JPH09316950A - 浴室ユニット - Google Patents

浴室ユニット

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Publication number
JPH09316950A
JPH09316950A JP15495796A JP15495796A JPH09316950A JP H09316950 A JPH09316950 A JP H09316950A JP 15495796 A JP15495796 A JP 15495796A JP 15495796 A JP15495796 A JP 15495796A JP H09316950 A JPH09316950 A JP H09316950A
Authority
JP
Japan
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bathroom
drainage
drain
entrance
groove
Prior art date
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Pending
Application number
JP15495796A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuhiko Saruwatari
辰彦 猿渡
Takayuki Shimizu
隆幸 清水
Yoichi Maeda
陽一 前田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Publication date
Application filed by Toto Ltd filed Critical Toto Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 床パンの種類を減少させることができるとと
もに、入浴者に洗い場を狭く感じさせることもない浴室
ユニットを提供する 【解決手段】 床パン3の端部側に、浴室外に排水が流
出するのを防止する排水溝を形成するとともに、この排
水溝を排水流入口が形成された溝蓋で覆うことにより、
浴室の出入口部周りの床面が段差なく平坦に形成される
浴室ユニットにおいて、床パン3の出入口部8を設ける
ことができる洗い場W側の外周端のうち、浴槽2の両端
側の、対向する外周端側にのみ排水溝32,33を設
け、この排水溝32,33のいずれか一方側に出入口部
8を設けるようにした。1つの床パン3で2種類の出入
口部8を設けることができ、かつ、洗い場Wの全周に亘
って排水溝を設ける場合等に比べて、溝蓋5の数も減少
させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は組立式浴室である
浴室ユニットに関するものであり、更に詳しくは、床パ
ンの端部側に形成された排水溝を排水流入口が形成され
た排水蓋で覆うことにより、浴室の出入口部周りの床面
を段差なく平坦に形成できる浴室ユニットに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】浴室の出入口部側の床面を段差なく平坦
に形成し、浴室に対する出入りの容易化を図った浴室ユ
ニットは知られている。このような浴室ユニットでは、
図7で示されるように、洗い場W側の床パン200の浴
室の出入口部202に沿った端部側に排水溝200aを
形成し、この排水溝200aを排水流入口が形成された
グレーチング201で覆うことにより、浴室の出入口部
202側に流れた洗い場W側の排水をグレーチング20
1を介して排水溝200aに導くようにしている。この
ため、この浴室ユニットでは、浴室の出入口部202周
りに、排水の流出防止用の段差を設けなくても、洗い場
Wの排水が浴室の出入口部202を通って浴室外に流出
することはなく、浴室の出入口部202周りの床面を平
坦にすることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな浴室ユニットでは、図8の(a)、(b)で示され
るように、浴室に対する出入口部202の位置が変われ
ば、排水溝200aの位置の異なる3種類の床パン20
0が必要になるという問題があった。このため、床パン
200用の成形型が3種類も必要となり、浴室ユニット
の高コスト化を招くとともに、床パンの在庫数量も増加
