JPH0931613A - 熱交換器用アルミニウム合金製高強度高耐熱性フィン材の製造方法 - Google Patents

熱交換器用アルミニウム合金製高強度高耐熱性フィン材の製造方法

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JPH0931613A
JPH0931613A JP20286895A JP20286895A JPH0931613A JP H0931613 A JPH0931613 A JP H0931613A JP 20286895 A JP20286895 A JP 20286895A JP 20286895 A JP20286895 A JP 20286895A JP H0931613 A JPH0931613 A JP H0931613A
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fin material
temperature
brazing
cold
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JP20286895A
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Toshiki Muramatsu
俊樹 村松
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Sky Aluminium Co Ltd
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Sky Aluminium Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ろう付け前の熱交換器組立時におけるフィン
強度が高くしかもろう付け時の高温による座屈変形も少
ない、薄肉化可能なフィン材を提供する。 【解決手段】 Mn1.0〜2.0%、Si0.2〜
0.8%、Cu0.05〜0.20%を含み、そのほか
Zn,Sn,In,Gaの1種以上を少量含有し、Fe
が0.2%以下に規制されたAl合金の鋳塊に、400
〜550℃×1〜30時間の均質化処理を施し、熱間圧
延の開始温度を400〜550℃、終了温度を300℃
以下とし、中間焼鈍なしで90%以上の冷間圧延を施し
てから150〜320℃で最終焼鈍を施す(請求項
1)。あるいは熱間圧延後、直ちにあるいは冷間圧延を
施してから320℃未満で中間焼鈍を行ない、その後5
0%を越える冷間圧延を行なってから150〜320℃
で最終焼鈍を施す(請求項2)。さらにMg0.05〜
0.5%を含有する合金について前記各プロセスと同様
なプロセスを施す(請求項3,4)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はベア材(裸材)あ
るいはブレージングシートの芯材の形態で自動車用クー
ラのコンデンサやエバポレータ等の各種の熱交換器のフ
ィンに使用されるアルミニウム合金フィン材に関するも
のであり、特に板厚を薄肉化した場合における熱交換器
組立時のフィンの変形、座屈を防ぐためにろう付け前の
強度(元板強度)を高め、しかもろう付け時の高温によ
る耐座屈性を高めた熱交換器用フィン材の製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に自動車のラジエータ、インターク
ーラ、エバポレータ、コンデンサ、オイルクーラ等の熱
交換器としては、従来からAl合金製の熱交換器が広く
使用されている。このようなAl合金製の熱交換器にお
いては、水等の温度媒体(作動流体)が流通するチュー
ブもしくはコアプレートあるいはパイプにアルミニウム
合金からなるフィン材をろう付けして組立てるのが通常
であり、この場合のフィン材としては、ブレージングシ
ート、すなわちアルミニウム合金芯材の片面もしくは両
面にアルミニウム合金ろう材からなる皮材を予め被着さ
せた合せ板として用いたり、あるいは裸のままのベア材
として用いることが行なわれている。そしてこのような
熱交換器用フィン材のブレージングシート用芯材、ある
いはベア材としては、従来一般には3003合金等のA
l−Mn系合金を用いることが多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述のような自動車用
等の熱交換器フィン材については、コルゲート成形など
の成形時のフィン成形性が良好であるばかりでなく、板
厚が例えばブレージングシート芯材の場合0.16mm
