JPH06128862A - 透水性タフテッドパイル布帛 - Google Patents
透水性タフテッドパイル布帛Info
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- JPH06128862A JPH06128862A JP30770092A JP30770092A JPH06128862A JP H06128862 A JPH06128862 A JP H06128862A JP 30770092 A JP30770092 A JP 30770092A JP 30770092 A JP30770092 A JP 30770092A JP H06128862 A JPH06128862 A JP H06128862A
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- Manufacturing Of Multi-Layer Textile Fabrics (AREA)
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Abstract
挟持され裏打加工が簡略化され、透水性人工芝生に適し
たタフテッドパイル布帛を効率的に且つ経済的に得る。 【構成】 幅Wと厚みTとの比率W/Tで示される扁平
率が6以上のテープヤーンを緯糸11とし、緯糸打込間
隔Kとテープヤーンの幅Wとの比率K/Wを1〜1.3
とし、経糸配列間隔Hと経糸太さDとの比率H/Dを2
以上とし、経糸間の隙間(H−D)を0.3mm以上に
設定して織成された一次基布12に、ステッチゲージS
と緯糸打込間隔Kとの比率S/Kを1以上とし、ニード
ルゲージGと経糸配列間隔Hとの比率G/Hを1.2以
上とし、パイル糸13の見掛け太さMとテープヤーン1
1の幅Wとの比率M/Wが1以上となるパイル糸13を
タフテイングし、タフテイング後の一次基布12の少な
くとも一部の布目14を塞ぐことなく裏打用接着剤を裏
打塗布して透水性タフテッドパイル布帛16を製造す
る。
Description
れ、特に透水性人工芝生に適したタフテッドパイル布帛
に関するものである。
れ、屋外に施工して雨天時に水溜りの出来ない透水性人
工芝生を得るために、本発明者は、パイル糸をタフテイ
ングする一次基布に経糸間隔や経糸間隔が粗くネット状
に織成した織物を使用し、タフテイング後に一次基布の
布目として残る経糸間の隙間を塞じることなく裏打用接
着剤を裏打塗布する方法を発明し、特公昭63−141
21・特開昭58−200706に開示している。
粗くして大きい布目隙間を形成したネット状織物では目
ズレが起き易く、その目ズレ止めのために織物を高温加
熱してプレスセット経糸と緯糸の交絡している接結点を
付形セットするか又は樹脂加工をして接結点において交
絡する経糸と緯糸の間を接着固定する必要があった。
すると、タフテイング時に目ズレが起き難く、タフテイ
ング時に一次基布から受ける抗力によってニードルが押
し曲げられ変形する危険がある。何故なら、タフテイン
グ過程において一次基布は常に一定の速度で長さ方向に
搬送されており、一次基布に垂直に差し込まれたニード
ルは一次基布の移動方向に押圧されるからである。
受ける抗力を緩和するには、一次基布の移動方向に目ズ
レが起きる方が寧ろ望まれる訳である。
布では、パイル糸が布目隙間よりも十分に太い場合は別
として、そうでない場合、特に比較的細手のパイル糸で
はタフテイングされたパイルが布目隙間に遊嵌し、パイ
ルが前後左右の経糸間や緯糸間で確りと挟持されないこ
とになるので、裏打用接着剤によって一次基布に接着固
定されるまでの間、パイルは抜け易い不安定な状態にお
かれることになる。
タフテイング時に一次基布に目ズレが起き易くし、そう
することによって搬送方向にニードルが一次基布から受
ける抗力を緩和し、且つ、タフテイング後は目ズレによ
って生じた布目の弾性的復元力によってパイルが経糸間
や緯糸間で確りと挟持されるようにし、而も、一次基布
が透水孔となる大きい布目を有し、透水性人工芝生に適
したタフテイングパイル布帛が得られるようにすること
を目的とする。
パイル布帛16は、幅Wと厚みTとの比率W/Tで示さ
れる扁平率が6以上のテープヤーンを緯糸11とし、緯
糸打込間隔Kとテープヤーンの幅Wとの比率K/Wを1
