘッド装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09320153A true JPH09320153A (ja) | 1997-12-12 |
Family
ID=15618612
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8156022A Pending JPH09320153A (ja) | 1996-05-27 | 1996-05-27 | 回転ヘッド装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09320153A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6411465B1 (en) * | 1997-09-30 | 2002-06-25 | Matsushita Electric Industial Co., Ltd. | Rotary head drum assembly with upper, lower and inner drums with cylindrical surfaces of differing outward radial position |
-
1996
- 1996-05-27 JP JP8156022A patent/JPH09320153A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6411465B1 (en) * | 1997-09-30 | 2002-06-25 | Matsushita Electric Industial Co., Ltd. | Rotary head drum assembly with upper, lower and inner drums with cylindrical surfaces of differing outward radial position |
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