JPH09315307A - 列車の追跡方法 - Google Patents

列車の追跡方法

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JPH09315307A
JPH09315307A JP14003596A JP14003596A JPH09315307A JP H09315307 A JPH09315307 A JP H09315307A JP 14003596 A JP14003596 A JP 14003596A JP 14003596 A JP14003596 A JP 14003596A JP H09315307 A JPH09315307 A JP H09315307A
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JP
Japan
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track circuit
track
train
state
circuit
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JP14003596A
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English (en)
Inventor
Masao Watanabe
昌夫 渡辺
Kiyoshi Chiba
清志 千葉
Shinji Honto
本戸  慎治
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 列車追跡の対象となる区間の軌道回路に、落
下しにくい軌道回路が存在しても正常に列車追跡を行
う。 【解決手段】 落下しにくい軌道回路BTを予め選定し
ておく。選定された軌道回路の先方の軌道回路CTが落
下していない状態で、軌道回路BTの状態が落下から扛
上に変化したことを示す信号が入力された場合、そのま
まの扛上の状態で予め設定された時間が経過し、かつそ
の時間内に軌道回路CTが落下して初めて、軌道回路B
Tの状態を扛上と認識し、それまでは落下したままとし
て認識する。そのままの状態で予め設定された時間が経
過しても、先方軌道回路CTが落下しない場合、軌道回
路BTの扛上は不正扛上であるとして警報を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は軌道回路の状態を示
すリレーの動作(落下、扛上)により列車の位置を判定
する、対象区間の列車追跡方法に関する。
【0002】落下、及び扛上は共に信号用語であって落
下とはリレ−が論理的に動作することであり、扛上とは
論理的に動作したリレ−が復帰することである。
【0003】
【従来の技術】列車移動による軌道回路情報の一定周期
毎の変化パタ−ンを分析することにより、連続的に列車
移動を追跡せずに、軌道回路リレ−不正扛上時の軌道回
路情報の変化を区別して、扛上不良を検知する方法に関
しては、特開昭60−92954号公報に記載のものが
提案されている。ここでいう軌道回路とは、列車が走行
する軌道をある範囲で区切り、平行に敷設された2本の
軌道を電気的に接続したもので、その区間に列車(電車
でもよい。以下列車という)が進入したとき、列車をそ
の一部とする電気回路が形成され、電流が流れるように
したもので、この電流により当該軌道範囲に対応して配
置されたリレーが動作(落下)する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが長期間使用さ
れなかった軌道上を列車が走行したとき、列車がある軌
道回路内に入ってリレーが一度落下しても、軌道のサビ
等により、その状態(落下)が継続されず、あたかも扛
上したかの様になること、またはリレーが落下・扛上を
繰り返すことが多々ある。このような軌道回路(以下、
落下しにくい軌道回路という)があると位置追跡中の列
車位置が不明になったり、同一の列車を別の新規の列車
とみなすということになったりして、正常な追跡が不可
能だった。
【0005】本発明の課題は、対象となる区間の軌道回
路に、落下しにくい軌道回路が存在しても正常に列車追
跡を行うにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、列車が走
行する軌道を複数の区間に分割し、該区間それぞれに対
応して、列車が当該区間に存在するとき落下し、列車が
当該区間からいなくなったとき扛上する軌道回路を設定
