JPH09318893A - プリント画像の欠陥画素修復方法及び写真プリンタ - Google Patents

プリント画像の欠陥画素修復方法及び写真プリンタ

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JPH09318893A
JPH09318893A JP13729596A JP13729596A JPH09318893A JP H09318893 A JPH09318893 A JP H09318893A JP 13729596 A JP13729596 A JP 13729596A JP 13729596 A JP13729596 A JP 13729596A JP H09318893 A JPH09318893 A JP H09318893A
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JP
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defective pixel
defective
pixels
exposure
pixel
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Application number
JP13729596A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Nakamura
博明 中村
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 重要性が低い欠陥画素や目立たない欠陥画素
だけの場合には、欠陥画素を修復するための補助露光を
省略することで、プリント時間を短縮する。 【解決手段】 マイクロミラーは、ミラー駆動データに
応じて有効反射状態と無効反射状態とに変位する。有効
反射状態のときに、入射した光を感光材料に向けて反射
する。欠陥マイクロミラーは無効反射状態となっている
から、通常の露光を行うとプリント画面内に白点となる
欠陥画素が発生する。この欠陥画素がプリント画面の中
央部に存在し、かつ周辺画素との濃度差又は色差が基準
値以上の場合には、欠陥画素を除いた残りの画素を記録
するための通常露光の他に、欠陥画素を記録するための
補助露光を行う。プリント画面の外周部にのみ、又は中
央部にあっても目立たない欠陥画素のみの場合には、通
常露光だけを行って補助露光を省略する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、欠陥ピクセルに起
因してプリント画像上で白点となる欠陥画素を修復する
ための修復方法及びこれを実施する写真プリンタに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】空間光変調器を用いてプリント画像を記
録するデジタルプリンタが知られている。この空間光変
調器としては、ライン又はエリア型の液晶表示器が一般
的である。ライン型では、複数のピクセルが1列に配置
され、エリア型ではマトリクスに配置されている。各ピ
クセルは、ライトバルブ又はマイクロシャッタとも呼ば
れているが、透過状態と遮断状態とに変化することで、
1個の画素を記録するためのスボット光を形成する。液
晶表示器で形成された1ライン又は1フレーム分のスポ
ット光が感光材料に投影され、画面内にプリント画像を
記録する。
【0003】サイズが極めて小さいミラー(以下、マイ
クロミラーという)をピクセルとして用い、このマイク
ロミラーの傾斜角を制御して入射光を偏向するミラー方
式の空間光変調器が提案されている。ミラー方式の空間
光変調器としては、静電気力でマイクロミラーを傾斜さ
せるデジタルマイクロミラー装置(DMD)や、微小な
ピエゾ素子でマイクロミラーを傾斜させるピエゾ式マイ
クロミラー装置(AMA)等がある。なお、デジタルマ
イクロミラー装置の原理や応用例については、月刊誌
「O plus E」の1994年10月号の第90頁
〜第94頁に記載されている。
【0004】例えば、デジタルマイクロミラー装置で
は、複数のマイクロミラーがライン又はエリアに配置さ
れている。各マイクロミラーは、電源がOFFのときに
水平状態となっており、メモリセルに書き込んだ1ビッ
トのミラー駆動データの値に応じて、垂直線に対して+
θだけ傾いた有効反射状態と、ーθだけ傾いた無効反射
状態とに変位する。照明光を斜め方向からデジタルマイ
クロミラー装置に照射しながら、マイクロミラーを有効
反射状態にセットすると、反射したスポット光が画像形
成光路に入る。この画像形成光路には、投影レンズが配
置されており、1ライン又は1フレーム分のスポット光
が感光材料に投影される。
【0005】液晶表示器やマイクロミラー装置等の空間
光変調器では、数十万〜数百万個のピクセルが配列され
ている。全てのピクセルが正常なものを製作するとなる
と、歩留り悪くなり、価格が極めて高くなる。そこで、
欠陥ピクセルの個数が一定値以下の場合には、欠陥ピク
セルがスポット光を発生しないように破壊した上で、良
品として取り扱うことが望ましい。また、使用によって
故障するピクセルも出てくる。
【0006】図8は、欠陥ピクセルを有する空間光変調
器を示すものである。正常なピクセルから発生したスポ
ット光は、感光材料上で仮想的に四角形に区画した画素
(セル)3に入射する。この画素には、スポット光の光
量に応じた濃度のドットが記録される。各スポット光
は、曲線4で示すように、画素3の中心で強度が最も強
く、そして周辺にゆくにつれて弱くなる。
【0007】故障した欠陥ピクセル2は、スポット光を
発生することができないので、欠陥ピクセル2に対応す
る画素は、ドットが記録されない欠陥画素5となる。感
光材料としてポジ−ポジタイプの印画紙を使用している
と、欠陥画素5が白点となり、画素抜けの状態となる。
この欠陥画素5は、画質劣化の原因となるが、特に周囲
の画素の記録濃度が高いときに目立つ。
【0008】欠陥画素の修復には、画素ずらしや補助の
空間光変調器を用いる方法等がある。これらの修復方法
のいずれも、正常なピクセルを駆動して画素を記録する
通常の露光の他に、欠陥画素を記録するための補助露光
を行う。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】欠陥画素を修復する場
合には、補助露光を余分に行わなければならないため、
プリントに時間がかかり、また露光回数が増えるため
に、光源やフイルタ等の各部の耐用年数が減少するとい
う問題が発生する。
【0010】本発明は、欠陥画素が目立たないものや重
要でないものだけの場合は、補助露光を省略すること
で、プリント時間の増大を防止し、またプリンタ各部の
耐用年数を長くすることができるようにした欠陥画素修
復方法及び写真プリンタを提供することを目的とするも
のである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明では、複数のピクセルを配列し
た空間光変調器を備え、各ピクセルからのスポット光を
投影光学系を介して感光材料に投影するプリンタにより
記録されるプリント画像の欠陥画素修復方法において、
空間光変調器がスポット光を発生することができない欠
陥ピクセルを含む場合に、この欠陥ピクセルによって発
生する欠陥画素と、この欠陥画素の周囲に記録される周
辺画素とを比較し、その濃度差又は色差のいずれかを特
性値として基準値と比較し、特性値が基準値以上のとき
は、少なくとも欠陥画素を除いた残りの画素を記録する
ための通常露光の他に、欠陥画素を記録するための補助