程度と薄肉であるところから熱交換器組立時のフィンの
変形、座屈を招かないような強度が必要とされ、しかも
ろう付け時には600℃前後の高温に曝されるから、ろ
う付け時の高温によってフィンに座屈変形が生じないよ
うな耐熱性を有すること、すなわち耐高温座屈性を有す
ることが必要とされる。
【0004】ところで最近の自動車用の熱交換器におい
ては軽量、小型化が強く要求され、そこで熱交換器用フ
ィン材についても従来よりもさらに薄肉化すること、具
体的には0.03〜0.01mm程度まで薄肉化するこ
とが望まれている。そのためコルゲート成形等の成形時
における変形、座屈の発生を防止するべく、ろう付け前
の元板強度について従来よりも一層の高強度化を図ると
同時に、高温のろう付け時の座屈変形を防止するべく耐
熱性(耐高温座屈性)をさらに向上させることが望まれ
ている。
【0005】しかしながら従来フィン材として使用され
ていた3003合金等では、0.03〜0.1mm程度
まで薄肉化した場合、高強度化を図ろうとすれば耐高温
座屈性が低下し、そのため熱交換器組立時におけるフィ
ン材の変形、座屈の発生防止とろう付け時の高温による
座屈の発生防止とを同時に図ることは困難であり、結局
0.03〜0.1mm程度までフィン材の薄肉化を図る
ことは、実際上困難とされていた。
【0006】この発明は以上の事情を背景としてなされ
たもので、ろう付け前の熱交換器組立時におけるフィン
材強度(元板強度)が高く、しかも耐高温座屈性が優れ
ていてろう付け時の高温による座屈変形も少ないアルミ
ニウム合金製フィン材を提供することを目的とするもの
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述のような課題を解決
するため、本願発明者等が種々実験・検討を重ねた結
果、Al−Mn−Si系合金をベースとしてフィン材の
合金成分を適切に調整すると同時に、フィン材製造プロ
セスを適切に選択しかつ各工程の条件を適切に定めるこ
とによって、ろう付け前の強度が高くしかもろう付時の
高温による座屈変形も少なく、さらにはフィン材として
充分な犠牲陽極効果を有していて熱交換器に充分な耐食
性を与えることのできるフィン材が得られることを見出
し、この発明をなすに至った。
【0008】具体的には、請求項1の発明の熱交換器用
アルミニウム合金製高強度高耐熱性フィン材の製造方法
は、Mn1.0〜2.0%、Si0.2〜0.8%、C
u0.05〜0.20%を含有し、さらにZn0.2〜
2.0%、Sn0.01〜0.1%、In0.005〜
0.1%、Ga0.005〜0.1%のうちの1種また
は2種以上を含有し、しかもFeが0.2%以下に規制
され、残部がAlおよび不可避的不純物よりなる合金の
鋳塊に対して400〜550℃で1〜30時間均質化処
理を施し、さらに熱間圧延を施すにあたって、熱間圧延
開始温度を400〜550℃とするとともに熱間圧延終
了温度を300℃以下とし、熱間圧延終了後90%以上
の冷間圧延率で冷間圧延を行なって0.03〜0.10
mmの範囲内の板厚の冷延板とし、さらに150〜32
0℃の範囲内の温度で最終焼鈍を施して、引張強さが1
80N/mm2 以上のフィン材を得ることを特徴とする
ものである。
【0009】また請求項2の発明の熱交換器用アルミニ
ウム合金製高強度高耐熱性フィン材の製造方法は、Mn
1.0〜2.0%、Si0.2〜0.8%、Cu0.0
5〜0.20%を含有し、さらにZn0.2〜2.0
%、Sn0.01〜0.1%、In0.005〜0.1
%、Ga0.005〜0.1%のうちの1種または2種
以上を含有し、しかもFeが0.2%以下に規制され、
残部がAlおよび不可避的不純物よりなる合金の鋳塊に
対して400〜550℃で1〜30時間均質化処理を施
し、さらに熱間圧延を施すにあたって、熱間圧延開始温
度を400〜550℃とするとともに熱間圧延終了温度
を300℃以下とし、熱間圧延終了後冷間圧延を施して
からもしくは冷間圧延を施さずに、320℃未満で中間
焼鈍を施し、さらに50%を越える冷間圧延率で冷間圧
延を行なって0.03〜0.10mmの範囲内の板厚の
冷延板とし、さらに150〜320℃の範囲内の温度で
最終焼鈍を施して、引張強さが180N/mm2 以上の
フィン材を得ることを特徴とするものである。
【0010】さらに請求項3の発明の熱交換器用アルミ
ニウム合金製高強度高耐熱性フィン材の製造方法は、M
n1.0〜2.0%、Si0.2〜0.8%、Cu0.
05〜0.20%、Mg0.05〜0.5%を含有し、
さらにZn0.2〜2.0%、Sn0.01〜0.1
%、In0.005〜0.1%、Ga0.005〜0.
