JP2734988B2 - 光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク装置

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JP2734988B2
JP2734988B2 JP6129649A JP12964994A JP2734988B2 JP 2734988 B2 JP2734988 B2 JP 2734988B2 JP 6129649 A JP6129649 A JP 6129649A JP 12964994 A JP12964994 A JP 12964994A JP 2734988 B2 JP2734988 B2 JP 2734988B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、情報を高密度に記録す
る光ディスクを再生(または記録再生)する光ディスク
装置に係わり、特に、レーザ光の光強度(または、光強
度に応じた温度)によって光透過率が変化する物質を含
む層を用いることで、照射されるスポット光の実効スポ
ット径(情報記録部上に照射された実際のスポット径)
を小さくさせる光ディスクを再生(または記録再生)す
る光ディスク装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、光学的に情報を記録再生する光デ
ィスクがあり、この光ディスクにおいては、記憶容量の
大容量化が検討されている。この光ディスクの記録マー
クの形成においては、あるしきい値以上の温度に依存す
るため、記録時のレーザ光パワーを制御することによっ
て、光スポット径よりも小さな記録マークを形成するこ
とが可能である。しかし、レーザ光をレンズで絞った時
の光スポット径はある一定値以下には絞れない限界値を
持っており、光ディスクの高密度化はいかに再生レーザ
光スポットを小さくするかにかかっている。ここで、再
生限界の記録マークの繰り返し波長(記録波長)は、λ
/(2NA)(λは光の波長、NAはレンズの開口数)
で与えられ、より短い記録波長の記録マークを識別して
再生するためには、波長λの短い光で再生するか開口数
NAが大きなレンズを用いれば良いことが分かる。しか
しながら再生に用いる半導体レーザの短波長化は技術的
に困難が多く、また開口数NAの大きなレンズを光ディ
スク装置に組み込むことも光ディスクの反りに対して収
差が増大する理由で容易ではない。
【0003】そこで、図10に示すように、光の照射に
よる温度上昇により、温度が高くなると吸光度が減少、
光透過率が高くなり、また、レーザ光が通過して冷却さ
れることで再び吸光度が増加、光透過率が低くなる光透
過率可変物質を光ディスク内に層状に設けることで、情
報を高密度に記録、又は高密度に記録された情報を再生
する方法が従来より知られている。情報記録再生に使用
されるレーザ光の光強度分布は、通常ガウス分布を示
し、温度分布もほぼこれに近い分布となる。このレーザ
光を光透過率可変物質上に照射すると、図11(A)に
示すように照射スポット内の温度が上昇した中央部分A
のみが光透過性となり、光スポット内の他の部分Bはマ
スクする、いわゆるマスク効果が起こる。この時、上記
中央部分Aを透過するレーザ光の実効スポット径は図1
2に示すように、照射レーザ光の照射スポット径に比べ
て小さくなる。このようにマスク効果を起こす光透過率
可変物質を光ディスク上に層状に設ける(以下、この光
透過率可変物質層をマスク層と称する)ことで、照射す
るレーザ光のスポット内の光透過率の高い部分のみの光
を通過させ、照射スポット内の光透過率の低い部分の光
をマスクすることになるので、隣接トラック間のクロス
トークや、符号間干渉を無くすことができる。
【0004】ところで、上記マスク層は、レーザ光強度
(または光強度に応じた温度)に応じて光透過率が変化
するため、照射するレーザ光の光強度を最適値として再
生信号エラー発生率を低くする必要がある。そこで、特
開平5ー12673号公報では、温度依存性のマスク層
を用いた高密度光ディスクの再生方式について、光学的
に読み出し可能な記録マークが記録されている光ディス
クを再生する際のレーザ光の実効スポット径を最適にす
るレーザ光強度の設定方法が提案されている。上記公報
により開示されている第1の方法は、トラッキング用の
案内溝横断信号を用いてレーザ光の実効スポット径を最
適化する方法である。即ち、光ヘッドの対物レンズのフ
ォーカス制御をかけた後、トラッキング制御をかける前
に、トラッキングエラー信号における溝横断信号振幅が
最大になるように再生レーザ光強度を可変し、溝横断信
号振幅が最大になった時点で再生レーザ光強度を固定
し、それを再生レーザ光の最適な光強度とするものであ
る。この方法は、情報が記録されていない光ディスクに
対し、記録用のレーザ光強度を設定するのに有効であ
る。
【0005】また、第2の方法としては、記録情報の再
生信号を用いてレーザ光の実効スポット径を最適化する
方法である。即ち、再生時、光ヘッドの対物レンズのフ
ォーカス制御をかけた後、トラッキング制御をかける前
に、記録情報信号で変調された反射光による再生信号の
信号振幅が最大になるよう再生レーザ光強度を可変し、
再生信号の信号振幅が最大になった時点で再生レーザ光
強度を固定する。記録されている情報がアナログのFM
(Frequency Modulation)変調信号であれば、FM信号