露光を行い、前記特性値が基準値未満のときには、通常
露光だけを行って補助露光を行わないようにしたもので
ある。
【0012】請求項2記載の発明では、プリント画像の
中央部に欠陥画素が存在せずに、外周部にだけ存在する
場合には、濃度差又は色差の大きさにかかわらず、補助
露光をしないようにしたものである。
【0013】請求項3記載の発明では、プリント画像の
うち、主要画像に欠陥画素が存在せずに、背景画像にだ
け存在する場合には、濃度差又は色差の大きさにかかわ
らず、補助露光をしないようにしたものである。
【0014】請求項4記載の発明では、主要画像内に欠
陥画素が存在する場合には、基準値の値を小さくするこ
とで、補助露光の要否の判断を厳しくするものである。
【0015】請求項5記載の発明では、欠陥画素を一重
に取り囲む画素を周辺画素として用いて前記特性値の算
出を行うようにしたものである。
【0016】請求項6記載の発明では、特性値として、
欠陥画素と複数の周辺画素との間の濃度差又は色差のデ
ータを統計処理したものを用いるようにしたものであ
る。
【0017】請求項7記載の発明では、特性値として、
欠陥画素と複数の周辺画素との間の濃度差又は色差のデ
ータのうちの最大値を用いるようにしたものである。
【0018】請求項8記載の発明では、複数のピクセル
を配列した空間光変調器を備え、各ピクセルからのスポ
ット光を投影光学系を介して感光材料に投影するプリン
タにより記録されるプリント画像の欠陥画素修復方法に
おいて、プリント画像の中央部に欠陥画素が存在する場
合には、少なくとも欠陥画素を除いた残りの画素を記録
するための通常露光の他に、欠陥画素を記録するための
補助露光を行い、欠陥画素が外周部にだけ存在する場合
には通常露光だけを行って補助露光を行わないようにし
たものである。
【0019】請求項9記載の発明では、複数のピクセル
を配列した空間光変調器を備え、各ピクセルからのスポ
ット光を投影光学系を介して感光材料に投影するプリン
タにより記録されるプリント画像の欠陥画素修復方法に
おいて、プリント画像のうち、主要画像に欠陥画素が存
在する場合には、少なくとも欠陥画素を除いた残りの画
素を記録するための通常露光の他に、欠陥画素を記録す
るための補助露光を行い、欠陥画素が背景画像にだけ存
在する場合には通常露光だけを行って補助露光を行わな
いようにしたものである。
【0020】請求項10記載の発明では、複数のピクセ
ルを配列した空間光変調器を備え、各ピクセルからのス
ポット光を投影光学系を介して感光材料に投影するプリ
ンタにより記録されるプリント画像の欠陥画素修復方法
において、空間光変調器がスポット光を発生することが
できない欠陥ピクセルを含む場合に、この欠陥ピクセル
によって発生する欠陥画素の周囲に記録される周辺画素
の濃度又は色のいずれかを特性値として基準値と比較
し、特性値が基準値以上のときは、少なくとも欠陥画素
を除いた残りの画素を記録するための通常露光の他に、
欠陥画素を記録するための補助露光を行い、前記特性値
が基準値未満のときには、通常露光だけを行って補助露
光を行わないようにしたものである。
【0021】請求項11記載の発明では、複数のピクセ
ルを配列した空間光変調器を備え、各ピクセルからのス
ポット光を投影光学系を介して感光材料に投影してプリ
ント画像を記録する写真プリンタであって、空間光変調
器がスポット光を発生することができない欠陥ピクセル
を含む場合に、この欠陥ピクセルによって発生する欠陥
画素と、この欠陥画素の周囲に記録される周辺画素とを
比較してその濃度差又は色差のいずれかを特性値として
求める演算手段と、特性値が基準値以上のときには通常
露光動作モードの他に補助露光動作モードを実行させ、
前記特性値が基準値未満の場合には通常露光動作モード
だけを実行させる露光動作モード決定手段と、通常露光
動作モードでは、少なくとも欠陥画素を除いた残りの画
素を記録するための通常露光を行い、補助露光動作モー
ドでは、欠陥画素を記録するための補助露光を行う露光
制御手段とを設けたものである。
【0022】請求項12記載の発明では、複数のピクセ
ルを配列した空間光変調器を備え、各ピクセルからのス
ポット光を投影光学系を介して感光材料に投影してプリ
ント画像を記録する写真プリンタであって、空間光変調
器がスポット光を発生することができない欠陥ピクセル
を含む場合に、この欠陥画素の周囲に記録される周辺画
素の濃度又は色のいずれかを特性値として求める演算手
段と、特性値が基準値以上のときには通常露光動作モー
ドの他に補助露光動作モードを実行させ、前記特性値が
基準値未満の場合には通常露光動作モードだけを実行さ
せる露光動作モード決定手段と、通常露光動作モードで
は、少なくとも欠陥画素を除いた残りの画素を記録する
ための通常露光を行い、補助露光動作モードでは、欠陥
画素を記録するための補助露光を行う露光制御手段とを
設けたものである。
【0023】
【作用】空間光変調器に欠陥ピクセルが含まれている場
合には、この欠陥ピクセルによって発生する欠陥画素
と、その周囲にある周辺画素との間での濃度差又は色差
のいずれかを特性値として調べ、この特性値が基準値未
満の場合には欠陥画素が目立たないと判断する。この場
合には、欠陥画素の修復のための補助露光を省略して、
プリント時間の短縮と、プリンタ各部の無駄な消耗をな
くす。
【0024】また、プリント画像の中央部には主要画像
が存在することが多いため、この部分に欠陥画素が含ま
れているときには修復が必要である。この欠陥画素に対
しては、無条件で修復を行う他に、特性値を用いて目立
の程度を調べ、特に目立つ場合にだけ行ってもよい。他
方、画面の外周部は重要でないことが多いから、たとえ
この部分に欠陥画素が含まれていても、補助露光による
欠陥画素の修復を行わない。
【0025】また、主要画像例えば人物の顔を構成する
領域内に、欠陥画素が含まれている場合には、補助露光
による欠陥画素の修復が必要である。この欠陥画素に対
しても無条件で行う他に、目立つ場合にだけ行ってもよ
い。更に、主要画像に対しては、基準値として小さな値
を用いることで、目立ちかたが小さい場合でも補助露光
を行うのがよい。他方、背景画像は重要でないから、こ
の中に欠陥画素が含まれていても欠陥画素の修復をしな
い。
【0026】欠陥画素が画面の中央部で、かつ主要画像
内に存在しており、この欠陥画素が目立つ場合には、補
助露光を行って欠陥画素を修復し、それ以外は補助露光
を省略してもよい。
【0027】画素の濃度又は色はプリント上でのもので
あるから、欠陥画素では現像処理後の感光材料の濃度又
は色である。補助露光の要否は、現像前に行うことが必
要であるから、周辺画素の濃度や色としては、感光材料
の発色特性を考慮して階調補正した画像データ又はこれ
から算出された値が用いられる。
【0028】一般的には、使用する感光材料が決まって
いるから、現像処理後の感光材料自身の濃度又は色を考
慮して基準値を決めれば、周辺画素の濃度又は色をだけ
を特性値として用いることができる。
【0029】補助露光の要否の判定では、複数の周辺画
素のそれぞれについて濃度や色又は濃度差や色差を求
め、これらの1つでも基準値以上のときには補助露光を
する。別の方法としては、複数の周辺画素の濃度や色又
は濃度差や色差を統計処理して平均値を求め、この平均
値を特性値として用いて補助露光の要否を判定する。こ
うすると、平均値の算出が必要となるが、基準値との比
較は1回でよいから、判定時間を短縮することができ
る。
【0030】
【発明の実施の形態】図1は、空間光変調器として用い
られるデジタルマイクロミラー装置を示すものである。
このデジタルマイクロミラー装置10は、微小なマイク
