JPH09318299A - 射撃訓練装置 - Google Patents

射撃訓練装置

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JPH09318299A
JPH09318299A JP13672196A JP13672196A JPH09318299A JP H09318299 A JPH09318299 A JP H09318299A JP 13672196 A JP13672196 A JP 13672196A JP 13672196 A JP13672196 A JP 13672196A JP H09318299 A JPH09318299 A JP H09318299A
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shooting
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Morio Ito
守男 伊藤
Tetsuyuki Hiramatsu
徹之 平松
Hidetoshi Imaide
秀俊 今出
Yoshio Matsuo
宣雄 松尾
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    • F41WEAPONS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 射撃手の誤射によって発生する実弾による損
傷や破損を防止することができ、しかも跳弾を防止する
ことができる射撃訓練装置を提供する。 【解決手段】 標的台車9に標的支持柱8を介して標的
2を取り付け、この標的台車9は、例えば床下に複数設
けたコンクリートスラブ17に取り付ける移動用軌道1
1上にその両側を支持されて移動するようになってい
る。これにより、障害物が床上に存在しないようにする
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば警察官や自
衛官の実弾射撃訓練のために使用される射撃訓練装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術の射撃訓練装置は図6に示すご
とく、射撃手1が固定標的2に向かって、拳銃(または
小銃)3を用いて実弾4を固定標的2の目標点(照準
点)5へ正確に当てるように訓練するものである。
【0003】この射撃訓練装置において、瞬時の射撃判
断能力を向上させる目的で、固定標的2に隠顕動作を行
わせることがある。この隠顕動作とは図7に示すよう
に、固定標的2の標的支持柱8を中心に回転させ、固定
標的2が図7の状態aで示すように射撃手1に標的面を
見せたり、あるいは状態bで示すように射撃手1から標
的面を隠したりする動作を繰り返し行うことをいう。
【0004】この隠顕動作を行うため、標的支持柱8は
隠顕駆動装置6に係合している。なお、停弾堤7は、実
弾4による隠顕駆動装置6の損傷を防止するためと、隠
顕駆動装置6に直接実弾4が当たった場合、跳弾が生
じ、場合によっては跳弾によって射撃手1に危害を加え
る可能性があるため、あるいは射撃訓練装置の安全性を
確保するために設置されている。通常は実弾4が当たっ
て跳弾しないように材質としては木材を用いて製作され
ている。
【0005】ところが、このような従来技術の射撃訓練
装置においては、固定標的2が隠顕駆動装置6で隠顕動
作を行うものの、射撃手1と固定標的2の距離は一定で
あるため、例えば警察官に対して、凶器を持って射撃し
て来る犯人を想定した場合などのように、高度な射撃訓
練を行うことができない。
【0006】このため、固定標的2に代えて隠顕動作は
もちろんのこと、さらに射撃手1に対して標的が接近し
たり、もしくは遠ざかったりすることが出来る移動標的
2aを備えた射撃訓練装置が本出願人より提案されてい
る。
【0007】以下、先願技術の移動標的を備えた射撃訓
練装置を図8〜図10に示す。この先願技術の射撃訓練
装置は、移動標的2aの隠顕駆動装置を搭載した標的台
車9を射場床10の床下に配置し、標的台車9を移動用
軌道11に係合させ、標的台車9に結び付けたワイヤロ
ープ12を走行駆動装置13により牽引し、標的台車9
を移動用軌道11に沿って移動させることで、射撃手1
に移動標的2aを近づけたりまたは遠ざけたり、あるい
は隠顕動作も同時に行えるようにしたものである。
【0008】なお、図11はその射撃訓練装置を上方か