〜1.3とし、経糸配列間隔Hと経糸太さDとの比率H
/Dを2以上とし、経糸間の隙間(H−D)を0.3m
m以上に設定して織成された一次基布12に、ステッチ
ゲージSと緯糸打込間隔Kとの比率S/Kを1以上と
し、ニードルゲージGと経糸配列間隔Hとの比率G/H
を1.2以上とし、パイル糸13の見掛け太さMとテー
プヤーン11の幅Wとの比率M/Wが1以上となるパイ
ル糸13がタフテイングされており、タフテイング後の
一次基布12の少なくとも一部の布目14を塞ぐことな
く裏打用接着剤を裏打塗布してパイル17を一次基布1
2に固定したことを特徴とするものである。
関して検討するに、テープヤーン11を用い隙間なく緻
密に織成された織物12が、仮令経糸配列間隔Hとなる
経糸太さDとの比率がH/Dが2以上で経糸間に配列間
隔Hと太さDとの差(H−D)に経糸太さDの数倍nに
及ぶ大きい隙間(nD=H−D)をもって経糸15が配
列されていても、テープヤーンに成る緯糸間に隙間な
く、前後する緯糸11A・11Bが密着する程度に緯糸
打込間隔Kを緻密に織成されている場合には、畳表や御
座がそうであるように搬送過程等において織物12に目
ズレは起き難い。又、表裏を軽く挟んで把持したテープ
ヤーン11をその幅方向に押圧すると、テープヤーン1
1は幅方向に折り畳まれるように幅Wを縮めて加撚され
た紡績糸や合撚糸の如き非扁平断面の糸条へと変形し易
い。一方、そのテープヤーン11を幅方向への押圧から
解くと、テープヤーン11の有する弾性回復力によって
幅方向に伸びて元の扁平断面のテープヤーン11へと復
元し易い。
を利用して完成されたものであり、かかるテープヤーン
11の性質を考慮するとき、緯糸打込間隔Kとテープヤ
ーンの幅Wとの比率K/Wを1〜1.2とし、加撚され
た糸条を経糸15に使用し、経糸配列間隔Hと経糸太さ
Dとの比率H/Dを3以上とし、経糸間の隙間(H−
D)を1.0mm以上に設定して一次基布12を織成
し、ステッチゲージSと緯糸打込間隔Kとの比率S/K
を2以上とし、ニードルゲージGと経糸配列間隔Hとの
比率G/Hを2以上とし、パイル糸13の見掛け太さM
が、経糸間の隙間(H−D)とニードルゲージGと経糸
配列間隔Hとの比率G/Hとの関係において、(H−
D)≦M≦(H−D)×{(G/H)−1}となり、パ
イル糸13の見掛け太さMとテープヤーン11の幅Wと
の比率M/Wが1以上となるパイル糸13をタフテイン
グして、ニードルゲージ方向において隣り合うバックス
テッチ18とバックステッチ18との間に少なくとも2
本の経糸15A・15Bが介在するようにすることが望
まれる。
幅Wと打込間隔Kとの比率K/Wを1〜1.3とした織
物12では、前後して打ち込まれるテープヤーン11A
・11Bの間は略密着していている。このため織物全体
は一見して隙間がなく緻密に織成されたかの如き観を呈
し、それを一次基布12とした場合には透水性タフテッ
ドパイル布帛は得難く思われる。しかし、経糸配列間隔
Hと経糸太さDとの比率H/Dを2以上とし、経糸間の
隙間(H−D)を0.3mm以上に設定して一次基布1
2を織成し、それにステッチゲージSと緯糸打込間隔K
との比率S/Kを1以上とし、ニードルゲージGと経糸
配列間隔Hとの比率G/Hを1.2以上とし、パイル糸
13の見掛け太さMとテープヤーン11の幅Wとの比率
M/Wが1以上となるパイル糸13をタフテイングとす
ると、ニードル19が貫通してパイル17が植設された
箇所では、1個のパイル17を構成する2個(一対)の
パイル片はバックステッチ18の続くステッチ方向に縦
に重なって並び、そのパイル17の植設された箇所で前
後する2本のテープヤーン11C・11Dの間(14)
は、縦に重なった2個のパイル片によってテープヤーン
11C・11Dがその扁平断面の幅方向に折り畳まれる
ように圧縮されて押し広げられ、その間に2個のパイル
片の太さ分の長さN(2M)の隙間が出来ることにな
る。
Hとの比率G/Hが1.2(G/H=1.2)の場合
は、5ニードルゲージ(5G)即ちニードルゲージ方向
(一次基布の幅方向)にバックステッチ5列につき1回
の割合で隣り合うバックステッチ18・18の間に2本
の経糸15A・15Bが介在することになり、その2本
の経糸15A・15Bの間にはパイル片(17)が介在
