JPH09315235A - 自動車用スピーカーの周辺構造 - Google Patents

自動車用スピーカーの周辺構造

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JPH09315235A
JPH09315235A JP13299496A JP13299496A JPH09315235A JP H09315235 A JPH09315235 A JP H09315235A JP 13299496 A JP13299496 A JP 13299496A JP 13299496 A JP13299496 A JP 13299496A JP H09315235 A JPH09315235 A JP H09315235A
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speaker
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bracket
sealing material
sash
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Yasuaki Kitamura
泰章 北村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スピーカーが配置されている空間部内におけ
る反射音や残響音の発生を抑え、音の指向性を向上させ
る。 【解決手段】 スピーカー20を、これの全周にわたっ
て外径方向に延びた略三角形状を有するブラケット22
に固定し、ブラケット22の室外面22a全体から周縁
部にかけてシール材24を設け、ブラケット22をドア
インナパネル16に取付けることにより、コーナーピー
スインナパネル12とサッシュカバー18との間の空間
部15内におけるコーナーピースインナパネル12の全
周縁部をシール材24で覆う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用スピーカ
ーの周辺構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の自動車用スピーカーの周辺構造と
しては、実開平5−553号公報に示されるものがあ
り、これに示されるものは、鉄板製のブラケットに取り
付けねじでスピーカーのドライバユニットを取り付け、
ブラケットの外側を自動車車体インナドアの内形状に合
わせた形状に成形しておき、気密保持用クッションとし
てパッキングを介してブラケットをインナドアに取り付
けるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の自動車用スピーカーの周辺構造では、ブラ
ケットとインナドアとの間に設けられているパッキング
は気密保持用であり、ブラケットとインナドアによって
構成される空間部においてスピーカーの裏側からの音を
吸収するシール材が設けられていないため、空間部にお
いて反射音や残響音が発生し、音の指向性が悪くなると
いう問題がある。本発明は、このような課題を解決する
ためのものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明のうちで請求項1記載の発明は、ドアサ
ッシュにおける窓ガラス前方に相当する位置に設けられ
るコーナーピースパネルと、コーナーピースパネルより
室内側に設けられるサッシュカバーとの間に形成される
空間部内に配置されるスピーカーの周辺構造において、
前記空間部内におけるコーナーピースパネルの全周縁部
を覆うようにシール材が設けられていることを特徴とし
たものである。
【0005】また、本発明のうちで請求項2記載の発明
は、請求項1記載の発明において、前記スピーカーは、
該スピーカーの全周に渡って外径方向に延びているブラ
ケットに固定されており、前記ブラケットの全周縁部に
は前記シール材が取付けられていることを特徴としたも
のである。
【0006】また、本発明のうちで請求項3記載の発明
は、請求項1又は2記載の発明において、前記サッシュ
カバーは、該サッシュカバーの前記コーナーピースパネ
ルと対向する部分において、車体前後方向に延びる面と
該面の後端部より室外方向に回り込んだ面を有してお
り、車体前後方向に延びる面内のある位置から室外方向
に回り込んだ面内のある位置にまで前記スピーカーより
も大型の開口部が形成されており、前記開口部には、前
記スピーカーからの音を室内に透過する網状部材が設け
られていることを特徴としたものである。
【0007】また、本発明のうちで請求項4記載の発明
は、請求項1、2又は3記載の発明において、前記ドア
サッシュと前記窓ガラスの間に介装されるウエザースト
リップ前端部の室内側端部が、前記コーナーピースパネ
ルと前記シール材との間に挟み付けられていることを特
徴としたものである。
【0008】
【発明の効果】本発明のうち請求項1記載の発明は、コ
ーナーピースパネルとサッシュカバーとの間の空間部内
におけるコーナーピースパネルの全周縁部をシール材で
覆うため、スピーカーの裏側からの音をシール材が吸収
するので、空間部内での反射音や残響音が低減でき、音
の指向性を高めることができる。また、上記空間部内で
のコーナーピースパネルと各部材との間のすき間や結合
部がシール材で覆われるため、これらのすき間や結合部
から空間部内に風が入らず、風音性能を向上させること
ができるとともに、すき間や結合部からの音の漏れを防
止することができる。
【0009】また、本発明のうち請求項2記載の発明
は、上記請求項1に係る作用・効果の他、スピーカーの
全周に渡って外径方向に延びているブラケットの全周縁
部にあらかじめシール材を取付けておくため、空間部内
におけるシール材の位置決めを行う必要がなくなるとと
もに、コーナーピースパネルとサッシュカバーとの間の
