JPH09320073A - 再生装置 - Google Patents

再生装置

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JPH09320073A
JPH09320073A JP15620796A JP15620796A JPH09320073A JP H09320073 A JPH09320073 A JP H09320073A JP 15620796 A JP15620796 A JP 15620796A JP 15620796 A JP15620796 A JP 15620796A JP H09320073 A JPH09320073 A JP H09320073A
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JP
Japan
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time
focus
signal
lens
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Pending
Application number
JP15620796A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshinori Kano
義則 鹿野
Shinichi Takada
真一 高田
Shinichi Nojiri
進一 野尻
Seiichi Yamazaki
誠一 山崎
Kenji Watanabe
賢治 渡邉
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Pioneer Corp
Original Assignee
Pioneer Electronic Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 CD/DVD両用ホログラム素子による二焦
点レンズを用いた光ディスクの情報記録媒体を再生する
再生装置。 【解決手段】 情報記録媒体の表面から記録情報が記録
された情報記録面までの距離が異なる2種類の情報記録
媒体を再生する再生装置において、対物レンズを記録媒
体に対して所定位置から移動させることにより得られる
エラー信号の出現する間隔を計時し、この計時時間と予
め設定した規定時間とを比較することによって、再生装
置で再生されている情報記録媒体の種類を判別すること
ができると共に、情報記録媒体の種類に応じて、最適な
S字信号によりフォーカスクローズ動作を行うことが可
能な記録情報媒体を再生する再生装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【0001】
【0002】
【産業上の利用分野】CD/DVD両用ホログラム素子
による二焦点レンズを用いた光ディスクの情報記録媒体
を再生する再生装置に関する。
【0003】
【0002】
【0004】
【従来の技術】近年、従来のCDよりも記憶密度を飛躍
的に向上させ、一本の映画等が記録可能な高密度記録媒
体であるDVD(Digital Video Disk)の開発が盛んで
ある。
【0005】このDVDは、ディスク基板の情報記録面
までの距離がCDと異なるが、情報を担う記録ピットの
読取り原理がCDと同一であることから、DVDとCD
の双方を再生することが可能なCD/DVDコンパチブ
ル再生装置の提案が盛んに行われている。このCD/D
VDコンパチブル再生装置には各ディスクの情報記録面
上で情報読取りビームが最適に集光するように、ディス
クに応じて焦点距離を替えるようにレンズを交換する方
式や、ホログラム素子による二焦点レンズを用いたCD
/DVDコンパチブル再生装置が提案されている。
【0006】
【0003】このホログラム素子(回折格子)による二
焦点レンズ12は図6(a)に示すように、回折格子1
3と対物レンズ11を同一光路上に配置したもので、コ
リメータレンズ14で平行光線とされた光ビームを回折
格子13により0次光と±1次光の三つのビームに分光
(−1次光は図示せず)し、この内0次光と+1次光の
光路長の差を利用して、当該0次光と+1次光を同一線
上の異なる位置に焦点を結ばせるものである。
【0007】具体的には、DVD又はCDの情報記録面
に対して0次光と比較して+1次光の方が対物レンズ1
1から遠い位置に焦点を結ぶように構成されているの
で、0次光がDVDの情報記録面に最適に集光すると共
に、+1次光がCDの記録情報面に最適に集光する様に
設定されている。
【0008】
【0004】この二焦点レンズを用いた光ピックアップ
を徐々に光ディスクに近付ける場合を考えると、最初に
+1次光のビームが光ディスクの情報記録面に照射さ
れ、ディスク再生装置の光ピックアップに設けられた図
示せぬ4分割フォトダイオードから、フォーカスエラー
信号であるS字信号が出力される。次に、光ピックアッ
プを近付けると、更に+1次光の光ディスクからの反射
光が0次光の光路を戻ることによって生じる疑似的なフ
ォーカスエラー信号のS字信号が得られる。そして、最
後に0次光に対応するフォーカスエラー信号のS字信号
が得られる。
【0009】図6(b)は、二焦点レンズを光ディスク
に近付けた場合に、上述した、0次光のS字信号、疑似
光のS字信号及び+1次光のS字信号の出現の様子を示
したものである。
【0010】
【0005】ここで、回折格子13における0次光と+
1次光の分光比は、互いにほぼ等しくなるように設定さ
れている。また、0次光の最適集光はDVDに対してな
され、+1次光の最適集光はCDに対してなされている
ので、逆の組み合わせに対しては、例えば球面収差の発
生などにより、最適な集光状態でなくなるから、光ディ
スクがCDである場合、+1次光に対応するフォーカス
エラー信号のS字信号のレベルが最も高く、0次光に対
応するフォーカスエラー信号のS時信号のレベルが最も
小さくなり、これとは逆に、光ディスクがDVDである
場合には、0次光に対するフォーカスエラー信号のS字
信号のレベルが最も高く、+1次光に対応するフォーカ
スエラー信号のS字信号のレベルが最も低くなる。
【0011】
【0006】
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、DVDは、
高密度化の要請から厚さ0.6mmの片面ディスク中に
一層の情報記録面を設け、これを2枚貼り合せた構造の
ものや、片面ディスク中に多層(例えば二層)で情報記
録面を設け、これを2枚貼り合せた構造の光ディスク基
板が提案されている。即ち、CDの場合、保護層からほ
ぼ1.2mmの位置(深さ)に情報記録面が構成されて
いるのに対して、DVDの場合は保護層からほぼ0.6
mmの位置に情報記録面が構成されている。
【0013】このように2種類の異なる情報記録面を有
する光ディスクに対して、各ディスクの情報記録面上で
情報読取りビームが最適に集光するように、ディスクの
種類に応じて焦点距離を替えるレンズを交換する方式の
CD/DVDコンパチブル再生装置の場合は、再生装置
に載置される光ディスクに応じて、予め情報記録面に最
適に焦点を焦結させるレンズを用いているので、再生装
置で一般に行われるフォーカスクローズ動作も、ディス
クから得られたフォーカスエラー信号によるS字信号に
よって行えば良かった。
【0014】しかし、DVD/CD両用ホロピックによ
る二焦点レンズを用いたCD/DVDコンパチブル再生
装置の場合、二焦点レンズを光ディスクに対して上下動
を行うと、0次光、疑似光及び1次光等により、光ピッ
クアップから複数のS字信号が出現してしまうので、従
来のクローズシーケンスを用いると、ピックアップダウ
ン時の最初のS字信号でフォーカスクローズを行ってし
まう。従って、最適なS字信号によるフォーカスクロー
ズが行えなかった。
【0015】本発明は、上述した問題点に鑑みてなされ
たもので、DVD/CD両用ホロピックを用いた光ディ
スク再生装置において、光ピックアップから得られた各
種情報を基に、記録媒体の種類を判別すると共に、記録
媒体に最適なS字信号によりフォーカスクローズが行な
えるようにした再生装置。
【0016】
【0007】
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の再生装置
は、情報記録媒体の表面から記録情報が記録された情報
記録面までの距離が異なる2種類の情報記録媒体を再生
する再生装置において、同一光軸上の異なる位置に焦点
を結ぶ2種類の光ビームを情報記録面に夫々照射する照
射手段と、2種類の光ビームに前記焦点を結ばせるため
の対物レンズと、対物レンズをフォーカス方向に所定の
速度で駆動する対物レンズ駆動手段と、対物レンズを記
録媒体に対して所定位置から移動させることにより得ら
れるエラー信号の出現する間隔を計時する計時手段と、
計時手段にて計時された時間を記憶する記憶手段と、エ
ラー信号の中で最大レベルのエラー信号を抽出する抽出
手段と、情報記録媒体を判別する判別手段と、判別手段
の判別結果に基づいて、フォーカスクローズのタイミン
グを制御する制御手段とを有し、制御手段は、情報記録
媒体が記録媒体の表面から記録情報が記録された記録情
報面までの距離が短いディスクと判別手段にて判別され
た場合には、抽出手段で抽出されたフォーカスエラー信
号にてフォーカスクローズ動作が行なわれ、情報記録媒
体が記録媒体の表面から記録情報が記録された記録情報