しないことになるから、そこに前後の緯糸11C・11
Dと左右の経糸15A・15Bに囲まれたパイルの植設
されない布目14が残ることになる。そのパイルの植設
されない布目14は、前後する2本の緯糸11Cと11
Dの間が左右に2個縦に並んだパイル片に押し広げられ
てパイル糸13の見掛け太さMの2倍分の長さN(N=
2M)の細長いスリット孔(14)になり、そのように
細長い布目14では、塗布される裏打用接着剤の塗膜が
左右の経糸15A・15Bに沿って亀裂し易く、そのよ
うにステッチ方向に続く何れかの細長い布目14におけ
る裏打用接着剤の塗膜の亀裂によって仕上がったタフテ
ッドパイル布帛に透水孔(14)が出来、それによって
透水性人工芝生(16)を得ることが出来る。
孔として出来る透水孔14の長さNは、一次基布にタフ
テイングされた状態でのパイル糸13の見掛け太さMに
よって設定されることになる。従って本発明における
「パイル糸の見掛け太さ」とは、パイル糸を無緊張状態
に放置した状態での見掛け太さではなく、一次基布に差
し込まれて貫通する一次基布の貫通孔内の周囲の繊維に
囲まれた状態におけるパイル糸の見掛け太さを意味す
る。
経糸配列間隔Hと経糸太さDとの比率H/Dと経糸間の
隙間(H−D)を大きくすることによって広くすること
が出来、その透水孔14の長さNは、パイル糸13の見
掛け太さMおよびパイル糸13の見掛け太さMとテープ
ヤーン11の幅Wとの比率M/Wを大きくすることによ
って長くすることが出来る。又、その透水孔14の数
(タフテッドパイル布帛における分布密度)は、ニード
ルゲージGと経糸配列間隔Hとの比率G/Hを大きくし
て増やすことが出来、例えば、その比率G/Hを2以上
にすると各バックステッチ列とバックステッチ列の間に
透水孔14を形成することが出来る。従って、経糸配列
間隔Hと経糸太さDとの比率H/Dは3以上になるよう
にし、経糸間の隙間(H−D)を1.0mm以上に設定
し、ニードルゲージGと経糸配列間隔Hとの比率G/H
を2以上とし、パイル糸の見掛け太さMとテープヤーン
11の幅Wとの比率M/Wが2以上になるようにするこ
とが望まれ、又、経糸15には断面が非扁平の加撚され
た糸条を用い、更に好ましくは、ニードルゲージGと経
糸配列間隔Hとの比率G/Hを2以上とする場合、パイ
ル糸13の見掛け太さMは、経糸間の隙間(H−D)と
ニードルゲージGと経糸配列間隔Hとの比率G/Hとの
関係において、(H−D)≦M≦(H−D)×{(G/
H)−1}となり、パイル糸13の見掛け太さMとテー
プヤーン11の幅Wとの比率M/Wが1以上となるよう
にすると効果的である。
トの一次基布として慣用されているテープヤーン織基布
のテープヤーンの如く、幅Wが2mmのポリプロピレン
テープヤーンを緯糸11とし、緯糸打込間隔Kを2.2
mmとし、1500デニールで加撚された見掛け太さD
が0.3mmのポリエステル長繊維フイラメント糸を経
糸15とし、経糸配列間隔Hを2mmとして織成された
一次基布12では、緯糸打込間隔Kとテープヤーンの幅
Wとの比率K/Wは1.1となり、経糸配列間隔Hと経
糸太さDとの比率H/Dは約7となり、経糸間の隙間
(H−D)は1.7mmとなる。この一次基布12に、
見掛け太さMが2mmの6000デニールの塩化ビニリ
デンテープヤーンをパイル糸13として、ステッチゲー
ジSと緯糸打込間隔K(2.2mm)の比率S/Kをn
とし、ニードルゲージGと経糸配列間隔H(2mm)の
比率G/Hをmとしてタフテイングすると、ステッチ方
向に続くパイルとパイルの間にはn本のテープヤーン1
1が介在し、又、ニードルゲージ方向のバックステッチ
とバックステッチの間隔はm×(H−D)となり、バッ
クステッチとバックステッチの間にパイル糸の見掛け太
さを差し引いたm×(H−D)−Mだけの経糸間の隙間
が残ることになる。ここでニードルゲージGが5/16
吋(約8mm)のタフテッド機においてステッチゲージ
Sを7mmとしてタフテイングすると、ステッチゲージ
Sと緯糸打込間隔Kの比率S/K(n)は約3となり、
緯糸テープヤーン3本につき1回の割合で布目の緯糸テ
ープヤーンの間がパイル糸の見掛けの太さMの2倍(N
=2M)になり、ニードルゲージGと経糸配列間隔Hの
比率G/H(m)は4となり、バックステッチとバック
ステッチの間にはm×(H−D)−M=4×(2−0.
