JP2024060275A - 空気調和機 - Google Patents
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Abstract
【課題】プリーツフィルタの清掃性の向上を図ることができる空気調和機を提供する。【解決手段】空気調和機は、ファンを収納する本体と、前記本体における前記ファンの吸気経路に着脱可能に配置されるフィルタユニットと、を備え、前記フィルタユニットは、第1方向に沿って形成され、かつ前記第1方向と交差する第2方向に並ぶ複数の屈曲部を有し、前記ファンによって生成された気流が通過するプリーツフィルタと、前記プリーツフィルタにおける前記第2方向の両端部に設けられた端支持部材と、前記プリーツフィルタを囲むように保持する保持枠と、を備え、前記保持枠は、前記第2方向の両端部に設けられ、前記端支持部材を着脱可能に固定する端固定部を有する。【選択図】図3
Description
本発明は、空気調和機に関する。
従来、プリーツ状のフィルタを備えた空気調和機が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1の空気調和機は、複数の折り目を有するプリーツ状のフィルタとして、第一空気清浄フィルタと第二空気清浄フィルタとを備えている。第一空気清浄フィルタ及び第二空気清浄フィルタは、吸込口に対応する位置に設けられている。
プリーツ状のフィルタ(プリーツフィルタ)が取り外し不可の状態で枠に固定されている場合、プリーツフィルタを枠に固定した清掃することとなり、折り目の清掃が困難となっていた。
本開示は、プリーツフィルタの清掃性の向上を図ることができる空気調和機を提供する。
本開示の一態様に係る空気調和機は、ファンを収納する本体と、前記本体における前記ファンの吸気経路に着脱可能に配置されるフィルタユニットと、を備え、前記フィルタユニットは、第1方向に沿って形成され、かつ前記第1方向と交差する第2方向に並ぶ複数の屈曲部を有し、前記ファンによって生成された気流が通過するプリーツフィルタと、前記プリーツフィルタにおける前記第2方向の両端部に設けられた端支持部材と、前記プリーツフィルタを囲むように保持する保持枠と、を備え、前記保持枠は、前記第2方向の両端部に設けられ、前記端支持部材を着脱可能に固定する端固定部を有する。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、本明細書及び図面において、同一又は同等の要素には同一の符号を付することにより重複する説明は省略し、また、本発明に直接関係のない要素は図示を省略する場合がある。さらに、かかる実施の形態に示す構成要素の形態はあくまでも例示であって、これらの形態に限定されるものではない。
本発明の実施形態に係る空気調和機1は、セパレート型であり、室内機100と室外機とから構成される。室内機100には、室内側の熱交換器115およびファン114が内装され、室外機には、圧縮機、四方弁、室外側の熱交換器、絞り装置が内装される。室内機100と室外機とが冷媒配管によって接続されて冷凍サイクルが形成され、冷房、暖房、除湿などの各種の運転モードが実行されている。
図1及び図2を参照して、本発明の実施形態に係る空気調和機1の室内機100の概要について説明する。図1は、空気調和機1の室内機100を示す斜視図である。図2は、空気調和機1の室内機100を示す側面断面図である。空気調和機1は、当該空気調和機1が設置された空間内の空気を暖めたり、冷やしたり、除湿したりするものである。以下では、室内機100が取り付けられる室内の壁面側を後側とし、その反対側を前側とし、室内機100が取り付けられる空間の天井側を上側とし、その反対側を下側と規定して室内機100について説明する。
室内機100は、各種の構造物を内部に収容する本体110を有する。本体110は、一例として、左右方向を長手方向とする略箱型に形成された部材である。本体110の上面には、吸込口111が形成されている。本体110の上面には、前後方向にスライド可能なフィルタユニット200が着脱可能に設けられている。フィルタユニット200は、本体110の上面に左右方向に二つ並べて配置されている。
フィルタユニット200は、通過する空気中から塵埃などを除去するプリーツフィルタ2と、プリーツフィルタを囲むように保持する保持枠3と、を有する。フィルタユニット200の詳細については、後述する。
