JPH09317023A - 屋根の構造 - Google Patents

屋根の構造

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JPH09317023A
JPH09317023A JP13233396A JP13233396A JPH09317023A JP H09317023 A JPH09317023 A JP H09317023A JP 13233396 A JP13233396 A JP 13233396A JP 13233396 A JP13233396 A JP 13233396A JP H09317023 A JPH09317023 A JP H09317023A
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JP
Japan
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roof
slab
roof slab
building
ceiling girder
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Application number
JP13233396A
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English (en)
Inventor
Katsuya Tanaka
勝哉 田中
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 受けアングル9を天井大梁13に取り付
け、天井大梁13に屋根スラブ25を載せ、この屋根ス
ラブ25を受けアングル9にボルト91・ナット92で
固定し、屋根スラブ25の上に防水シート26を取り付
ける。 【効果】 従来のように小梁を設けることなく天井大梁
13に屋根スラブ25を載せるから施工し易い。又、こ
の屋根スラブ25の上には防水シート26があるから雨
水が漏れない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は屋根の構造に関す
る。特に、ユニット建物に好適な屋根の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】屋根の構造としては種々あるが、この中
の一つに特開平3−140535号公報記載の構造が知
られている。この屋根の構造は天井大梁に小梁を取り付
け、この小梁の上に屋根スラブを載せ、この屋根スラブ
を天井大梁に固定し、この屋根スラブの上に防水シート
を敷くものである。この際、屋根スラブに水勾配を持た
せるために、最初の小梁より次の小梁を低く取り付け、
次の小梁を更に低く取り付けるというように、一方から
他方に次第に低くして小梁を取り付け、この上に屋根ス
ラブを載せている。
【0003】一方、ユニット建物は、特公昭62−62
224号公報に記載あるように、運搬可能な一定の大き
さの箱形の、且つ、内部、外部の仕上げられた建物ユニ
ットを、予め、工場で生産し、その複数個を施工現場に
運搬し、施工現場で組み立てたものである。このユニッ
ト建物は、施工期間が短く、且つ、寸法精度の良い標準
化された建物となる特徴があることから、広く採用され
ている。このユニット建物の屋根の構造も上記特開平3
−140535号公報記載の構造を採用している建物が
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この屋根構造
では、天井大梁に小梁を一方から他方に次第に低くして
取り付けているが、このように小梁を高さの異なる取付
位置に取り付けには、取付位置を決定したり、この取付
位置に正確に天井小梁を取り付ける作業が必要があり、
この作業が困難で細心の注意を必要とする。
【0005】特に、ユニット建物では、建物ユニットを
並べて据え付けて組み立てるから、上記のように、水勾
配を持たせるためには、水下側の建物ユニットと水上側
の建物ユニットでは小梁の取付位置を異にする必要があ
る。換言すると、建物ユニットの構造が、それぞれ異な
ることになり、建物ユニットを大量生産し難いという問
題がある。又、同じ大きさの建物ユニットを同じ方向に
据え付けるようにしないと、取付位置の決定が更に複雑
になる。従って、建物ユニットの配置に一定の制限が発