させてしまうという不都合があった。
【0004】一方、床パン200の種類を減らすため
に、例えば、図9で示されるように、床パン200の洗
い場部周り全体に排水溝200aを形成し、これらをグ
レーチング201A,201B,201C,201Dで
覆った浴室ユニットもある。しかしながら、一般に入浴
者は排水流入口が形成された溝蓋(グレーチング等)に
違和感を感じ、入浴時に溝蓋上になるべく立ち入らない
ようにするため、このような浴室ユニットでは、入浴者
は洗い場を狭く感じてしまうという問題があった。
【0005】この発明は、以上の点に鑑み、排水溝を設
けて、浴室の出入口部側の床面から段差を無くした場合
でも、床パンの種類を減少させることができるととも
に、入浴者に洗い場をそれ程狭く感じさせることもない
浴室ユニットを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1記載
の発明は、床パンの端部側に、浴室外に排水が流出する
のを防止する排水溝を形成するとともに、この排水溝を
排水流入口が形成された溝蓋で覆うことにより、浴室の
出入口部周りの床面が段差なく平坦に形成される浴室ユ
ニットにおいて、床パンの出入口部を設けることができ
る洗い場側の外周端のうち、浴槽の両端側の、対向する
外周端側にのみ排水溝を設け、この排水溝のいずれか一
方側に出入口部を設けるようにしたことである。
【0007】この発明では、浴槽の両端側に配置され
る、床パンの洗い場側の対向する端部側にのみ排水溝を
設けているため、出入口部を浴槽のどちらの端部側に設
けても、この出入口部の床面周りを段差なく平坦に形成
することができる。この場合、2種類の出入口部に対し
て、床パンは1種類のものがあればよい。もちろん、こ
の発明では、浴室の出入口部を設けることができる洗い
場の端部側全体に排水溝を設けていないため、排水流入
口が形成された溝蓋の数も減少させることができ、その
分、入浴者が洗い場を狭く感じてしまうこともない。
【0008】この発明の請求項2記載の発明は、請求項
1記載の発明の場合において、出入口部が設けられない
側の排水溝の上方に、洗面器置き台と、この洗面器置き
台上の洗面器に給水できる給水栓とが設けられているこ
とである。
【0009】この発明では、洗面器置き台上の洗面器に
給水栓を使用して給水できるようにしているので、入浴
者は、風呂イス等に腰を掛けることにより、使い易い位
置まで持ち上げられた洗面器を使って、楽に洗顔等を行
なうことができる。この場合、洗面器置き台上に流され
た洗面器からの排水は、下方の排水溝に流されるので、
この排水が洗い場全体に亘って流れてしまうことはな
い。
【0010】この発明の請求項3記載の発明は、請求項
2記載の発明の場合において、洗面器置き台に、この洗
面器置き台上の排水を下方の排水溝に導く排水孔が設け
られていることである。
【0011】この発明では、洗面器置き台上の排水が、
排水孔を通って下方の排水溝に流れるので、洗面器置き
台上の排水は入浴者の方には流れにくくなる。
【0012】この発明の請求項4記載の発明は、請求項
1記載の発明の場合において、排水溝をすべて溝蓋で覆
うとともに、床パンの排水溝の上流側端部に、この排水
溝の底部を他の部分より段状に持ち上げた突状部を形成
し、この突状部に、蓋部材によって覆われる床パンのレ
ベル調整用の作業孔を形成していることである。
【0013】この発明では、床パンの排水溝内に設けら
れた作業孔を使って、この床パンの支持架台に設けられ
たレベル調整ボルトの操作が可能となる。この場合、床
パンの壁載せ部等に作業孔を形成する場合と異なり、大
きな作業孔を洗い場の中央寄りに形成できるので、レベ
ル調整ボルトの操作が容易となる。また、この作業孔を
閉じる蓋部材は溝蓋で覆われるため、蓋部材等によって
浴室内の外観が損なわれてしまうこともない。なお、こ
の作業孔は排水溝内の突状部に形成され、この作業孔周
りに排水が溜るのを防止しているが、この突状部は排水
溝の上流端側に形成しているため、この突状部が排水溝
中の排水の流れを乱してしまうこともない。
【0014】この発明の請求項5記載の発明は、請求項
1記載の発明の場合において、床パンの外周部に形成さ
れた壁載せ部の、排水溝の側方部を、浴室の出入口部用
に切り欠いておくとともに、この切欠部の浴室の出入口
部が設けられない側に、壁載せ部を復元する壁載せピー
スを取り付けるようにしていることである。
