JPH09315142A - 空調装置のエアフイルタ脱着構造 - Google Patents

空調装置のエアフイルタ脱着構造

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JPH09315142A
JPH09315142A JP8158849A JP15884996A JPH09315142A JP H09315142 A JPH09315142 A JP H09315142A JP 8158849 A JP8158849 A JP 8158849A JP 15884996 A JP15884996 A JP 15884996A JP H09315142 A JPH09315142 A JP H09315142A
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air filter
air
filter
opening
bent
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Application number
JP8158849A
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English (en)
Inventor
Kenji Asami
健二 浅見
Teruaki Yamaguchi
輝明 山口
Toshinori Sugiki
稔則 杉木
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Bosch Corp
Original Assignee
Zexel Corp
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D46/00Filters or filtering processes specially modified for separating dispersed particles from gases or vapours
    • B01D46/10Particle separators, e.g. dust precipitators, using filter plates, sheets or pads having plane surfaces
    • B01D46/12Particle separators, e.g. dust precipitators, using filter plates, sheets or pads having plane surfaces in multiple arrangements
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D2275/00Filter media structures for filters specially adapted for separating dispersed particles from gases or vapours
    • B01D2275/20Shape of filtering material
    • B01D2275/203Shapes flexible in their geometry, e.g. bendable, adjustable to a certain size

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)
  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)
  • Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 空調装置の設置状態からエアフィルタを引き
出す方向のスペースが狭くなっても、エアフィルタの従
来通りの全長寸法を確保したまま簡易に脱着可能とする
と共に、エアフィルタの一部が空調装置内に残存するこ
とを防止する。 【解決手段】 空調装置2の空気導入口において、空気
流路と交叉する様に配置されたエアフィルタ収納部14
に収納されるエアフィルタ18に、その枠体21に一部
を残して切り込みを入れることにより、切り欠き部22
を形成すると共に、前記枠体の残った部分の側方に折り
部22aを設ける。しかるに、この切り欠き部22の折
り部22aにて折る曲げることにより、エアフィルタ1
8を多段に屈曲できるので、障害物によりエアフィルタ
18の脱着用の作業空間が狭い場所でもエアフィルタ1
8を簡易に脱着することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、パワー
