JPH09315994A - 抗腫瘍活性物質 - Google Patents
抗腫瘍活性物質Info
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- JPH09315994A JPH09315994A JP8134774A JP13477496A JPH09315994A JP H09315994 A JPH09315994 A JP H09315994A JP 8134774 A JP8134774 A JP 8134774A JP 13477496 A JP13477496 A JP 13477496A JP H09315994 A JPH09315994 A JP H09315994A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 固型癌に対しても強力な抗腫瘍効果を発揮す
る物質を得ることを目的とする。 【解決手段】 ハラタケ属に属するカワリハラタケの子
実体の熱水不溶でかつエタノール抽出残渣成分を5%蓚
酸アンモニウム水溶液で抽出し、抽出物を塩酸で分解
後、ゲル濾過及びアフィニティークロマトグラフによ
り、ゲル濾過で測定した時の重量平均分子量29×10
4 ダルトンで分散度7.3、重量平均分子量2.4×1
04 ダルトンで分散度4.1、及び重量平均分子量2.
0×104 ダルトンで分散度3.6の抗腫瘍活性物質が
得られる。この物質は、固型癌に対して有意な抗腫瘍効
果を発揮する。
る物質を得ることを目的とする。 【解決手段】 ハラタケ属に属するカワリハラタケの子
実体の熱水不溶でかつエタノール抽出残渣成分を5%蓚
酸アンモニウム水溶液で抽出し、抽出物を塩酸で分解
後、ゲル濾過及びアフィニティークロマトグラフによ
り、ゲル濾過で測定した時の重量平均分子量29×10
4 ダルトンで分散度7.3、重量平均分子量2.4×1
04 ダルトンで分散度4.1、及び重量平均分子量2.
0×104 ダルトンで分散度3.6の抗腫瘍活性物質が
得られる。この物質は、固型癌に対して有意な抗腫瘍効
果を発揮する。
Description
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、抗腫瘍活性物質、それを
含有する抗腫瘍剤及び健康食品に関する。更に詳細に
は、ハラタケ属に属するカワリハラタケの子実体のエタ
ノール抽出残渣を集め、この残渣を熱水抽出し、その残
渣を更に5%蓚酸アンモニウム水溶液で抽出して得られ
る可溶性抽出物を酸分解し、濃縮精製して得ることので
きる抗腫瘍活性物質、それを含有する抗腫瘍剤及び健康
食品に関する。
含有する抗腫瘍剤及び健康食品に関する。更に詳細に
は、ハラタケ属に属するカワリハラタケの子実体のエタ
ノール抽出残渣を集め、この残渣を熱水抽出し、その残
渣を更に5%蓚酸アンモニウム水溶液で抽出して得られ
る可溶性抽出物を酸分解し、濃縮精製して得ることので
きる抗腫瘍活性物質、それを含有する抗腫瘍剤及び健康
食品に関する。
【0002】
【従来の技術】ハラタケ属に属するカワリハラタケ(A
garicus blazei Murill)は別名
ヒメマツタケとも呼ばれ、主にブラジル東南部サンパウ
ロのピエダーテの出地に自生し、昔から住民が食用にし
ていたキノコの一種である。近年、日本においてもカワ
リハラタケは栽培されるようになり、糖尿病や高血圧の
治療に利用されてきた。
garicus blazei Murill)は別名
ヒメマツタケとも呼ばれ、主にブラジル東南部サンパウ
ロのピエダーテの出地に自生し、昔から住民が食用にし
ていたキノコの一種である。近年、日本においてもカワ
リハラタケは栽培されるようになり、糖尿病や高血圧の
治療に利用されてきた。
【0003】カワリハラタケから抗腫瘍活性を有する物
質を探索する研究も多く行われており、例えばカワリハ
ラタケの子実体あるいは菌子体を水性溶媒で抽出するこ
とにより抗腫瘍作用を有する多糖体が得られることが報
告されている(特開昭55−74797号公報、特開昭
64−67194号公報、特開昭64−67195号公
報、特開昭55−108292号公報など)。また、ヒ
メマツタケの子実体から抗腫瘍作用を有する核酸成分が
得られることも報告されている(特開昭64−6612
7号公報)。これらの抗腫瘍活性を有する物質は、いず
れも水性溶媒あるいは熱水に可溶な成分から採取された
ものである。
質を探索する研究も多く行われており、例えばカワリハ
ラタケの子実体あるいは菌子体を水性溶媒で抽出するこ
とにより抗腫瘍作用を有する多糖体が得られることが報
告されている(特開昭55−74797号公報、特開昭
64−67194号公報、特開昭64−67195号公
報、特開昭55−108292号公報など)。また、ヒ
メマツタケの子実体から抗腫瘍作用を有する核酸成分が
得られることも報告されている(特開昭64−6612
7号公報)。これらの抗腫瘍活性を有する物質は、いず
れも水性溶媒あるいは熱水に可溶な成分から採取された
ものである。