のキャリア成分をバンドパスフィルタで抽出し、このキ
ャリア成分の振幅が最大になるレーザパワーを探索し、
再生レーザ光強度とすれば実効スポット径を最適化でき
るとしたものである。
【0006】更に、特願平4−359176号公報(平
成4年12月25日出願)では、光ディスク内にレーザ
光強度を設定するための光強度設定用トラックを設け、
このトラック上の記録マークの再生信号振幅が最大にな
るようにレーザ光強度を設定することが提案されてい
る。レーザ光強度の変化によって再生信号振幅が最も変
化するのは、最短情報、即ち最短記録波長の記録マーク
(以下、最短記録マークと記載する)であることから、
上記光強度設定用トラックには、多数の最短記録マーク
が連続的に略同一のピッチで形成されている。このよう
に最短記録マークの再生信号振幅が最大になるようにレ
ーザ光強度を設定すれば、レーザスポット径を最適化で
きるのである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図11
(B)に示すように、トラックピッチと実効スポット径
とが符号間干渉を発生しない関係の時、トラッキングエ
ラー信号における溝横断信号振幅が最大となり、安定し
たトラッキングができる。しかし、図13に示すよう
に、光透過率可変物質の特性によっては、溝横断信号振
幅が最大になる光強度で、必ずしも再生信号のジッタが
最少になるとは限らず、この光強度がレーザ光の最適値
とはならないことが、本発明者の実験で明らかになっ
た。即ち、上記特開平5ー12673号公報の第1の方
法では、トラッキングエラー信号における溝横断信号振
幅が最大になる光強度を再生レーザ光強度の最適値とし
ていたが、前述のように溝横断信号振幅が最大になる光
強度で必ずしも再生信号のジッタが最少になるとは限ら
ないため、再生レーザ光強度の設定に使用するには問題
がある。
【0008】また、上記第2の方法によれば、情報再生
信号振幅が最大になる光強度を再生レーザ光強度の最適
値としていたが、図13に示すように最短記録マークと
最長記録マークとの信号振幅が最大になる再生パワー
は、レーザスポット径と空間周波数帯域の関係で異なる
ことになる。しかし、レーザ光強度によって信号振幅が
最も変化するのが最短記録マークであるので、最短記録
マークの信号振幅を最大にする光強度に設定した時、再
生信号のジッタの発生が最少になる。即ち、図11
(A)に示すように最短マーク長と実効スポット径との
関係が、隣接する記録マークを読み出す際の符号間干渉
を発生しない関係の時、最短記録マークの信号振幅が最
大になり、再生信号のジッタも最少になり、この時の実
効スポット径が再生レーザ光強度の最適値といえるので
ある。しかし、任意の長さの記録マーク信号が混在した
再生信号から、最短記録マークのみの再生信号振幅を検
出させるような回路は、その回路規模が大きく複雑にな
ってしまうため、再生装置にその回路を組み込むことが
困難であるという問題がある。
【0009】そこで、上記特願平4−359176号公
報に示すように最短記録マークを記録した光強度設定用
のトラックを設けても良いが、光ディスク上に光強度設
定用トラックを設ける必要があり、従来の光ディスクと
の互換性を取りにくいことや、例えば何等かの原因でレ
ーザ光強度の設定がずれた時などはその都度光強度設定
用トラックを再生する必要があり、光ヘッドの移動等に
時間が掛かり再生開始までの時間が長くなる等の問題が
ある。
【0010】そこで、本発明は上記問題点に着目して成
されたものであり、マスク層を有する光ディスクに対
し、光ディスクに光強度設定用トッラクを設けること無
く、また、装置の回路規模を大きくすること無しに再生
レーザ光強度を最適値に設定することができる光ディス
ク装置を提供することを目的とするものである。その特
徴は、再生信号のジッタの大きさが最少になるようにレ
ーザ光強度を設定し、更にジッタを検出するジッタ検出
回路を小規模で簡単な回路で構成したことにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述のように、再生信号
のトラッキングエラー信号や、最短記録マークの信号振
幅を用いてレーザ光の最適光強度を設定することは現実
には難しいため、本発明者は、レーザ光で読み出した記
録マークを2値化再生信号(2値化信号)とした時の原
信号とのずれであるジッタに着目した。マスク層を有す
る光ディスク上にレーザ光を照射したとき、このレーザ
光の光強度が最適値よりも低い場合、十分な再生信号振
幅が得られず、ジッタが増加し、逆に照射レーザパワー
が最適値よりも高い場合、実効照射スポット径が大きく
ななるので、符号間干渉のため同様にジッタが増加す
る。即ち、上記レーザ光強度が最適値になっていないと
ジッタが増加するのであるが、このジッタの大きさは記
録マーク長に関係なくほぼ同様に発生する。即ち、最短
記録マークのみの信号振幅を見る必要がなく、しかも、
再生信号そのものを見るので、最適なレーザ光強度を正
確に設定することができるのである。そこで、請求項1
に係る発明は、「光透過性基板上に、光強度に応じて光
透過率が変化して前記光透過性基板側から照射されたレ
ーザ光のスポット径を小さくさせるマスク層を有し、光
学的に読みだし可能な記録マークにより情報が記録され
た光ディスクを再生する光ディスク装置において、前記
レーザ光を出力するレーザ光出力手段と、前記レーザ光
により検出された前記記録マークを2値化信号に変換す