ショベル等の土木・建設機械の運転室内に設置された空
調装置に関し、特に空調装置に用いられるエアフイルタ
を脱着するための構造に関する。
【0002】
【従来の技術】パワーショベル等の土木・建設機械の運
転室内に空調装置を設置する場合には、運転室の車室内
スペースの関係上、座席の下部又は後部側という狭い場
所に空調装置を配置することが多い。その一方で、土木
・建設機械は、粉塵の多い環境で使用されるので、メン
テナンスのため比較的頻繁にエアフイルタを交換のため
に脱着する必要がある。しかしながら、上述した様に、
座席の下部又は後部側という狭い場所に空調装置を配置
する場合には、エアフイルタの脱着を行うための作業空
間を十分に確保できないので、エアフイルタの脱着作業
が煩雑となり、メンテナンスもおろそかになるという不
具合が生じていた。
【0003】この場合、エアフイルタの全長寸法(長手
方向)を小さくすることにより、狭い場所でも脱着可能
にする手法があるが、エアフイルタの空気流路に対し垂
直に対峙する側の表面積も小さくなるので目詰まりし易
くなり、従来よりもエアフイルタのメンテナンス回数を
増やす必要が生ずる。また、エアフイルタを脱着するた
めの開口部を車両の外部に設け、この開口部からエアフ
イルタの脱着作業を行うことも考えられるが、これによ
り土木・建設機械の外観上の美感を損ね、商品としての
価値を低下させるおそれがある。
【0004】これに対し、例えば特開平6−80013
号公報に示される様に、空調装置をシートの後部側の狭
い場所に設置した場合でも車室内からエアフイルタを脱
着してメンテナンスを行うことができるような構造を採
用した車両用外気導入装置が、既に公知になっている。
【0005】かかる車両用外気導入装置の構造を上記公
報に基づいて概説する。この車両用外気導入装置は、シ
ート20の後部側においてエアコンユニット11が床面
に取付けられていると共に、このエアコンユニット11
内には、外気フイルタ15が備えられている。かかる外
気フイルタ15は、第1のフイルタ16aと第2のフイ
ルタ16bとで構成されているもので、エアコンユニッ
ト11の左側面にあけられた開口17を通して蓋状のナ
イラッチ18によりエアコンユニット11に取付けられ
るようになっている。そして、第1のフイルタ16bと
第2のフイルタ16bとは、各々対峙する側面に面テー
プ23a,23bが設けられ、これにより、第1のフイ
ルタ16bと第2のフイルタ16bとは、着脱自在に接
合されている。尚、シート20の基台であるスライドレ
ール19と開口17との間隔は、第1のフイルタ16b
の長手方向寸法よりも若干大きくなっている。
【0006】以上の構成に基づき、外気フイルタ15を
交換する手順を説明する。まず、ナイラッチ18を外
し、第1のフイルタ16aをエアコンユニット11から
その全部が出るまで引出す。これにより、上述したシー
ト20のスライドレール19と開口17との間隔と第1
のフイルタ16aの長手方向寸法との差により、第1の
フイルタ16aに続く第2のフイルタ16bも開口17
より若干引き出される。次に、第1のフイルタ16aを
第2のフイルタ16bから外すと共に、シート20の背
面に沿って上方に取り出す。そして、残った第2のフイ
ルタ16bをその全部がエアコンユニット11から出る
まで引出した後、第1のフイルタ16aと同様に上方に
取り出す。これにより、外気フイルタ15の取り外しが
完了する。尚、外気フイルタ15のエアコンユニット1
1への取付けは、上記手順と逆の手順で行われる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
公報に示される車両用外気導入装置の構造では、少なく
ともシートとエアコンユニットの開口までの間隔より第
1のフイルタの寸法を小さくする必要があるので、シー
トとエアコンユニットの開口との間隔が極端に狭い場合
には、外気フイルタを3個以上のフイルタに分割しなけ
ればならないが、この場合には、各フイルタの回数に応
じて上述した脱着作業を繰り返し行わなければならず、
エアフイルタの脱着作業が煩雑化するという不具合が生
ずる。
【0008】また、上述の公報に示される車両用外気導
入装置の構造では、第1のフイルタと第2のフイルタと
が車体の振動等によりエアコンユニット内で外れた場合
には、第1のフイルタを引き出しても第2のフイルタが
エアコンユニットの奥深くに残存するので、フック等の
道具を用いて第2のフイルタを引き出さなければならな
いという不具合も生ずる。
【0009】そして、上述の公報に示される車両用外気
導入装置の構造では、エアフイルタを側方から開口を介
して脱着するが、かかるエアフイルタの側面側におい
