JPH09315686A - 溶接用ワイヤの装填物 - Google Patents

溶接用ワイヤの装填物

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JPH09315686A
JPH09315686A JP14975096A JP14975096A JPH09315686A JP H09315686 A JPH09315686 A JP H09315686A JP 14975096 A JP14975096 A JP 14975096A JP 14975096 A JP14975096 A JP 14975096A JP H09315686 A JPH09315686 A JP H09315686A
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JP
Japan
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wire
pressing plate
pail
pail container
cylindrical
Prior art date
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Pending
Application number
JP14975096A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazutaka Kurahashi
一隆 倉橋
Yoji Chatani
洋司 茶谷
Satoru Kuramata
悟 倉又
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Welding and Engineering Co Ltd
Original Assignee
Nippon Steel Welding and Engineering Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nippon Steel Welding and Engineering Co Ltd filed Critical Nippon Steel Welding and Engineering Co Ltd
Priority to JP14975096A priority Critical patent/JPH09315686A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ペイル容器から溶接用ワイヤを取り出すとき
において、からみ、もつれの発生がペイル容器内のワイ
ヤがなくなるまで生じることない溶接用ワイヤの装填物
を提供する。 【解決手段】 ペイル容器の中央部に円柱状空洞を形成
するごとく溶接用ワイヤに捩りを与えながらループ状に
積層収納した溶接用ワイヤの装填物において、ペイル容
器の内壁に当接する弾性部材を備えたドーナツ状押さえ
板を載置し、該ドーナツ状押さえ板の上に水平部材を介
して置かれ、かつ摺動可能に円柱状空洞の下方に向かっ
て水平部材から一体に円柱状空洞の径より小さい円筒状
部材を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ペイル容器に捩り
入りのソリッドワイヤ、フラックス入りワイヤ等の溶接
用ワイヤをループ状に巻装して積層収納した溶接用ワイ
ヤの装填物に関する。
【0002】
【従来の技術】大容量の溶接用ワイヤ(以下、ワイヤと
いう。)の収納容器としてペイル容器が使用される。ペ
イル容器のワイヤ取り出しは、ワイヤ積層体の上部のも
のから順にペイル容器上方へ取り出し、コンジットチュ
ーブを経て溶接トーチへワイヤ供給装置により導くとい
う順序で行う。
【0003】ペイル容器として、内筒と外筒を備え、該
内外筒間の空間にワイヤを収納する二重円筒状のもの、
あるいは内筒を具備せず外筒にワイヤを収納する単筒状
のものにリング状の押さえ板が載置されている。また、
ワイヤの取り出し位置として、リング状押さえ板の内孔
からと押さえ板の外側からペイル容器の内壁に沿って取
り出す方法とがある。
【0004】この内、単筒状のペイル容器、かつ容器の
内壁に沿ってワイヤを取り出す技術として、例えば特公
昭61−42706号公報がある。図4によりこれを説
明すると、外筒部2と底部3からなるペイル容器1の内
部の空間にワイヤがループ状にして積層収納され、該ワ
イヤの積層体4の上面にはワイヤの跳ね上がり防止用の
押さえ板5が載置されている。すなわち、ペイル容器1
に収納されたワイヤは弾性限界の範囲内で捩り、例えば
1ループ当たり360゜の捩りを与えて収納されている
ので、ペイル容器内でワイヤに復元力が内在し上方に跳
ね上がろうとする傾向を有するため、ワイヤの積層体4
上面に剛体からなる押さえ板5を載置してワイヤを上方
から押さえる。
【0005】ワイヤWは押さえ板5の外周とペイル容器
1の内壁との隙間から上方へ引き上げられるが、この隙
間からペイル容器1の内壁に沿って後続のワイヤループ
が無秩序に跳ね上がる恐れがあり、押さえ板5にペイル
容器1の内壁に接触する跳ね上がり防止用弾性部材6を
設け1ループずつ上方へと引き上げられるようにしてい
る。
【0006】ワイヤWをペイル容器1から取り出すさ
い、押さえ板5の直下のワイヤWは引き上げ力によりそ
のループはほぐされて広がり、押さえ板5と外筒部2の
内壁との隙間から旋回しながら上昇する。通常はワイヤ
が内周方向へ絞られてワイヤ積層体4内部の円柱状空洞
7にはみ出すことはないが、積層体4の上面はワイヤル
ープが密層した複雑な凹凸状態にあるので、引き上げら
れようとするワイヤが後続のワイヤに引っかかる場合が
ある。そうするとワイヤループ外周への広がりはストッ