し、各軌道回路が落下、扛上のいずれの状態にあるかを
検出することによって軌道上の列車の位置を追跡する列
車追跡方法を、列車追跡の対象となる区間の軌道回路の
状態を取り込む軌道回路状態入力部と、前記軌道回路状
態入力部が取り込んだ軌道回路状態を記憶する軌道回路
状態記憶部と、前記軌道回路状態入力部が取り込んだ軌
道回路状態と前記軌道回路状態記憶部に記憶した軌道回
路状態とを比較して変化した軌道回路を抽出する軌道回
路状態変化検知部と、前記軌道回路状態記憶部に記憶さ
れた軌道回路状態を上位計算機に出力する軌道回路状態
出力部と、列車追跡の対象となる軌道回路の特性情報を
管理する軌道回路情報管理部と、軌道回路の状態遷移ス
テータスを記憶する軌道回路ステータス記憶部と、軌道
回路の状態遷移ステータスの処理を行う軌道回路ステー
タス処理部と、所定の時間間隔で起動され前記軌道回路
ステータス処理部がセットした時間を示す数値を起動さ
れる毎に1ずつ減算を行うタイマ部と、警報を出力する
警報出力部と、を含んで構成し、前記軌道回路ステータ
ス処理部を、軌道回路状態変化検知部からある軌道回路
の状態が落下から扛上に変化したことを示す信号が入力
されたとき、当該軌道回路の列車進行方向に隣接する先
方軌道回路の状態を前記軌道回路状態記憶部を参照して
確認し、該先方軌道回路が落下していないとき、前記タ
イマ部に所定の時間を示す数値をセットし、該数値が所
定の値にまで減算されるまでに前記先方軌道回路が落下
したら、当該軌道回路の扛上を確定して前記軌道回路ス
テータス記憶部の記憶を更新するものとすることにより
達成される。
【0007】前記特性情報は各軌道回路が落下しにくい
かそうでないかを含み、前記軌道回路ステータス処理部
は、軌道回路情報管理部を参照して対象となる軌道回路
が落下しにくい軌道回路の場合にかぎり、前記タイマ部
に所定の時間を示す数値をセットすることとするのが望
ましい。
【0008】上記の課題はまた、列車が走行する軌道を
複数の区間に分割し、該区間それぞれに対応して、列車
が当該区間に存在するとき落下し、列車が当該区間から
いなくなったとき扛上する軌道回路を設定し、各軌道回
路が落下、扛上のいずれの状態にあるかを検出すること
によって軌道上の列車の位置を追跡する列車追跡方法
を、軌道回路の状態が落下から扛上に変化したことが検
出されたとき、当該軌道回路の列車進行方向側に隣接す
る先方軌道回路が落下しているかどうかを検出し、先方
軌道回路が落下していない場合、予め設定された時間内
に先方軌道回路が落下して初めて当該軌道回路が扛上に
変化したことを認識する手順を含んで構成することによ
っても達成される。
【0009】上記の課題はまた、列車が走行する軌道を
複数の区間に分割し、該区間それぞれに対応して、列車
が当該区間に存在するとき落下し、列車が当該区間から
いなくなったとき扛上する軌道回路を設定し、各軌道回
路が落下、扛上のいずれの状態にあるかを検出すること
によって軌道上の列車の位置を追跡する列車追跡方法
を、列車が存在しているのに扛上したり、列車が存在し
ているのに落下、扛上を繰り返したりなど動作が不安定
な軌道回路を予め登録し、ある軌道回路の状態が落下か
ら扛上に変化したことが検出されたとき、当該軌道回路
の列車進行方向側に隣接する先方軌道回路が落下してい
るかどうかを検出し、先方軌道回路が落下していない場
合、当該軌道回路が前記登録された不安定な軌道回路か
どうかを参照し、当該軌道回路が前記登録された不安定
な軌道回路だったら、予め設定された時間内に先方軌道
回路が落下して初めて当該軌道回路が扛上に変化したこ
とを認識する手順を含んで構成することによっても達成
される。
【0010】当該軌道回路が前記登録された不安定な軌
道回路かどうかを参照し、当該軌道回路が前記登録され
た不安定な軌道回路でなかったら、不正扛上として警報
を出力することとするのが望ましい。また、予め設定さ
れた時間内に先方軌道回路が落下しなかったら、不正扛
上として警報を出力することが望ましい。
【0011】上述のように、リレーが落下しにくい、あ
るいは落下してもすぐ扛上しやすい軌道回路を予め指定
し、その情報を軌道回路の特性情報として制御対象、す
なわち軌道回路毎に定数として持つ。また、落下しにく
い、あるいは落下してもすぐ扛上しやすいという指定の
軌道回路に列車が進入したとき、または指定の軌道回路
から列車が進出したとき、通常の軌道回路ステ−タス遷
移(軌道回路の状態変化認識)よりステ−タス遷移のタ
イミングを所定の時間遅らせる。このようにステ−タス