フィルタユニット200は、本体110の吸込口111を覆うように、本体110の上面に外側から取り付けられる。これにより、外気から吸込口111に向けて取り入れられる空気は、保持枠3に保持される集塵フィルタ121を通過することで、浄化された空気となり、吸込口111を介して本体110の内部に取り入れられる。
本体110の前面には、吹出口112が形成されている。本体110の前面は、上部から下部に進むにつれて後方に傾斜している。吹出口112には、導風板120が設けられている。
導風板120は、吹出口112から吹き出される空気の向きを変更する。導風板120は、一例として、一枚の板状部材である。導風板120は、吹出口112に沿うように湾曲して形成されている。具体的には、導風板120は、後ろ斜め上方に向けて突出するように湾曲している。導風板120は、吹出口112と対向して設けられるとともに、回動機構(図示せず)によって回動されることで、吹出口112に対する傾きを変更している。吹出口112から吹き出される空気は、導風板120に向かって送風された後、導風板120に沿って所望の方向に導かれている。
本体110の内部には、吸込口111及び吹出口112を連通する送風路113が形成されている。送風路113は、一例として、吸込口111から吸い込まれた空気を下方に導いたのち、吹出口112に向けて略前方に導くように形成されている。送風路113には、空気の流れる方向における上流側から順に、複数のファン114、熱交換器115が配置されている。
ファン114は、一例として、シロッコファンである。複数のファン114は、左右方向に間隔をあけて並べて配置されている。各ファン114は、軸方向が左右方向となるように設けられている。各ファン114は、本体110の内部において後部寄りに配置されている。ファン114の各々は、対応するファンハウジング114aに収容されている。吸込口111を介して取り入れられた空気は、各ファンハウジング114aの側方から内部に導かれている。ファンハウジング114aの前部は、熱交換器115を収容する空間につながっている。
熱交換器115は、本体110の内部において、ファン114の前方に設けられている。具体的には、熱交換器115は、本体110の内部において、吹出口112を内側から覆うように、吹出口112に沿って設けられている。熱交換器115は、上部から下部に進むにつれて後方に傾斜している。熱交換器115は、暖房運転時には凝縮器として機能し、冷房運転時には蒸発器として機能する。
本体110は、熱交換器115の少なくとも一部を囲うフレーム116を有する。フレーム116は、一例として、熱交換器115の上部、下部、両側部、背面側の一部等を囲っている。ここでの熱交換器115を囲うとは、熱交換器115との間に他の構造物を介在させることなく囲っている状態を意味する。言い換えれば、熱交換器115との間に障害となる構造物がない状態で囲うことを意味する。フレーム116のうち、熱交換器115の背面側の一部を囲っている部分は、各ファンハウジング114aの前部とつながっている。また、フレーム116のうち、熱交換器115の下部を囲っている部分は、ドレンパン116aである。ドレンパン116aには、排水ダクト(図示せず)が接続されており、排水ダクトを介して外部にドレン排水を排出している。また、熱交換器115は、フレーム116に支持されている。
以上の構成において、空気調和機1は、ファン114がモータ(図示せず)によって回転されることで、室内の空気がフィルタユニット200を通過したのち、吸込口111を介して本体110の内部に取り入れられ、熱交換器115で熱交換されて、暖められたり、冷やされたりして、吹出口112から吹き出されている。
なお、フィルタユニット200は、集塵フィルタ121を備えているが、これに限らず、例えば、通過する空気中の塵埃を捕集するプレフィルタを備えてもよいし、通過する空気中の臭気成分(例えば、アセトアルデヒド、アンモニア、酢酸等)を吸着して空気を脱臭する脱臭フィルタを備えてもよいし、上述のフィルタを複数組み合わせたものを備えてもよい。
次に、フィルタユニット200について図3~図9を参照して詳細に説明する。
本実施形態のフィルタユニット200は、プリーツフィルタ2と、保持枠3と、端支持部材41と、を備えている。
プリーツフィルタ2は、ポリプロピレンなどの合成樹脂で構成されたメッシュ状のフィルタである。プリーツフィルタ2は、ファン114によって生成された気流が通過することによって、空気中に含まれる塵埃などを除去する。なお、プリーツフィルタ2の材料は、合成樹脂に限らず、例えば不織布等であってもよい。