プし、逆に内周へと絞られる。ある程度絞られてループ
径が小さくなると該ループは立ち上がり、押さえ板5を
持ち上げ空間を生じる。こうなると押さえ板5のワイヤ
を押さえる効果はなくなるから積層体4の上面後続ワイ
ヤループが自由に跳ねて暴れるようになり、ループが中
央部の円柱状空洞7に落ち込みからみ、もつれが生じて
円滑なワイヤ取り出しは不可能になる。
【0007】特開平8−40642号公報に、前記問題
点を解決した技術の記載がある。図5にその記載技術例
を示す。収納溶接ワイヤの上部の押さえ板14はドーナ
ツ状円盤部11とこれの内周に接続され円柱状空洞7内
に向かって逆円錐状をなすテーパ状円錐部12とを有
し、ワイヤ取り出し時に積層体4上面のワイヤループが
後続のワイヤに引っかかって円周方向に絞られても、絞
られたワイヤループはテーパ状円筒部12の上方から下
方へと移動でき、移動中に押さえ板14を旋回しながら
上昇しているワイヤWにほどかれて定常状態となる。し
たがって、ループが中央部の円柱状空洞7に落ち込んで
からみやもつれが生じることがない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記技術では
図6に示すように、ペイル容器1内のワイヤが残り少な
くなると、押さえ板14のテーパ状円錐部12先端が底
部3に到達しそれ以上下降しなくなる。したがって、ド
ーナツ状円盤11が積層体4の上面を押さえなくなり、
積層体4上面とドーナツ状円盤11との間に空隙部10
を生じる。ドーナツ状円板11の押さえがなくなった積
層体4上面のワイヤは捩りを与えて収納してあるので復
元しようとして上方に跳ね暴れるようになり、もつれた
り後続のワイヤが弾性部材6を通過して複数ループ以上
が引き出されてからみが生じる場合がある。
【0009】そこで本発明は、上記従来技術の欠点を解
消するためになされたものであって、ペイル容器からワ
イヤを取り出すときにおいて、ループが円柱状空洞に落
ち込んだり、押さえ板とペイル容器の隙間から複数ルー
プが同時に引き上げられることからくるからみ、もつれ
の発生がペイル容器内のワイヤがなくなるまで生じるこ
となく、円滑に溶接部へと送給することを可能とする溶
接用ワイヤの装填物を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明の要旨と
するところは、ペイル容器の中央部に円柱状空洞を形成
するごとく溶接用ワイヤに捩りを与えながらループ状に
積層収納した溶接用ワイヤの装填物において、収納容器
内ワイヤの上に外周部に少なくとも3箇所ペイル容器の
内壁に当接する弾性部材を備えたドーナツ状押さえ板を
載置し、該ドーナツ状押さえ板の上に摺動可能に水平部
材を介して置かれ、かつ水平部材から下方に向って円柱
状空洞に置かれた、上部外縁に前記水平部材が結合され
円柱状空洞の径より小さい円筒状部材を設けることを特
徴とする溶接用ワイヤの装填物である。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の溶接用ワイヤの装填物の
一例を図1に示す。図1はペイル容器1に収容されたワ
イヤの取り出し状態を示す断面図で、ペイル容器1の内
部に捩り入りワイヤがループ状に積層収納されている。
4はこのワイヤの積層体、7は積層体4に形成された円
柱状の空洞を示す。該積層体4の上面にはドーナツ状の
押さえ板5が載置され、ワイヤの跳ね上がりを防止して
いる。
【0012】また、ドーナツ状押さえ板5の外周部には
少なくとも3箇所(約120度間隔)ペイル容器1の内
壁に当接する弾性部材6が備えられているので、ワイヤ
Wがペイル容器内壁に沿って引き上げられるときに後続
のワイヤループが跳ね上がることはない。弾性部材6が
3箇所未満(約180度および1箇所)であると、積層
体4表面で後続のワイヤに引っかかった時、ペイル容器
内壁と押さえ板5の隙間から複数同時に引き上げられか
らみ、もつれが生じる。
【0013】なお、ドーナツ状押さえ板5の外周部の弾
性部材6としてはスポンジ、合成ゴム、天然ゴム、プラ
スチック等を用いるが他の可撓性材を用いても同様に実
施できる。
【0014】さらに、ドーナツ状押さえ板5の上に上部
外縁に水平部材8が結合され、円柱状空洞7の径より小
さい円筒状部材9を設けている。この水平部材が結合さ
れた円筒状部材9はドーナツ状押さえ板5の上に摺動可
能に水平部材8を介して置かれ、かつ水平部材から下方
に向かって円柱状空洞7に置かれている。したがって、
ワイヤ取り出し時に積層体4上面のワイヤループが後続
のワイヤに引っかかって円周方向に絞られても、絞られ
たワイヤループは円筒状部材9に巻き付き、円筒状部材
9は摺動可能であるから巻き付いたループは回動でき、
回動中に旋回しながら上昇しているワイヤWによりほど
かれて定常状態となる。
【0015】なお、円筒状部材9は円柱状空洞の径より
小さくないと円柱空洞7内に入らないが、円柱状空洞の
径より10〜100mm程度小さい径であることが好ま
しい。また、円筒状部材9の先端部に積層体4の内径部
方向に向かって弾性部材13を3箇所以上設けること
も、さらに円柱状空洞7へのワイヤループの落ち込みを
防止することができるので好ましい。
【0016】図2は、ペイル容器1内のワイヤが残り少
なくなった時の状態を示す。ペイル容器1内のワイヤが
残り少なくなると、円筒状部材9の先端部が底部3に到
達し、それ以上下降しなくなる。しかし、ドーナツ状押
さえ板5は円筒状部材9と分離しているので、底部3ま
で下降可能である。したがって、積層体4上面にはドー
ナツ状押さえ板5が常に載置された状態であるので、ワ
イヤの跳ね上がりを防止することができる。
【0017】なお、ドーナツ状押さえ板5の上に設けら
れる円筒状部材は、図3(a)、(b)および(c)に