ら見た平面図(建屋天井側から床側を見た図)で、射撃
手1は移動標的2aに対して通常正対して射撃訓練を行
うため、射撃手1によっては実弾4が射場床10に設け
られた床間隙14に打ち込まれる可能性がある。
【0009】このような場合図12に示すように、移動
用軌道11は実弾4の被弾により損傷すると共に、弾丸
破砕(鉛)が軌道11上に付着し、移動用軌道11とし
ての機能が損なわれるという問題がある。
【0010】また一般に移動用軌道11は鋼製であるた
め、被弾した場合に跳弾が発生し、標的台車9を損傷す
る可能性と、射場内の安全性に問題がある。さらに標的
台車9の車輪の材質によっては、標的台車9の走行時の
騒音が大きく、訓練の支障となる。
【0011】また図10に示すごとく、移動標的2aの
中心から移動用軌道11の下端までの高さHに比して移
動用軌道11の幅Cが狭く、従って移動用軌道11の高
精度の加工と据え付けを行わないと、同図中A,Bで示
すように移動標的2aの横ゆれが生じやすいという欠点
がある。標的台車9の走行時に移動標的2aの横ゆれが
生じると、射撃訓練上、好ましくない。
【0012】また図12に示すように、標的台車9は、
監視用のITVカメラ15及び移動標的2aの標的照明
16を搭載しているが、 .ITVカメラ15及び標的照明16は射場床10の
床上に突出しており、日常の標的交換作業時に、作業員
がITVカメラ15や標的照明16を踏みつけたり蹴飛
ばしたりして損傷する可能性があると共に、上記作業の
邪魔になる。
【0013】.ITVカメラ15及び標的照明16は
図12に示すように、射場床10より床上へ突出してい
るので、実弾4によって直接被弾し、損傷するおそれが
ある。
【0014】.射場床10の床上に、移動標的2aと
標的支持柱8以外の損害物が位置することになり、「射
撃」という行為はメンタルな行為であり、射撃手1によ
っては圧迫感を受けるため好ましくない。このため、射
撃手1に意識されにくい標的照明16及びITVカメラ
15の設置が必要である。
【0015】.標的照明16は、標的支持柱8の近傍
から移動標的2aに対して照明光を投じるため、移動標
的2aの平面に対して斜め下方から照明光を投じる。こ
のため移動標的2aの上部と下部では図12の寸法A、
寸法Bに示すように距離が著しく異なるために、移動標
的2aの面の均一な明るさを得る上で問題がある。
【0016】さらに図10に示すように、従来技術の射
撃訓練装置では射場床10の存在は明示されているが、
射場床10と建屋基礎及び射場床10の支持構造につい
ては記載がない。かかる装置の場合、万一標的台車9が
走行不能となった場合、容易に標的台車9を床下から地
上に取り出せるようにしておく配慮が必要である、とい
う問題が残されている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術では、 (1)移動用軌道11が被弾により損傷し、移動用軌道
11としての機能が損なわれる可能性が大きい。 (2)移動用軌道11の横幅に比べて標的中心と軌道間
の高さが高いため、移動用軌道11の高精度な加工と据
え付けが要求される。またこれらの要求が満たされない
と、標的台車9の走行中標的の横ゆれが生じ、射撃訓練
の支障となる。 (3)標的台車走行時の騒音に対する配慮がなされてい
ない。 (4)移動用軌道11が被弾することにより跳弾が発生
し、床下の標的台車9を損傷すると共に、射撃訓練の安
全性に問題がある。 (5)標的照明16、ITVカメラ15において、 .標的の交換作業の邪魔になる。作業中損傷を受けや
すい。 .直接の被弾により損傷を受けやすい。 .射撃訓練において精神的圧迫となる。 .標的面の均一な明るさを得にくい。 (6)標的台車が故障した場合、あるいは他の理由で取
り出す必要がある場合、標的台車9を床下から取り出す
工夫がなされていない、 などの問題がある。
【0018】本発明の目的は、これらの問題を解決し、
射撃手の誤射によって発生する実弾による損傷や破損を
防止することができ、しかも跳弾を防止することができ
る射撃訓練装置を提供するにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記課題のうち、 (1)移動用軌道が直接被弾する点に対しては、移動用
軌道を1本とし、射場床間隙の下に設置するのでなく、
床下の直接被弾しない位置に隠して配置することで対処
する。
【0020】(2)この場合において、移動用軌道を2
