JPH09318662A - 検査装置及び検査プローブ及び検査方法 - Google Patents

検査装置及び検査プローブ及び検査方法

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JPH09318662A
JPH09318662A JP8282471A JP28247196A JPH09318662A JP H09318662 A JPH09318662 A JP H09318662A JP 8282471 A JP8282471 A JP 8282471A JP 28247196 A JP28247196 A JP 28247196A JP H09318662 A JPH09318662 A JP H09318662A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 少ないプローブを具備しているにも関わら
ず、電子回路基板(以下、基板)内に或いはその上に形
成された複数の導体パターンの、例えば断線や短絡を検
査する検査装置及び検査プローブ及び検査方法の提供。 【解決手段】 接触ピン402を有するプローブ400を基板
上で接触ピン400が基板の表面から離れることなく、且
つ、直線状に形成された端子群102に沿ってなぞるよう
に移動させると共に、接触ピン400に電気信号を印加し
ながら、個々の端子群(不図示)から検出された信号
を、予め記憶した基準信号と比較することにより、その
個々の端子群と複数の端子群102とが導体パターン(不図
示)により接続された基板を検査する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばピングリッ
ドアレイ(PGA)構造の電子回路または多層回路基板
等のような間隔の狭い導電パターンを有するワーク(電
子回路基板と呼ぶ)の検査装置及び検査方法ならびに検
査プローブに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、IC等の電子回路の高密度化に伴
って、電子回路基板そのものの配線パターンも高集積化
され、多層化されてきている。
【0003】第1図は、電子回路基板の一例としてのP
GAパッケージ100を示す。
【0004】第1図のPGAパッケージ100は、パッ
ケージ中央にマウントされたLSIチップ105をリー
ド線でボンデイングする前の段階にある。LSIチップ
105は多層セラミック基板104上のボンディングパ
ッド(以下、「BP」と呼ぶ)102に所定のリード線
でボンディングされることになる。PGAパッケージ1
00のセラミック基板104内では、第2図に示すよう
に、あるBP102は、特定のピンパッド(以下、便宜
上「PP」と呼ぶ)101との間でリード線103によ
り配線される。このリード線103は、他のリード線と
短絡してはいけないし、自身はオープンしてもいけな
い。
【0005】本発明の検査装置は、例えば第1図,第2
図のようなPGAパッケージ等のような電子回路基板
の、特に外部からは見えないパターンの断線や短絡をチ
ェックするものである。
【0006】特に、PGAパッケージ(あるいはLCC
(lead-less chip carrier)パッケージ等も)では、BP
102は、線間のピッチが極めて狭く、パッドの特定が
困難である。
【0007】従来の検査方法または検査装置は、検査対
象の電極(例えば、対応するボンディングパッドのラン
ドとピンパッドのランド)のそれぞれに給電用と受電用
の一対の接続ピンをたて、これらのピンの一方から電気
信号の給電をおこない、受電用の電極(1つまたは複
数)から所定の信号がでているかどうかを検査してい
た。この検査を確実に行うためには、ピンをランド上に
正確に位置決めする装置が必要である。
【0008】ランド上への位置決めは、回路パターンの
線間のピッチが広い場合は、容易に正確にできるが、線
間のピッチが狭くなればなるほど、試験のための入出力
点数(測定件数)が増し、位置決めのために試験に課せ
られる条件も一層厳しくなるので、検査治具を複雑かつ
高精度にする必要があり、高価なものとなる。
【0009】一方、一般に、PGA等の電子回路基板で
は、ボンディングパッドのパターンは、固体毎に異なる
パターンを有する。
【0010】従来では、個々のPGAパッケージ毎に、
そのボンディングパッド及びピンパッドのパターンに適
合した精密なプローブヘッドを製作し、このようなヘッ
ドを用いて、一括してピンパッドのランド及びボンディ
ングパッドのランドに接触させて、ランド間の導通を測
定する方式(例えば、米国特許4,035,722号、
便宜上「多プローブ方式」と呼ぶ)が提案されている。
この多プローブ方式は多くのピンの精密な一括試験が可
能になるものの、ある基板もしくはパッケージのための
テストヘッドは他の基板もしくはパッケージに用いるこ
とはできず、従って、夫々の基板もしくはパッケージに
専用のヘッドが必要となるために、結果的には高価なも
のとなる。
【0011】一方、多プローブ方式を改善した方式とし
て、移動プローブ方式(例えば、米国特許5,256,
975号)によるものが知られている。これは、一本の
プローブを、検査対象の電極群(即ち、パッド群)に対
して、順に1ランド毎にコンタクトするというもので
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例において、上記多プローブ方式と移動プローブ方式
とでは、テストスピードを含むスループット性、プロー
ブの接触性、及びコスト等で夫々に得失があるものの、
両方式は、共通して高精度な位置決めを必要とする。高
精度な位置決めは、一般的に機構的または機械的制約を
ともなうものである。例えば、狭ピッチのコンタクトピ
ンを有するプローブヘッド(多プローブ方式)を用いる
と、ワークとの位置合わせが困難となる。また、移動プ
ローブ方式では、多くのランド毎に位置決めをするため
に、検査に時間がかかるという問題がある。
【0013】上記の多プローブ方式でも移動プローブ方
式でも、検査対象のパッケージの寸法精度が高ければ、
位置決めは比較的に問題とはならない。
【0014】しかしながら、特にPGA構造を有するI
Cパッケージでは、セラミック基板104の寸法変化が
大きいために、配線密度が高いBP102側の仕上がり
寸法にばらつきが生じることが避け難く、ワークとして
みた場合、接触式検査を行う際の位置決めが難しい。即
ち、多プローブ方式を用いようにもヘッドとの間の誤差
が大きくて検査が不可能になる。また、移動プローブ方
式でも、上記バラツキのために、プローブピンを立てる
位置の正確な位置決めが困難である。
【0015】また、移動プローブ方式では、プローブピ
ンをランドもしくはパターン上に立てる必要があるが、
このときにできるキズも好ましいものではない。
【0016】そこで本発明は、少ないプローブを具備し
ているにも関わらず、電子回路基板内に或いはその上に
形成された複数の導体パターンの、例えば断線や短絡を
検査する検査装置及び検査プローブ及び検査方法の提供
を目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は以下の構成を特徴とする。
【0018】即ち、本発明の検査装置及び検査方法は、
少ない本数のプローブ(例えば1本のプローブ)を電子
回路基板の表面上を“なぞらせる”ものである。なぞら
せることにより、端子が基板上に不均一に並んでいて
も、プローブが端子に接触しているか否かを正確に認識
することができる。電子回路基板の表面を“なぞらせ
る”には、プローブまたは基板のいずれかを他方に対し
て相対的に移動させればよい。即ち、プローブまたは前
記電子回路基板のいずれか一方を、プローブに設けられ
た接触ピンが前記電子回路基板の表面から離れることな
く、且つ、略直線状に形成された前記電子回路基板に設
けられた複数の端子に沿って移動させるようにする。而
して、上記目的を達成するための本発明の検査装置及び
方法は、請求項1の装置、及び請求項28の方法であ
る。
【0019】更に、プローブで基板表面をなぞることに
より、基板上に形成された端子の位置を検出することが
出来る。而して、本発明の他の目的は、請求項2の装置
及び33の方法を提供する事により達成される。
【0020】基板上に形成された端子位置は、導体パタ
ーンの接続関係からも知ることができる。導体パターン
は、例えばボンディングパッド(第1グループ端子)と
ピンパッド(第2グループ端子)とを接続する。第1グ
ループ端子と第2グループ端子との接続関係を記憶すれ
ば、第2グループの端子のうちのどの端子に第2の電気
信号が検出されあるいは検出されないのかを選択的に判
断することができる。而して、この選択的判断は、請求
項3及び請求項34によって達成される。
【0021】第1グループの端子の位置は、互いに近接
した2つの接触ピンを備えたプローブを用いることによ
り、より正確に識別することができる。プローブが端子
上にあるときに一方の接触ピンに電気信号を印加する
と、その信号は他方の接触ピンに現れるはずである。他
方の接触ピンで信号が検出されたことは、プローブが端
子上にあることを意味する。而して、本発明の目的は、
請求項4及び請求項35により達成される。
【0022】尚、本発明が2つの接触ピンを用いる場合
には、その2つのピンの幅は1つの端子の幅未満に設定
されていることが好ましい。
【0023】また、本発明の好適な一態様によると、電
気信号を印加されている第一グループの端子の同定は検
査を開始した時点からの経過時点に基づいて行われるこ
とが好ましい。
【0024】また、接触ピンはプローブの本体に対して
傾いていることがなぞり動作を容易にする。ピンが傾け
られると、プローブの移動方向の変更に応じてプローブ
を回転させる必要がある。而して、本発明の好適な一態
様によると、移動手段は、第1のプローブをその軸周り
に回転させるモータを更に有する。
【0025】本発明の好適な一態様によると、第1のプ
ローブは所定の速度で、好ましくは等速度で移動され
る。第1グループの端子の位置の特定が容易になる。
【0026】端子が不均一に並んだワークの電子回路基
板において正確に端子位置を認識するには、基準の枠を
用いるのが好ましい。而して、本発明は、請求項15の
装置と、請求項40の方法とを提供する。
【0027】ワークの電子回路基板の不良を基準基板と
比較しながら検出するためには、基準信号データの中か
ら対応するデータを識別する必要がある。而して、本発