面までの距離が長いと判別手段にて判別された場合に
は、記憶手段にて記憶された計時時間に基づいて計測さ
れた経過時間後に得られたフォーカスエラー信号にてフ
ォーカスクローズ動作が行なわれることを特徴とする。
【0018】
【0008】
【0019】
【作用】本発明は、情報記録媒体の表面から記録情報が
記録された情報記録面までの距離が異なる2種類の情報
記録媒体を再生する再生装置において、対物レンズを記
録媒体に対して所定位置から移動させることにより得ら
れるエラー信号の出現する間隔を計時し、この計時した
計時時間により、記録媒体の表面から記録情報面までの
距離が短いディスクと判断された場合には、検出された
フォーカスエラー信号にてフォーカスクローズ動作が行
なわれ、記録媒体の表面から記録情報面までの距離が長
いと判断された場合には、記憶されている計時時間に基
づいて計測された経過時間後に得られたフォーカスエラ
ー信号にてフォーカスクローズ動作を行なうようにした
ので、記録媒体の種類を判別すると共に、記録媒体に最
適なS字信号によるフォーカスサーボループのクローズ
処理が行なえる。
【0020】
【0009】
【0021】
【実施例】図1は、本発明による実施例のブロック図で
ある。符号20は、再生用の光ディスクであり、スピン
ドルモータ21により規定の回転数で回転している。符
号22は、二焦点レンズを採用した光ピックアップであ
り、光ディスク20の情報記録面上に担持されたピット
を光ビームにより情報を読み取っている。光ピックアッ
プ22の出力信号は、RFAmp23に入力されフォー
カスエラー信号やトラッキングエラー信号等のデジタル
信号を生成している。トラッキングエラー信号は、主に
ディスクの記録トラック中心に対する読取り光の照射位
置の誤差成分を含む信号であり、フォーカスエラー信号
は、主にディスクの記録面に対する読取り光の合焦位置
の誤差成分を含む信号である。RFAmp23の出力
は、LPF24を通してA/D変換器26に不要な周波
数帯域を除去して可変増幅器25に供給する。この可変
増幅器25の利得は後述するFGA(フォーカスゲイン
制御器)27からの指令で可変増幅器25の利得を設定
している。
【0022】
【0010】可変増幅器25の出力信号は、A/D変換
器26でアナログ信号からデジタル信号に変換された
後、FGA27に供給される。また、FGA27の出力
は、D・EQ(デジタル・イコライザ)28で特定な周
波数領域に重み付けされ、PWM29でパルス幅変換さ
れた後、フォーカスコイル駆動回路30によって、光ピ
ックアップ22の図示せぬフォーカスコイルに供給され
る。このPWM29は、フォーカスコイル駆動回路30
に信号を供給する回路であるが、後述するサーボコント
ローラ38からの指令で、フォーカスコイル駆動回路3
0に信号を供給しない状態にすることができるので、フ
ォーカスループを開路(オープン)又は閉路(クロー
ズ)状態にするために用いられるフォーカスループスイ
ッチの役目をはたしている。
【0023】
【0011】一方、RFAmp23の出力は、LPF3
1を通してA/D変換器26に不要な周波数帯域を除去
して可変増幅器32に供給する。可変増幅器32の出力
信号はA/D変換器33でアナログ信号からデジタル信
号に変換された後、TGA(トラッキングゲイン制御
器)34に供給される。また、TGA34の出力は、D
・EQ35で特定な周波数領域に重み付けされ、PWM
36で振幅幅変換された後、トラッキング駆動回路37
によって、図示せぬ光ピックアップのトラッキングコイ
ルに供給される。また、FGA27、TGA34及び各
D・EQ28、35等から得られたデータを基にして、
各回路に指令を出すサーボコントローラ38があり、必
要に応じてデータの演算及び指令を行っている。また、
このサーボコントローラ38には、ディスク再生装置が
必要とする各規定値を記憶させたROM39やCPU4
0が接続されている。
【0024】
【0012】このCPU40には、操作部41及びRA
M42が接続され、ディスク再生装置の初期動作の際に
検出された各種情報を記憶し、また必要に応じて呼出す
ようにしている。また、サーボコントローラ38には、
TR・BL(トラッキング・バランス制御回路)43が
接続され、トラッキング・バランスのコントロール信号
がD/A変換器44でデジタル信号からアナログ信号に
変換された後、RFAmp23に信号を供給し、最適な
トラッキングバランスが行われるようになっている。一
方、RFAmp23から得られたRF信号は、増幅器4
5を経てEFMエンコーダ46に供給され、スピンドル
モータ駆動回路47によって、スピンドルモータ21を
駆動し、光ディスク20を規定の回転速度で回転させ
る。
【0025】
【0013】また、サーボコントローラ38からの指令
により、各種ディスクに最適なRFゲインは、A/D変
換器49を介してRGA(RFゲイン制御回路)48に
供給され、更にサーボコントローラ38からの制御信号
によりRGA48から増幅器45を経てEFMデコーダ
46(DVDの場合は8−16デコーダ)によって制御
され、最適なデータをEFMデコーダ46に送りスピン
ドルモータ21の回転速度を監視、制御している。
【0026】
【0014】図2は、本発明による再生装置に、DVD
を規定位置に載置し、規定速度で回転させ、対物レンズ
(以下レンズと略す)を規定速度で上下動させた時に、
光ピックアップ22によって検出される複数のフォーカ
スエラー信号のS字信号(SFE)のタイムチャートで
ある。図中に使用した記号の中で、SFDは、図示せぬ
位置検出回路から得られたレンズの位置情報の値(レン
ズの駆動電圧)であり、レンズの移動に応じて常に計数
されRAM42に記憶される。また、記号UL とUH
は、レンズが最大に降下する最大降下位置の値をUL と
し、最大に上昇する最大上昇位置の値をUH として、再
生装置のROM39に予め規定値として設けている。ま
た、レンズの上下動の回数を記号Mで表している。レン
ズの上下動によって得られた複数のS字信号のうち、最
大振幅値をFEP1で示している。また、複数のS字信
号のうち、最大振幅のS字信号を検出するため、閾値を
ROM39に予め規定値として設け、±THの記号で示
している。
【0027】また、後述するフォーカスクローズ動作が
完了した時点以降のS字信号(フォーカスオープン時の
信号)は、点線で示している。
【0028】
【0015】また、図3は、図2と同様に、CDの場合
のフォーカスエラー信号のS字信号のタイムチャートで
あり、得られた複数のS字信号のうち、最大振幅値をF
EP2で示している。また、得られる各S字信号を検出
し、次に検出されるまでの時間を、CPU40に内蔵さ
れたタイマーで計時し、計時した時間の間隔を記号tを
用いて表している。また、図2と同様に、フォーカスク
ローズ動作が完了した時点以降のS字信号は、点線で示
している。
【0029】図2及び図3で用いられる閾値(±TH)
は、通常のDVDを再生した時に得られるS字信号の最
大振幅値(FEP1)と、CDを再生した時に得られる
最大振幅値(FEP2)の、2つの最大振幅値のほぼ中
間(FEP1≧TH≧FEP2)に設定され、RFAm
p23の内部に設けられたレベル検出回路でS字信号の
振幅値とTH値を比較し、THを越えている場合は、検
出パルスをCPU40に送出するようにしている。尚、
レベル検出回路は入力されるS字信号のレベル(振幅
値)を検出し、予め設定されたTH値を越える振幅を検
出した場合には、検出パルスをCPU40に送出するよ
うに動作する。
【0030】
【0016】では、本発明の実施例による動作を、図2
及び図3のタイムチャートと図4及び図5のフローチャ
ートを用いて説明する。
【0031】先ず、図4のフローチャートで、ステップ
S1において、ディスクが再生装置の所定位置にセット
され、再生装置の動作が開始されると再生装置内のRA
M42等の記憶回路に記憶されている各種数値、即ち、
計時値(t)、レンズの上下動の回数(M)、フォーカ
スエラー信号検出回数(N)及びタイマーの計時時間
(T)等が初期設定(0値が記憶)されると共に、レン
ズを規定位置UL まで降下させる。このレンズの移動
は、CPU40からの指令を受けたサーボコントローラ
38がフォーカスコイル駆動回路30を駆動させてレン
ズの移動を行う。次に、ステップS2に移行し、対物レ
ンズ駆動手段によって、レンズを規定速度で上昇させ、
光ピックアップ22のビームの焦点位置をディスクの情
報記録面上に徐々に接近させる。その後、ステップS3
に移行し、SFE≧THの条件が満足するか否かが監視
される。この閾値THは、前述したように、ディスクが
DVDであった場合の0次光によるフォーカスエラー信
号のみが抜き出されるように設定されている。
【0032】
【0017】ステップS3において、SFE≧THの条
件を満足する場合は、即ち、検出されたS字信号の最大
振幅値がTH値を越えた場合(ステップS3;YES)
には、ステップS4へ移行し、M値が0であるか否かを
判断する。現在は、M値はM=0であるから、ステップ
S5に移行され、ステップS5において、再生装置に載
置されたディスクがDVDであると判断される。次い
で、図5のステップS6に移行し、光ピックアップ22
の位置情報(SFD)を監視し、最大上昇位置である規
定値UH に至まで、レンズの上昇動作を継続する。そし
て、最大上昇位置に達した場合には、ステップS7に移
行し、Mに1が加算される(M=1)。その後、ステッ
プS8に移行し、レンズを規定速度で降下させる。
