JPH09315062A - Icカード - Google Patents

Icカード

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JPH09315062A
JPH09315062A JP8252963A JP25296396A JPH09315062A JP H09315062 A JPH09315062 A JP H09315062A JP 8252963 A JP8252963 A JP 8252963A JP 25296396 A JP25296396 A JP 25296396A JP H09315062 A JPH09315062 A JP H09315062A
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JP
Japan
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card
panel
frame body
frame
width direction
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Pending
Application number
JP8252963A
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English (en)
Inventor
Shigeo Onoda
重雄 小野田
Katsunori Ochi
克則 越智
Atsushi Obuchi
淳 大渕
Makoto Omori
誠 大森
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Priority to TW085115560A priority patent/TW328927B/zh
Priority to US08/772,520 priority patent/US5912806A/en
Priority to KR1019970008037A priority patent/KR100240367B1/ko
Publication of JPH09315062A publication Critical patent/JPH09315062A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K5/00Casings, cabinets or drawers for electric apparatus
    • H05K5/02Details
    • H05K5/0256Details of interchangeable modules or receptacles therefor, e.g. cartridge mechanisms
    • H05K5/026Details of interchangeable modules or receptacles therefor, e.g. cartridge mechanisms having standardized interfaces
    • H05K5/0265Details of interchangeable modules or receptacles therefor, e.g. cartridge mechanisms having standardized interfaces of PCMCIA type
    • H05K5/0269Card housings therefor, e.g. covers, frames, PCB
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B42BOOKBINDING; ALBUMS; FILES; SPECIAL PRINTED MATTER
    • B42DBOOKS; BOOK COVERS; LOOSE LEAVES; PRINTED MATTER CHARACTERISED BY IDENTIFICATION OR SECURITY FEATURES; PRINTED MATTER OF SPECIAL FORMAT OR STYLE NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; DEVICES FOR USE THEREWITH AND NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; MOVABLE-STRIP WRITING OR READING APPARATUS
    • B42D25/00Information-bearing cards or sheet-like structures characterised by identification or security features; Manufacture thereof
    • B42D25/40Manufacture