本とし、射場床を支持する構造物に取り付けることによ
り、被弾しにくい位置になると共に、標的中心と移動用
軌道間の高さを低くし、かつ軌道の横幅を広げることに
より、標的の横ゆれ防止ができる。また車輪を樹脂また
はゴム等の軟らかい弾性体とする。
【0021】(3)標的照明、ITVカメラの設置位置
に関しては、これらを射場床上面より下方に配置し、床
間隙から照明光を投じると共に、ITVカメラで監視す
ることにより対処する。
【0022】(4)上記(3)において、標的照明及び
ITVカメラの射撃手側にゴム等の弾性体で保護した防
弾板を標的台車上の射場床の間隙部に取り付けることに
より、標的照明、ITVカメラの被弾防止が容易に達成
される。
【0023】(5)標的面の均一な明るさは、光源を複
数とし、照明光を投じる中心位置をずらすことにより得
ることができる。
【0024】(6)標的台車を床上に取り出すために
は、射場床が床支持構造物から取外し出来る構造とする
ことで達成される。
【0025】(7)上記(1)により、移動用軌道の設
置位置を直接被弾しない位置に変えたことにより代わっ
て射場床下の基礎が被弾することになるが、これに対し
ては基礎の上面にゴム等の弾性体を敷くことにより達成
される。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態に係る射撃訓
練装置を図1及び図2に示す。これらの図においては、
従来技術で説明した図9、図12のワイヤロープ12、
走行駆動装置13については従来技術に同じであるた
め、これらを省略してある。
【0027】移動用軌道11は、(隠顕駆動装置を搭載
した)標的台車9を1台当たりに対し、標的台車9の走
行方向の側面に2本設けられ、射場床10を支持するコ
ンクリートスラブ(支持構造物)17に取り付けられて
いる。射場床10は、コンクリートスラブ17に取り付
けられたL形鋼18にボルト19で固定されている。標
的台車9と移動用軌道11の係合は以下の通りである。
【0028】標的台車9の走行方向の両側に、移動用軌
道11の上面と係合する走行車輪(ゴム車輪)20がそ
れぞれ2個、下面と係合する下部案内車輪(ゴム車輪)
21がそれぞれ1個、側面と係合する側部案内車輪(ゴ
ム車輪)22がそれぞれ2個設けられている。
【0029】標的台車9の前側(射撃手1側)には防弾
板23が取り付けられ、防弾板23は、図2に示すよう
にゴム板24と鋼板25の間に樹脂からなるスペーサ2
6を介し、ゴム板24と鋼板25との間に間隙を設けて
ある。さらに、標的台車9の上方にはゴムで被った樹脂
製の防弾板31を取り付けてある。
【0030】防弾板23の背後(射撃手1と反対側の移
動標的側)には、光軸中心の向きを調節可能な2個の標
的照明27及び28が設置され、それぞれの光軸中心が
標的面の上方及び下方に分散するように固定されてい
る。防弾板23の背後の標的台車9上にはITVカメラ
15が設置されている。射場基礎29の上面にはゴム板
30を敷き詰めてある。
【0031】(1)移動用軌道11を2本とし(射場床
間隙14の直下に設置するのでなく)射場床10を支持
するコンクリートスラブ17の側面に設置し、標的台車
9の1台当たり合計10個(上面4個、下面2個、側面
4個)のゴム車輪20,21,22で標的台車9と移動
用軌道11を係合させたことにより、射場間隙14をぬ
って進入してくる弾丸4に対し、移動用軌道11が直接
被弾することはない。
【0032】なお、図3、図4には、射撃手1の弾丸4
発射位置と射場床10の射場間隙床14をぬって床下に
入り込む弾丸4の進行方向の関係を示すが、通常の訓練
の場合、射撃手1は当該標的の中心線0上に位置し訓練
を行うため中心線0から左右各々300mm(N)、射
場床から300mm(L)以上の位置を考えればよい。
この場合、射場床間隙14への最大の入射角α1 は45
°となる。この入射角α1 を以て射場床10の射場床間
隙14から床下に入り込む弾丸4に対して、移動用軌道
11は被弾しない位置に配置してある。
【0033】なお、本実施の形態の場合、射場床10の
厚さHと射場床間隙14の幅Wは各々120mmであ
り、45°以上の入射角α1 を有する弾丸4は射場床間
隙14を通過できない。
【0034】また、図4には射撃手1に対して標的2が
最も接近する場合の図を示すが、通常の射撃訓練では、
射撃手1の射撃線Mと標的2間の最接近距離Sは5mで
あるため、拳銃と標的台車9上の防弾板23の距離Tは