ロミラー11がマトリクスに配置されている。このマト
リクスは、縦横が整列している他に、上下に隣接する2
本のラインがマイクロミラー11のピッチの半分だけ横
方向にずれるような千鳥状の配置でもよい。各マイクロ
ミラー11は、その中央に位置するポスト12を介し
て、スターティックRAM(SRAM)13に揺動自在
に保持されている。また、各マイクロミラー11は、一
辺の長さが例えば16μmの四角形をしており、導電性
を有するアルミ等の金属薄膜で作られている。
【0031】ポスト12の両側には、アドレス電極1
4,15が形成されており、これらのアドレス電極1
4,15とマイクロミラー11との間に発生する静電気
力で、マイクロミラー11が傾斜する。すなわち、ポス
ト12とアドレス電極14,15とを通る対角線上にあ
る角11a,11bの一方が、SRAM13のシリコン
基板に接触するようにマイクロミラー11が傾く。実際
には、もう一方の対角線上の2個の角が、ネジリヒンジ
を介して一対の支持ポストに中空保持されている。な
お、マイクロミラー11,ポスト12等の各要素は、周
知の集積化技術によって作製される。
【0032】図2に示すように、各マイクロミラー11
は、SRAM13の各メモリセル16上に配置されてい
る。このメモリセル16は、2個のトランジスタを有す
るフリップフロップで構成され、1ビットのデータを記
憶する。このフリップフロップは、駆動状態では一方の
トランジスタがONで、他方のトランジスタがOFFで
ある。このON・OFF状態は、パルス(入力データ)
によって反転する。
【0033】フリップフロップを構成する各トランジス
タに、アドレス電極14,15が接続されている。した
がって、アドレス電極14,15は一方が+で、他方が
−となるが、どちらが+になるかはメモリセル16に書
き込んだミラー駆動データによって決まる。マイクロミ
ラー11に所定のバイアス電圧を印加すると、マイクロ
ミラー11とアドレス電極14,15との間に発生する
静電気力によってどちらか一方へ傾く。
【0034】電源がOFF状態では、2個のトランジス
タのいずれもOFFであるから、アドレス電極14,1
5には電圧が印加されない。また、マイクロミラー11
にもバイアス電圧が印加されない。このために、マイク
ロミラー11は、図2(A)に示すように水平な状態に
ある。なお、メモリセル16にミラー駆動データを書き
込んであっても、マイクロミラー11にバイアス電圧を
印加しない場合は水平状態となっっている。
【0035】SRAM13のメモリセル16に「0」の
ミラー駆動データを書き込むと、アドレス電極14が+
となり、アドレス電極15が−となる。マイクロミラー
11に+のバイアス電圧を印加すると、アドレス電極1
4とマイクロミラー11との間に反発力が発生し、アド
レス電極15とマイクロミラー11との間に吸引力が発
生する。これらの静電気力により、図2(B)に示すよ
うに、マイクロミラー11は角11bがシリコン基板に
接触するまで傾く。このときのマイクロミラー11の傾
斜角度はーθとなる。
【0036】SRAM13のメモリセル16に「1」の
ミラー駆動データを書き込むと、アドレス電極14が−
となり、アドレス電極15が+となる。マイクロミラー
11は、図2(C)に示すように+θだけ傾く。したが
って、マイクロミラー11は、ミラー駆動データの値に
応じて+θと−θとの間で傾くことになる。
【0037】マイクロミラー11は、水平状態と、2つ
の傾斜状態とを持っているが、画像形成時には2つの傾
斜状態が使用され、その一方の傾斜状態のときに、マイ
クロミラー11からのスポット光を取り出して画像を形
成する。例えば、マイクロミラー11が+θのときに、
マイクロミラー11で反射されたスポット光を画像形成
光路に入れて感光材料に投影する。そして、−θのとき
には、スポット光が不要であるから除去光路に入れる。
この場合には、+θのときには反射光が画像形成に利用
される有効反射状態(ON状態)となる。マイクロミラ
ー11がーθのときには、反射光が画像形成に利用され
ない無効反射状態(OFF状態)となる。
【0038】また、1個のマイクロミラー11は1個の
画素にドットを記録するから、このマイクロミラー11
が有効反射状態となる連続時間又は回数を変えること
で、画素の階調を表現することができる。例えば、
「1」のミラー駆動データを画像データに応じた個数だ
け発生し、このシリアルなミラー駆動データをメモリセ
ル16に順番に書き込むことで、有効反射状態の回数を
変えることができる。
【0039】図3は、デジタルマイクロミラー装置をデ
ジタルプリント部として利用した写真プリンタを示すも
のである。この写真プリンタは、ビデオ画像,文字,イ
ラスト等のデジタル画像を感光材料例えばカラーペーパ
ー20にプリントするためのデジタルプリント部21
と、写真フイルム例えばネガフイルム22のコマをカラ
ーペーパー20に投影してプリントするためのアナログ
プリント部23とが設けられている。
【0040】デジタルプリント部21には、図1に示す
エリア型のデジタルマイクロミラー装置10が設けられ
ている。このデジタルマイクロミラー装置10の照明光
路24には、白色光を放出する白色光源25と、この白
色光を平行光にするコリメートレンズ26と、フイルタ
ーターレット27とが設けられている。このフイルター
ターレット27には、赤色,緑色,青色のフイルタが取
り付けられており、モータ28によって所定角度回転す
る毎に、赤色,緑色,青色の3種類のフイルタの1つが
コリメートレンズ26の前にセットされる。この3種類
のフイルタを選択的に照明光路24にセットすること
で、白色光の中から赤色光,緑色光,青色光が取り出さ
れる。
【0041】また、白色光源25とフイルターターレッ
ト27の代わりに、複数の赤色LEDを基板上にマトリ
クスに形成して面発光する赤色LED装置、同様な構成
の緑色LED装置及び青色LED装置を用いてもよい。
【0042】画像メモリ30には、赤色,緑色,青色の
3色の画像データが書き込まれている。この画像データ
は、コントローラ31から入力される他に、端子32を
介して接続されたスキャナー,パソコン,電子カメラ等
からも入力することができる。
【0043】DSP(デジタル演算処理装置)33は、
画像メモリ30に記憶された3色の画像データを取り込
み、カラーペーパー20の発色特性を考慮したガンマ変
換を行う。欠陥マイクロミラーが存在しない場合には、
DSPはガンマ変換した1フレーム分の画像データをド
ライバ34に送り、全てのマイクロミラーを駆動してて
通常の露光を行う。欠陥マイクロミラーが含まれている
場合には、特性値の色毎の算出と、通常露光動作モード
及び補助露光動作モードの実行とを行う。
【0044】DSP33のメモリ33aには、欠陥マイ
クロミラーの位置情報と、欠陥画素のプリント上での3
色濃度と、色毎の基準値とが予め格納されている。DS
P33は、欠陥マイクロミラーの位置情報から、これに
対応する画素の画像データとその周辺にある複数の画素
の画像データとを特定し、周辺画素の画像データを読み
出す。そして、これらの周辺画素の3色画像データから
プリント上での3色濃度を算出する。
【0045】また、DSP33は、欠陥画素の3色濃度
と、複数の周辺画素の3色濃度との差を色毎に求め、こ
れらを特性値とする。得られた複数の特性値と基準値と
をそれぞれ比較し、特性値が基準値以上の場合には
「1」,基準値未満の場合には「0」の比較結果を出力
する。
【0046】コントローラ31は、これらの比較結果の
うち「1」となるものが1つでもあれば、通常露光動作
モードと補助露光動作モードとを実行することを決定す