明は、請求項16の装置及び請求項41の方法を提供す
る。
【0028】導体パターンの不良には、パターン同士の
短絡とパターンの断線とがあり、これらは識別して判定
する必要がある。このために、第1グループの端子と第
2グループの端子との接続関係が記憶されていることを
利用する。而して、本発明は、請求項17の装置及び請
求項42の方法を提供する。
【0029】本発明の好適な一態様によると、プローブ
を介して端子に印加される電気信号は、所定の電圧値ま
たは所定の繰り返しパターンを有する。これにより、識
別可能になる。
【0030】本発明の目的より、電子回路基板を検査す
る際になぞり動作を行うのに好適な検査プローブを提供
する。この目的に合致するために、本発明は、請求項2
8のプローブを提供する。
【0031】本発明の目的より、電子回路基板を検査す
る際になぞり動作を行うのに好適な検査プローブであっ
て、認識対象の端子位置を正確に検出することのできる
プローブを提供する。この目的に合致するために、本発
明は、請求項25のプローブを提供する。
【0032】本発明の好適な一態様によると、接触ピン
は前記ピストンの摺動方向に対して傾けられて前記ピス
トン上に設けられている。
【0033】本発明の好適な一態様によると、接触ピン
はコイル状に巻かれた導線により懸架される。
【0034】本発明の好適な一態様によると、第1の接
触ピンと第2の接触ピンとの離間距離は、前記電子回路
基板上に設けられた検査対象の導体パターンの幅未満に
設定されている。
【0035】本発明の好適な一態様によると、前記第1
の接触ピンと第2の接触ピンとは、この検査プローブが
移動される方向に並べられて配置されている。
【0036】本発明の目的より、電子回路基板上に形成
された複数の端子の位置を探索する検査方法を提案す
る。この目的を達成するための本発明の方法は、請求項
51により達成される。
【0037】電子回路基板上の端子は略直線状に並んで
形成されていることが多い。而して、本発明の好適な一
態様によると、その複数の端子中の先頭の端子を特定
し、特定された先頭の端子から前記複数の端子の並び方
向に略一致する方向に移動方向を決定する。
【0038】本発明の好適な一態様によると、電気信号
が印加されている端子の同定は、ある時点において第1
の端子に印加された電気信号と、その時点で前記第2の
端子で検出されたリターン信号とを対比することにより
なされる。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら本
発明の好適な実施形態を3つ挙げて説明する。
【0040】これら説明する3つの実施形態に共通する
のは、「なぞり」方式のプローブを採用したことであ
る。ここで、なぞり方式とは、プローブの先端に識別可
能な電気信号(例えば、所定の直流電圧値を有する信
号、所定のパターンの電圧値を有する信号)を供給しな
がら、プローブの先端が電子回路基板の表面から離れる
ことなくプローブを移動させるというものである。プロ
ーブを移動させていく過程でプローブ先端が電子回路基
板の表面に設けられたパッド(複数)に接触すると、パ
ッドに接触する毎に接触した1つのパッドに電気信号が
伝導される。パッド(複数)に伝導された電気信号をモ
ニタすることにより、プローブ先端がそれらパッドに接
触したと判断できる。従って、電子回路基板上のパッド
位置を知らずとも、電子回路基板表面をなぞるようにす
れば、結果的に、パッド(複数)位置を正確になぞるこ
とができるので、「なぞり」方式と呼ぶ。
【0041】第1実施形態は、プローブ先端に1つのピ
ンを設けたベーシックな「なぞり方式」の検査装置を提
案し、第2実施形態は、プローブ先端に2つのピンを設
けた「なぞり方式」の検査装置を提案することにより、
第1実施形態の検査装置に比して、プローブ先端がパッ
ドに接触したタイミングを正確に認識できるようにし
た。第3実施形態は、電子回路上のパターン配線の断線
及びパターン配線間の絶縁不良を一回の「なぞり」によ
って判定する点に特徴がある。
【0042】〈第1実施形態〉第3図は、本発明を適用
したところのPGAパッケージの検査を行う検査装置の
機構部分の構成を示す。
【0043】第3図において100はPGAパッケージ
を示す。また、240は装置全体の基台である。220
は上側基台である。上側基台220は、下側基台240
に対して上下動可能である。
【0044】下側基台240の上には下側ピンボード2
45がおかれ、上側基台220には上側ピンボード23
0が取り付けられる。検査対象のパッケージ100は、
上側ピンボード230と下側品ボード245の間におい
て固定される。即ち、上側ピンボード230には下向き
に複数の圧接ピン231が設けられ、下側ピンボード2
45にも複数の圧接ピン241が上向きに設けられてい
る。パッケージ100は、上下から、圧接ピン231と
241とに挟まれて固定される。上側ピンボード230
に設けられた圧接ピン231は、伸縮自在であるので、
パッケージ100の形状に合わせて伸縮してパッケージ
100を固定する。尚、上側の圧接ピン231の個々の
位置は、パッケージ100の個々のPP101の位置に
一致されているので、特定の複数のピン231に信号取
り出し線をとりつけることで、ピンパッドの各ランド上
の信号を外部に取り出すことができる。
【0045】勿論、任意に圧接ピン(例えば、ボード2
45に設けられたピン241)を伸縮自在とすること
で、ワーク形状に制限されることなくピンパッドに圧接
ピンを接触させることができる。
【0046】XYステージ250は、不図示の保持機構
により下側基台240に保持されて動作する。更に、X
Yステージ250にZ軸モータ203が固定されてい
る。XYステージ250は、ハンド201をX及びY方
向、更にZ方向(上下方向)に移動する。尚、上側基台
220が上下動しても、XYステージ250に位置変化
は発生しない。
【0047】ハンド201の先端にはプローブユニット
400が設けられ、ハンド201がθ軸モータ202に
よりベルト210を介して回転されることにより、プロ
ーブユニット400がθ軸周りに回転される。
【0048】プローブユニット400の先端には、後述
するように、接触ピン402が取り付けられ、このピン
402がセラミック基板に沿ってボンディングパッド部
の各BPをなぞっていく。
【0049】第4図は、ハンド201の先端に設けられ
たプローブユニット400と、パッケージ100上のP
P101、BP102との位置関係を示す。
【0050】第4図において、説明の便宜上、パッケー
ジ100の2つの辺に夫々に平行にX軸、Y軸を設定し
ている。従って、Z軸はパッケージ100の上面に垂直
方向に設定される。また、PP101上の信号は第3図
に示している通り圧接ピン231により取り出すが、第
4図では、説明の便宜上、リード線を介して取り出すよ
うに示している。
【0051】第4図において、BP102は、X方向ま
たはY方向に延設された複数のパッド群(102a,1
02b)からなる。パッド群は、パッド群の開始を意味
するマーカ(一例として、“L”字型のマーカ)が付さ
れたパッドを有する。コントローラ500は、カメラ3
00が撮像した画像中から、マーカの位置をパターン認
識により検出する。コントローラ500は、後述するよ
うに、カメラ300、モータ202,203,204,
205を制御する。カメラ300は、XYステージに取
り付けられ、XYステージの動作に同期して移動するこ
とにより、プローブユニット400とBP102との接
触部分を常に撮影している。
【0052】コントローラ500は、マーカ位置を検出
すると、プローブユニット400をマーカ位置上空に移
動する。そして、Z軸モータ203を回転させることに
よりプローブユニット400をマーカに向けて下降し
て、プローブユニット400をBP102に接触させ
る。そして、“なぞり動作”を開始する。
【0053】第5図は、第1実施形態に係るプローブユ
ニット400の構成を詳細に示す。
【0054】本発明のプローブはなぞり動作を行うため
に、パッケージ100の表面の形状に忠実に追従してな
ぞる必要がある。第5図に示された第1実施形態のプロ
ーブユニット400はその忠実ななぞり動作を実現する
ための構成を有する。
【0055】即ち、プローブユニット400は、樹脂
(電気的絶縁性を有する)製のシリンダ403(例え
ば、全長80mm)と、シリンダ403内を摺動自在なス
テインレス製のピストン407(例えば、全長40mm)
と、ピストン407の先端に半田付けされた超鋼製のプ
ローブピン402(例えば、長さ3mm)と、シリンダ4
03の上端に設けられた端子405と、端子405とピ
ストン407の夫々に固定され、ピストン407を弾性
的に釣り下げる例えばタングステン製のコイル406と
からなる。ピン402は、シリンダ403の下部におい
て傾けられて刻まれて形成された溝(不図示)にさし込
まれ半田付けされて固定される。
【0056】リード線410は所定(後述)の電源に接
続されている。ピン402,ピストン407,スプリン
グ406,端子405は全て電気的に導電性であり、シ
リンダ403は絶縁性であるので、ピン402が、1つ
のBP102に接触しているときに、端子405に取り
付けられたリード線410はそのBP102と導通す
る。
【0057】ピン402が“なぞる”の面は多少の凹凸
があるが、ピストン407はコイル406により釣り下
げられているので、ピストン407は自重に応じて自由
に上下動するので、ピン402は基板の表面を忠実にな
ぞることができる。ピストン407と端子405とを電
気的に接続する導線はコイル406を構成する。ピスト
ン407が上下動すると、コイル406の長さは上下方
向で自由に伸縮する。直線状導線が撓められるときに反
発力は、コイル状の導線が伸縮されたときに発生する反
発力よりも小さいので、コイル406自体のバネ力がピ
ン402に対する負荷とはならない。これにより、ピン
402は、BP102に過度の負荷を与えず、しかも良
好な電気的導通状態を維持して、ピン402を複数のボ
ンディングパッド上をなぞらさせていくことができる。
【0058】プローブユニット400の検査ピン402
は、第5図に示すように、進行方向に対して傾いてい
る。この傾きにより、チップ402の摺動面上での移動
はより滑らかになり、しかも、摺動面上の上下方向の凹
凸に対する追従性も増加する。
【0059】チップ402はこのようにプローブユニッ