る2値化手段と、この2値化手段から出力される2値化
信号のジッタを検出するジッタ検出手段と、前記レーザ
光出力手段から出力されるレーザ光の光強度を変化させ
る光強度制御手段とを少なくとも備え、前記光強度制御
手段を用いてレーザ光の光強度を変化させながら前記ジ
ッタ検出手段により前記2値化信号のジッタを検出さ
せ、前記2値化信号のジッタが最少となった光強度を前
記光ディスクを再生する際の光強度とすることを特徴と
する光ディスク装置」を提供しようとするものである。
【0012】しかし、再生信号のジッタを検出するジッ
タ検出手段は、従来のものは複雑で高価であったため、
光ディスク装置に組み込むには問題があった。そこで本
発明者が検討を重ねた結果、2値化再生信号とこの2値
化再生信号から抽出したクロック信号(PLLクロック
信号)とに着目した。即ち、上記クロック信号は、光デ
ィスクに記録された記録マークと光ディスク装置側とで
ビット同期をとるために、光ディスクの2値化再生信号
から抽出されるもので、光ディスクの回転変動が原因で
上記2値化再生信号の遷移点位置が時間軸方向にずれて
いっても情報を再生できるように、2値化再生信号と装
置内の基準クロックとを用いて生成するものである。し
かし、このクロック信号は、光ディスクの回転変動のよ
うな長い周期の遷移点位置のずれに対する追従性はある
ものの、符号間干渉や信号雑音等により発生するジッタ
(信号波形の歪み)に対する追従性が無いのである。即
ち、本発明者は、この点に着目し、このクロック信号と
2値化再生信号との遷移点位置比較を行えば、ジッタを
検出することが容易に行えることを見出だしたのであ
る。そこで、請求項2に係る発明は、「請求項1記載の
光ディスク装置において、前記ジッタ検出手段は、前記
2値化信号とこの2値化信号から抽出したクロック信号
とを比較して前記2値化信号のジッタを検出することを
特徴とする光ディスク装置」を提供しようとするもので
ある。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面を参照して
説明する。図1は、本発明の光ディスク装置に使用され
る光ディスクの構造を示す図であり、同図(A)は、再
生専用型光ディスクのトラック方向の断面図を示し、同
図(B)は、記録可能型光ディスクの半径方向の断面図
を示す。同図(A)に示す光ディスク1は、光透過性樹
脂基板(以下単に基板と記載する)2に、情報に応じた
微小ピット2Aが形成され、この基板2上には、上記マ
スク層3、反射層4、保護層5が順次積層されている。
また、同図(B)に示す光ディスク11は、光透過性樹
脂基板12に、案内溝12Aが形成され、この基板12
上には、上記マスク層3、情報記録層13、上記反射層
4、上記保護層5が順次積層されている。
【0014】上記基板2,12として用いられる光透過
性樹脂はポリカーボネート、ポリメタクリル酸エステル
樹脂、エポキシ樹脂基板など通常の光ディスクの基板と
して用いられるものが使用可能であり、また、ピット2
Aや案内溝12Aの形成方法に関しては特に制限はなく
周知の方法により形成する。上記マスク層3は、図10
に示すような光透過率特性を有し、光記録再生に用いら
れる光源の波長に対し、しきい値以下の光強度では吸収
を有し、しきい値以上の光強度で吸光度が減少して透過
率が増加し、さらにしきい値より低い強度になると吸光
度が増加し元の状態に戻るという性質を有する。このマ
スク層3の材料としては、上記の性質を有したものを種
々用いることができるが、サーモクロミック物質、可飽
和吸収性物質、相変化物質、フォトクロミック物質など
をあげることができる。上記反射層5は一般に光ディス
クで用いられる金属反射層と同様であり、金、アルミニ
ウム等の金属や合金の薄膜で形成される。反射層5上に
設けた保護層6は媒体の保護の目的で必要に応じて設け
る。この保護層6は、紫外線硬化樹脂をスピンコートに
よって設けることで簡単に形成可能である。また、記録
可能型光ディスク11に設けた記録層13は、従来より
周知の光記録材料をスピンコート法、蒸着法、或いはス
パッタ法等を用いて形成しており、相変化型材料、光磁
気材料等種々のものを使用可能である。
【0015】ところで、上述したように、照射レーザ光
の実効スポット径(図12参照)は、その光強度に依存
する。照射レーザ光の光強度が最適値よりも低ければ、
十分な再生信号振幅が得られず、ジッタが増加し、逆に
最適値よりも高ければ、実効照射スポット径が大きくな
り、符号間干渉のため同様にジッタが増加することにな
る。従って、高密度に記録された情報を読み出すために
は、光ディスク装置側で照射レーザ光の光強度を制御し
て最適な実効スポット径とすることが必要である。本発
明の光ディスク装置では、光ディスクに対する最適なレ
ーザ光強度を設定する際に再生信号のジッタが最少とな
るように照射レーザ光の光強度を制御している。以下、
本発明の光ディスク装置について説明する。
【0016】図2は、本発明の一実施例の光ディスク装
置の概略構成図である。同図に示す光ディスク装置31
において、32は光ヘッドであり、光ディスク1,11
に上記レーザ光を照射すると共に光ディスクからの反射
光をその光量に応じて電気信号に変換した信号aを出力
する。この光ヘッド32は、レーザ光を出力する半導体
レーザ、この半導体レーザから出力されたレーザ光を平
行光にするコリメートレンズ、平行光にされたレーザ光
を集光するための集光レンズ、光ディスクからの反射光