る。比較結果の全てが「0」であれば、通常露光動作モ
ードだけを実行することを決定する。この露光動作モー
ドの決定は色毎に行われる。
【0047】DSP33は、コントローラ31から通常
露光動作モードの実行を指示されると、欠陥マイクロミ
ラーの周囲にある複数の周辺マイクロミラーに対しては
「0」の画像データを与え、残りのマイクロミラー(正
常マイクロミラー)に対しては画像メモリ30から対応
する画像データを取り出し、これらの画像データをドラ
イバ34に送って通常露光を行う。補助露光動作モード
の実行を指示されると、周辺マイクロミラーに対しては
画像メモリ30から画像データを読み出し、正常マイク
ロミラーに対しては「0」の画像データを与え、これら
をドライバ34に送って補助露光を行う。
【0048】ドライバ34は、ルックアップテーブルを
参照して各画像データをNビットのミラー駆動データに
変換する。そして、各ミラー駆動データをN回に分けて
デジタルマイクロミラー装置10のSRAM13に書き
込む。
【0049】マイクロミラー11は、「0」のミラー駆
動データによってーθだけ傾斜したときには無効反射状
態となり、その反射光が除去光路35に入射する。この
反射光は不要なものであるから、円筒状をした光吸収部
材36で吸収する。
【0050】ミラー駆動データが「1」の場合には、マ
イクロミラー11は+θだけ傾斜した有効反射状態とな
り、スポット状の反射光は画像形成光路37に入る。こ
の画像形成光路37には、投影レンズ38が配置されて
おり、スポット光をカラーペーパー20に投影する。
【0051】デジタルマイクロミラー装置10に、故障
した欠陥マイクロミラーが含まれている場合には、製造
時にレーザー光等で欠陥マイクロミラーを焼き切る。し
たがって、欠陥マイクロミラーが存在すると、カラーペ
ーパー20上で白点となる欠陥画素が発生する。この欠
陥画素の修復には各種の手法があるが、この例では補助
露光時にレンズシフト装置39によって投影レンズ38
を光軸方向に僅か移動してピントをぼかしている。な
お、レンズシフト装置39は、カメラ用レンズ等で広く
用いられているように、例えば、コントローラ31によ
って回転されるモータと、このモータで駆動されて投影
レンズ38を僅か移動させるヘリコイド機構又はカム機
構とから構成されている。
【0052】また、投影レンズ38のピントを簡単にぼ
かすには、画像形成光路37に屈折力が大きな透明板例
えば光学ガラス板,プラスラック板等を挿入してもよ
い。この透明板は、ソレノイドやモータによって画像形
成光路に取り付けたりして、これらの駆動源の作動をコ
ントローラ31で制御する。
【0053】デジタルマイクロミラー装置10で形成さ
れた1フレーム分のスポット光は、投影レンズ38によ
って第1露光位置40に投影される。この第1露光位置
40には、カラーペーパー20上の露光範囲を規制する
ためのペーパーマスク41と、カラーペーパー20の背
面を支持する支持板42とが配置されている。カラーペ
ーパー20は、2組の搬送ローラ対43でニップされ、
プロセサー(図示せず)に向けて送られる。なお、符号
44は、露光中に開くシャッタである。
【0054】アナログプリント部23は、現像済みのネ
ガフイルム22に記録された各コマをカラーペーパー2
0にプリントする。このネガフイルム22は、フイルム
キャリア50にセットされる。フイルムキャリア50
は、所望のコマをプリント位置にセットし、またプリン
ト後にモータ駆動される搬送ローラ対51によってネガ
フイルム22を搬送して、次のコマをプリント位置にセ
ットする。
【0055】白色光源52から放出された白色光は、調
光装置53を経てから拡散箱54に入る。この調光装置
53は、周知のようにイエロー,シアン,マゼンタの3
色のフイルタを備え、これらのフイルタの光路への挿入
量を調節することで、焼付け光の強度及びカラーバラン
スを調整する。拡散箱54は、内面がミラー面にされた
角筒とその両端に固定された拡散板とから構成され、調
光装置53のフイルタを通った焼付け光を拡散する。こ
の拡散箱54で拡散された焼付け光は、フイルムキャリ
ア50のプリント位置にセットされたコマを照明する。
【0056】フイルムキャリア50の下方には、光路を
2つに分割するためのプリズム56が配置されている。
このプリズム56で横方向に反射された光は、結像レン
ズ57を経てエリア型のカラーイメージセンサー58に
入射する。このカラーイメージセンサー58は、その受
光面に複数の光電変換素子がマトリクスに配置されてお
り、入射した光を光電変換し、得られた電荷を蓄積す
る。また、受光面にモザイクフイルタが形成されてい
る。このモザイクフイルタは、周知のように各光電変換
素子に対して赤色,緑色,青色のうち1つのフイルタが
位置するように、3色のフイルタを交互に配列したもの
である。
【0057】信号処理回路59には、イメージセンサー
58から時系列に読み出した信号電荷が入力される。こ
の信号処理回路59は、デジタル変換処理,デジタル変
換した画像データを色毎に分離する色分離処理,イメー
ジセンサー58の光電変換特性を考慮した色補正処理等
を行う。
【0058】信号処理回路59から出力された3色の画
像データは、コントローラ31のメモリ31aに書き込
まれる。このメモリ31aは色毎に設けられ、かつ複数
のエリアに分割されている。この1つのエリア内に、ネ
ガフイルム22の1コマの画像データを書き込むこと
で、複数のコマをマトリクスに配列したインデックス画
像が形成される。
【0059】プリズム56を透過した焼付け光は投影レ
ンズ62に入射する。この投影レンズ62は、シャッタ
63が開いている間に、フイルムキャリア50上のプリ
ント位置にセットされたコマを第2露光位置64に投影
する。この第2露光位置64には、ペーパーマスク65
と支持板66とが配置されており、また両側に2組の搬
送ローラ対67が配置されている。
【0060】カラーペーパー20は、引出しローラ対6
8によってペーパーロール69から引き出され、第2露
光位置64に向けて搬送される。なお、デジタルプリン
ト部21とアナログプリント部23との間には、カラー
ペーパー20上にプリントする画面の位置を調整した
り、2つのプリント部21,23との間での送り量のず
れを吸収するためのループが形成される。
【0061】次に、上記写真プリンタの作用について説
明する。現像済みネガフイルム22をフイルムキャリア
50にセットする。キーボード70を操作すると、フイ
ルムキャリア50はネガフイルム22を矢線方向に搬送
して、第1番目のコマをプリント位置にセットする。
【0062】調光装置53は、3色のフイルタが測定位
置にセットされており、白色光源52からの光を調光す
る。この調光装置53で調光された焼付け光は、拡散箱
54で拡散されてから、プリント位置にあるコマを照明
する。このコマは、測光装置(図示せず)によって、赤
色,緑色,青色の3色濃度が測定される。この3色濃度
に応じて、コントローラ31は調光装置53を制御し、
各フイルタの光路への挿入量を調整する。
【0063】調光装置53の調節後に、コントローラ3
1はシャッタ63を一定時間だけ開いて露光を開始す
る。この露光中には、コマを透過した焼付け光が、プリ
ズム56、投影レンズ62を経て、第2露光位置64に
セットされたカラーペーパー20に入射する。所定の露
光時間が経過すると、シャッタ63が閉鎖する。このカ
ラーペーパー20には、プリント位置にセットされたコ
マのアナログ画像が潜像として記録される。
【0064】また、アナログ画像のプリント中に、イメ
ージセンサー58は、プリントすべきコマを撮像し、信