ト400の移動方向に対して傾いている必要があるため
に、例えば、第6図に示すように、最初に“なぞる”の
がBP群102である場合には、群102aのなぞりが
終了したならば、θ軸モータ202を90度回転させ
て、BP群102bの延設方向にピン402の傾きを合
わせる。即ち、プローブ400をθ軸周りに回転可能と
することにより、任意方向に延設したBP群を、ピン4
02に負担をかけることなく、なぞることができる。
【0060】第7図は、本検査装置の信号処理システム
の全体を示す。
【0061】コントローラ500は信号処理システムの
中核をなし、メモリ540内の制御プログラム(例え
ば、第13図,第17図のフローチャートに示された制
御手順)により所定の制御動作を実行する。
【0062】第7図において、513は電流源である。
コントローラ500は、電流源を制御して、プローブユ
ニット400のピン402に電流を供給する。これによ
り、ピン402が接触するBP102に所定の電圧が印
加されるのは前述したとおりである。
【0063】第7図において、BP102とPP101
とが導線515(破線で示されている)によってセラミ
ックパッケージ内で接続されているならば、BP102
に印加される電圧はPP101に現れる。
【0064】第3図に関連して説明したように、個々の
PP101には夫々の圧接ピン231が接触している。
圧接ピン231の先端にはリード線が接続されているの
で、圧接ピン213において検出された信号は波形成形
器(PS)510によって波形成形される。成形された
信号はラッチ512に取り込まれる。
【0065】第7図において520はディスクメモリで
ある。ディスクメモリ520は、基準のPGAパッケー
ジ上をなぞったときに得られたPP101からの信号
(以下、基準信号と呼ぶ)を記憶しておくものである。
【0066】第8図,第9図を用いて、第1実施形態の
検査装置による断線及びショートの検出原理を、7つの
PP101(i〜vii)と6つのBP(a〜f)とを有
するパッケージ100を用いてなぞり検査を行った場合
を例にして、説明する。
【0067】第8図において、パッケージ100内にお
いて、PP101(ii)〜PP101(vii)は、リード線
602,604,605,606,607,608によ
り、夫々BP102(a)〜BP102(f)に接続さ
れている。更に、パッドii(更にパッドiii)からのリ
ード線602は、セラミック内でリード線603により
BPb(更にBPa)に短絡している。更に、PPiか
らのリード線601はセラミック内で、610,609
においてPPiv及びPPviに夫々短絡している。このよ
うな結線が第8図のパッケージ100の正常なものとす
る。
【0068】第8図において、パッケージ100は次の
ような故障を有するものとする。即ち、リード線603
が断線し、リード線601が位置611においてリード
線606に短絡している。
【0069】第9図のタイミングチャートに示された実
線は、プローブユニット400が、7つのBPi〜viiを
順になぞっていく時刻を横軸に取り、各時刻におけるP
P(a〜f)上のピンパッド信号(以下、PD信号と呼
ぶ)の変化を示す。特に、実線は、第8図のパッケージ
100が正常である場合における変化を、破線は故障状
態における場合の変化を示す。例えば、PPaとPPb
とで検出されたPD信号は、パッケージ100が正常な
ときは、プローブユニット400がBPiiとiiiとをな
ぞっている時刻において、ハイの信号が観測されるはず
である。しかし、リード線603が断線しているため
に、時点iiでは信号bはローとなり、時点iiiでは信号
aがローとなってしまう。
【0070】また、パッケージ100のセラミック内の
位置611において短絡があるために、信号dが時点i
と時点ivとでハイとして検出され、時点vにおいて、信
号cと信号eとがハイとして検出されてしまう。
【0071】後述するように、ディスクメモリ520に
は、正常時において検出された基準信号PDMが記憶さ
れているために、断線、短絡等の故障は、ピンパッドか
ら実際に検出した測定信号PDLの波形の基準信号PDM
に対する変化(異同)として検出されることになる。
【0072】第10図,第12図を用いて基準データを
作成する方法を説明する。
【0073】第10図は、ディスク520内における基
準データの記憶フォーマットを示す。基準データは、基
準となるワーク(断線や短絡がないことが確認され、ボ
ンディングパッドやピンパッドが比較的正確に設けられ
たパッケージ)を用いて行った「なぞり検査」の結果に
得たデータを言う。
【0074】同図において、時刻t1,時刻t2,時刻
t3,…はサンプリング時刻であり、PDnはピンパッ
ドの各ランド上において検出された信号である。波形成
形器510はPPで検出された信号を“0”または
“1”の信号に変換する。
【0075】第11図は、基準データPDMの生成方法
を説明する。尚、第11図では、説明を具体的にするた
めに、パッケージ100として、ボンディングパッドの
ランドBP1, BP2, BP3と1対1で接続されたピ
ンパッドPP1, PP2, PP3を有するあるパッケー
ジ(第12図参照)を用いて、ピン402をBP102
(BP1, BP2, BP3)上をなぞらせていった場合
における、これらピンパッドPP1, PP2, PP3に
おいて検出された信号PD-Mの変化を示す。ディスク
520は、このようにして得られた信号データを記憶す
る。
【0076】ピンパッドにおける信号データのサンプリ
ングは、第11図に示すように、Δtの一定時間幅の間
隔で行う。サンプリングに際して、コントローラ500
は、プローブユニット400は(従って、ピン402
も)等速度運動(速度VC)を行うようにXYステージ
250を制御する。即ち、Δt時間に、プローブユニッ
ト400のピン402がX方向にΔX、Y方向にΔYだ
け移動すると、 ΔX↑2+ΔY↑2= VC・Δt …(1) が成立する(但し、↑はN乗を表わす。以下同様)。プ
ローブ400はΔt時間をかけて所定距離移動するとて
いしして、全ピンパッドPPにおけるサンプリングを行
う。
【0077】プローブ400の移動速度(VC)は平均
速度である。即ち、ピンパッドの全てのPPから信号を
サンプリングするのに要する期間では、プローブ400
を移動させるべきではない。上記期間でプローブ400
を移動させると、PP群の先頭もしくは最終のPPをサ
ンプリングするタイミングが、プローブ400のピン4
02がBP外を摺動するタイミングと一致するかも知れ
ないからである。従って、PPでの信号サンプリング
は、プローブ400の移動が行われていないときに行う
ようにする。従って、移動速度VCは、プローブ400
を距離Lだけ移動させるのに要する時間をΔt、プロー
ブ400を移動させないで全PPをサンプリングするの
に要する時間をΔtsとすると、 L=VC・(Δt+Δts) …(2) である。
【0078】次に、第13図のフローチャートを参照し
て、基準データを記憶する制御手順を説明する。第13
図の制御手順は、ユーザが基準のワークパッケージをピ
ンボード245上に載置し、ピンボード230を上から
降下させて、基準のワークを固定した後に、不図示のス
タートスイッチを押すことにより行う。
【0079】第13図のステップS2では、カメラ30
0を操作して、BP102の画像を取り込み、所定の画
像処理を行って、基準マーク(即ち、先頭のボンディン
グパッドの位置)を検出する。基準マークについては第
4図に関連して説明した。
【0080】ステップS4では、その検出したマークの
位置にプローブユニット400を移動するために、XY
ステージ250のX軸モータ及びY軸モータを駆動す
る。ステップS6では、Z軸モータを駆動してプローブ
ユニット400を降下させて、ピン402を先頭のボン
ディングパッドに接触させる。ステップS8では タイ
マtを初期化し、ステップS10でX軸モータ及びY軸
モータを駆動して速度VCによる等速度運動を開始させ
る。
【0081】ステップS14では、一定期間Δtが経過
する毎に、ステップS8から現時点までの経過時間t並
びに全PPにおいて検出された信号の値を、ディスク5
20に記憶する。
【0082】最後のBPの位置はステップS2において
検出されている。ステップS16で、プローブユニット
400が、その最後のBPを超えたならば動作を終了す
る。これにより、ディスク520には、第10図に示さ
れたような基準信号データが記憶されたことになる。
【0083】次に、実際のワークに対してなぞり操作を
行って、検出された信号(測定信号)PDLとディスク
520に記憶されている基準信号PDMとを比較するこ
とによる、故障状態の検出方法について詳細に説明す
る。
【0084】基準ワークを用いて基準信号PDM620
を予めディスク520に記憶ておいていた場合におい
て、この基準信号PDM620に対して、第14図に示
すような、若干遅い信号PDL621または若干早い信
号PDL622とが検出された場合を想定する。
【0085】第1実施形態では、2つの信号(基準信号
と測定信号)を比較するに際して、より早く“1”が検
出された方の信号を基準にして、検出された方の信号の
“0”から“1”への変化点からΔτ時間の時刻におい
て、両信号の値が共に同じ値ならば、測定信号は正常で
あると判断する。第14図の例において、信号621
(基準信号PDM620に対して遅れている)が検出さ
れたならば、基準信号PDM620の“0”から“1”
への変化時点からΔτ時間経過後の時刻623におい
て、実測信号PDLはPDMと同じくハイであるから、測
定信号は正常である(即ち、断線は無い)。同じく、信
号622(基準信号PDM620よりも早い)が検出さ
れたならば、実測信号PDL622の“0”から“1”
への変化時点からΔτ時間経過後の時刻624におい
て、実測信号PDLはPDMと同じくハイであるから、測
定信号は正常である(即ち、断線は無い)。
【0086】このように、いずれか早く発生した“0”
から“1”への変化点から更にΔτ時間後の時刻におけ
る両信号の値同士を比較することにより、BPの設定位
置のバラツキを補償しながら、断線・短絡の判定をする
ことができる。
【0087】第15A図は、第1実施形態にかかる断線
の検出の原理を説明する。断線がある場合は、測定信号
PDLはハイとならないので、基準信号PDMにおいて
“0”から“1”への変化を検出することになる。第1
5A図の例において、基準信号PDMの変化点からΔτ