安全側に3mを見ておけばよい。
【0035】また、射撃手1の拳銃保持高さUは身長の
高い射撃手を想定した場合でも、1.7mを見ておけば
よい。この場合、図4に示す弾丸4の入射角α2 は30
°となる。この入射角α2 に対し標的照明27及び28
並びにITVカメラ15は、直接被弾しない位置に設置
してある。従って、移動用軌道11の健全性が保たれ、
移動用軌道11での跳弾の問題は解消される。
【0036】標的台車9は、標的台車9の1台当たり、
合計10個のゴム車輪20,21,22で移動用軌道1
1と係合しており、従って、移動用軌道11に沿って標
的台車9の姿勢を保ち走行することができる。ゴム車輪
20,21,22と移動用軌道11の係合は、車輪をゴ
ム車輪20,21,22としたことからソフトタッチで
あり、走行中の騒音を低く抑えることができる。従っ
て、耳障りな騒音がないため、射撃訓練においては特に
好ましい。
【0037】移動用軌道11を2本とし、コンクリート
スラブ17の側面に取り付けたことから、移動標的2a
の中心から移動用軌道11までの高さを従来技術より低
くするができ、また移動用軌道11の幅は従来技術より
遙に大きい。従って、移動用軌道11の加工、据え付け
に高い精度を要求することなく、標的台車9の走行中の
移動標的2aの横ゆれを防止することができ、射撃訓練
上好適である。
【0038】(2)標的照明27,28及びITVカメ
ラ15は、射場床10の床面より下方に配置されてお
り、射撃手1側には、防弾材23が存在することによ
り、標的照明27,28及びITVカメラ15は、射場
床10の床面より下方に位置しているので、標的の交換
作業の支障になることもなく、従って交換作業時に損傷
することもない。
【0039】射場床10より上には、移動標的2aと標
的支持板8しか突出していないため、射撃訓練上好まし
い(目障りなものが射場床10上にない)。
【0040】標的照明27,28及びITVカメラ15
は、防弾板23と射場床10に保護されているため、直
接被弾することはない〔前記(1)参照〕。
【0041】標的照明27,28及びITVカメラ15
の被弾防止のための防弾板23は、射撃手1側のみに設
置するだけでよい。
【0042】(3)標的照明27及び28の2つが設け
られており、それぞれは光軸中心の向きが調節可能であ
り、それぞれの光軸中心が移動標的2aの面上で分散す
るように配置されており、従って、移動標的2aの面上
での明るさ分布を照明光源を1個とした場合に比してよ
り平坦にすることができる。
【0043】(4)射場床10はコンクリートスラブ1
7に取り付けられたL形鋼18にボルト19で固定され
ており、従って標的台車9に万一の損傷が発生した場合
でも、ボルト19を取り外すことにより、射場床10を
コンクリースラブ17から撤去し、当該標的台車9を射
場床10の床上に取り出すことができる。
【0044】(5)射場床10の床下の射場基礎29の
上にはゴム板30が敷き詰めてあり、射場床10の射場
床間隙14をぬって入って来た弾丸4に対して、射場基
礎29の保護ができると共に、万一弾丸4がゴム板30
を貫通した場合でも、射場基礎29のコンクリートや弾
丸4の破片が飛散することはないため、標的台車9を間
接的に保護することができる。
【0045】(6)標的台車9の前側(射撃手1側)に
は防弾板23が、また標的台車9の上側(射場床10の
間隙14の直下)には防弾板31が取り付けてあり、従
って、標的台車9は(移動標的2a及び標的支持柱8を
除き)、これらの防弾板23,31で保護されており、
直接に被弾することはない。
【0046】この場合、防弾板23を直撃した弾丸4は
ゴム板24を通過しても鋼板25で停止するので、弾丸
4はゴム板24と鋼板25の間隙からゴム板30や射場
基礎29の上に落下する。
【0047】防弾板31を直撃した弾丸4は、ゴム層を
通過し、樹脂板に吸収される。このように、同じ防弾板
でありながら防弾材料の構成を変えているのは、防弾板
23の場合、鋼板25にて弾丸4が破砕しても、標的台
車9上に破砕片が落ちる可能性がないが、防弾板31の
場合、標的台車9の上で弾丸4が破砕し、破砕片を飛散
させると標的台車9の機能的な健全性の確保上好ましく
ないので、弾丸4の破砕がないようにしている。
【0048】前記実施の形態では、移動用軌道11と標
的台車9を射場床10の床下に配置したが、天地を逆転
し、射場床10を射場の天井とし、移動用軌道11と標
