JPH09318827A - 光導波路デバイス - Google Patents
光導波路デバイスInfo
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Abstract
すること。 【解決手段】 電気光学効果を有する光学材料を用いた
光導波路デバイスに於いて、前記光学材料が、c軸が基
板表面に垂直な方向に配向している鉛含有ペロブスカイ
ト型強誘電体単結晶膜であることを特徴とする光導波路
デバイス。
Description
光応用計測装置等に使用される光導波路デバイスに係
り、特に、電気光学効果を有する光学材料として鉛含有
ペロブスカイト型強誘電体単結晶膜を用いた光導波路デ
バイスに関する。
学効果を有する光学材料(光学基板)を用いた光導波路
デバイスとしては、例えば、電気光学効果を有するニオ
ブ酸リチュウム(LiNbO3)基板を用いた光変調器が知ら
れている。(O plus E No.140 104-112 (1991)) この光変調器は、例えば、図4に示したように結晶のZ
軸が基板の厚み方向となるようにカットされたニオブ酸
リチウム基板3の主面上にチタン(Ti)を熱拡散によっ
てMach-Zehnder型光導波路1を作製し、その上に所望の
変調特性が得られるように誘電体層と制御用の電極2を
設けたものである。
o.6 Dec. p27-34(1987)には、スパッタ法によるPLZ
T薄膜を用いた光スイッチが示されている。この光スイ
ッチは、サファイア基板上にプレーナマグネトロンスパ
ッタ法でPLZT薄膜を成膜し、次にクラッド層及びス
トリップ層であるTa2O5薄膜を形成し、さらにバッファ
ー層とアルミニウム電極を設けたものである。
とができる帯域幅Δfとその変調の際に進行波電極(以
下、電極という)に印可される変調信号の電力P(以
下、駆動電力という)の関係は次式で与えられる。
くするため(同一の帯域幅Δfを変調することができる
駆動電力Pを小さくするため、又は、同一の駆動電力P
で変調することができる帯域幅Δfを大きくするため)
には、以下のようにする必要があった。
る。
r33の大きな材料(以下、電気光学効果の大きい材料と
いう)を用いる。
は、加工上限界があり、電極長Lを長くすることは、信
号波(変調波)と光との速度非整合の増大や装置の大型
化を招くため好ましくなかった。
置を小型化するためには、光導波路に電気光学効果の大
きい材料を用いる必要があった。又、光導波路に電気光
学効果の大きい材料を用いれば電極長Lを短くすること
ができるので、信号波と光との速度整合をとることも容
易となる。
学効果の大きな単結晶材料を得ることが困難であった。
光学材料として、鉛含有ペロブスカイト型強誘電体単結
晶膜を用いた小型で低駆動電力の光導波路デバイスを提
供することを目的とする。
し、化学式ABO3(Aの部分(以下、Aサイトとい
う)に鉛を含有)で示さるペロブスカイト型結晶構造の
単結晶膜であり、顕著な誘電性、圧電性、光物性等を示
すことが知られている(セラミストのための電気物性入門、内
田老鶴圃、P.84(1990)・強誘電性と高温超伝導、P.52〜6
7、裳華房(1993))。上記誘電体としては、PbTiO3、(PbL
a)TiO3、Pb(TiZr)O3、(PbLa)(TiZr)O3等に代表される強
誘電体がある。これらの強誘電体は、その多くが、正方
晶の結晶構造を有し、c軸方向に自発分極するものであ
り、優れた誘電性、圧電性、光物性等を示す。
しては、上述の光導波路デバイスの他、誘電性を利用し
たコンデンサ、圧電性を利用した圧電素子や振動子、光
物性を利用した光変調器や光スイッチ等が挙げられる。
更に、近年では誘電体メモリー素子への応用も検討され
ている。又、この単結晶膜は、材料学的にも数々の利点
を有している(薄膜材料工学、P.4〜5、海文堂(1989))。
な特性を得るためには、膜質の良い強誘電体の単結晶膜
を形成する必要があるが、それには以下の問題があっ
た。
は、スパッタ法などの気相法やゾル・ゲル法などの液相
法が一般的であるが、これにより製造された膜は一般に
多結晶状態であるため、強誘電体にみられる自発分極の
方向は個々の結晶粒毎に異なり、全体として分極方向が
ランダムとなり、強誘電性をほとんど示さない。従っ
て、スパッタ法などの気相法やゾル・ゲル法などの液相
法で強誘電単結晶膜を形成した場合には、上記デバイス
に応用しても十分な特性を発揮することができなかっ
た。
電界印加等を行い、結晶粒のc軸方向を強制的に揃える
こと(以後これを分極操作と記す)がある。しかし、この
分極操作により結晶粒のc軸方向を強制的に揃えた場
合、結晶格子の変形による応力が発生し、膜内部にクラ