1%のうちの1種または2種以上を含有し、しかもFe
が0.2%以下に規制され、残部がAlおよび不可避的
不純物よりなる合金の鋳塊に対して400〜550℃で
1〜30時間均質化処理を施し、さらに熱間圧延を施す
にあたって、熱間圧延開始温度を400〜550℃とす
るとともに熱間圧延終了温度を300℃以下とし、熱間
圧延終了後90%以上の冷間圧延率で冷間圧延を行なっ
て0.03〜0.10mmの範囲内の板厚の冷延板と
し、さらに150〜320℃の範囲内の温度で最終焼鈍
を施して、引張強さが180N/mm2 以上のフィン材
を得ることを特徴とするものである。
【0011】そしてまた請求項4の発明の熱交換器用ア
ルミニウム合金製高強度高耐熱性フィン材の製造方法
は、Mn1.0〜2.0%、Si0.2〜0.8%、C
u0.05〜0.20%、Mg0.05〜0.5%を含
有し、さらにZn0.2〜2.0%、Sn0.01〜
0.1%、In0.005〜0.1%、Ga0.005
〜0.1%のうちの1種または2種以上を含有し、しか
もFeが0.2%以下に規制され、残部がAlおよび不
可避的不純物よりなる合金の鋳塊に対して400〜55
0℃で1〜30時間均質化処理を施し、さらに熱間圧延
を施すにあたって、熱間圧延開始温度を400〜550
℃とするとともに熱間圧延終了温度を300℃以下と
し、熱間圧延終了後冷間圧延を施してからもしくは冷間
圧延を施さずに、320℃未満で中間焼鈍を施し、さら
に50%を越える冷間圧延率で冷間圧延を行なって0.
03〜0.10mmの範囲内の板厚の冷延板とし、さら
に150〜320℃の範囲内の温度で最終焼鈍を施し
て、引張強さが180N/mm2 以上のフィン材を得る
ことを特徴とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】先ずこの発明における合金の成分
組成の限定理由について説明する。
【0013】Mn:Mnはこの発明で用いるフィン材合
金の基本的な合金成分であり、Al−Mn−Si系の微
細な金属間化合物の析出物を生成して、元板(ろう付け
前の板)の強度およびろう付け後の強度を向上させ、ま
た成形性も向上させるに有効である。またAl−Mn−
Si系の微細な金属間化合物は、ろう付け時の再結晶粒
を粗大化させることを通じて、耐高温座屈性の向上にも
寄与する。Mn量が1.0%未満ではこれらの効果が充
分ではなく、一方2.0%を越えれば鋳造時に粗大な金
属間化合物が生成されて、圧延性が劣化し、板材の製造
が困難となる。したがってMn量は1.0〜2.0%の
範囲内とした。
【0014】Si:Siもこの発明に用いるフィン材合
金の基本的な合金成分であり、Al−Mn−Si系の微
細な金属間化合物の析出物を生成して、元板強度および
ろう付け後の強度を向上させるとともに、前述のように
ろう付け時の再結晶粒の粗大化を通じて耐高温座屈性を
向上させるために有効な元素である。またSiは、Mn
の固溶量を減少させて熱伝導性を向上させるとともに電
位を卑にしてフィン材による犠牲陽極効果を高めるため
に有効である。Si量が0.2%未満ではこれらの効果
が充分に得られず、一方0.8%を越えれば、ろう付け
時においてろう材成分、特にSiのフィン材中への侵入
(一般にはこれをエロージョンと称す)によるフィンの
溶損や耐食性低下が発生してしまうおそれがある。した
がってSi量は0.2〜0.8%の範囲内とした。
【0015】Cu:Cuは元板強度およびろう付け後の
強度を向上させるのに有効な元素である。Cu量が0.
05%未満ではこれらの効果が少なく、一方0.2%を
越えて添加されればフィン材の電位が貴になってフィン
材による犠牲陽極効果が低下する。したがってCu量は
0.05〜0.2%の範囲内とした。
【0016】Zn,Sn,In,Ga:これらの元素は
フィン材の電位を卑にして、犠牲陽極効果を高めるため
に有効であり、そこでこれらのうちの1種または2種以
上が添加される。Zn量が0.2%未満、Sn量が0.
01%未満、In量が0.005%未満、Ga量が0.
005%未満では、上述の効果が充分に得られず、一方
Zn量が2.0%、Sn量が0.1%、In量が0.1
%、Ga量が0.1%を越えれば自己耐食性および圧延
加工性が低下するから、Zn量は0.2〜2.0%、S
n量は0.01〜0.1%、In量は0.005〜0.