号処理回路59を介して3色の画像データをコントロー
ラ31に送る。このコントローラ31は、プリントすべ
きコマの画像データを色毎に分離した状態で、メモリ3
1aの1つのエリアに書き込む。
【0065】コントローラ31は、1コマのプリントが
終了すると、ネガフイルム22とカラーペーパー20と
を1コマ分だけデジタルプリント部21に向けて搬送す
る。このデジタルプリント部21は、アナログプリント
時に搬送ローラ対43を回転してカラーペーパー20を
プロセサーに向けて送り出す。
【0066】デジタルプリント部21は、プリント停止
中では、全てのマイクロミラー11が図2(B)に示す
ように、ーθだけ傾斜した無効反射状態にセットされて
おり、また白色光源25が消灯している。また、シャッ
タ44が閉じているため、カラーペーパー20が二重露
光されることはない。
【0067】同様にしてネガフイルム22に記録された
各コマが順番にカラーペーパー20にプリントされ、ま
た各コマから読み取った画像データがメモリ31aに書
き込まれる。これにより、メモリ31aには、各コマの
画像をマトリクスに配列したインデックス画像が合成さ
れる。
【0068】1本分のネガフイルム22のアナログプリ
ントが終了すると、搬送ローラ対67はカラーペーパー
20を1コマ分を空送りする。アナログプリントを続行
する場合には、新しい1本分のネガフイルムをフイルム
キャリア50にセットし、前述した手順でプリントを行
う。
【0069】また、1本分のネガフイルム22のプリン
トが終了すると、コントローラ31は、メモリ31aか
らインデックス画像の画像データを読み出し、色毎に分
離した状態で画像メモリ30に書き込む。そして、空送
りされたコマがデジタルプリント部21の第1露光位置
40にセットされると、コントローラ31はデジタルプ
リント部21にプリントを指示する。
【0070】このデジタルプリントでは、白色光源25
が点灯するとともに、モータ28がフイルターターレッ
ト27を回転させ、赤色フイルタを照明光路24にセッ
トする。この赤色フイルタのセット後にシャッタ44が
開かれる。
【0071】次に、DSP33は、画像メモリ30から
赤色画像データを読み出し、画像処理してからドライバ
34に送る。このドライバ34は、各赤色画像データを
Nビットのミラー駆動データに変換する。このNビット
のミラー駆動データは、画像データの値に応じた個数の
「1」を含んでいる。ドライバ34は、各ミラー駆動デ
ータのうち最下位ビットをデジタルマイクロミラー装置
10のSRAM13に書き込む。
【0072】マイクロミラー11は、「1」のミラー駆
動データが与えられている場合に有効反射状態となり、
入射した赤色光をスポット光として画像形成光路37に
向けて反射する。この赤色スポット光は、ピントが合っ
ている投影レンズ38によって、カラーペーパー20に
投影される。これにより、カラーペーパー20には、1
フレーム分の赤色スポット光が入射して、第1回目のサ
ブ露光が行われる。なお、「0」のミラー駆動データが
与えられているマイクロミラー11は無効反射状態であ
るから、反射した赤色スポット光が除去光路35に入
る。
【0073】次に、ドライバ34は、各ミラー駆動デー
タの下位から2番目のビットを取り出してSRAM13
に書き込む。この書込みにより、有効反射状態となった
マイクロミラー11からの赤色スポット光により第2回
目のサブ露光が行われる。
【0074】こうして複数回のサブ露光が行われるが、
ミラー駆動データの最上位ビットが「0」となるように
データ変換されているから、全てのマイクロミラー11
は無効反射状態にセットされる。こうして、各マイクロ
ミラー11は、Nビットの赤色用のミラー駆動データに
より、最大(Nー1)回分のサブ露光が行われ、N階調
の画像を記録する。
【0075】赤色露光が終了すると、コントローラ31
は、シャッタ44を一旦閉じてから、モータ28を回転
させて緑色フイルタを照明光路24にセットする。この
直後に、シャッタ44が再び開かれる。
【0076】DSP33は、画像メモリ30から緑色画
像データを読出して画像処理してからドライバ34へ送
る。このドライバ34は、各緑色画像データをNビット
のミラー駆動データに変換する。各ミラー駆動データの
中から最下位ビットがデジタルマイクロミラー装置10
に書き込まれる。各マイクロミラー11は、対応するミ
ラー駆動データに応じて傾斜が変わり、緑色スポット光
をカラーペーパー20に向けて反射する。赤色露光と同
様にして、緑色スポット光により(Nー1)回のサブ露
光が行われ、各マイクロミラー11は緑色画像データに
応じた露光量をカラーペーパー20に与える。
【0077】緑色露光が終了すると、青色画像データに
よる青色画像がカラーペーパー20にプリントされる。
この3色面順次露光によって、カラーペーパー20には
インデックス画像が潜像としてデジタルプリントされ
る。このプリント後に、コントローラ31は、搬送ロー
ラ対43を回転させ、カラーペーパー20を矢線方向に
搬送する。デジタルプリント部21から送り出されたカ
ラーペーパー20は、プロセサーで現像処理される。こ
のカラーペーパー20には、ネガフイルム22の各コマ
のプリント画像と、各コマを縮小してマトリクスに配列
したインデックス画像とが順番にプリントされている。
【0078】また、アナログ画像とデジタル画像とを合
成した合成画像をプリントすることもできる。例えば、
ポストカードを作成する場合には、アナログプリント部
23でポストカードの1/2又は2/3にネガフイルム
22のコマをプリントする。次に、デジタルプリント部
21を用いて、ポストカードの残りの部分に、挨拶文や
イラスト等をプリントする。この挨拶文やイラストは、
パソコン等で作成して、端子32から画像メモリ30に
書き込まれる。
【0079】アナログプリント部23だけ、又はデジタ
ルプリント部21だけを使用してプリントをしてもよ
い。また、アナログプリント部23をプリントに使用せ
ずにスキャナーとして用い、イメージセンサー58でネ
ガフイルム22の各コマを読み取り、得られた3色の画
像データをデジタルプリント部21に送ってプリントし
てもよい。
【0080】また、アナログプリント部23のシャッタ
63と第2露光位置64との間に、ハーフミラー又はプ
リズムを配置するとともに、デジタルプリント部21を
90度回転して、画像形成光路37をハーフミラー又は
プリズムに交差させてもよい。デジタルプリント部21
とアナログプリント部23とは露光位置が共通となるか
ら、デジタルマイクロミラー装置10で形成された1フ
レーム分のスポット光は、ハーフミラー又はプリズムに
よって第2露光位置64に向けて反射される。画像合成
する場合にも2種類の画像を同時に記録することができ
るから、これらの間での不一致や、位置ずれが発生する
ことがなく、またペーパー送りも簡単であるという利点
がある。
【0081】デジタルマイクロミラー装置10として
は、多数のマイクロミラーをマトリクスに配置したエリ
ア型の他に、ライン型を用いることができる。このライ
ン型では、複数のマイクロミラーを一列に並べたマイク
ロミラーアレイが設けられている。プリント時にはカラ
ーペーパー20を1行ずつ間欠搬送するとともに、各行
毎に3色線順次記録する。また、マイクロミラーアレイ
を複数本設け、この複数本で露光される範囲ずつ間欠送
りする他に、1行ずつ間欠送りしたり、あるいは連続送
りをすることができる。この場合には、カラーペーパー
上の各ラインは、複数のマイクロミラーアレイによる照
明ラインを順番に通過してライン多重露光が行われ、そ
して多重露光の回数から露光量が制御される。