て、エアコンユニットがシート等の障害物に殆ど接した
状態となっている場合には、フィルタを脱着することが
できないという不都合も有する。
【0010】そこで、この発明は、パワーショベル等の
土木・建設機械の運転室内に空調装置を設置することに
より、エアフイルタを引き出す方向のスペースが狭い場
合でも、エアフイルタの従来通りの全長寸法を確保した
まま簡易に脱着できると共に、エアフイルタの一部が空
調装置内に残存することも防止できる空調装置のエアフ
イルタ脱着構造を提供することを目的とする。また、エ
アフイルタの側面側において空調装置が障害物に殆ど接
した状態となっていても、エアフイルタを簡易に脱着す
ることができる空調装置のエアフイルタ脱着構造を提供
することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】しかして、この発明に係
る空調装置のエアフイルタ脱着構造は、取り入れられた
空気を空調して車室内の所望の位置から吹き出すための
ダクトと、前記ダクト内に配置されて該ダクト内を流れ
る空気を適宜空調する空調手段と、空調される空気から
粉塵を取り除くためのエアフイルタと、前記エアフイル
タの脱着用の開口部とを少なくとも備えると共に、前記
エアフイルタに一又は二以上の屈曲手段を設けることに
より、かかるエアフイルタを多段に屈曲可能として、エ
アフィルタを前記開口部から脱着したものとなっている
(請求項1)。
【0012】そして、エアフイルタの屈曲手段は、エア
フイルタの屈曲手段は、エアフイルタの枠体に一部を残
して切り込みを入れることにより形成されるものでも
(請求項2)、エアフイルタを複数の部材で構成し、こ
れらのエアフイルタの部材を屈曲可能な連結部材で連結
することにより形成されるものでも良い(請求項3)。
更には、エアフイルタを複数の部材で構成し、これらの
エアフイルタの部材を屈曲可能な線状部材で連結するこ
とにより形成されるものでも(請求項4)、エアフイル
タを複数の部材で構成し、これらのエアフイルタの部材
とエアフイルタの部材とを該エアフイルタの枠体と一体
成形された曲折部により予め屈曲した状態で連接するこ
とにより形成されるものであっても良い(請求項5)。
【0013】これにより、空調装置の開口部から屈曲手
段を有する部位までエアフイルタを引き出した後、かか
る屈曲手段によりエアフイルタを折曲げ、更に屈曲手段
を有する部位までエアフイルタを引き出すといった手順
を繰り返すことにより、エアフイルタを空調装置から取
り出すことができるので、エアフイルタの引出し方向
に、少なくともエアフイルタの全長と同じスペースが必
要なくなる。しかも、空調装置から引き出した状態では
自動的に曲がるような構造にすれば、屈曲作業が不要と
なるので、エアフイルタに幾つ屈曲手段を形成しても、
エアフイルタの脱着作業が煩雑にならない。
【0014】そして、エアフイルタは、請求項2によれ
ば、切り込みが形成されているのみで一体性を保持して
いるので、エアフイルタの一部が空調装置内に取り残さ
れる虞れがない。また、請求項3又は請求項4によれ
ば、連結部材、糸状部材により部材間が連結されている
ので、エアフイルタの一部が空調装置内に取り残される
虞れがない。更に、請求項5によれば、連結部により部
材間が連接されているため、エアフイルタの一部が空調
装置内に取り残される虞れがない。
【0015】その一方で、取り入れられた空気を空調し
て車室内の所望の位置から吹き出すためのダクトと、前
記ダクト内に配置されて該ダクト内を流れる空気を適宜
空調する空調手段と、空調される空気から粉塵を取り除
くためのエアフイルタと、前記エアフイルタの脱着用の
開口部とを少なくとも備えると共に、前記エアフイルタ
に一又は二以上の屈曲手段を設けることにより、かかる
エアフイルタを多段に屈曲可能とし、かかるエアフイル
タに突起部を形成すると共に、空調装置のエアフイルタ
収納部位に前記突起部が係合されるガイド溝を形成し、
前記突起部が前記ガイド溝を摺動することにより、屈曲
手段にてエアフィルタが屈曲して、エアフイルタを前記
開口部から脱着したものとしても良い(請求項6)。
【0016】これにより、開口部がエアフイルタの長手
方向に対し側方に設けられた場合でも、エアフイルタの
屈曲手段を有する部位にて開口部側に引くことにより、
エアフイルタの突起部がガイド溝を摺動して、エアフイ
ルタが屈曲しつつ開口部より引き出される。これによ
り、エアフイルタの長手方向にエアフイルタを引き出す
ためのスペースが全くなくてもエアフイルタの脱着が可
能である。そして、エアフイルタの屈曲手段を、少なく
とも請求項2に示す様に、エアフイルタに切り込みを形
