JPH09317525A - 内燃機関用制御装置 - Google Patents
内燃機関用制御装置Info
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- JPH09317525A JPH09317525A JP13611196A JP13611196A JPH09317525A JP H09317525 A JPH09317525 A JP H09317525A JP 13611196 A JP13611196 A JP 13611196A JP 13611196 A JP13611196 A JP 13611196A JP H09317525 A JPH09317525 A JP H09317525A
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- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
Abstract
時との間の周囲環境に大きな変化があっても運転性の不
良や運転状態の不調を生じないこと。 【解決手段】 内燃機関10の始動時において、水温セ
ンサ21で検出された冷却水温THWが冷間始動時に取
得る水温よりも高い所定温度以上のときには、機関停止
から間もない再始動時であるとして記憶されている学習
値をそのまま用い、所定温度未満のときには学習値が冷
却水温THWに応じて初期化または補正される。これに
より、例えば、始動時のISC(アイドル回転数制御)
で、機関停止時と機関始動時との間の周囲環境に大きな
変化があってもISC弁16の開度が適切に調整され吸
入空気量が制御されるため、内燃機関10はストール
(機関停止)の発生が防止されつつ必要以上の吹上がり
が抑制される。
Description
る各種制御値を運転状態に基づき更新記憶した学習値に
て制御する内燃機関用制御装置に関するものである。
ては、特公平1−43139号公報にて開示されたもの
が知られている。このものでは、内燃機関を制御する各
種制御値を運転状態に基づき更新し学習値として記憶し
読出して用いる学習制御技術が示されている。
うに内燃機関制御において、記憶されている学習値を必
要に応じて読出して用いる場合、その学習値の記憶され
た周囲環境と現在の周囲環境とが大きく相違しているこ
とがある。
両を運転したのち放置し外気温が低くなってから(低温
時)始動を行うような場合で、内燃機関制御として周知
のアイドルスピードコントロール(Idle Speed Contro
l:アイドル回転数制御;以下、単に『ISC』と記
す)及びノックコントロールシステム(Knock Control
System;以下、単に『KCS』と記す)の学習制御につ
いて考える。
が高温であると吸気される空気密度が減少し充填効率が
低下するためISC弁は高開度側の制御値、KCSでは
吸気温が高温であるとノッキングや過早点火(Pre-Igni
tion:プレイグニッション;以下、単に『プレイグ』と
記す)が起こり易くなるため遅角側の制御値に各々更新
されそれらの学習値が記憶される。
おいて、ISCでは吸気温が低温であると吸気される空
気密度が増大し充填効率が上昇するためISC弁は低開
度側の制御値、KCSでは吸気温が低温であると着火性
を損なうことなくトルクや燃費をよくするため進角側の
制御値が要求される。しかし、このような制御値が要求
される低温時に、高温時に学習・記憶された学習値をそ
のまま用いると、ISCでは吸気量過大、KCSでは過
遅角となり、始動後の学習が終了するまでは内燃機関の
必要以上の吹上がりが起こると共に、トルクや燃費が低
下する等の不具合があった。
学習時に吸気温が低温で、始動時に吸気温が高温である
ような場合には、ISCではISC弁の低開度側の学習
値に対し吸気温が高温であるため吸気される空気密度が
減少し充填効率の低下による機関回転数の極端な低下や
ストール(Stall:機関停止)など運転性の不良、更に、
KCSでは進角側の学習値に対し吸気温が高温であるた
めノッキングやプレイグが起こり易くなり内燃機関に損
傷が生じる等の懸念があった。
るためになされたもので、内燃機関を制御する各種制御
値を運転状態に基づき更新記憶した学習値にて制御する
ものにおいて、内燃機関の停止時と始動時との間の周囲
環境に大きな変化があっても運転性の不良や運転状態の
不調を生じることのない内燃機関用制御装置の提供を課
題としている。
御装置によれば、内燃機関の始動時に温度検出手段で検
出された機関温度が所定温度未満であるときには、機関