ックが発生したり、基板と膜とが剥離することがあり、
薄膜材料として上記デバイスに用いることができなかっ
た。
(1991)に於いては、MgO基板等を用いてスパッタ法等に
よりPbTiO3膜を成膜する場合に、成膜時の基板温度と成
膜された膜のキュリー点との温度差や、基板と膜との格
子定数差によって、膜面に平行に働く圧縮応力が発生
し、この圧縮応力によって膜面に垂直な方向に大部分の
c軸成分が向いている多結晶膜が得られることが示され
ている。
32(1995)に於いては、上記圧縮応力が、成膜時の基板温
度と成膜された膜のキュリー点との温度差△Tが大きい
程強くなり、c軸配向度が大きくなることが示されてい
る。
性を得るには、ほぼ100%のc軸配向度(以下、膜面
に垂直な方向にほぼ100%のc軸成分が向いている膜
をc軸配向膜という)が要求されるが、上記文献の記載
に従ってc軸配向膜を得るには、△Tを500℃程度に
する必要があり、この条件下で品質の良い膜を得ること
は困難である。
する場合には、成膜時の基板温度を990℃という高温
にしなければならないが、この基板温度で成膜を行った
場合、成膜された膜からのPbOの再蒸発が著しくなり、
結晶完全性の高い膜を得ることができない。一方、結晶
完全性の高い、品質の良い膜が得られる基板温度は60
0℃程度とされるが、この基板温度ではc軸配向度がほ
ぼ100%のc軸配向膜を得ることができない。
イト型強誘電体で、完全なc軸配向膜を得ることは困難
であった。
膜が得られたとしても、そのc軸配向膜が多結晶膜であ
れば、単結晶の場合ような高い特性が得られない(単結
晶(製造と展望)、内田老鶴圃、P.37〜40(1990))。例え
ば、多結晶膜を光デバイスに用いた場合、この多結晶膜
中を光が透過する際に、その結晶粒界における損失が大
きくなり、良好な特性が得られない。
場合に用いられるCVD、蒸着等の気相法、ゾル・ゲル
法、水熱合成法、液相エピタキシャル法、電着等の液相
法、スピンコート、ドクターブレード、スクリーン印刷
等の塗布法(固相法)についても以下に述べる問題があ
った。
(1995))によるものは、そのほとんどが結晶粒界をも
ち、単結晶ではなく、又、約1μm以上の膜厚の場合に
は、十分なc軸配向性をもったc軸配向膜が得られな
い。
になり、水熱合成法(J.J.A.P、vol.30、No.9B、P.2174〜21
77、(1991))では、微細な結晶の集合体しか得られてい
ない。
o.7、P.660〜663(1995))の場合も、得られる膜は多結晶
状になる。
膜については液相−固相平衡に近い状態で成長がおこな
われるため、一般に高品質の単結晶膜が得られるとされ
ている(ELEMENTARY CRYSTAL GROWTH、Saan Publishers、
P.489〜520、(1994))。
しては、GGG(ガドリニウム・ガリウム・ガーネッ
ト)基板上のガーネットフェライト、LiNbO3又は
LiTaO3基板上のLiNbO3、LiTaO3(日本結
晶学会誌第31巻、P.105(1989))や、高温超伝導材料(App
l.Phys.Lett.、vol.66(11)、No.13、P.1421、1995)等が知ら
れている。
る鉛含有ペロブスカイト強誘電体単結晶膜を形成するに
は、以下の条件を満たす必要となるが、これら全ての条
件を満たすことは容易でなかった。
のキュリー点以下の温度で成膜が可能なメルト(溶液又
は溶融液)を作製する(メルト組成を見いだす)必要が
ある。つまり、メルトの過冷却温度、つまり液相エピタ
キシャル法により成膜(エピタキシャル成長)を行うと
きの温度が、膜のキュリー点より低い温度でなければな
らない。
は、500℃以下での成膜が可能なメルト(溶液又は溶
融液)を作製すること(メルト組成を見いだすこと)が
困難である。それは、目的組成が生成するメルト組成
や、低温でエピタキシャル成長可能な範囲を示した状態
図はほとんどないため、この条件を満たすメルト組成の
検討することが困難なためである(日本結晶学会誌第20
巻、No.4、P.389(1993))。
点以上の温度で成膜した場合、成膜後の冷却過程におい
て膜の結晶構造変化が起こり、その結果、大きな内部応
力によるクラックが発生する。又、基板に垂直な方向に
c軸成分とa軸成分の混在する90°ドメイン構造とな
り、完全なc軸配向とはならない。
(エピタキシャル成長)に於いては、メルトと基板が高
温状態で接触するが、メルトはこの際に基板と反応しな
いものでなければならない(日本結晶学会誌 第31巻、P.1
05(1989))。
トでは、このフラックス成分により基板がメルト中で溶
解作用を受けるため(Journal of Crystal Growth、vol.