成することにより構成すれば、エアフイルタの一部が空
調装置内に取り残される虞れがない。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面により説明する。
【0018】本願に係る空調装置は、図1に示される様
に、例えばショベルカー等の土木・建設機械1に用いら
れるもので、図2にも示される様に、上流側に車内空気
導入口3,車外空気導入口4が形成されると共に、かか
る空気導入口3,4から取り入れられた空気を適宜温調
するための内外気切換装置、ブロワ、ヒータコア、エバ
ポレータ等の空調手段を収納した空調ユニット2を備え
ている。この空調ユニット2は、例えば運転室1a内に
おいて、図示しないシートの後部であって運転室1aの
側壁1bに近接した位置に設置されている。
【0019】また、前記空調ユニット2内に収納された
エバポレータ(図示せず)と配管結合されて冷凍サイク
ルを構成するレシーバタンク5,コンデンサ6,コンプ
レッサ7が、運転室1aより後方に設置されている。
【0020】更に、空調ユニット2により空調された空
気を所定の位置から吹き出させるために、一方端が空調
ユニット2の接続口2aに接続された吹出ダクト8と、
この吹出ダクト8の先端部に開口した吹出口9,9が、
運転室1a内に配置されている。
【0021】更にまた、空調装置の制御を行うためのコ
ントロールスイッチ13が、運転室1a内の図示しない
シート近傍に配置されている。
【0022】これにより、空気導入口3,4により取り
入れられた空気は、空調ユニット2内に収納された空調
手段により適宜な温度に空調され、しかる後に吹出ダク
ト8を通って吹出口9,9から吹き出されると共に、こ
の空調制御が、コントロールスイツチ13の操作により
行われる。
【0023】ところで、上記空調ユニット2は、図2に
示されるように、空気導入口3,4と交叉するように箱
状のエアフィルタ収納部14,15が設けられていると
共に、該エアフィルタ収納部14,15には、空気導入
口3,4と、運転室1aの側壁16側に開口する開口部
16,17とが形成されている。そして、このエアフィ
ルタ収納部14,15には、例えば不織布から成るメッ
シュ状のエアフィルタ18,19が配置されて、前記空
気導入口3,4より吸入される空気から粉塵を取り除く
ようになっている。
【0024】このうち、エアフイルタ18は、図3
(a)に示される様に、複数の谷折り部20aと山折り
部20bとで構成された波板状のフイルタ本体20と、
このフイルタ本体20の四辺を囲む枠体21とで形成さ
れているもので、図3(b)に示される様に、枠体21
の上部から下部にわたってフイルタ本体20の谷折り部
20aの折り目に合わせて、一方の端を残して切り込み
を入れることで、切り欠き部22が設けられている。こ
の切り欠き部22は、枠体21の残った部分の側方に折
り部22aが形成されている。これによりエアフイルタ
18は、切り欠き部22の折り部22aにて3つに屈曲
させることが可能となっている。
【0025】しかして、以上の構成のエアフイルタ18
を用いることにより、以下の手順でエアフイルタ18を
空調ユニット2のエアフイルタ収納部14の開口部16
から取り出すことが可能となる。すなわち、まず、図4
(a)に示される状態のエアフイルタ収納部14に収納
されているエアフイルタ18を、少なくとも切り欠き部
22の折り部22aが開口部16より出るまで引き出
す。次に、図4(b)に示される様にエアフイエルタ1
8を切り欠き部22の折り部22aにて屈曲させた後、
次の切り欠き部22の折り部22aが開口部16より出
るまで引き出す。そして、図4(c)に示される様に、
各々の切り欠き部22,22の折り部22aにて屈曲さ
せる。更に、エアフイルタ18を後端部が開口部16よ
り出るまで引き出すことにより、図4(d)に示される
様に、エアフイルタ18の取り出しが完了する。また、
取り出した後に新しいエアフィルタ18をエアフィルタ
収納部14に装着するには、前述の図4に示すdから
c,bそしてaのような逆の手順によって開口部16か
ら挿入すれば良い。
【0026】以上の構成によれば、エアフイルタ収納部
14の開口部16と運転室1aの側部1bとの間隔が、
エアフイルタ18の全長よりも小さい場合でも、エアフ
イルタを引き出したり、挿入することができる。また、
エアフイルタ18に切り欠き部22を入れるだけなの
で、従来と同様のエアフイルタの表面積が確保される。
【0027】但し、図3(a)で示されるエアフイルタ
18の切り欠き部22は、折り部22aが枠体21の短
手方向の一方側にしか形成されていないが、必ずしもこ
れに限定されず、例えば、図5に示される様に、切り欠
