JPH09319760A - 情報検索運行システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】情報検索時にネットワークを使用できない状況
下でも，ネットワークに接続された情報蓄積装置が持つ
情報についてハイパーテキスト形式の情報検索を行うこ
とを可能にする。 【解決手段】検索する情報蓄積装置５の蓄積位置情報を
入力し，検索運行管理手段11により蓄積する。その後，
この蓄積位置情報の順番に従って，検索／読み出し手段
12により，ネットワーク４を介して該当する単位情報を
検索して読み出し，その読み出した単位情報を情報蓄積
手段13に蓄積する。必要であれば検索運行編集手段14に
より検索対象の蓄積位置情報を編集する。情報再生装置
２は，この情報蓄積手段13が蓄積する情報を複製蓄積
し，蓄積した単位情報を操作入力手段23の操作によって
音声出力手段24に出力する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は，情報検索運行シス
テムに関し，特に電気通信設備などで構成されるネット
ワークを介して接続された情報蓄積装置が蓄積する所望
の情報を検索，提示する検索システムの技術分野に属す
る。

【０００２】

【従来の技術】インターネット上に構築されたＷＷＷ
（World Wide Web）のような，電気通信設備等で構成さ
れるネットワークを介して接続された情報蓄積装置およ
び情報検索装置によって構成される分散型のデータベー
スシステムでは，ハイパーテキスト形式と呼ばれる芋蔓
式の情報検索方式が用いられている。

【０００３】この情報検索方式は，情報蓄積装置から読
み出した単位情報のある一部（部分情報）に関連する他
の単位情報（関連単位情報）が存在する場合，部分情報
を指定すると，それに関連する関連単位情報を情報蓄積
装置から読み出してくるものである。ここで，単位情報
とは，一回の検索で情報蓄積装置から読み出される情報
であって，例えば，ＷＷＷのＨＴＭＬファイル一つ分に
相当する。単位情報は，単一または複数のテキスト部分
情報または画像部分情報から構成される。各部分情報
は，例えば，ＨＴＭＬの一組のタグで囲まれる最小の単
位に相当する。

【０００４】このハイパーテキスト形式の情報検索方式
は，ＷＷＷのようにどのような情報があるかよく分から
ない場合，または自分が欲しい情報が何であるかよく分
からない場合に有効な検索方式である。

【０００５】ところで，情報出力手段として画像表示手
段がないような情報検索装置においては，情報出力手段
は音声情報などに限定されるため，情報検索のために必
要となる情報蓄積位置をバーコード入力装置のような入
力手段を用いて入力する必要がある。

【０００６】しかしながら，あらかじめ決まった検索経
路を辿る場合においては，バーコード入力といった簡便
な方法でも，情報蓄積位置を入力するのは手間がかかる
ことになる。特に，多数の情報蓄積装置の検索を行う場
合には，多大な手間が必要になってしまう。さらに，検
索情報を移動しながら屋外で聞いたりするような場合に
は，ネットワークとの接続確立が無線等によるため，ネ
ットワークとの接続が遮断されることもあり，安定した
情報検索が行えないという問題がある。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は，情報
検索時に，ネットワークとの接続確立が困難な場合や，
接続を確立したくないような場合などのネットワークを
使用できない状況下でも，ハイパーテキスト形式の情報
検索方式を実現できるようにすることにある。また，本
発明は，例えば携帯可能な装置であって，画像表示手段
を持たないような装置からも情報検索を可能にすること
を目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】ネットワークとの接続確
立が困難な状況下や，接続確立を行わずに情報検索を行
おうとする場合，または，あらかじめ決まっている情報
蓄積装置の検索を行おうとする場合には，あらかじめ検
索する単位情報を蓄積し，この蓄積した単位情報を検索
する方法をとる必要がある。

【０００９】そのため，本発明は，まず検索する情報蓄
積装置の蓄積位置情報を入力し，検索運行管理手段によ
り蓄積する。その後，この蓄積位置情報の順番に従っ
て，蓄積位置情報に該当する単位情報を検索／読み出し
手段により検索して読み出す。読み出された単位情報
は，検索時に用いられた検索運行管理手段に蓄積されて
いる蓄積位置情報とペアにして情報蓄積手段に蓄積す
る。ここで蓄積された蓄積位置情報は，検索する情報蓄
積装置の順番や数の変更および削除操作の際の目印とし
て用いられる。