を電気信号に変換する光検出器、フォーカスやトラッキ
ングのためのアクチュエータ等で構成されているが、こ
れら光ヘッド32の詳細な構成に付いては図示を省略し
てある。ここで、上記光検出器(図示せず)は、フォー
カス制御信号やトラッキング制御信号を生成するため
に、2分割或いは4分割のフォトダイオードで構成され
ており、これら2分割或いは4分割のフォトダイオード
の差分信号や加算信号がフォーカス制御やトラッキング
制御に用いられることになる。即ち、上記信号aは、光
検出信号とフォーカス及びトラッキングの制御信号とし
て出力されることになる。そして、微小信号増幅回路3
3で増幅されて光検出信号b1は、2値化回路34へ出
力され、制御信号b2はフォーカス制御回路35、及び
トッラキング制御回路36にそれぞれ出力されることに
なる。
【0017】上記2値化回路34は、上記光検出信号b
1を0,1の2値化信号(デジタル信号)に変換した2
値化再生信号cを出力する。この2値化回路34は、波
形等化器やデータスライス回路等で構成されている。ま
た、上記フォーカス制御回路35及び上記トラッキング
制御回路36は、上記制御信号b2を用いて上記レーザ
光のフォーカス制御、トラッキング制御を行うものであ
り、光ヘッド32からの制御信号b2に応じて光ヘッド
32内のフォーカス、トラッキングアクチュエータ(図
示せず)を駆動させる。
【0018】上記2値化回路34の2値化再生信号c
は、クロック検出回路37、及びジッタ検出回路38に
それぞれ入力される。クロック検出回路37は、PLL
(Phase Locked Loop) 回路で構成されており、上記2値
化再生信号cからビット同期用のクロック信号dを生成
する。このクロック信号dは、光ディスク1,11の回
転変動による2値化再生信号の遷移点位置変動に追従す
るように生成される。また、上記ジッタ検出回路38
は、上記クロック検出回路37から出力されるクロック
信号dと2値化回路34からの2値化再生信号cを用い
てこの2値化再生信号cのジッタを検出し、その検出結
果に応じたジッタ検出信号fを出力する。このジッタ検
出回路38の詳細に付いては後述することにする。ジッ
タ検出回路38のジッタ検出信号fは、マイクロコンピ
ュータ39に入力される。
【0019】マイクロコンピュータ39は、ジッタ検出
回路38のジッタ検出信号fを用いてレーザ光強度設定
用の制御信号gを生成し、D/A変換器40を介してレ
ーザALPC(Automatic Laser Power Control )回路
41へ出力する。また、このマイクロコンピュータ39
は、上記フォーカス制御回路35及びトラッキング制御
回路36から、その動作状態に応じて出力される信号h
によりそれらの動作状態を監視する。更に、このマイク
ロコンピュータ39は、処理結果等を一時記憶するRA
M(Random Access Memory)等の記憶手段42が内蔵あ
るいは外部に設けられており、再生信号のジッタ検出値
を記憶し、この記憶したジッタ検出値を用いて最適な再
生レーザ光強度を設定する。このマイクロコンピュータ
39による再生レーザ光強度の設定方法については、後
述することにする。上記レーザALPC回路41は、マ
イクロコンピュータ39からの制御信号gに基づき、上
記光ヘッド32内の半導体レーザ(図示せず)の光出力
を制御するものである。なお、図2に示す光ディスク装
置31において、2値化回路34からの2値化再生信号
cは、クッロク信号dと共に、復号回路(図示せず)等
へ出力され、所定の処理が施されて光ディスク1,11
に記録された情報として再生されることになるが、その
詳細に付いては省略する。また、記録系の処理回路につ
いては図示を省略してある。
【0020】次に、上記ジッタ検出回路38に付いて説
明する。図3は、図2における光ディスク装置のジッタ
検出回路の構成の一例を示す図であり、図4は、図3に
おけるジッタ検出回路の動作タイミングチャートを示す
図である。ジッタ検出回路38は、図3に示すように、
2値化再生信号cを遅延時間0.5T遅らせる遅延素子5
1、遅延時間Tの複数(同図では20個)の遅延素子t
1-1 〜t1-10,t2-1 〜t2-10、EX−ORゲート5
2、ANDゲート53-1〜53-11 、ORゲート54、
ローパスフィルタ55、A/D変換器56、クロック信
号dのクロック数をカウントするカウンタ57、このカ
ウンタ57のカウント数(記録マーク長)に応じてAN
Dゲート53-4〜53-11 にパルス信号を出力するデコ
ーダ58等で構成されている。なお、同図に示すジッタ
検出回路38は、光ディスクに記録される記録マーク長
が現行のコンパクトディスク(CD)と同様に3T〜1
1Tである場合を示しており、記録マーク長が例えば2
T〜11Tである場合は、カウンタ58からANDゲー
ト53-3へもパルス信号が入力されることになり、ま
た、記録マーク長が3T〜10Tである場合は、遅延素
子t1 ,t2 の数をそれぞれ9個(t1-1 〜t1-9 ,t
2-1 〜t2-9 )とし、ANDゲート53の数は10個
(53-1〜53-10 )とする。
【0021】次に、図2、図3、及び図4に示すタイミ
ングチャートを参照しながら上記ジッタ検出回路38の
動作に付いて説明する。上記EX−ORゲート52の一
方の入力端子には、上記2値化回路34(図2参照)か
らの2値化再生信号c(図4(B))が入力され、他方
の入力端子には遅延素子51から2値化再生信号cを0.