【0033】
【0018】次いで、ステップS35に移行し、RFA
mp23に設けられたゼロクロス検出回路で、レンズが
降下する間に最初に発生するS字信号のゼロクロス信号
(図2の(イ)部)を監視し、ゼロクロス信号を検出す
るまで、レンズの降下動作を継続する。そして、ステッ
プS35において、ゼロクロス電圧が検出された場合
(ステップS35;YES)には、ステップS36に移
行され、ステップS35で得られたゼロクロス検出信号
に基づいて、FGA27からの出力に応じてPWM29
を制御し、フォーカスコイル駆動回路30に信号を供給
させると共に、出力させると共に、サーボコントローラ
38によりS字信号のフォーカスループを閉路(ループ
クローズ)にし、フォーカスエラー信号FEがゼロに収
束するようにフォーカスサーボが開始されることとな
る。
【0034】よって、ディスクがDVDの場合には、1
回のレンズのアップダウンによりフォーカスクローズ動
作が完了される。
【0035】
【0019】一方、図4のステップS3において、SF
E≧THの条件を満足しない場合(ステップS3;N
O)には、ステップS9に移行する。ステップS9は、
レンズの位置情報(SFD)を監視し、SFD≧UH の
条件が満足しない場合(ステップS9;NO)は、ステ
ップS2、ステップS3及びステップS9の動作を繰り
返し、レンズが最大上昇位置(UH )に到達するまで上
昇動作を継続する。図3(a)に示すように、例えばC
Dが再生装置で再生された場合においても、S字信号は
光ピックアップ22によって検出されている。しかし、
S字信号の最大振幅値が閾値(TH)を越えないように
予め設定しているので、SFE≧THの条件を満足する
ことができない。ステップS9において、SFD≧UH
の条件が満足されると、ステップS10に移行し、M値
に1が加算され(M=1)る。
【0036】
【0020】次に、ステップS11に移行し、レンズを
降下させる。次いで、ステップS12に移行し、レンズ
の位置情報を監視し、SFD≧UL の条件が満足するま
で、レンズの降下動作を継続する。そして、ステップS
12でレンズが最大降下位置(UL )に達した場合(ス
テップS12;YES)には、ステップS13に移行
し、M値に1が加算され(M=2)る。その後、ステッ
プS14において、再生装置で再生されているディスク
を「仮にCDである」と判断する。尚、ステップS14
において、「仮にCDである」と判断させる理由は、図
3(a)に示すような正規のS字信号が存在しない場合
においても、ステップS1、S2、S3及びステップS
9〜S13までの条件を満足するためであり、正式にC
Dと判断されるのは、後述するステップS30の工程内
で行われる。
【0037】
【0021】そして、ステップS15に移行され、フォ
ーカスサーボループのサーボコントローラ38及びFG
A27からの指令に基づき可変増幅器25の利得(ゲイ
ン)を高めるようにゲインを切替えている。ここで、用
いられる可変増幅器25の切替え後の利得(制御利得と
呼ぶ)は、CDが再生装置に載置され、再生された時に
得られた、各S字信号(+1次光、疑似光、0次光)の
全ての最大振幅値が、閾値(TH)を越えるように予め
ROM39に設定されている制御利得に切替えられる。
次に、ステップS16に移行し、M値がM≧4の条件を
満足するかを監視する。現在、再生装置のRAM42に
記憶されているM値は、M=2であるから、ステップS
16の条件が満足されず(ステップS16;NO)、ス
テップS2に移行される。そして、ステップS2におい
て、再びレンズが上昇動作を開始する。
【0038】
【0022】次に、ステップS3に移行し、再びSFE
≧THの条件を満足するか否かを監視する。前述したよ
うにステップS15において、可変増幅器25のゲイン
を制御利得に切替えているので、再生装置にCDが載置
されているのであれば、光ピックアップ22によって検
出される各S字信号の振幅値(+1次光、疑似光、0次
光)は、図3(b)に示すようにTHを越えた信号とし
て検出される。即ち、ステップS3において、最初に+
1次光によるS字信号が検出される。検出されたS次信
号がSFE≧THの条件を満足した場合には、ステップ
S4に移行する。現在、M値は2であるから、ステップ
S4を経てステップS17に移行し、ゼロクロス検出が
行われるまでゼロクロス検出動作が継続される。
【0039】ステップS17において、行われるゼロク
ロス検出は、図3(b)に示すように+1次光のS字信
号の中心点(図中(ロ)点)を検出することになる。
【0040】
【0023】一方、ステップS3において、SFE≧T
Hの条件が満足されない場合(ステップS3;NO)に
は、再びステップS9に移行し、ステップS9〜S16
の工程を繰返し、ステップS16における条件(M≧
4)が満足された場合は、図5のステップS37に移行
し、「NOディスク」と判断される。この理由は、ステ
ップS15でゲイン切替えを行ったにもかかわらず、ス
テップS3において、THを越えるS字信号が得られな
かったことを意味しており、再生装置で再生されたディ
スクがCDでないか、又は、傷等により再生不可能ディ
スクか、或いはディスクが存在しないかが判断されてい
る。その後、ステップS38に移行し、再生装置の初期
動作を終了する。
【0041】
【0024】一方、ステップS17において条件が満足
した場合(ステップS17;YES)には、ステップS
18に移行し、フォーカスエラー信号検出回数であるN
値に1が加算される。ステップS1の初期設定動作にお
いて、N=0とされているので、ステップS18におい
て、N=0+1=1の演算がCPU40で行われ、RA
M42に記憶される。次いで、ステップS19に移行
し、CPU40に設けられたタイマーTの計時を開始す
る。このタイマーTの計時開始は+1次光のS字信号の
中心点である。タイマーTの計時が開始されると、次い
で、ステップS20に移行され、光ピックアップ22の
位置情報を監視し、最大上昇位置(UH )に到達しない
場合(ステップS20;NO)には、ステップS22に
移行し、ステップS3と同様にTHを越えるS字信号が
あるか否かを監視し、検出されない場合(ステップS2
2;NO)には、ステップS20に移行し、レンズが最
大上昇位置に達するまでレンズの上昇を継続する。
【0042】
【0025】また、ステップS22でTHを越えるS字
信号が検出された場合(ステップS22;YES)に
は、ステップS23に移行し、ゼロクロス検出を行う。
ステップS23にて、ゼロクロス電圧が検出された場合
(ステップS23;YES)には、ステップS24に移
行され、ステップS19において計時を開始したタイマ
ーTの計時動作を停止する。次いで、ステップS25に
移行して、RAM42に記憶されているタイマーTによ
って計時された計時時間(t)とS字信号が検出された
回数(N)(ステップS18のN値)を夫々呼出し、検
出された回数に対応する計時時間(tN )としてRAM
42に記憶される。即ち、現在は、+1次光を検出した
後、最初に検出したS字信号(疑似S字)であり、Nは
N=1であるから、タイマーが計時した計時時間(t)
をt1としてRAM42のタイマー値が記憶されている
記憶領域とは別の記憶領域に周期時間(t1)として記
憶される。この周期時間(t1)は、図3(b)に示す
ように、+1次光によるS字信号の中心点から疑似光に
よるS字信号の中心点までの周期時間を示している。
【0043】
【0026】次いで、ステップS26に移行し、タイマ
ーの計時値をリセットし、ステップS27に移行する。
ステップS27において、M値を監視し、M=3の条件
を満足しない場合(ステップS27;NO)には、ステ
ップS18に移行する。次いで、ステップS18におい
て、N値に1が加算された(N=2)後、ステップS1
9に移行する。ステップS19において、再度タイマー
の計時が開始される。
【0044】このステップS19におけるタイマーの計
時開始時期は、前述したステップS23における1回目
のゼロクロス検出された時期であり、その後、ステップ
S24〜S27及びステップS18〜S19に至る各ス
テップは、CPU40によって瞬時に行われている。
【0045】
【0027】次に、ステップS20に移行され、光ピッ
クアップ22の位置情報(SFD≧UH)を監視し、最
大上昇位置(UH )に到達しない場合(ステップS2
0;NO)には、ステップS22に移行し、ステップS
3と同様にTHを越えるS字信号があるか否かを監視
し、検出されない場合(ステップS22;NO)には、
ステップS20に移行し、レンズが最高上昇位置に達す
るまでレンズの上昇を継続する。また、ステップS22
でTHを越えるS字信号が検出された場合(ステップS
22;YES)には、ステップS23に移行し、ゼロク
ロス検出を行う。
【0046】ステップS23において、ゼロクロス電圧
が検出された場合(ステップS23;YES)には、ス
テップS24に移行され、ステップS19におけるタイ
マーTの計時動作を停止する。
【0047】
【0028】次いで、ステップS25に移行して、RA
M42に記憶されているタイマーTによって計時された
計時時間(t)とS字信号が検出された回数(N)(ス
テップS18のN値)を夫々呼出し、検出された回数に
対応する計時時間(tN )としてRAM42に記憶され
る。即ち、疑似光を検出した後に検出された0次光のS
字信号であり、NはN=2であるから、タイマーが計時