生する。例えば、1個の建物ユニットを縦に据え付け、
隣接する建物ユニットを横に据え付けることが困難であ
る。その結果、ユニット建物の外形を全ての土地に合わ
せて最適配置に据えつけることが困難になるという問題
がある。
【0006】そこで、本発明の目的は、屋根スラブを傾
斜させないで、しかも、屋根スラブの固定が容易な屋根
の構造を提供することである。本発明の他の目的は、水
下側と水上側とで建物ユニットの骨格構造がほぼ同じ
で、建物ユニットの配置に制限のないユニット建物に適
した屋根の構造を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになしたものであって、請求項1記載の発明
は、上面を天井大梁の上面とほぼ同じ高さにして受けア
ングルが天井大梁に取り付けられ、天井大梁の上に屋根
スラブが載せられ、この屋根スラブが受けアングルにボ
ルト・ナットで固定され、屋根スラブの上に防水シート
が敷かれているものである。この請求項1記載の発明に
おける受けアングルとは屋根スラブの移動を防止するも
のであって、屋根スラブを支持するほど機械的強度が必
要ないものである。
【0008】請求項2記載の発明は、上面を天井大梁の
上面とほぼ同じ高さにして受け金具が天井大梁に取り付
けられ、受け金具の上に屋根スラブが載せられ、この屋
根スラブが受け金具にボルト・ナットで固定され、屋根
スラブの上に防水シートが敷かれているものである。こ
の請求項2記載の発明における受け金具とは、屋根スラ
ブを支持するもので、機械的強度の大きなものである。
【0009】請求項3記載の発明は、建物ユニットを複
数個組み立てたユニット建物の屋根の構造であって、上
面を天井大梁の上面とほぼ同じ高さにして受けアングル
が天井大梁に取り付けられ、天井大梁の上に屋根スラブ
が載せられ、この屋根スラブが受けアングルにボルト・
ナットで固定された建物ユニットが複数個並べられ、建
物ユニットの屋根スラブの上と隣接する建物ユニットの
屋根スラブの上に金属板が架け渡され、屋根スラブと金
属板の上に防水シートが敷かれているものである。この
請求項3記載の発明では、屋根スラブと金属板の上に防
水シートが敷かれているが、この意味は次の通りであ
る。即ち、屋根スラブと金属板の上の全面にわたって防
水シートを敷いてもよいし、屋根スラブの上に敷いた防
水シートの側縁部を金属板の側縁部の上に敷き、この側
縁部を金属板に接着してもよい。要するに、防水シート
で雨水が下方に漏れないようにすればよいのである。
【0010】請求項4記載の発明は、建物ユニットを複
数個組み立てたユニット建物の屋根の構造であって、上
面を天井大梁の上面とほぼ同じ高さにして受け金具が天
井大梁に取り付けられ、受け金具の上に屋根スラブが載
せられ、この屋根スラブが受け金具にボルト・ナットで
固定された建物ユニットが複数個並べられ、建物ユニッ
トの天井梁と隣接する建物ユニットの天井梁とに渡しス
ラブが架け渡され、屋根スラブと渡しスラブの上に防水
シートが敷かれているものである。
【0011】この請求項4記載の発明では、建物ユニッ
トの天井梁と隣接する建物ユニットの天井梁とに渡しス
ラブが架け渡され、屋根スラブと渡しスラブの上に防水
シートが敷かれているが、この意味は次の通りである。
即ち、この防水シートを直接屋根スラブと渡しスラブの
上に敷いてもよいし、屋根スラブと渡しスラブとの間が
広くて防水シートに凹凸ができる場合には、屋根スラブ
と渡しスラブとに金属板を架け渡し、この屋根スラブの
上と渡しスラブの上に防水シートを敷いてもよいし、渡
しスラブの高さが屋根スラブより低くて、防水シートが
敷き難い場合には、屋根スラブの上と隣接する屋根スラ
ブの上に金属板を架け渡し、この屋根スラブと金属板の
上に防水シートを敷いてもよい。尚、請求項1〜4記載
の発明において、天井大梁を耐火被覆する必要があれ
ば、天井大梁に取り付けた耐火被覆の端部をこの受けア
ングルや受け金具に止着すればよい。このようにする
と、天井大梁を耐火被覆し易い。
【0012】(作用)請求項1記載の発明では、天井大
梁の上に屋根スラブが載せられているから、屋根スラブ
を載せ易いし、高さの異なる小梁を設ける必要がなく施
工し易い。又、通常、天井大梁は太く大きく、この天井
大梁に屋根スラブを直接固定し難いが、請求項1記載の
発明では受けアングルに天井大梁が取り付けられ、この