5 T遅延させた信号c´が入力される。この結果、EX
−ORゲート52からは、図4(C)に示す2値化再生
信号cの遷移点パルス信号A1が出力され、このパルス
信号A1がANDゲート53-1の一方の入力端子に入力
されることになる。また、上記パルス信号A1は、遅延
素子t1-1 で時間Tだけ遅延されてパルス信号A2(図
4(D))とされ、ANDゲート53-2の一方の入力端
子に入力される。以下同様にしてパルス信号A1を時間
Tずつ遅延させたパルス信号A3〜A11がANDゲー
ト53-3〜53-11の一方に入力端子に入力されること
になる。
【0022】上記ANDゲート53-1の他方の入力端子
には、クロック信号検出回路37(図2参照)からのD
UTY50%の周期Tのクロック信号d(図4(A))
が入力される。また、ANDゲート53-2の他方の入力
端子にはクロック信号dを時間Tだけ遅延させたパルス
信号d2が入力され、以下同様にクロック信号dを時間T
ずつ遅延させたパルス信号d3 〜d11がANDゲート5
3-3〜53-11 の他方の入力端子に入力されることにな
る。上述のようにクロック信号dは、ジッタには追従性
を有していないので、このように2値化再生信号の遷移
点パルスとクロック信号との論理積をとると、その出力
パルス信号は、そのパルス幅が2値化再生信号のジッタ
が少ないほど0.5Tに近くなり、ジッタが多いほど0
に近付くことになり、例えば、図4(K)〜(N)に示
すようなパルス信号がそれぞれ出力されることになる。
【0023】また、上記カウンタ57のクロック端子C
Kには、上記クロック信号dが入力されており、クリア
端子CLKには上記遷移点パルス信号A1の反転信号が
入力される。この結果、カウンタ57は、遷移点パルス
信号A1がL(ロー)となっている間、クロック信号d
によりカウント数を1ずつ増やすことになるので、2値
化再生信号cのマーク長を計数することになる。そし
て、そのカウント数をデコーダ58に出力し、デコーダ
58はそのカウント数に応じてANDゲート53-4〜5
3-11 からの出力信号を0にする。例えば、ジッタ検出
回路38に入力される2値化再生信号cのマーク長が6
Tである場合、カウンタ57では、遷移点パルス信号A
1がL(ロー)となっている間、カウントを0〜5まで
行い、遷移点パルス信号A1がH(ハイ)となった時、
そのカウント値5を出力する。カウント値が入力された
デコーダ56は、ANDゲート53-4〜53-6の入力端
子D4〜D6にH(ハイ)の信号を出力し、ANDゲー
ト53-7〜53-11 の入力端子D7〜D11にL(ロ
ー)の信号を出力する。この結果、ANDゲート53-1
〜53-6からは出力が行われ、ANDゲート53-7〜5
3-11 からは出力が無いため、ORゲート54では、A
NDゲート53-1〜53-6の出力信号の論理和を行うこ
とになる。
【0024】ところで、上記クロック信号dと遷移点パ
ルスA1だけで論理積をとった場合、その出力は図4
(K)に示すパルス信号になり、このパルス信号をロー
パスフィルタ55で積分した場合、そのジッタの検出結
果である信号振幅が非常に小さくなり、ジッタ検出信号
のS/Nが低くなってしまう。そこで、上記ジッタ検出
回路38では、遷移点パルスA1を約Tの時間だけ遅延
する遅延素子t1 と、クロック信号dを遅延させるt2と
を用いて、クロック信号c及び遷移点パルスA1をT〜
10Tまで、1T毎に遅延させることで、ローパスフィ
ルタ55の信号振幅を増幅させるようにしている。この
結果、ローパスフィルタ55で積分されたORゲート5
4の出力信号e(図4(O))は、S/Nの高いジッタ
検出信号e´(図4(P))とされ、2値化再生信号の
ジッタに反比例したジッタ検出信号とされる。マイクロ
コンピュータ39ではデジタル信号が扱われるため、更
にA/D変換器56でデジタル信号に変換されてジッタ
検出回路38よりジッタ検出信号fとして出力されるこ
とになる。
【0025】なお、コンパクトディスクのように転送レ
ートが低い場合、即ち、クロック信号cの周期Tが約2
30nsと比較的長い場合は、クロック信号cと遷移点
パルスとの論理積をとった時のパルス幅も長くなり、遅
延素子t1 を通過しやすくなるため、図5のようにクロ
ック信号cの遅延素子t2 を省略したジッタ検出回路3
8´を用いても良い。
【0026】次に、図2、及び図6に示すフローチャー
トを用いて上記光ディスク装置31の動作を説明する。
まず、光ディスク装置31に上記光ディスク1,11が
装着されると、マイクロコンピュータ39は、スピンド
ルモータ43を回転させ(P1)、レーザ光強度をある