時間後における測定信号PDLは“0”である(この
時、基準信号PDMは“1”)ので、断線を確実に検出
することができる。
【0088】一方、短絡がある場合には、第15B図に
示すように、基準信号PDMは“0”でありながら、測
定信号PDLにおいて“0”から“1”に変化を検出す
る。測定信号PDLの変化点からΔτ時間後における基
準信号PDM622は“0”である(この時、基準信号
PDMは“0”)ので、短絡を確実に検出することがで
きる。
【0089】第1実施形態のなぞり方法は、幅が狭いよ
うな不良ボンディングパッドでも断線、短絡の判定を可
能にする。例えば第16図において、基準ワーク620
に比して幅が狭いBPは狭い幅のPDL1信号630を
生成する。この場合でも、測定信号630L1のリーデ
ィングエッジ631が、基準信号PDM620のリーデ
ィングエッジから時間幅Δτだけ経過した位置632よ
りも前にあるために、このBPは断線及び短絡のないボ
ンディングパッドであると確認することができる。
【0090】一方、極端に間隔の狭いBPは将来的に断
線するおそれがあるので好ましくない。第1実施形態で
は、なぞり方式を採用しているので間接的にBPの幅を
検出することができる。BPの線幅の検出は、例えば、
測定信号PDLのリーディングエッジからトレーリング
エッジまでの時間幅を検出することにより達成される。
この方法により検出されたPDL信号の“1”の時間幅
と基準信号PDMの時間幅とを比較し、それらの比率
が、例えば、前者が後者の50%以下ならば不良と判定
するようにしても良い。例えば、第16図において、測
定信号PDL2632は、信号位置としては正常である
が、信号幅としては不良と判定されるべき信号である。
【0091】次に、なぞり検査における、正常不良の判
定手順を詳細に説明する。
【0092】第17図は短絡・断線を検出する制御手順
を示すフローチャートである。第17図のステップS2
0〜ステップS28は、基準信号データを記録するとき
の制御手順(第13図)のステップS2〜ステップS1
0と同じである。即ち、先端のBPから等速度でなぞり
走査を開始する。
【0093】ステップS30では、サンプリング間隔時
間Δtの経過を監視する。Δt時間が経過すると、ステ
ップS32で、ステップS20からの経過時間tXと、
この時刻tXにおける全てのPPで検出された測定信号
PDLを全て読み取る。時間tXと測定信号PDLとは、
ディスク520もしくはメモリ540に一時的に記憶さ
れる。ステップS34では、経過時間tXに対応する基
準信号PDMを、時間幅−Δτ〜+Δτの範囲でディス
ク520から読み出す。即ち、ディスク520に記憶さ
れている基準信号PDMのうち、 tX−Δτ〜 tX+Δτ の範囲の信号が読み出される。尚、ステップS34で
は、必要性に応じて、ディスク520またはメモリ54
0に一時的に記憶されていた測定信号PDLを tX−Δτ〜 tX の範囲で読み出す。ステップS36では、第14図〜第
16図で説明した手法により整合性のチェックを行う。
チェック結果はディスク520に記憶される。
【0094】ユーザは、検査後に、ディスク520に記
憶された検査結果を表示もしくは印刷し、これらを見
て、当該テストされたパッケージの良/不良を判断す
る。
【0095】〈第1実施形態の変形〉 :第1実施形態では、ボンディングパッドの各ランド
に供給する信号は直流信号であった。従って、プローブ
ユニット400のピン402がBPに接触する度に、ピ
ンパッド上において直流のハイ/ロー信号が検出され
た。ここで、BPに供給する信号はパルス信号であって
も良い。この場合には、第18図に示すようなピンパッ
ド信号PDが検出される。 :前記第1実施形態では、プローブ400を、全ての
ピンパッドPPをサンプリングする期間では、移動を停
止させていた。本発明はこれに限定されず、 PPのサ
ンプリング期間においてもプローブ400を移動可能な
場合がある。例えば、BPの幅が比較的に大きいか、ま
たは、移動速度が比較的に遅いか、全てのPPをサンプ
リングする速度が極めて早い場合には、 PPのサンプ
リング期間においてプローブ400を移動させても、プ
ローブピン402がBPにある時間幅Δtに対するサン
プリング期間ΔPの比率が相対的に大きくなって、端部
にあるPPのサンプリングが、ピン402が特定のBP
に接触している時間帯から外れる確率が減るからであ
る。 :ディスク520に記憶されるデータは、所定長の
“1”データ(ボンディングパッドの幅による)と所定
長の“0”データ(BP群の長さによる)とを多く含む
ので、これらのランが最も効率よく符号化されるコード
を有するランレングス符号化により符号化するとデータ
量が効率的に圧縮される。 :上記実施形態では、基準のワークを用いて基準デー
タを作成していた。しかしながら、検査対象のワークに
おけるBPやPPの位置が既知である場合には、必ずし
も、基準ワークを用いた基準データの作成は必要ではな
い。 BPやPPの位置の他に、プローブの移動速度が
既知であれば、信号の発生パターンを予測することが可
能であるから、従って、検査が可能となる。 :第1実施形態では、信号PDの“0”から“1”へ
の変化を検出したことをもって、プローブ400がボン
ディングパッドBP上に接触したことを検出したと見な
した。本発明はこれに限定されない。第1実施形態で
は、等速移動するプローブ400を用いて基準ワークか
ら基準データを前もって作成することを前提としてい
た。換言すれば、基準データにおける経過時間と各BP
の位置とは不可分の関係にある。即ち、各BPについ
て、前もって信号PDをサンプリングする時刻を決めて
おくことができる。そこで、変形例として、第14図に
示した“0”から“1”への変化を検出することの代わ
りに、各BPについての信号PDのサンプリング時刻を
ファイルとして前もって作成しておくという手法を提案
する。 〈第2実施形態〉上記第1実施形態の検査装置は、基準
のワークを“なぞる”時のプローブ400の移動速度
と、実際のワークを“なぞる”時の速度との間で大きな
差があってはならないという条件を必要とするか、ある
いは、BPやPPの位置及びプローブ400の移動速度
が既知であることを前提としていた。これは、第1実施
形態では、各々のピンパッドPPで信号を検出してはじ
めて、対応するボンディングパッドBP及び導電経路が
特定されるので、検査対象のBPの位置は、上述したプ
ローブ操作から推定されるものであった。そのために、
回路のオープンがあり得る場合には、現在どの位置で信
号を供給しているのかを知ることが必須不可欠になる。
【0096】第2実施形態は、現在どのBPに信号を供
給しているのかを、簡単に検出することを可能にした検
査装置を提供する。
【0097】第19図は、第2実施形態の検査装置に用
いられるプローブ400Wの構成を示す。このプローブ
400Wは、第1実施形態のプローブ400を2つ連装
したもので、タングステン製のコイル406a,406
bを、これらコイル406a,406bにそれぞれ支え
られたピストン407a,407bと、これらのピスト
ン407a,407bのそれぞれの下部に設けられたプ
ローブピン402a,402bとを有する。
【0098】ピン402bにはワイヤ410b,端子4
05b,コイル406b,ピストン407bを介して信
号TMINが入力される。ピン402b がBP102に
接触することにより、ピン402aにおいて検出された
信号TMDETは、ピストン407a,コイル406a,
端子405a,ワイヤ410aを介して出力される。
【0099】ワイヤ410a,410bは共に第2実施
形態のコントローラに接続されている。即ち、ピン40
2a,402bが共にBP102上にあるときに、第2
実施形態のコントローラがワイヤ410bに信号TMIN
を送ると、その信号はワイヤ410aにおいてTMDET
として検出される。このために、ピン402aと402
bとの間の距離はBP102の幅よりも長くあってはな
らない。
【0100】第20図は、第2実施形態の検査システム
の構成を示す。同図において、第7図のシステムの構成
要素と同じものは同じ番号を有する。第7図のシステム
に比して、プローブが変更され、新たに波形成形器51
6及びラッチ517が追加されている。
【0101】第21図,第22図は、第2実施形態によ
る検査の原理を説明する。
【0102】第21図は、プローブ400Wが、あるB
P102に近づき、その後そのBP102を「なぞ
り」、その後に遠ざかるという過程を、横軸を基準マー
クからの移動距離に取って描いたものである。時刻t1
ではプローブがBPに接触していないので、信号TMDE
Tは検出されない。時刻t2では、プローブ400Wの
ピン402aはBPに接触しているものの、ピン402
bがBPに接触していないので、信号TMDETは検出さ
れない。時刻t3〜t4ではプローブ400Wの両ピン
402a,402bがBPに接触しているので、信号T
MDETが検出される。時刻t5〜t7ではプローブ40
0Wのピン402a,402bの双方もしくは一方がB
Pに接触していないで、信号TMDETは検出されない。
【0103】即ち、第2実施形態では、信号TMDETが
検出されるということは、それは必ずプローブ400W
の両ピン402a,402bが共にパッドBPに接触し
ているということである。両ピン402a,402bと
の間には断線の可能性があるような配線は存在しないか
らである。従って、プローブ400Wの移動と共に第2
1図に図示の信号TMDETが得られ、信号TMDETの
“1”の各位置はパッドBPの各々の位置に対応する。
【0104】第22図は、同じ信号TMDETを時間軸を
横軸にとって説明したものである。第2実施形態では、
信号TMDETの“0”から“1”への変化が検出されて
から、T/2時間後に、全てのPPにおいて信号PDを
サンプリングするものとする。ここで、Tは典型的な幅
Wを有する1つのパッドBPをなぞるのに要する時間幅
を表す。即ち、プローブ400Wの移動速度をVCとす
ると、 W= VC ・T であり、従って、信号TMDETが検出されてから約T/
2時間後には、プローブ400Wのピン402a,40
2bは共に、BPの中央近傍に位置していることにな
る。このようにサンプリング時間を設定することによ
り、ワーク基板上に形成されたBPの位置を厳密に知ら
ないでも、プローブ400がBP上に位置するタイミン
グを正確に検出することができる。
【0105】第23図は第2実施形態にかかるコントロ