3)−2=4×1.7−2=4.8mmに相当する経糸
間の隙間(H−D=1.7mm)が残ることになる。
隔Hの比率G/H(m)が4と言うことは、経糸4本に
つき1個の割合でパイルがタフテイングされると言うこ
と、つまり、ニードルゲージ方向の一次基布の布目4個
につき1個の割合でパイルがタフテイングされ残りの3
個の布目はパイルがタフテイングされずに残ることを意
味し、バックステッチとバックステッチの間に4.8m
mに相当する経糸間の隙間(H−D=1.7mm)が残
ると言うことは、パイルがタフテイングされずに経糸間
の隙間が元の1.7mmとなっている布目が4.8÷
1.7=2.8個即ち少なくとも2個は残ると言うこと
を意味する。そしてタフテイング箇所の横の布目の長さ
Nはパイル糸の見掛けの太さMの2倍の4mmになるか
ら、そのタフテイングされずに経糸間の隙間が元の1.
7mmとなって残る2個の布目は、それぞれ長さNが4
mmで幅(H−D)が1.7mmの透水孔14を構成す
ることになる。
ぐことなく裏打用接着剤を裏打塗布してタフテッドパイ
ル布帛を仕上げるには、裏打用接着剤の裏打塗布面に高
圧気流を当てて布目14に出来る裏打用接着剤の塗膜を
打ち破ってから加熱ゾーンに通して裏打用接着剤を固化
するとよい。その場合、裏打塗布する裏打用接着剤に塞
がれないようにし、又、裏打用接着剤が塗着して塞がれ
ても塗膜が亀裂して布目14が透水孔として残るように
するためにも、経糸間の隙間(H−D)は少なくとも
0.3mmになるようにし、好ましくは0.5mm以
上、更に好ましくは1mm以上に設定するとよい。特
に、ニードルゲージGと経糸配列間隔Hの比率G/H
(m)を大きく設定した場合に、隣り合って出来る数個
の布目14が纏まった大きい透水孔を形成するようにす
るため、その隣り合う布目の間を仕切る経糸は加撚によ
って見掛け太さDを経糸間の隙間(H−D)よりも細く
なるようにするとよい。そのためにもタフテイングされ
ずに経糸間の隙間(H−D)が元のままに残る布目の数
が2個以上、好ましくは3個以上になるようにニードル
ゲージGと経糸配列間隔Hの比率G/H(m)を4以上
にし、又、経糸の見掛け太さDと経糸間の隙間(H−
D)との比率D/(H−D)は、0.5以下に、好まし
くは0.3以下で概して0.5〜0.1になるようにす
るとよく、そうすることによって裏打用接着剤が経糸に
塗着し難くなり、仮令裏打用接着剤が隣り合う数個の纏
まった布目を塞ぐように塗着しても、その裏打用接着剤
の塗膜は隣り合う布目の間を仕切る細い経糸の長さ方向
に沿って亀裂し易くなり、裏打用接着剤の塗膜が亀裂し
て纏まった数個の布目による透水孔14が出来易くな
る。
スチックフイルムを細長くテープ状に裁断しただけのも
のでもよいし、稍々幅広くテープ状に裁断したものを幅
方向に折り畳んで数重に重ねたものであってもよく、
又、プラスチックフイルムの長さ方向にスリットを入れ
たスリットヤーンやスプリットヤーンであってもテープ
状をなすものであればよい。一方、経糸15は、紡績糸
でもマルチフイラメント糸でもよいし、又、加撚された
紡績糸やマルチフイラメント糸の如く断面が丸みを帯び
たものであればスリットヤーンやスプリットヤーンでも
よく、経糸の見掛け太さDと経糸間の隙間(H−D)と
の比率D/(H−D)を0.5以下とし、経糸間の隙間
(H−D)を0.3mm以上とする限り、テープヤーン
を経糸15に使用することも出来る。
ン11を緯糸とし、テープヤーン11A・11Bの間に
隙間なく緻密に織成した織物12では、仮令経糸配列間
隔Hとなる経糸太さDとの比率がH/Dが2以上で経糸
間に配列間隔Hと太さDとの差(H−D)に経糸太さD
の数倍nに及ぶ大きい隙間(nD=H−D)をもって経