基準値PR に設定して光ディスク1,11上に照射する
(P2)。この時のレーザ光強度の基準値PR は、図示
されないROM(Read Only Memory) 等の記憶手段に予
め記憶されている。この基準値PR はフォーカスサーボ
が掛かる光強度よりも小さく設定されている。
【0027】次に、光ディスク1,11からの反射光を
光ヘッド内で電気信号に変えて制御信号b2とし、フォ
ーカス制御回路35を用いてフォーカスをかける(P
3,P4,P5)。この時、照射レーザ光強度が足りな
いので実効スポット径が小さすぎて、ディスクからの反
射光量不足によりフォーカスサーボが引き込まないの
で、マイクロコンピュータ39で動作状態を監視しなが
らサーボが引き込まれるまでレーザ光強度を一定量Δp
ずつ上昇(P5)させながらフォーカスサーチを行って
(P3)フォーカスサーボを掛ける。ステップP4にて
フォーカスサーボが掛かったことが確認されると次に、
トラッキング制御回路36を用いてトラッキングを掛け
ると共に同一トラックを繰り返し再生するスチル状態に
する(P6)。この時、レーザ光の光強度不足で実効ス
ポット径が小さいため、安定したトラッキングエラー信
号が得られず、スチルできない。このため、動作状態を
監視しながらスチルできるまでレーザパワーを一定量Δ
pずつ上昇させてトラッキングサーボを掛ける(P7,
P8,P9)。
【0028】ところで、レーザ光強度の初期値である上
記基準値PR は、フォーカスサーボやトラッキングサー
ボが掛かる光強度よりも小さく設定されている。上記ス
テップP1〜P9で、フォーカスサーボやトラッキング
サーボが掛かっても必ずしもジッタが最少にはならない
ので、それらサーボが掛けられた後、更に最適なレーザ
光強度を検索する動作が必要になる。ここで、再生レー
ザ光強度に対するジッタ量の関係を図7を用いて説明す
る。なお、同図に示すジッタ検出値Jx は、上記ジッタ
測定回路38のジッタ検出値fを示しており、その値が
大きいほど再生信号のジッタが少ないことになる。同図
に示すように、照射レーザ光強度Px を基準値PR から
上昇させていくと、ジッタ検出値Jx が大きくなり(実
際のジッタは少なくなっている)、更に照射レーザ光強
度を上昇させていくと、ある極大値をとって、再びジッ
タ検出値Jx が小さくなる。このジッタ検出値Jx が極
大値となる時のレーザ光強度が、実際にジッタが最も少
なくなる光強度であり、最適な再生レーザ光強度にな
る。しかし、実際には、マイクロコンピュータ39は、
レーザ光強度を連続的に変化させながらジッタ検出する
ことができないため、レーザ光強度を一定量ずつ変化さ
せていくことになる。よって、マイクロコンピュータ3
9内で実際に検出される最大値は、上記極大値とは、必
ずしも一致しないことになる。
【0029】そこで、本実施例の光ディスク装置31で
は、上記ステップP7でトラッキングサーボが掛かって
スチル状態になったことが確認されると、以下の動作を
行って最適な再生レーザ光強度(ジッタ検出値が極大値
をとるレーザ光強度)を検索している。レーザ光を光デ
ィスク1,11上に照射し、記録されている記録マーク
の情報を再生し、上記ジッタ検出回路38を用いて再生
信号のジッタを検出し(P10)、この時に照射された
レーザ光強度の設定値Px とジッタ検出値Jx とを対比
させてRAM42に記憶する(P11)。そして、記憶
したジッタ検出値の中から最大値Jmax を検索する(P
12)。トラッキングが掛かったレーザ光強度から光強
度を徐々に上昇させていったとき、最新のジッタ検出値
Jx は1つ前に検出されたジッタ検出値よりも大きくな
るが、最新のジッタ検出値Jx が1つ前に記憶されたジ
ッタ検出値Jx よりも小さくなった時、その1つ前のジ
ッタ検出値Jx が最大値Jmax となる。
【0030】次に、最新のジッタ検出値Jx がJmax −
e(eはある一定量)を下回っているかどうかを判別す
る(P13)。なお、ジッタ検出値の最大値Jmax が検
索されていない場合は、このステップP13の処理を行
わずにステップP14へ進んでレーザ光強度を一定量Δ
pだけ上昇させ、上記ステップP10へ戻る。また、ス
テップ13での判別の結果、ジッタ検出値Jx がJx >
Jmax −eであった場合も同様に、レーザ光強度を一定
量Δp上昇させ(P14)、上記ステップP10に戻
る。そして、検出されたジッタ検出値Jx がJx ≦Jma
x −eとなるまでステップP10〜P14を繰り返す。
【0031】上記ステップ13で、最新のジッタ検出値
Jx がJmax −eを下回った時、この最新のジッタ検出
値Jx と、1つ前のジッタ検出値Jx とを比較してJma