受けアングルに屋根スラブが固定されているから屋根ス
ラブを固定し易い。又、この屋根スラブの上に防水シー
トが敷かれているから、雨水が漏れない。
【0013】請求項2記載の発明では、天井大梁とほぼ
同じ高さにして受け金具が取り付けられ、この受け金具
の上に屋根スラブが載せられているから、屋根スラブを
載せ易いし、高さの異なる小梁を設ける必要がなく施工
し易い。又、通常、天井大梁は太く大きいので、この天
井大梁に屋根スラブを直接固定し難いが、請求項1記載
の発明と同様に、受け金具に天井大梁が取り付けられ、
この受け金具に屋根スラブが固定されているから屋根ス
ラブを固定し易い。又、この屋根スラブの上に防水シー
トが敷かれているから、雨水が漏れない。
【0014】請求項3記載の発明では、請求項1記載の
発明と同様に、天井大梁の上に屋根スラブが載せられる
から、屋根スラブを載せ易いし、高さの異なる小梁を設
ける必要がなく施工し易い。又、通常、天井大梁は太く
大きいので、この天井大梁に屋根スラブを直接固定し難
いが、請求項3記載の発明では受けアングルに天井大梁
が取り付けられ、この受けアングルに屋根スラブが固定
されるから屋根スラブを固定し易い。又、屋根スラブの
上に防水シートが敷かれるから、雨水が漏れない。
【0015】更に、この請求項3記載の発明では、建物
ユニットの天井大梁の上に屋根スラブを載せ、この屋根
スラブを受けアングルに取り付けているから、高さの異
なる小梁を設ける必要がなく、同じ骨格を有する建物ユ
ニットを設備の整った工場で大量生産し、施工現場に運
搬できる。又、建物ユニットの屋根スラブの上と隣接す
る建物ユニットの屋根スラブの上に金属板が架け渡さ
れ、この屋根スラブと金属板の上とに防水シートを敷か
れているから、建物ユニットと建物ユニットの間に隙間
が生ずることなく、防水シートを敷き易い。
【0016】請求項4記載の発明では、請求項2記載の
発明と同様に、天井大梁とほぼ同じ高さにして受け金具
が取り付けられ、この受け金具の上に屋根スラブが載せ
られているから、屋根スラブを載せ易いし、高さの異な
る小梁を設ける必要がなく施工し易い。又、通常、天井
大梁は太く大きいので、この天井大梁に屋根スラブを直
接固定し難いが、受け金具に天井大梁が取り付けられこ
の受け金具に天井梁が固定されているから屋根スラブを
固定し易い。又、屋根スラブの上に防水シートが敷かれ
るから、雨水が漏れない。
【0017】更に、請求項4記載の発明では、建物ユニ
ットが上面を天井大梁とほぼ同じ高さにして受け金具が
天井大梁に取り付けられ、受け金具の上に屋根スラブが
載せられているから、高さの異なる小梁を設ける必要が
なく、同じ骨格を有する建物ユニットを設備の整った工
場で大量生産し、施工現場に運搬できる。そして、この
建物ユニットでは天井大梁の上に屋根スラブがないか
ら、施工現場で、この建物ユニットを据え付けた後に渡
しスラブを、建物ユニットの天井大梁と隣接する建物ユ
ニットの天井大梁との間に架け渡すことができるし、こ
のように渡しスラブを架け渡すことができるので、建物
ユニットと隣接する建物ユニットとの間の隙間が大きく
て金属板では撓み易く架け渡し難い場合でも渡しスラブ
を架け渡し、この上に防水シートを敷くことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を説明
する。 (実施例1)図1〜図6は本発明屋根の構造をユニット
建物に適用した一実施例を示すもので、図1はユニット
建物の上端面の出隅部を示す平面図、図2は図1のX1
−X1線における断面図、図3は図1のX2−X2線に
おける断面図、図4は図1のY1−Y1線における断面
図、図5は図1のY2−Y2線における断面図、図6は
建物ユニットの主要部分を示す説明図である。
【0019】図1〜図6において、Aはユニット建物で
あり、このユニット建物Aは複数個の建物ユニット1を
組み立てたものである。建物ユニット1の骨格は、図6
に示すように、短辺と長辺とからなる矩形の四隅に配置
された4本の断面四角形筒状の鋼製の柱11、11、1
1、11と、この4本の柱11の上部を短辺と長辺に沿
って連結する4本の断面コ字形の鋼製の天井大梁13、
13、13、13と、4本の柱11の下部を短辺と長辺
に沿って連結する4本の断面コ字形の鋼製の床大梁1
2、12、12、12とからなる。
【0020】この建物ユニット1の骨格の相対する長辺