【0015】この発明では、排水溝に沿った床パンの壁
載せ部を、事前に浴室の出入口部用に切り欠いているた
め、床面に段差を生じさせない出入口部を床パン上に迅
速に設置することができる。この場合、出入口部が設け
られない排水溝側の床パンの切欠部には、壁載せピース
を取り付けることにより壁載せ部を復元し、壁載せ部上
に取り付けられる壁パネル等の上下寸法に差が出ないよ
うにしている。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面を参照しつつ説明する。図1はこの発明の一実施の形
態に係る浴室ユニットの平断面図である。
【0017】図1において、浴室ユニット1は土台Bに
よって囲まれた空間に設置されており、床パン3の左部
側に浴槽2が設置され、床パン3の右部側に洗い場Wが
形成されている。そして、この浴槽2と洗い場Wとは、
床パン3の外周部の壁載せ部30上に取り付けられた壁
パネル4によって囲まれている。浴槽2は、中央に凹状
に窪んだ湯溜め部20が形成されているとともに、この
湯溜め部20周りの上縁部は平らなデッキ部21となっ
ている。このデッキ部21の内、前部デッキ部21aと
後部デッキ部21bは充分な面積が確保されていて、入
浴者が湯溜め部20に対して出入りする場合に、ここ
に、楽に腰を掛けることができるようになっている。
【0018】洗い場Wは、図1で示されるように、浴槽
2のデッキ部21より一段低い床パン3の洗い場部31
上に形成されている。この床パン3の洗い場部31に
は、浴槽2の両端側の、洗い場部31の対向した外周端
側に、この洗い場部31一杯に亘って、排水溝32,3
3が形成されており、この排水溝32,33が排水流入
口50が形成された溝蓋であるグレーチング5によって
覆われている。また、この洗い場部31の浴槽2に沿っ
た端部側には、中間部が集水用のトラップカバー35に
より覆われた浅い排水溝34が形成されている。そし
て、このトラップカバー35下方の浴槽3の下面側に
は、排水トラップ6が取り付けられていて、排水溝3
2,33内の排水が、床パン3の下方に設けられた一対
の排水管7,7を通って、この排水トラップ6に集めら
れるとともに、排水溝34内の排水がこの排水トラップ
6に集められる。
【0019】浴室ユニット1には、図1で示されるよう
に、一方のグレーチング5Aに対向した前部側の壁パネ
ル4Aの位置に、出入口部8が設けられ、他方のグレー
チング5Bに対向した後部側の壁パネル4Bに、洗面器
置き台9と給水栓10とが取り付けられている。なお、
図1において、符号11,12はそれぞれ、左部側と右
部側の壁パネル4C,4Dに取り付けられた入浴補助用
の手すりである。
【0020】つぎに、この浴室ユニット1の出入口部8
周りと、洗面器置き台9周りについて詳細に説明する。
図2は出入口部8周りの詳細を示している。図におい
て、床パン3の排水溝32は、最も下方に窪んだ排水路
部32aの両側に、グレーチング5を載置する蓋載置部
32bが形成されている。そして、この蓋載置部32b
上に載置されたグレーチング5の上面と床パン3の洗い
場部31の上面Sとは、略面一に位置決めされている。
また、この床パン3の出入口部8側は、この出入口部8
のドア枠80と同一長さだけ壁載せ部30が切り欠かれ
ていて、この切欠部に排水溝32の蓋載置部32bを延
長させるようにドア枠設置部36が形成されている。そ
して、このドア枠設置部36上に出入口部8のドア枠8
0が設置され、このドア枠80内に折り戸81が取り付
けられている。この場合、下部側の水平なドア枠80a
の上端とグレーチング5の上面とは、僅かな段差しかな
く、略平坦に形成されている。
【0021】さらに、床パン3の排水溝32の上流端側
の壁載せ部30に寄った位置には、図2で示されるよう
に、排水路部32aの底部が段状に持ち上げられた突状
部37が形成され、この突状部37に蓋部材38で覆わ
れた作業孔37aが形成されている。そして、この作業
孔37aの下方には、図5で示されるように、床パン3
の支持架台13に設けられたレベル調整ボルト13aが
配置されている。このレベル調整ボルト13aは、上端
に操作溝(図示せず)が形成されていて、工具Pにより
回動させて上下動できるようになっている。
【0022】なお、蓋部材38は、上面が蓋載置部32
bの水平面より下方に配置されており、グレーチング5
により容易に覆うことができるようになっているととも
に、パッキン(図示せず)を介して突状部37の作業孔