3 No.4、P.443〜444(1968))、フラックス成分についても
慎重に検討する必要がある。
含有する化合物を必須の主成分とするものは、PbO、
PbF2、PbCl2等の自己フラックスを用いることが
望ましいが、これらは高温では蒸気圧が高いため、メル
ト組成が変化してしまい、液相の過冷却状態を維持する
ことが困難である。更に、鉛を含有するフラックスは基
板に対する浸食性が特に高いため、メルト中の基板の溶
解現象が顕著に現れてしまう。
性、光物性等を示す鉛含有ペロブスカイト強誘電体単結
晶膜を上記デバイスに利用するために、上記の問題を解
決する必要がある。この解決策として、本発明に於いて
は、鉛ペロブスカイト強誘電体のキュリー点以下の温度
で成膜が可能なメルト(溶液又は溶融液)組成を見いだ
し、そのメルトを用い液相エピタキシャル法により成膜
をおこなっている。
は、成膜速度がMO-CVD法やスパッタ法に比して、
成膜速度が速い(10〜100倍程度)ため、工業化に
適している。
(d33)は、セラミック材料の2〜3倍程度である。更
に、セラミック材料のように粒界やポアがないため加工
性にもすぐれている。
定数は、ニオブ酸リチウム(LiNbO3)の4から7倍程度
である。
デバイスは、電気光学効果を有する光学材料を用いた光
導波路デバイスに於いて、前記光学材料が、c軸が基板
表面に垂直な方向に配向している鉛含有ペロブスカイト
型強誘電体単結晶膜であることを特徴とするものであ
る。
記載の光導波路デバイスに於いて、上記強誘電体単結晶
膜の組成式が、 (Pbx-aM1a)M2yOz であり、該組成式のM1は、アルカリ金属、アルカリ土
類金属、ビスマス又はランタンの少なくとも1種以上を
表し、M2は、チタン、ジルコン又はチタンとジルコン
の双方を主成分とする元素を表すことを特徴とするもの
である。
項1又は2記載の光導波路デバイスに於いて、上記強誘
電体単結晶膜が、液層エピタキシャル法により成膜され
たものであることを特徴とするものである。
は、帯状の導波路を形成する部分に鉛含有ペロブスカイ
ト型強誘電体単結晶膜を用いたものである。前記導波路
としては、例えば、鉛含有ペロブスカイト型強誘電体単
結晶膜にエッチング処理を施し、膜の表面に帯状の凸部
を形成したリッジ型の光導波路が挙げられる。
け、この電極に電圧を印加することにより、前記光導波
路を伝搬する光の位相を制御している。この光の位相変
化を利用したものとしては、光変調器や光スイッチがあ
げられる。
間に生じた電界により光導波路の屈折率が変化すること
によるものであり、この現象(電界に比例して屈折率が
変化する現象)をポッケルス効果(電気光学効果)とい
う。又、電気光学係数の大きい材料ほど、電界を印加し
たときの屈折率変化がきくなる。
は、分岐した2つの導波路を伝搬する光に位相差を生じ
させ、この位相差を制御することにより合波した光の強
度を変調している。ここで、前記位相差は、電界を印加
した側の導波路を伝搬する光の位相変化によって生じた
ものである。
て用いた鉛含有ペロブスカイト型強誘電体単結晶膜は、
その電気光学係数がニオブ酸リチウムの4〜7倍程度あ
り、導波路を伝搬する光により大きな位相変化を生じさ
せることができる。
体単結晶膜及びその製造方法について説明する。
膜について]上記鉛含有ペロブスカイト型強誘電体単結
晶膜は、c軸配向度が高い、鉛を含有するペロブスカイ
ト型構造の単結晶膜である。ここで、ペロブスカイト型
構造とは、一般式ABOzで示される化合物のとる結晶構造
の1形式であって、代表的化合物として灰チタン石(CaT
iO3)が知られている。上記一般式において、A及びBは
陽イオンを表し、結晶が化学量論比を構成する場合は、
A/Bモル比は1であり、zは3である。
となることは稀であるが、A/Bモル比が0.8〜1.1の
範囲から逸脱すると結晶品質が低下すると共に、絶縁性
の確保が困難となる。尚、zはA/Bモル比が決定すれ
ば、上記一般式で示される結晶中の総電荷量が0になる
ように決定される。
ブスカイト型化合物であるため、その組成式は下記のよ
うに表わすことができる。
を、x、yはx/y=0.8〜1.1の関係を満たす。
zは2.8〜3.2の範囲に含まれ、酸素原子の一部が
塩素原子やふっ素原子などのハロゲン原子で置換されて
いても良い。
素を表し、例えばアルカリ金属、アルカリ土類金属、ビ
スマス、ランタン等又はこれらの組合せが挙げられる
が、これらの中でリチウム、ナトリウム、バリウム、ス
トロンチウム、カルシウム、マグネシウム、ビスマス、
ランタンが好適である。
部がジルコニウム、スズ、ニオブ等で置換されていても
良い。
位(c軸)が基板に垂直な方向に膜成長したものであっ
て、その膜厚は少なくとも2μm以上であり、成膜した
状態で後加工(表面加工)することなく平滑な表面を有
するものである。
膜形成の容易さなどの面から、膜厚は2〜100μmの
範囲が好ましく、特に5〜70μmの範囲が好適であ
る。ここで、前記膜厚は、膜形成後に膜の断面を顕微鏡