1%、Ga量は0.005〜0.1%の範囲内とした。
【0017】Fe:Feは通常のアルミニウム合金にお
いても不可避的不純物元素あるいは積極的添加元素とし
て含有される元素であるが、0.3%を越えて含有され
れば、Al−Mn−Fe系の粗大な金属間化合物の晶出
物を形成して、ろう付け時の再結晶粒が微細になり過
ぎ、耐高温座屈性が著しく低下する。そこでこの発明の
場合、Feは不純物として0.2%以下に規制する必要
がある。
【0018】Mg:Mgは元板強度およびろう付後の強
度を向上させるのに有効な元素であるから、請求項3、
請求項4の発明の方法において添加することとした。ろ
う付け加熱後の冷却速度が通常の操業ではかなり速いた
め、MgがSiと共存することによって時効硬化を生
じ、強度向上に寄与する。Mg量が0.05%未満では
この効果が充分ではない。一方Mg量が0.5%を越え
ればろう付け時の再結晶粒が微細になって耐高温座屈性
が低下し、また弗化物系フラックスを用いたろう付けの
場合、Mgとフラックスとが反応してろう付け不良が生
じ、一方真空ろう付けの場合、Mgの蒸発量が多くなっ
てろう付け炉が汚染されるため、ろう付け炉の清掃頻度
が高くなり、生産性が阻害される。従ってMgを添加す
る場合のMg量は0.05〜0.5%の範囲内とした。
【0019】以上の各元素のほかはAlおよびFe以外
の不可避的不純物とすれば良い。
【0020】次にこの発明における製造プロセスについ
て説明する。
【0021】一般に熱交換器用フィン材は、溶解鋳造→
均質化処理→熱間圧延→冷間圧延→中間焼鈍→最終冷間
圧延のプロセスを適用して、H1nの硬質テンパー状
態、すなわち加工硬化だけで機械的性質を調整した状態
の製品として製造されるのが通常である。しかしながら
H1nテンパーでは、ろう付け前の元板強度、耐高温座
屈性の両者を同時に満たすことは困難であった。そこで
この発明では、合金の成分組成を前述のように調整する
と同時に、製造プロセスとして、溶解鋳造→均質化処理
→熱間圧延→冷間圧延(中間焼鈍のある場合とない場合
とを含む)→最終焼鈍のプロセスを適用し、かつその各
工程における条件を適切に設定することによって、元板
強度、耐高温座屈性をともに改善することができたので
ある。さらに具体的に各プロセスについて説明する。
【0022】先ず溶解・鋳造工程は従来の通常の方法に
従ってDC鋳造法(半連続鋳造法)を適用すれば良い。
【0023】得られた鋳塊に対しては均質化処理(均熱
処理)を施す。この均質化処理は、単に鋳塊の組織の均
一化を図るためばかりでなく、Al−Mn系金属間化合
物(Al−Mn、Al−Mn−Fe、Al−Mn−Fe
−Si、Al−Mn−Si等)を微細に析出させて、ろ
う付け時における再結晶粒を粗大にし、もって耐高温座
屈性を改善するとともに、ろう付け後の強度を高めるた
めに必要な工程であり、耐高温座屈性向上、ろう付け後
強度の向上のためには均質化処理を400〜550℃の
範囲内で1〜30時間行なう必要がある。均質化処理の
温度が400℃未満では、Al−Mn系金属間化合物の
析出が充分に行なわれないため、ろう付け時の再結晶粒
が粗大になりにくく、耐高温座屈性が低下してしまう。
一方550℃を越えれば、析出するAl−Mn系金属間
化合物が粗大となってろう付け後強度が低下し、また同
時にろう付け時の再結晶粒が微細になり、著しく耐高温
座屈性が低下する。また均質化処理の時間が1時間未満
では、Al−Mn系金属間化合物の析出が充分ではない
ため、耐高温座屈性やろう付け後強度の向上に及ぼす均
質化処理の効果が少ない。一方30時間を越えて均質化
処理を行なっても、前述のような効果が飽和し、消費エ
ネルギの点から不経済となるだけである。なおこの均質
化処理の後には後述するように熱間圧延を行なうが、必
要な熱間圧延開始温度を得るための加熱と兼ねて均質化
処理を行ない、均質化処理に引続いて直ちに熱間圧延を
行なっても良く、あるいは均質化処理後に一旦冷却し、
改めて熱間圧延開始温度に加熱して熱間圧延を行なって
も良い。