の床大梁12、12に厚み125mmのALC板からな
る床材14が差し渡され、この上に大引板15が取り付
けられ、更に、この上に木製の根太16が取り付けら
れ、この上にパーチクルボードからなる床材17が取り
付けられて床が形成される。又、相対する天井大梁1
3、13に断面コ字形の鋼製の小梁21が差し渡され、
この小梁21の下部に木製の吊木22が取り付けられ、
この吊木22に石膏ボードからなる天井材23が取り付
けられて天井が形成される。尚、最上階の建物ユニット
1の長辺の天井大梁13、13には、上面を天井大梁1
3の上面とほぼ同じにして受けアングル9がリベット9
9で取り付けられている。(図4参照)
【0021】そして、耐火被覆95が天井大梁13に取
り付けられ、長辺の天井大梁13、13に取り付けられ
ている受けアングル9、9の上に厚み75mmのALC
板からなる屋根スラブ25が架け渡され、この屋根スラ
ブ25が受けアングル9にボルト91、ナット92で固
定されている。このようにすることにより、耐火被覆9
5は受けアングル9と屋根スラブ25に挟まれて強固に
取り付けられる。そして、この屋根スラブ25の上に、
塩化ビニル樹脂シートからなる防水シート26が敷かれ
て、屋根2が形成される。
【0022】又、外壁を設ける場所には、床梁12と天
井梁13との間に厚み100mmのALCからなる外壁
材32が架け渡されて取り付けられ、外壁材32の内側
に石膏ボートからなる内壁材が取り付けられ、この外壁
材32と内壁材との間にロックウールからなる断熱材が
取り付けられて外壁が形成される。5は建物ユニット1
の短辺の天井大梁13の上面と、隣接する長辺の天井大
梁13の上面とに架け渡された渡しスラブである。
【0023】4は、図2および図5に示すように、ポリ
塩化ビニル樹脂被覆鋼製の金属板であり、建物ユニット
1の屋根スラブ25と、隣接する建物ユニット1の屋根
スラブとに架け渡されている。そして、この屋根スラブ
25の上に敷かれた防水シート26の側縁部が金属板4
の上に敷かれ、この防水シート26の側縁部が金属板4
に接着されている。建物ユニット1はこのような構造に
なっているから、従来のように、高さの異なる小梁を設
ける必要がなく、従って、同じ骨格を有する建物ユニッ
ト1を大量生産でき、建物ユニット1を安価に製造でき
る。
【0024】次に、この建物の施工方法および作用につ
いて説明する。工場で、短辺と長辺とからなる矩形の四
隅に4本の断面四角形筒状の鋼製の柱11、11、1
1、11を配置し、この4本の柱11の上部を短辺と長
辺に沿って4本の断面コ字形の鋼製の天井大梁13、1
3、13、13で連結し、4本の柱11の下部を短辺と
長辺に沿って4本の断面コ字形の鋼製の床大梁12、1
2、12、12で連結して建物ユニット1の骨格を製造
する。
【0025】この建物ユニット1の骨格の相対する長辺
の床大梁12、12に厚み125mmのALC板からな
る床材14を差し渡し、この上に大引板15を取り付
け、更に、この上に木製の床根太16を取り付け、この
上にパーチクルボードからなる床材17が取り付けて床
を形成する。又、相対する天井大梁13、13に断面コ
字形の鋼製の小梁21を差し渡し、この小梁21の下面
に木製の吊木22を取り付け、この釣木22に天井材2
3を取り付けて天井を形成する。
【0026】又、外壁を設ける場所には、床大梁12と
天井大梁13との間に厚み100mmのALCからなる
外壁材32を架け渡して取り付け、外壁材32の内側に
石膏ボートからなる内壁材を取り付け、この外壁材32
と内壁材との間にロックウールからなる断熱材を取り付
けて外壁を形成する。更に、浴槽や押し入れ等の家具を
取り付けたり内装や外装を行ったりして建物ユニット1
を完成させるる。尚、最上階の建物ユニット1は長辺の
天井大梁13、13に、上面を天井大梁13の上面とほ
ぼ同じにして受けアングル9をリベット99で取り付け
る。
【0027】次に、耐火被覆95を天井大梁13に取り
付け、端部を受けアングル9の上に粘着テープ等で一時
的に止着し、短辺の天井大梁13、13と、長辺の天井
大梁13、13に取り付けられている受けアングル9、
9の上に厚み75mmのALC板からなる屋根スラブ2
5を架け渡し、この屋根スラブ25を受けアングル9に
ボルト91、ナット92で固定する。このようにするこ
とにより、耐火被覆95は受けアングル9と屋根スラブ