停止から間もない再始動時であるか、機関停止から多く
の時間が経過したのちの始動時であるかを判定すること
ができなくて、内燃機関の停止時と始動時との間の周囲
環境に大きな変化があり得るため、運転状態に基づき更
新され記憶されている学習値が初期化される。また、内
燃機関の始動時における機関温度が所定温度以上である
ときには、内燃機関を停止してから間もない再始動時で
あると推定でき、内燃機関の停止時と始動時との間の周
囲環境に大きな変化がないと言えるため、学習値がその
まま用いられる。このため、内燃機関の始動時におい
て、内燃機関の停止時と始動時との間の周囲環境に大き
な変化がないときには学習値を用いた適切な内燃機関制
御ができ、例え周囲環境に大きな変化があっても良好な
運転性や運転状態が得られるという効果が得られる。
環境に大きな変化があったか否かを判断するための所定
温度を冷間始動時に取得る機関温度よりも高く、暖機完
了後に取得る機関温度よりも低い温度に設定することに
より、より確実に内燃機関の停止時と始動時との間の周
囲環境の変化の有無を判定することができる。つまり、
始動時の機関温度が所定温度以上であれば通常環境にお
いて存在し得る冷間始動時の機関温度を越えており、機
関停止から間もない再始動時であると判定することがで
きる。また、始動時の機関温度が所定温度未満のときに
は、機関温度が暖機完了後に取得る機関温度より低い温
度よりも更に低いため、機関停止後かなり時間が経過し
ており、周囲環境も変化していると判定することができ
る。
制御手段にて内燃機関の始動時において、学習値がその
時の機関温度に応じて初期化されることで、機関温度が
所定温度未満のときの制御値が一律でないため、内燃機
関がより適切に制御されるという効果が得られる。
運転状態に基づき更新され記憶されている学習値が始動
時に温度検出手段で検出された内燃機関の機関温度に応
じて補正される。このため、内燃機関の始動時におい
て、内燃機関の停止時と始動時との間の周囲環境に大き
な変化があっても機関温度に応じて学習値が補正される
ことで運転性や運転状態が改善されるという効果が得ら
れる。
制御手段で内燃機関の始動時の機関温度が所定温度以上
では、機関停止から間もない再始動時であるとして学習
値をそのまま用い、所定温度未満では冷間始動時か再始
動時か分からないため学習値が補正される。このよう
に、内燃機関の始動時において、再始動時であれば学習
値が補正されることなくそのまま生かされ、再始動時と
判定できなければ学習値が補正されることで、より適切
に内燃機関制御され運転性や運転状態が改善されるとい
う効果が得られる。
制御手段で内燃機関の始動時の機関温度が所定温度未満
のとき、機関温度が高いほど大きくなるように学習値が
補正されるため、内燃機関の始動時における運転性や運
転状態が改善されるという効果が得られる。
制御手段で補正後の学習値に対する上限ガードとしての
所定値が設定されるため、内燃機関の始動時における必
要以上の吹上がりが防止できるという効果が得られる。
例に基づいて説明する。
かる内燃機関用制御装置を示す概略構成図である。な
お、本実施例では、ISCの学習制御への適用について
説明する。
11と排気通路12とが接続されている。吸気通路11
を通って所定の空気量が導入される。吸気通路11の途
中には図示しないアクセルペダルに連動して開閉動作さ
れるスロットル弁13が配設され、このスロットル弁1
3にはその全閉状態を検出するアイドルスイッチ14が
配設されている。また、吸気通路11にはスロットル弁
13を迂回するようにバイパス通路15が配設されてお
り、このバイパス通路15の途中にはISC弁16が配
設されている。スロットル弁13が全閉状態となるとア
イドルスイッチ14がオンとなり、ISC弁16のデュ
ーティ比制御による開度調整により内燃機関10のアイ
ドル運転時における吸入空気量が調整され機関回転数が
変更される。
配設され、図示しない燃料タンクから送出された加圧状
態の燃料が内燃機関10内に噴射供給される。そして、
内燃機関10には、機関温度としての冷却水温THWを
検出する水温センサ21が配設され、内燃機関10の図
示しないカムシャフトには、機関回転数NEを検出する
回転角センサ22を内蔵するディストリビュータ23が
配設されている。このディストリビュータ23にはイグ
ナイタ24が接続されている。また、内燃機関10から
の排気ガスが排出される排気通路12には排気ガス中の
酸素濃度VOXを検出するO2 (酸素)センサ25が配
設されている。
電子制御装置)であり、ECU30にはアイドルスイッ