37a周りにねじ等により取り付けられていて、床パン
3の水密性を充分に保つことができるようになってい
る。
【0023】図3及び図4は洗面器置き台9周りの詳細
を示している。この洗面器置き台9周りの床パン3の形
状は、図1で示される浴室の中心線Lを対称軸として、
出入口部8周りの床パン3の形状と対称に形成されてい
る。すなわち、排水溝33は排水溝32と同一の形状・
サイズに形成され、この排水溝33の上流端側の壁載せ
部30に寄った位置には、図3で示されるように、排水
路部33aの底部が段状に持ち上げられた、突状部37
と同一形状の突状部39が形成され、この突状部39に
蓋部材38と同一の蓋部材40で覆われた、作業孔37
aと同一の作業孔39aが形成されている。そして、こ
の作業孔39aの下方には、図5で示されるように、床
パン3の支持架台13に設けられた別のレベル調整ボル
ト13aが配置されている。
【0024】また、この排水溝33に沿った床パン3の
壁載せ部30も、図3で示されるように出入口部8側と
同様に切り欠かれてれおり、この切欠部にドア枠設置部
36と同一形状のドア枠設置部41が形成されている。
そして、このドア枠設置部41上には、床パン3の壁載
せ部30を復元するための壁載せピース15が取り付け
られ、この壁載せピース15上に後部側の壁パネル4B
が取り付けられている。
【0025】洗面器置き台9は、図3で示されるよう
に、洗面器Kを載せる水平な載置部90と、この載置部
90を壁パネル4B側に支持させるための支持部91と
から構成されるが、この載置部90には、細長い排水流
出孔90aが多数形成されていて、この載置部90上の
排水が、下方のグレーチング5側に容易に流れるように
なっている。給水栓10は、洗面器置き台9の上方に吐
水部100を下方に向けた状態で配置され、これによ
り、この載置部90上の洗面器Kに容易に給水できるよ
うになっている。
【0026】つぎに、この浴室ユニット1の作用・効果
について説明する。この浴室ユニット1では、浴室の出
入口部を設けることができる床パン3の洗い場W側の外
周端のうち、浴槽2の両端側の対向する外周端側に排水
溝32,33を設けているので、床パン3の排水溝3
2,33に沿ったいずれの外周端側にも、床面に段差を
設けることなく、出入口部8を設置することができる。
すなわち、この浴室ユニット1では、床パン3を対称に
形成し、この床パン3の洗い場部31の対向する端部の
いずれの側にも、床面に段差を生じさせることなく出入
口部8を設置することができるので、出入口部8の位置
の違いによる床パン3の種類を減らすことができ、床パ
ン3製作用の成形型の数を減少できるとともに、床パン
3の在庫量も減少させることができる。この場合、グレ
ーチング5は、一対の排水溝32,33を覆えばよいだ
けであるため、洗い場Wの外周部全体をグレーチング5
で覆った従来の浴室ユニットと比べて、入浴者に洗い場
Wを狭く感じさせることもない。
【0027】また、この浴室ユニット1では、排水溝3
2,33側方の床パン3の壁載せ部30が、出入口部8
のドア枠80の大きさだけ切り欠かれ、ここにドア枠設
置部36,41が形成されているため、この床パン3の
いずれの排水溝32,33側に出入口部8を設ける場合
でも、現場における床パン3のカットは必要なく、ドア
枠80の据付作業の迅速化を図ることができる。この場
合、出入口部8が設けられない床パン3のドア枠設置部
41上には、壁載せ部30を復元する壁載せピース15
が取り付けられるため、浴室ユニット1全体に亘って壁
パネル4の高さ方向のサイズを変更する必要もない。
【0028】さらに、この浴室ユニット1では、出入口
部8が設けられない側の排水溝33上方に、洗面器置き
台9と給水栓10とを設けているため、洗面器Kを使い
勝手のよい位置に置くことができるとともに、この洗面
器置き台9上に洗面器S中の排水を流しても、この排水
を、グレーチング5を通って、下方の排水溝33中に効
率よく流すことができる。すなわち、洗面器S中の排水
を、洗い場W全体に流すことはなく、ほぼ洗い場Wの排
水溝33と、この近傍にのみ流すことができる。この場
合、洗面器置き台9の載置部90に多数の排水流出孔9
0aが形成されているため、洗面器置き台9上の排水が
入浴者側にあまり流れないようにすることができる。な
お、この洗面器置き台9は、図4で示されるように、入
浴者Mのひざの位置に取り付けられているため、入浴者
Mはやや高めの風呂イスTに腰を掛けることにより、洗