糸15が配列されていても搬送過程等の通常の状態では
目ズレが起き難い一方、幅方向に押圧するとテープヤー
ン11は幅Wを縮めて非扁平断面の糸条へと変形し易
く、その幅方向への押圧を解くと押圧によって蓄積され
た弾性回復力によって幅方向に伸びて元の扁平断面のテ
ープヤーン11へと復元し易いので、タフテイング時に
一次基布12に差し込まれるニードル19によってテー
プヤーン11がステッチ方向に目ズレを起こし、その目
ズレによってニードル19のステッチ方向への撓みが緩
和され、又、ニードル19が抜き取られた場合には目ズ
レによって蓄えられたテープヤーン11の弾性回復力に
よってパイル17が強く把持される。
幅Wとの比率K/Wを1〜1.3とした一次基布12で
は、畳表や御座がそうであるように通常の状態では目ズ
レは容易には起きないので、一次基布12の布目の目ズ
レによってタフテイング密度が不規則になるようなこと
も起こらず、かくして、布目隙間が多く目粗なネット状
一次基布にタフテイングした場合と全く同様に透水性タ
フテッドパイル布帛16が得られる。一方、目粗なネッ
ト状一次基布を用いる場合と異なり、本発明では一次基
布12の目ズレを防ぐための熱セット加工や樹脂による
布目のセット加工が不要になるので経済的であるだけで
はなく、ニードル19の一次基布12から受ける抵抗が
少なくなるので、タフテイング効率が向上する。そして
前記の通り、タフテイング直後のパイル17が緯糸間1
1C・11Dで確りと挟持されるので裏打加工も簡略化
される。
に適したタフテッドパイル布帛16が効率的且つ経済的
に得られる。
のタフテイング箇所での拡大斜視図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 幅Wと厚みTとの比率W/Tで示される
扁平率が6以上のテープヤーンを緯糸11とし、緯糸打
込間隔Kとテープヤーンの幅Wとの比率K/Wを1〜
1.3とし、経糸配列間隔Hと経糸太さDとの比率H/
Dを2以上とし、経糸間の隙間(H−D)を0.3mm
以上に設定して織成された一次基布12に、ステッチゲ
ージSと緯糸打込間隔Kとの比率S/Kを1以上とし、
ニードルゲージGと経糸配列間隔Hとの比率G/Hを
1.2以上とし、パイル糸13の見掛け太さMとテープ
ヤーン11の幅Wとの比率M/Wが1以上となるパイル
糸13がタフテイングされており、タフテイング後の一
次基布12の少なくとも一部の布目14を塞ぐことなく
裏打用接着剤を裏打塗布してパイル17を一次基布12
に固定したことを特徴とする透水性タフテッドパイル布
帛。 - 【請求項2】 幅Wと厚みTとの比率W/Tで示される
扁平率が6以上のテープヤーンを緯糸11とし、緯糸打
込間隔Kとテープヤーンの幅Wとの比率K/Wを1〜
1.2とし、経糸配列間隔Hと経糸太さDとの比率H/
Dを3以上とし、経糸間の隙間(H−D)を1.0mm
以上に設定して織成された一次基布12に、ステッチゲ
ージSと緯糸打込間隔Kとの比率S/Kを2以上とし、
ニードルゲージGと経糸配列間隔Hとの比率G/Hを2
以上とし、パイル糸13の見掛け太さMとテープヤーン
11の幅Wとの比率M/Wが2以上となるパイル糸13
がタフテイングされており、タフテイング後の一次基布
12の少なくとも一部の布目14を塞ぐことなく裏打用
接着剤を裏打塗布してパイル17を一次基布12に固定
したことを特徴とする透水性タフテッドパイル布帛。 - 【請求項3】 幅Wと厚みTとの比率W/Tで示される
扁平率が6以上のテープヤーンを緯糸11とし、緯糸打
込間隔Kとテープヤーンの幅Wとの比率K/Wを1〜
1.3とし、加撚された糸条を経糸15とし、経糸配列
間隔Hと経糸太さDとの比率H/Dを2以上とし、経糸
間の隙間(H−D)を0.3mm以上に設定して織成さ