【0004】他方、特開平2−78630号公報には、
カワリハラタケ子実体の熱水抽出残渣から抗腫瘍活性を
有する蛋白多糖体が単離されたことが報告されている。
即ち、カワリハラタケ子実体を熱水抽出処理して水溶性
成分を除去し、得られる残渣を加熱した1%蓚酸アンモ
ニウム水溶液で更に抽出処理して得られる残渣から抗腫
瘍活性を有する蛋白多糖体が得られたことが報告されて
いる。上記した物質は、いずれも、水性溶媒あるいは熱
水に可溶な成分から得られるものであるか、あるいは熱
水抽出残渣から得られるものであって加熱した1%蓚酸
アンモニウム水溶液には不溶な成分由来のものである。
カワリハラタケ子実体の熱水抽出残渣から抗腫瘍活性を
有する蛋白多糖体が単離されたことが報告されている。
即ち、カワリハラタケ子実体を熱水抽出処理して水溶性
成分を除去し、得られる残渣を加熱した1%蓚酸アンモ
ニウム水溶液で更に抽出処理して得られる残渣から抗腫
瘍活性を有する蛋白多糖体が得られたことが報告されて
いる。上記した物質は、いずれも、水性溶媒あるいは熱
水に可溶な成分から得られるものであるか、あるいは熱
水抽出残渣から得られるものであって加熱した1%蓚酸
アンモニウム水溶液には不溶な成分由来のものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一方、本発明者らは、
カワリハラタケ子実体の熱水抽出残渣を加熱した1%蓚
酸アンモニウム水溶液で抽出し、その抽出物から抗腫瘍
作用を有する物質が得られることを見出し、特願平4−
160924(特開平6−9423号公報)として特許
出願した。しかしながら、この物質は、固型癌の治療用
に用いるための薬物としては、その抗腫瘍活性が十分に
強いとは言い難いものである。また、前記した、カワリ
ハラタケ子実体の水性溶媒あるいは熱水に可溶な成分か
ら得られる物質、及び熱水抽出残渣から得られるもので
あって加熱した1%蓚酸アンモニウム水溶液には不溶な
物質のいずれも同様にその抗腫瘍活性が十分に強いとは
言い難いものである。
カワリハラタケ子実体の熱水抽出残渣を加熱した1%蓚
酸アンモニウム水溶液で抽出し、その抽出物から抗腫瘍
作用を有する物質が得られることを見出し、特願平4−
160924(特開平6−9423号公報)として特許
出願した。しかしながら、この物質は、固型癌の治療用
に用いるための薬物としては、その抗腫瘍活性が十分に
強いとは言い難いものである。また、前記した、カワリ
ハラタケ子実体の水性溶媒あるいは熱水に可溶な成分か
ら得られる物質、及び熱水抽出残渣から得られるもので
あって加熱した1%蓚酸アンモニウム水溶液には不溶な
物質のいずれも同様にその抗腫瘍活性が十分に強いとは
言い難いものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らはカワリハラ
タケの子実体を加熱した75〜90%、望ましくは80
〜85%エタノールで6時間〜24時間、望ましくは1
8時間〜22時間処理し、抽出残渣を集め、これを熱水
で6時間〜24時間、望ましくは18時間〜22時間抽
出して可溶成分を除去して再び残渣を集め、この残渣を
更に加熱した1%〜5%、望ましくは5%蓚酸アンモニ
ウムで6時間〜24時間、望ましくは18時間〜22時
間抽出して得られた抽出物を、更に酸分解し、得られる
酸分解物を精製することによって、強力な抗腫瘍活性を
有する物質が得られ、この物質は抗腫瘍剤及び健康食品
の成分として有用であることを見出し本発明を完成し
た。
タケの子実体を加熱した75〜90%、望ましくは80
〜85%エタノールで6時間〜24時間、望ましくは1
8時間〜22時間処理し、抽出残渣を集め、これを熱水
で6時間〜24時間、望ましくは18時間〜22時間抽
出して可溶成分を除去して再び残渣を集め、この残渣を
更に加熱した1%〜5%、望ましくは5%蓚酸アンモニ
ウムで6時間〜24時間、望ましくは18時間〜22時
間抽出して得られた抽出物を、更に酸分解し、得られる
酸分解物を精製することによって、強力な抗腫瘍活性を
有する物質が得られ、この物質は抗腫瘍剤及び健康食品
の成分として有用であることを見出し本発明を完成し
た。
【0007】本発明は、ハラタケ属に属するカワリハラ
タケの子実体の熱水不溶成分の1〜5%、望ましくは5
%蓚酸アンモニウム水溶液抽出物を酸分解して精製する
ことによって得ることのできる、ゲル濾過で測定した時
の重量平均分子量29×10 4 ダルトンで分散度7.
3、重量平均分子量2.4×104 ダルトンで分散度
4.1、あるいは重量平均分子量2.0×104 ダルト
ンで分散度3.6の抗腫瘍活性物質に関する。更に本発
明は、上記抗腫瘍活性物質を有効成分として含有する抗
腫瘍剤に関する。更に本発明は、上記抗腫瘍活性物質を
有効成分として含有する健康食品に関する。
タケの子実体の熱水不溶成分の1〜5%、望ましくは5
%蓚酸アンモニウム水溶液抽出物を酸分解して精製する
ことによって得ることのできる、ゲル濾過で測定した時
の重量平均分子量29×10 4 ダルトンで分散度7.