面器K中の湯を比較的腰を伸ばした楽な状態で使用でき
る。
【0029】また、この浴室ユニット1では、浴槽2の
デッキ部21を広くとっているとともに、浴槽2側と洗
い場W側との壁パネル4C,4Dに手すり11,12を
設けているため、足腰の弱った高齢者であっても、手す
り12を使って浴槽2まで達した後、この浴槽2のデッ
キ部21に腰を掛け、手すり13を使いつつ湯溜め部2
0内に入ることができるとともに、この浴槽2から出て
洗い場Wまで容易に移動することができる。
【0030】さらに、この浴室ユニット1では、床パン
3の排水溝32,33中に蓋部材38,40で覆われる
作業孔37a,39aを設けているため、図5で示され
るように、この作業孔37a,39aから工具Pを使用
して、下方のレベル調整ボルト13aの調整をすること
ができる。この場合、作業孔37a,39aを覆う蓋部
材38,40は、入浴時にはグレーチング5で覆われ、
入浴者からは見えないため、これが浴室内の外観を損ね
てしまうことはない。また、この作業孔37a,39a
は、排水溝32,33の上流側の排水路部32a,33
a底部から段状に立ち上がった突状部37,39に設け
られているため、この作業孔37a,39a周りに排水
が溜ることはなく、この点からも、この作業孔37a,
39aから排水が漏れてしまうことはない。
【0031】ここで、図6で示されるように、従来の浴
室ユニットでは、床パン16の壁載せ部160に作業孔
160aを形成し、この作業孔160aからレベル調整
ボルト13aを操作しているが、壁載せ部160の水平
部の幅は小さく、このため作業孔160aの孔径も小さ
くなる。このため、従来の浴室ユニットでは、この作業
孔160aを使用して、レベル調整ボルト13aを操作
するのは容易でないとともに、この作業孔160aの下
方にレベル調整ボルト13aがない場合、壁載せ部16
0に複数の作業孔160aを形成する必要が生じる。ま
た、従来の浴室ユニットでは、床パン16の壁載せ部1
60の下方に、レベル調整ボルト13aを配置する必要
があるため、このレベル調整ボルト13aが設けられる
支持架台13の本体部13bが基礎Qに近接した位置に
配置される。このため、従来の浴室ユニットでは支持架
台13の本体部13bと基礎Qとが干渉しやすく、基礎
Qをはつらなければならないという不都合も多かった。
【0032】ところが、この浴室ユニット1では、作業
孔37a,39aが、排水溝32,33中に設けられる
ため、孔径を大きくでき、床パン3下方のレベル調整ボ
ルト13aを楽に調整できる。また、この浴室ユニット
1では作業孔37a,39aが床パン3の壁載せ部30
より充分内側に形成されるため、レベル調整ボルト13
aが取り付けられる支持架台13の本体部13bも基礎
Qから離すことができ、この本体部13bと基礎Qとが
干渉することもない。
【0033】なお、出入口部8が取り付けられない側の
排水溝33は、必ずしも、グレーチング5で覆う必要は
ない、また、浴槽2に沿って設けられた排水溝34をグ
レーチングで覆ってもよい。
【0034】さらに、排水溝32,33を覆う溝蓋は、
グレーチング5に限らず、排水流入口が形成されたもの
であれば、どのようなものでもよい。
【0035】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0036】この発明の請求項1記載の発明によれば、
床パンの端部側に、浴室外に排水が流出するのを防止す
る排水溝を形成するとともに、この排水溝を排水流入口
が形成された溝蓋で覆うことにより、浴室の出入口部周
りの床面が段差なく平坦に形成される浴室ユニットにお
いて、床パンの出入口部を設けることができる洗い場側
の外周端のうち、浴槽の両端側の、対向する外周端側に
のみ排水溝を設け、この排水溝のいずれか一方側に出入
口部を設けるようにしたので、2種類の出入口部に対し
て、床パンは1種類のものですますことができ、床パン
の種類を減少させることができる。また、洗い場に配置
される溝蓋の数も減らすことができ、その分、入浴者に
洗い場を狭く感じさせることもない。
【0037】この発明の請求項2記載の発明によれば、
請求項1記載の発明の場合において、出入口部が設けら
れない側の排水溝の上方に、洗面器置き台と、この洗面
器置き台上の洗面器に給水できる給水栓とが設けられて
いるので、洗顔等が楽にできるとともに、洗い場側の排
水を洗面器置き台下方の排水溝に効率よく流すことがで