プリーツフィルタ2は、複数の屈曲部21を有するプリーツ状に成型されている。具体的には、複数の屈曲部21は、左右方向(第1方向)に沿って形成された折目である。図5に示すように、複数の屈曲部21は、複数の第1屈曲部211と複数の第2屈曲部212とを含み、前後方向(第2方向)に並んでいる。各第1屈曲部211は、プリーツフィルタ2の一面側(本実施形態では下側)を凸とするように屈曲した折目である。各第2屈曲部212は、プリーツフィルタ2の他面側(本実施形態では上側)を凸とするように屈曲した折目である。前後方向において、第1屈曲部211と第2屈曲部212とが交互に並んでいる。
図3、図6に示すように、保持枠3は、プリーツフィルタ2を囲むように保持する枠体である。保持枠3は、前壁311、後壁312、及び一対の側壁313を有しており、前壁311、後壁312、及び一対の側壁313により形成された矩形状の開口30を形成している。ファン114に形成された気流が開口30を上方から下方に向かって通過する。保持枠3は、開口30内において、前後方向及び左右方向からプリーツフィルタ2を囲む。
また、保持枠3は、前後方向の両端部である前壁311及び後壁312に形成された第1底縁部321と、左右方向の両端部である一対の側壁313に形成された第2底縁部322と、を有する。第1底縁部321は、板状に形成されており、前壁311及び後壁312の下端から開口30の内側に向かって突出している。第1底縁部321は、前壁311及び後壁312の左右方向の一端から他端にわたって設けられている。第2底縁部322は、板状に形成されており、一対の側壁313の下端から開口30の内側に向かって突出している。第2底縁部322は、一対の側壁313の前後方向の一端から他端にわたって設けられている。第1底縁部321及び第2底縁部322は、矩形の枠を形成しており、プリーツフィルタ2に対して気流の下流側に位置する。したがって、第1底縁部321及び第2底縁部322は、プリーツフィルタ2の端部が下方にずれないように支えることができる。これにより、保持枠3は、プリーツフィルタ2を開口30内に保持することができる。
また、図5に示すように、保持枠3は、上下方向の寸法が、プリーツフィルタ2の上下方向の寸法よりも大きくなるように形成されている。これにより、プリーツフィルタ2が保持枠3の上方にはみ出すことが抑制され、保持枠3の上端とプリーツフィルタ2との隙間を通る気流を抑制することができる。
また、図6に示すように、保持枠3は、開口30を分断する第1桟331及び第2桟332を有する。第1桟331は、開口30を左右方向に分断するように、開口30における前後方向の一端から他端にわたって設けられている。本実施形態では、第1桟331は、前壁311に形成された第1底縁部321と、後壁312に形成された第1底縁部321とを繋ぐ棒状に形成されている。保持枠3は、2つの第1桟331を有しており、2つの第1桟331により開口30が左右方向に略3等分に分断されている。第2桟332は、開口30を前後方向に分断するように、開口30における左右方向の一端から他端にわたって設けられている。本実施形態では、第2桟332は、一対の側壁313に形成された第2底縁部322同士を繋ぐ棒状に形成されている。保持枠3は、2つの第2桟332を有しており、2つの第2桟332により開口30が前後方向に略3等分に分断されている。第1桟331及び第2桟332は、プリーツフィルタ2に対して気流の下流側に位置する。したがって、第1桟331及び第2桟332は、プリーツフィルタ2の中央部が下方にずれないように支えることができる。これにより、保持枠3は、プリーツフィルタ2を開口30内に保持することができる。さらに、第1桟331及び第2桟332により、保持枠3の強度の向上を図ることができ、変形を抑制することができる。
また、図5に示すように、本実施形態では、前後方向に伸びる第1桟331の上端は、左右方向に伸びる第2桟332の上端よりも上方に位置するように形成されている。言い換えれば、第1桟331は、プリーツフィルタ2との間の距離が、第2桟332とプリーツフィルタ2との間の距離以下となるように形成されている。したがって、プリーツフィルタ2は、第1桟331に接触し、第2桟332との間に隙間が形成されやすくなる。
図4に示すように、端支持部材41は、プリーツフィルタ2における前後方向の両端部に設けられている。端支持部材41は、左右方向を長手方向とする長尺形状に形成されており、プリーツフィルタ2の左右方向の一端から他端にわたって設けられている。本実施形態では、端支持部材41は、鉄などの磁性体で構成されている。