【００１０】また，検索し読み出された単位情報の部分
には，関連する単位情報が付与されていることがあるた
め，操作者が関連単位情報の提供を受けられるように，
関連する単位情報も読み込む必要がある。しかしなが
ら，関連単位情報の階層数は果てしなく続く場合がある
ため，制限なく関連単位情報を蓄積することは不可能で
ある。そこで，関連単位情報の読み込みの総数による制
限や，入力した蓄積位置情報を基準レイヤとして，基準
レイヤからの読み込みレイヤ数の制限により，現実的な
数に制限することができるようにする。この制限に関す
る情報は，あらかじめ装置が規定値として持つか，また
は操作者が必要に応じて指定できるようにする。

【００１１】このようにして蓄積された単位情報は，情
報再生処理手段で再生（検索）操作が行われる。まず，
ネットワークを介して蓄積単位情報が再生情報蓄積手段
に蓄積される。一旦，再生情報蓄積手段に情報を格納し
てしまえば，ネットワークとの接続は必要がなくなり，
再生情報蓄積手段に蓄積された蓄積単位情報は，情報再
生処理手段によってテキスト部分情報の抽出のあと音声
合成処理が行われ，音声出力手段によって出力される。
これにより，操作者に蓄積単位情報を音声情報として提
供でき，操作者は情報検索が可能になる。

【００１２】ここで，再生情報蓄積手段に例えばコンパ
クトディスク（ＣＤ）などの外部記録媒体を用いて情報
を提供することにすれば，情報の読み込み時に必要なネ
ットワークへの接続作業も不要となる。

【００１３】情報再生処理手段により，単位情報のテキ
スト部分情報を音声情報に変換して出力する際に，その
単位情報に関連単位情報が付加されている場合には，該
当するテキスト部分情報の音質を変えて出力する，また
は音声出力と同期して装置を振動させるなどすれば，関
連単位情報の有無を操作者に知らせることができる。

【００１４】

【発明の実施の形態】図１は，本発明の構成例を示す図
である。１は情報検索運行装置，１０は情報検索運行編
集処理部，１１は検索運行管理手段，１２は検索／読み
出し手段，１３は情報蓄積手段，１４は検索運行編集手
段，１５は情報蓄積位置入力手段，１６は検索運行編集
操作入力手段，１７は表示手段を表す。また，２は情報
再生装置，２０は情報再生処理部，２１は情報再生処理
手段，２２は再生情報蓄積手段，２３は操作入力手段，
２４は音声出力手段，４はネットワーク，５は情報蓄積
装置を表す。

【００１５】情報蓄積位置入力手段１５は，例えばキー
ボードによって構成される。検索運行編集操作入力手段
１６も，例えばキーボードによって構成される。検索運
行編集操作入力手段１６を情報蓄積位置入力手段１５と
兼用してもよい。表示手段１７はＣＲＴなどによるモニ
タ装置などである。操作入力手段２３は，例えば図２に
示すような押しボタンなどで構成される操作パネルであ
り，音声出力手段２４はスピーカ装置などである。

【００１６】本装置は，以下のように動作する。まず，
情報蓄積位置入力手段１５から所望の単位情報の蓄積位
置情報を入力する。入力された蓄積位置情報は，検索運
行管理手段１１に蓄積される。情報蓄積位置入力手段１
５による蓄積位置情報の入力操作は必要回数行われ，そ
の都度，入力された蓄積位置情報は，検索運行管理手段
１１に蓄積される。