した計時時間(t)をt2としてRAM42に記憶され
る。その後、ステップS26でタイマーをリセットした
後、ステップS27でM値を監視し、M=3の条件を満
足しない場合は、再度ステップS18に移行し、N値に
1を加算(N=3)し、再度タイマーの計時を開始す
る。
【0048】
【0029】そして、ステップS20に移行し、前記と
同様に、光ピックアップ22の位置情報を監視し、最大
上昇位置(UH )に到達しない場合(ステップS20;
NO)には、ステップS22に移行し、ステップS3と
同様にTHを越えるS字信号があるか否かを監視し、検
出されない場合(ステップS22;NO)には、ステッ
プS20に移行し、レンズが最高上昇位置に達するまで
レンズの上昇を継続する。ステップS20において、レ
ンズの位置が最大上昇位置(UH )に到達した場合(ス
テップS20;YES)には、ステップS21に移行
し、M値に1を加算(M=3)した後、ステップS24
に移行し、タイマーの計時を停止する。
【0049】次いで、ステップS25に移行して、RA
M42に記憶されているタイマーTによって計時された
計時時間(t)とS字信号が検出された回数(N)(ス
テップS18のN値)を夫々呼出し、検出された回数に
対応する計時時間(tN )としてRAM42に記憶され
る。
【0050】
【0030】この計時時間は、+1次光のS字信号の中
心点を検出した後に、レンズが最大上昇位置に達する間
での時間であり、NはN=3であるから、タイマーが計
時した計時時間(t)をt3としてRAM42に記憶さ
れる。次いで、ステップS26でタイマーをリセットし
た後、ステップS27に移行し、M=3の条件を監視す
るが、ステップS21において、M=3に設定されてい
るので、M=3の条件が満たされ、図5のステップS2
8に移行する。ステップS28は、RAM42に記憶さ
れている各周期時間(t1、t2、t3・・・)を呼出
し、これらの加算を行い、この合計時間を合計周期時間
(A)としてRAM42に記憶する。次いで、ステップ
S29に移行する。
【0051】
【0031】ステップS29は、予め再生装置のROM
39に、通常のCDを再生した場合に得られる規定周期
時間(Td)や規定許容値(α)が記憶されており、こ
れらの数値と、実際に動作させたときに得られた合計周
期時間(A)とを比較する部分である。即ち、通常、D
VDやCDが製造される過程で形成されるディスク基板
の外形寸法や、ディスク基板の表面から情報記録面まで
の距離(厚み)は、或る規定値や許容値以内に形成され
るものであるから、本発明に用いられる再生装置におい
ても、例えば、規定周期時間(Td)や規定許容値
(α)が予めROM39に記憶されている。ステップS
29において、実際に計時された合計周期時間(A)が
規定周期時間(Td)及び規定許容値(α)の範囲(T
d−α≦A≦Td+α)に含まれるか否かを判断する。
【0052】
【0032】そして、この条件を満足する場合(ステッ
プS29;YES)には、ステップS30に移行し、現
在、再生装置で再生されているディスクがCDであると
正式に判断される。そして、ステップS31に移行し、
RAM42に記憶されている各周期時間(t1、t2、
t3・・・)を呼出し、このうち、t1の数値をCPU
40の演算回路で半分(1/2)の数値に変換した後、
このt1/2に他の周期時間(t2、t3・・・)を加
算し、この合計時間を設定周期時間(B)として、RA
M42に記憶する。ここで、t1をt1/2としたの
は、後述するフォーカスクローズ時に、1次光のS時信
号により適切にフォーカスクローズ動作を行うためであ
る。即ち、レンズダウンが行われてから、通常0次光、
疑似光、1次光と3つのS字信号が発生するが、本実施
例において必要とする時間は、0次光、疑似光をマスク
する時間であるためt1/2としている。しかし、この
マスクする時間は、疑似光と1次光の間になるように設
定されればよいのでt1の値は、t1/2に限定される
ものでは無い。
【0053】次いで、ステップS32に移行し、レンズ
の降下を開始すると共に、ステップS33でレンズの降
下開始の同期させてタイマーの計時を開始する。その
後、ステップS34に移行し、タイマーで計時される時
間と、RAM42に記憶された設定周期時間とを比較
し、2つの時間が等しく(T=B)なるまで、レンズの
降下動作を継続する。
【0054】
【0033】そして、2つの時間が等しく(T=B)な
った時点で、ステップS35に移行する。次いで、ステ
ップS35において、S字信号のゼロクロス信号を検出
するまでゼロクロス検出回路の動作を継続する。そし
て、S字信号のゼロクロス信号(図3の図中(ハ)点)
が検出された場合(ステップS35;YES)には、ス
テップS36に移行し、ステップS35で得られたゼロ
クロス検出信号に基づいて、FGA27からの出力に応
じてPWM29を制御し、フォーカスサーボコイルの駆
動信号を出力させると共に、サーボコントローラ38に
よりフォーカスループを閉路(ループクローズ)にし、
フォーカスエラー信号がゼロに収束するようにフォーカ
スサーボが開始されることとなる。よって、ディスクが
CDの場合には、2回のレンズのアップダウンによりフ
ォーカスクローズ動作が完了される。そして、ステップ
S38に移行し、再生装置における初期動作を終了す
る。
【0055】
【0034】一方、ステップS29において、(Td−
α≦A≦Td+α)の条件が満足されない場合(ステッ
プS29;NO)には、ステップS37に移行し、再生
装置で再生されたディスクが「NOディスク」と判断さ
れる。この場合は、例えばディスク表面に傷があり、不
必要な雑音(例えば、S字に似た信号)が検出された場
合や、情報記録面から得られたS字信号の発生する周期
時間が規定周期時間の許容値範囲を越えた場合等が考え
られ、正規に製造されたCDでないと判断しているの
で、その後、ステップS38に移行し、再生装置の初期
動作を終了する。
【0056】
【0035】上述したように、DVD及びCDを再生し
た場合に、通常得られるフォーカスエラー信号によるS
字信号を用いて説明したが、実際には、通常得られるS
字信号以外にディスクの傷や製造時に生じた情報記録面
の歪み等による雑音によって発生する偽りのS字信号
や、S字信号が発生する周期時間が規定周期時間の許容
範囲にない場合が生じる。このような場合は、図4に示
すフローチャートのステップS29において、正常なデ
ィスクであるか否かを判定しているので、適切でないS
字信号によって、フォーカスループの閉路(ループクロ
ーズ)動作が行われることはない。また、ディスクの傷
や製造時に生じた情報記録面の歪み等による雑音によっ
て発生する偽りのS字信号は、DVD及びCDを再生し
た場合に、通常得られるフォーカスエラー信号による複
数のS字信号(+1次光、疑似光、0次光)の振幅に対
して非常に小さいので、ステップS15において行う、
ゲイン切替えに用いられる制御利得値は、通常得られる
複数のS字信号(+1次光、疑似光、0次光)のうち、
最小振幅となる0次光の最大振幅値がTHを越えるよう
に設定しているので、偽りのS字信号がレベル検出器で
検出され、誤った判定をすることはない。
【0057】
【0036】また、上記実施例では、最初に対物レンズ
を最遠点に位置させてから接近移動させ、その後に離隔
移動させているが、逆に最初に対物レンズを最近点に位
置させてから離隔移動させて、その後の接近移動させ
る、といった形態を採ってもよい。この場合、0次光、
疑似光、+1次光も順次が逆に現れるので、これを考慮
して上記実施例の処理を適宜変更すればよい。
【0058】また、上記実施例では、0次光と+1次光
の分光比を互いにほぼ等しくなるように設定している
が、この分光比は適宜変更可能である。この場合、0次
光と+1次光のピーク値が逆になるので、これを考慮し
て上記実施例の処理を適宜変更すればよい。
【0059】
【0037】また、上記実施例では、タイマーの計時開
始地点をゼロクロス点としたが、各S字信号の間隔が計
測されればよいので、例えばある閾値を設けてそこを計
時開始地点としてもよく、適宜変更可能である。
【0060】また、閾値THも本実施例のように通常状
態で、DVDの0次光のS時信号のみが抜き出されるよ
うなものでなくても、例えば、全ての0次光、疑似光、
+1次光を抜き出せるような閾値とし、ディスク判別方
法を他の方法で行えば、CDの場合にゲインを上げなく
とも本実施例のフォーカスクローズ方法を適用すること
ができる。この他にも、当業者の設計可能な範囲で適宜
改変するこのは可能である。
【0061】
【0038】
【0062】
【発明の効果】本発明は、情報記録媒体の表面から記録
情報が記録された情報記録面までの距離が異なる2種類
の情報記録媒体を再生する再生装置において、対物レン
ズを記録媒体に対して所定位置から移動させることによ
り得られるエラー信号の出現する間隔を計時し、この計
時時間と予め設定した規定時間とを比較することによっ
て、再生装置で再生されている情報記録媒体の種類を判
別することができると共に、情報記録媒体の種類に応じ
て、最適なS字信号によりフォーカスクローズ動作を行
うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による情報記録媒体を再生する再生装置
のブロック図。
【図2】本発明の実施例においけるDVDを再生したと
きの動作タイムチャート図。
【図3】本発明の実施例においけるCDを再生したとき
の動作タイムチャート図。