きる。
【0038】この発明の請求項3記載の発明によれば、
請求項2記載の発明の場合において、洗面器置き台に、
この洗面器置き台上の排水を下方の排水溝に導く排水孔
が設けられているので、洗面器置き台上の排水が入浴者
側に流れるのを防止できる。
【0039】この発明の請求項4記載の発明によれば、
請求項1記載の発明の場合において、排水溝をすべて溝
蓋で覆うとともに、床パンの排水溝の上流側端部に、こ
の排水溝の底部を他の部分より段状に持ち上げた突状部
を形成し、この突状部に、蓋部材によって覆われる床パ
ンのレベル調整用の作業孔を形成しているので、床パン
のレベル調整が容易となり、この床パンの据え付けが容
易となる。
【0040】この発明の請求項5記載の発明によれば、
請求項1記載の発明の場合において、床パンの外周部に
形成された壁載せ部の、排水溝の側方部を、浴室の出入
口部用に切り欠いておくとともに、この切欠部の浴室の
出入口部が設けられない側に、壁載せ部を復元する壁載
せピースを取り付けるようにしているので、床パン上に
取り付けられる壁パネルの上下サイズを変更することな
く、出入口部を床パンに迅速に設置することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態に係る浴室ユニットの
平断面図である。
【図2】図1で示される浴室ユニットの出入口部側の一
部断面した斜視図である。
【図3】図1で示される浴室ユニットの洗面器置き台側
の一部断面した斜視図である。
【図4】図1で示される浴室ユニットの洗面器置き台側
の側断面図である。
【図5】排水溝中の作業孔を使用して、レベル調整ボル
トの調整をしている状態を示す図である。
【図6】床パンの壁載せ部中の作業孔を使用して、レベ
ル調整ボルトの調整をしている状態を示す図である。
【図7】第1の従来の浴室ユニットの平断面図である。
【図8】第2の従来の浴室ユニットの平断面図である。
【図9】第3の従来の浴室ユニットの平断面図である。
【符号の説明】
1 浴室ユニット 2 浴槽 3 床パン 4,4A,4B,4C,4D 壁パネル 5,5A,5B グレーチング(溝蓋) 8 出入口部 9 洗面器置き台 10 給水栓 15 壁載せピース 30 壁載せ部 32,33 排水溝 37,39 突状部 37a,39a 作業孔 38,40 蓋部材 90a 排水孔 K 洗面器 W 洗い場

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床パンの端部側に、浴室外に排水が流出
    するのを防止する排水溝を形成するとともに、この排水
    溝を排水流入口が形成された溝蓋で覆うことにより、浴
    室の出入口部周りの床面が段差なく平坦に形成される浴
    室ユニットにおいて、 上記床パンの上記出入口部を設けることができる洗い場
    側の外周端のうち、浴槽の両端側の、対向する外周端側
    にのみ上記排水溝を設け、この排水溝のいずれか一方側
    に上記出入口部を設けるようにしたことを特徴とする浴
    室ユニット。
  2. 【請求項2】 前記出入口部が設けられない側の前記排
    水溝の上方に、洗面器置き台と、この洗面器置き台上の
    洗面器に給水できる給水栓とが設けられていることを特
    徴とする請求項1記載の浴室ユニット。
  3. 【請求項3】 前記洗面器置き台に、この洗面器置き台
    上の排水を下方の前記排水溝に導く排水孔が設けられて
    いることを特徴とする請求項2記載の浴室ユニット。
  4. 【請求項4】 前記排水溝をすべて前記溝蓋で覆うとと
    もに、前記床パンの上記排水溝の上流側端部に、この排
    水溝の底部を他の部分より段状に持ち上げた突状部を形
    成し、この突状部に、蓋部材によって覆われる上記床パ
    ンのレベル調整用の作業孔を形成していることを特徴と
    する請求項1記載の浴室ユニット。
  5. 【請求項5】 前記床パンの外周部に形成された壁載せ
    部の、前記排水溝の側方部を、前記浴室の出入口部用に
    切り欠いておくとともに、この切欠部上の、上記浴室の
    出入口部が設けられない部分に、上記壁載せ部を復元す
    る壁載せピースを取り付けるようにしていることを特徴
    とする請求項1記載の浴室ユニット。
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