遷移のタイミングを所定の時間遅らせることにより、軌
道回路の誤動作を早まって正しい状態と認識するのを避
けることができ、正しい列車位置の把握が可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態を図面を
用いて説明する。
【0013】図1は、本発明の実施の形態の構成を示す
ブロック図である。図示の実施例は、列車追跡の対象と
なる区間の軌道回路の状態を取り込む軌道回路状態入力
部11と、軌道回路状態入力部11により取り込んだ軌
道回路の状態を記憶する軌道回路状態記憶部12と、軌
道回路状態入力部11により取り込んだ軌道回路の状態
と軌道回路状態記憶部12により記憶した軌道回路の状
態とを比較して、変化した軌道回路を抽出する軌道回路
状態変化検知部13と、軌道回路状態記憶部12により
記憶された軌道回路の状態を上位計算機に出力する軌道
回路状態出力部14と、列車追跡の対象となる軌道回路
の特性情報を管理する軌道回路情報管理部15と、軌道
回路の状態遷移ステ−タスを記憶する軌道回路ステ−タ
ス記憶部16と、時間を示す数値を起動される毎に1ず
つ減算を行うタイマ部17と、軌道回路状態記憶部1
2、軌道回路状態変化検知部13、軌道回路情報管理部
15、軌道回路ステ−タス記憶部16、タイマ部17よ
り軌道回路の状態遷移ステ−タスの処理をする軌道回路
ステ−タス処理部18と、軌道回路ステ−タス処理部1
8により処理された結果で作成された警報を出力する警
報出力部19と、から構成されている。
【0014】軌道回路状態入力部11が列車追跡の対象
となる区間の軌道回路の状態(当該軌道回路を流れる電
流で動作するリレーが落下(動作)しているか扛上(復
帰)しているかを示す情報)を取り込み、取り込まれた
軌道回路の状態は、まず軌道回路状態変化検知部13に
て軌道回路状態記憶部12に記憶されている当該記憶回
路の状態と比較され、状態が変化した軌道回路が抽出さ
れる。取り込まれた前記軌道回路の状態は軌道回路状態
記憶部12へ記憶され、記憶された軌道回路の状態は軌
道回路状態出力部14より上位計算機へ出力される。
【0015】また、軌道回路ステ−タス処理部18は、
軌道回路状態変化検知部13にて抽出された状態変化
(落下から扛上、または扛上から落下)軌道回路、及び
タイマ部17にて時間の減算中の軌道回路について、軌
道回路情報管理部15、及び軌道回路ステ−タス記憶部
により軌道回路の状態遷移が正常か異常かを判定し、異
常の場合は警報出力部19より警報を出力する。
【0016】図2は落下しにくい軌道回路の名称を指定
する表である。この表に落下しにくい軌道回路名称(あ
るいは番号)を明記する。
【0017】図3は図2をもとに作成した、軌道回路情
報管理部15の一部をなす表であり、AT,BT,……
ETは軌道回路を示す。ここで「落下しにくい軌道回
路」のアイテムの数値は、0:通常の軌道回路、1:落
下しにくい軌道回路と定義する。
【0018】図4は、ATからDTまで軌道回路リレー
(以下、単に軌道回路ともいう)の落下、扛上を順次繰
返して列車が進行する状態を示した図である。
【0019】図5は軌道回路状態が落下側変化をしたと
きの軌道回路ステ−タス処理部18のフロ−チャ−ト、
図6は軌道回路状態が扛上側変化をしたときの軌道回路
ステ−タス処理部18のフロ−チャ−ト、図7はタイマ
部17が起動された時の軌道回路ステータス処理部18
のフローチャート、図8は列車の追跡が開始されるとき
のフローチャートである。
【0020】図2乃至図8を用いて軌道回路ステ−タス
処理部18の処理を説明する。処理が開始されると、図
8に示されるように、まず、図7の手順の所定の時間間
隔での繰り返しがスタートする。次に、軌道回路の状態
が変化(列車が進行)して軌道回路状態検知部13より
状態変化した軌道回路の名称(番号)及び落下、扛上の
別が出力される(801)と、状態変化が落下であるか
扛上であるかが判定される(802)。状態変化が落下
であれば図5の手順に進み、状態変化が扛上であれば図
6の手順に進む。
【0021】図4においては、列車は軌道回路ATに
在線中で軌道回路ATは落下状態である。列車が軌道回
路ATから軌道回路BTに向かって進行すると軌道回路
BTが落下する(図4)。軌道回路BTが落下したと
きは図8の手順で説明したように、図5の手順に進み、
落下した軌道回路BTの左右(進行方向前後)隣接軌道
回路の状態が軌道回路状態記憶部12を参照して判断さ
れる(501)。この場合列車の後部はまだ軌道回路A
