JPH09316751A - 片面パイル織物 - Google Patents
片面パイル織物Info
- Publication number
- JPH09316751A JPH09316751A JP13875896A JP13875896A JPH09316751A JP H09316751 A JPH09316751 A JP H09316751A JP 13875896 A JP13875896 A JP 13875896A JP 13875896 A JP13875896 A JP 13875896A JP H09316751 A JPH09316751 A JP H09316751A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- yarn
- pile
- yarns
- warp
- fabric
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 パイルが高密度で毛抜けや毛倒れし難く、バ
ッキングが不要で柔軟性、通気性に優れる片面パイル織
物を得る。 【解決手段】 対向する織物Ｘ、Ｙの各地緯糸をそれぞ
れ６本配列１〜６の繰り返しとし、連続した地緯糸中の
３本の地緯糸に対して順次外側、内側と交互に配するパ
イル形成部Ｐの形成を、第２経パイル糸Ｐａは一方織物
Ｘの第１糸１からはじめ、第２経パイル糸Ｐｂは一方織
物Ｘの第３糸３からはじめ、第３経パイル糸Ｐｃは他方
織物Ｙの第２糸２からはじめ、織り上げた２枚の織物
Ｘ、Ｙ間の経パイル糸Ｐａ、Ｐｂ、Ｐｃを切断して片面
パイル織物を得る。
ッキングが不要で柔軟性、通気性に優れる片面パイル織
物を得る。 【解決手段】 対向する織物Ｘ、Ｙの各地緯糸をそれぞ
れ６本配列１〜６の繰り返しとし、連続した地緯糸中の
３本の地緯糸に対して順次外側、内側と交互に配するパ
イル形成部Ｐの形成を、第２経パイル糸Ｐａは一方織物
Ｘの第１糸１からはじめ、第２経パイル糸Ｐｂは一方織
物Ｘの第３糸３からはじめ、第３経パイル糸Ｐｃは他方
織物Ｙの第２糸２からはじめ、織り上げた２枚の織物
Ｘ、Ｙ間の経パイル糸Ｐａ、Ｐｂ、Ｐｃを切断して片面
パイル織物を得る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、毛布、敷物等の
寝装品に主として使用する片面パイル織物に関する。
寝装品に主として使用する片面パイル織物に関する。
【０００２】
【従来の技術】対向する２枚の織物Ｘ、Ｙの地緯糸に交
互に複数の経パイル糸を織り込み、この経パイル糸をこ
の織物Ｘ、Ｙ間で切断して形成した片面パイル織物とし
て、図５、図６に示すものや、図７、図８に示すものが
ある。
互に複数の経パイル糸を織り込み、この経パイル糸をこ
の織物Ｘ、Ｙ間で切断して形成した片面パイル織物とし
て、図５、図６に示すものや、図７、図８に示すものが
ある。
【０００３】この図５、図６に示す片面パイル織物は、
両織物Ｘ、Ｙの地緯糸に各々一本置きに交互に経パイル
糸Ｐを織り込み、この経パイル糸Ｐをこの織物Ｘ、Ｙ間
で矢印で示すようにナイフ等で切開し、各織物Ｘ、Ｙの
裏面に樹脂等で覆うバッキングＢを施して形成したもの
である。
両織物Ｘ、Ｙの地緯糸に各々一本置きに交互に経パイル
糸Ｐを織り込み、この経パイル糸Ｐをこの織物Ｘ、Ｙ間
で矢印で示すようにナイフ等で切開し、各織物Ｘ、Ｙの
裏面に樹脂等で覆うバッキングＢを施して形成したもの
である。
【０００４】また、図７、図８に示す片面パイル織物
は、経パイル糸Ｐを一方織物Ｘ側の地緯糸に図示のよう
に第１糸１の外側、第２糸２の内側、第３糸３の外側と
Ｍ字状に織り込んだ後、他方織物Ｙ側に移行して同様に