3、重量平均分子量2.4×104 ダルトンで分散度
4.1、あるいは重量平均分子量2.0×104 ダルト
ンで分散度3.6の抗腫瘍活性物質に関する。更に本発
明は、上記抗腫瘍活性物質を有効成分として含有する抗
腫瘍剤に関する。更に本発明は、上記抗腫瘍活性物質を
有効成分として含有する健康食品に関する。
【0008】
【発明の実施の形態】ハラタケ属に属するカワリハラタ
ケは、既に広く知られているが、工業技術院微生物工業
研究所に受託番号、微工研菌寄第4731号として寄託
されている。カワリハラタケの子実体から本発明の抗腫
瘍活性物質を得るには以下の方法が採用される。子実体
は生の子実体あるいは乾燥した子実体のいずれでもよ
く、通常、生の子実体の場合には千切りにしたものが、
乾燥品の場合にはよく粉砕したものが用いられる。先
ず、子実体を加熱した75〜90%、望ましくは80〜
85%、例えば80%エタノールで処理して可溶な成分
を除去して残渣を集める。この場合の温度は通常80℃
程度であり、その処理時間は処理量などにもよるが通常
6時間〜24時間、望ましくは18〜22時間程度であ
る。尚、このような処理により低分子有機化合物成分が
除去される。
ケは、既に広く知られているが、工業技術院微生物工業
研究所に受託番号、微工研菌寄第4731号として寄託
されている。カワリハラタケの子実体から本発明の抗腫
瘍活性物質を得るには以下の方法が採用される。子実体
は生の子実体あるいは乾燥した子実体のいずれでもよ
く、通常、生の子実体の場合には千切りにしたものが、
乾燥品の場合にはよく粉砕したものが用いられる。先
ず、子実体を加熱した75〜90%、望ましくは80〜
85%、例えば80%エタノールで処理して可溶な成分
を除去して残渣を集める。この場合の温度は通常80℃
程度であり、その処理時間は処理量などにもよるが通常
6時間〜24時間、望ましくは18〜22時間程度であ
る。尚、このような処理により低分子有機化合物成分が
除去される。
【0009】次いで、得られた残渣を熱水で処理して熱
水に可溶な成分を除去して、再び残渣を集める。これに
より、熱水可溶性中性及び酸性多糖類が除去される。こ
こで用いる熱水の温度は通常80〜100℃である。処
理時間は通常6時間〜24時間、望ましくは18〜22
時間である。次いで、集めた残渣を加熱した1%〜5
%、望ましくは5%蓚酸アンモニウム水溶液で抽出し、
蓚酸アンモニウム水溶液に可溶な成分を回収する。蓚酸
アンモニウム水溶液は通常煮沸した状態にて抽出処理を
行う。かくして回収された可溶成分を集めて濃縮し、濃
縮後蓚酸アンモニウムを限外濾過により脱塩濃縮して凍
結乾燥する。
水に可溶な成分を除去して、再び残渣を集める。これに
より、熱水可溶性中性及び酸性多糖類が除去される。こ
こで用いる熱水の温度は通常80〜100℃である。処
理時間は通常6時間〜24時間、望ましくは18〜22
時間である。次いで、集めた残渣を加熱した1%〜5
%、望ましくは5%蓚酸アンモニウム水溶液で抽出し、
蓚酸アンモニウム水溶液に可溶な成分を回収する。蓚酸
アンモニウム水溶液は通常煮沸した状態にて抽出処理を
行う。かくして回収された可溶成分を集めて濃縮し、濃
縮後蓚酸アンモニウムを限外濾過により脱塩濃縮して凍
結乾燥する。
【0010】次いでこの凍結乾燥品を酸分解する。酸分
解に用いる酸としては、塩酸、硫酸、硝酸などの強酸が
好ましく、特に塩酸が好ましい。具体的には、例えば、
1N塩酸に凍結乾燥品を溶解し、室温にて1晩放置する
ことによって酸分解を実施することができる。酸分解
後、例えば、1N水酸化ナトリウム水溶液で中和し、得
られる水溶液を遠心分離して不要物を除去し、上清を限
外濾過膜で脱塩濃縮し、凍結乾燥し、次いで精製工程に
付す。
解に用いる酸としては、塩酸、硫酸、硝酸などの強酸が
好ましく、特に塩酸が好ましい。具体的には、例えば、
1N塩酸に凍結乾燥品を溶解し、室温にて1晩放置する
ことによって酸分解を実施することができる。酸分解
後、例えば、1N水酸化ナトリウム水溶液で中和し、得
られる水溶液を遠心分離して不要物を除去し、上清を限
外濾過膜で脱塩濃縮し、凍結乾燥し、次いで精製工程に
付す。
【0011】得られる酸分解物の凍結乾燥品の精製は、
ゲル濾過及びアフィニティークロマトグラフィーにより
達成できる。ゲル濾過は、例えばGPCカラム、TSK
gel G 5000PWとTSKgel G 300
0PW(各21.5mm×300mm、東ソー社製)を連結
したものなどを用いることによって実施できる。ゲル濾
過によって、酸分解物を、分子量105 〜106 ダルト
ン前後の高分子画分、及び分子量5×103 〜5×10
4 ダルトン前後の低分子画分に分離する。次いで、得ら
れる高分子画分及び低分子画分を、それぞれアフィニテ
ィークロマトグラフィーに付して精製することによっ
て、本発明のゲル濾過で測定した時の重量平均分子量2
9×104 ダルトンで分散度7.3の抗腫瘍活性物質、