【0024】均質化処理後の熱間圧延は、良好な熱間圧
延性を得ると同時に良好な耐高温座屈性、ろう付け後強
度を得るために、その開始温度を400〜550℃の範
囲内とする必要がある。熱間圧延開始温度が400℃未
満では、熱間圧延時の耳割れが激しくなって圧延が困難
となり、一方熱間圧延開始温度が550℃を越えれば、
ろう付け後の強度が低下するとともに、ろう付け後の再
結晶粒が微細になって耐高温座屈性が低下する。さらに
この熱間圧延における終了温度は300℃以下とする必
要がある。熱間圧延終了温度が300℃を越える場合、
熱間圧延後の熱延コイルの冷却中にAl−Mn系析出物
が析出して粗大化するため、ろう付け後の強度が低下し
かつ耐高温座屈性が低下してしまう。
【0025】熱間圧延後には冷間圧延を行なって0.0
3〜0.10mmの範囲内の最終板厚とするが、冷間圧
延の中途、あるいは熱間圧延と冷間圧延との間において
中間焼鈍を行なっても良い。中間焼鈍を行なわない場合
を規定したのが請求項1、請求項3の発明であり、また
中間焼鈍を行なう場合を規定したのが請求項2、請求項
4の発明である。
【0026】請求項2、請求項4の発明に従って中間焼
鈍を行なう場合、材料を完全に再結晶させてしまわない
ように320℃未満の温度で焼鈍する必要がある。32
0℃以上の高温で焼鈍すれば、再結晶が進行して耐高温
座屈性が低下してしまう。なお中間焼鈍温度の下限は特
に限定しないが、冷間加工を容易にするという、さらな
る中間焼鈍の目的を考慮すれば、通常は100℃以上と
することが好ましい。また中間焼鈍の保持時間も特に規
定しないが、通常は0.5時間以上10時間以下が好ま
しい。10時間を越えて保持しても徐々に軟化が進行す
るだけであって、耐高温座屈性向上に対する著しい寄与
はなく、したがって生産コストの上昇を招くだけである
から、10時間以下の保持とすることが好ましい。また
0.5時間未満では冷間圧延性の向上が充分に図れない
おそれがある。なおこの中間焼鈍は、前述のように冷間
圧延の前に熱延上りで直ちに行なっても良く、あるいは
ある程度冷間圧延を行なってから中間焼鈍を行ない、そ
の後に最終冷間圧延を施しても良い。
【0027】中間焼鈍を行なわない場合の冷間圧延率、
すなわち熱延上りから最終板厚までの冷間圧延率は90
%以上とする必要があり、また中間焼鈍を施す場合にお
ける中間焼鈍後の冷間圧延(最終冷間圧延)の圧延率は
50%以上とする必要がある。いずれも最終焼鈍後の元
板強度として180N/mm2 以上の値を達成するため
に必要な条件であり、中間焼鈍を行なわない場合の冷間
圧延率が90%未満、または中間焼鈍を行なった場合の
中間焼鈍後の冷間圧延率が50%未満では元板強度18
0N/mm2 以上を得ることが困難となる。
【0028】冷間圧延により最終板厚に仕上げた後に
は、最終焼鈍を150〜320℃の範囲内の温度で行な
う。最終焼鈍温度が150℃未満では耐高温座屈性の改
善が充分ではなく、一方320℃を越える高温では徐々
に再結晶が発生して元板強度が180N/mm2 より低
くなり、コルゲート成形時におけるフィンの成形不良お
よび熱交換器の組立時のフィンの座屈が発生しやすくな
り、製品歩留りが低下してしまう。
【0029】以上のようにして得られたフィン材は、そ
のままベア材として熱交換器に用いても良く、あるいは
熱間圧延時にろう材とクラッドして同様な製法でブレー
ジングシートとして用いても良い。なおこの発明のフィ
ン材を用いて実際に熱交換器を組立てるにあたってのろ
う付け法としては、真空ろう付けでも、あるいは非酸化
性雰囲気ろう付けのいずれを用いても良い。
【0030】
【実施例】
実施例1:表1の合金No.1〜No.15に示す成分
組成の各合金について、常法に従って溶解鋳造し、得ら
れた鋳塊に対して均質化処理(均熱処理)を行ない、熱
間圧延を施して板厚2〜0.8mmの熱延板を得た。そ
の後、中間焼鈍を施すことなく冷間圧延を施して板厚
0.10mmとし、さらに最終焼鈍を施してベア材のフ
ィン材とした。このような工程における均質化処理(均