第４糸４の外側、第５糸５の内側、第６糸６の外側とＷ
字状に織り込み、後続の配列に同じ織りを繰り返して織
成し、この経パイル糸Ｐを前記織物Ｘ、Ｙ間で矢印で示
すように切開して形成したものである。
は、経パイル糸Ｐを一方織物Ｘ側の地緯糸に図示のよう
に第１糸１の外側、第２糸２の内側、第３糸３の外側と
Ｍ字状に織り込んだ後、他方織物Ｙ側に移行して同様に
第４糸４の外側、第５糸５の内側、第６糸６の外側とＷ
字状に織り込み、後続の配列に同じ織りを繰り返して織
成し、この経パイル糸Ｐを前記織物Ｘ、Ｙ間で矢印で示
すように切開して形成したものである。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この前者の片
面パイル織物は、地緯糸の一本置きにパイルＰがあるた
めにパイル密度が高い反面、パイルＰが一本の地緯糸で
保持されているにすぎないために抜けやすく、これを防
止するためにバッキングＢを施す必要がある。ところが
バッキングＢを施した片面パイル織物は柔軟性（ドレー
プ感）に劣るばかりでなく、通気性も悪い。
面パイル織物は、地緯糸の一本置きにパイルＰがあるた
めにパイル密度が高い反面、パイルＰが一本の地緯糸で
保持されているにすぎないために抜けやすく、これを防
止するためにバッキングＢを施す必要がある。ところが
バッキングＢを施した片面パイル織物は柔軟性（ドレー
プ感）に劣るばかりでなく、通気性も悪い。
【０００６】また、後者の片面パイル織物は、パイルＰ
が各三本の緯糸で保持されているために抜け難い反面、
パイル密度が低くなり、疎らで毛倒れし易い。
が各三本の緯糸で保持されているために抜け難い反面、
パイル密度が低くなり、疎らで毛倒れし易い。
【０００７】そこで、この発明は、パイルが高密度で毛
倒れし難く、バッキングを施さなくても通常の使用で毛
抜けのおそれがなく、柔軟性、通気性に優れた片面パイ
ル織物を提供することを課題とする。
倒れし難く、バッキングを施さなくても通常の使用で毛
抜けのおそれがなく、柔軟性、通気性に優れた片面パイ
ル織物を提供することを課題とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するた
め、この発明は、対向する２枚の織物Ｘ、Ｙにわたって
各地緯糸に３本の経パイル糸Ｐａ、Ｐｂ、Ｐｃを織り込
み、この経パイル糸Ｐａ、Ｐｂ、Ｐｃを前記両織物Ｘ、
Ｙ間で切断して成る片面パイル織物において、前記各地
緯糸は第１糸１〜第６糸６の６本配列に繰り返し、前記
経パイル糸Ｐａは前記地緯糸中の連続した３本の地緯糸
に対して順次外側、内側と交互に配するパイル形成部Ｐ
を前記各織物Ｘ、Ｙに交互に形成する織り配列を前記一
方織物Ｘの第１糸１からはじめて繰り返し、前記第２経
パイル糸Ｐｂは前記第１経パイル糸Ｐａと同じ織り配列
を一方織物Ｘの前記地緯糸の第３糸３からはじめ、前記
第３経パイル糸Ｐｃは前記第１経パイル糸Ｐａと同じ織
り配列を他方織物Ｙの前記地緯糸の第２糸２からはじめ
ることによって、片面パイル織物の構成とした。
め、この発明は、対向する２枚の織物Ｘ、Ｙにわたって
各地緯糸に３本の経パイル糸Ｐａ、Ｐｂ、Ｐｃを織り込
み、この経パイル糸Ｐａ、Ｐｂ、Ｐｃを前記両織物Ｘ、
Ｙ間で切断して成る片面パイル織物において、前記各地
緯糸は第１糸１〜第６糸６の６本配列に繰り返し、前記
経パイル糸Ｐａは前記地緯糸中の連続した３本の地緯糸
に対して順次外側、内側と交互に配するパイル形成部Ｐ
を前記各織物Ｘ、Ｙに交互に形成する織り配列を前記一
方織物Ｘの第１糸１からはじめて繰り返し、前記第２経
パイル糸Ｐｂは前記第１経パイル糸Ｐａと同じ織り配列