【0082】次に、デジタルマイクロミラー装置10
に、故障した欠陥マイクロミラーが存在する場合のプリ
ントについて説明する。この欠陥マイクロミラーには、
水平状態のままになっており、ミラー駆動データを書き
込んでも動かないもの,マイクロミラーが欠落している
もの,マイクロミラーにゴミが付着して反射機能が殆ど
失われたもの等がある。欠陥マイクロミラーは、製造時
に発生するものと、使用中に発生するものとがあるが、
製造中に発生するものはレーザー光等で焼損してある。
【0083】欠陥マイクロミラーでは、ミラー駆動デー
タ「1」を与えても、画像形成光路37に向けてスポッ
ト光を反射しない。このために、前述した通常露光で
は、プリント画面上で白点となる欠陥画素が発生する。
この欠陥マイクロミラーは、組立調整時の検査によって
その位置が調べられている。また、使用中に発生したも
のは、定期検査等で調べられる。この欠陥マイクロミラ
ーの位置は、キーボード70を介してDSP33のメモ
リ33aに書き込む。
【0084】欠陥マイクロミラーが存在しない場合に
は、前述したように投影レンズ38のピントが合った状
態で、全てのマイクロミラーを駆動して通常の露光を行
う。欠陥マイクロミラーが存在している場合には、DS
P33は、コントローラ31からの指示にしたがって、
通常露光動作モードと補助露光動作モードとを行う。通
常露光動作モードでは、投影レンズ38のピントが合っ
た状態で、欠陥マイクロミラーを取り囲む周辺マイクロ
ミラーを除いた残りの正常マイクロミラーだけを駆動し
て通常露光を行う。補助露光動作モードでは、投影レン
ズ38のピントを僅かずらした状態で周辺マイクロミラ
ーだけを駆動し、欠陥画素を修復するための補助露光を
行う。
【0085】欠陥画素の中には、目立たないものや重要
性が低いものがある。これらだけの場合には、欠陥画素
をそのまま放置しても支障がない。このような場合でも
補助露光を行うと、プリント時間の増大と、部品の消耗
とを招くことになる。
【0086】図5に示すように、プリント画面の中央部
75と外周部76とに分けた場合に、中央部75には主
要画像が存在していることが多いため、その仕上がりが
注目される。これに対して、外周部76には、主要画像
が存在しないことが多いために、欠陥画素があっても支
障がない。
【0087】そこで、欠陥画素が外周部76にだけ存在
する場合には補助露光を省略する。なお、外周部76に
存在する欠陥画素の個数が多い場合や、かたまっている
場合には、無視することができないから、補助露光を行
うのがよい。なお、中央部75の大きさは、画面全体の
4/9程度にするのが好ましい。
【0088】欠陥画素が中央部75に存在する場合であ
っても目立たない場合には、補助露光を省略し、目立つ
場合にだけ実行する。この欠陥画素が目立つかどうか
は、欠陥画素と周囲にある周辺画素との濃度差から分か
る。また、中央部に複数の欠陥画素が存在する場合に、
目立つものが1つあれば、他のものが目立たない場合で
も補助露光を行う。この補助露光では、目立つ欠陥画素
だけを修復する他に、全ての欠陥画素を修復してもよ
い。
【0089】図6において、横線と縦線とで区画した各
四角形は、プリント画像上での画素を表している。クロ
スハッチングは、欠陥マイクロミラーによって発生する
欠陥画素PX を表している。この欠陥画素PX の外周に
あるものを周辺画素Pi (iは1〜8のいずれ1つ)と
する。この欠陥画素PX のプリント上での濃度をDx
し、周辺画素Pi のプリント上での濃度をDi とする。
この例では、欠陥画素PX を一重に取り囲んでいる8個
の画素が周辺画素Pi である。欠陥画素PX と周辺画素
i との濃度差ΔDi は次式から求まる。
【0090】ΔDi =|Di x
【0091】DSP33は、8個の周辺画素P1 〜P8
について濃度差ΔD1 〜ΔD8 をそれぞれ求める。次
に、これらの8個の濃度差ΔD1 〜ΔD8 が予め決めて
ある基準値K以上どうかを判定する。この判定結果は、
コントローラ31に送られる。コントローラ31は、基
準値K以上の濃度差となっているものが1つで存在する
場合には、欠陥画素が目立つものと判定して、補助露光
動作モードの実行をDSP33に指示する。
【0092】なお、特性値としては、ΔD1 〜ΔD8
うちの最大値の他に、ΔD1 〜ΔD 8 のうちの最小値,
ΔD1 〜ΔD8 を各種の統計処理して得た平均値,ΔD
1 〜ΔD8 のいずれか1つを乱数で選択したもの,ΔD
1 〜ΔD8 のうちの欠陥画素の画面上の位置に基づいて
予め定めたもの(例えば画面の中央よりにある画素から
求めたもの)等であってもよい。なお、これらの特性値
の全てを利用可能にしておき、予め決めた特性値を用い
るようにしてもよい。
【0093】この濃度差は色毎に求められるものであ
り、例えば、赤色露光では、欠陥画素と周辺画素の赤色
濃度を用いて濃度差が算出される。基準値Kとしては、
例えば0.1が用いられる。また、基準値Kは、赤色,
緑色,青色の3色に共通な値を用いてもよいが、判定が
色毎に行われる点と、色によって目立つ程度が違うか
ら、色毎に基準値を決めるのがよい。
【0094】なお、画素の濃度は、カラーペーパー上で
の濃度であるが、この濃度はカラーペーパーの発色特性
に基づいて階調補正した画像データに対応している。そ
こで、実際には、周辺画素の濃度Di としては画像デー
タが用いられる。他方、欠陥画素の濃度Dx としては、
カラーペーパー20の地の濃度が用いられる。
【0095】また、使用するカラーペーパーは決まって
いるから、このカラーペーパーの地の濃度を考慮して基
準値Kを決めてもよい。この場合には、周辺画素Pi
濃度Di の大きさが基準値以上かどうかによって補助露
光の要否を決定する。
【0096】主要画像は注意深く観察されるから、この
主要画像内の欠陥画素は、その濃度差ΔDi が基準値K
よりも小さくても結果的に目立つことがある。そこで、
図7に示すように、主要画像77内の欠陥画素に対して
は、基準値を小さくして判定を厳しくするのがよい。こ
の場合には、2段階の基準値が用いられる。すなわち、
中央部75内に存在するが主要画像の一部を構成しない
欠陥画素に対しては基準値Kを用い、中央部75内に存
在し、且つ主要画像77の一部を構成する欠陥画素に対
しては、基準値K1(K1<K)を用いる。
【0097】主要画像の特定には、マニュアルとオート
とがある。マニュアルの場合には、モニタを使用してプ
リントすべき画像を表示する。このモニタに表示された
プリント画像を観察して、主要画像の輪郭をライトペ
ン,カーソル,マウスで指示する。この指定された主要
画像の領域をラベル付けし、このラベルを参照して欠陥
画素の有無を調べる。また、主要画像の一部をライトペ
ン等で指定することにより、その一部と同じ又は類似し
た色濃度を有し、かつ連続している領域を自動的に抽出
し、これを主要画像の領域であると判定してもよい。
【0098】オートの場合には、予め主要画像を特定で
きる識別情報を設定しておく。一般的に主要画像は人物
の顔であるから、ポジ画像上での肌色の範囲を識別情報
として用いることができる。そして、コンピュータによ
って各画素がこの肌色の含まれるかどうかを判定するこ
とで、主要画像の領域を検出する。
【0099】図4に示すように、コントローラ31は、
通常露光動作モードの実行をDSP33に指示して通常
露光をさせた後に、DSP33の判定結果に基づいて補
助露光の要否を決定する。この補助露光の要否は色毎に
行われる。もし、補助露光が必要であると判定した場合
には、DSP33に補助露光動作モードの実行を指示す
る。そして、赤色,緑色,青色の各色について、通常露