【図4】本発明の実施例においける動作フローチャート
図。
【図5】図4から続く動作フローチャート図。
【図6】ホログラム素子による二焦点レンズを用いたC
D/DVDコンパチブル再生装置の光ピックアップから
のフォーカスエラー信号の発生波形を示した図。
【符号の説明】
20・・・光ディスク 21・・・スピンドルモータ 22・・・光ピックアップ 23・・・RFAmp 24、31・・・LPF 25、32・・・可変増幅器 26、33、49・・・A/D変換器 27・・・フォーカスゲイン制御器(FGA) 28、35・・・D・EQ(デジタル・イコライザ) 29、36・・・PWM 30・・・フォーカスコイル駆動回路 34・・・TGA(トラッキングゲイン制御器) 37・・・トラッキング駆動回路 38・・・サーボコントローラ 39・・・ROM 40・・・CPU 41・・・操作部 42・・・RAM 43・・・TR・BL(トラッキング・バランス制御回
路) 45・・・増幅器 46・・・EFMデコーダ 47・・・スピンドルモータ駆動回路 48・・・RGA(RFゲイン制御回路)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年3月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】CD/DVD両用ホログラム素子
による二焦点レンズを用いた光ディスクの情報記録媒体
を再生する再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、従来のCDよりも記憶密度を飛躍
的に向上させ、一本の映画等が記録可能な高密度記録媒
体であるDVD(Digital Video Dis
k)の開発が盛んである。このDVDは、ディスク基板
の情報記録面までの距離がCDと異なるが、情報を担う
記録ピットの読取り原理がCDと同一であることから、
DVDとCDの双方を再生することが可能なCD/DV
Dコンパチブル再生装置の提案が盛んに行われている。
このCD/DVDコンパチブル再生装置には各ディスク
の情報記録面上で情報読取りビームが最適に集光するよ
うに、ディスクに応じて焦点距離を替えるようにレンズ
を交換する方式や、ホログラム素子による二焦点レンズ
を用いたCD/DVDコンパチブル再生装置が提案され
ている。
【0003】このホログラム素子(回折格子)による二
焦点レンズ12は図6(a)に示すように、回折格子1
3と対物レンズ11を同一光路上に配置したもので、コ
リメータレンズ14で平行光線とされた光ビームを回折
格子13により0次光と±1次光の三つのビームに分光
(−1次光は図示せず)し、この内0次光と+1次光の
光路長の差を利用して、当該0次光と+1次光を同一線
上の異なる位置に焦点を結ばせるものである。具体的に
は、DVD又はCDの情報記録面に対して0次光と比較
して+1次光の方が対物レンズ11から遠い位置に焦点
を結ぶように構成されているので、0次光がDVDの情
報記録面に最適に集光すると共に、+1次光がCDの記
録情報面に最適に集光する様に設定されている。
【0004】この二焦点レンズを用いた光ピックアップ
を徐々に光ディスクに近付ける場合を考えると、最初に
+1次光のビームが光ディスクの情報記録面に照射さ
れ、ディスク再生装置の光ピックアップに設けられた図
示せぬ4分割フォトダイオードから、フォーカスエラー
信号であるS字信号が出力される。次に、光ピックアッ
プを近付けると、更に+1次光の光ディスクからの反射
光が0次光の光路を戻ることによって生じる疑似的なフ
ォーカスエラー信号のS字信号が得られる。そして、最
後に0次光に対応するフォーカスエラー信号のS字信号
が得られる。図6(b)は、二焦点レンズを光ディスク
に近付けた場合に、上述した、0次光のS字信号、疑似
光のS字信号及び+1次光のS字信号の出現の様子を示
したものである。
【0005】ここで、回折格子13における0次光と+
1次光の分光比は、互いにほぼ等しくなるように設定さ
れている。また、0次光の最適集光はDVDに対してな
され、+1次光の最適集光はCDに対してなされている
ので、逆の組み合わせに対しては、例えば球面収差の発
生などにより、最適な集光状態でなくなるから、光ディ
スクがCDである場合、+1次光に対応するフォーカス
エラー信号のS字信号のレベルが最も高く、0次光に対
応するフォーカスエラー信号のS時信号のレベルが最も
小さくなり、これとは逆に、光ディスクがDVDである
場合には、0次光に対するフォーカスエラー信号のS字
信号のレベルが最も高く、+1次光に対応するフォーカ
スエラー信号のS字信号のレベルが最も低くなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、DVDは、
高密度化の要請から厚さ0.6mmの片面ディスク中に
一層の情報記録面を設け、これを2枚貼り合せた構造の
ものや、片面ディスク中に多層(例えば二層)で情報記
録面を設け、これを2枚貼り合せた構造の光ディスク基
板が提案されている。即ち、CDの場合、保護層からほ
ぼ1.2mmの位置(深さ)に情報記録面が構成されて
いるのに対して、DVDの場合は保護層からほぼ0.6
mmの位置に情報記録面が構成されている。このように
2種類の異なる情報記録面を有する光ディスクに対し
て、各ディスクの情報記録面上で情報読取りビームが最
適に集光するように、ディスクの種類に応じて焦点距離
を替えるレンズを交換する方式のCD/DVDコンパチ
ブル再生装置の場合は、再生装置に載置される光ディス
クに応じて、予め情報記録面に最適に焦点を焦結させる
レンズを用いているので、再生装置で一般に行われるフ
ォーカスクローズ動作も、ディスクから得られたフォー
カスエラー信号によるS字信号によって行えば良かっ
た。しかし、DVD/CD両用ホロピックによる二焦点
レンズを用いたCD/DVDコンパチブル再生装置の場
合、二焦点レンズを光ディスクに対して上下動を行う
と、0次光、疑似光及び1次光等により、光ピックアッ
プから複数のS字信号が出現してしまうので、従来のク
ローズシーケンスを用いると、ピックアップダウン時の
最初のS字信号でフォーカスクローズを行ってしまう。
従って、最適なS字信号によるフォーカスクローズが行
えなかった。本発明は、上述した問題点に鑑みてなされ
たもので、DVD/CD両用ホロピックを用いた光ディ
スク再生装置において、光ピックアップから得られた各
種情報を基に、記録媒体の種類を判別すると共に、記録
媒体に最適なS字信号によりフォーカスクローズが行な
えるようにした再生装置。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の再生装置
は、情報記録媒体の表面から記録情報が記録された情報
記録面までの距離が異なる2種類の情報記録媒体を再生
する再生装置において、同一光軸上の異なる位置に焦点
を結ぶ2種類の光ビームを情報記録面に夫々照射する照
射手段と、2種類の光ビームに前記焦点を結ばせるため
の対物レンズと、対物レンズをフォーカス方向に所定の
速度で駆動する対物レンズ駆動手段と、対物レンズを記
録媒体に対して所定位置から移動させることにより得ら
れるエラー信号の出現する間隔を計時する計時手段と、
計時手段にて計時された時間を記憶する記憶手段と、エ
ラー信号の中で最大レベルのエラー信号を抽出する抽出
手段と、情報記録媒体を判別する判別手段と、判別手段
の判別結果に基づいて、フォーカスクローズのタイミン
グを制御する制御手段とを有し、制御手段は、情報記録
媒体が記録媒体の表面から記録情報が記録された記録情
報面までの距離が短いディスクと判別手段にて判別され
た場合には、抽出手段で抽出されたフォーカスエラー信
号にてフォーカスクローズ動作が行なわれ、情報記録媒
体が記録媒体の表面から記録情報が記録された記録情報
面までの距離が長いと判別手段にて判別された場合に
は、記憶手段にて記憶された計時時間に基づいて計測さ
れた経過時間後に得られたフォーカスエラー信号にてフ
ォーカスクローズ動作が行なわれることを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明は、情報記録媒体の表面から記録情報が
記録された情報記録面までの距離が異なる2種類の情報
記録媒体を再生する再生装置において、対物レンズを記
録媒体に対して所定位置から移動させることにより得ら
れるエラー信号の出現する間隔を計時し、この計時した
計時時間により、記録媒体の表面から記録情報面までの
距離が短いディスクと判断された場合には、検出された
フォーカスエラー信号にてフォーカスクローズ動作が行
なわれ、記録媒体の表面から記録情報面までの距離が長
いと判断された場合には、記憶されている計時時間に基
づいて計測された経過時間後に得られたフォーカスエラ
ー信号にてフォーカスクローズ動作を行なうようにした
ので、記録媒体の種類を判別すると共に、記録媒体に最
適なS字信号によるフォーカスサーボループのクローズ
処理が行なえる。
【0009】
【実施例】図1は、本発明による実施例のブロック図で
ある。符号20は、再生用の光ディスクであり、スピン
ドルモータ21により規定の回転数で回転している。符
号22は、二焦点レンズを採用した光ピックアップであ
り、光ディスク20の情報記録面上に担持されたピット
を光ビームにより情報を読み取っている。光ピックアッ
プ22の出力信号は、RFAmp23に入力されフォー
カスエラー信号やトラッキングエラー信号等のデジタル
信号を生成している。トラッキングエラー信号は、主に