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K19/00Record carriers for use with machines and with at least a part designed to carry digital markings
    • G06K19/06Record carriers for use with machines and with at least a part designed to carry digital markings characterised by the kind of the digital marking, e.g. shape, nature, code
    • G06K19/067Record carriers with conductive marks, printed circuits or semiconductor circuit elements, e.g. credit or identity cards also with resonating or responding marks without active components
    • G06K19/07Record carriers with conductive marks, printed circuits or semiconductor circuit elements, e.g. credit or identity cards also with resonating or responding marks without active components with integrated circuit chips
    • G06K19/077Constructional details, e.g. mounting of circuits in the carrier
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S439/00Electrical connectors
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  • Engineering & Computer Science (AREA)
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  • Theoretical Computer Science (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 上面と下面とが夫々パネルで覆われているI
Cカードの構造及び製造手法の簡素化を図る。 【解決手段】 ICカード1においては、その上面と左
右の側面とが第1パネル6cによって覆われ、その下面
が第2パネル6dによって覆われている。ここで、第1
パネル6cは、左右の両端部領域の各々を、枠体5の側
枠部5bの外面に対応して2回折れ曲がらせた上でその
フック部16(先端部)を側枠部5bの下面に係合させ
ることにより、接着シートを用いずに、枠体5に直接的
に取り付けられ、該ICカード1の構造及びその製造手
法が簡素化されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はICカードに関する
ものであって、とくにICカードの構造の簡素化及びそ
の製造手法の簡略化等を図るための技術に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】IC(集積回路)を含んでいる電子部品
等が、カード状(薄板状)のケーシング内に内蔵されて
なるICカードは従来より知られているが、かかる従来
のICカードの一例を図34〜図36に示す。ここで、
図34は該ICカードの全体斜視図である。また、図3
5は図34のF−F線断面を示す断面図であり、図36
は該ICカードの内部構成を示す分解斜視図である。
【0003】図34〜図36において、1はICカード
であり、2はICを含んでいる電子部品であり、3はこ
の電子部品2を搭載している基板である。また、4は前
記基板3に接続される一方システム機器(図示せず)と
の信号の授受を行うコネクタであり、5は前記コネクタ
4と電子部品2を搭載している基板3とを格納・保持す
る樹脂製の枠体(フレーム)であり、6a及び6bは夫
々枠体5に接着・固定され前記コネクタ4及び電子部品
2を搭載している基板3を表裏両面より覆う金属製の第
1パネル(フロントパネル)及び第2パネル(バックパ
ネル)である。7a及び7bは夫々前記枠体5と各パネ
ル6a、6bとを接着・固定する接着シートである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来のICカードは比較的価格が高いといった問題あ
る。このため、ICカードの普及を図るべくその低価格
化が望まれているが、これを実現するには該ICカード
の構造の簡素化が必要である。また、該ICカードの製
造手法の簡略化も必要である。とくに、かかる構造を備