で観察し、0.1mm間隔で10点を測定して得た数値の
平均値である。
膜の製造方法について]次に、液相エピタキシャル法に
よる上記鉛含有ペロブスカイト型強誘電体単結晶膜の製
造方法について説明する。ここで、液相エピタキシャル
法とは、過冷却状態もしくは過飽和状態にあるメルト
(溶液又は溶融液)中に単結晶種基板を浸漬し、この基
板上にエピタキシャルな結晶を成長させる方法である。
ル成長温度における膜の格子定数との整合性が良く、か
つ熱膨張曲線も膜のそれに近いものであって、鉛含有原
料溶融液により損傷を受けにくいものが用いられる。
尚、膜の格子定数との整合性が良くない基板を用いる
と、膜が多結晶状になったり、全く成長しない場合があ
り、又、熱膨張曲線の差異が大きいと、熱膨脹の違いに
よる応力によって、膜クラックや剥離が生じることがあ
る。
るためには、単位結晶格子a、b、cの少なくとも2辺の
長さが3.50〜4.30Aである単結晶種基板、又
は、その値に約20.5(2の平方根に近い値)をかけ
た、5.00〜6.00Aの範囲にある単結晶基板を用
いる必要がある。ここで、5.00〜6.00Aの範囲
にある単結晶基板を用いた場合には、膜の単位格子の対
角線との整合がとれ、エピタキシャル成長が可能にな
る。
板に平行な方向にa軸を揃えるか、又はc軸を揃えれば
よいが、c軸が基板面に垂直な方向に配向しているもの
の方が、圧電素子等のデバイスに用いたときに、高い特
性が得られるため、上記単結晶種基板として、強誘電体
単結晶膜のa軸及びb軸と格子定数の近い基板を用いて
いる。かかる格子定数を有する基板を用いることによっ
て、強誘電体単結晶膜のc軸を、基板面に垂直な方向に
揃えることができる。
iO3)、酸化マグネシウム(MgO)、アルミン酸ランタン(La
AlO3)、アルミン酸イットリウム(YAlO3)、アルミン酸ネ
オジウム(NdAlO3)、ガリウム酸ランタン(LaGaO3)、ガリ
ウム酸ネオジウム(NdGaO3)、ガリウム酸プラセオジウム
(PrGaO3)、ガリウム酸ストロンチウムランタン(LaSrGaO
4)、サファイア(Al2O3)等の単結晶種基板、又は、その
構成元素の一部を他の元素で置換したものを用いること
ができるが、チタン酸ストロンチウム(SrTiO 3)、酸化マ
グネシウム(MgO)、アルミン酸ランタン(LaAlO3)の単結
晶種基板は、鉛原料溶融液による損傷を受けにくいた
め、鉛を含有する強誘電体単結晶膜を成膜する単結晶種
基板として好適である。
製方法について説明する。
れる強誘電体単結晶膜が、上記組成式(1)で示される
組成になるように、原料混合物を調製する方法について
説明する。この原料混合物は、通常、鉛供給成分とチタ
ン供給成分を基本成分とする。
bO、PbO2、Pb3O4等)とフッ化鉛(PbF2)の割合をPbのモ
ル比に換算して、(酸化鉛:フッ化鉛=)8:2から
4:6の範囲で含有するものを用いることができる。
チタン(TiO2)を用いることができ、Ti原子の割合が鉛
供給成分に含まれるPbの総モル数に対して0.02か
ら0.15のモル比の範囲で含有されるように調製す
る。この割合が0.02未満では膜品質が低下し、実用
に供することが困難となり、0.15より大きい場合に
は、成膜時の温度(膜育成温度)が一般的な鉛系強誘電
体のキュリー点の上限である500℃を越え、c軸配向
膜が得られない。
ら成る基本組成に対し、所望により結晶育成を向上させ
るための成分や、結晶育成温度を制御(過冷却状態を制
御)するための成分(以下、結晶育成を向上させるため
や、結晶育成温度を制御するための成分を、結晶育成に
かかる成分という)を加えてもよい。
ホウ素(B2O3)等を用いたホウ素供給成分、又は酸化ビ
スマス(Bi2O3)等を用いたビスマス供給成分が好適であ
るが、酸化カリウム(K2O)、フッ化カリウム(KF)(カリ
ウム供給成分)等のアルカリ金属化合物を用いたアルカ
リ金属供給成分、酸化カルシウム(CaO)(カルシウム供
給成分)等のアルカリ土類金属化合物を用いたアルカリ
土類金属供給成分を用いてもよい。又、これらの結晶育
成にかかる成分は、2種以上用いてもよい。
るような作用効果がある。
粘性を高める作用、鉛供給成分の蒸発を抑える作用、結
晶育成温度を低下させる作用、過冷却状態を安定化する
作用を有する。しかし、ホウ素供給成分を加える量によ
っては、メルトの粘性が過度に増大し、基板への溶質の
供給が妨げられ、好ましくない。
ルカリ金属供給成分、アルカリ土類供給成分は、粘性を
低下させる作用があるため、これらの成分を加えること
により過度に増大した粘性を、好ましい粘性に制御する
ことができる。
中に取り込まれる成分については、その強誘電体単結晶
膜を用いる用途に応じて選択する必要がある。又、膜中
に結晶育成にかかる成分を含ませたくない場合には、膜
中に取り込まれない成分であるホウ素やカリウムからな
る成分用いればよい。ここで、ホウ素やカリウムが形成
された単結晶膜中には含まれないのは、ホウ素について
はイオン半径が極めて小さいためであり、又、カリウム