及びゲル濾過で測定した時の重量平均分子量2.4×1
04 ダルトンで分散度4.1の抗腫瘍活性物質並びに重
量平均分子量2.0×104 ダルトンで分散度3.6の
抗腫瘍活性物質を、それぞれ高分子画分及び低分子画分
から得ることができる。アフィニティークロマトグラフ
ィーは、例えばDEAEカラム、TSKgelDEAE
−5PW(21.5mm×150mm×2:東ソー社製)な
どを用いることによって実施できる。本発明の重量平均
分子量29×104 ダルトンで分散度7.3の抗腫瘍活
性物質は、DEAEカラムに上記の高分子画分を吸着さ
せ、次いで0.5M NaCl水溶液で溶出することに
よって得られる。重量平均分子量2.4×104 ダルト
ンで分散度4.1の抗腫瘍活性物質は、DEAEカラム
に上記の低分子画分を吸着させ、次いで0.2M Na
Cl水溶液で溶出することにより、また重量平均分子量
2.0×104 ダルトンで分散度3.6の抗腫瘍活性物
質は0.5M NaCl水溶液で溶出することによって
得られる。
ゲル濾過及びアフィニティークロマトグラフィーにより
達成できる。ゲル濾過は、例えばGPCカラム、TSK
gel G 5000PWとTSKgel G 300
0PW(各21.5mm×300mm、東ソー社製)を連結
したものなどを用いることによって実施できる。ゲル濾
過によって、酸分解物を、分子量105 〜106 ダルト
ン前後の高分子画分、及び分子量5×103 〜5×10
4 ダルトン前後の低分子画分に分離する。次いで、得ら
れる高分子画分及び低分子画分を、それぞれアフィニテ
ィークロマトグラフィーに付して精製することによっ
て、本発明のゲル濾過で測定した時の重量平均分子量2
9×104 ダルトンで分散度7.3の抗腫瘍活性物質、
及びゲル濾過で測定した時の重量平均分子量2.4×1
04 ダルトンで分散度4.1の抗腫瘍活性物質並びに重
量平均分子量2.0×104 ダルトンで分散度3.6の
抗腫瘍活性物質を、それぞれ高分子画分及び低分子画分
から得ることができる。アフィニティークロマトグラフ
ィーは、例えばDEAEカラム、TSKgelDEAE
−5PW(21.5mm×150mm×2:東ソー社製)な
どを用いることによって実施できる。本発明の重量平均
分子量29×104 ダルトンで分散度7.3の抗腫瘍活
性物質は、DEAEカラムに上記の高分子画分を吸着さ
せ、次いで0.5M NaCl水溶液で溶出することに
よって得られる。重量平均分子量2.4×104 ダルト
ンで分散度4.1の抗腫瘍活性物質は、DEAEカラム
に上記の低分子画分を吸着させ、次いで0.2M Na
Cl水溶液で溶出することにより、また重量平均分子量
2.0×104 ダルトンで分散度3.6の抗腫瘍活性物
質は0.5M NaCl水溶液で溶出することによって
得られる。
【0012】本発明の重量平均29×104 ダルトンで
分散度7.3の抗腫瘍活性物質は、アイボリーホワイ
ト、綿状で強吸湿性で、水に可溶性であるという性質を
有している。重量平均分子量2.4×104 ダルトンで
分散度4.1並びに重量平均分子量2.0×104 ダル
トンで分散度3.6の抗腫瘍活性物質は、褐色、吸湿性
で水に可溶性であるという性質を有している。重量平均
分子量29×104 ダルトンで分散度7.3の抗腫瘍活
性物質は、UV280nmでわずかに吸収が認められる
ことからその組成は主に多糖体からなるか一部若干蛋白
多糖体であると考えられる。重量平均分子量2.4×1
04 ダルトンで分散度の4.1の抗腫瘍活性物質は、U
V280nmでわずかに吸収を示すことからほとんど多
糖体より成り、重量平均分子量2.0×104 ダルトン
で分散度3.6の抗腫瘍活性物質はUV280nmで相
当程度の吸収が認められることから大部分は蛋白より構
成されその一部に多糖体が結合している複合体と考えら
れる。
分散度7.3の抗腫瘍活性物質は、アイボリーホワイ
ト、綿状で強吸湿性で、水に可溶性であるという性質を
有している。重量平均分子量2.4×104 ダルトンで
分散度4.1並びに重量平均分子量2.0×104 ダル
トンで分散度3.6の抗腫瘍活性物質は、褐色、吸湿性
で水に可溶性であるという性質を有している。重量平均
分子量29×104 ダルトンで分散度7.3の抗腫瘍活
性物質は、UV280nmでわずかに吸収が認められる
ことからその組成は主に多糖体からなるか一部若干蛋白
多糖体であると考えられる。重量平均分子量2.4×1
04 ダルトンで分散度の4.1の抗腫瘍活性物質は、U
V280nmでわずかに吸収を示すことからほとんど多
糖体より成り、重量平均分子量2.0×104 ダルトン
で分散度3.6の抗腫瘍活性物質はUV280nmで相
当程度の吸収が認められることから大部分は蛋白より構
成されその一部に多糖体が結合している複合体と考えら
れる。
【0013】本発明の抗腫瘍活性物質は、例えば悪性黒
色腫由来のMethAに対して強力な抗腫瘍作用を示