また、図4、図5に示すように、本実施形態の保持枠3は、端支持部材41を着脱可能に固定する端固定部34を更に有する。端固定部34は、開口30の前後方向の両端部に設けられている。本実施形態では、端固定部34は、前壁311及び後壁312に設けられている。本実施形態の端固定部34は、磁石341である。端固定部34は、左右方向を長手方向とする長尺形状に形成されている。図5に示すように、本実施形態では、端固定部34は、インサート成形により前壁311及び後壁312に埋め込まれている。なお、端固定部34材は、前壁311及び後壁312の表面に張り付けられていてもよいし、前壁311及び後壁312に形成された溝に挿入されていてもよい。端固定部34は、磁石341で構成されているため、磁性体である端支持部材41と磁気結合する。したがって、端支持部材41を端固定部34に近づけることにより端固定部34に固定することができるので、端支持部材41を端固定部34に固定する作業性が向上する。なお、本実施形態では、端支持部材41が磁性体であり、端固定部34が磁石341であるが、端支持部材41が磁石であり、端固定部34が磁性体であってもよい。
本実施形態のプリーツフィルタ2は、プリーツフィルタ2に設けられた端支持部材41が保持枠3に設けられた端固定部34に対して着脱自在である。したがって、プリーツフィルタ2を保持枠3から取り外し、複数の屈曲部21を伸ばすようにプリーツフィルタ2を広げて清掃することができる。これにより、清掃性が向上し、特に塵埃が溜まりやすい第2屈曲部212を清掃しやすくなる。
また、端支持部材41は、磁気結合により端固定部34に固定されているので、着脱が容易となる。したがって、プリーツフィルタ2の装着、及び取り外しの作業性が向上する。
さらに、本実施形態では、プリーツフィルタ2は、合成樹脂で構成されているため、例えばプリーツフィルタ2を水洗いすることができ、より清掃性が向上する。
保持枠3へのプリーツフィルタ2の装着方法の一例について説明する。
まず、プリーツフィルタ2の前端と後端とのいずれか一方に設けられた端支持部材41を、前壁311と後壁312との一方に設けられた端固定部34に近づけて磁気結合させる。例えば、プリーツフィルタ2の前端に設けられた端支持部材41を、前壁311に設けられた端固定部34材に近づけて磁気結合させる。そして、他方の端支持部材41を、前後方向に移動して他方の端固定部34に近づけて固定する。例えば、プリーツフィルタ2の後端に設けられた端支持部材41を、後方に向かって移動し、後壁312に設けられた端固定部34材に近づけて磁気結合させる。ここで、本実施形態では、図5に示すように、前後方向に伸びる第1桟331の上端は、左右方向に伸びる第2桟332の上端よりも上方に位置するように形成されている。したがって、第1桟331がガイドとして機能し、第1桟331の上端に沿って、端支持部材41を移動させ、かつプリーツフィルタ2を広げることができる。さらに、プリーツフィルタ2を広げる際に、プリーツフィルタ2が第2桟332に引っ掛かることが抑制できる。これにより、プリーツフィルタ2の複数の屈曲部21の間隔のばらつきを抑制することができる。
プリーツフィルタ2の前後方向の両端に設けられた端支持部材41を、前壁311及び後壁312に設けられた端固定部34に固定することによって、プリーツフィルタ2が広げられ、開口30を覆う。これにより、プリーツフィルタ2は、ファン114に形成された気流が開口30を通過する際に、空気中の塵埃を除去することができる。またプリーツフィルタ2は、複数の屈曲部21を有するプリーツ状に形成されているため、平面状に形成されたフィルタに比べて表面積が大きくなり、塵埃の除去効率の向上を図ることができる。
また、端支持部材41が端固定部34に固定されることによって、プリーツフィルタ2の前後方向の位置ずれを抑制することができる。プリーツフィルタ2の位置ずれを抑制することによって、プリーツフィルタ2と保持枠3との隙間が低減し、プリーツフィルタ2を通過せず隙間を通過して本体110に吸入される空気が低減する。これにより、本体110に吸入される塵埃をより抑制することができる。