Tにあって、左隣接(後方)軌道回路である軌道回路A
Tの落下が継続しているため(502)、列車の進行方
向を右とする(504)。また、軌道回路ATに識別番
号が割付けてあるかどうかを判定し(508)、割り付
けてあれば、軌道回路BTはその番号を引き継ぎ(50
9)、識別番号が割付けてなければ現在未使用の識別番
号を割付け(510)、軌道回路ステ−タスを正常な列
車進行とみなす確定落下とする(511)。この確定落
下の判定は軌道回路ステータス記憶部16に送られ、記
憶される。識別番号が同じということは、同じ列車であ
り、識別番号が異なるということは別の列車であると定
義する。
【0022】手順501で、当該軌道回路のどちら側の
軌道回路も落下していない場合、左右どちらかが落下し
にくい軌道回路で進行方向ありかどうかが判定される
(505)。イエスであれば、手順507を経て手順5
08に進み、ノウであれば、当該軌道回路の落下は不正
落下とされ(506)、警報が出力される(514)。
【0023】軌道回路BTは図2により落下しにくい軌
道回路の指定がされており、落下が継続しない場合があ
る。一旦落下した軌道回路BTが扛上し、軌道回路の状
態変化が入力されると、その情報は手順802で落下か
扛上かが判断される。入力された軌道回路BTの状態変
化が扛上である場合、図6に進んで軌道回路BTの先方
軌道回路CTの軌道回路ステータスが確定落下であるか
どうかが判定される(601)。軌道回路CTが確定落
下でなければ、自軌道回路(軌道回路BT)が落下しに
くい軌道回路かどうかが判定される(604)。軌道回
路BTが落下しにくい軌道回路であれば、扛上監視時素
が所定の数値(減算をスタートする数値)にセットされ
る(605)。
【0024】一方、図7の手順は所定の時間間隔(例え
ば450ミリ秒ごと)で繰り返し起動されており、自軌
道回路(この場合軌道回路BT)扛上であることが判断
される(700)と、扛上監視時素は規定時間経過した
かどうかが判断される(701)。扛上監視時素は前記
手順605でセットされたばかりで規定時間経過してい
ないから、手順707に進み、セットされた数値から所
定の値が減算される。この減算処理は、図7の手順が起
動される毎に、セットされた扛上監視時素を規定時間経
過するまで(規定の値になるまで)繰り返される。図7
に示す手順により扛上監視時素の減算中に再びBTが落
下すれば、図8の手順801、802を経て図5の手順
がスタートし、手順501、502、504、508、
509、511を経て扛上監視時素がカウント中(減算
中)かどうかが判定される(512)。この場合、扛上
監視時素がカウント中であるから、手順513に進み、
扛上監視時素はリセットされる(扛上監視時素の値が0
にセットされる)。
【0025】つまり、ある軌道回路が扛上した旨の信号
が入力されても、その軌道回路の先方軌道回路が落下し
ておらず、かつ当該軌道回路が落下しにくいという札付
きのものであった場合、入力された扛上した旨の信号を
鵜呑みにせず、確認のための時間をとり、その時間が経
過し(701)、かつ先方軌道回路(この場合軌道回路
CT)が落下して(702)初めて、扛上が確定され
(705)、当該軌道回路に割り付けられた進行方向、
識別番号が消去される(706)のである。確認のため
の時間が経過しても(701)、先方軌道回路が落下し
ていなければ(702)、当該軌道回路の扛上は不正扛
上とされ(703)、警報が出力される(704)。
【0026】軌道回路BTが落下後再度扛上した時は、
図6の手順により扛上監視時素をセットし直し(減算が
スタートする値にセットする)、軌道回路ステータスは
確定落下のままとする(605)。
【0027】図4で軌道回路ATは扛上する。軌道回
路ATが扛上した旨の信号が入力されると、図8の手順
801、802を経て図6の手順がスタートし、先方軌
道回路である軌道回路BTが落下しているかどうかが軌
道回路状態記憶部12を参照して確認される(60
1)。軌道回路BTが落下していれば、軌道回路AT
は、軌道回路情報管理部15より落下しにくい軌道回路
ではないと判定され(608)、割り付けられていた進
行方向、及び識別番号が消去され(602)、軌道回路
ステ−タスを正常な列車進行とみなす確定扛上とする
(603)。軌道回路BTが落下していなければ、軌道
回路BTの軌道回路ステータス(軌道回路ステータス記
憶部16)を参照し、軌道回路ステータスが確定落下で
あれば(601)落下と同様の処理を行い、軌道回路A
Tの進行方向、及び識別番号を消去し確定扛上とする