ーラ500の制御手順を示す。
【0106】第23図のステップS50〜ステップS5
5は、第1実施形態のステップS20〜ステップS28
と同じである。
【0107】ステップS56で、電源513を介してピ
ン402bに信号TMINを印加する。この信号は、直流
信号でも、第18図のようなパルス状の信号であっても
良い。
【0108】ステップS58では信号TMDETの検出を
待つ。信号TMDETが検出されたならば、ステップS6
0において、時間T/2の経過を待つ。ステップS62
では、信号PD並びに経過時間tを読み取る。ステップ
S64では、ディスク520から、ステップS54から
の経過時間tに近い時刻の基準データPDMを読み取
る。ステップS66ではPPで読み取った信号PDと、
基準データPDMとを比較することにより不整合を検出
する。
【0109】このようにして、第2実施形態の検査装置
によれば、 プローブがBPに実際に接触しているタイ
ミングを正確に知ることができるので、 BPの正確な
位置を知る必要もなく、配線の短絡や断線を検査するこ
とができる。
【0110】尚、第2実施形態の検査装置でも、異なる
BPの検査を行うときは、プローブ400を回転させ
る。
【0111】〈第2実施形態の変形〉上述の第2実施形
態では、短絡を検査するために基準データPDMを用い
た。しかしながら、第2実施形態では、プローブ部40
0Wに2つのピン402a,402bを設けることによ
り、プローブがBPに実際に接触しているタイミングを
正確に知ることができる。従って、短絡を検査する必要
がなく、断線のみを検査することで十分な検査装置に第
2実施形態の手法を適用すれば、基準データの生成およ
び記憶、更にはその基準データとの照合(ステップS6
6)は不要になる。
【0112】〈第3実施形態〉第1実施形態,第2実施
形態の検査装置は、パターン間のソリッドな短絡や断線
を検査するのに適する。ソリッドな短絡や断線とは修復
しない限り、そのまま短絡或いは断線状態が保たれるこ
とをいう。ソリッドな短絡や断線を検査のために、第
1,第2実施形態では、電源からプローブ400を介し
てBPに供給される信号の電圧レベルは5Vで十分であ
った。しかしながら、実際には、ソリッドな短絡や開放
に比して、パターン間で、例えば、10Ω〜100MΩ
の範囲で、いわば、半分短絡し半分オープンしているよ
うな状態(以下、「半短絡状態」と呼ぶ)にあることも
比較的に多い。このような状態を看過された電子回路で
は間欠的な故障が発生する。第3実施形態は、この半短
絡状態の検査を、第1実施形態や第2実施形態の方式に
従ったソリッドな短絡や開放の検査と同時に行ってしま
おうというものである 第24A図は、半短絡状態にある2本のリード線を示
す。半短絡状態は、通常大きな電流を流すと、その部分
が高抵抗状態に変化して、所謂「良品化」することが知
られている。従来では、第24A図に示す絶縁検査工程
で、BP若しくはPPに100V程度の電圧を印加して
いた。100Vを印加してワークを「良品化」した後
に、第24A図の絶縁検査のステージとは別のステージ
で、第24B図に示すように、5Vの信号を印加して、
パターン或いはパターン間のソリッドな短絡やオープン
の検査を行っていた。絶縁検査とソリッドな断線の検査
とを別のステージで行うのは、夫々の検査で印加する信
号の電圧値が異なるからである。
【0113】第3実施形態は、1つのステージで、「半
短絡状態」(絶縁不良)の検査とソリッドな短絡/オー
プンの検査とを行うというものである。
【0114】第3実施形態の検査装置の構成は、第1実
施形態,第2実施形態の検査装置と基本的には異なると
ころはない。従って、一本ピンのプローブ400を用い
るのであれば第7図のシステム構成を、2本ピンのプロ
ーブ400Wを用いるのであれば、第20図のシステム
構成を流用できる。
【0115】第25図は、第3実施形態の検査装置を、
第7図もしくは第20図のシステムを流用する場合に、
第7図もしくは第20図の波形成形器510に替えて差
し替えるべき波形成形器の構成を示す。第25図におい
て、700-1〜700-nはn個の増幅器を示し、各増幅
器は夫々の圧接ピン231に接続されている。即ち、圧
接ピン231が検出した各PPにおける信号は増幅器7
00が増幅する。増幅器700-1〜700-nの各々に
は、負荷抵抗RO1〜ROnが夫々接続されている。増幅
器700-1〜700-nの各々の出力はコンパレータ71
0-1〜710-n夫々の一方の端子に接続されている。各
コンパレータの他の端子には、所定の閾値電圧VTHが印
加される。従って、PPで検出された信号の増幅値が閾
値VTHよりも高いならば、ラッチ512には“1”が記
憶される。
【0116】尚、後述する理由によって、第3実施形態
では、プローブ400を介してBPに印加される信号の
尖頭値は100Vとする。
【0117】第26図は、説明の簡略化上、2組のBP
とPPとが夫々接続されているワークを第3実施形態の
検査装置が検査する原理を示す。即ち、同ワーク内で
は、BP1とPP1、 BP2とPP2がセラミックパッケ
ージ内でパターン(750,751)により接続されて
いる。パターン750と751とは、抵抗値100MΩ
以上で絶縁されていなくてはならない。
【0118】第1実施形態あるいは第2実施形態の「な
ぞり方式」のプローブ400(あるいは400W)を第
3実施形態の検査装置に適用すると、第26図に示すよ
うにプローブ400が例えばBP1上にあるときには、
PP2の増幅器700-2の出力端子に出力される信号の
電圧値VX2は、 VX2=G×V0/(RX/R02+1) …(3) となる。但し、Gは増幅器700の増幅率、RXはパタ
ーン750,751間の絶縁抵抗値、RO2はPP2の負
荷抵抗(終端抵抗)である。絶縁が十分であれば、 RX
>>RO2であるから、(3)式は、 VX2=G×(V0×R02)/RX …(4) となる。
【0119】本実施形態では、RXが100MΩ以上で
あればパターン間の絶縁が十分であるとする。従って、
RX=100MΩとする。また、前述したように、半短
絡状態(例えば抵抗値100KΩ)を“良品化”するに
は1mAの電流を流す必要があるので、V0は約100
V(=10↑−3×100×10↑3)に設定する必要
がある。また、本実施形態の対象とするPGAワークで
はノイズレベルが数十mVに達する。このようなノイズ
に対して十分なSN比を得るためにはVX2は1V程度が
好ましい。すると、終端抵抗RO2は10KΩ(=100
×10↑6÷100÷100)が適当である。
【0120】本実施形態が対象とするワークの絶縁抵抗
の公称値が100MΩであるとすると、第3実施形態で
は、パターン間の抵抗値が100MΩよりも下がれば、
VX2は1V未満に変化する。反対に、パターン間の抵抗
値が100MΩよりも上がれば、VX2は1V以上に変化
する。従って、コンパレータ710に入力される閾値V
THは、G=100,RX=100MΩ,RO=10KΩの
条件の下では約1Vが適当である。
【0121】第26図を用いて、第3実施形態に従った
ところの、パターンの断線及びパターンの半短絡を検出
する手法の原理を説明する。第25図の検査システムに
おいて、VTH=1v、G=100, RO=10KΩに設
定されているとする。また、増幅器700の入力ダイナ
ミックレンジは0〜100vであるとする。
【0122】先ず、第26図において、BP1とPP1と
の間において断線がなく、パターン750と751の間
に半短絡(及び短絡)がない場合を説明する。
【0123】この場合には、プローブ400がBP1上
にあるときには、 BP1に対応する増幅器700-1には
約100Vの信号が入力され、従って、VX1>1vとな
ってコンパレータ710-1の出力はハイとなる。即ち、
PD1信号はハイと検出されて、 BP1とPP1との間に
おいて断線がないことが確認される。また、BP2には
プローブ400から信号が印加されていないから、パタ
ーン750と751の間に半短絡(或いは短絡)がない
限り、VX2<1vが検出されてコンパレータ710-2の
出力はローとなる。即ち、パターン750と751の間
に半短絡がないことが確認される。
【0124】他方、 BP1とPP1との間において断線
がないものの、パターン750と751の間に半短絡が
ある場合には、コンパレータ710-1の出力はハイであ
るものの、PP2において、プローブ400からの10
0vの信号からのリークが現れて、VX2>1vとなり、
コンパレータ710-2の出力はハイとなる。これによ
り、パターン750と751の間に半短絡があることが
確認される。
【0125】即ち、第3実施形態の手法は、 :互いに配線パターンによって接続された1つのBP
と1つまたは複数のPPの間において断線の有無を調べ
るときは、検査対象のBP側に信号を印加し、対応する
その1つまたは複数のPPで信号PDを検出する。この
信号PDがハイの時は断線がないと判断され、ローの時
は断線があると判断される。 :2つのパターン間で短絡の有無を検査するときは、
一方のパターンに接続されたBPにプローブ400から
信号を印加し、他方のパターンに接続されたPPにおい
て信号PDを検出する。この信号がローの時はその2つ
のパターン間に短絡がないと判断され、ハイの時は短絡
(半短絡)があると判断される。
【0126】第3実施形態では、検査対象のワークにお
けるパターンの配線情報が必要である。このファイルを
配線情報と呼ぶ。例えば、第27図のようなパターンを
有するワークを例に取ると、その配線情報ファイルは第
28図のような構成を有する。即ち、配線情報ファイル
は、各々BP毎に1つのレコードを有し、各レコード
は、そのBPについて、パターン間の短絡(半短絡を含
む)をチェックするためにサンプルすべきPPを特定す
るフィールド800と、パターンの断線をチェックする
ためにサンプルするPPを特定するフィールド801と
を有する。例えば、第27図の例では、BP1はPP1,
PP2にのみ接続されているので、BP1についてのフィ
ールド800は、短絡をチェックすべきPPとしてデー
タ“PP3,PP4”を含み、フィールド801は断線を
チェックすべきPPとしてデータ“PP1,PP2”を含
む。即ち、BP1についての短絡をチェックすべき時
は、パッドPP3,PP4での信号PD3,PD4をサンプ
ルして、 PD3,PD4の一方若しくは両方がハイと検
出されたならば、BP1と、PD3,PD4の一方若しく
は両方とのあいだにおいて短絡があることが分かる。ま