【００１７】次に，蓄積した蓄積位置情報に該当する単
位情報の部分に関連付けられている関連単位情報の読み
込み数を，総数や容量，階層レイヤ数などの指定された
制限情報またはシステムが規定値として持つ所定の制限
情報によって制限する。検索／読み出し手段１２は，検
索運行管理手段１１に蓄積されている蓄積位置情報に従
って，情報蓄積装置５の蓄積位置からネットワーク４を
介して単位情報を読み出し，単位情報を情報蓄積手段１
３に蓄積する。同時に，検索／読み出し手段１２は，蓄
積した単位情報に含まれる関連単位情報の有無を調べ，
関連単位情報がある場合には，検索運行管理手段１１に
関連単位情報の蓄積位置情報を出力し，検索運行管理手
段１１は検索／読み出し制限の情報の更新および判断を
行い，必要があればその蓄積位置情報を蓄積する。

【００１８】検索運行管理手段１１は，蓄積している蓄
積位置情報と，検索し読み込む単位情報の制限に従っ
て，必要な回数だけ検索／読み出し作業の実行を，検索
／読み出し手段１２に指示する。

【００１９】検索運行編集手段１４は，検索運行管理手
段１１に蓄積された蓄積位置情報を表示手段１７にて確
認を行いながら，検索運行編集操作入力手段１６の操作
指示を受けて，編集指示を検索運行管理手段１１に与え
る。すなわち，検索運行管理手段１１に蓄積された蓄積
位置情報に削除すべき蓄積位置情報があった場合には，
該当蓄積位置情報を削除する信号を検索運行管理手段１
１に出し，順序を入れ替える必要があった場合には，順
序を変更する信号を検索運行管理手段１１に出す。

【００２０】検索運行管理手段１１は，検索運行編集手
段１４から編集信号（削除，順序変更）を受け取ると，
蓄積されている該当する蓄積位置情報の削除または順序
の変更を行う一方，情報蓄積手段１３に蓄積されている
該当する単位情報の削除または順序の変更を行う。

【００２１】次に，情報再生装置２の情報再生処理手段
２１では，情報検索運行装置１が保持する情報蓄積手段
１３の単位情報の蓄積結果，および検索運行管理手段１
１の検索運行管理情報の読み込みを，ネットワーク４を
介して実行し，読み込んだ単位情報を再生情報蓄積手段
２２に蓄積する。再生情報蓄積手段２２に蓄積作業が完
了した後には，ネットワーク４と情報再生装置２との接
続は必要がなくなる。もちろん，再生情報蓄積手段２２
にＣＤなどのネットワーク４を介さずに得られる記録媒
体を用いれば，ネットワーク４と情報再生装置２との接
続はまったく不要になることは言うまでもない。

【００２２】さて，再生情報蓄積手段２２に蓄積作業が
完了した後，情報再生処理手段２１は，再生情報蓄積手
段２２から検索運行管理情報を読み出し，読み出した検
索運行管理情報に従って，再生情報蓄積手段２２から単
位情報の読み出しを行い，単位情報のうちテキスト部分
の情報を音声合成処理によって音声情報に変換し，音声
情報をスピーカ装置などの音声出力手段２４に出力す
る。

【００２３】また，操作入力手段２３の操作により再生
の操作を与えることが可能である。すなわち，音声情報
への変換開始（再生の開始），音声情報への変換中止
（再生の停止）などが操作される。

【００２４】このような構成になっているため，操作者
は情報再生装置２を用いて，ネットワークとの接続なし
に効率的なハイパーテキスト形式の情報検索を実現する
ことが可能となる。

【００２５】図２は，情報再生装置２が持つ操作入力手
段２３の例を示す。音声合成による音声情報への変換
は，通常，再生情報蓄積手段２２に蓄積された単位情報
の先頭から行われるが，図２に示すような押しボタンな
どで構成される操作入力手段２３によって，変換の順序
を操作することができる。

【００２６】押しボタン３１は，直前の関連単位情報を
持つテキスト部分情報の属するセンテンスの先頭からの
変換開始を指示するボタンである。押しボタン３２は，
直前の関連単位情報を持つ部分情報の先頭位置からの変
換開始を指示するボタンである。押しボタン３３は，直
前の関連単位情報の読み出しを指示するボタンである。
押しボタン３４は，音声情報への変換中止を指示するボ
タンである。押しボタン３５は，音声情報への変換開始
を指示するボタンである。押しボタン３６は，次の関連
単位情報を持つ部分情報の先頭位置からの変換開始を指
示するボタンである。