き部22に対し交互に折り部22aを形成するようにし
ても良い。これにより、エアフイルタ18は引出し方向
に対し左右いづれにも屈曲可能となるので、エアフイル
タ18をエアフイルタ収納部14に収納する際に、エア
フイルタ18の向きを考慮する必要がなくなると共に、
複雑にエアフイルタ18が屈曲するので、障害物を避け
て取り出すことが更に容易となる。図3(a)に示され
るエアフイルタ18と同一の構成については、同一の符
号を付してその説明を省略する。
【0028】尚、これまでの説明では、エアフイルタ1
8の枠体21の上部から下部にかけて切り欠き部22を
形成することにより、エアフイルタ18を屈曲可能な構
造としているが、必ずしもこれに限定されるものではな
く、図6乃至図14に示される様な構造でも良い。各々
のエアフイルタ18を屈曲させるための構造について、
以下説明する。
【0029】図6に示されるエアフイルタ18は、3つ
に分割されて成る分割部材18a,18b,18cによ
り構成されている。この分割部材18a,18b,18
cは、各々波板状のフイルタ本体20とこのフイルタ本
体20の四辺を囲む枠体21とで形成されていると共
に、各分割部材18aの枠体21と18bの枠体21、
及び18bの枠体21と18cの枠体21との間には、
連結部材23が配されている。
【0030】この連結部材23は、エアフイルタ18と
同様の材質で成るもので、分割部材間の中央部位にて曲
折されることにより略V字形状を形成すると共に、その
両端部を枠体21に接着させること等により、該枠体2
1と連結されている。そして、連結部材23は、開度が
大きくなる方向(即ち、図6の矢印方向)に開くような
癖が付いている。
【0031】以上の構成によれば、エアフイルタ18を
エアフイルタ収納部14に収納する際には、エアフイル
タ18を開口部16側から押圧するので、連結部材23
の開度が略ない状態となってエアフイルタ収納部14に
収納されるので、連結部材23を間に介在させることに
より、エアフイルタ18の分割部材の幅を小さくする必
要がなく、従来と同様のエアフイルタの面積を確保する
ことができる。
【0032】また、以上の構成によれば、エアフイルタ
18の連結部材23までを開口部16から引き出した場
合には、自然にエアフイルタ18が連結部材23にて自
然に屈曲する。このため、この実施形態では、エアフイ
ルタ18を屈曲させる作業が不要となるので、エアフイ
ルタ18を幾つに分割しても作業が煩雑となることはな
い。
【0033】但し、エアフイルタ18を構成する分割部
材の数は必ずしも3つに限定されず、図7に示される様
に、エアフイルタ18を6つの分割部材18a乃至18
fにて構成するようにしても良い。
【0034】そして、各分割部材と分割部材との間に配
される連結部材23も、必ずしも全て同じ側に開くよう
配しなくても良く、例えば、上述の如くエアフイルタ1
8が6の分割部材18a乃至fで構成される場合には、
図7の矢印に示される様に、互い違いの側に開く様に配
しても良い。これにより、エアフイルタ18は引出し方
向に対し左右いづれにも屈曲可能となるので、エアフイ
ルタ18をエアフイルタ収納部14に収納する際に、エ
アフイルタ18の向きを考慮する必要がなくなると共
に、複雑にエアフイルタ18が屈曲するので、障害物を
避けて取り出すことが更に容易となる。図6に示される
エアフイルタ18と同一の構成については、同一の符号
を付してその説明を省略する。
【0035】図8及び図9に示されるエアフイルタ18
は、上記図6に示されるものと同様に、各々フイルタ本
体20と枠体21とで形成された3つの分割部材18
a,18b,18cより構成されていると共に、各分割
部材18aの枠体21と18bの枠体21、及び18b
の枠体21と18cの枠体21との間には、連結部材2
4が配されている。
【0036】この連結部材24は、例えば、隣合うエア
フイルタ19の枠体21の角部と角部とにわたって接続
された4本の糸状部材24aで構成されるもので、この
糸状部材24aは、自在な位置でいずれの方向にも屈曲
可能であると共に、隣合う枠体21と枠体21とを接近
させると弛緩するような材質で成っている。
【0037】以上の構成によれば、エアフイルタ18を
エアフイルタ収納部14に収納する際には、エアフイル
タ18を開口部16側から押圧するので、糸状部材24
aが弛緩して、各分割部材18a,18b,18cは、
図9(a)に示される様に、略接した状態でエアフイル
タ収納部14に収納される。このため、かかる実施の形
態でも、連結部材24を間に介在させることにより、エ
アフイルタ18の分割部材の幅を小さくする必要がな
く、従来と同様のエアフイルタの面積を確保することが