光と必要に応じて補助露光とを行うと、1コマのデジタ
ルプリントが終了する。
【0100】次に、補助露光の例について、図8を参照
して説明する。欠陥マイクロミラー80の周囲にあるも
のを周辺マイクロミラー81とする。それ以外のマイク
ロミラーを正常マイクロミラー82とする。欠陥マイク
ロミラー80を一重している8個のものを周辺マイクロ
ミラーとしているが、二重に囲んだ24個を周辺マイク
ロミラーとしてもよい。勿論、三重,四重でもよい。ま
た、欠陥マイクロミラーの上下左右にある4個でもよ
い。あるいは、マイクロミラーが千鳥配置の場合には、
周囲の6個又は2重に囲んだ18個でもよい。
【0101】赤色の通常露光動作モードでは、正常マイ
クロミラー82だけを用い、前述した手順で複数回のサ
ブ露光を行って赤色画像の殆どを記録する。この通常露
光動作モードでは、投影レンズ38はレンズシフト装置
39によって合焦位置にセットされるから、各正常マイ
クロミラー82からのスポット光が、カラーペーパー2
0上で仮想的に点線で区画した多数の画素83のうち対
応するものにだけ入射してドットを記録する。
【0102】図8では、各画素83内に入射するスポッ
ト光の強度分布を分かりやすくするために、強度分布曲
線84は一次元方向の成分だけを示すが、実際には各ス
ポット光の強度は3次元的に広がる。なお、8個の周辺
マイクロミラー81は無効反射状態にセットされたまま
である。
【0103】コントローラ31は、補助露光が必要であ
ると判定した場合には、レンズシフト装置39を介して
投影レンズ38を光軸方向に移動して、ピントが少しず
れた非合焦位置にセットする。DSP33は、コントロ
ーラ31からの補助露光動作モードの実行が指示される
と、8個の周辺マイクロミラー81だけを用いて複数回
のサブ露光を行ない、残っていた9個の画素83内にド
ットを記録する。
【0104】投影レンズ38のピントがずれているか
ら、曲線85に示すようにスポット光が広がっている。
欠陥マイクロミラー80で記録される欠陥画素83aに
は、8個の周辺マイクロミラー81からのスポット光が
入り込む。なお、補助露光では、正常マイクロミラー8
2は無効反射状態にセットされたままである。
【0105】また、投影レンズ38のピントが外れてい
るから、曲線85で示すように、スポット光の強度が低
下して発色濃度が低くなる。これをなくすには、補助露
光での露光量を増やすのがよい。これは、周辺マイクロ
ミラー81に割り当てられている画像データに一定値を
加算したり、あるいは所定個数のミラー駆動データ
「1」を追加すればよい。
【0106】周辺マイクロミラー81からのスポット光
は、欠陥画素83aだけではなく、周辺マイクロミラー
81の外周にある正常マイクロミラーで記録されるべき
画素にも入射するから、これらの画素の濃度が少し高く
なる。そこで、この濃度上昇を考慮して画像データを補
正し、通常露光での正常マイクロミラーによる露光量を
下げるのがよい。
【0107】DSP33は、通常露光動作モードと補助
露光動作モードとを実行して、赤色画像を記録する。次
に、この赤色画像の記録と同様な手順で、緑色画像と青
色画像とを順次記録する。
【0108】主要画像は重要であるから、この主要画像
が中央部だけでなく、外周部に存在していても補助露光
の対象としてもよく、この場合も小さな基準値を用いて
判定を厳しくする。また、プリント画面の中央部だけで
なく、プリント画面内の任意の位置に、濃度差が基準値
以上となる目立つ欠陥画素が存在する場合には補助露光
を行ってもよい。
【0109】プリント前に各色について補助露光の要否
の判定を行ってから、通常露光に続いて補助露光とを色
毎に順番に行ってもよい。また、最初に補助露光をして
から通常露光をしてもよい。更に、フイルタの切替え回
数を少なくするために、通常露光と補助露光とを色毎に
行っているが、3色の通常露光の後又は前に各色の補助
露光を順次してもよい。
【0110】各色毎に補助露光の要否を判定する他に、
1色について補助露光が必要と判定されたときには、残
りの2色についても補助露光をしてもよい。また、3色
について補助露光をする場合には、3色の濃度値の平均
値であるグレイ濃度を用いて、補助露光の要否を決定し
てもよい。
【0111】濃度差の算出は、周辺画素1個ごとに行う
他に、8個の周辺画素の平均濃度を用いてもよい。この
平均濃度は、色毎であっても、グレイ濃度であってもよ
い。この平均濃度の場合には、平均値を算出するための
演算が増えるが、基準値との比較は1回で済むから、補
助露光の判定時間を短縮することができる。
【0112】濃度差の代わりに、色差ΔEi を用いて、
補助露光の要否を判定してもよい。例えば、L* *
* 表色系(正式には、CIE 1976(L*
* * )空間)を使用する場合には、基準値Kとして
は、2.0が用いられる。この色差の場合は、3色とも
補助露光を行う。
【0113】補助露光では、前述した光学的ぽかしの他
に、画素ずらしや、予備のデジタルマイクロミラー装置
の使用等によって欠陥画素の修復を行うことができる。
なお、エリア型,ライン型のいずれも補助露光は色毎に
行われるが、ライン型では3色線順次露光であるため、
各行毎に補助露光が行われる。
【0114】画素ずらしは、通常露光の前又は後に、デ
ジタルマイクロミラー装置を任意の方向に所定の距離、
例えばマイクロミラーの1個分だけ移動させ、欠陥マイ
クロミラーの位置に正常なマイクロミラーをセットし、
補助露光時に正常なマイクロミラーだけを駆動して欠陥
画素を記録する。
【0115】予備のデジタルマイクロミラー装置を用い
る場合には、メインのデジタルマイクロミラー装置の画
像形成光路と、予備のデジタルマイクロミラー装置の画
像形成光路とがハーフミラーやプリズムを介して合成さ
れるように光学系を構成する。そして、欠陥マイクロミ
ラーを有するメインのデジタルマイクロミラー装置を駆
動して通常露光する。次に、予備のデジタルマイクロミ
ラー装置のうち、欠陥マイクロミラーに対応したものだ
けを駆動して補助露光を行う。通常露光と補助露光とを
同時に行うこともできる。
【0116】本発明は、ピエゾ式のマイクロミラー装置
又は液晶表示装置を備えた写真プリンタにも利用するこ
とができる。
【0117】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、欠陥ピクセルを有する場合であっても、この欠陥
ピクセルによって発生する欠陥画素が目立ない場合に
は、補助露光を省略するから、プリント時間を短縮する
ことができ、また部品の消耗を少なくして耐用年数を長
くすることができる。
【0118】また、欠陥画素が目立つかどうかは、欠陥
画素とその回りにある周辺画素との濃度差又は色差を求
め、この差を基準値と比較することで決定するから、そ
の判断が簡単である。
【0119】また、主要画像が存在しないことが多い外
周部や、重要性が低い背景画像にだけ欠陥画素がある場
合には、補助露光を省略するから、不必要な補助露光を
止めることができる。
【0120】主要画像内に発生する欠陥画素には、基準
値を小さくして厳しい判定を行うから、主要画像の画質
を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】デジタルマイクロミラー装置の説明図である。
【図2】マイクロミラーの動作を示す説明図である。
【図3】デジタルプリント部とアナログプリント部とを
有する写真プリンタを示す概略図である。
【図4】欠陥画素の修復を示すフローチャートである。
【図5】プリント画面の中央部と外周部とを示す説明図
である。