ディスクの記録トラック中心に対する読取り光の照射位
置の誤差成分を含む信号であり、フォーカスエラー信号
は、主にディスクの記録面に対する読取り光の合焦位置
の誤差成分を含む信号である。RFAmp23の出力
は、LPF24を通してA/D変換器26に不要な周波
数帯域を除去して可変増幅器25に供給する。この可変
増幅器25の利得は後述するFGA(フォーカスゲイン
制御器)27からの指令で可変増幅器25の利得を設定
している。
【0010】可変増幅器25の出力信号は、A/D変換
器26でアナログ信号からデジタル信号に変換された
後、FGA27に供給される。また、FGA27の出力
は、D・EQ(デジタル・イコライザ)28で特定な周
波数領域に重み付けされ、PWM29でパルス幅変換さ
れた後、フォーカスコイル駆動回路30によって、光ピ
ックアップ22の図示せぬフォーカスコイルに供給され
る。このPWM29は、フォーカスコイル駆動回路30
に信号を供給する回路であるが、後述するサーボコント
ローラ38からの指令で、フォーカスコイル駆動回路3
0に信号を供給しない状態にすることができるので、フ
ォーカスループを開路(オープン)又は閉路(クロー
ズ)状態にするために用いられるフォーカスループスイ
ッチの役目をはたしている。
【0011】一方、RFAmp23の出力は、LPF3
1を通してA/D変換器26に不要な周波数帯域を除去
して可変増幅器32に供給する。可変増幅器32の出力
信号はA/D変換器33でアナログ信号からデジタル信
号に変換された後、TGA(トラッキングゲイン制御
器)34に供給される。また、TGA34の出力は、D
・EQ35で特定な周波数領域に重み付けされ、PWM
36で振幅幅変換された後、トラッキング駆動回路37
によって、図示せぬ光ピックアップのトラッキングコイ
ルに供給される。また、FGA27、TGA34及び各
D・EQ28、35等から得られたデータを基にして、
各回路に指令を出すサーボコントローラ38があり、必
要に応じてデータの演算及び指令を行っている。また、
このサーボコントローラ38には、ディスク再生装置が
必要とする各規定値を記憶させたROM39やCPU4
0が接続されている。
【0012】このCPU40には、操作部41及びRA
M42が接続され、ディスク再生装置の初期動作の際に
検出された各種情報を記憶し、また必要に応じて呼出す
ようにしている。また、サーボコントローラ38には、
TR・BL(トラッキング・バランス制御回路)43が
接続され、トラッキング・バランスのコントロール信号
がD/A変換器44でデジタル信号からアナログ信号に
変換された後、RFAmp23に信号を供給し、最適な
トラッキングバランスが行われるようになっている。一
方、RFAmp23から得られたRF信号は、増幅器4
5を経てEFMエンコーダ46に供給され、スピンドル
モータ駆動回路47によって、スピンドルモータ21を
駆動し、光ディスク20を規定の回転速度で回転させ
る。
【0013】また、サーボコントローラ38からの指令
により、各種ディスクに最適なRFゲインは、A/D変
換器49を介してRGA(RFゲイン制御回路)48に
供給され、更にサーボコントローラ38からの制御信号
によりRGA48から増幅器45を経てEFMデコーダ
46(DVDの場合は8−16デコーダ)によって制御
され、最適なデータをEFMデコーダ46に送りスピン
ドルモータ21の回転速度を監視、制御している。
【0014】図2は、本発明による再生装置に、DVD
を規定位置に載置し、規定速度で回転させ、対物レンズ
(以下レンズと略す)を規定速度で上下動させた時に、
光ピックアップ22によって検出される複数のフォーカ
スエラー信号のS字信号(SFE)のタイムチャートで
ある。図中に使用した記号の中で、SFDは、図示せぬ
位置検出回路から得られたレンズの位置情報の値(レン
ズの駆動電圧)であり、レンズの移動に応じて常に計数
されRAM42に記憶される。また、記号ULとUH
は、レンズが最大に降下する最大降下位置の値をULと
し、最大に上昇する最大上昇位置の値をUHとして、再
生装置のROM39に予め規定値として設けている。ま
た、レンズの上下動の回数を記号Mで表している。レン
ズの上下動によって得られた複数のS字信号のうち、最
大振幅値をFEP1で示している。また、複数のS字信
号のうち、最大振幅のS字信号を検出するため、閾値を
ROM39に予め規定値として設け、±THの記号で示
している。また、後述するフォーカスクローズ動作が完
了した時点以降のS字信号(フォーカスオープン時の信
号)は、点線で示している。
【0015】また、図3は、図2と同様に、CDの場合
のフォーカスエラー信号のS字信号のタイムチャートで
あり、得られた複数のS字信号のうち、最大振幅値をF
EP2で示している。また、得られる各S字信号を検出
し、次に検出されるまでの時間を、CPU40に内蔵さ
れたタイマーで計時し、計時した時間の間隔を記号tを
用いて表している。また、図2と同様に、フォーカスク
ローズ動作が完了した時点以降のS字信号は、点線で示
している。図2及び図3で用いられる閾値(±TH)
は、通常のDVDを再生した時に得られるS字信号の最
大振幅値(FEP1)と、CDを再生した時に得られる
最大振幅値(FEP2)の、2つの最大振幅値のほぼ中
間(FEP1≧TH≧FEP2)に設定され、RFAm
p23の内部に設けられたレベル検出回路でS字信号の
振幅値とTH値を比較し、THを越えている場合は、検
出パルスをCPU40に送出するようにしている。尚、
レベル検出回路は入力されるS字信号のレベル(振幅
値)を検出し、予め設定されたTH値を越える振幅を検
出した場合には、検出パルスをCPU40に送出するよ
うに動作する。
【0016】では、本発明の実施例による動作を、図2
及び図3のタイムチャートと図4及び図5のフローチャ
ートを用いて説明する。先ず、図4のフローチャート
で、ステップS1において、ディスクが再生装置の所定
位置にセットされ、再生装置の動作が開始されると再生
装置内のRAM42等の記憶回路に記憶されている各種
数値、即ち、計時値(t)、レンズの上下動の回数
(M)、フォーカスエラー信号検出回数(N)及びタイ
マーの計時時間(T)等が初期設定(0値が記憶)され
ると共に、レンズを規定位置ULまで降下させる。この
レンズの移動は、CPU40からの指令を受けたサーボ
コントローラ38がフォーカスコイル駆動回路30を駆
動させてレンズの移動を行う。次に、ステップS2に移
行し、対物レンズ駆動手段によって、レンズを規定速度
で上昇させ、光ピックアップ22のビームの焦点位置を
ディスクの情報記録面上に徐々に接近させる。その後、
ステップS3に移行し、SFE≧THの条件が満足する
か否かが監視される。この閾値THは、前述したよう
に、ディスクがDVDであった場合の0次光によるフォ
ーカスエラー信号のみが抜き出されるように設定されて
いる。
【0017】ステップS3において、SFE≧THの条
件を満足する場合は、即ち、検出されたS字信号の最大
振幅値がTH値を越えた場合(ステップS3;YES)
には、ステップS4へ移行し、M値が0であるか否かを
判断する。現在は、M値はM=0であるから、ステップ
S5に移行され、ステップS5において、再生装置に載
置されたディスクがDVDであると判断される。次い
で、図5のステップS6に移行し、光ピックアップ22
の位置情報(SFD)を監視し、最大上昇位置である規
定値UHに至まで、レンズの上昇動作を継続する。そし
て、最大上昇位置に達した場合には、ステップS7に移
行し、Mに1が加算される(M=1)。その後、ステッ
プS8に移行し、レンズを規定速度で降下させる。
【0018】次いで、ステップS35に移行し、RFA
mp23に設けられたゼロクロス検出回路で、レンズが
降下する間に最初に発生するS字信号のゼロクロス信号
(図2の(イ)部)を監視し、ゼロクロス信号を検出す
るまで、レンズの降下動作を継続する。そして、ステッ
プS35において、ゼロクロス電圧が検出された場合
(ステップS35;YES)には、ステップS36に移
行され、ステップS35で得られたゼロクロス検出信号
に基づいて、FGA27からの出力に応じてPWM29
を制御し、フォーカスコイル駆動回路30に信号を供給
させると共に、出力させると共に、サーボコントローラ
38によりS字信号のフォーカスループを閉路(ループ
クローズ)にし、フォーカスエラー信号FEがゼロに収
束するようにフォーカスサーボが開始されることとな
る。よって、ディスクがDVDの場合には、1回のレン
ズのアップダウンによりフォーカスクローズ動作が完了
される。
【0019】一方、図4のステップS3において、SF
E≧THの条件を満足しない場合(ステップS3;N
O)には、ステップS9に移行する。ステップS9は、
レンズの位置情報(SFD)を監視し、SFD≧UHの
条件が満足しない場合(ステップS9;NO)は、ステ
ップS2、ステップS3及びステップS9の動作を繰り
返し、レンズが最大上昇位置(UH)に到達するまで上
昇動作を継続する。図(a)に示すように、例えばCD
が再生装置で再生された場合においても、S字信号は光
ピックアップ22によって検出されている。しかし、S
字信号の最大振幅値が閾値(TH)を越えないように予
め設定しているので、SFE≧THの条件を満足するこ
とができない。ステップS9において、SFD≧UHの
条件が満足されると、ステップS10に移行し、M値に
1が加算され(M=1)る。
【0020】次に、ステップS11に移行し、レンズを