熱処理)の温度、熱間圧延開始温度、熱間圧延終了温
度、冷間圧延率、最終焼鈍温度を表2の製造条件A〜J
に示す。なお製造条件Cを除くいずれの場合も均質化処
理の加熱保持時間は10時間、最終焼鈍の加熱保持時間
は2時間とした。製造条件Cでは480℃で2時間保持
後直ちに熱間圧延を行なった。この場合の最終焼鈍の加
熱保持時間は2時間とした。
【0031】各成分組成の合金No.1〜No.15を
用いて、それぞれ製造条件A〜Jのいずれかによって製
造した各フィン材につき、引張試験を行なって元板強度
(引張強さ)を測定した。またろう付け後の強度を調べ
るため、弗化物系フラックスを各フィン材に塗布した
後、窒素ガス中で600℃×3分間のろう付けに相当す
る加熱処理を行ない、引張試験を行なってろう付け後相
当の引張強さを測定した。
【0032】さらに熱交換器としての耐食性評価、特に
フィン材による犠牲陽極効果評価のために、各フィン材
の孔食電位を調べた。すなわち、一般にフィン材は温度
媒体(作動流体)流通用のチューブやコアプレートとろ
う付けされて、チューブやコアプレートに対して犠牲陽
極効果を作用させ、チューブやコアプレートを防食して
いるが、その場合のフィン材の犠牲陽極効果を発揮させ
るためには、チューブやコアプレートに対してフィン材
の孔食電位が30mV以上卑であることが必要である。
そして一般に熱交換器のチューブやフィン材としては、
3003合金が用いられ、さらに耐食性向上を目的とし
てCuを0.2〜0.8%程度含有するAl−Mn−C
u(−Ti)系合金が用いられるようになってきている
が、前者の3003合金ではろう付け後の孔食電位が約
−700mV、後者のCuを0.2〜0.8%程度含有
するAl−Mn−Cu(−Ti)系合金では−660m
V程度であり、これらのいずれに対してもフィン材によ
る充分な犠牲陽極効果を発揮させるためには、フィン材
の孔食電位が−730mV以上の卑であることが必要と
なる。そこでこの実施例では、フィン材の孔食電位が−
730mV以上の卑であるか否かで熱交換器としての耐
食性を評価した。なお孔食電位の測定は、2.67%A
lCl3 水溶液中で行なった。
【0033】さらに、ろう付け時における耐高温座屈性
能を評価するため、フィン材ろう付け時に相当する条件
でのサグ量を調べた。すなわち、試料を幅20mm、長
さ70mmに切断して弗化物系フラックスを塗布し、そ
の一端を治具で固定して60mmの長さに水平に突き出
し、窒素ガス雰囲気中で600℃×3分間の加熱を行な
い、突き出した先端の垂下量(サグ量)を測定した。
【0034】また、フィン材をコルゲート加工して弗化
物系フラックスを塗布し、芯材として3003合金を用
いかつろう材として4045合金を用いた厚さ0.6m
mのブレージングシート上に載置して、窒素ガス雰囲気
中で600℃×3分間のろう付け加熱を行なった後、ろ
う付け状況をミクロ観察してろう付け時の溶融ろうによ
るフィン材へのエロージョン性を調べた。
【0035】以上の各調査結果を表3に示す。
【0036】
【表1】
【0037】
【表2】
【0038】
【表3】
【0039】表3から、この発明で規定する成分組成条
件、製造プロセス条件を満たして得られたフィン材(本
発明例)では、元板の強度が180N/mm2 を確実に
越えるとともにろう付け後の強度も100N/mm2
越え、しかもサグ量も10mm未満で耐高温座屈性が優
れ、さらに自然電位が−730mVよりも確実に卑であ
って犠牲陽極効果を充分に有していて、熱交換器として
の耐食性にも優れており、さらにろう付け時のろう材の
エロージョンもほとんどないことが判明した。これに対
し成分組成条件、製造プロセス条件のいずれかがこの発
明で規定する範囲を外れた比較例は、上記のいずれかの
性能が劣っていた。
【0040】実施例2:実施例1と同様に、表1のN
o.1〜No.15に示す成分組成の各合金について、
常法に従って溶解鋳造し、得られた鋳塊に対して均質化
処理(均熱処理)を施し、熱間圧延を行なって厚さ3.