チ14、水温センサ21、回転角センサ22、O2 セン
サ25、図示しないエアコンをオン/オフするエアコン
(以下、単に『A/C』と記す)スイッチ26等からの
出力信号が入力されている。
のCPU31、制御プログラムを記憶したROM32、
各種データを記憶するRAM33、B/U(バックアッ
プ)RAM34、入出力回路35及びそれらを接続する
バスライン36等からなる論理演算回路として構成され
ている。そして、ECU30内のCPU31で各種入力
信号、ROM32、RAM33、B/URAM34内の
プログラムやデータ等に基づき演算され、ISC弁16
にデューティ比信号ISCDuty 、燃料噴射弁17に燃
料噴射量信号TAU、イグナイタ24に点火時期信号I
gの各駆動信号が出力される。
内燃機関10のアイドル運転中において目標機関回転数
となるようにISC弁16の開度が調整され吸入空気量
が増減制御される。また、A/F(空燃比)制御では、
ECU30にてO2 センサ25で検出された内燃機関1
0への混合気のA/Fが一定となるように燃料噴射弁1
7からの燃料噴射量が増減制御される。そして、KCS
では、ECU30にて回転角センサ22で検出された内
燃機関10のクランク角に対する点火時期が適切となる
ようにイグナイタ24からの点火信号が進角・遅角制御
される。
作について各制御ルーチン毎に説明する。
のルーチン:図2参照〉図2は本発明の実施の形態の一
実施例にかかる内燃機関用制御装置で使用されているE
CU30内のCPU31におけるISCフィードバック
補正値DFB演算の処理手順を示すフローチャートであ
る。
あるかかが判定される。ステップS101の判定条件が
成立するときには、ステップS102に移行し、A/C
オン時の目標機関回転数NEACONが目標機関回転数
NETとされる。一方、ステップS101の判定条件が
成立しないときには、ステップS103に移行し、A/
Cオフ時の目標機関回転数NEACOFが目標機関回転
数NETとされる。ステップS102またはステップS
103で目標機関回転数NETが設定されたのち、ステ
ップS104に移行し、そのときの機関回転数NEが目
標機関回転数NETを越えているかが判定される。ステ
ップS104の判定条件が成立するときには、ISCフ
ィードバック補正値DFBが大き過ぎるとしてステップ
S105に移行し、ISCフィードバック補正値DFB
から所定値αが減算されISCフィードバック補正値D
FBとされ、本ルーチンを終了する。一方、ステップS
104の判定条件が成立しないときには、ISCフィー
ドバック補正値DFBが小さ過ぎるとしてステップS1
06に移行し、ISCフィードバック補正値DFBに所
定値αが加算されISCフィードバック補正値DFBと
され、本ルーチンを終了する。
のA/C補正学習値DACG演算のルーチン:図3参
照〉図3は本発明の実施の形態の一実施例にかかる内燃
機関用制御装置で使用されているECU30内のCPU
31におけるISCのA/C補正値DAC及びISCの
A/C補正学習値DACG演算の処理手順を示すフロー
チャートである。
あるかかが判定される。ステップS201の判定条件が
成立するときには、ステップS202に移行し、ISC
のA/C補正学習値DACGがISCのA/C補正値D
ACとされる。次にステップS203に移行して、IS
Cフィードバック補正値DFBがA/Cのオン時点のI
SCフィードバック補正値DFBLAST未満であるか
が判定される。ステップS203の判定条件が成立する
ときには、ISCのA/C補正学習値DACGが大き過
ぎるとしてステップS204に移行し、ISCのA/C
補正学習値DACGから所定値βが減算されISCのA
/C補正学習値DACGとされ、本ルーチンを終了す
る。一方、ステップS203の判定条件が成立しないと
きには、ISCフィードバック補正値DFBが小さ過ぎ
るとしてステップS205に移行し、ISCのA/C補
正学習値DACGに所定値βが加算されISCのA/C
補正学習値DACGとされ、本ルーチンを終了する。
しないときには、ステップS206に移行し、ISCの
A/C補正値DACが0とされたのち、ステップS20
7に移行し、ISCフィードバック補正値DFBがIS
Cフィードバック補正値DFBLASTと更新され、本
ルーチンを終了する。
ン:図4参照〉図4は本発明の実施の形態の一実施例に
かかる内燃機関用制御装置で使用されているECU30
内のCPU31におけるISC学習値DISCG演算の
処理手順を示すフローチャートである。なお、このIS
C学習値DISCG演算処理はA/CがオフでISCの