についてはPbに比べイオン半径が極めて大きいためと
考えられる。
の作用効果を有効に発揮するために、鉛供給成分に含ま
れるPbの総モル数に対するモル比が、(鉛供給成分に
含まれるPbの総モル数:結晶育成にかかる成分=)8
0:1から1:1の範囲であることが好ましく、より好
ましくは15:1から2:1の範囲である。
るためや、結晶育成温度を制御(過冷却状態を制御)す
るために、ホウ素供給成分、ビスマス供給成分、アルカ
リ金属供給成分、アルカリ土類供給成分をメルトに加え
たが、ペロブスカイト型結晶構造を有する強誘電体単結
晶膜のAサイト(Pb)やBサイト(Ti)の元素の一
部を、他の金属元素で置換するためにかかる金属元素の
化合物をメルトに加えてもよい。
ルカリ土類金属、ジルコニウム、ランタン、希土類元素
等が挙げられ、化合物としては、LiCO3、SrCO3、MgCO3
等の炭酸化合物、Bi2O3、ZrO2、La2O3、Y2O3等の酸素化
合物、LiF、NaF、NaCl等のハロゲン化物が挙げられ、こ
れらは一種、又は2種以上を組み合わせて用いてもよ
い。又、これら化合物は、原料混合物中のPb供給成分
1モルに対し、0.01〜0.6モルの範囲で加えるこ
とが好ましく、より好ましくは0.01〜0.4モルの
範囲である。
イト(Pb)やBサイト(Ti)の元素の一部を置換し
たものの代表例としては、PZT即ちPb(ZrTi)
O3や、PLT即ち(PbLa)TiO3や、PLZT即
ち(PbLa)(ZrTi)O3がある。
成膜したPZT単結晶膜を用いた光変調器の実施例につ
いて説明する。
PZT単結晶膜にイオンビームエッチング法によるエッ
チング処理を施し、導波路となる帯状の凸部を形成しリ
ッジ型構造のMach-Zehnder型の導波路とした。ここで、
前記導波路の相互作用長は25mmとした。
により、層厚0.2μmの誘電体層(例えば、Ta2O5
等の誘電体を用いる)を設け、更に、電解メッキ法によ
り、厚さ15μmのAu電極を形成し、光変調素子とし
た。尚、この光変調素子の挿入損失を測定したところ5
dB以下であった。
動回路等を接続し、光変調器とした。
たところ、その変調帯域幅は15GHz以上であった。
一方、ニオブ酸リチウム基板を用いて同一仕様の光導波
路を作製し、駆動電圧5Vで動作させたところ、その変
調帯域幅は8GHzであった。これらの結果から、鉛含
有ペロブスカイト型強誘電体単結晶膜を用いた光導波路
デバイスは、特性が優れたものであることがわかる。
又、鉛含有ペロブスカイト型強誘電体単結晶膜を用いた
場合には、駆動電圧を4Vとして動作させることもでき
る。
り成膜したPLZT単結晶膜を用いて、上記と同様の光
変調器を作製し、駆動電圧5Vで動作させたところ、そ
の変調帯域幅は20GHz以上であった。
晶膜の成膜方法について、以下の実施例で説明する。
ホウ素供給成分を用いた場合の実施例について説明す
る。
F2、チタン供給成分であるTiO2及びホウ素供給成分
であるB2O3からなる原料を、 PbO:PbF2=5.5:4.5 TiO2:(PbO+PbF2+TiO2+B2O3)=
5:100 (PbO+PbF2):B2O3=7:1 のモル比で十分混合した。
電気炉を用いて毎時200〜400℃にて700℃に昇
温し、700℃で1時間保持し、更に700℃で保持し
た状態で、溶融した溶液を1時間攪拌(白金製の羽根を
用いて200r.p.mで攪拌)した。その後毎時100℃
にて降温し、450℃で保持した。
O3単結晶基板を浸漬し、100r.p.mで基板を回転さ
せ、10分間の結晶育成後、基板を液面より上にひきあ
げ、その基板を500r.p.mで1分間回転し、溶液を振
り切った。 次に、この基板を毎分10℃〜200℃で
室温まで冷却した後、これを希硝酸中に浸漬し、その表
面に付着している原料溶液の固化物を取り除き、水洗い
した後に乾燥した。
り、うすい黄色を呈し、表面には光沢があり、平滑であ
った。又、膜厚は全体に均一で、4μmであった。又、
蛍光X線分析により膜組成を調べたところ、PbOとT
iO2の比が1:1のPbTiO3であることが確認でき
た。ここで、図1に膜表面の微分干渉顕微鏡写真を示し
た。
べたところ、図2に示すようなきれいな4回対称性のス
ポットがみられ、単結晶であることが確認できた。
ころ、図3に示す様に膜の(00n)面のみのヒ゜ークがみ
られ、c軸配向した膜であることが確認できた。
基板面に垂直な方向にa軸を持つ領域の存在、つまり9
0°ドメインの存在は認められなかった。従って、基板
に垂直な方向にc軸が完全配向した膜であることが確認
できた。
4.113Aであり、熱分析により求めたキュリー温度
は、481℃であった。従って、膜成長はキュリー温度
以下でおこなわれたことがわかる。
をHF+希硝酸で化学エッチングしたところ、転位等の
結晶欠陥に起因するエッチピットがみられた。しかし、
欠陥密度は10〜102個/cm2と少なく、この欠陥密
度は市販の単結晶基板に匹敵する値であり、このことか