示すように、円柱状9あるいは棒状9Aでも剛性があれ
ば可能である。また、水平部材はドーナツ状8あるいは
ひれ状8Aであっても、ドーナツ状押さえ板5の上に摺
動可能に置ければいかなる形状であっても良い。
【0018】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明する。内径650mmのペイル容器内に、JIS Z
3312 YGW11のソリッドワイヤ、ワイヤ径1.
2mmをループ状に1ループ当たり360゜の捩りを与
えて300kg積層し、図1に示すように、3箇所(1
20度間隔)ペイル容器1の内壁に当接するポリエチレ
ンからなる弾性部材6を備えたドーナツ状押さえ板5
(外径630mm、内径490mm)を載置した。さら
に、図3(b)に示す水平部材8Aと一体の円筒状部材
9(外径460mm、高さ80mm)をドーナツ状押さ
え板5の上に設けた溶接用ワイヤの装填物を50個試作
した。
【0019】それらの溶接ワイヤの装填物を、各種溶接
作業現場に送付して、溶接開始からペイル容器内のワイ
ヤがなくなるまでのワイヤ取り出し時におけるからみ、
もつれの発生状況を調べた結果、いずれのペイル容器か
らの取り出しにおいてもからみやもつれの発生がなく、
円滑に溶接部へ送給することができ極めて満足な結果で
あった。
【0020】
【発明の効果】本発明の溶接ワイヤの装填物によれば、
ペイル容器からワイヤを取り出すとき、ループが円柱状
空洞に落ち込んだり、押さえ板とペイル容器の隙間から
複数ループが同時に引き上げられることからくるから
み、もつれの発生が、ペイル容器内のワイヤがなくなる
まで生じることなく、円滑に溶接部へと送給することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるペイル容器に収納された溶接用
ワイヤの取り出し状態を示した断面図
【図2】本発明におけるペイル容器に収納された溶接用
ワイヤの下層部の取り出し状態を示した断面図
【図3】(a)、(b)、(c)はそれぞれドーナツ状
押さえ板の上に設けられる円筒部材の例を示す斜視図
【図4】従来技術のペイル容器に収納された溶接ワイヤ
の取り出し状態を示した断面図
【図5】従来技術のペイル容器に収納された溶接ワイヤ
の取り出し状態を示した断面図
【図6】従来技術におけるペイル容器に収納された溶接
用ワイヤの下層部の取り出し状態を示した断面図
【符号の説明】
1 ペイル容器 2 外筒部 3 底部 4 積層体 5 押さえ板 6 弾性部材 7 円柱状空洞 8、8A 水平部材 9、9A 円筒状部材 10 空隙部 11 ドーナツ状円盤部 12 テーパ状円錐部 13 弾性部材 14 押さえ板(従来技術)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ペイル容器の中央部に円柱状空洞を形成
    するごとく溶接用ワイヤに捩りを与えながらループ状に
    積層収納した溶接用ワイヤの装填物において、収納容器
    内ワイヤの上に外周部に少なくとも3箇所ペイル容器の
    内壁に当接する弾性部材を備えたドーナツ状押さえ板を
    載置し、該ドーナツ状押さえ板の上に摺動可能に水平部
    材を介して置かれ、かつ水平部材から下方に向って円柱
    状空洞に置かれた、上部外縁に前記水平部材が結合され
    円柱状空洞の径より小さい円筒状部材を設けることを特
    徴とする溶接用ワイヤの装填物。
JP14975096A 1996-05-22 1996-05-22 溶接用ワイヤの装填物 Pending JPH09315686A (ja)

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JP14975096A JPH09315686A (ja) 1996-05-22 1996-05-22 溶接用ワイヤの装填物

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JP (1) JPH09315686A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013074512A1 (en) * 2011-11-16 2013-05-23 Illinois Tool Works Inc. Floating dispensing mechanism for drum packed welding wire with a de-coil conduit
US10059561B2 (en) 2014-08-06 2018-08-28 Alcotec Wire Corporation Floating feed assist unit for the payoff of bulk packaged welding wire

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2013074512A1 (en) * 2011-11-16 2013-05-23 Illinois Tool Works Inc. Floating dispensing mechanism for drum packed welding wire with a de-coil conduit
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US10059561B2 (en) 2014-08-06 2018-08-28 Alcotec Wire Corporation Floating feed assist unit for the payoff of bulk packaged welding wire

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