空間部内にスピーカーを配置するだけで、ブラケットに
取付けたシール材がコーナーピースパネルの全周縁部を
覆うことになるので、空間部内に容易にシール材を設け
ることができる。また、シール材は、ブラケットとコー
ナーピースパネルの間に設けられればよいため、シール
材の厚さを薄くすることができる。
【0010】また、本発明のうち請求項3記載の発明
は、上記請求項2に係る作用・効果の他、ブラケットと
サッシュカバーの間にはシール材を設ける必要がないた
め、サッシュカバーに、これの車体前後方向に延びる面
内のある位置から該面の後端部より室外方向に回り込ん
だ面内のある位置までスピーカーよりも大型の開口部を
形成することができる。これにより、スピーカーの前面
から出る音がサッシュカバー内でこもることなく、サッ
シュカバーの広い範囲から室内に出力される。
【0011】また、本発明のうち請求項4記載の発明
は、ウエザーストリップ前端部の室内側端部を、コーナ
ーピースパネルとシール材の間に挟み付けることによ
り、ウエザーストリップの室内側端部がコーナーピース
パネルとシール材に圧接して固定されるので、ドアサッ
シュ側からの風の進入を防止することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1、図2及び図3に第1の実施
の形態を示す。ドアサッシュ10における窓ガラス17
前方に相当する位置の室内側にコーナーピースインナパ
ネル(コーナーピースパネル)12が、室外側にコーナ
ーピースアウタパネル14がそれぞれ配置されており、
コーナーピースアウタパネル14の前後端部はドアサッ
シュ10にそれぞれ結合されている。コーナーピースイ
ンナパネル12の後端部はコーナーピースアウタパネル
14の後端部に結合されており、コーナーピースインナ
パネル12の前端部は、ドアサッシュ10の前端部との
間に若干のすき間13を構成して位置している。また、
コーナーピースインナパネル12の下端部はドアインナ
パネル16に結合されている。ドアサッシュ10と窓ガ
ラス17の間にはウエザーストリップ19が介装されて
おり、ウエザーストリップ19の室内側端部19aは、
ドアサッシュ10よりも室内方向に突出して空間部15
内に延びている。
【0013】コーナーピースインナパネル12より室内
側には、プラスチック製のサッシュカバー18が設けら
れており、サッシュカバー18の下端部はドアインナパ
ネル16に結合されている。サッシュカバー18のコー
ナーピースインナパネル12と対向する部分は、車体前
後方向に延びる面と該面の前後端部よりそれぞれ室外方
向に回り込んだ面を有しており、サッシュカバー18の
車体前後方向に延びる面内のある位置から該面の後端部
より室外方向に回り込んだ面内のある位置にかけて、後
述するスピーカー20よりも大型の開口部18cが形成
されている。開口部18cには、スピーカー20からの
音を室内に透過する網状部材21が設けられている。サ
ッシュカバー18の前端部18aはドアサッシュ10の
室内側端部に当接しており、サッシュカバー18の後端
部18bは、ウエザーストリップ19の室内側端部19
aの後端部19bに接触している。
【0014】コーナーピースインナパネル12とサッシ
ュカバー18との間に構成される空間部15内に前記ス
ピーカー20が配置されており、スピーカー20は、こ
れの全周にわたって外径方向に延びコーナーピースイン
ナパネル12の形状に沿った形状の略三角形状を有する
ブラケット22に固定されている。
【0015】ブラケット22の室外面22a全体から全
周縁部にかけてシール材24が設けられており、シール
材24は、ブラケット22の図2中右辺においてはブラ
ケット22の室内面22bを若干覆うように折り曲げら
れ、ブラケット22の図2中下辺においてはブラケット
22の室内方向に突出している。シール材24の図2中
下端部の室内方向に突出している部分の一部には溝部2
4aが形成されており、溝部24aにはスピーカー20
から導出されたハーネス28が挿通している。ブラケッ
ト22の室内面22bの図2中下辺には、これの下方に
略逆「L」字状に突出した取付部22cが形成されてお
り、取付部22cには、位置決め用ボス22dが室外方
向に突出して形成されているとともに挿通穴22eが形
成されている。
【0016】ドアインナパネル16には、ボス穴16a
とねじ穴16bが形成されており、ボス穴16aに位置
決め用ボス22dをはめあわせ、挿通穴22eとねじ穴
16bの位置を合わせて、挿通穴22eを挿通させてね
じ穴16bにねじ30をねじ込むことによりブラケット
22がドアインナパネル16に取付けられる。このと
き、図1に示されるように、ブラケット22の室外面2
2aに位置するシール材24がコーナーピースインナパ
ネル12に圧接して、空間部15内におけるコーナーピ
ースインナパネル12の全周縁部を覆う。ブラケット2
2の後部に位置するシール材24は、コーナーピースイ
ンナパネル12との間でウエザーストリップ19の室内
側端部19aの先端部19cを挟み込んで先端部19c
をコーナーピースインナパネル12に圧接しており、ブ
ラケット22の前部に位置するシール材24は、コーナ
ーピースインナパネル12とドアサッシュ10のすき間
13をふさぐとともにブラケット22とドアサッシュ1
0の間に挟み込まれる。また、コーナーピースインナパ
ネル12の図2中上端部より上方に突出する部分のシー
ル材24と、この部分に位置するウエザーストリップ1
9により、コーナーピースインナパネル12及びコーナ
ーピースアウタパネル14の図2中上端部より上方の空
間がふさがれる。
【0017】このように、コーナーピースインナパネル
12とサッシュカバー18との間の空間部15内におけ
るコーナーピースインナパネル12の全周縁部をシール
材24で覆うことができるとともに、スピーカー20の
裏側が位置する空間と表側が位置する空間とをシール材