ら膜の品質は非常に良いことが確認できた。
ホウ素供給成分及びカルシウム供給成分(アルカリ土類
金属供給成分)を用いた場合の実施例について説明す
る。
F2、チタン供給成分であるTiO2、ホウ素供給成分で
あるB2O3及びカルシウム供給成分であるCaCO3か
らなる原料を、 PbO:PbF2=5.5:4.5 (PbO+PbF2):TiO2:CaCO3=500:
20:1 (PbO+PbF2):B2O3=6:1 のモル比で十分混合した。
電気炉を用いて毎時200〜400℃にて800℃に昇
温し、800℃で1時間保持し、更に800℃で保持し
た状態で、溶融した溶液を1時間攪拌(白金製の羽根を
用いて200r.p.mで攪拌)した。その後毎時100℃
にて降温し、400℃で保持した。
結晶基板を浸漬し、100r.p.mで基板を回転させ、1
0分間の結晶育成後、基板を液面より上にひきあげ、そ
の基板を500r.p.mで1分間回転し、溶液を振り切っ
た。 次に、この基板を毎分10℃〜200℃で室温ま
で冷却した後、これを希硝酸中に浸漬し、その表面に付
着している原料溶液の固化物を取り除き、水洗いした後
に乾燥した。
り測定したところ、基板上に約5μmの厚さで膜が形成
されていることが確認できた。又、膜は平滑な鏡面状で
あった。
ろ、およその組成はPb0.96Ca0.04TiO3であった
(但し、Caは、そのイオン半径より、すべてAサイト
に含まれるとして計算した)。
ころ、(00n)面のみで構成され、90゜ドメインの
存在は認められなかった。従って、基板に垂直な方向に
c軸が完全配向した膜であることが確認できた。
130Aであり、熱分析により求めたキュリー温度は、
447℃であった。従って、膜成長はキュリー温度以下
でおこなわれたことがわかる。
置換した場合の実施例について説明する。
F2、チタン供給成分であるTiO2、ホウ素供給成分で
あるB2O3及び置換成分であるLa2O3からなる原料
を、 PbO:PbF2=5.5:4.5 (PbO+PbF2):TiO2:La2O3=1000:
50:1 (PbO+PbF2):B2O3=6:1 のモル比で十分混合した。
電気炉を用いて毎時200〜400℃にて800℃に昇
温し、800℃で1時間保持し、更に800℃で保持し
た状態で、溶融した溶液を1時間攪拌(白金製の羽根を
用いて200r.p.mで攪拌)した。その後毎時100℃
にて降温し、380℃で保持した。
O3単結晶基板を浸漬し、100r.p.mで基板を回転さ
せ、10分間の結晶育成後、基板を液面より上にひきあ
げ、その基板を500r.p.mで1分間回転し、溶液を振
り切った。 次に、この基板を毎分10℃〜200℃で
室温まで冷却した後、これを希硝酸中に浸漬し、その表
面に付着している原料溶液の固化物を取り除き、水洗い
した後に乾燥した。
り測定したところ、基板上に約5μmの厚さで膜が形成
されていることが確認できた。又、膜は平滑な鏡面状で
あった。
ろ、およその組成はPb0.96La0.04TiO3であった
(但し、Laは、そのイオン半径より、すべてAサイト
に含まれるとして計算した)。
ころ、(00n)面のみで構成され、90゜ドメインの
存在は認められなかった。従って、基板に垂直な方向に
c軸が完全配向した膜であることが確認できた。
082Aであり、熱分析により求めたキュリー温度は、
417℃であった。従って、膜成長はキュリー温度以下
でおこなわれたことがわかる。
示されるペロブスカイト型結晶構造を有する膜のBの部
分)の一部をジルコニウムで置換した場合の実施例につ
いて説明する。
F2、チタン供給成分であるTiO2、ホウ素供給成分で
あるB2O3及び置換成分であるZrO2からなる原料
を、 PbO:PbF2=5.5:4.5 (PbO+PbF2):TiO2:ZrO2=100:
3:2 (PbO+PbF2):B2O3=7:1 のモル比で十分混合した。
電気炉を用いて毎時200〜400℃にて800℃に昇
温し、800℃で1時間保持し、更に800℃で保持し
た状態で、溶融した溶液を1時間攪拌(白金製の羽根を
用いて200r.p.mで攪拌)した。その後毎時100℃
にて降温し、420℃で保持した。
O3単結晶基板を浸漬し、100r.p.mで基板を回転さ
せ、10分間の結晶育成後、基板を液面より上にひきあ
げ、その基板を500r.p.mで1分間回転し、溶液を振
り切った。次に、この基板を毎分10℃〜200℃で室
温まで冷却した後、これを希硝酸中に浸漬し、その表面
に付着している原料溶液の固化物を取り除き、水洗いし
た後に乾燥した。
り測定したところ、基板上に約5μmの厚さで膜が形成
されていることが確認できた。又、膜は平滑な鏡面状で
あった。
ろ、およその組成はPb(Ti0.88Zr0.12)O3であ
った(但し、Zrは、そのイオン半径より、すべてBサ
イトに含まれるとして計算した)。
ころ、(00n)面のみで構成され、90゜ドメインの
存在は認められなかった。従って、基板に垂直な方向に
c軸が完全配向した膜であることが確認できた。