A/C補正値DACが0でありその他の電気負荷等によ
る負荷補正が不要であるときに実施される。
バック補正値DFBが0未満であるかが判定される。ス
テップS301の判定条件が成立するときには、そのと
きのISC学習値DISCGが大き過ぎるとしてステッ
プS302に移行し、ISC学習値DISCGから所定
値γが減算されISC学習値DISCGとされ、本ルー
チンを終了する。
しないときには、そのときのISC学習値DISCGが
小さ過ぎるとしてステップS303に移行し、ISC学
習値DISCGに所定値γが加算されISC学習値DI
SCGとされ、本ルーチンを終了する。
おけるISCフィードバック補正値DFB、ISCのA
/C補正値DAC及びISCのA/C補正学習値DAC
G、ISC学習値DISCGが運転状態に基づき更新さ
れ、次式(1)にてISC弁16に出力する最終のIS
C出力値DISCが算出される。
パラメータとしてマップにて設定される基本出力値であ
る。そして、予め設定されたISC弁16の特性テーブ
ル(図示略)に基づき上式(1)にて求められたISC
出力値DISCを実現するためのISC弁16に対する
デューティ比が算出され、その出力信号ISCDuty が
ISC弁16に出力されることで内燃機関制御のISC
における所望の空気流量を得ることができる。
かる内燃機関用制御装置が適用されたISCで、上述の
図2、図3及び図4のフローチャートに基づき、A/C
負荷が加わったときのISCのA/C補正値等の遷移状
態を示すタイムチャートである。
でオフからオン、時刻t2 でオンからオフとされてい
る。ここで、時刻t0 以前及び時刻t2 以後をA/Cオ
フ時、時刻t0 から時刻t2 までをA/Cオン時とい
う。
数NEがそれまでのA/Cオフ時の目標機関回転数NE
ACOFからA/Cオン時の目標機関回転数NEACO
NとなるようにISCフィードバック補正値DFBが時
刻t0 時点でのISCフィードバック補正値DFBLA
STから増加される。そして、時刻t1 で機関回転数N
EがA/Cオン時の目標機関回転数NEACONを越え
るとISCフィードバック補正値DFBが減少方向に転
じられることで機関回転数NEはオーバシュート状態か
らA/Cオン時の目標機関回転数NEACONに一致す
るように遷移される。そして、機関回転数NEは時刻t
2 で元のA/Cオフ時の目標機関回転数NEACOFに
戻すようにされる。
は、ISCフィードバック補正値DFBの遷移状態に応
じて変化されるため、時刻t0 におけるA/Cオン時の
初期値が増加されたのち時刻t1 から減少され最終的に
A/Cオン時の初期値よりも小さい値に落ちつくことと
なる。更に、ISC出力値DISCは、ISCのA/C
補正値DACの遷移状態と同様に、時刻t0 におけるA
/Cオン時の初期値が増加されたのち時刻t1 から減少
され最終的にA/Cオン時の初期値よりも小さい値に落
ちつくこととなる。そして、時刻t2 で元のA/Cオフ
時のISCのA/C補正値DAC、ISC出力値DIS
Cに戻される。このようにして、A/Cオン時において
適正な機関回転数NEに収束させるためのISCのA/
C補正値DAC(ISCのA/C補正学習値DACG)
を求めることができる。
かる内燃機関用制御装置で使用されているECU30内
のCPU31における学習値(ISCのA/C補正学習
値DACG、ISC学習値DISCG)の反映可否判定
の処理手順を示すフローチャートである。
り検出された冷却水温THWが読込まれる。次にステッ
プS402に移行して、冷却水温THWが冷間始動時に
取得る冷却水温よりも高く、暖機完了後に取得る冷却水
温よりも低い温度に設定された所定温度としての例え
ば、50℃以上であるかが判定される。ステップS40
2の判定条件が成立するときには、冷却水温THWが通
常環境において存在し得る冷間始動時の冷却水温より高
いため、内燃機関10を停止してから間もない再始動時
であると推定でき、学習値をそのまま用いても何ら不都
合を生じることがないため、ステップS403に移行
し、ECU30内のB/URAM34に記憶されている
学習値としてのISCのA/C補正学習値DACG、I
SC学習値DISCGを反映した内燃機関制御処理が実
行される。
せず、水温センサ21によって検出された冷却水温TH
Wが50℃未満であるときには、冷間始動時か再始動時
かの判定不能であり、学習値をそのまま用いることは内
燃機関制御に不具合が生じる可能性があるため、内燃機
関に損傷を与えることなく車両の走行に不都合を生じな
いように、ステップS404に移行し、ECU30内の