【００２７】このような押しボタン３１〜３６を持つ操
作入力手段２３によって，音声情報への変換開始，変換
中止，直前の関連単位情報を持つ部分情報の先頭位置か
らの変換開始，直前の関連単位情報を持つテキスト部分
情報の属するセンテンスの先頭からの変換開始，次の関
連単位情報を持つ部分情報の先頭位置からの変換開始な
どの操作が可能であり，操作者は，音質の変化や装置の
振動で識別した関連単位情報を持つ部分情報を，たとえ
複数回にわたって聞き流してしまっても，再び，所望の
部分情報の音声への変換開始を指示することができ，さ
らにこの部分情報に関連する関連単位情報の読み出しを
行うことなども可能となる。

【００２８】情報再生装置２は，必ずしも画像表示手段
を備える必要がなく，小型化，携帯化が容易である。

【００２９】

【発明の効果】以上説明したように，本発明によれば，
ネットワークとの接続確立を行わない状況下でも，ハイ
パーテキスト形式の情報検索方式の実現が可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の構成例を示す図である。

【図２】本発明の実施の形態における操作入力手段の例
を示す図である。

【符号の説明】

１ 情報検索運行装置 １０ 情報検索運行編集処理部 １１ 検索運行管理手段 １２ 検索／読み出し手段 １３ 情報蓄積手段 １４ 検索運行編集手段 １５ 情報蓄積位置入力手段 １６ 検索運行編集操作入力手段 １７ 表示手段 ２ 情報再生装置 ２０ 情報再生処理部 ２１ 情報再生処理手段 ２２ 再生情報蓄積手段 ２３ 操作入力手段 ２４ 音声出力手段 ４ ネットワーク ５ 情報蓄積装置

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 曽根原 登 東京都新宿区西新宿三丁目19番２号 日本 電信電話株式会社内

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ネットワークを介して情報を提供する情
   報蓄積装置が蓄積する情報を検索し，提示するシステム
   において，ネットワークに接続される情報検索運行装置
   と，検索した情報を再生する情報再生装置とを備え，前
   記情報検索運行装置は，検索する蓄積位置情報を入力す
   る情報蓄積位置入力手段と，検索する蓄積位置情報を蓄
   積し，蓄積された蓄積位置情報の検索順序に応じた検索
   運行情報を出力する検索運行管理手段と，該検索運行情
   報に従って蓄積位置情報に該当する情報蓄積装置の単位
   情報をネットワークを介して読み出す検索／読み出し手
   段と，ネットワークを介して読み出した単位情報を蓄積
   する情報蓄積手段と，前記検索運行管理手段に蓄積され
   た蓄積位置情報の削除，追加または順序の変更指示を，
   前記検索運行管理手段に対して行う検索運行編集手段
   と，該検索運行編集手段に編集操作の入力を行う検索運
   行編集操作入力手段とを有し，前記情報再生装置は，前
   記情報検索運行装置に蓄積された前記情報蓄積装置の単
   位情報を，ネットワークを介して複製し蓄積する，また
   は外部記憶媒体に格納し蓄積する再生情報蓄積手段と，
   該再生情報蓄積手段に蓄積された単位情報のテキスト部
   分情報を音声合成処理して音声情報に変換する情報再生
   処理手段と，該情報再生処理手段の処理制御信号を操作
   する操作入力手段と，前記情報再生処理手段が変換した
   音声情報を出力する音声出力手段とを有することを特徴
   とする情報検索運行システム。
2. 【請求項２】 請求項１記載の情報検索運行システムに
   おいて，前記情報検索運行装置は，前記検索／読み出し
   手段によって検索し読み出した単位情報に，関連する他
   の単位情報の存在を示す情報が含まれる場合に，前記検
   索運行管理手段および前記検索／読み出し手段によって
   その関連単位情報を所定の制限または指定された制限の
   範囲内で検索し読み出す手段を持ち，前記情報再生装置
   は，前記情報再生処理手段および前記音声出力手段によ
   って単位情報のテキスト部分情報を音声情報で出力する
   際に，関連単位情報の有無を操作者に知らせる手段を持
   つことを特徴とする情報検索運行システム。