す。MethAは一般の固型癌の中でもっとも化学療法
剤に抵抗性を有することが知られたものであり〔Bio
therapy,3(2),557(1989);Bi
otherapy,4(4)915(1990);癌と
化学療法,18(11)1812(1991)〕、従っ
て本発明の物質は他の固型癌に対しても十分に有効なも
のと期待できる。本発明の抗腫瘍活性物質は、治療に適
用する場合には、経口投与あるいは注射による投与が採
用される。経口投与の場合の剤型としては、錠剤、カプ
セル剤、顆粒剤などが挙げられ、これらは通常の方法に
より調製することができる。注射剤も通常用いられる注
射用ビークルに抗腫瘍活性物質を溶解もしくは分散させ
る通常の方法によって調製することができる。本発明の
抗腫瘍活性物質の投与量は、腫瘍の種類、投与ルートな
どによって変動するが、通常5〜100mg/体重kgであ
る。
色腫由来のMethAに対して強力な抗腫瘍作用を示
す。MethAは一般の固型癌の中でもっとも化学療法
剤に抵抗性を有することが知られたものであり〔Bio
therapy,3(2),557(1989);Bi
otherapy,4(4)915(1990);癌と
化学療法,18(11)1812(1991)〕、従っ
て本発明の物質は他の固型癌に対しても十分に有効なも
のと期待できる。本発明の抗腫瘍活性物質は、治療に適
用する場合には、経口投与あるいは注射による投与が採
用される。経口投与の場合の剤型としては、錠剤、カプ
セル剤、顆粒剤などが挙げられ、これらは通常の方法に
より調製することができる。注射剤も通常用いられる注
射用ビークルに抗腫瘍活性物質を溶解もしくは分散させ
る通常の方法によって調製することができる。本発明の
抗腫瘍活性物質の投与量は、腫瘍の種類、投与ルートな
どによって変動するが、通常5〜100mg/体重kgであ
る。
【0014】また、本発明の抗腫瘍活性物質は、健康食
品の有効成分として用いることもできる。健康食品とし
て用いる場合には乾燥原料を前記した方法で精製し、凍
結乾燥品とした後、既存の食品に一定の割合にて配合
し、食品とする。例えば、その凍結乾燥品を含んだふり
かけとして、あるいはティーパックやカプセルに調製し
て用いることができる。また、その凍結乾燥品あるいは
濃縮液を、乳製品、油脂製品、調味料、菓子、果実ジュ
ース、清涼飲料等に添加して用いることもできる。これ
らに用いる場合の本発明の抗腫瘍活性物質の添加量は、
通常、健康食品中に0.001〜0.1重量%含有する
量である。
品の有効成分として用いることもできる。健康食品とし
て用いる場合には乾燥原料を前記した方法で精製し、凍
結乾燥品とした後、既存の食品に一定の割合にて配合
し、食品とする。例えば、その凍結乾燥品を含んだふり
かけとして、あるいはティーパックやカプセルに調製し
て用いることができる。また、その凍結乾燥品あるいは
濃縮液を、乳製品、油脂製品、調味料、菓子、果実ジュ
ース、清涼飲料等に添加して用いることもできる。これ
らに用いる場合の本発明の抗腫瘍活性物質の添加量は、
通常、健康食品中に0.001〜0.1重量%含有する
量である。
【0015】
【発明の効果】ハラタケ属に属するカワリハラタケの子
実体の熱水不溶でかつエタノール不溶成分からの1〜5
%蓚酸アンモニウム水溶液抽出物を酸分解し、次いで精
製することによって、固型癌に対して強い抗腫瘍活性を
有する物質を得ることができる。
実体の熱水不溶でかつエタノール不溶成分からの1〜5
%蓚酸アンモニウム水溶液抽出物を酸分解し、次いで精
製することによって、固型癌に対して強い抗腫瘍活性を
有する物質を得ることができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
する。 実施例1.抗腫瘍活性物質の製造 (1) ヒメマツタケ乾燥子実体30kgを粗粉砕(5mm以
下)する。子実体30kgに80% v/v 、エタノール2
70リットルを加え、加熱還流下22時間抽出し、固液
分離をした後、残渣に80% v/v エタノール270リ
ットルを加えて上記と同様に処理し、これを3回繰り返
した。 (2) 上記(1) の抽出残渣に精製水270リットルを加
え、加熱還流下22時間抽出し、固液分離をした。その
後、残渣に精製水270リットルを加えて上記と同様に
処理し、これを3回繰り返した。 (3) 上記(2) の抽出残渣に5%蓚酸アンモニウム水27
0リットルを加え、加熱還流下22時間抽出した。固液
分離後、3液を濃縮した。残渣に5%蓚酸アンモニウム
水270リットル加え、上記と同様に処理し、これを3
回繰り返した。全抽出液800リットルを濃縮して80
〜100リットルとした。 (4) この溶液を濾紙で濾過し、限外濾過膜(分画分子量
10000)で脱塩濃縮した。凍結乾燥したものを1N
HClに溶解し、24時間放置し、その後1NNaO
H水溶液にて中和しpH7とした。遠心分離で不要物を切