また、端支持部材41は、磁気結合により端固定部34に固定されているので、着脱が容易となる。したがって、プリーツフィルタ2の装着、及び取り外しの作業性が向上する。本実施形態では、プリーツフィルタ2を保持枠3から取り外し、複数の屈曲部21を伸ばすようにプリーツフィルタ2を広げて清掃することができる。これにより、特に塵埃が溜まりやすい第2屈曲部212を清掃しやすくなる。さらに、本実施形態では、プリーツフィルタ2は、合成樹脂で構成されているため、例えばプリーツフィルタ2を水洗いすることができ、より清掃性が向上する。
また、図7に示すように、保持枠3の第1底縁部321は、気流の下流側において端支持部材41と対向している。つまり、第1底縁部321は、端支持部材41の下側に位置しており、プリーツフィルタ2の前後方向の両端の下側を塞いでいる。第1底縁部321により、プリーツフィルタ2の前後方向の両端と保持枠3との隙間を通る気流を抑制することができるので、本体110に吸入される塵埃を抑制することができる。なお、端支持部材41は、端固定部34に固定される際に、第1底縁部321と接触していることが好ましい。これにより、プリーツフィルタ2の前後方向の両端と保持枠3との隙間を通る気流をより抑制することができる。
また、図7に示すように、保持枠3の第2底縁部322は、プリーツフィルタ2の左右方向の両端に対して、気流の下流側に位置している。つまり、第2底縁部322は、プリーツフィルタ2の左右方向の両端の下側を塞いでいる。第2底縁部322により、プリーツフィルタ2の左右方向の両端と保持枠3との隙間を通る気流を抑制することができるので、本体110に吸入される塵埃を抑制することができる。また、プリーツフィルタ2の自重、及びプリーツフィルタ2が受ける下向きの気流等により、プリーツフィルタ2の左右方向の両端は、第2底縁部322に接触する。これにより、プリーツフィルタ2の左右方向の両端と保持枠3との隙間を通る気流をより抑制することができる。
また、図8に示すように、プリーツフィルタ2は、複数の屈曲部21により形成された凹部の両端が塞がれるように構成されていてもよい。プリーツフィルタ2は、プリーツフィルタ2の一面側(本実施形態では下側)に、第2屈曲部212を底とする第1凹部221が形成されている。つまり、本実施形態では、第1凹部221は、下側が開放した凹みである。また、プリーツフィルタ2は、プリーツフィルタ2の他面側(本実施形態では上側)に、第1屈曲部211を底とする第2凹部222が形成されている。つまり、本実施形態では、第2凹部222は、上側が開放した凹みである。
図8に示す例では、プリーツフィルタ2は、左右方向における第1凹部221の両端を塞ぐ第1閉塞部231を備えている。第1閉塞部231は、下側が開放した第1凹部221の左右両端を塞ぐように、プリーツフィルタ2の左右方向の両端部に設けられている。具体的には、第1閉塞部231は、三角形状に形成されており、三角形の3つの頂点が第2屈曲部212、及びこの第2屈曲部212の前後方向に隣り合う2つの第1屈曲部211に位置するように設けられている。第1閉塞部231は、プリーツフィルタ2の左右方向の両端部に設けられているので、第1閉塞部231の下端が第2底縁部322に接触あるいは近接する。これにより、プリーツフィルタ2の左右方向の両端と、第2底縁部322との隙間が低減し、プリーツフィルタ2の左右方向の両端と第2閉塞部232との隙間を通る気流をより抑制することができる。
また、プリーツフィルタ2が第1閉塞部231を備えることにより、複数の第1屈曲部211の間隔が第1閉塞部231の前後方向の寸法に規定される。したがって、プリーツフィルタ2を広げた際における複数の屈曲部21の間隔のばらつきを抑制することができる。
また、図9に示すように、プリーツフィルタ2は、左右方向における第2凹部222の両端を塞ぐ第2閉塞部232を更に備えていてもよい。第2閉塞部232は、上側が開放した第2凹部222の左右両端を塞ぐように、プリーツフィルタ2の左右方向の両端部に設けられている。具体的には、第2閉塞部232は、三角形状に形成されており、三角形の3つの頂点が第1屈曲部211、及びこの第1屈曲部211の前後方向に隣り合う2つの第2屈強部に位置するように設けられている。第2閉塞部232より、上側が開放した第2凹部222の左右両端が塞がれる。したがって、プリーツフィルタ2を保持枠3から取り外す際に、第2凹部222に溜まった塵埃が第2凹部222からこぼれることを抑制することができる。
また、第1閉塞部231と同様に、プリーツフィルタ2が第2閉塞部232を備えることにより、複数の第2屈曲部212の間隔が第2閉塞部232の前後方向の寸法に規定される。したがって、プリーツフィルタ2を広げた際における複数の屈曲部21の間隔のばらつきを抑制することができる。