【図6】欠陥画素と周辺画素とを示す説明図である。
【図7】主要画像を示す説明図である。
【図8】欠陥画素の修復を示す説明図である。
【図9】欠陥画素の発生原因を示す説明図である。
【符号の説明】
10 デジタルマイクロミラー装置 11 マイクロミラー 20 カラーペーパー 21 デジタルプリント部 22 ネガフイルム 23 アナログプリント部 25,52 白色光源 27 フイルターターレット 38 投影レンズ 58 イメージセンサー 62 投影レンズ 75 画面の中央部 77 主要画像 80 欠陥マイクロミラー 81 周辺マイクロミラー 82 正常マイクロミラー 83a 欠陥画素

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のピクセルを配列した空間光変調器
    を備え、各ピクセルからのスポット光を投影光学系を介
    して感光材料に投影するプリンタにより記録されるプリ
    ント画像の欠陥画素修復方法において、 前記空間光変調器がスポット光を発生することができな
    い欠陥ピクセルを含む場合に、この欠陥ピクセルによっ
    て発生する欠陥画素と、この欠陥画素の周囲に記録され
    る周辺画素とを比較し、その濃度差又は色差のいずれか
    を特性値として基準値と比較し、特性値が基準値以上の
    ときは、少なくとも欠陥画素を除いた残りの画素を記録
    するための通常露光の他に、欠陥画素を記録するための
    補助露光を行い、前記特性値が基準値未満のときには、
    通常露光だけを行って補助露光を行わないようにしたこ
    とを特徴とするプリント画像の欠陥画素修復方法。
  2. 【請求項2】 前記プリント画像の中央部に欠陥画素が
    存在せずに、外周部にだけ存在する場合には補助露光を
    行わないようにしたことを特徴とする請求項1記載のプ
    リント画像の欠陥画素修復方法。
  3. 【請求項3】 前記プリント画像のうち、主要画像に欠
    陥画素が存在せずに、背景画像にだけ存在する場合には
    補助露光を行わないようにしたことを特徴とする請求項
    1又は2記載のプリント画像の欠陥画素修復方法。
  4. 【請求項4】 前記主要画像内に欠陥画素が存在する場
    合には、基準値の値を小さくすることで、補助露光の要
    否の判断を厳しくすることを特徴とする請求項3記載の
    プリント画像の欠陥画素修復方法。
  5. 【請求項5】 前記欠陥画素を一重に取り囲む画素を前
    記周辺画素として用いて前記特性値の算出を行うことを
    特徴とする請求項1ないし4いずれか記載のプリント画
    像の欠陥画素修復方法。
  6. 【請求項6】 前記特性値は、前記欠陥画素と前記複数
    の周辺画素との間の濃度差又は色差のデータを統計処理
    したものであることを特徴とする請求項1ないし5いず
    れか記載のプリント画像の欠陥画素修復方法。
  7. 【請求項7】 前記特性値は、前記欠陥画素と前記複数
    の周辺画素との間の濃度差又は色差のデータのうちの最
    大値であることを特徴とする請求項1ないし5いずれか
    記載のプリント画像の欠陥画素修復方法。
  8. 【請求項8】 複数のピクセルを配列した空間光変調器
    を備え、各ピクセルからのスポット光を投影光学系を介
    して感光材料に投影するプリンタにより記録されるプリ
    ント画像の欠陥画素修復方法において、 前記プリント画像の中央部に欠陥画素が存在する場合に
    は、少なくとも欠陥画素を除いた残りの画素を記録する
    ための通常露光の他に、欠陥画素を記録するための補助
    露光を行い、欠陥画素が外周部にだけ存在する場合には
    通常露光だけを行って補助露光を行わないようにしたこ
    とを特徴とするプリント画像の欠陥画素修復方法。
  9. 【請求項9】 複数のピクセルを配列した空間光変調器
    を備え、各ピクセルからのスポット光を投影光学系を介
    して感光材料に投影するプリンタにより記録されるプリ
    ント画像の欠陥画素修復方法において、 前記プリント画像のうち、主要画像に欠陥画素が存在す
    る場合には、少なくとも欠陥画素を除いた残りの画素を
    記録するための通常露光の他に、欠陥画素を記録するた
    めの補助露光を行い、欠陥画素が背景画像にだけ存在す
    る場合には通常露光だけを行って補助露光を行わないよ
    うにしたことを特徴とするプリント画像の欠陥画素修復
    方法。
  10. 【請求項10】 複数のピクセルを配列した空間光変調
    器を備え、各ピクセルからのスポット光を投影光学系を
    介して感光材料に投影するプリンタにより記録されるプ
    リント画像の欠陥画素修復方法において、 前記空間光変調器がスポット光を発生することができな
    い欠陥ピクセルを含む場合に、この欠陥ピクセルによっ
    て発生する欠陥画素の周囲に記録される周辺画素の濃度
    又は色のいずれかを特性値として基準値と比較し、特性
    値が基準値以上のときは、少なくとも欠陥画素を除いた
    残りの画素を記録するための通常露光の他に、欠陥画素
    を記録するための補助露光を行い、前記特性値が基準値
    未満のときには、通常露光だけを行って補助露光を行わ
    ないようにしたことを特徴とするプリント画像の欠陥画
    素修復方法。
  11. 【請求項11】 複数のピクセルを配列した空間光変調
    器を備え、各ピクセルからのスポット光を投影光学系を
    介して感光材料に投影してプリント画像を記録する写真
    プリンタであって、 前記空間光変調器がスポット光を発生することができな
    い欠陥ピクセルを含む場合に、この欠陥ピクセルによっ
    て発生する欠陥画素と、この欠陥画素の周囲に記録され
    る周辺画素とを比較してその濃度差又は色差のいずれか
    を特性値として求める演算手段と、 前記特性値が基準値以上のときには通常露光動作モード
    の他に補助露光動作モードを実行させ、前記特性値が基
    準値未満の場合には通常露光動作モードだけを実行させ
    る露光動作モード決定手段と、 前記通常露光動作モードでは、少なくとも欠陥画素を除
    いた残りの画素を記録するための通常露光を行い、前記
    補助露光動作モードでは、欠陥画素を記録するための補
    助露光を行う露光制御手段とを設けたことを特徴とする
    写真プリンタ。
  12. 【請求項12】 複数のピクセルを配列した空間光変調
    器を備え、各ピクセルからのスポット光を投影光学系を
    介して感光材料に投影してプリント画像を記録する写真
    プリンタであって、 前記空間光変調器がスポット光を発生することができな
    い欠陥ピクセルを含む場合に、この欠陥画素の周囲に記
    録される周辺画素の濃度又は色のいずれかを特性値とし
    て求める演算手段と、 前記特性値が基準値以上のときには通常露光動作モード
    の他に補助露光動作モードを実行させ、前記特性値が基
    準値未満の場合には通常露光動作モードだけを実行させ
    る露光動作モード決定手段と、 前記通常露光動作モードでは、少なくとも欠陥画素を除
    いた残りの画素を記録するための通常露光を行い、前記
    補助露光動作モードでは、欠陥画素を記録するための補
    助露光を行う露光制御手段とを設けたことを特徴とする
    写真プリンタ。
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