降下させる。次いで、ステップS12に移行し、レンズ
の位置情報を監視し、SFD≧ULの条件が満足するま
で、レンズの降下動作を継続する。そして、ステップS
12でレンズが最大降下位置(UL)に達した場合(ス
テップS12;YES)には、ステップS13に移行
し、M値に1が加算され(M=2)る。その後、ステッ
プS14において、再生装置で再生されているディスク
を「仮にCDである」と判断する。尚、ステップS14
において、「仮にCDである」と判断させる理由は、図
3(a)に示すような正規のS字信号が存在しない場合
においても、ステップS1、S2、S3及びステップS
9〜S13までの条件を満足するためであり、正式にC
Dと判断されるのは、後述するステップS30の工程内
で行われる。
【0021】そして、ステップS15に移行され、フォ
ーカスサーボループのサーボコントローラ38及びFG
A27からの指令に基づき可変増幅器25の利得(ゲイ
ン)を高めるようにゲインを切替えている。ここで、用
いられる可変増幅器25の切替え後の利得(制御利得と
呼ぶ)は、CDが再生装置に載置され、再生された時に
得られた、各S字信号(+1次光、疑似光、0次光)の
全ての最大振幅値が、閾値(TH)を越えるように予め
ROM39に設定されている制御利得に切替えられる。
次に、ステップS16に移行し、M値がM≧4の条件を
満足するかを監視する。現在、再生装置のRAM42に
記憶されているM値は、M=2であるから、ステップS
16の条件が満足されず(ステップS16;NO)、ス
テップS2に移行される。そして、ステップS2におい
て、再びレンズが上昇動作を開始する。
【0022】次に、ステップS3に移行し、再びSFE
≧THの条件を満足するか否かを監視する。前述したよ
うにステップS15において、可変増幅器25のゲイン
を制御利得に切替えているので、再生装置にCDが載置
されているのであれば、光ピックアップ22によって検
出される各S字信号の振幅値(+1次光、疑似光、0次
光)は、図3(b)に示すようにTHを越えた信号とし
て検出される。即ち、ステップS3において、最初に+
1次光によるS字信号が検出される。検出されたS次信
号がSFE≧THの条件を満足した場合には、ステップ
S4に移行する。現在、M値は2であるから、ステップ
S4を経てステップS17に移行し、ゼロクロス検出が
行われるまでゼロクロス検出動作が継続される。ステッ
プS17において、行われるゼロクロス検出は、図3
(b)に示すように+1次光のS字信号の中心点(図中
(ロ)点)を検出することになる。
【0023】一方、ステップS3において、SFE≧T
Hの条件が満足されない場合(ステップS3;NO)に
は、再びステップS9に移行し、ステップS9〜S16
の工程を繰返し、ステップS16における条件(M≧
4)が満足された場合は、図5のステップS37に移行
し、「NOディスク」と判断される。この理由は、ステ
ップS15でゲイン切替えを行ったにもかかわらず、ス
テップS3において、THを越えるS字信号が得られな
かったことを意味しており、再生装置で再生されたディ
スクがCDでないか、又は、傷等により再生不可能ディ
スクか、或いはディスクが存在しないかが判断されてい
る。その後、ステップS38に移行し、再生装置の初期
動作を終了する。
【0024】一方、ステップS17において条件が満足
した場合(ステップS17;YES)には、ステップS
18に移行し、フォーカスエラー信号検出回数であるN
値に1が加算される。ステップS1の初期設定動作にお
いて、N=0とされているので、ステップS18におい
て、N=0+1=1の演算がCPU40で行われ、RA
M42に記憶される。次いで、ステップS19に移行
し、CPU40に設けられたタイマーTの計時を開始す
る。このタイマーTの計時開始は+1次光のS字信号の
中心点である。タイマーTの計時が開始されると、次い
で、ステップS20に移行され、光ピックアップ22の
位置情報を監視し、最大上昇位置(UH)に到達しない
場合(ステップS20;NO)には、ステップS22に
移行し、ステップS3と同様にTHを越えるS字信号が
あるか否かを監視し、検出されない場合(ステップS2
2;NO)には、ステップS20に移行し、レンズが最
大上昇位置に達するまでレンズの上昇を継続する。
【0025】また、ステップS22でTHを越えるS字
信号が検出された場合(ステップS22;YES)に
は、ステップS23に移行し、ゼロクロス検出を行う。
ステップS23にて、ゼロクロス電圧が検出された場合
(ステップS23;YES)には、ステッブS24に移
行され、ステップS19において計時を開始したタイマ
ーTの計時動作を停止する。次いで、ステップS25に
移行して、RAM42に記憶されているタイマーTによ
って計時された計時時間(t)とS字信号が検出された
回数(N)(ステップS18のN値)を夫々呼出し、検
出された回数に対応する計時時間(tN)としてRAM
42に記憶される。即ち、現在は、+1次光を検出した
後、最初に検出したS字信号(疑似S字)であり、Nは
N=1であるから、タイマーが計時した計時時間(t)
をt1としてRAM42のタイマー値が記憶されている
記憶領域とは別の記憶領域に周期時間(t1)として記
憶される。この周期時間(t1)は、図3(b)に示す
ように、+1次光によるS字信号の中心点から疑似光に
よるS字信号の中心点までの周期時間を示している。
【0026】次いで、ステップS26に移行し、タイマ
ーの計時値をリセットし、ステップS27に移行する。
ステップS27において、M値を監視し、M=3の条件
を満足しない場合(ステップS27;NO)には、ステ
ップS18に移行する。次いで、ステップS18におい
て、N値に1が加算された(N=2)後、ステップS1
9に移行する。ステッブS19において、再度タイマー
の計時が開始される。このステップS19におけるタイ
マーの計時開始時期は、前述したステップS23におけ
る1回目のゼロクロス検出された時期であり、その後、
ステップS24〜S27及びステップS18〜S19に
至る各ステップは、CPU40によって瞬時に行われて
いる。
【0027】次に、ステップS20に移行され、光ピッ
クアップ22の位置情報(SFD≧UH)を監視し、最
大上昇位置(UH)に到達しない場合(ステップS2
0;NO)には、ステップS22に移行し、ステップS
3と同様にTHを越えるS字信号があるか否かを監視
し、検出されない場合(ステップS22;NO)には、
ステップS20に移行し、レンズが最高上昇位置に達す
るまでレンズの上昇を継続する。また、ステップS22
でTHを越えるS字信号が検出された場合(ステップS
22;YES)には、ステップS23に移行し、ゼロク
ロス検出を行う。ステップS23において、ゼロクロス
電圧が検出された場合(ステップS23;YES)に
は、ステップS24に移行され、ステップS19におけ
るタイマーTの計時動作を停止する。
【0028】次いで、ステップS25に移行して、RA
M42に記憶されているタイマーTによって計時された
計時時間(t)とS字信号が検出された回数(N)(ス
テップS18のN値)を夫々呼出し、検出された回数に
対応する計時時間(tN)としてRAM42に記憶され
る。即ち、疑似光を検出した後に検出された0次光のS
字信号であり、NはN=2であるから、タイマーが計時
した計時時間(t)をt2としてRAM42に記憶され
る。その後、ステップS26でタイマーをリセットした
後、ステップS27でM値を監視し、M=3の条件を満
足しない場合は、再度ステップS18に移行し、N値に
1を加算(N=3)し、再度タイマーの計時を開始す
る。
【0029】そして、ステップS20に移行し、前記と
同様に、光ピックアップ22の位置情報を監視し、最大
上昇位置(UH)に到達しない場合(ステップS20;
NO)には、ステップS22に移行し、ステップS3と
同様にTHを越えるS字信号があるか否かを監視し、検
出されない場合(ステップS22;NO)には、ステッ
プS20に移行し、レンズが最高上昇位置に達するまで
レンズの上昇を継続する。ステップS20において、レ
ンズの位置が最大上昇位置(UH)に到達した場合(ス
テップS20;YES)には、ステップS21に移行
し、M値に1を加算(M=3)した後、ステップS24
に移行し、タイマーの計時を停止する。次いで、ステッ
プS25に移行して、RAM42に記憶されているタイ
マーTによって計時された計時時間(t)とS字信号が
検出された回数(N)(ステップS18のN値)を夫々
呼出し、検出された回数に対応する計時時間(tN)と
してRAM42に記憶される。
【0030】この計時時間は、+1次光のS字信号の中
心点を検出した後に、レンズが最大上昇位置に達する間
での時間であり、NはN=3であるから、タイマーが計
時した計時時間(t)をt3としてRAM42に記憶さ
れる。次いで、ステップS26でタイマーをリセットし
た後、ステップS27に移行し、M=3の条件を監視す
るが、ステップS21において、M=3に設定されてい
るので、M=3の条件が満たされ、図5のステップS2
8に移行する。ステップS28は、RAM42に記憶さ
れている各周期時間(t1、t2、t3・・・)を呼出
し、これらの加算を行い、この合計時間を合計周期時間
(A)としてRAM42に記憶する。次いで、ステップ
S29に移行する。
【0031】ステップS29は、予め再生装置のROM
39に、通常のCDを再生した場合に得られる規定周期