できる。
【0038】また、以上の構成によれば、エアフイルタ
18の分割部材18cを引き出すと連結部材24の糸状
部材24aが張設された状態となり、各分割部材18
a,18b,18c間が広がるので、図9(b)に示さ
れる様に、分割部材18cを開口部16より引き出した
後、分割部材18cと18bとの空間及び糸状部材24
aの弛緩性・屈曲性を利用して、分割部材18cをエア
フイルタ18の開口部16からの引出し方向に対し、左
右の両方にずらすことができる。このため、前記連結部
材24をエアフイルタ18をより広いスペース側に屈曲
させることにより、更に簡易にエアフイルタ18の脱着
作業を行うことが可能であるという利点も有している。
【0039】但し、上記図8及び図9に示されるエアフ
イルタ18は、3つの分割部材18a乃至18cにより
構成されているが、分割部材の数はこれに限定されず、
例えば図7と同様に6つの分割部材18a乃至18fで
構成し、各分割部材と分割部材とを連結部材24の糸状
部材24aで連結するようにしても良い。
【0040】図10に示されるエアフイルタ18は、各
々フイルタ本体20と枠体21とで形成された2つの分
割部材18a,18bにより構成されていると共に、分
割部材18aと分割部材18bとの間には、枠体21の
上部及び下部と一体形成された連結部25が配されてい
る。
【0041】この連結部25は、薄い略三角形の板状部
材で、そのうちの2辺が分割部材18a,18bの枠体
21の端部と連接されていると共に、その2辺の間の角
は、略直角となっている。これによって、分割部材18
aと分割部材18bとは、基本姿勢では図10(a)に
示される様に略直交する向きで対峙している。そして、
連結部25には、前記角の頂点から分割部材18a,1
8bと接していない辺の中心にかけて、前記角を等分に
分割するように延びる折り目26が形成されている。
【0042】以上の構成によれば、エアフイルタ18を
エアフイルタ収納部14に収納する際には、エアフイル
タ18を開口部16側から押圧するので、図10(b)
に示される様に連結部25が折り目26にて折れ曲が
り、分割部材18a,18bが略接した状態でエアフイ
ルタ収納部14に収納される。このため、かかる実施の
形態でも、連結部25を間に介在させることにより、エ
アフイルタ18の分割部材の幅を小さくする必要がな
く、従来と同様のエアフイルタの面積を確保することが
できる。
【0043】また、以上の構成によれば、エアフイルタ
18の連結部25までを開口部16から引き出した場合
には、折り目26にて折曲げられた連結部25が復元し
て、エアフイルタ18の分割部材18aと分割部材18
bとが前記基本姿勢に戻る。このため、この実施形態で
は、エアフイルタ18を屈曲させる作業が不要となるの
で、エアフイルタ18を幾つに分割しても作業が煩雑と
なることはない。
【0044】但し、図10に示されるエアフイルタ18
では、分割部材18aと18bとで構成すると共に、そ
の間に連結部25を配置しているため、エアフイルタ1
8は一方向にしか屈曲することができないようになって
いるが、必ずしもこの構成に限定されない。即ち、例え
ば、図11に示される様に、エアフイルタ18を3つの
分割部材18a,18b及び18cにより構成すると共
に、分割部材18aと分割部材18bとの間に配置され
る連結部25と、分割部材18bと分割部材18cとの
間に配置される連結部25を、その折曲方向が逆になる
様に配置しても良い。これにより、エアフイルタ18は
引出し方向に対し左右いづれにも屈曲可能となるので、
エアフイルタ18をエアフイルタ収納部14に収納する
際に、エアフイルタ18の向きを考慮する必要がなくな
る。図10に示されるエアフイルタ18と同一の構成に
ついては、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0045】尚、これまでの図3乃至図11に示された
実施形態では、エアフイルタ18を図2の空調ユニット
2のエアフイルタ収納部14の側部に形成された開口部
16から脱着するとして説明したが、必ずしもこれに限
定されず、図12に示される様にエアフイルタ収納部1
4の前面側に車内空気導入口3とを兼ねる開口部27を
形成し、この開口部27からエアフイルタ18を脱着す
るようにしても良い。以下、この開口部27からエアフ
イルタ18を脱着するための構造について説明する。
【0046】図13及び図14に示されるエアフイルタ
18は、上述した実施の形態と同様にフイルタ本体20
と枠体21とで構成されると共に、その引出し側には枠
体21の上部から下部にわたって、図3(b)に示され