た、 BP1についての断線をチェックすべき時は、パッ
ドPP1,PP2での信号PD1,PD2をサンプルして、
PD1,PD2の一方若しくは両方がローと検出された
ならば、BP1と、PD1,PD2の一方若しくは両方と
の間において断線があることが分かる。
【0127】第29図は第3実施形態の制御手順のフロ
ーチャートを示す。
【0128】ステップS80では検査を開始すべきパッ
ドを示す基準マークを画像処理技術で検出する。ステッ
プS82では基準マークの付された開始パッドの位置に
プローブ400(第3実施形態におけるプローブは、第
1実施形態のプローブ400及び第2実施形態のプロー
ブ400Wを含む)を移動し、ステップS84でプロー
ブを開始パッド上に降下させて、ステップS86で経過
時間レジスタtをクリアして、ステップS88では等速
度でプローブを移動する。ステップS88では、プロー
ブ400に検査信号(尖頭値100v)を印加する。
【0129】第3実施形態でも、時間レジスタtの値
(第1実施形態と同じ)または信号BPのリターン信号
TMDET(第2実施形態)によって、コントローラ50
0は現在どの位置のBP上にプローブがあるかを知るこ
とができる。そこで、ステップS92で、プローブ40
0がパッドBP上にあるか否かを、BP状にあるならば
どのパッドBPn上にあるかを経過時間tによって判断
する。そして、ステップS94において、BPnに対応
する配線情報ファイルのレコード800,801を読み
取る。ステップS96では、レコード801の内容から
断線チェックするための1つまたは複数のピンパッドP
Pを特定し、そのパッドPPにおける信号PDを検出し
て断線チェックを行う。ステップS98では、レコード
800の内容から短絡チェックするための1つまたは複
数のピンパッドPPを特定し、そのパッドPPにおける
信号PDを検出して短絡チェックを行う。
【0130】以上説明したように、第3実施形態の検査
装置では、パターンの断線の検出及びパターン間の短絡
状態の検出が一回のなぞり操作によって一度に達成され
る。しかも、パッドBPに印加する信号の電圧値を10
0Vと高く設定することにより、SN比の向上と、所謂
良品化を同時に達成することができる。
【0131】〈第3実施形態の変形〉上記第3実施形態
では、使用されるコンパレータ710は、入力信号のダ
イナミックレンジが広いものが必要であった。このよう
なコンパレータは高価である。そこで、第30図のよう
な変形例を提案する。
【0132】第30図に示された変形例は、断線チェッ
クを専用に行うためのコンパレータ(IC1)と絶縁不
良チェック用のコンパレータ(IC3)とを別々に設け
る点に特徴がある。コンパレータ(IC1)の出力とコ
ンパレータ(IC3)の出力とは夫々付勢端子付きのド
ライバゲート900a,900bに入力される。付勢端
子に入力される信号がハイの時(付勢されないとき)
は、コンパレータの出力はハイインピーダンスダンス状
態になるものとする。即ち、コントローラ500は、付
勢信号の値を制御することにより、コンパレータの出力
を選ぶ、即ち、断線チェックを行うべきか短絡チェック
を行うべきかを制御する。
【0133】先ず断線チェックを行う回路について説明
する。断線がない場合には、プローブ400を介して電
圧100Vが印加されると、ピンパッド101,圧接ピ
ン231を介して、抵抗R4(100kΩ)に最大10
0Vの電圧が検出される。この電圧値は抵抗R3(18
kΩ)により分圧され、さらに、ツエナーダイオードD
1によりクランプされ、コンパレータIC1の入力端子に
おいて、約5.6Vにまで下げられる。コンパレータI
C1の閾値電圧Th1は、このコンパレータの+端子に約
5.6Vの電圧が検出されたときにハイの信号を出力す
るように設定される。
【0134】パターンに断線もしくは抵抗があった場合
には、抵抗R3,R4により、コンパレータIC1の+入
力には5.6V未満の電圧が印加されるので、コンパレ
ータIC1の出力はローとなり、断線(または半断線状
態)が検出される。
【0135】次ぎに、絶縁不良チェック(短絡チェッ
ク)を行う回路について説明する。抵抗R1,R2は分圧
回路を構成し、IC2は増幅器として機能する。絶縁テ
ストにおいてプローブ400を介して100Vという高
電圧が印加されても、そのパターンが絶縁良好(絶縁抵
抗が100MΩ)の場合には、抵抗R1において検出さ
れる電圧値はかなり小さくなる。増幅器IC2はこの微
弱な電圧を増幅する。
【0136】この変形例では、第29図の制御手順を用
いた場合には、ステップS96でコンパレータ900a
を消勢しながらコンパレータ900bを付勢して断線テ
ストの結果を信号PDとして収集し、ステップS98で
コンパレータ900aを付勢しながらコンパレータ90
0bを消勢して絶縁テストの結果を信号PDとして収集
する
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
少ないプローブを具備しているにも関わらず、電子回路
基板内に或いはその上に形成された複数の導体パターン
の、例えば断線や短絡を検査する検査装置及び検査プロ
ーブ及び検査方法の提供が実現する。
【0137】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が対象とする電子回路基板の一例である
PGAパッケージの斜視図である。
【図2】図1のパッケージの一部拡大図である。
【図3】本発明を適用した第1実施形態の検査装置シス
テムの全体構成を示す図である。
【図4】第1実施形態の検査装置システムの一部を拡大
して表した模式図である。
【図5】第1実施形態の検査装置に用いられる検査用プ
ローブの構成を示す断面図である。
【図6】本発明の第1実施形態〜第3実施形態の検査装
置が検査動作を行うときのプローブの軌跡を示す図であ
る。
【図7】第1実施形態の検査装置の制御系の構成を示す
ブロック図である。
【図8】第1実施形態の装置と、その検査対象であるP
GAパッケージとの接続関係を示す図である。
【図9】図8のパッケージを検査したときに第1実施形
態の検査装置が検出した信号を示すタイミングチャート
である。
【図10】第1実施形態において、検出した信号PDの
記憶形態を説明する図である。
【図11】第1実施形態の信号検出動作の原理を説明す
る図である。
【図12】第1実施形態の信号検出動作の原理を説明す
る図である。
【図13】第1実施形態の検査装置において、基準信号
データを収集する制御手順を示すフローチャートであ
る。
【図14】第1実施形態の検査装置の不良個所検出の原
理を説明する図である。
【図15A】第1実施形態の検査装置の不良個所検出の
原理を説明する図である。
【図15B】第1実施形態の検査装置の不良個所検出の
原理を説明する図である。
【図16】第1実施形態の検査装置の不良個所検出の原
理を説明する図である。
【図17】第1実施形態の検査装置のワークの基板を検
査するときの制御手順を示すフローチャートである。
【図18】第1実施形態〜第3実施形態の検査装置にお
いて用いられる電気信号の他の例を示すタイミングチャ
ートである。
【図19】第2実施形態の検査装置に用いられる検査用
プローブの構成を示す断面図である。
【図20】第2実施形態の検査装置の制御系のシステム
構成を示すブロック図である。
【図21】第2実施形態の検査プローブの動作を示すタ
イミングチャートである。
【図22】第2実施形態の検査プローブの動作を示すタ
イミングチャートである。
【図23】第2実施形態の制御手順を示すフローチャー
トである。
【図24A】第3実施形態の検査装置が対象とする不良
を説明する図である。
【図24B】第3実施形態の検査装置が対象とする不良
を説明する図である。
【図25】第3実施形態の検査装置の第1実施形態装置
に対する変更分を示すブロック図である。
【図26】第3実施形態の原理を説明する図である。
【図27】第3実施形態の検査対象のPGAパッケージ
の配線パターンを説明する図である。
【図28】第3実施形態に用いられるパッケージの配線
関係を記憶する1形態を示す図である。
【図29】第3実施形態の制御手順を示すフローチャー
トである。
【図30】第3実施形態の変形例の構成を示す図であ
る。
【符号の説明】
100 PGAパッケージ 101 ピンパッド(PP) 102 ボンディングパッド(BP) 103 リード線 104 多層セラミック基板 105 LSIチップ 201 ハンド 202,203,204,205 モータ 210 ベルト 220 上側基台 230 上側ピンボード 231,241 圧接ピン 240 下側基台 245 下側ピンボード 250 XYステージ 300 カメラ 400 プローブユニット 402 接触ピン(プローブピン) 403 シリンダ 405 端子 406 コイル 407 ピストン 410 リード線 500 コントローラ

Claims (55)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1グループの複数の端子と、第2グル
    ープの複数の端子と、前記第1グループの複数の端子と
    前記第2グループの複数の端子との間を電気的に接続す
    る複数の導体パターンとを有する電子回路基板につい
    て、前記複数の導体パターンの良否を判定する検査装置
    であって、 前記電子回路基板に接触する第1の接触ピンを1つ有す
    る第1のプローブと、前記第1のプローブまたは前記電
    子回路基板のいずれか一方を、前記第1の接触ピンが前
    記電子回路基板の表面から離れることなく、且つ、略直
    線状に形成された前記第1グループの複数の端子に沿っ
    て移動させる移動手段と、 前記第1のプローブの前記第1の接触ピンに、識別可能
    な第1の電気信号を供給する供給手段と、 前記第2グループの複数の端子の夫々に現れる第2の電
    気信号をモニタするモニタ手段と、 前記モニタ手段によるモニタ結果に基づいて、前記複数
    の導体パターンの良否を判定する判定手段と、を備える
    ことを特徴とする検査装置。
  2. 【請求項2】 前記判定手段は、前記モニタ手段による
    モニタ結果に基づいて、前記第1グループの複数の端子
    中の、前記供給手段によって前記第1の電気信号を印加
    された端子を同定する同定手段を有し、前記同定手段に
    よって同定された端子に導体パターンを介して接続され