なお、本実施形態では、プリーツフィルタ2の一面側が下側、他面側が上側であるが、プリーツフィルタ2の一面側が上側、他面側が下側であってもよい。この場合、第1凹部221は、上側が開放した凹部となり、第1閉塞部231は、上側が開放した第1凹部221の左右両端を塞ぐこととなる。
(第1変形例)
次に、フィルタユニット200の第1変形例について説明する。
次に、フィルタユニット200の第1変形例について説明する。
上述した例では、端固定部34が磁石341で構成され、端支持部材41は、磁気結合により固定されていたが、端固定部34への端支持部材41の固定方法は磁気結合に限らない。図10に示すように、端固定部34は、端支持部材41が挿入される固定溝342であってもよい。
本変形例では、固定溝342は、前壁311及び後壁312に設けられている。固定溝342は、上方が開放し、下方に底部3421を有する溝である。固定溝342は、前壁311及び後壁312の左右方向の両端にわたって設けられている。端固定部34は、上方から端支持部材41が挿入されることにより端支持部材41を固定する。なお、本変形例では、端支持部材41は、磁性体である必要はなく、非磁性体の金属、樹脂などで構成されていてもよい。
本変形例では、端支持部材41と共にプリーツフィルタ2の前後方向の両端が固定溝342に挿入され、固定溝342は下方に底部3421を有している。したがって、プリーツフィルタ2の前後方向の両端と保持枠3との隙間から本体110に吸入される気流を抑制でき、本体110に吸入される塵埃をより抑制することができる。
(第2変形例)
上述した例では、プリーツフィルタ2は、前後方向の両端に設けられた端支持部材41のみで保持枠3に固定されていたが、これに限らない。図11、図12に示すように、本変形例のプリーツフィルタ2は、端支持部材41に加えて、中間支持部材42を更に備えている。中間支持部材42は、左右方向を長手方向とする長尺の板状部材であり、プリーツフィルタ2の左右両端から僅かに突出するように設けられている。中間支持部材42は、プリーツフィルタ2における前後方向の中間部に設けられている。言い換えれば、中間支持部材42は、プリーツフィルタ2の前端に設けられた端支持部材41と、プリーツフィルタ2の後端に設けられた端支持部材41との間に設けられている。より具体的には、中間支持部材42は、プリーツフィルタ2における前後方向の中心部に設けられており、プリーツフィルタ2の前端に設けられた端支持部材41と中間支持部材42との間の距離と、プリーツフィルタ2の後端に設けられた端支持部材41と中間支持部材42との間の距離が略同じである。本変形例では、プリーツフィルタ2の前後方向の寸法は、上述した実施形態のプリーツフィルタ2の前後方向の寸法の略2倍である。したがって、本変形例のプリーツフィルタ2は、プリーツフィルタ2の前端に設けられた端支持部材41と中間支持部材42との間の第1領域241と、プリーツフィルタ2の後端に設けられた端支持部材41と中間支持部材42との間の第2領域242とのいずれでも、保持枠3の開口30を覆うことができる。
上述した例では、プリーツフィルタ2は、前後方向の両端に設けられた端支持部材41のみで保持枠3に固定されていたが、これに限らない。図11、図12に示すように、本変形例のプリーツフィルタ2は、端支持部材41に加えて、中間支持部材42を更に備えている。中間支持部材42は、左右方向を長手方向とする長尺の板状部材であり、プリーツフィルタ2の左右両端から僅かに突出するように設けられている。中間支持部材42は、プリーツフィルタ2における前後方向の中間部に設けられている。言い換えれば、中間支持部材42は、プリーツフィルタ2の前端に設けられた端支持部材41と、プリーツフィルタ2の後端に設けられた端支持部材41との間に設けられている。より具体的には、中間支持部材42は、プリーツフィルタ2における前後方向の中心部に設けられており、プリーツフィルタ2の前端に設けられた端支持部材41と中間支持部材42との間の距離と、プリーツフィルタ2の後端に設けられた端支持部材41と中間支持部材42との間の距離が略同じである。本変形例では、プリーツフィルタ2の前後方向の寸法は、上述した実施形態のプリーツフィルタ2の前後方向の寸法の略2倍である。したがって、本変形例のプリーツフィルタ2は、プリーツフィルタ2の前端に設けられた端支持部材41と中間支持部材42との間の第1領域241と、プリーツフィルタ2の後端に設けられた端支持部材41と中間支持部材42との間の第2領域242とのいずれでも、保持枠3の開口30を覆うことができる。