えた従来のICカード1の製造に際しては、接着シート
7a、7bを夫々各パネル6a、6bに位置ずれしない
ように精度よく仮付けした上で、各パネル6a、6bを
約150℃の温度で約50Kgの押圧力を印加して枠体
5に接着する必要があるので、該ICカード1の組み立
てにおいては特別の組み立て装置を必要としている。
【0005】本発明は、このような問題を解決するため
になされたものであって、その構造が簡素であり、さら
にはその製造手法が簡略なICカードを得ることを解決
すべき課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係るICカー
ドは、その第1の態様においては、ICを含んでいる電
子部品と、カード厚み方向において夫々互いに背反する
方向を向いている第1及び第2の枠体端面を有する一方
上記電子部品を支持する枠体と、上記第1の枠体端面と
係合する第1パネルと、上記第2の枠体端面と係合する
第2パネルとが設けられている平板状略直方体のICカ
ードであって、上記第1パネルが、少なくともカード長
手方向におけるその一部領域でカード幅方向におけるそ
の両端部領域の各々を枠体外面に対応して(沿って)少
なくとも2回折れ曲がらせた上でその先端部を上記第2
の枠体端面に係合させることにより、上記枠体に直接的
に取り付けられていることを特徴とするものである。
【0007】ここにおいて、カード厚み方向とは、該I
Cカードの厚み方向すなわち該ICカードの略長方形広
がり面と垂直な方向を意味する。また、カード長手方向
とは上記略長方形広がり面の長辺の伸びる方向を意味
し、カード幅方向とは上記略長方形広がり面の短辺の伸
びる方向を意味する。なお、枠体端面は枠体の上面及び
裏面の総称である。
【0008】このICカードでは、第1パネルが、枠体
外面に沿って折れ曲がりつつ枠体側面を覆った上で第2
の枠体端面に係合し、接着材料(例えば、接着シート)
を用いずに枠体に取り付けられている。したがって、I
Cカードの構造が簡素化されるとともにその製造手法が
簡略化される。また、ICカードの両側面(カード長手
方向に細長い側面)が第1パネルによって覆われるの
で、該ICカードの電磁波に対する性能(例えば、電磁
波遮断性)が高められる。さらに、ICカードに帯電し
た電荷をその側面よりアースする形式のコネクタを用い
る場合は、そのための格別の接点を該ICカードに設け
なくてもアースをとることができる。かつ、第1パネル
と第2パネルとは、第2の枠体端面上で接触することに
なるので、両パネルが互いに電気的に導通状態となる。
したがって、格別のパネル導通機構を設けることなく、
ESD対策(静電気対策)を実施することができる。
【0009】この発明に係るICカードは、その第2の
態様においては、上記第1パネルの広がり部が、該第1
パネルが上記枠体から取り外されている状態においては
カード長手方向と垂直な平面で切断したときの断面が内
向きに膨出湾曲する曲線的形状を呈するような形状に形
成されていることを特徴とするものである。
【0010】この場合、第1パネルを枠体に取り付けた
状態においては、本来的には曲面状の広がり部が弾性的
変形により平面状となり、このとき第1パネル内には広
がり部を元の曲面状に戻そうとするばね力ないしは復元
力(応力)が生じる。このばね力ないしは復元力は、第
1パネルを枠体に向かって押し付ける方向に働くので、
このばね力ないしは復元力によって第1パネルが枠体に
強く押し付けられる。したがって、第1パネルは枠体に
密着し、パネル浮きの発生が防止される。
【0011】この発明に係るICカードは、その第3の
態様においては、上記第1パネルが、該第1パネルが上
記枠体から取り外されている状態においてはカード長手
方向と垂直な平面で切断したときの断面形状においてそ
の広がり部と枠体側部への当接部とで形成される折れ曲
がり部の曲げ角度が鋭角をなすような形状に形成されて
いることを特徴とするものである。
【0012】この場合、第1パネルを枠体に取り付けた
状態において、本来的には鋭角状態である折れ曲がり部
が弾性的変形により直角状態となり、このとき折れ曲が
り部にはこれを元の鋭角状態に戻そうとするばね力ない
しは復元力が生じる。このばね力ないしは復元力は、第
1パネルを枠体に向かって押し付ける方向すなわちフッ
クさせる方向に働くので、このばね力ないしは復元力に
より第1パネルは枠体に密着し、パネル浮きあるいはパ
ネル外れの発生が防止される。
【0013】この発明に係るICカードは、その第4の
態様においては、上記第2パネルが、上記第1パネルよ
りも板厚の薄い材料で形成されていることを特徴とする
ものである。この場合、第2パネルの材料費が低減され
るので、ICカードのコストダウンが図られる。
【0014】この発明に係るICカードは、その第5の
態様においては、上記第1パネルの広がり部のカード幅
方向における両端部領域の各々に、カード長手方向に伸
び、かつ枠体側に向かって突出して(例えば、略U字状
又は略V字状に)該枠体と係合するリブが形成されてい