れた一次基布12に、ステッチゲージSと緯糸打込間隔
Kとの比率S/Kを1以上とし、ニードルゲージGと経
糸配列間隔Hとの比率G/Hを2以上とし、パイル糸1
3の見掛け太さMが、経糸間の隙間(H−D)とニード
ルゲージGと経糸配列間隔Hとの比率G/Hとの関係に
おいて、(H−D)≦M≦(H−D)×{(G/H)−
1}となり、パイル糸13の見掛け太さMとテープヤー
ン11の幅Wとの比率M/Wが1以上となるパイル糸1
3がタフテイングされており、ニードルゲージ方向にお
いて隣り合うバックステッチ18とバックステッチ18
との間に少なくとも2本の経糸15A・15Bが介在
し、その介在する経糸間15A・15Bの少なくとも一
部の経糸間の隙間(H−D=0.3mm)以上の幅とパ
イル糸13の見掛け太さの二倍(2M)の長さの布目1
4を塞ぐことなく裏打用接着剤を裏打塗布してパイル1
7を一次基布12に固定したことを特徴とする透水性タ
フテッドパイル布帛。 - 【請求項4】 幅Wと厚みTとの比率W/Tで示される
扁平率が6以上のテープヤーンを緯糸11とし、緯糸打
込間隔Kとテープヤーンの幅Wとの比率K/Wを1〜
1.3とし、経糸配列間隔Hと経糸太さDとの比率H/
Dを2以上とし、経糸間の隙間(H−D)を0.3mm
以上とし、経糸太さDと経糸間の隙間(H−D)との比
率D/(H−D)が0.5以下に設定して織成された一
次基布12に、ステッチゲージSと緯糸打込間隔Kとの
比率S/Kを1以上とし、ニードルゲージGと経糸配列
間隔Hとの比率G/Hを1.2以上とし、パイル糸13
の見掛け太さMとテープヤーン11の幅Wとの比率M/
Wが1以上となるパイル糸13がタフテイングされ、タ
フテイング後の一次基布12が経糸間の隙間(H−D)
が0.3mm以上でパイル糸13の見掛け太さMの2倍
以上(2M以上)のパイル糸13によって押し広げられ
た布目14を有し、その少なくとも一部の布目14を塞
ぐことなく裏打用接着剤を裏打塗布してパイル17を一
次基布12に固定して構成されていることを特徴とする
透水性タフテッドパイル布帛。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30770092A JP3728628B2 (ja) | 1992-10-20 | 1992-10-20 | 透水性タフテッドパイル布帛 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30770092A JP3728628B2 (ja) | 1992-10-20 | 1992-10-20 | 透水性タフテッドパイル布帛 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06128862A true JPH06128862A (ja) | 1994-05-10 |
JP3728628B2 JP3728628B2 (ja) | 2005-12-21 |
Family
ID=17972186
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30770092A Expired - Lifetime JP3728628B2 (ja) | 1992-10-20 | 1992-10-20 | 透水性タフテッドパイル布帛 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3728628B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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