B/URAM34に記憶されているISCのA/C補正
学習値DACG、ISC学習値DISCGがそのときの
冷却水温THWに基づいて初期化または補正され内燃機
関制御処理が実行される。
未満で学習値を初期化するときには、冷却水温THWが
高いほど初期値が大きくなる図7に示すマップに基づ
き、読込まれた始動時の冷却水温THW〔℃〕に応じた
初期値が算出される。これにより、ISCでは冷却水温
THWに応じたISCのA/C補正学習値DACG、I
SC学習値DISCGの初期値が用いられることで、始
動後の学習が終了するまでの期間において、内燃機関1
0はストールの発生が防止されつつ必要以上の吹上がり
が抑制される。
満で学習値を補正するときには、冷却水温THWの高低
に応じて補正量が正負に変化するような図8に示すマッ
プに基づき、読込まれた始動時の冷却水温THW〔℃〕
に応じた補正量が算出される。
温が高いほど大きく、大きな補正量を要求されるが、始
動時の冷却水温THWに応じてISCのA/C補正量を
設定すれば必ず要求される値より大きく設定されること
となるため、内燃機関10に不具合が生じることはな
い。なお、このとき、ISCのA/C補正量には、補正
された結果が所定値以上となって機関回転数が必要以上
に高くならないように上限ガードを設けてもよい。
置は、内燃機関10の機関温度としての冷却水温THW
を検出する温度検出手段としての水温センサ21と、内
燃機関10を制御する各種制御値を運転状態に基づき更
新し学習値として算出するECU30にて達成される学
習値演算手段と、前記学習値演算手段で算出された前記
学習値を記憶するECU30にて達成される学習値記憶
手段と、内燃機関10の始動時に水温センサ21で検出
された冷却水温THWが所定温度としての50℃未満の
ときには前記学習値記憶手段に記憶された前記学習値を
初期化して内燃機関10を制御し、所定温度としての5
0℃以上のときには前記学習値をそのまま用いて内燃機
関10を制御するECU30にて達成される機関制御手
段とを具備するものである。
サ21で検出された冷却水温THWが50℃未満、即
ち、冷却水温THWが通常環境において存在し得る冷間
始動時の温度範囲内にあるときには、機関停止から間も
ない再始動時であるか、機関停止から多くの時間が経過
したのちの始動時であるかを判定することができない。
このときには、内燃機関の停止時と始動時との間の周囲
環境に大きな変化があり得るため、記憶されている学習
値が初期化されることによって安全側とされ内燃機関1
0のエンスト、ノッキング、プレイグ等が防止される。
一方、内燃機関10の始動時の冷却水温THWが50℃
以上であるときには、冷却水温THWが通常環境におい
て存在し得る冷間始動時の冷却水温より高いため、内燃
機関10を停止してから間もない再始動時であると推定
できる。このときには、内燃機関の停止時と始動時との
間の周囲環境に変化がないと言えるため、記憶されてい
る学習値をそのまま用いても運転性の不良や運転状態の
不調を生じることがない。
定温度を、内燃機関10が冷間始動時に取得る機関温度
としての冷却水温THWよりも高く、暖機完了後に取得
る機関温度としての冷却水温THWよりも低い温度に設
定するものである。ここで、通常環境において存在し得
る冷間始動時の冷却水温THWは外気温と等しいかやや
高いと言える。このため、所定温度が冷間始動時に取得
る冷却水温THWよりも高く、暖機完了後に取得る機関
温度としての冷却水温THWよりも低い温度範囲内に設
定されることで、始動時の冷却水温THWが所定温度以
上であれば機関停止から間もない再始動時であると判定
することができる。
ECU30にて達成される機関制御手段は、内燃機関1
0の始動時の機関温度としての冷却水温THWに応じて
前記学習値を初期化するものである。したがって、内燃
機関10の始動時において、学習値がその時の冷却水温
THWに応じた初期値とされる。このように、冷却水温
THWが所定温度未満のとき、初期値が一律でなくその
ときの冷却水温に応じて設定されることで内燃機関10
の過剰な吹上がりが防止されると共に、エンスト、ノッ
キング、プレイグ等が防止されるため、内燃機関10の
始動時における運転性や運転状態が改善される。
内燃機関10の機関温度としての冷却水温THWを検出
する温度検出手段としての水温センサ21と、内燃機関
10を制御する各種制御値を運転状態に基づき更新し学
習値として算出するECU30にて達成される学習値演
算手段と、前記学習値演算手段で算出された前記学習値
を記憶するECU30にて達成される学習値記憶手段