    た前記第2グループ中の1つまたは複数の端子にて前記
    モニタ手段により検出された第2の電気信号に基づい
    て、前記導体パターンの良否を判定することを特徴とす
    る請求項1記載の検査装置。
  3. 【請求項3】 更に、前記第1グループの複数の端子と
    前記第2グループの複数の端子との間の前記複数の導体
    パターンによる接続関係を記憶する第1の記憶手段を備
    え、前記判定手段は、前記移動手段により前記第1のプ
    ローブの前記第1の接触ピンが前記第1グループの1つ
    の端子の上に移動してきたときに、前記第2グループ中
    の、前記1つの端子に接続された特定の端子を前記記憶
    手段から特定し、特定された端子について前記検出手段
    を介して検出された第2の電気信号に基づいて、前記1
    つの端子と前記特定された端子間の導体パターンの良否
    を判断することを特徴とする請求項1記載の検査装置。
  4. 【請求項4】 更に、前記第1のプローブの前記第1の
    接触ピンに近接した位置に設けられた第2の接触ピンを
    有する第2のプローブを備え、前記同定手段は、前記第
    1のプローブから前記第1の接触ピンを介して前記第1
    のグループのある端子に印加された前記第1の電気信号
    を前記第2のプローブの前記第2の接触ピンを介して検
    出された第3の電気信号に基づいて、前記ある端子を同
    定することを特徴とする請求項2記載の検査装置。
  5. 【請求項5】 前記第1プローブと第2のプローブは共
    通の本体を有し、この本体の下部に前記第1と第2の接
    触ピンを有することを特徴とする請求項4記載の検査装
    置。
  6. 【請求項6】 前記第1の接触ピンと第2の接触ピンと
    の離間距離は1つの端子の幅未満に設定されていること
    を特徴とする請求項4記載の検査装置。
  7. 【請求項7】 前記同定手段は、検査を開始した時点か
    らの経過時刻に基づいて、前記第1の接触ピンが接触し
    ている端子を同定することを特徴とする請求項2記載の
    検査装置。
  8. 【請求項8】 前記移動手段は、 前記電子回路基板を固定する手段と、 前記第1のプローブを水平面内で移動するモータと、を
    備えることを特徴とする請求項1記載の検査装置。
  9. 【請求項9】 更に、前記移動手段は、前記第1のプロ
    ーブを垂直方向に移動するモータを備えることを特徴と
    する請求項8記載の検査装置。
  10. 【請求項10】 更に、前記移動手段は、前記第1のプ
    ローブをその軸周りに回転させるモータを備えることを
    特徴とする請求項8記載の検査装置。
  11. 【請求項11】 前記第1プローブの前記第1の接触ピ
    ンは、前記電子回路基板の前記面に対して傾けられて前
    記第1のプローブ上に設けられていることを特徴とする
    請求項1記載の検査装置。
  12. 【請求項12】 前記移動手段は、 前記第1のプローブの移動方向が変更されたときは、前
    記第1のプローブの本体を前記電子回路基板の前記面に
    垂直な軸の周りに回転させる手段を備え、これにより、
    前記第1のプローブの移動方向が変更される前における
    前記第1の接触ピンの前記面に対する方位角を、前記第
    1のプローブの移動方向が変更された後も保つことを特
    徴とする請求項11記載の検査装置。
  13. 【請求項13】 前記移動手段は、前記第1のプローブ
    を所定の速度で移動することを特徴とする請求項1記載
    の検査装置。
  14. 【請求項14】 前記移動手段は、前記第1のプローブ
    を等速度で移動することを特徴とする請求項13記載の
    検査装置。
  15. 【請求項15】 前記電子回路基板に対応する端子及び
    導体パターンを有するところの基準基板の上を前記第1
    のプローブを前記所定の速度で移動させる手段と、 前記第1のプローブが前記基準基板上を移動される過程
    で、前記第2のグループの複数の端子に現れた電気信号
    を基準信号データとして記憶する第2の記憶手段とを備
    え、前記判定手段は、前記モニタ手段によって得られた
    前記第2の電気信号を前記第2の記憶手段から読み出さ
    れた基準信号データと比較することを特徴とする請求項
    13記載の検査装置。
  16. 【請求項16】 前記判定手段は、経過時間に従って前
    記第2の記憶手段から目的の基準信号データを検索する
    ことを特徴とする請求項15記載の検査装置。
  17. 【請求項17】 前記判定手段は、 前記移動手段により前記第1のプローブの前記第1の接
    触ピンが前記第1グループのいずれか1つの端子に接触
    していることを検出する手段と、 前記第2グループ中の、前記いずれか1つの端子に接続
    された第1の端子と、前記いずれか1つの端子に接続さ
    れていない第2の端子とを、前記記憶手段から読み出し
    た接続関係に基づいて、特定する手段と、 前記第1の端子にて検出された第2の電気信号に基づい
    て、前記いずれか1つの端子と前記第1の端子との間の
    導体パターンの断線を判定する手段と、 前記第2の端子にて検出された第2の電気信号に基づい
    て、前記いずれか1つの端子と前記第2の端子との間の
    導体パターンの短絡を判定する手段と、を備えることを
    特徴とする請求項3記載の検査装置。
  18. 【請求項18】 前記第1の電気信号は所定の電圧値を
    有することにより、識別可能であることを特徴とする請
    求項1記載の検査装置。
  19. 【請求項19】 前記第1の電気信号は所定の繰り返し
    パターンを有することにより、識別可能であることを特
    徴とする請求項1記載の検査装置。
  20. 【請求項20】 前記モニタ手段は、前記第2のグルー
    プの複数の端子にて検出される電気信号の値が大きく変
    化した時点から所定の時間後の検出信号を前記第2の電
    気信号としてサンプリングすることを特徴とする請求項
    1記載の検査装置。
  21. 【請求項21】 前記第1のプローブは、前記第1の接
    触ピンを前記回路基板に対して押しつける手段を備える
    ことを特徴とする請求項1記載の検査装置。
  22. 【請求項22】 前記押し付け手段は、前記第1のプロ
    ーブ内に設けられた上下方向に移動自在な部材であっ
    て、前記接触ピンが取り付けられた移動自在部材を有す
    ることを特徴とする請求項21記載の検査装置。
  23. 【請求項23】 前記押し付け手段は、前記第1のプロ
    ーブ内に設けられ、前記接触ピンをした方向に付勢する
    コイル上のスプリングを有することを特徴とする請求項
    21記載の検査装置。
  24. 【請求項24】 電子回路基板の上もしくは内部に形成
    された導体パターンの良否を判定する検査装置であっ
    て、 電子回路基板に接触する接触ピンを有するプローブと、 前記プローブまたは前記電子回路基板のいずれか一方
    を、前記プローブの前記接触ピンが前記電子回路基板の
    表面から離れることなく、且つ、前記電子回路基板の前
    記表面に略平行な1つの直線に沿って移動させる移動手
    段と、 前記接触ピンに対して、識別可能な電気信号を印加する
    印加手段と、を備えることを特徴とする検査装置。
  25. 【請求項25】 電子回路基板を検査するのに用いられ
    る検査プローブであって、 信号を入力するための信号端子を有した電気的に絶縁性
    のシリンダと、 このシリンダ内で摺動自在に動く導電性ピストンと、 前記導電性ピストンを前記シリンダに弾性的に懸架する
    ために、一端が前記信号端子に接続され、他端が前記導
    電性ピストンの一部に接続された導電性の懸架手段と、 前記電子回路基板の表面に接触するために前記導電性の
    ピストンに設けられた第1の接触ピンと、を備えること
    を特徴とする検査プローブ。
  26. 【請求項26】 前記接触ピンは、前記ピストンの摺動
    方向に対して傾けられて前記ピストン上に設けられてい
    ることを特徴とする請求項25記載の検査プローブ。
  27. 【請求項27】 前記懸架手段は、コイル状に巻かれた
    導線より構成されることを特徴とする請求項25記載の
    検査プローブ。
  28. 【請求項28】 電子回路基板を検査するための第1の
    プローブであって、信号を入力するための第1と第2の
    信号端子を有した電気的に絶縁性のシリンダと、 このシリンダ内で摺動自在に動き、互いに電気的に絶縁
    された第1の導電性ピストンと第2の導電性ピストン
    と、 前記第1の導電性ピストンを前記シリンダに弾性的に懸
    架するために、一端が前記一対の信号端子の一方に接続
    され、他端が前記第1の導電性ピストンの一部に接続さ
    れた導電性の第1の懸架手段と、 前記第2の導電性ピストンを前記シリンダに弾性的に懸
    架するために、一端が前記一対の信号端子の他方に接続
    され、他端が第2の導電性のピストンの一部に接続され
    た導電性の第2の懸架手段と、 前記電子回路基板の表面に接触するために、前記第1の
    導電性ピストンに設けられた第1の接触ピンと、 前記電子回路基板の表面に、前記第1の接触ピンから所
    定の距離を置いて接触するために、前記第2の導電性ピ
    ストンに設けられた第2の接触ピンと、を備えることを
    特徴とする検査プローブ。
  29. 【請求項29】 前記第1の接触ピンと第2の接触ピン
    との離間距離は、前記電子回路基板上に設けられた検査
    対象の導体パターンの幅未満に設定されていることを特
    徴とする請求項28記載の検査プローブ。
  30. 【請求項30】 前記第1の接触ピンと第2の接触ピン
    とは、この検査プローブが移動される方向に並べられて
    配置されていることを特徴とする請求項28記載の検査
    プローブ。
  31. 【請求項31】 前記懸架手段は、コイル状に巻かれた
    導線より構成されることを特徴とする請求項28記載の
    検査プローブ。
  32. 【請求項32】 第1グループの複数の端子と、第2グ
