JPH09317065A - 台所の間仕切り壁 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 台所に目隠し用の間仕切り壁を設けたものに
おいて、ダイニングテーブルのスペースを拡張するとと
もに、リビング側から見たときの意匠性にも優れた間仕
切り装置を提供する。 【解決手段】 キッチン設備(５)を覆うようにして間仕
切り壁(６)を設け、この間仕切り壁(６)のキッチン設備
(５)とは反対側にダイニングテーブル(８)と同じ高さと
なるダイニングカウンター(11)を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、台所において、
流し台等のキッチン設備に面するようにして設けられる
間仕切り壁に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】台所或いはダイニングキッチンを他の部
屋例えばリビングと一続きにした開放型のルームでは、
流し台等の設備部分が全てリビングから見えると、あま
り好ましいとは言えず、この場合には、幅の狭い間仕切
り壁を設けて部分的に目隠しをすることが行われる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記において、間仕切
り壁を設けると当然ダイニング部分のスペースが狭くな
り、ダイニングテーブルを間仕切り壁へ接するように配
置するしかない場合を生ずる。

【０００４】他方、リビング側から見れば、単なる垂直
面からなる間仕切り壁が見えるのみでは、意匠的に無味
乾燥である。

【０００５】この発明は、このように台所に目隠し用の
間仕切り壁を設けたものにおいて、ダイニングテーブル
を拡張するとともに、リビング側から見たときの意匠性
にも優れた間仕切り装置を提供することを目的としてな
されたものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明では、ダイニングキッチンのキッチン設備
に対応して小幅の間仕切り壁を設け、この間仕切り壁の
前記キッチン設備とは反対側の壁面にダイニングテーブ
ルとほぼ同じ高さとなるカウンターを一体に設けたこと
を特徴とする。

【０００７】上記において、カウンターの端部を、ダイ
ニングテーブルの配置側とは反対側の間仕切り壁側面側
へＬ字形に延長させることも考えられる。

【０００８】

【発明の実施の形態】図１は、この発明の間仕切り壁を
備えたダイニングキッチンを平面から見たものである。
ダイニングキッチン(１)の壁面(２)に沿って、流し台
(３)、調理台(４)等からなるキッチン設備(５)が設置さ
れている。

【０００９】上記ダイニングキッチン(１)におけるダイ
ニング部には、前記流し台(３)に対向するようにして、
その流し台(３)との間に料理用のスペースを取れるだけ
のだけの間隔をおいて、正面から見て比較的小幅の間仕
切り壁(６)が設けられている。この間仕切り壁(６)は、
キッチン側が開放された断面コの字形であり、そのコの
字形によって囲まれる空間部分がレンジ棚(７)を備えた
収納スペースとされている。(８)は、図３で示すよう
な、脚付きのダイニングテーブルであり、その長方形の
長手方向の一方の端部を、前記間仕切り壁(６)における
左右方向の一方の側面(９)へ当接して接するように設置
される。このとき、ダイニングテーブル(８)の正面側
は、間仕切り壁(６)の正面壁(10)よりも突出している。

【００１０】そして、このダイニングテーブル(８)の正
面壁(10)よりも突出する部分の幅に対応するようにし
て、帯板状のダイニングカウンター(11)が、その間仕切
り壁(10)より一体に突出して設けられている。図２で示
すように、ダイニングカウンター(11)の上面は、ダイニ
ングテーブル(８)の天板上面と同じ平面となるようにし
てこれらが相互に一続きとなるようになっている。ま
た、ダイニングカウンター(11)の前端面とダイニングテ
ーブル(８)の前端面とは、同様に一連の一続きとなるよ
うに設置されている。

【００１１】なお、図２及び図３で示すように、ダイニ
ングカウンター(11)は、金属製のＬ字形のアングル材(1
4)(14)によって下側から補強支持されている。アングル
材(14)(14)の垂直部分は間仕切り壁(６)内へ埋設され
て、正面から見えないようにしてある。この実施形態に
おいては、ダイニングカウンター(11)のダイニングテー
ブル(８)とは反対側の端面を斜め状に切り落とし(12)し
ているが、これは直角に切り落とししても良いものであ
る。

【００１２】図４は、ダイニングカウンター(11)の別の
実施形態であって、このダイニングカウンター(11)のダ
イニングテーブル(８)とは反対側の端面を、同じくダイ
ニングテーブル(８)側とは反対の壁面(13)側へＬ字形に
延長したものであって、これにより、正面から見たと
き、間仕切り壁(６)が、その三方向においてテーブル
(８)或いはカウンター(11)によって取り囲まれた形とな
っている。また、このＬ字形に屈曲した反対側のダイニ
ングテーブル(８)の下側は円形の支柱(15)によって支持
されている。

【００１３】

【発明の効果】以上のように、この発明によれば、ダイ
ニングキッチンのキッチン設備の一部分を覆うようにし
て間仕切り壁を設けているため、キッチン設備が全て露
出する場合に比較して、リビングから見たときの外観が
良好となる効果が得られるが、更に、上記のように、こ
の間仕切り壁よりカウンターを一体に突出させているの
で、間仕切り壁の分だけダイニングスペースが狭くなっ
た場合でも、広いテーブル面積を取ることが出来るとい
う効果がある。

【００１４】しかも、カウンターとテーブルを一続きと
なるように設置することで一体的な外観を与えることが
でき、単なるダイニングテーブルのみの場合に比較し
て、あたかも壁面に作りつけられたような高級感を持た
せることが出来る。加えて、正面側からは単なる壁面が
見えるのではなく、このように間仕切り壁とカウンター
及びテーブルが一体となって見えるので外観に変化を与
え意匠性が良好となる効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施形態におけるダイニングキッチ
ンの横断平面図である。

【図２】間仕切り壁とダイニングテーブル部分を拡大し
て示す横断平面図である。

【図３】同じく間仕切り壁とダイニングテーブル部分の
正面図である。

【図４】この発明の別の実施形態を示す間仕切り壁とダ
イニングテーブル部分の横断平面図である。

【符号の説明】

(１) ダイニングキッチン (５) キッチン設備 (６) 間仕切り壁 (８) ダイニングテーブル (11) ダイニングカウンター

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ダイニングキッチンのキッチン設備に対
   応して小幅の間仕切り壁を設け、この間仕切り壁の前記
   キッチン設備とは反対側の壁面にダイニングテーブルと
   ほぼ同じ高さとなるカウンターを一体に設けたことを特
   徴とする台所の間仕切り壁。
2. 【請求項２】 カウンターの端部を、ダイニングテーブ
   ルの配置側とは反対側の間仕切り壁側面側へＬ字形に延
   長させた請求項１又は２記載の台所の間仕切り壁。