と、内燃機関10の始動時に水温センサ21で検出され
た冷却水温THWに応じて前記学習値記憶手段に記憶さ
れた前記学習値を補正して内燃機関10を制御するEC
U30にて達成される機関制御手段とを具備するもので
ある。
憶されている学習値が始動時に水温センサ21で検出さ
れた内燃機関10の冷却水温THWに応じて補正され
る。これにより、内燃機関10の停止時と始動時との間
の周囲環境に大きな変化があっても、現在の冷却水温T
HWに応じて学習値が補正されるためエンスト、ノッキ
ング、プレイグ等が防止されて内燃機関10の始動時に
おける運転性や運転状態が改善される。
のECU30にて達成される機関制御手段は、内燃機関
10の始動時の機関温度としての冷却水温THWが所定
温度未満のときには前記学習値を補正して内燃機関10
を制御し、所定温度以上のときには前記学習値をそのま
ま用いて内燃機関10を制御するものである。
THWが所定温度以上では、機関停止から間もない再始
動時であるとして学習値をそのまま用い、所定温度未満
では冷間始動時か再始動時かが分からないため学習値が
補正される。このように、再始動時であれば学習値が補
正されることなくそのまま生かされ、再始動時と判定で
きなければ学習値が補正されるというように内燃機関の
停止時と始動時との間の周囲環境に大きな変化があった
ときのことが考慮され、始動時における内燃機関10が
より適切に制御されることで運転性や運転状態が改善さ
れる。
ECU30にて達成される機関制御手段は、内燃機関1
0の始動時の機関温度としての冷却水温THWが所定温
度未満のとき、冷却水温THWが高いほど前記学習値が
大きくなるように補正するものである。即ち、内燃機関
10の始動時の冷却水温THWが所定温度未満であっ
て、高いほど大きくなるように学習値が補正されるた
め、始動時における内燃機関10の運転性や運転状態が
改善される。
CU30にて達成される機関制御手段は、前記補正され
た学習値に上限ガードを設けるものである。即ち、補正
後の学習値に対する上限ガードとしての所定値が設定さ
れるため、内燃機関10の必要以上の吹上がりが防止さ
れる。
習制御としてISCへの適用について述べたが、本発明
を実施する場合には、これに限定されるものではなく、
この他、KCS,A/F制御にも同様に適用することが
できる。なお、A/F制御では、水温センサ21によっ
て検出された冷却水温THWが所定温度未満であると
き、内燃機関10が供給燃料量不足で不調とならないよ
う学習値は冷却水温にかかわらず初期化する必要があ
る。
る内燃機関用制御装置を示す概略構成図である。
る内燃機関用制御装置で使用されているECU内のCP
UにおけるISCフィードバック補正値演算の処理手順
を示すフローチャートである。
る内燃機関用制御装置で使用されているECU内のCP
UにおけるISCのA/C補正値及びISCのA/C補
正学習値演算の処理手順を示すフローチャートである。
る内燃機関用制御装置で使用されているECU内のCP
UにおけるISC学習値演算の処理手順を示すフローチ
ャートである。
る内燃機関用制御装置が適用されたISCでA/C負荷
が加わったときのISCのA/C補正値等の遷移状態を
示すタイムチャートである。
る内燃機関用制御装置で使用されているECU内のCP
Uにおける学習値の反映可否判定の処理手順を示すフロ
ーチャートである。
る内燃機関用制御装置で用いられる始動時の冷却水温と
初期値との関係を示すマップである。
る内燃機関用制御装置で用いられる始動時の冷却水温と
補正量との関係を示すマップである。
Claims (7)
- 【請求項1】 内燃機関の機関温度を検出する温度検出
手段と、 前記内燃機関を制御する各種制御値を運転状態に基づき
更新し学習値として算出する学習値演算手段と、 前記学習値演算手段で算出された前記学習値を記憶する
学習値記憶手段と、 前記内燃機関の始動時に前記温度検出手段で検出された
前記機関温度が所定温度未満のときには前記学習値記憶
手段に記憶された前記学習値を初期化して前記内燃機関
を制御し、所定温度以上のときには前記学習値をそのま
ま用いて前記内燃機関を制御する機関制御手段とを具備
することを特徴とする内燃機関用制御装置。 - 【請求項2】 前記所定温度は、前記内燃機関が冷間始
動時に取得る前記機関温度よりも高く、暖機完了後に取
得る前記機関温度よりも低い温度に設定することを特徴
とする請求項1に記載の内燃機関用制御装置。 - 【請求項3】 前記機関制御手段は、前記内燃機関の始
動時の前記機関温度に応じて前記学習値を初期化するこ