    ループの複数の端子と、前記第1グループの複数の端子
    と前記第2グループの複数の端子との間を電気的に接続
    する複数の導体パターンとを有する電子回路基板に対し
    て、識別可能な第1の電気信号を所定のプローブを介し
    て印加することにより、前記複数の導体パターンの良否
    を判定する検査方法であって、 前記プローブを、該プローブの先端が前記電子回路基板
    の表面から離れることなく、且つ、略直線状に形成され
    た前記第1グループの複数の端子に沿って移動させなが
    ら、前記プローブに識別可能な第1の電気信号を供給す
    る移動工程と、 前記プローブが前記第1グループの1つの端子に前記電
    気信号を供給している間に、前記第2グループの複数の
    端子の夫々に現れる第2の電気信号をモニタするモニタ
    工程と、 前記モニタ工程で得られた第2の電気信号に基づいて、
    前記複数の導体パターンの良否を判定する判定工程とを
    備えることを特徴とする検査方法。
  33. 【請求項33】 前記判定工程は、 前記モニタ工程で得られたモニタ結果に基づいて、前記
    第1グループの複数の端子中の前記第1の電気信号を印
    加された端子を同定する同定工程と、 前記同定工程にて同定された端子に導体パターンを介し
    て接続されている前記第2グループ中の1つまたは複数
    の端子で、前記モニタ工程にて検出された第2の電気信
    号に基づいて、前記導体パターンの良否を判定する工程
    とを備えることを特徴とする請求項32記載の検査方
    法。
  34. 【請求項34】 更に、前記第1グループの複数の端子
    と前記第2グループの複数の端子との間の前記複数の導
    体パターンによる接続関係を所定のメモリに記憶する記
    憶工程を有し、前記判定工程は、前記移動工程にて前記
    第1のプローブの前記第1の接触ピンが前記第1グルー
    プの1つの端子の上に移動してきたときに、前記第2グ
    ループ中の、前記1つの端子に接続された特定の端子を
    前記所定のメモリから特定し、特定された端子について
    前記モニタ工程にて検出された第2の電気信号に基づい
    て、前記1つの端子と前記特定された端子間の導体パタ
    ーンの良否を判断することを特徴とすることを特徴とす
    る請求項32記載の検査方法。
  35. 【請求項35】 前記移動工程では、前記第1のプロー
    ブと、前記第1のプローブの前記第1の接触ピンに近接
    した位置に設けられた第2の接触ピンを有する第2のプ
    ローブとが併せて用いられ、 前記同定工程では、前記第1のプローブから前記第1の
    接触ピンを介して前記第1のグループのある端子に印加
    された前記第1の電気信号を前記第2のプローブの前記
    第2の接触ピンを介して検出された第3の電気信号に基
    づいて、前記ある端子が同定されることを特徴とする請
    求項33記載の検査方法。
  36. 【請求項36】 前記同定工程では、検査を開始した時
    点からの経過時刻に基づいて、前記第1の接触ピンが接
    触している端子が同定されることを特徴とする請求項3
    3記載の検査方法。
  37. 【請求項37】 前記第1プローブの前記第1の接触ピ
    ンは、前記電子回路基板の前記面に対して傾けられて前
    記第1のプローブ上に設けられており、 前記移動工程では、前記第1のプローブの移動方向が変
    更されたときは、前記第1のプローブの本体が前記電子
    回路基板の前記面に垂直な軸の周りに回転されることに
    より、前記第1のプローブの移動方向が変更される前に
    おける前記第1の接触ピンの前記面に対する方位角が、
    前記第1のプローブの移動方向が変更された後も保たれ
    ることを特徴とする請求項32記載の検査方法。
  38. 【請求項38】 前記移動工程では、前記第1のプロー
    ブが所定の速度で移動されることを特徴とする請求項3
    2記載の検査方法。
  39. 【請求項39】 前記移動工程では、前記第1のプロー
    ブが等速度で移動されることを特徴とする請求項38記
    載の検査方法。
  40. 【請求項40】 前記電子回路基板に対応する端子及び
    導体パターンを有するところの基準基板の上を、前記第
    1のプローブを前記所定の速度で移動させる工程と、 前記第1のプローブが前記基準基板上を移動される過程
    で、前記第2のグループの複数の端子に現れた電気信号
    を基準信号データとして所定の第2のメモリに記憶する
    工程とを備え、前記モニタ工程にて得られた前記第2の
    電気信号を前記第2のメモリから読み出された基準信号
    データと比較することを特徴とする請求項38記載の検
    査方法。
  41. 【請求項41】 前記判定工程では、経過時間に従って
    前記第2のメモリから目的の基準信号データを検索する
    ことを特徴とする請求項40記載の検査方法。
  42. 【請求項42】 前記判定工程では、 前記第1のプローブの前記第1の接触ピンが前記第1グ
    ループのいずれか1つの端子に接触していることを検出
    する工程と、 前記第2グループ中の、前記いずれか1つの端子に接続
    された第1の端子と、前記いずれか1つの端子に接続さ
    れていない第2の端子とを、前記第2のメモリから読み
    出した接続関係に基づいて、特定する工程と、 前記第1の端子にて検出された第2の電気信号に基づい
    て、前記いずれか1つの端子と前記第1の端子との間の
    導体パターンの断線を判定する工程と、 前記第2の端子にて検出された第2の電気信号に基づい
    て、前記いずれか1つの端子と前記第2の端子との間の
    導体パターンの短絡を判定する工程と、を備えることを
    特徴とする請求項34記載の検査方法。
  43. 【請求項43】 前記第1の電気信号は所定の電圧値を
    有することにより、識別可能であることを特徴とする請
    求項32記載の検査方法。
  44. 【請求項44】 前記第1の電気信号は所定の繰り返し
    パターンを有することにより、識別可能であることを特
    徴とする請求項32記載の検査方法。
  45. 【請求項45】 前記モニタ工程では、前記第2のグル
    ープの複数の端子にて検出される電気信号の値が大きく
    変化した時点から所定の時間後の検出信号を前記第2の
    電気信号としてサンプリングすることを特徴とする請求
    項32記載の検査方法。
  46. 【請求項46】 前記移動工程において、前記第1のプ
    ローブの前記第1の接触ピンは前記回路基板に対して押
    しつけられることを特徴とする請求項32記載の検査方
    法。
  47. 【請求項47】 前記第1グループの複数の端子は、前
    記電子回路基板上で略直線状に並んで形成されており、 前記移動工程では、前記第1グループの複数の端子中の
    先頭の端子を特定する工程と、特定された先頭の端子か
    ら前記第1グループの複数の端子の並び方向に略一致す
    る方向に移動方向を決定する工程と、を含むことを特徴
    とする請求項32記載の検査方法。
  48. 【請求項48】 前記同定工程は、 ある時点で前記第1の端子に印加された電気信号と、そ
    の時点で前記第2のプローブの前記第2の接触ピンを介
    して検出されたリターン信号とを対比する工程と、 その両信号が略略一致しているときに、前記ある時点の
    時刻を記録する工程と、を含むことを特徴とする請求項
    34記載の検査方法。
  49. 【請求項49】 前記モニタ工程における、前記第2グ
    ループの複数の端子の全てに対して電気信号を拾う時間
    幅は、前記移動工程で前記第1の接触ピンが前記第1グ
    ループの複数の端子の1つの端子を通過するのに要する
    時間よりも短く設定されていることを特徴とする請求項
    32記載の検査方法。
  50. 【請求項50】 前記移動行程では、半短絡状態にある
    導体パターンを焼き切る程度の電流を印加する電圧を前
    記第1の電気信号に設定することを特徴とする請求項4
    2記載の検査方法。
  51. 【請求項51】 電子回路基板上に形成された複数の端
    子の位置を探索することにより前記電子回路基板を検査
    する検査方法であって、 プローブ上に所定の間隔だけ離間されて設けられた2つ
    の第1と第2の接触ピンを前記電子回路基板の表面に接
    触させる接触工程と、 前記2つの接触ピンが前記電子回路基板の前記表面との
    接触を保ち且つ前記表面に対して略平行に沿うように、
    プローブを前記電子回路基板上を移動させる移動工程
    と、 前記プローブを前記電子回路基板上で移動させる過程
    で、識別可能な電気信号を前記第1の接触ピンに印加し
    つつ、前記第2の接触ピンを介して前記電気信号のリタ
    ーン信号を検出する検出工程と、 検出されたリターン信号に基づいて、前記複数の端子の
    位置を同定する同定工程と、を備えることを特徴とする
    検査方法。
  52. 【請求項52】 前記複数の端子は前記電子回路基板上
    で略直線状に並んで形成され、 前記接触工程は、前記複数の端子中の先頭の端子を特定
    する工程を含み、 前記移動工程は、特定された先頭の端子から前記複数の
    端子の並び方向に略一致する方向に移動方向を決定する
    工程を含むことを特徴とする請求項51記載の検査方
    法。
  53. 【請求項53】 前記電気信号は所定の一定電圧レベル
    を有することを特徴とする請求項51記載の検査方法。
  54. 【請求項54】 前記電気信号は所定の繰り返しパター
    ンを有することを特徴とする請求項51記載の検査方
    法。
  55. 【請求項55】 前記同定工程は、 ある時点で前記第1の端子に印加された電気信号と、そ
    の時点で前記第2の端子で検出されたリターン信号とを
    対比する工程と、 その両信号が略一致しているときに、前記ある時点を時
    刻を記録する工程とを含むことを特徴とする請求項51
    記載の検査方法。
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