x −eに近いジッタ検出値の方のレーザ光強度をPmax
とする(P15)。Pmax が検索されると次に、RAM
42に記憶したレーザ光強度Px の中から、上記Jmax
をとるレーザ光強度よりも小さくて上記ステップP15
で検索されたPmax に最も近いジッタ検出値となるレー
ザ光強度Pmin を検索する(P16)。そして、Pmin
が検索されるとPpb=(Pmin +Pmax )/2の演算を
行い、この値Ppbを最適な再生レーザ光強度とし、レー
ザALPC回路41を用いてレーザ光強度をPpbに設定
する(P16)。以上で再生光強度の設定動作が終了す
る。
【0032】ところで、光ディス1,11には、推奨再
生レーザ光強度Po を記録しておいても良いが、この推
奨再生レーザ光強度Po が光ディスク1,11に対して
必ずしも最適なレーザ光強度になっているとは限らない
場合もある。上記推奨再生レーザ光強度Po は、通常、
図9(A)に示すように、上記ジッタ検出値Jx が極大
になるときのレーザ光強度PD とほぼ同じになるよう設
定されている。しかし、光ディスク1,11の製造時の
ばらつきや、光ヘッド32の集光レンズ、光ディスク
1,11の表面等に埃等が付着する等して、図9(B)
に示すように、上記推奨再生レーザ光強度Po が、上記
PD よりも小さくなる場合や、同図(C)に示すように
PD より大きくなる場合がある。ここで、同図に示すジ
ッタ検出値Jx は、図7と同様に上記ジッタ測定回路3
8の出力信号を示しており、その値が大きいほど再生信
号のジッタが少ないことになる。
【0033】そこで、推奨再生レーザ光強度Po が記録
された光ディスク1,11に対しては、推奨再生レーザ
光強度Po のジッタ検出値Jo に対し、推奨再生レーザ
光強度Po を中心にレーザ光強度を増減させた時のジッ
タ検出値Jx が、Jx ≦Jo−e(eはある一定値)と
なる時の最小レーザ光強度Pmin ,最大レーザ光強度P
max を求め、その中間の値を再生レーザ光強度として設
定するようにする。以下、図8に示すフローチャートを
用いて光ディスクに推奨再生レーザ光強度Poが記録さ
れされる場合の最適なレーザ光強度の設定方法について
説明する。
【0034】スチル状態にするまでの動作は、図6に示
すステップP1〜P9までの動作と同様である。このス
チル状態にて、光ディスク1,11の所定位置(例え
ば、最内周や、リードイン領域)に予め記録されている
推奨再生レーザ光強度Po を読み出し、照射レーザ光強
度をこの推奨再生レーザ光強度Po に設定する(P2
1)。次に、推奨再生レーザ光強度Po での再生信号の
ジッタを検出し(P22)、レーザ光強度設定値Po
と、その時のジッタ検出値Jo とを対応させRAM42
に記憶する(P23)。次に、レーザ光強度Px をΔp
だけ上昇させ(P24)、ジッタを検出し(P25)、
ジッタ検出値Jx がJx ≦Jo −eかどうかを判別する
(P26)。このジッタ検出値Jx がJo −eよりも大
きい場合(Jx >Jo −e)は、上記ステップP24〜
P26をJx ≦Jo −eとなるまで繰り返す。また、ス
テップP25で検出されたジッタ検出値Jx が、Jx ≦
Jo −eとなった時、この時のレーザ光強度Px をPma
x とし、RAM42に記憶する(P27)。上記ステッ
プP27にてPmax が検出されると、次に、照射レーザ
光強度PxをPo −Δpに設定して(P28)、再生信
号のジッタを検出し(P29)、上記ステップP26と
同様にジッタ検出値Jx がJx ≦Jo −eかどうかを判
別する(P30)。このジッタ検出値Jx がJo −eよ
りも大きい場合(Jx >Jo−e)は、照射レーザ光強
度Px をΔp下げ(P31)、上記ステップP29〜P
31をJx ≦Jo −eとなるまで繰り返す。上記ステッ
プP29で検出されたジッタ検出値Jx がJx ≦Jo −
eとなった時、この時のレーザ光強度Px をPmin と
し、RAM42に記憶する(P32)。
【0035】そして次に、Ppb=(Pmin +Pmax )/
2の演算を行い、この値Ppbを最適な再生レーザ光強度
として設定する(P33)。以上で推奨再生レーザ光強
度Po が光ディスク1,11に記録されている場合の再
生光強度の設定動作が終了する。
【0036】以上のようにして本実施例の光ディスク装
置31は、最適な再生レーザ光強度を検出し、この検出
された光強度のレーザ光を用いて光ディスク1,11の
情報を再生する。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように本発明の光ディスク