とを特徴とする請求項1に記載の内燃機関用制御装置。 - 【請求項4】 内燃機関の機関温度を検出する温度検出
手段と、 前記内燃機関を制御する各種制御値を運転状態に基づき
更新し学習値として算出する学習値演算手段と、 前記学習値演算手段で算出された前記学習値を記憶する
学習値記憶手段と、 前記内燃機関の始動時に前記温度検出手段で検出された
前記機関温度に応じて前記学習値記憶手段に記憶された
前記学習値を補正して前記内燃機関を制御する機関制御
手段とを具備することを特徴とする内燃機関用制御装
置。 - 【請求項5】 前記機関制御手段は、前記内燃機関の始
動時の前記機関温度が所定温度未満のときには前記学習
値を補正して前記内燃機関を制御し、所定温度以上のと
きには前記学習値をそのまま用いて前記内燃機関を制御
することを特徴とする請求項4に記載の内燃機関用制御
装置。 - 【請求項6】 前記機関制御手段は、前記内燃機関の始
動時の前記機関温度が所定温度未満のとき、前記機関温
度が高いほど前記学習値が大きくなるように補正するこ
とを特徴とする請求項4に記載の内燃機関用制御装置。 - 【請求項7】 前記機関制御手段は、前記補正された学
習値に上限ガードを設けることを特徴とする請求項6に
記載の内燃機関用制御装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP13611196A JP3755188B2 (ja) | 1996-05-30 | 1996-05-30 | 内燃機関用制御装置 |
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JP13611196A JP3755188B2 (ja) | 1996-05-30 | 1996-05-30 | 内燃機関用制御装置 |
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JPH09317525A true JPH09317525A (ja) | 1997-12-09 |
JP3755188B2 JP3755188B2 (ja) | 2006-03-15 |
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JP13611196A Expired - Fee Related JP3755188B2 (ja) | 1996-05-30 | 1996-05-30 | 内燃機関用制御装置 |
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JP (1) | JP3755188B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100376293B1 (ko) * | 2000-12-06 | 2003-03-17 | 기아자동차주식회사 | 엔진의 피드백제어를 위한 연료제어량 학습방법 |
KR100405696B1 (ko) * | 2000-12-27 | 2003-11-14 | 현대자동차주식회사 | 자동차의 흡입 공기량 제어방법 |
KR100418777B1 (ko) * | 2000-12-27 | 2004-02-18 | 현대자동차주식회사 | 아이들 스피드 컨트롤 피드백 초기값 설정방법 |
WO2007055424A1 (ja) * | 2005-11-14 | 2007-05-18 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | 内燃機関の制御装置 |
-
1996
- 1996-05-30 JP JP13611196A patent/JP3755188B2/ja not_active Expired - Fee Related
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WO2007055424A1 (ja) * | 2005-11-14 | 2007-05-18 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | 内燃機関の制御装置 |
US8688356B2 (en) | 2005-11-14 | 2014-04-01 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Control device for internal combustion engine |
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