(608、602、603)。確定落下でなければ(6
01)、軌道回路ATは落下しにくい軌道回路の指定が
ないため(604)不正扛上とし(606)、警報が出
力される(607)。
【0028】図4で軌道回路CTが落下する。軌道回
路BTが落下していれば進行方向右とし、識別番号を軌
道回路BTから引継ぎ、軌道回路CTの軌道回路ステ−
タスを確定落下とする(軌道回路ステータス記憶部16
に格納)。軌道回路BTが落下していない場合でも、B
Tの軌道回路ステータスが確定落下の場合は、進行方向
をセットし、識別番号を引き継ぐ。
【0029】図4で軌道回路BTは扛上する。扛上を
示す信号が入力されると、図6に示す手順がスタートす
る。軌道回路CTは前述の手順で落下しているから、手
順601を経て手順608に進み、軌道回路情報管理部
15より、BTは落下しにくい軌道回路であると判定さ
れ、手順605により扛上監視時素をセットする。以前
に扛上を示す信号が入力され、扛上監視時素がセット済
みの場合は、規定時間経過すると、その時点で軌道回路
CTが落下していれば(702)、軌道回路BTは確定
扛上として(705)、割り付けられた進行方向、識別
番号が消去される。
【0030】その後軌道回路DTが落下する図4を経
ての状態になる。この段階で軌道回路CTの扛上が入
力されるが、このときは軌道回路DTが落下済みで進行
方向、識別番号は軌道回路DTに引き継がれてあるか
ら、図6の手順により、軌道回路CTの進行方向、識別
番号の消去が行われ、軌道回路CTの軌道回路ステ−タ
スを確定扛上とする。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、列車が軌道回路内にあ
るのに落下が継続されず、あたかも扛上したかの様にな
ったり、また軌道回路が落下・扛上を繰り返す落下しに
くい軌道回路を列車が走行した場合でも、あらかじめそ
のような不安定な軌道回路を指定しておけば、列車の状
態を誤って認識することなく、正常に列車の追跡を行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示す制御方法の構成を
示すブロック図である。
【図2】落下しにくい軌道回路を指定する条件表の例を
示す図である。
【図3】図2の情報を基に作成した軌道回路情報管理部
の例を示す図である。
【図4】列車の進行と軌道回路の関係の例を示す図であ
る。
【図5】本発明の実施例における軌道回路状態が落下変
化したときの処理手順を示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施例における軌道回路状態が扛上変
化したときの処理手順を示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施例における扛上監視時素がセット
されているときの処理手順を示すフローチャートであ
る。
【図8】システムが起動されたとき、及び軌道回路の状
態変化が入力されたとき、図5〜7のいずれに示された
手順がスタートされるかを示すフローチャートである。
【符号の説明】
11 軌道回路状態入力部 12 軌道回路状
態記憶部 13 軌道回路状態変化検知部 14 軌道回路状
態出力部 15 軌道回路情報管理部 16 軌道回路ス
テータス記憶部 17 タイマ部 18 軌道回路ス
テータス処理部 19 警報出力部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 列車が走行する軌道を複数の区間に分割
    し、該区間それぞれに対応して、列車が当該区間に存在
    するとき落下し、列車が当該区間からいなくなったとき
    扛上する軌道回路を設定し、各軌道回路が落下、扛上の
    いずれの状態にあるかを検出することによって軌道上の
    列車の位置を追跡する列車追跡方法において、列車追跡
    の対象となる区間の軌道回路の状態を取り込む軌道回路
    状態入力部と、前記軌道回路状態入力部が取り込んだ軌
    道回路状態を記憶する軌道回路状態記憶部と、前記軌道
    回路状態入力部が取り込んだ軌道回路状態と前記軌道回
    路状態記憶部に記憶した軌道回路状態とを比較して変化
    した軌道回路を抽出する軌道回路状態変化検知部と、前
    記軌道回路状態記憶部に記憶された軌道回路状態を上位
    計算機に出力する軌道回路状態出力部と、列車追跡の対
    象となる軌道回路の特性情報を管理する軌道回路情報管