ることを特徴とするものである。
【0015】この場合、リブによって第1パネルの剛性
が高められ、ひいてはICカードの剛性が高められる。
また、リブにより第1パネルと枠体との係合性が高めら
れる。リブは、第1パネルを枠体に取り付けた後で形成
するのが好ましい。なお、リブは、よく知られた普通の
手法、例えば広がり部の所定の部分を型金等で枠体側に
向かって打ち出しあるいは押し出すなどといった手法で
形成される。このようにすれば、第1パネルの広がり部
のカード幅方向の寸法が若干大きめに形成されていて
も、リブ形成時に該広がり部がカード幅方向に短くなる
ので、第1パネルと枠体側部との間の密着性が高められ
る。かかるリブ形成手法を用いる場合において、第1の
枠体端面に上記リブ用溝部が形成されていれば、リブの
形成・加工が確実かつ容易となり、またリブの深さ(高
さ)の調整が容易となる。
【0016】この発明に係るICカードは、その第6の
態様においては、上記リブと対応する位置において上記
第1の枠体端面に、上記リブと係合するリブ用溝部が設
けられていることを特徴とするものである。この場合、
リブの形成・加工が確実かつ容易となり、またリブの深
さ(高さ)の調整が容易となる。
【0017】この発明に係るICカードは、その第7の
態様においては、上記第1パネルの広がり部のカード幅
方向における両端部領域の各々に、枠体側に向かって突
出して該枠体と係合するダボが形成されていることを特
徴とするものである。
【0018】この場合、ダボによって第1パネルと枠体
との密着性が高められる。また、ダボによって第1パネ
ルと枠体との間にすべりが生じるのが防止され、ICカ
ード全体としての剛性が高められる。ダボは、第1パネ
ルを枠体に取り付けた後で形成するのが好ましい。な
お、ダボは、よく知られた普通の手法、例えば広がり部
の所定の部分を型金等で枠体側に向かって打ち出しある
いは押し出すなどといった手法で形成される。
【0019】この発明に係るICカードは、その第8の
態様においては、上記第1パネルの枠体側部に対応する
部分に、枠体側に向かって突出して該枠体と係合するダ
ボが形成されていることを特徴とするものである。
【0020】この場合、ダボによって第1パネルと枠体
との密着性が高められる。また、ダボによって第1パネ
ルと枠体との間にすべりが生じるのが防止され、ICカ
ード全体としての剛性が高められる。ダボは、第1パネ
ルを枠体に取り付けた後で形成するのが好ましい。な
お、ダボは、よく知られた普通の手法、例えば広がり部
の所定の部分を型金等で枠体側に向かって打ち出しある
いは押し出すなどといった手法で形成される。
【0021】この発明に係るICカードは、その第9の
態様においては、ICを含んでいる電子部品と、カード
厚み方向において夫々互いに背反する方向を向いている
第1及び第2の枠体端面を有する一方上記電子部品を支
持する枠体と、上記第1の枠体端面と係合する第1パネ
ルと、上記第2の枠体端面と係合する第2パネルとが設
けられている平板状略直方体のICカードであって、上
記第2パネルが、少なくともカード長手方向におけるそ
の一部領域でカード幅方向におけるその両端部領域の各
々を枠体外面に対応して折れ曲がらせた上でその先端部
を上記枠体に係合させることにより、上記枠体に直接的
に取り付けられ、上記第1パネルが、少なくともカード
長手方向におけるその一部領域でカード幅方向における
その両端部領域の各々を上記第2パネルより外側におい
て枠体外面に対応して少なくとも2回折れ曲がらせた上
でその先端部を上記第2の枠体端面に係合させることに
より、上記枠体に直接的に取り付けられていることを特
徴とするものである。
【0022】このICカードでは、両パネルが、枠体外
面に沿って折れ曲がりつつ枠体に係合しているので、接
着材料を用いずに、両パネルを枠体に取り付けることが
できる。したがって、ICカードの構造が簡素化される
とともにその製造手法が簡略化される。また、第2パネ
ル両端部の枠体への取り付け部が第1パネルによって覆
われるので、ICカードの見栄えないしは外観がよくな
る。なお、第1の態様におけるICカードの場合と同様
に、電磁波に対する性能が高められ、格別な接点を設け
なくてもアースをとることができ、かつ格別のパネル導
通機構を設けることなくESD対策を実施することがで
きる。
【0023】この発明に係るICカードは、その第10
の態様においては、ICを含んでいる電子部品と、カー
ド厚み方向において夫々互いに背反する方向を向いてい
る第1及び第2の枠体端面を有する一方上記電子部品を
支持する枠体と、上記第1の枠体端面と係合する第1パ
ネルと、上記第2の枠体端面と係合する第2パネルとが
設けられている平板状略直方体のICカードであって、
カード幅方向における両端に位置する両枠体側部の各々
が、カード幅方向に凸状となる凸部と、カード幅方向に
凹状となる凹部とを備えていて、上記第2パネルが、上
記凹部と対応する位置において該第2パネルのカード幅
方向における両端部領域に形成された突起部を上記凹部
に対応して(沿って)折れ曲がらせた上でその先端部を