また、本変形例の保持枠3は、中間支持部材42を着脱可能に固定する一対の中間固定部35を有する。一対の中間固定部35は、保持枠3の前後方向の中心よりも前後方向の一方側及び他方側に設けられている。本変形例では、保持枠3は、一対の中間固定部35として前側中間固定部351、及び後側中間固定部352を有しており、前側中間固定部351は、保持枠3の前後方向の中心よりも前側に設けられ、後側中間固定部352は、保持枠3の前後方向の中心よりも後側に設けられている。より具体的には、前側中間固定部351は、前壁311の近傍に設けられ、後側中間固定部352は、後壁312の近傍に設けられている。前側中間固定部351及び後側中間固定部352は、一対の側壁313に設けられた溝であり、保持枠3の開口30の内側、及び上方が開放している。前側中間固定部351及び後側中間固定部352は、中間支持部材42の左右方向の両端が挿入されることにより、中間支持部材42を固定する。
中間支持部材42は、一対の中間固定部35である前側中間固定部351と後側中間固定部352とのいずれか一方に択一的に固定される。図11に示すように、中間支持部材42が、前側中間固定部351に固定されている場合、プリーツフィルタ2の第1領域241が折り畳まれ、第2領域242が広げられて保持枠3の開口30を覆う。また、図12に示すように、中間支持部材42が、後側中間固定部352に固定されている場合、プリーツフィルタ2の第2領域242が折り畳まれ、第1領域241が広げられて保持枠3の開口30を覆う。
このように、本変形例では、中間支持部材42を前側中間固定部351と後側中間固定部352との一方を選択して択一的に固定することによって、プリーツフィルタ2における開口30を覆う領域を第1領域241と第2領域242とで切り替えることができる。したがって、プリーツフィルタ2の第1領域241と第2領域242との一方の領域が塵埃を捕集して汚れた場合に、他方の領域に切り替えることができる。これにより、プリーツフィルタ2を保持枠3から取り外して清掃する頻度を減らすことができ、メンテナンス性が向上する。
なお、プリーツフィルタ2は、第1領域241と第2領域242とで異なる構成であってもよい。例えば、プリーツフィルタ2は、第1領域241と第2領域242とで前後方向の寸法が異なるように構成されていてもよい。これにより、中間支持部材42を前側中間固定部351に固定する場合と、中間支持部材42を後側中間固定部352に固定する場合とで、プリーツフィルタ2における開口30を覆う領域の表面積を異ならせることができ、通気抵抗と塵埃の捕集効率とを調整することができる。
なお、本変形例では、プリーツフィルタ2は、1つの中間支持部材42が設けられ、2つの領域を有しているが、2つ以上の中間支持部材42が設けられ、3つ以上の領域を有していてもよい。
1 空気調和機
110 本体
114 ファン
200 フィルタユニット
2 プリーツフィルタ
21 屈曲部
211 第1屈曲部
212 第2屈曲部
221 第1凹部
222 第2凹部
231 第1閉塞部
232 第2閉塞部
3 保持枠
321 第1底縁部
322 第2底縁部
331 第1桟
332 第2桟
34 端固定部
342 固定溝
35 中間固定部
41 端支持部材
42 中間支持部材
110 本体
114 ファン
200 フィルタユニット
2 プリーツフィルタ
21 屈曲部
211 第1屈曲部
212 第2屈曲部
221 第1凹部
222 第2凹部
231 第1閉塞部
232 第2閉塞部
3 保持枠
321 第1底縁部
322 第2底縁部
331 第1桟
332 第2桟
34 端固定部
342 固定溝
35 中間固定部
41 端支持部材
42 中間支持部材
Claims (12)
- ファンを収納する本体と、
前記本体における前記ファンの吸気経路に着脱可能に配置されるフィルタユニットと、を備え、
前記フィルタユニットは、
第1方向に沿って形成され、かつ前記第1方向と交差する第2方向に並ぶ複数の屈曲部を有し、前記ファンによって生成された気流が通過するプリーツフィルタと、
前記プリーツフィルタにおける前記第2方向の両端部に設けられた端支持部材と、
前記プリーツフィルタを囲むように保持する保持枠と、を備え、
前記保持枠は、前記第2方向の両端部に設けられ、前記端支持部材を着脱可能に固定する端固定部を有する、