除し、上清を限外濾過膜(分画分子量10000)で脱
塩濃縮し、凍結乾燥した。
する。 実施例1.抗腫瘍活性物質の製造 (1) ヒメマツタケ乾燥子実体30kgを粗粉砕(5mm以
下)する。子実体30kgに80% v/v 、エタノール2
70リットルを加え、加熱還流下22時間抽出し、固液
分離をした後、残渣に80% v/v エタノール270リ
ットルを加えて上記と同様に処理し、これを3回繰り返
した。 (2) 上記(1) の抽出残渣に精製水270リットルを加
え、加熱還流下22時間抽出し、固液分離をした。その
後、残渣に精製水270リットルを加えて上記と同様に
処理し、これを3回繰り返した。 (3) 上記(2) の抽出残渣に5%蓚酸アンモニウム水27
0リットルを加え、加熱還流下22時間抽出した。固液
分離後、3液を濃縮した。残渣に5%蓚酸アンモニウム
水270リットル加え、上記と同様に処理し、これを3
回繰り返した。全抽出液800リットルを濃縮して80
〜100リットルとした。 (4) この溶液を濾紙で濾過し、限外濾過膜(分画分子量
10000)で脱塩濃縮した。凍結乾燥したものを1N
HClに溶解し、24時間放置し、その後1NNaO
H水溶液にて中和しpH7とした。遠心分離で不要物を切
除し、上清を限外濾過膜(分画分子量10000)で脱
塩濃縮し、凍結乾燥した。
【0017】(5) 上記(4) の酸分解処理後、精製した乾
燥粉末を10mg/mlの割合で0.2MNaClで溶解し
た。溶解後遠心分離し、溶解上清を0.8μMのmem
brane fillerで濾過した。上記濾過上清を
ゲル濾過カラム(TSKgel G 5000PW+T
SKgel G 3000PW;各5mm×30mm、連結
カラム)にかけ、溶解した成分をR1(示差屈折率計)
にて高分子画分及び低分子画分を得た。この各画分を限
外濾過(分画分子量5000)にて脱塩し、濃縮した。
高分子濃縮分画をDEAEカラム(TSKgel DE
AE−5PW)にかけ、0.2M NaClにて溶出し
たものを除去後0.5M NaClで溶出し、限外濾過
にて脱塩したものを凍結乾燥濃縮後、水溶液としその可
溶性物質に強い抗腫瘍活性を認めた。又低分子濃縮分画
を同種のカラムにかけ、水で溶解したものを除去し、
0.2M NaClと0.5M NaClで溶出したも
のを限外濾過にて脱塩し、他と同じように調製した水溶
液に強い抗腫瘍活性を認めた。 (6) 上記(5) の工程を、以下の表1に更に具体的にし
た。
燥粉末を10mg/mlの割合で0.2MNaClで溶解し
た。溶解後遠心分離し、溶解上清を0.8μMのmem
brane fillerで濾過した。上記濾過上清を
ゲル濾過カラム(TSKgel G 5000PW+T
SKgel G 3000PW;各5mm×30mm、連結
カラム)にかけ、溶解した成分をR1(示差屈折率計)
にて高分子画分及び低分子画分を得た。この各画分を限
外濾過(分画分子量5000)にて脱塩し、濃縮した。
高分子濃縮分画をDEAEカラム(TSKgel DE
AE−5PW)にかけ、0.2M NaClにて溶出し
たものを除去後0.5M NaClで溶出し、限外濾過
にて脱塩したものを凍結乾燥濃縮後、水溶液としその可
溶性物質に強い抗腫瘍活性を認めた。又低分子濃縮分画
を同種のカラムにかけ、水で溶解したものを除去し、
0.2M NaClと0.5M NaClで溶出したも
のを限外濾過にて脱塩し、他と同じように調製した水溶
液に強い抗腫瘍活性を認めた。 (6) 上記(5) の工程を、以下の表1に更に具体的にし
た。
【0018】
【表1】
【0019】表1に示されているように、図−1にゲル
濾過(GPC分画)によるクロマトグラムのプロファイ
ルを示す。図−2及び図−3に、ゲル濾過により得られ
る高分子画分及び低分子画分を、アフィニティークロマ
トグラフィー(DEAE分画)に付した時のプロファイ
ルをそれぞれ示す。 (7) 表1に示されている酸分解処理品、ゲル濾過により
得られる高分子成分(a)及び低分子成分(b) 、更にアフ
ィニティークロマトグラフィーにより得られる高分子成
分a−1、a−2及びa−3、及び低分子成分b−1、
b−2、b−3について、ゲル濾過分析を行った。その
結果を表2に示す。
濾過(GPC分画)によるクロマトグラムのプロファイ
ルを示す。図−2及び図−3に、ゲル濾過により得られ
る高分子画分及び低分子画分を、アフィニティークロマ
トグラフィー(DEAE分画)に付した時のプロファイ
ルをそれぞれ示す。 (7) 表1に示されている酸分解処理品、ゲル濾過により
得られる高分子成分(a)及び低分子成分(b) 、更にアフ
ィニティークロマトグラフィーにより得られる高分子成
分a−1、a−2及びa−3、及び低分子成分b−1、
b−2、b−3について、ゲル濾過分析を行った。その
結果を表2に示す。
【0020】
【表2】
【0021】ゲル濾過分析条件 カラム:TSKgel G5000PW+TSKgel G3000PW (各21.