上記枠体に係合させることにより、上記枠体に直接的に
取り付けられ、上記第1パネルが、少なくともカード長
手方向におけるその一部領域でカード幅方向におけるそ
の両端部領域の各々を上記突起部より外側において上記
凸部に対応して(沿って)少なくとも2回折れ曲がらせ
た上でその先端部を上記第2の枠体端面に係合させるこ
とにより、上記枠体に直接的に取り付けられていること
を特徴とするものである。
【0024】この場合、第9の態様におけるICカード
の場合と同様に、その構造が簡素化されるとともにその
製造手法が簡略化され、その見栄えないしは外観がよく
なり、電磁波に対する性能が高められ、格別な接点を設
けなくてもアースをとることができ、かつ格別のパネル
導通機構を設けることなくESD対策を実施することが
できる。
【0025】この発明に係るICカードは、その第11
の態様においては、上記第2パネルが、上記突起部の先
端部を上記第1の枠体端面と上記第1パネルとの間の間
隙に係合させることにより、上記枠体に取り付けられて
いることを特徴とするものである。この場合、第2パネ
ルの端部の固定が容易となる。
【0026】この発明に係るICカードは、その第12
の態様においては、ICを含んでいる電子部品と、カー
ド厚み方向において夫々互いに背反する方向を向いてい
る第1及び第2の枠体端面を有する一方上記電子部品を
支持する枠体と、上記第1の枠体端面と係合する第1パ
ネルと、上記第2の枠体端面と係合する第2パネルとが
設けられている平板状略直方体のICカードであって、
上記第1パネルが、カード長手方向におけるその一部領
域である広幅部で、カード幅方向におけるその両端部領
域の各々を枠体外面に対応して(沿って)少なくとも2
回折れ曲がらせた上でその先端部を上記第2の枠体端面
に係合させることにより、上記枠体に直接的に取り付け
られ、上記広幅部の広がり部のカード幅方向における両
端部領域の各々に、カード長手方向に伸びかつ枠体側に
略U字状又は略V字状に突出して該枠体と係合するリブ
が形成され、カード長手方向において上記広幅部に隣接
して該広幅部よりもカード幅方向の長さが短い狭幅部が
設けられ、該狭幅部のカード幅方向における両端部の各
々に、上記リブの略U字状又は略V字状にへこんだ部分
のカード幅方向内側の傾斜部分がカード長手方向に延設
されてなる補強リブが設けられていることを特徴とする
ものである。
【0027】このICカードにおいては、リブが設けら
れていない狭幅部の剛性が補強リブによって高められて
該狭幅部が枠体から浮き上がるのが防止され、ひいては
第1パネルの剛性が高められる。かつ、第1の態様にお
けるICカードの場合と同様に、電磁波に対する性能が
高められ、格別な接点を設けなくてもアースをとること
ができ、かつ格別のパネル導通機構を設けることなくE
SD対策を実施することができる。
【0028】この発明に係るICカードは、その第13
の態様においては、ICを含んでいる電子部品と、カー
ド厚み方向において夫々互いに背反する方向を向いてい
る第1及び第2の枠体端面を有する一方上記電子部品を
支持する枠体と、上記第1の枠体端面と係合する第1パ
ネルと、上記第2の枠体端面と係合する第2パネルとが
設けられている平板状略直方体のICカードであって、
上記第2パネルが、少なくともカード長手方向における
その一部領域でカード幅方向におけるその両端部領域の
各々を枠体外面に対応して折れ曲がらせることにより、
上記枠体に直接的に取り付けられ、上記第2の枠体端面
近傍において上記枠体のカード幅方向における両端部領
域の各々に、カード幅方向において上記第2パネルの端
部よりも内側まで欠切されている切欠部が設けられ、上
記第1パネルが、少なくともカード長手方向におけるそ
の一部領域でカード幅方向におけるその両端部領域の各
々を上記第2パネルを覆うようにして枠体外面に対応し
て少なくとも2回折れ曲がらせた上でその先端部を上記
第2パネルの外面に当接させることにより、上記枠体に
直接的に取り付けられていることを特徴とするものであ
る。
【0029】このICカードにおいては、これを組み立
てる場合、第2パネルが枠体に取り付けられた後で第1
パネルが枠体に取り付けられることになる。ここにおい
て、第1パネルを枠体に取り付ける際に、すでに枠体に
取り付けられてある第2パネルを外向きに湾曲するよう
弾性変形させることにより、あるいは第2パネルにカー
ド幅方向の圧縮力を加えることにより、第2パネルのカ
ード幅方向における両端部を一時的に内側に変位(移
動)させれば、すなわち第2パネルのカード幅方向の長
さを一時的に短くすれば、第1パネルをカード幅方向に
さほど大きく広げずに枠体に取り付けることができる。
このため、第1パネルを枠体に取り付ける際に該第1パ
ネルが永久変形領域すなわち塑性変形領域に至りにくく
することができる。その結果、第1パネルの第2パネル
への係合長(フック長)を大きくすることができ、第1
パネルの枠体への取り付けを確実化することができる。
かつ、第9の態様におけるICカードの場合と同様に、
その構造が簡素化されるとともにその製造手法が簡略化