095Aであり、熱分析により求めたキュリー温度は、
455℃であった。従って、膜成長はキュリー温度以下
でおこなわれたことがわかる。
業的に広く使用される重要な圧電材料である。
置換し、Bサイトの一部をジルコニウムで置換した場合
の実施例について説明する。
F2、チタン供給成分であるTiO2、ホウ素供給成分で
あるB2O3及び置換成分であるZrO2からなる原料
を、 PbO:PbF2=5.5:4.5 (PbO+PbF2):TiO2:La2O3:ZrO2=
1000:25:0.5:25 (PbO+PbF2):B2O3=5:1 のモル比で十分混合した。
電気炉を用いて毎時200〜400℃にて800℃に昇
温し、800℃で1時間保持し、更に800℃で保持し
た状態で、溶融した溶液を1時間攪拌(白金製の羽根を
用いて200r.p.mで攪拌)した。その後毎時100℃
にて降温し、420℃で保持した。
O3単結晶基板を浸漬し、100r.p.mで基板を回転さ
せ、10分間の結晶育成後、基板を液面より上にひきあ
げ、その基板を500r.p.mで1分間回転し、溶液を振
り切った。次に、この基板を毎分10℃〜200℃で室
温まで冷却した後、これを希硝酸中に浸漬し、その表面
に付着している原料溶液の固化物を取り除き、水洗いし
た後に乾燥した。
り測定したところ、基板上に約5μmの厚さで膜が形成
されていることが確認できた。又、膜は平滑な鏡面状で
あった。
ろ、およその組成は(Pb0.98La0.02)(Ti0.88Z
r0.15)O3であった(但し、Laは、すべてAサイト
に、Zrは、すべてBサイトに含まれるとして計算し
た)。
ころ、(00n)面のみで構成され、90゜ドメインの
存在は認められなかった。従って、基板に垂直な方向に
C軸が完全配向した膜であることが確認できた。
108Aであり、熱分析により求めたキュリー温度は、
436℃であった。従って、膜成長はキュリー温度以下
でおこなわれたことがわかる。
で置換した場合の実施例について説明する。
F2、チタン供給成分であるTiO2、ホウ素供給成分で
あるB2O3及び置換成分であるNa2Oからなる原料
を、 PbO:PbF2=5.5:4.5 (PbO+PbF2):TiO2:Na2O=1000:
25:2 (PbO+PbF2):B2O3=5:1 のモル比で十分混合した。
電気炉を用いて毎時200〜400℃にて800℃に昇
温し、800℃で1時間保持し、更に800℃で保持し
た状態で、溶融した溶液を1時間攪拌(白金製の羽根を
用いて200r.p.mで攪拌)した。その後毎時100℃
にて降温し、400℃で保持した。
O3単結晶基板を浸漬し、100r.p.mで基板を回転さ
せ、10分間の結晶育成後、基板を液面より上にひきあ
げ、その基板を500r.p.mで1分間回転し、溶液を振
り切った。 次に、この基板を毎分10℃〜200℃で
室温まで冷却した後、これを希硝酸中に浸漬し、その表
面に付着している原料溶液の固化物を取り除き、水洗い
した後に乾燥した。
り測定したところ、基板上に約5μmの厚さで膜が形成
されていることが確認できた。又、膜は平滑な鏡面状で
あった。
ろ、およその組成は(Pb0.99Na0.01)TiO3であ
った(但し、Naは、すべてAサイトに含まれるとして
計算した)。
ころ、(00n)面のみで構成され、90゜ドメインの
存在は認められなかった。従って、基板に垂直な方向に
c軸が完全配向した膜であることが確認できた。
114Aであり、熱分析により求めたキュリー温度は、
451℃であった。従って、膜成長はキュリー温度以下
でおこなわれたことがわかる。
置換した場合の実施例について説明する。
F2、チタン供給成分であるTiO2、ホウ素供給成分で
あるB2O3及び置換成分であるBi2O3からなる原料
を、 PbO:PbF2=5.5:4.5 (PbO+PbF2):TiO2:Bi2O3=1000:
25:3 (PbO+PbF2):B2O3=5:1 のモル比で十分混合した。
電気炉を用いて毎時200〜400℃にて800℃に昇
温し、800℃で1時間保持し、更に800℃で保持し
た状態で、溶融した溶液を1時間攪拌(白金製の羽根を
用いて200r.p.mで攪拌)した。その後毎時100℃
にて降温し、400℃で保持した。
O3単結晶基板を浸漬し、100r.p.mで基板を回転さ
せ、10分間の結晶育成後、基板を液面より上にひきあ
げ、その基板を500r.p.mで1分間回転し、溶液を振
り切った。 次に、この基板を毎分10℃〜200℃で
室温まで冷却した後、これを希硝酸中に浸漬し、その表
面に付着している原料溶液の固化物を取り除き、水洗い
した後に乾燥した。
り測定したところ、基板上に約5μmの厚さで膜が形成
されていることが確認できた。又、膜は平滑な鏡面状で
あった。
ろ、およその組成は(Pb0.97Bi0.03)TiO3であ
った(但し、Naは、すべてAサイトに含まれるとして
計算した)。
ころ、(00n)面のみで構成され、90゜ドメインの
存在は認められなかった。従って、基板に垂直な方向に