    理部と、軌道回路の状態遷移ステータスを記憶する軌道
    回路ステータス記憶部と、軌道回路の状態遷移ステータ
    スの処理を行う軌道回路ステータス処理部と、所定の時
    間間隔で起動され前記軌道回路ステータス処理部がセッ
    トした時間を示す数値を起動される毎に1ずつ減算を行
    うタイマ部と、警報を出力する警報出力部と、を含んで
    成り、前記軌道回路ステータス処理部は、軌道回路状態
    変化検知部からある軌道回路の状態が落下から扛上に変
    化したことを示す信号が入力されたとき、当該軌道回路
    の列車進行方向に隣接する先方軌道回路の状態を前記軌
    道回路状態記憶部を参照して確認し、該先方軌道回路が
    落下していないとき、前記タイマ部に所定の時間を示す
    数値をセットし、該数値が所定の値にまで減算されるま
    でに前記先方軌道回路が落下したら、当該軌道回路の扛
    上を確定して前記軌道回路ステータス記憶部の記憶を更
    新するものであることを特徴とする列車の追跡方法。
  2. 【請求項2】 前記特性情報は各軌道回路が落下しにく
    いかそうでないかを含み、前記軌道回路ステータス処理
    部は、軌道回路情報管理部を参照して対象となる軌道回
    路が落下しにくい軌道回路の場合にかぎり、前記タイマ
    部に所定の時間を示す数値をセットすることを特徴とす
    る請求項1項記載の列車の追跡方法。
  3. 【請求項3】 列車が走行する軌道を複数の区間に分割
    し、該区間それぞれに対応して、列車が当該区間に存在
    するとき落下し、列車が当該区間からいなくなったとき
    扛上する軌道回路を設定し、各軌道回路が落下、扛上の
    いずれの状態にあるかを検出することによって軌道上の
    列車の位置を追跡する列車追跡方法において、軌道回路
    の状態が落下から扛上に変化したことが検出されたと
    き、当該軌道回路の列車進行方向側に隣接する先方軌道
    回路が落下しているかどうかを検出し、先方軌道回路が
    落下していない場合、予め設定された時間内に先方軌道
    回路が落下して初めて当該軌道回路が扛上に変化したこ
    とを認識する手順を含んでなることを特徴とする列車追
    跡方法。
  4. 【請求項4】 列車が走行する軌道を複数の区間に分割
    し、該区間それぞれに対応して、列車が当該区間に存在
    するとき落下し、列車が当該区間からいなくなったとき
    扛上する軌道回路を設定し、各軌道回路が落下、扛上の
    いずれの状態にあるかを検出することによって軌道上の
    列車の位置を追跡する列車追跡方法において、列車が存
    在しているのに扛上したり、列車が存在しているのに落
    下、扛上を繰り返したりなど動作が不安定な軌道回路を
    予め登録し、ある軌道回路の状態が落下から扛上に変化
    したことが検出されたとき、当該軌道回路の列車進行方
    向側に隣接する先方軌道回路が落下しているかどうかを
    検出し、先方軌道回路が落下していない場合、当該軌道
    回路が前記登録された不安定な軌道回路かどうかを参照
    し、当該軌道回路が前記登録された不安定な軌道回路だ
    ったら、予め設定された時間内に先方軌道回路が落下し
    て初めて当該軌道回路が扛上に変化したことを認識する
    手順を含んでなることを特徴とする列車追跡方法。
  5. 【請求項5】 当該軌道回路が前記登録された不安定な
    軌道回路でなかったら、不正扛上として警報を出力する
    ことを特徴とする請求項4に記載の列車追跡方法。
  6. 【請求項6】 予め設定された時間内に先方軌道回路が
    落下しなかったら、不正扛上として警報を出力すること
    を特徴とする請求項3乃至5のいずれかに記載の列車追
    跡方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016060420A (ja) * 2014-09-19 2016-04-25 大同信号株式会社 軌道回路状態判定装置
CN111741885A (zh) * 2018-02-26 2020-10-02 株式会社京三制作所 轨道电路状态判定装置
JP2021030864A (ja) * 2019-08-23 2021-03-01 株式会社日立製作所 列車運行管理システム
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