空気調和機。 - 前記端支持部材は、前記第1方向を長手方向とする長尺形状に形成され、前記プリーツフィルタの前記第1方向の一端から他端にわたって設けられている、
請求項1に記載の空気調和機。 - 前記端固定部は、磁気結合により前記端支持部材を固定する、
請求項1又は2に記載の空気調和機。 - 前記保持枠は、前記第2方向の両端部において前記第1方向の一端から他端にわたって設けられ、前記気流の下流側において前記端支持部材と対向する第1底縁部を有する、
請求項3に記載の空気調和機。 - 前記端固定部は、前記端支持部材が挿入されることにより前記端支持部材を固定する固定溝である、
請求項1又は2に記載の空気調和機。 - 前記フィルタユニットは、前記プリーツフィルタにおける前記第2方向の中間部に設けられた中間支持部材を更に備え、
前記保持枠は、前記第2方向の中心よりも前記第2方向の一方側及び他方側に設けられ、前記中間支持部材を着脱可能に固定する一対の中間固定部を有し、
前記中間支持部材は、前記一対の中間固定部のいずれか一方に択一的に固定される、
請求項1又は2に記載の空気調和機。 - 前記保持枠は、前記保持枠の開口を前記第1方向に分断するように前記第2方向の一端から他端にわたって設けられ、前記プリーツフィルタに対して前記気流の下流側に位置する第1桟を有する、
請求項1又は2に記載の空気調和機。 - 前記保持枠は、前記保持枠の開口を前記第2方向に分断するように前記第1方向の一端から他端にわたって設けられ、前記プリーツフィルタに対して前記気流の下流側に位置する第2桟を更に有し、
前記第1桟は、前記プリーツフィルタとの間の距離が、前記第2桟と前記プリーツフィルタとの間の距離以下となるように形成されている、
請求項7に記載の空気調和機。 - 前記保持枠は、前記第1方向の両端部において前記第2方向の一端から他端にわたって設けられ、前記プリーツフィルタに対して前記気流の下流側に位置する第2底縁部を有する、
請求項1又は2に記載の空気調和機。 - 前記プリーツフィルタの前記複数の屈曲部は、前記第2方向に交互に並ぶ第1屈曲部と第2屈曲部とを含み、
前記第1屈曲部は、前記プリーツフィルタの一面側を凸とするように屈曲し、
前記第2屈曲部は、前記プリーツフィルタの他面側を凸とするように屈曲し、
前記プリーツフィルタは、前記一面側に前記第2屈曲部を底とする第1凹部が形成されており、
前記フィルタユニットは、前記第1方向における前記第1凹部の両端を塞ぐ第1閉塞部を更に備える、
請求項1又は2に記載の空気調和機。 - 前記プリーツフィルタは、前記他面側に前記第1屈曲部を底とする第2凹部が形成されており、
前記フィルタユニットは、前記第1方向における前記第2凹部の両端を塞ぐ第2閉塞部を更に備える、
請求項10に記載の空気調和機。 - 前記プリーツフィルタは、合成樹脂で構成されており、メッシュ状に形成されている、
請求項1又は2に記載の空気調和機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022167556A JP2024060275A (ja) | 2022-10-19 | 2022-10-19 | 空気調和機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022167556A JP2024060275A (ja) | 2022-10-19 | 2022-10-19 | 空気調和機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2024060275A true JP2024060275A (ja) | 2024-05-02 |
Family
ID=90828589
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022167556A Pending JP2024060275A (ja) | 2022-10-19 | 2022-10-19 | 空気調和機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2024060275A (ja) |
-
2022
- 2022-10-19 JP JP2022167556A patent/JP2024060275A/ja active Pending
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