0mmの熱延板とした。その後、冷間圧延を行なってか
ら中間焼鈍を施し、さらに最終の冷間圧延を施して板厚
0.07mmとし、最終焼鈍を施してベア材のフィン材
とした。これらのプロセスにおける均質化処理の温度、
熱間圧延開始温度、熱間圧延終了温度、中間焼鈍時の板
厚、中間焼鈍温度、最終の冷間圧延圧下率、最終焼鈍温
度を表4の製造条件K〜Wに示す。なお製造条件Mを除
いていずれの場合も均質化処理の加熱保持時間は10時
間、中間焼鈍の加熱保持時間は5時間、最終焼鈍の加熱
保持時間は5時間とした。製造条件Mでは480℃で2
時間保持後直ちに熱間圧延を行なった。この場合の中間
焼鈍および最終焼鈍の加熱保持時間は2時間とした。
【0041】各成分組成の合金No.1〜No.15に
ついて、それぞれ製造条件K〜Wのいずれかによって製
造した各フィン材について、前記実施例1と同様に諸性
能を調べた結果を表5に示す。
【0042】
【表4】
【0043】
【表5】
【0044】実施例1の場合(表3)と比較して実施例
2の場合(表5)、最終板厚が薄いため、サグ量が全般
的に大きくなってはいるが、比較例と比べればサグ量は
小さく、耐高温座屈性が優れていることが明らかであ
る。本発明例によるフィン材のそのほかの性能は、表3
に示される実施例1の場合と同様に優れていた。
【0045】実施例3:表1の合金No.16に示す成
分組成の合金について、表2に示される製造条件符号B
の条件によって実施例1の方法に従って中間焼鈍なしで
板厚0.07mmのベアフィン材を作製した(但し冷間
圧延率は製造条件符号Bの場合と異なり、93%)。ま
た同じく表1の合金No.16に示す成分組成の合金に
ついて、表4に示される製造条件Lの条件にて実施例2
の方法に従って板厚0.07mmのベアフィン材を作製
した。
【0046】各フィン材について、引張試験を行なって
元板強度(引張強さ)を測定するとともに、真空ろう付
け後の強度を調べるため5×10-5Torrの真空中で
600℃×3分間の真空ろう付けに相当する加熱処理を
行ない、引張試験によって真空ろう付け後相当の引張強
さを測定した。さらに熱交換器としての耐食性、特にフ
ィン材による犠牲陽極効果の評価のため、各フィン材の
孔食電位を実施例1と同様に測定した。そしてまた、真
空ろう付けにおける耐高温座屈性能を評価するため、フ
ィン材の試料を幅20mm、長さ70mmに切断してそ
の一端を治具で固定して60mmの長さに水平に突き出
し、5×50-5Torrの真空度の炉中にて600℃×
3分間加熱し、突き出した先端の垂下量(サグ量)を測
定した。さらに、フィン材をコルゲート加工し、芯材と
して3003合金を用いかつろう材として4104合金
を用いたブレージングシート上に載置して、5×10-5
Torrの真空雰囲気中で600℃×3分間のろう付け
加熱を行なった後、ろう付け状況をミクロ観察して真空
ろう付け時の溶融ろうによるフィン材へのエロージョン
性を調べた。これらの各調査結果を表6に示す。
【0047】
【表6】
【0048】表6から判るように、真空ろう付けを行な
った実施例3の場合も、同じ板厚のフィン材について弗
化物フラックスを用いた窒素ガス雰囲気中でのろう付け
の場合(実施例2;表5)とほぼ同等の結果が得られ
た。
【0049】
【発明の効果】前述の各実施例から明らかなように、こ
の発明の方法により得られた熱交換器用フィン材は、ろ
う付け前の強度(元板強度)が高く、板厚が0.1mm
以下と薄肉であっても、熱交換器組立時において変形、
座屈するおそれが極めて少なく、しかも耐高温座屈性も
優れていて、ろう付け時の高温によって座屈するおそれ
も少ない。そのほか、この発明の方法により得られたフ
ィン材は、ろう付け後の強度も高く、また熱交換器とし
てコアプレートやチューブとろう付けした後におけるこ
れらのチューブやコアプレートに対する犠牲陽極効果も
充分に発揮することができるとともにろう材によるエロ
ージョンも極めて少ない。したがってこの発明の方法に
よって得られたフィン材を熱交換器に用いれば、フィン
材や熱交換器自体に要求される諸性能を損なうことな
く、実際に0.1mm以下にフィン材を薄肉化して、熱
交換器の軽量化、低コスト化を図ることができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Mn1.0〜2.0%(重量%、以下同
    じ)、Si0.2〜0.8%、Cu0.05〜0.20
    %を含有し、さらにZn0.2〜2.0%、Sn0.0