24で隔離することができるため、スピーカー20の裏
側からの音をシール材24が吸収するとともにスピーカ
ー20の表側の空間への音の回り込みが防止されるの
で、空間部15内での反射音や残響音が大幅に低減で
き、音の指向性を大幅に高めることができる。また、コ
ーナーピースインナパネル12と各部材との間のすき間
や結合部がシール材24で覆われるため、これらのすき
間や結合部から空間部15内に風が入ったりすることが
防止され、風音性能が向上するとともに、すき間や結合
部から外部に音が漏れたりすることを防止することがで
きる。
【0018】また、ブラケット22にあらかじめ上記の
ようにシール材24を取付けておくため、空間部15内
におけるシール材24の位置決めを行う必要がなくなる
とともに、ブラケット22をドアインナパネル16に取
付けるだけで空間部15内に容易にシール材24を設け
ることができる。
【0019】また、シール材24は、ブラケット22と
コーナーピースインナパネル12の間をふさぐことがで
きればよいため、シール材24の厚さを薄くすることが
できる。
【0020】さらには、シール材24はブラケット22
とコーナーピースインナパネル12との間に設けられれ
ばよく、サッシュカバー18にはシール材24が接触し
なくなるので、サッシュカバー18に形成する開口部1
8cを前記のようなスピーカー20よりも大型の形状に
形成することができる。これにより、スピーカー20の
前面から出る音がサッシュカバー18内でこもることな
く、サッシュカバー18の広い範囲から室内に出力され
る。
【0021】また、ウエザーストリップ19の室内側端
部19aの先端部19cを、コーナーピースインナパネ
ル12とシール材24の間に挟み付けるようにするた
め、ウエザーストリップ19の先端部19cがコーナー
ピースインナパネル12とシール材24に圧接して固定
されるので、ドアサッシュ10側からの風の進入を防止
することができる。
【0022】図4に第2の実施の形態を示す。これに示
されるものは、スピーカー20をシール材24が設けら
れていない小型のブラケット22を介してドアインナパ
ネル16に固定し、コーナーピースインナパネル12と
サッシュカバー18により構成される空間部15内に、
スピーカー20の全周にわたってコーナーピースインナ
パネル12からサッシュカバー18にかけてシール材2
4を設けたものであり、これ以外の構成は第1の実施の
形態のものと同様である。
【0023】これにより、空間部15内での反射音や残
響音が低減でき、音の指向性を高めることができるとと
もに、空間部15内の各部材間のすべてのすき間や結合
部をシール材24で覆うことができるため、これらのす
き間や結合部から空間部15内に風が入らず、風音性能
を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図3の1−1断面図である。
【図2】第1の実施の形態のブラケットをドアインナパ
ネルから取外した状態を示す斜視図である。
【図3】第1の実施の形態を室内側から見た斜視図であ
る。
【図4】第2の実施の形態を示す断面図である。
【符号の説明】
12 コーナーピースインナパネル 15 空間部 16 ドアインナパネル 18 サッシュカバー 20 スピーカー 22 ブラケット 22a 室外面 24 シール材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドアサッシュにおける窓ガラス前方に相
    当する位置に設けられるコーナーピースパネルと、コー
    ナーピースパネルより室内側に設けられるサッシュカバ
    ーとの間に形成される空間部内に配置されるスピーカー
    の周辺構造において、 前記空間部内におけるコーナーピースパネルの全周縁部
    を覆うようにシール材が設けられていることを特徴とす
    る自動車用スピーカーの周辺構造。
  2. 【請求項2】 前記スピーカーは、該スピーカーの全周
    に渡って外径方向に延びているブラケットに固定されて
    おり、 前記ブラケットの全周縁部に前記シール材が取付けられ
    ている請求項1記載の自動車用スピーカーの周辺構造。
  3. 【請求項3】 前記サッシュカバーは、該サッシュカバ
    ーの前記コーナーピースパネルと対向する部分におい
    て、車体前後方向に延びる面と該面の後端部より室外方
    向に回り込んだ面を有しており、車体前後方向に延びる
    面内のある位置から室外方向に回り込んだ面内のある位
    置にまで前記スピーカーよりも大型の開口部が形成され
    ており、 前記開口部には、前記スピーカーからの音を室内に透過
    する網状部材が設けられている請求項2記載の自動車用
    スピーカーの周辺構造。
  4. 【請求項4】 前記ドアサッシュと前記窓ガラスの間に
    介装されるウエザーストリップ前端部の室内側端部が、
    前記コーナーピースパネルと前記シール材の間に挟み付
    けられている請求項1、2又は3記載の自動車用スピー
    カーの周辺構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100348087B1 (ko) * 2000-05-30 2002-08-09 현대자동차주식회사 자동차용 스피커의 설치구조
US7876923B2 (en) 2006-02-27 2011-01-25 Finnegan Brendan J Loudspeaker gasketing

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100348087B1 (ko) * 2000-05-30 2002-08-09 현대자동차주식회사 자동차용 스피커의 설치구조
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