25に挟まれて強固に取り付けられる。その後、この屋
根スラブ25の上に、塩化ビニル樹脂シートからなる防
水シート26を敷いて、屋根2を形成する。
【0028】このようにして製造した建物ユニット1お
よび最上階の建物ユニット1を施工現場に運搬する。こ
の際、最上階の建物ユニット1は通常の建物ユニット1
に75mmのALC板からなる屋根スラブ25を取り付
けられているだけであるから、高さが通常の建物ユニッ
ト1とほとんど同じで、これを施工現場に運搬するのに
なんら支障がない。施工現場では、予め設けている土台
の上に建物ユニット1を複数個据え付ける。この際、最
上階には最上階の建物ユニット1を取り付ける。その
後、建物ユニット1と隣接する建物ユニット1との接続
部の仕上げや内作、外作等の仕上げ、屋根部分の仕上
げ、電気・ガス・水道等の接続をしてユニット建物を完
成する。
【0029】この際の屋根部分の仕上げについて説明す
る。先ず、建物ユニット1の短辺の天井大梁13の上面
と、隣接する長辺の天井大梁13の上面とに渡しスラブ
5を架け渡す。次に、最上階の建物ユニット1の上端面
の屋根スラブ25と隣接する建物ユニット1の上端面の
屋根スラブ25との間に金属板4を架け渡す。次に、こ
の金属板4の両側縁部に、屋根スラブ25の上に取り付
けられている防水シート26の側縁部を接着剤で接着す
る。
【0030】このように、施工現場では渡しスラブ5と
金属板4を取り付け、工場で取り付けた防水シート26
の縁部を金属板4に取り付けるだけであるから、現場施
工が極めて簡単であるし、施工現場の作業が少なくな
る。従って、施工現場での施工工数が少ないというユニ
ット建物の特徴が発揮でき、極めて価値がある。又、屋
根スラブ25の高さがほぼ同じであるから、この建物ユ
ニット1の据えつける位置の制限がなく、土地に合わせ
て最適に配置することができる。
【0031】(実施例2)図6は本発明屋根の構造をユ
ニット建物に適用した他の実施例を示すもので、建物ユ
ニットの天井大梁近傍を示す説明図である。図7に示す
実施例2を図1〜図6に示す実施例1と比較すると、天
井大梁13a近傍の構造が異なる。即ち、上面を天井大
梁13aの上面とほぼ同じ高さにして受け金具9aがボ
ルト98a、ナット99aで取り付けられている。そし
て、この受け金具9aの上に屋根スラブ25aが載せら
れ、この屋根スラブ25aがボルト91a、ナット92
aで受け金具9aに固定されている。又、建物ユニット
の天井大梁13aと、隣接する建物ユニットの天井大梁
13aとに、屋根スラブ25aとほぼ同じ高さの渡しス
ラブ5aが架け渡して取り付けられ、屋根スラブ25a
と渡しスラブ5aの上に防水シート26aが敷かれてい
る。
【0032】このように、この実施例2では渡しスラブ
5aが取り付け易いので、施工が簡単である。尚、この
渡しスラブ5aは機械的強度が金属板より大きく撓みに
くいので、天井大梁13aと隣接する天井大梁13aと
の間が大きくても、天井大梁13aと隣接する天井大梁
13aとの間に渡しスラブ5aを架け渡し、この上に防
水シート26aを支障なく敷くことができる。その他の
構造および作用効果は実施例と同じであるから説明を省
略する。
【0033】
【発明の効果】請求項1記載の発明では、天井大梁の上
に屋根スラブが載せられるから、屋根スラブを載せ易い
し、高さの異なる天井小梁を設ける必要がないし、受け
アングルに屋根スラブを固定し易い。又、この屋根スラ
ブの上に防水シートが敷かれるから、雨水が漏れない。
【0034】請求項2記載の発明では、天井大梁とほぼ
同じ高さにして受け金具が取り付けられ、この受け金具
の上に屋根スラブが載せられるから、屋根スラブを載せ
易いし、高さの異なる天井小梁を設ける必要がないし、
受け金具に屋根スラブを固定し易い。又、この屋根スラ
ブの上に防水シートが敷かれるから、雨水が漏れない。
【0035】請求項3記載の発明では、請求項1記載の
発明と同様に、天井大梁の上に屋根スラブが載せられる
から、請求項1の発明と同じ効果がある。更に、この請
求項3記載の発明では、建物ユニットの天井大梁の上に
屋根スラブを載せ、この屋根スラブを受けアングルに取
り付けるから、同じ骨格を有する建物ユニットを設備の
整った工場で大量生産し、施工現場に運搬できるし、
又、建物ユニットの配置に従来より制限がなくなる。