装置は、レーザ光を出力するレーザ光出力手段と、前記
レーザ光により検出された記録マークを2値化信号に変
換する2値化手段と、この2値化手段から出力される2
値化信号のジッタを検出するジッタ検出手段と、前記レ
ーザ光出力手段から出力されるレーザ光の光強度を変化
させる光強度制御手段とを少なくとも備え、前記光強度
制御手段を用いてレーザ光の光強度を変化させながら前
記ジッタ検出手段により前記2値化信号のジッタを検出
させ、前記2値化信号のジッタが最少となった光強度を
前記光ディスクを再生する際の光強度とするので、光デ
ィスクに記録されている情報を用いてレーザ光強度を設
定できるようになり、光ディスク上に光強度設定用の専
用トラックを設ける必要がなく、従来の光ディスクとの
互換性をとり易くなる。また、リアルタイムに光強度を
設定することも可能であり、実効スポット径を常に適正
なものにすることができ、再生信号エラーの発生率も減
少する。
【0038】また、前記ジッタ検出手段は、前記2値化
信号とこの2値化信号から抽出したクロック信号とを比
較して前記2値化信号のジッタを検出するので、その回
路規模を小型化することが可能となり、装置のコストア
ップを最小限なものにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ディスク装置に使用される光ディス
クの構造を示す図である。
【図2】本発明の光ディスク装置の一実施例の概略構成
図である。
【図3】図2におけるジッタ検出回路の構成の一例を示
す図である。
【図4】図3におけるジッタ検出回路の動作タイミング
チャートを示す図である。
【図5】図2におけるジッタ検出回路の構成の他の例を
示す図である。
【図6】図2における光ディスク装置の動作フローチャ
ートを示す図である。
【図7】図6における動作フローチャートの再生レーザ
光強度Px に対するジッタ検出値Jx の関係を説明する
ための図である。
【図8】図2における光ディスク装置の他の動作フロー
チャートを示す図である。
【図9】図8における動作フローチャートの再生レーザ
光強度Px に対するジッタ検出値Jx の関係を説明する
ための図である。
【図10】図1における光ディスクのマスク層の光透過
率特性を示す図である。
【図11】図1における光ディスク上にレーザ光を照射
した時のスポット径と記録マークとの関係を示す図であ
る。
【図12】図1における光ディスク上にレーザ光を照射
した時の照射スポットと実効スポットとの光強度分布を
示す図である。
【図13】光強度に対する再生信号振幅特性とジッタ特
性との関係を示す図である。
【符号の説明】
1 光ディスク(再生専用型) 11 光ディスク(記録可能型) 31 光ディスク装置 32 光ヘッド(レーザ光出力手段) 33 微小信号増幅回路 34 2値化回路(2値化手段) 35 フォーカス制御回路 36 トラッキング制御回路 37 クロック信号検出回路 38 ジッタ検出回路(ジッタ検出手段) 39 マイクロコンピュータ 41 レーザALPC回路(光強度制御手段) 42 RAM

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光透過性基板上に、光強度に応じて光透過
    率が変化して前記光透過性基板側から照射されたレーザ
    光のスポット径を小さくさせるマスク層を有し、光学的
    に読みだし可能な記録マークにより情報が記録された光
    ディスクを再生する光ディスク装置において、 前記レーザ光を出力するレーザ光出力手段と、前記レー
    ザ光により検出された前記記録マークを2値化信号に変
    換する2値化手段と、この2値化手段から出力される2
    値化信号のジッタを検出するジッタ検出手段と、前記レ
    ーザ光出力手段から出力されるレーザ光の光強度を変化
    させる光強度制御手段とを少なくとも備え、 前記光強度制御手段を用いてレーザ光の光強度を変化さ
    せながら前記ジッタ検出手段により前記2値化信号のジ
    ッタを検出し、前記2値化信号のジッタが最少となった
    光強度を前記光ディスクを再生する際の光強度とするこ
    とを特徴とする光ディスク装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の光ディスク装置において、 前記ジッタ検出手段は、前記2値化信号とこの2値化信
    号から抽出したクロック信号とを比較して前記2値化信
    号のジッタを検出することを特徴とする光ディスク装
    置。
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