的台車9を天井裏に設置させ、天井から標的支持柱8及
び標的2を吊り下げた、いわゆる天井走行標的装置の場
合においても、同等の効果を得ることができる。この実
施の形態を図5に示す。
【0049】図5に示すように、移動用軌道11は天井
基礎33から吊り下げた天井支持構造物34に取り付け
てある。
【0050】この実施の形態によれば、以下の効果を奏
する。 (1)移動用軌道11は、射場床10下の直接被弾しな
い位置に配置することにより、軌道の被弾による損傷と
移動用軌道による跳弾の問題は解消される。
【0051】(2)この場合、レールを2本とし、車輪
を樹脂またはゴム等の柔らかい弾性体とし、レールを射
場床10の支持構造物に取り付けることにより、 .標的台車走行時に車輪と移動用軌道間で生じる騒音
を下げることができる。 .移動用軌道11を射場床10の下面に近づけること
となり、より被弾しにくい位置となる。 .標的中心と移動用軌道11間の高さを低くすること
及び軌道の横幅を拡大することにより、移動用軌道11
の横幅に対する標的中心から軌道下端までの高さの比が
小さくなるため、標的台車9走行中の標的2の横ゆれを
防止できると共に、軌道の高精度の加工及び据え付けを
必要としない。
【0052】(3)標的照明16及びITVカメラ15
を射場床10上面より下方に配置することにより、 .標的交換作業において、これらのものを踏み付けた
り、または蹴飛ばしたりすることもなく、作業の支障と
ならない。 .射撃手1が標的2を見た場合、射場床10の上に見
えるものは標的2と標的支持柱8のみであるため、標的
照明16及びITVカメラ15が目障りになることはな
い。
【0053】標的照明16及びITVカメラ15が射場
床10上に突き出ている場合は、射撃訓練場内の複数の
レーンにおける複数の射撃手1からの被弾を防止するた
めに、射撃手1側の面とこの両側面を防弾材で保護する
必要があるが、射場10床より下面設置した場合は床が
側面からの被弾を防止する。
【0054】.射場床10に設けられた間隙14の部
分において、標的照明16及びITVカメラ15を射撃
手1から隠すよう防弾板23を標的台車9前面に取り付
けるのみで直接の被弾を防止することができる。
【0055】(4)標的照明16の光源を複数とし、例
えばある1つの光源は標的下端部を僅かに照らすように
照明光を投じ、もう1つの光源は標的上部を照らすよう
に照明光を投じるように照明光の中心軸をずらす等の工
夫を施すことにより、光源と標的面間の距離の差による
標的面の明るさを均一にすることが容易にできる。
【0056】(5)射場床10を支持構造物から取り外
すようにすることで、万一の場合、標的台車9を床下か
ら取り出し、修正することができる。
【0057】(6)射場床10下の基礎のコンクリート
に、射場床10の間隙14をぬって入って来た弾丸4が
当たる場合、コンクリート面を傷つけ、コンクリートの
破片を飛散させたり、弾丸4の破片を飛散させるため、
標的台車9及び移動用軌道11の健全性確保上好ましく
ないが、基礎上面をゴム等の弾性体で被うことによりコ
ンクリートを保護し、またコンクリートあるいは弾丸4
の破片はゴム等の弾性体により飛散を防止される。
【0058】
【発明の効果】本発明によれば、下記の効果がある。 (1)移動用軌道が直接被弾により損傷されることがな
く、跳弾も生じない。従って、装置の健全性が確保され
ると共に、安全性が向上する。 (2)標的台車走行時における、標的の横ゆれを防止
し、走行騒音を低減することができる。 (3)照明及びITVカメラの被弾防止と、メンテナン
ス時の損傷防止が図れる。 (4)標的面の明るさの凹凸をなくすことができる。 (5)万一の場合、標的台車を射場床上に取り出すこと
ができる。 (6)射場床下に入り込んだ弾丸が、コンクリートまた
は弾丸片を飛散させることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る射撃訓練装置の標
的を中心とした縦断正面図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る射撃訓練装置の標
的を中心とした側面図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係る射撃訓練装置にお
ける弾丸の射場床面に対する入射角を示す図である。
【図4】本発明の一実施の形態に係る射撃訓練装置にお
ける弾丸の射場床面に対する入射角及び高さ、距離関係
の寸法を示す図である。