    1〜0.1%、In0.005〜0.1%、Ga0.0
    05〜0.1%のうちの1種または2種以上を含有し、
    しかもFeが0.2%以下に規制され、残部がAlおよ
    び不可避的不純物よりなる合金の鋳塊に対して400〜
    550℃で1〜30時間均質化処理を施し、さらに熱間
    圧延を施すにあたって、熱間圧延開始温度を400〜5
    50℃とするとともに熱間圧延終了温度を300℃以下
    とし、熱間圧延終了後90%以上の冷間圧延率で冷間圧
    延を行なって0.03〜0.10mmの範囲内の板厚の
    冷延板とし、さらに150〜320℃の範囲内の温度で
    最終焼鈍を施して、引張強さが180N/mm2 以上の
    フィン材を得ることを特徴とする、熱交換器用アルミニ
    ウム合金製高強度高耐熱性フィン材の製造方法。
  2. 【請求項2】 Mn1.0〜2.0%、Si0.2〜
    0.8%、Cu0.05〜0.20%を含有し、さらに
    Zn0.2〜2.0%、Sn0.01〜0.1%、In
    0.005〜0.1%、Ga0.005〜0.1%のう
    ちの1種または2種以上を含有し、しかもFeが0.2
    %以下に規制され、残部がAlおよび不可避的不純物よ
    りなる合金の鋳塊に対して400〜550℃で1〜30
    時間均質化処理を施し、さらに熱間圧延を施すにあたっ
    て、熱間圧延開始温度を400〜550℃とするととも
    に熱間圧延終了温度を300℃以下とし、熱間圧延終了
    後冷間圧延を施してからもしくは冷間圧延を施さずに、
    320℃未満で中間焼鈍を施し、さらに50%を越える
    冷間圧延率で冷間圧延を行なって0.03〜0.10m
    mの範囲内の板厚の冷延板とし、さらに150〜320
    ℃の範囲内の温度で最終焼鈍を施して、引張強さが18
    0N/mm2 以上のフィン材を得ることを特徴とする、
    熱交換器用アルミニウム合金製高強度高耐熱性フィン材
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 Mn1.0〜2.0%、Si0.2〜
    0.8%、Cu0.05〜0.20%、Mg0.05〜
    0.5%を含有し、さらにZn0.2〜2.0%、Sn
    0.01〜0.1%、In0.005〜0.1%、Ga
    0.005〜0.1%のうちの1種または2種以上を含
    有し、しかもFeが0.2%以下に規制され、残部がA
    lおよび不可避的不純物よりなる合金の鋳塊に対して4
    00〜550℃で1〜30時間均質化処理を施し、さら
    に熱間圧延を施すにあたって、熱間圧延開始温度を40
    0〜550℃とするとともに熱間圧延終了温度を300
    ℃以下とし、熱間圧延終了後90%以上の冷間圧延率で
    冷間圧延を行なって0.03〜0.10mmの範囲内の
    板厚の冷延板とし、さらに150〜320℃の範囲内の
    温度で最終焼鈍を施して、引張強さが180N/mm2
    以上のフィン材を得ることを特徴とする、熱交換器用ア
    ルミニウム合金製高強度高耐熱性フィン材の製造方法。
  4. 【請求項4】 Mn1.0〜2.0%、Si0.2〜
    0.8%、Cu0.05〜0.20%、Mg0.05〜
    0.5%を含有し、さらにZn0.2〜2.0%、Sn
    0.01〜0.1%、In0.005〜0.1%、Ga
    0.005〜0.1%のうちの1種または2種以上を含
    有し、しかもFeが0.2%以下に規制され、残部がA
    lおよび不可避的不純物よりなる合金の鋳塊に対して4
    00〜550℃で1〜30時間均質化処理を施し、さら
    に熱間圧延を施すにあたって、熱間圧延開始温度を40
    0〜550℃とするとともに熱間圧延終了温度を300
    ℃以下とし、熱間圧延終了後冷間圧延を施してからもし
    くは冷間圧延を施さずに、320℃未満で中間焼鈍を施
    し、さらに50%を越える冷間圧延率で冷間圧延を行な
    って0.03〜0.10mmの範囲内の板厚の冷延板と
    し、さらに150〜320℃の範囲内の温度で最終焼鈍
    を施して、引張強さが180N/mm2 以上のフィン材
    を得ることを特徴とする、熱交換器用アルミニウム合金
    製高強度高耐熱性フィン材の製造方法。
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