るエアフイルタ18と同様の構造の切り欠き部22が設
けられている。但し、折り部22aは、開口部27とは
反対側に形成されている。これにより、エアフイルタ1
8は、図13(b)で特に示される様に、切り欠き部2
2の折り部22aにて2つに屈曲させることが可能とな
っている。また、エアフイルタ18は、枠体21の上部
のうち奥側の角部に突起部28が形成されている。更
に、エアフイルタ18の開口部27側には、エアフイル
タ27を引き出すための取手29が形成されている。
【0047】そして、エアフイルタ収納部14内の上面
には、前記エアフイルタ18の突起部28が係合される
ガイド溝30が形成されている。このガイド溝30は、
エアフイルタ収納部14の奥側側面に沿って、エアフイ
ルタ収納部14の略中心まで、長手方向に延びる溝部3
0a,溝部30aと、この溝部30aのエアフイルタ収
納部14の中心側端から開口部27側に、溝部30aに
対し略直角に延びる溝部30b,30bとで構成されて
いる。この溝部30bの開口部27側は、エアフイルタ
18の突起部28が抜けられるように切り欠くかれてい
る。
【0048】しかして、以上の構成のエアフイエルタ1
8及びエアフイルタ収納部14を用いることにより、以
下の手順でエアフイルタ18を空調ユニット2のエアフ
イルタ収納部14の開口部27から取り出すことが可能
となる。すなわち、まず、図13(a)及び図14
(a)に示される状態でエアフイルタ収納部14に収納
されているエアフイルタ18に対し、その取手29を持
って開口部27(図13(a)の矢印方向)に引っ張
る。これにより、図14(b)に示される様に、エアフ
イルタ18の切り欠き部22が折り部22aを中心とし
て開きつつ、かかる折り部22aが開口部27側に迫り
出すと共に、突起部28,28がガイド溝30の溝部3
0aを中心方向に摺動する。これにより、エアフイルタ
18は、最終的には図13(b)及び図14(c)に示
される状態となる。次に、突起部28,28をガイド溝
30の溝部30bに沿って摺動する様に、エアフイルタ
18を引き出す。これにより、エアフイルタ18の取り
外し作業が完了する。また、取り出した時に新しいエア
フィルタ18をエアフィルタ収納部14に装着するに
は、前述の図14に示すc,b,aの逆の手順によって
開口部27から挿入すれば良い。
【0049】しかして、エアフイルタ18は、空調ユニ
ット2のエアフイルタ2の側部側と運転室1aの側壁1
bとが殆ど隙間がない程近接していても、取り外すこと
ができる。
【0050】尚、これまでの説明では、エアフイルタ1
8の構造として説明してきたが、他方のエアフイルタ1
9において同様の構造を用いても良いことは勿論であ
る。
【0051】
【発明の効果】以上の様に、請求項1に記載の空調装置
のエアフイルタ着脱構造によれば、フイルターのサイズ
を維持したままで、エアフイルタの脱着用の開口部が空
調装置を収納したスペースの壁面に近接している場合で
も、エアフイルタを屈曲手段にて屈曲させることによ
り、簡易にエアフイルタを脱着することができる。
【0052】また、請求項2乃至請求項5に記載の空調
装置のエアフイルタ着脱構造によれば、エアフイルアは
一体に形成されているため、又は連結部材若しくは連結
部により連結されているため、エアフイルタの一部が空
調装置内に取り残されるのを防止することができる。
【0053】更に、請求項6に記載の空調装置のエアフ
イルタ着脱構造によれば、開口部がエアフイルタの長手
方向に対し側方に設けられた場合でも、エアフイルタの
屈曲手段を有する部位にて手前側に引くことにより、エ
アフイルタの突起部がガイド溝を摺動して、エアフイル
タが屈曲しつつ開口部より引き出されるので、エアフイ
ルタの側部側にエアフイルタを引き出すためのスペース
が全くなくても、エアフイルタを自在に脱着することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明に係る空調装置が用いられる
土木・建設機械の構造を示す透視図である。
【図2】図2は、同上の空調装置を構成する空調ユニッ
トの構造を示す斜視図である。
【図3】図3(a)は、同上の空調ユニットに収納され
るエアフイルタの構造を示す斜視図、図3(b)は、そ
のエアフイルタの切り欠き部の折り部の構造を示す断面
図である。
【図4】図4(a)乃至(d)は、エアフイルタの取り
出し手順を示す説明図である。
【図5】図5は、図3(a)に示される一方向にのみ屈
曲するエアフイルタに対し、いずれの方向にも屈曲する
ことができるようにしたエアフイルタの構造を示す斜視
図である。
【図6】図6は、上記エアフイルタの実施形態とは別の
屈曲手段を有するエアフイルタの構造を示す斜視図であ