又、建物ユニットの屋根スラブの上と隣接する建物ユニ
ットの屋根スラブの上に金属板が架け渡され、この屋根
スラブと金属板の上とに防水シートを敷かれているか
ら、防水シートを敷き易い。
【0036】請求項4記載の発明では、請求項2の発明
と同様に、天井大梁とほぼ同じ高さにして受け金具が取
り付けられ、この受け金具の上に屋根スラブが載せられ
るから、請求項2記載の発明と同じ作用がある。更に、
請求項4記載の発明では、建物ユニットが上面を天井大
梁とほぼ同じ高さにして受け金具が天井大梁に取り付け
られ、受け金具の上に屋根スラブが載せられているか
ら、高さの異なる小梁を設ける必要がなく、同じ骨格を
有する建物ユニットを設備の整った工場で大量生産し、
施工現場に運搬できるし、又、建物ユニットの配置に従
来より制限がなくなる。
【0037】そして、この建物ユニットでは天井大梁の
上に屋根スラブがないから、施工現場で、この建物ユニ
ットを据え付けた後に渡しスラブを、建物ユニットの天
井大梁と隣接する建物ユニットの天井大梁との間に架け
渡すことができるし、このように渡しスラブを架け渡す
ことができるので、建物ユニットと隣接する建物ユニッ
トとの間の隙間が大きくて金属板では撓み易く架け渡し
難い場合でも渡しスラブを架け渡し、この上に防水シー
トを敷くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明ユニット建物に適用した一実施例を示す
もので、ユニット建物の上端面の一部を示す平面図であ
る。
【図2】図1のX1−X1線における断面図である。
【図3】図1のX2−X2線における断面図である。
【図4】図1のY1−Y1線における断面図である。
【図5】図1のY2−Y2線における断面図である。
【図6】建物ユニットの主要部分を示す説明図である。
【図7】本発明ユニット建物に適用した他の実施例を示
すもので、ユニット建物の天井大梁近傍を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
A ユニット建物 1 建物ユニット 11 柱 12 床大梁 13、13a 天井大梁 2 屋根 25、25a 屋根スラブ 26、26a 防水シート 4 金属板 5、5a 渡しスラブ 9 受けアングル 9a 受け金具

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面を天井大梁の上面とほぼ同じ高さに
    して受けアングルが天井大梁に取り付けられ、天井大梁
    の上に屋根スラブが載せられ、この屋根スラブが受けア
    ングルにボルト・ナットで固定され、屋根スラブの上に
    防水シートが敷かれていることを特徴とする屋根の構
    造。
  2. 【請求項2】 上面を天井大梁の上面とほぼ同じ高さに
    して受け金具が天井大梁に取り付けられ、受け金具の上
    に屋根スラブが載せられ、この屋根スラブが受け金具に
    ボルト・ナットで固定され、屋根スラブの上に防水シー
    トが敷かれていることを特徴とする屋根の構造。
  3. 【請求項3】 建物ユニットを複数個組み立てたユニッ
    ト建物の屋根の構造であって、上面を天井大梁の上面と
    ほぼ同じ高さにして受けアングルが天井大梁に取り付け
    られ、天井大梁の上に屋根スラブが載せられ、この屋根
    スラブが受けアングルにボルト・ナットで固定された建
    物ユニットが複数個並べられ、建物ユニットの屋根スラ
    ブの上と隣接する建物ユニットの屋根スラブの上に金属
    板が架け渡され、屋根スラブと金属板の上に防水シート
    が敷かれていることを特徴とする屋根の構造。
  4. 【請求項4】 建物ユニットを複数個組み立てたユニッ
    ト建物の屋根の構造であって、上面を天井大梁の上面と
    ほぼ同じ高さにして受け金具が天井大梁に取り付けら
    れ、受け金具の上に屋根スラブが載せられ、この屋根ス
    ラブが受け金具にボルト・ナットで固定された建物ユニ
    ットが複数個並べられ、建物ユニットの天井梁と隣接す
    る建物ユニットの天井梁とに渡しスラブが架け渡され、
    屋根スラブと渡しスラブの上に防水シートが敷かれてい
    ることを特徴とする屋根の構造。
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