を一方織物Ｘの前記地緯糸の第３糸３からはじめ、前記
第３経パイル糸Ｐｃは前記第１経パイル糸Ｐａと同じ織
り配列を他方織物Ｙの前記地緯糸の第２糸２からはじめ
ることによって、片面パイル織物の構成とした。
【０００９】
【発明の実施の形態】図１〜図４は、この発明に係る片
面パイル織物の実施の形態を示すものである。
面パイル織物の実施の形態を示すものである。
【００１０】図１、図２に示す通り、上下の織物Ｘ、Ｙ
の各地緯糸は、いずれも第１糸１〜第６糸６の６本配列
を繰り返している。なお、この片面パイル織物Ｘ、Ｙ
は、図４に示すように、各地緯糸１〜６と各々２本の地
経糸α、βによって織られるが、図１〜図３では煩雑を
避けるために、この地経糸α、βは図示を省略してい
る。
の各地緯糸は、いずれも第１糸１〜第６糸６の６本配列
を繰り返している。なお、この片面パイル織物Ｘ、Ｙ
は、図４に示すように、各地緯糸１〜６と各々２本の地
経糸α、βによって織られるが、図１〜図３では煩雑を
避けるために、この地経糸α、βは図示を省略してい
る。
【００１１】第１経パイル糸Ｐａは、図１（ａ）に示す
ように、連続した地緯糸中の３本の地緯糸に対して順次
外側、内側と交互に配し、即ち、一方織物Ｘ側に移行し
て第１糸１の外側、第２糸２の内側、第３糸３の外側を
経由してパイル形成部Ｐを形成し、前記他方織物Ｙ側に
移行して同様に第４糸４の外側、第５糸５の内側、第６
糸６の外側に至ってパイル形成部Ｐを形成し、このよう
に前記各織物Ｘ、Ｙに交互にパイル形成部Ｐを形成する
織り配列を繰り返している。
ように、連続した地緯糸中の３本の地緯糸に対して順次
外側、内側と交互に配し、即ち、一方織物Ｘ側に移行し
て第１糸１の外側、第２糸２の内側、第３糸３の外側を
経由してパイル形成部Ｐを形成し、前記他方織物Ｙ側に
移行して同様に第４糸４の外側、第５糸５の内側、第６
糸６の外側に至ってパイル形成部Ｐを形成し、このよう
に前記各織物Ｘ、Ｙに交互にパイル形成部Ｐを形成する
織り配列を繰り返している。
【００１２】また、図１（ｂ）（ｃ）にそれぞれ示すよ
うに、第２経パイル糸Ｐｂは第１経パイル糸Ｐａと同じ
織り配列を一方織物Ｘの前記地緯糸の第３糸３からはじ
め、第３経パイル糸Ｐｃは前記第１経パイル糸Ｐａと同
じ織り配列を他方織物Ｙの前記地緯糸の第２糸２からは
じめている。
うに、第２経パイル糸Ｐｂは第１経パイル糸Ｐａと同じ
織り配列を一方織物Ｘの前記地緯糸の第３糸３からはじ
め、第３経パイル糸Ｐｃは前記第１経パイル糸Ｐａと同
じ織り配列を他方織物Ｙの前記地緯糸の第２糸２からは
じめている。
【００１３】こうして織り上がった対向する２枚の織物
Ｘ、Ｙの間の第１経パイル糸Ｐａ、第２経パイル糸Ｐｂ
及び第３経パイル糸Ｐｃを、図２に矢印で示すように、
ナイフ等で切開すると、図３に示す片面パイル織物Ｙ
（又はＸ）ができる。
Ｘ、Ｙの間の第１経パイル糸Ｐａ、第２経パイル糸Ｐｂ
及び第３経パイル糸Ｐｃを、図２に矢印で示すように、
ナイフ等で切開すると、図３に示す片面パイル織物Ｙ
（又はＸ）ができる。
【００１４】この図３に示す片面パイル織物Ｙは、各経
パイル糸Ｐａ、Ｐｂ、Ｐｃによって構成されるパイル一
株が各３本の糸によってＷ字状に連続して地組織に織り
込まれ、しかも、各経パイル糸Ｐａ、Ｐｂ、Ｐｃが重な
りあって織り込まれているために、相互の係合摩擦によ
って各経パイル糸Ｐａ、Ｐｂ、Ｐｃは抜け難い。また、
各経パイル糸Ｐａ、Ｐｂ、Ｐｃによって構成されるパイ
ルは糸１本置きに連続しているために、パイル密度が高
く、柔軟性、通気性に富む。
パイル糸Ｐａ、Ｐｂ、Ｐｃによって構成されるパイル一
株が各３本の糸によってＷ字状に連続して地組織に織り
込まれ、しかも、各経パイル糸Ｐａ、Ｐｂ、Ｐｃが重な