5mm×300mm) 検出:RI カラム温度:40℃ 移動相:50mM 硝酸ナトリウム 流速:0.5ml/分 注入量:200μl(約1mg/ml、移動相) 分子量較正:プルラン(Shodex: 0.58×104 、
1.22×104 、2.37×104 、4.80×10
4 、10.0×104 、18.6×104 、38.6×
104 、85.3×104 )
5mm×300mm) 検出:RI カラム温度:40℃ 移動相:50mM 硝酸ナトリウム 流速:0.5ml/分 注入量:200μl(約1mg/ml、移動相) 分子量較正:プルラン(Shodex: 0.58×104 、
1.22×104 、2.37×104 、4.80×10
4 、10.0×104 、18.6×104 、38.6×
104 、85.3×104 )
【0022】本発明の重量平均分子量29×104 ダル
トンで分散度7.3の抗腫瘍活性物質は、表−1及び表
−2の高分子成分a−3に相当し、本発明の重量平均分
子量2.4×104 ダルトンで分散度4.1並びに重量
平均分子量2.0×104 ダルトンで分散度3.6の抗
腫瘍活性物質は、表−1及び表−2の低分子成分b−2
及びb−3に相当する。
トンで分散度7.3の抗腫瘍活性物質は、表−1及び表
−2の高分子成分a−3に相当し、本発明の重量平均分
子量2.4×104 ダルトンで分散度4.1並びに重量
平均分子量2.0×104 ダルトンで分散度3.6の抗
腫瘍活性物質は、表−1及び表−2の低分子成分b−2
及びb−3に相当する。
【0023】実施例2抗腫瘍活性の測定 MethA(悪性黒色腫由来)をマウス(1群5匹、B
alb/C、6週雄令)の右(1×106 )および左下
腹部(2×105 )の皮内に同時に接種し、その接種後
3日目、4日目、5日目に、実施例1で得られた本発明
の抗腫瘍活性物質、高分子成分a−3、低分子成分b−
2及びb−3それぞれ乾燥重量1mg/マウスの割合で同
じ場所の右下腹部腫瘍内(左下腹部腫瘍内には抽出物は
注射しない)に、生理食塩水に溶解させて注射した。ま
た対照として別のマウス群に生理食塩水を右下腹部腫瘍
内に上記スケジュールで同じように注射した(cont
rol)。更には、効果比較のために精製前の酸分解処
理品を別のマウス群の右腫瘍内に上記スケジュールで注
射した。腫瘍接種後21日まで右下腹部及び左下腹部の
腫瘍の大きさ(面積)および重量を一定の時期に測定
し、実施例1で得られた抽出物の効果を見た。表3及び
4には腫瘍接種後21日目の実験結果を示す。
alb/C、6週雄令)の右(1×106 )および左下
腹部(2×105 )の皮内に同時に接種し、その接種後
3日目、4日目、5日目に、実施例1で得られた本発明
の抗腫瘍活性物質、高分子成分a−3、低分子成分b−
2及びb−3それぞれ乾燥重量1mg/マウスの割合で同
じ場所の右下腹部腫瘍内(左下腹部腫瘍内には抽出物は
注射しない)に、生理食塩水に溶解させて注射した。ま
た対照として別のマウス群に生理食塩水を右下腹部腫瘍
内に上記スケジュールで同じように注射した(cont
rol)。更には、効果比較のために精製前の酸分解処
理品を別のマウス群の右腫瘍内に上記スケジュールで注
射した。腫瘍接種後21日まで右下腹部及び左下腹部の
腫瘍の大きさ(面積)および重量を一定の時期に測定
し、実施例1で得られた抽出物の効果を見た。表3及び
4には腫瘍接種後21日目の実験結果を示す。
【0024】
【表3】
【0025】
【表4】
【0026】表−3及び表−4の結果から、本発明の高
分子成分a−3、低分子成分b−2及びb−3は、強い
抗腫瘍効果を示すことが明らかである。また対照と比較
して、成分を注射しない左側腫瘍も縮小することから、
本発明の成分には宿主の免疫相当細胞を活性化させ、免
疫機能活性化により抗腫瘍活性が発揮されることも明ら
かになった。
分子成分a−3、低分子成分b−2及びb−3は、強い
抗腫瘍効果を示すことが明らかである。また対照と比較
して、成分を注射しない左側腫瘍も縮小することから、
本発明の成分には宿主の免疫相当細胞を活性化させ、免
疫機能活性化により抗腫瘍活性が発揮されることも明ら
かになった。
【0027】実施例3錠剤の製造 実施例1で得られる本発明の抗腫瘍活性物質(高分子成
分a−3)100g、マンニトール100g及びブドウ
糖100gを混合し、通常の成形機にて錠剤化する。
分a−3)100g、マンニトール100g及びブドウ
糖100gを混合し、通常の成形機にて錠剤化する。
【0028】実施例4健康食品の製造 実施例1で得られる本発明の抗腫瘍活性物質(高分子成
分a−3)を1mgを含む水溶液1リットルを適量のデ
キストリンに加え攪拌しながら基材に吸着させる。この
粉末を押し出し顆粒機にかけ、網目1mmにて粉末を押し
出して顆粒化し、受けに12meshの篩いを用いて篩
い分けする。得られる顆粒を乾燥機に入れ60℃で一晩
乾燥させ、これにより水分約3%の顆粒ができる。この
顆粒は、お茶などの飲物用添加物として用いられる。
分a−3)を1mgを含む水溶液1リットルを適量のデ
キストリンに加え攪拌しながら基材に吸着させる。この
粉末を押し出し顆粒機にかけ、網目1mmにて粉末を押し
出して顆粒化し、受けに12meshの篩いを用いて篩
い分けする。得られる顆粒を乾燥機に入れ60℃で一晩
乾燥させ、これにより水分約3%の顆粒ができる。この
顆粒は、お茶などの飲物用添加物として用いられる。
【図1】図1は、カワリハラタケの子実体から得られる
酸分解処理品をゲル濾過に付したときのクロマトグラム
のプロファイルを示す。
酸分解処理品をゲル濾過に付したときのクロマトグラム
のプロファイルを示す。
【図2】図2は、図2に示したゲル濾過により得られる
高分子成分をアフィニティークロマトグラフィー(DE