c軸が完全配向した膜であることが確認できた。
117Aであり、熱分析により求めたキュリー温度は、
462℃であった。従って、膜成長はキュリー温度以下
でおこなわれたことがわかる。
光学材料として、電気光学定数が大きい鉛含有ペロブス
カイト型強誘電体単結晶膜を用いたことにより、以下の
作用効果がえられる。
波路デバイスを、より小型にすることができる。又、電
極長(相互作用長)を短くすることができるので、信号
波と光との速度整合をとることも容易となる。
デバイスを、より小さい駆動電力で動作させることがで
きる。
デバイスで、より広い変調帯域を確保することができ
る。
示す。
を示す。
Claims (3)
- 【請求項1】 電気光学効果を有する光学材料を用いた
光導波路デバイスに於いて、前記光学材料が、c軸が基
板表面に垂直な方向に配向している鉛含有ペロブスカイ
ト型強誘電体単結晶膜であることを特徴とする光導波路
デバイス。 - 【請求項2】 請求項1記載の光導波路デバイスに於い
て、上記強誘電体単結晶膜の組成式が、 (Pbx-aM1a)M2yOz であり、該組成式のM1は、アルカリ金属、アルカリ土
類金属、ビスマス又はランタンの少なくとも1種以上を
表し、M2は、チタン、ジルコン又はチタンとジルコン
の双方を主成分とする元素を表すことを特徴とする光導
波路デバイス。 - 【請求項3】 請求項1又は2記載の光導波路デバイス
に於いて、上記強誘電体単結晶膜が、液層エピタキシャ
ル法により成膜されたものであることを特徴とする光導
波路デバイス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13044896A JP3963404B2 (ja) | 1996-05-27 | 1996-05-27 | 積層体及びその成膜方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13044896A JP3963404B2 (ja) | 1996-05-27 | 1996-05-27 | 積層体及びその成膜方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09318827A true JPH09318827A (ja) | 1997-12-12 |
JP3963404B2 JP3963404B2 (ja) | 2007-08-22 |
Family
ID=15034487
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13044896A Expired - Fee Related JP3963404B2 (ja) | 1996-05-27 | 1996-05-27 | 積層体及びその成膜方法 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3963404B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000019301A (ja) * | 1998-06-29 | 2000-01-21 | Kyocera Corp | 光学レンズ及びそれを用いた光記録装置 |
US20150233015A1 (en) * | 2012-11-30 | 2015-08-20 | Quest Integrated, Inc. | Method of growth of lead zirconate titanate single crystals |
-
1996
- 1996-05-27 JP JP13044896A patent/JP3963404B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2000019301A (ja) * | 1998-06-29 | 2000-01-21 | Kyocera Corp | 光学レンズ及びそれを用いた光記録装置 |
US20150233015A1 (en) * | 2012-11-30 | 2015-08-20 | Quest Integrated, Inc. | Method of growth of lead zirconate titanate single crystals |
JP2016501819A (ja) * | 2012-11-30 | 2016-01-21 | クエスト インテグレイテッド, インコーポレイテッドQuest Integrated, Inc. | ジルコン酸チタン酸鉛単結晶成長方法 |
US9738990B2 (en) * | 2012-11-30 | 2017-08-22 | Quest Integrated, Llc | Method of liquid-phase epitaxial growth of lead zirconate titanate single crystals |
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