時間(Td)や規定許容値(α)が記憶されており、こ
れらの数値と、実際に動作させたときに得られた合計周
期時間(A)とを比較する部分である。即ち、通常、D
VDやCDが製造される過程で形成されるディスク基板
の外形寸法や、ディスク基板の表面から情報記録面まで
の距離(厚み)は、或る規定値や許容値以内に形成され
るものであるから、本発明に用いられる再生装置におい
ても、例えば、規定周期時間(Td)や規定許容値
(α)が予めROM39に記憶されている。ステップS
29において、実際に計時された合計周期時間(A)が
規定周期時間(Td)及び規定許容値(α)の範囲(T
d−α≦A≦Td+α)に含まれるか否かを判断する。
【0032】そして、この条件を満足する場合(ステッ
プS29;YES)には、ステップS30に移行し、現
在、再生装置で再生されているディスクがCDであると
正式に判断される。そして、ステップS31に移行し、
RAM42に記憶されている各周期時間(t1、t2、
t3・・・)を呼出し、このうち、t1の数値をCPU
40の演算回路で半分(1/2)の数値に変換した後、
このt1/2に他の周期時間(t2、t3・・・)を加
算し、この合計時間を設定周期時間(B)として、RA
M42に記憶する。ここで、t1をt1/2としたの
は、後述するフォーカスクローズ時に、1次光のS時信
号により適切にフォーカスクローズ動作を行うためであ
る。即ち、レンズダウンが行われてから、通常0次光、
疑似光、1次光と3つのS字信号が発生するが、本実施
例において必要とする時間は、0次光、疑似光をマスク
する時間であるためt1/2としている。しかし、この
マスクする時間は、疑似光と1次光の間になるように設
定されればよいのでt1の値は、t1/2に限定される
ものでは無い。次いで、ステップS32に移行し、レン
ズの降下を開始すると共に、ステップS33でレンズの
降下開始の同期させてタイマーの計時を開始する。その
後、ステップS34に移行し、タイマーで計時される時
間と、RAM42に記憶された設定周期時間とを比較
し、2つの時間が等しく(T=B)なるまで、レンズの
降下動作を継続する。
【0033】そして、2つの時間が等しく(T=B)な
った時点で、ステップS35に移行する。次いで、ステ
ップS35において、S字信号のゼロクロス信号を検出
するまでゼロクロス検出回路の動作を継続する。そし
て、S字信号のゼロクロス信号(図3の図中(ハ)点)
が検出された場合(ステップS35;YES)には、ス
テップS36に移行し、ステップS35で得られたゼロ
クロス検出信号に基づいて、FGA27からの出力に応
じてPWM29を制御し、フォーカスサーボコイルの駆
動信号を出力させると共に、サーボコントローラ38に
よりフォーカスループを閉路(ループクローズ)にし、
フォーカスエラー信号がゼロに収束するようにフォーカ
スサーボが開始されることとなる。よって、ディスクが
CDの場合には、2回のレンズのアップダウンによりフ
ォーカスクローズ動作が完了される。そして、ステップ
S38に移行し、再生装置における初期動作を終了す
る。
【0034】一方、ステップS29において、(Td−
α≦A≦Td+α)の条件が満足されない場合(ステッ
プS29;NO)には、ステップS37に移行し、再生
装置で再生されたディスクが「NOディスク」と判断さ
れる。この場合は、例えばディスク表面に傷があり、不
必要な雑音(例えば、S字に似た信号)が検出された場
合や、情報記録面から得られたS字信号の発生する周期
時間が規定周期時間の許容値範囲を越えた場合等が考え
られ、正規に製造されたCDでないと判断しているの
で、その後、ステップS38に移行し、再生装置の初期
動作を終了する。
【0035】上述したように、DVD及びCDを再生し
た場合に、通常得られるフォーカスエラー信号によるS
字信号を用いて説明したが、実際には、通常得られるS
字信号以外にディスクの傷や製造時に生じた情報記録面
の歪み等による雑音によって発生する偽りのS字信号
や、S字信号が発生する周期時間が規定周期時間の許容
範囲にない場合が生じる。このような場合は、図4に示
すフローチャートのステップS29において、正常なデ
ィスクであるか否かを判定しているので、適切でないS
字信号によって、フォーカスループの閉路(ループクロ
ーズ)動作が行われることはない。また、ディスクの傷
や製造時に生じた情報記録面の歪み等による雑音によっ
て発生する偽りのS字信号は、DVD及びCDを再生し
た場合に、通常得られるフォーカスエラー信号による複
数のS字信号(+1次光、疑似光、0次光)の振幅に対
して非常に小さいので、ステップS15において行う、
ゲイン切替えに用いられる制御利得値は、通常得られる
複数のS字信号(+1次光、疑似光、0次光)のうち、
最小振幅となる0次光の最大振幅値がTHを越えるよう
に設定しているので、偽りのS字信号がレベル検出器で
検出され、誤った判定をすることはない。
【0036】また、上記実施例では、最初に対物レンズ
を最遠点に位置させてから接近移動させ、その後に離隔
移動させているが、逆に最初に対物レンズを最近点に位
置させてから離隔移動させて、その後の接近移動させ
る、といった形態を採ってもよい。この場合、0次光、
疑似光、+1次光も順次が逆に現れるので、これを考慮
して上記実施例の処理を適宜変更すればよい。また、上
記実施例では、0次光と+1次光の分光比を互いにほぼ
等しくなるように設定しているが、この分光比は適宜変
更可能である。この場合、0次光と+1次光のピーク値
が逆になるので、これを考慮して上記実施例の処理を適
宜変更すればよい。
【0037】また、上記実施例では、タイマーの計時開
始地点をゼロクロス点としたが、各S字信号の間隔が計
測されればよいので、例えばある閾値を設けてそこを計
時開始地点としてもよく、適宜変更可能である。また、
閾値THも本実施例のように通常状態で、DVDの0次
光のS時信号のみが抜き出されるようなものでなくて
も、例えば、全ての0次光、疑似光、+1次光を抜き出
せるような閾値とし、ディスク判別方法を他の方法で行
えば、CDの場合にゲインを上げなくとも本実施例のフ
ォーカスクローズ方法を適用することができる。この他
にも、当業者の設計可能な範囲で適宜改変するこのは可
能である。
【0038】
【発明の効果】本発明は、情報記録媒体の表面から記録
情報が記録された情報記録面までの距離が異なる2種類
の情報記録媒体を再生する再生装置において、対物レン
ズを記録媒体に対して所定位置から移動させることによ
り得られるエラー信号の出現する間隔を計時し、この計
時時間と予め設定した規定時間とを比較することによっ
て、再生装置で再生されている情報記録媒体の種類を判
別することができると共に、情報記録媒体の種類に応じ
て、最適なS字信号によりフォーカスクローズ動作を行
うことが可能となる。
フロントページの続き (72)発明者 山崎 誠一 埼玉県所沢市花園4丁目2610番地 パイオ ニア株式会社所沢工場内 (72)発明者 渡邉 賢治 埼玉県所沢市花園4丁目2610番地 パイオ ニア株式会社所沢工場内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報記録媒体の表面から記録情報が記録
    された情報記録面までの距離が異なる2種類の情報記録
    媒体を再生する再生装置において、 同一光軸上の異なる位置に焦点を結ぶ2種類の光ビーム
    を前記情報記録面に夫々照射する照射手段と、 前記2種類の光ビームに前記焦点を結ばせるための対物
    レンズと、 前記対物レンズをフォーカス方向に所定の速度で駆動す
    る対物レンズ駆動手段と、 前記対物レンズを記録媒体に対して所定位置から移動さ
    せることにより得られる前記エラー信号の出現する間隔
    を計時する計時手段と、 前記計時手段にて計時された時間を記憶する記憶手段
    と、 前記エラー信号の中で最大レベルのエラー信号を抽出す
    る抽出手段と、 前記情報記録媒体を判別する判別手段と、 前記判別手段の判別結果に基づいて、フォーカスクロー
    ズのタイミングを制御する制御手段とを有し、 前記制御手段は、 前記情報記録媒体が前記記録媒体の表面から記録情報が
    記録された記録情報面までの距離が短いディスクと前記
    判別手段にて判別された場合には、前記抽出手段で抽出
    されたフォーカスエラー信号にてフォーカスクローズ動
    作が行なわれ、 前記情報記録媒体が前記記録媒体の表面から記録情報が
    記録された記録情報面までの距離が長いと前記判別手段
    にて判別された場合には、前記記憶手段にて記憶された
    計時時間に基づいて計測された経過時間後に得られたフ
    ォーカスエラー信号にてフォーカスクローズ動作が行な
    われることを特徴とする情報記録媒体を再生する再生装
    置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008123570A (ja) * 2006-11-08 2008-05-29 Sony Corp 光記録媒体駆動装置及び光記録媒体駆動方法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008123570A (ja) * 2006-11-08 2008-05-29 Sony Corp 光記録媒体駆動装置及び光記録媒体駆動方法

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