AE分画)に付したときのプロファイルを示す。
高分子成分をアフィニティークロマトグラフィー(DE
AE分画)に付したときのプロファイルを示す。
【図3】図3は、図2に示したゲル濾過により得られる
低分子成分をアフィニティークロマトグラフィー(DE
AE分画)に付したときのプロファイルを示す。
低分子成分をアフィニティークロマトグラフィー(DE
AE分画)に付したときのプロファイルを示す。
Claims (4)
- 【請求項1】 ハラタケ属に属するカワリハラタケの子
実体の熱水不溶でかつエタノール不溶成分を1〜5%蓚
酸アンモニウム水溶液で抽出して得られる抽出物をさら
に酸分解して精製することによって得ることのできる、
ゲル濾過で測定した時の重量平均分子量29×104 ダ
ルトンで分散度7.3、重量平均分子量2.4×104
ダルトンで分散度4.1、あるいは重量平均分子量2.
0×104 ダルトンで分散度3.6の抗腫瘍活性物質。 - 【請求項2】 酸分解後に、ゲル濾過、次いでアフィニ
ティークロマトグラフィーによって精製することによっ
て得ることのできる請求項1の抗腫瘍活性物質。 - 【請求項3】 請求項1または2の抗腫瘍活性物質を有
効成分として含有する抗腫瘍剤。 - 【請求項4】 請求項1または2の抗腫瘍活性物質を有
効成分として含有する健康食品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8134774A JPH09315994A (ja) | 1996-05-29 | 1996-05-29 | 抗腫瘍活性物質 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8134774A JPH09315994A (ja) | 1996-05-29 | 1996-05-29 | 抗腫瘍活性物質 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09315994A true JPH09315994A (ja) | 1997-12-09 |
Family
ID=15136257
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8134774A Pending JPH09315994A (ja) | 1996-05-29 | 1996-05-29 | 抗腫瘍活性物質 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09315994A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000143526A (ja) * | 1998-11-13 | 2000-05-23 | Asuke Yakuhin Kk | 田七人参、霊芝、アガリクス茸を主成分とする糖尿・高血圧・肝機能改善剤およびこれの製造方法 |
WO2001051070A1 (fr) * | 2000-01-12 | 2001-07-19 | Life Science Laboratories Co., Ltd. | Substance eem-s physiologiquement active issue de champignons, methode de production de ladite substance et medicaments |
JP2007291001A (ja) * | 2006-04-24 | 2007-11-08 | Bizen Chemical Co Ltd | 新規抗癌剤 |
-
1996
- 1996-05-29 JP JP8134774A patent/JPH09315994A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000143526A (ja) * | 1998-11-13 | 2000-05-23 | Asuke Yakuhin Kk | 田七人参、霊芝、アガリクス茸を主成分とする糖尿・高血圧・肝機能改善剤およびこれの製造方法 |
WO2001051070A1 (fr) * | 2000-01-12 | 2001-07-19 | Life Science Laboratories Co., Ltd. | Substance eem-s physiologiquement active issue de champignons, methode de production de ladite substance et medicaments |
US6783771B2 (en) | 2000-01-12 | 2004-08-31 | Life Science Laboratories Co., Ltd. | Physiologically active substance EEM-S originating in mushrooms, process for producing the same and drugs |
CN100346796C (zh) * | 2000-01-12 | 2007-11-07 | 有限会社生命科学研究所 | 来自菌类的生理活性物质eem-s、其制造方法和药物 |
JP4728551B2 (ja) * | 2000-01-12 | 2011-07-20 | 有限会社生命科学研究所 | 茸からの生理活性物質eem−s、その製造方法および医薬 |
JP2007291001A (ja) * | 2006-04-24 | 2007-11-08 | Bizen Chemical Co Ltd | 新規抗癌剤 |
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