る。
【図7】図7は、図6に示される一方向にのみ屈曲する
エアフイルタに対し、いずれの方向にも屈曲することが
できるようにしたエアフイルタの構造を示す斜視図であ
る。
【図8】図8は、上記した2つのエアフイルタの実施形
態とは別の屈曲手段を有するエアフイルタの構造を示す
斜視図である。
【図9】図9(a)は、図8に示されるエアフイルタを
空調ユニット内に収納した状態を示す説明図、図9
(b)は、同エアフイルタを屈曲させる手法について示
す説明図である。
【図10】図10(a)は、上記した3つのエアフイル
タの実施形態とは別の屈曲手段を有するエアフイルタの
基本姿勢を示す斜視図、図10(b)は、同エアフイル
タの直線状になるよう屈曲した状態を示す斜視図であ
る。
【図11】図11は、図10に示される一方向にのみ屈
曲するエアフイルタに対し、いずれの方向にも屈曲する
ことができるようにしたエアフイルタの構造を示す斜視
図である。
【図12】図12は、空調装置を構成する他の実施形態
の空調ユニットの構造を示す斜視図である。
【図13】図13は、上記手順を行うために必要な空調
ユニット及びエアフイルタの構造を示す斜視図である。
【図14】図14(a)乃至(c)は、空調ユニットに
これまでの実施形態とは異なった位置からエアフイルタ
の脱着を行う手順を示す説明図である。
【符号の説明】
1a 運転室 2 空調ユニット 14 エアフイルタ収納部 15 エアフイルタ収納部 16 開口部 17 開口部 18 エアフイルタ 19 エアフイルタ 21 枠体 22 切り欠き部 22a 折り部 23 連結部材 24 連結部材 25 連結部 27 開口部 28 突起部 30 ガイド溝

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 取り入れられた空気を空調して車室内の
    所望の位置から吹き出すためのダクトと、前記ダクト内
    に配置されて該ダクト内を流れる空気を適宜空調する空
    調手段と、空調される空気から粉塵を取り除くためのエ
    アフイルタと、前記エアフイルタの脱着用の開口部とを
    少なくとも備えると共に、 前記エアフイルタに一又は二以上の屈曲手段を設けるこ
    とにより、かかるエアフイルタを多段に屈曲可能とし
    て、エアフィルタを前記開口部から脱着したことを特徴
    とする空調装置のエアフイルタ脱着構造。
  2. 【請求項2】 エアフイルタの屈曲手段は、エアフイル
    タの枠体に一部を残して切り込みを入れることにより形
    成されることを特徴とする請求項1に記載の空調装置の
    エアフイルタ脱着構造。
  3. 【請求項3】 エアフイルタの屈曲手段は、エアフイル
    タを複数の部材で構成し、これらのエアフイルタの部材
    を屈曲可能な連結部材で連結することにより形成される
    ことを特徴とする請求項1に記載の空調装置のエアフイ
    ルタ脱着構造。
  4. 【請求項4】 エアフイルタの屈曲手段は、エアフイル
    タを複数の部材で構成し、これらのエアフイルタの部材
    を屈曲可能な線状部材で連結することにより形成される
    ことを特徴とする請求項1に記載の空調装置のエアフイ
    ルタ脱着構造。
  5. 【請求項5】 エアフイルタの屈曲手段は、エアフイル
    タを複数の部材で構成し、これらのエアフイルタの部材
    とエアフイルタの部材とを該エアフイルタの枠体と一体
    成形された曲折部により予め屈曲した状態で連接するこ
    とにより形成されることを特徴とする請求項1に記載の
    空調装置のエアフイルタ脱着構造。
  6. 【請求項6】 取り入れられた空気を空調して車室内の
    所望の位置から吹き出すためのダクトと、前記ダクト内
    に配置されて該ダクト内を流れる空気を適宜空調する空
    調手段と、空調される空気から粉塵を取り除くためのエ
    アフイルタと、前記エアフイルタの脱着用の開口部とを
    少なくとも備えると共に、 前記エアフイルタに一又は二以上の屈曲手段を設けるこ
    とにより、かかるエアフイルタを多段に屈曲可能とし、
    かかるエアフイルタに突起部を形成すると共に、空調装
    置のエアフイルタ収納部位に前記突起部が係合されるガ
    イド溝を形成し、前記突起部が前記ガイド溝を摺動する
    ことにより、屈曲手段にてエアフィルタが屈曲して、エ
    アフイルタを前記開口部から脱着したことを特徴とする
    空調装置のエアフイルタ脱着構造。
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