【図5】本発明の他の実施の形態に係る射撃訓練装置の
標的を中心とした縦断正面図である。
【図6】従来の射撃訓練装置による射撃訓練の様子を示
す図である。
【図7】従来の射撃訓練装置による射撃訓練の様子を示
す図である。
【図8】先願技術に係る射撃訓練装置の全体概略側面図
である。
【図9】先願技術に係る射撃訓練装置の全体詳細側面図
である。
【図10】先願技術に係る射撃訓練装置の標的の状態を
示す図である。
【図11】先願技術に係る射撃訓練装置の全体平面図で
ある。
【図12】先願技術に係る射撃訓練装置による射撃訓練
の様子を示す図である。
【符号の説明】
1 射撃手 2 標的 2a 移動標的 3 拳銃 4 弾丸 5 目標点 6 隠顕駆動装置 8 標的支持柱 9 標的台車 10 射場床 11 移動用軌道 14 床間隙 17 コンクリートスラブ 18 L形鋼 19 ボルト 20 走行車輪 21 下部案内車輪 22 側部案内車輪 23 防弾板 29 射場基礎 30 ゴム板 31 防弾板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松尾 宣雄 広島県呉市宝町6番9号 バブコツク日立 株式会社呉工場内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 隠顕動作可能な標的を射撃手に対して往
    復移動させる射撃訓練装置において、床下及び天井裏の
    少なくとも一方に移動用軌道を取り付けた支持構造物を
    複数設け、標的支持柱によって支持される標的を搭載し
    た標的台車を、前記支持構造物間に、その両側の移動用
    軌道上に懸架するように配置したことを特徴とする射撃
    訓練装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載において、前記標的台車
    は、前記移動用軌道の上面を走行する走行車輪と、該走
    行車輪の下部に設けられ、前記移動用軌道の側面に接し
    て案内する側部案内車輪とを有することを特徴とする射
    撃訓練装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載において、前記移動用軌
    道は、上面、側面に加えて下面を有する移動用軌道と
    し、前記標的台車は、前記走行車輪、側部案内車輪に加
    え、該側部案内車輪の下部に前記移動用軌道の下面に接
    して案内する下部案内車輪を設けたことを特徴とする射
    撃訓練装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載において、床面には前記
    標的支持柱が通過できるだけの小間隙を設け、前記標的
    台車は床下または天井裏に隠れて移動し、前記標的は床
    面上または天井面下を移動するようにしたことを特徴と
    する射撃訓練装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載において、前記支持構造
    物を設けた床下基礎面または天井裏基礎面に跳弾防止材
    を設けたことを特徴とする射撃訓練装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載において、前記標的台車
    に1以上の照明具とITVカメラを設け、前記床面また
    は天井面の小間隙を通して標的を照明及び撮影するよう
    にしたことを特徴とする射撃訓練装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載において、前記標的台車
    の射撃手側に防弾板を設けたことを特徴とする射撃訓練
    装置。
  8. 【請求項8】 請求項2または3に記載において、前記
    走行車輪及び案内車輪をゴム車輪にしたことを特徴とす
    る射撃訓練装置。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載において、前記支持構造
    物をコンクリート製としたことを特徴とする射撃訓練装
    置。
  10. 【請求項10】 請求項1に記載において、射撃場の床
    下または天井は前記支持構造物から取り外し可能とする
    ことを特徴とする射撃訓練装置。
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