りあって織り込まれているために、相互の係合摩擦によ
って各経パイル糸Ｐａ、Ｐｂ、Ｐｃは抜け難い。また、
各経パイル糸Ｐａ、Ｐｂ、Ｐｃによって構成されるパイ
ルは糸１本置きに連続しているために、パイル密度が高
く、柔軟性、通気性に富む。
【００１５】
【発明の効果】この発明に係る片面パイル織物は、上記
の通り構成したので、パイルが高密度で毛倒れし難く、
バッキングを施さなくても通常の使用で毛抜けのおそれ
がなく、柔軟性、通気性に優れる。
の通り構成したので、パイルが高密度で毛倒れし難く、
バッキングを施さなくても通常の使用で毛抜けのおそれ
がなく、柔軟性、通気性に優れる。
【図１】実施の態様を示す分解組織図
【図２】実施の態様を示す組織図
【図３】実施の態様を示す片面パイル織物の概念図
【図４】実施の態様を示す地組織図
【図５】従来例を示す組織図
【図６】従来例を示す片面パイル織物の概念図
【図７】他の従来例を示す組織図
【図８】他の従来例を示す片面パイル織物の概念図
１ 地緯糸の第１糸 ２ 地緯糸の第２糸 ３ 地緯糸の第３糸 ４ 地緯糸の第４糸 ５ 地緯糸の第５糸 ６ 地緯糸の第６糸 Ｐ パイル形成部 Ｐａ 第１経パイル糸 Ｐｂ 第２経パイル糸 Ｐｃ 第３経パイル糸 Ｘ 一方織物 Ｙ 他方織物 α、β 地経糸
Claims (1)
- 【請求項１】 対向する２枚の織物Ｘ、Ｙにわたって各
地緯糸に３本の経パイル糸Ｐａ、Ｐｂ、Ｐｃを織り込
み、この経パイル糸Ｐａ、Ｐｂ、Ｐｃを前記両織物Ｘ、
Ｙ間で切断して成る片面パイル織物において、前記各地
緯糸は第１糸１〜第６糸６の６本配列に繰り返し、前記
経パイル糸Ｐａは前記地緯糸中の連続した３本の地緯糸
に対して順次外側、内側と交互に配するパイル形成部Ｐ
を前記各織物Ｘ、Ｙに交互に形成する織り配列を前記一
方織物Ｘの第１糸１からはじめて繰り返し、前記第２経
パイル糸Ｐｂは前記第１経パイル糸Ｐａと同じ織り配列
を一方織物Ｘの前記地緯糸の第３糸３からはじめ、前記
第３経パイル糸Ｐｃは前記第１経パイル糸Ｐａと同じ織
り配列を他方織物Ｙの前記地緯糸の第２糸２からはじめ
ることを特徴とする片面パイル織物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13875896A JPH09316751A (ja) | 1996-05-31 | 1996-05-31 | 片面パイル織物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13875896A JPH09316751A (ja) | 1996-05-31 | 1996-05-31 | 片面パイル織物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09316751A true JPH09316751A (ja) | 1997-12-09 |
Family
ID=15229501
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13875896A Pending JPH09316751A (ja) | 1996-05-31 | 1996-05-31 | 片面パイル織物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09316751A (ja) |
-
1996
- 1996-05-31 JP JP13875896A patent/JPH09316751A/ja active Pending
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