され、その見栄えないしは外観がよくなり、電磁波に対
する性能が高められ、格別な接点を設けなくてもアース
をとることができ、かつ格別のパネル導通機構を設ける
ことなくESD対策を実施することができる。
【0030】この発明に係るICカードは、その第14
の態様においては、カード幅方向にみて、上記第2パネ
ルの各端部と上記切欠部外面との間に空隙が存在するこ
とを特徴とするものである。この場合、第2パネルの弾
性的変形ないしは変位が容易となる。
【0031】この発明に係るICカードは、その第15
の態様においては、ICを含んでいる電子部品と、カー
ド厚み方向において夫々互いに背反する方向を向いてい
る第1及び第2の枠体端面を有する一方上記電子部品を
支持する枠体と、上記第1の枠体端面と係合する第1パ
ネルと、上記第2の枠体端面と係合する第2パネルとが
設けられている平板状略直方体のICカードであって、
上記第2パネルが、少なくともカード長手方向における
その一部領域でカード幅方向におけるその両端部領域の
各々を枠体外面に対応して折れ曲がらせた上でその先端
部を上記枠体に係合させることにより、上記枠体に直接
的に取り付けられ、かつ上記第2パネルの広がり部が、
該第2パネルが上記枠体から取り外されている状態にお
いてカード長手方向と垂直な平面で切断したときの断面
がカード幅方向にみて両端部付近の上記枠体にはかから
ない位置に夫々外向きに膨出する凸曲げ部を有するよう
な形状に形成され、上記第1パネルが、少なくともカー
ド長手方向におけるその一部領域でカード幅方向におけ
るその両端部領域の各々を上記第2パネルより外側にお
いて枠体外面に対応して折れ曲がらせた上でその先端部
を上記第2の枠体端面に係合させることにより、上記枠
体に直接的に取り付けられ、かつ上記第1パネルの広が
り部が、該第1パネルが上記枠体から取り外されている
状態においてカード長手方向と垂直な平面で切断したと
きの断面がカード幅方向にみて両端部付近の上記枠体に
はかからない位置に夫々外向きに膨出する凸曲げ部を有
するような形状に形成されていることを特徴とするもの
である。
【0032】このICカードでは、第1パネルを枠体に
取り付けた状態においては、本来的には曲面状の広がり
部が弾性的変形により平面状となり、このとき第1パネ
ル内には広がり部を元の曲面状に戻そうとするばね力が
生じる。このばね力は、第1パネルを枠体に向かって押
し付ける方向に働くので、このばね力によって第1パネ
ルが枠体に強く押し付けられる。したがって、第1パネ
ルは枠体に密着する。これと全く同様に、第2パネルも
枠体に密着する。
【0033】この発明に係るICカードは、その第16
の態様においては、上記第1パネルの広がり部が、該第
1パネルが上記枠体から取り外されている状態において
カード長手方向と垂直な平面で切断したときの断面がカ
ード幅方向にみて両凸曲げ部間で直線的形状を呈するよ
うな形状に形成され、上記第2パネルの広がり部が、該
第2パネルが上記枠体から取り外されている状態におい
てカード長手方向と垂直な平面で切断したときの断面が
カード幅方向にみて両凸曲げ部間で直線的形状を呈する
ような形状に形成されていることを特徴とするものであ
る。この場合、第1パネルあるいは第2パネルの平面部
の加工が容易となる。
【0034】この発明に係るICカードは、その第17
の態様においては、上記第1パネルの広がり部が、該第
1パネルが上記枠体から取り外されている状態において
カード長手方向と垂直な平面で切断したときの断面がカ
ード幅方向にみて両凸曲げ部間で内向きに膨出湾曲する
曲線的形状を呈するような形状に形成され、上記第2パ
ネルの広がり部が、該第2パネルが上記枠体から取り外
されている状態においてカード長手方向と垂直な平面で
切断したときの断面がカード幅方向にみて両凸曲げ部間
で内向きに膨出湾曲する曲線的形状を呈するような形状
に形成されていることを特徴とするものである。この場
合、第1パネル及び第2パネルが、カード幅方向にみて
その中央部で内側に向かって湾曲しているので、これら
のパネルの中央部でのカード本体への密着性が高められ
る。
【0035】この発明に係るICカードは、その第18
の態様においては、ICを含んでいる電子部品と、カー
ド厚み方向において夫々互いに背反する方向を向いてい
る第1及び第2の枠体端面を有する一方上記電子部品を
支持する枠体と、カード長手方向にみて上記枠体の一方
の端部近傍部分に嵌入され上記電子部品を外部機器に接
続させるコネクタと、上記第1の枠体端面と係合する第
1パネルと、上記第2の枠体端面と係合する第2パネル
とが設けられている平板状略直方体のICカードであっ
て、上記コネクタと対応する位置において上記第2パネ
ルに、弾性を有するフック部が設けられ、上記フック部
と対応する位置において上記枠体に、該フック部を通す
ことができるスリットが設けられ、上記フック部が、上
記スリットを通り抜けた上で上記コネクタの耳部にフッ
クされていることを特徴とするものである。
【0036】このICカードにおいては、第2パネルの
フック部がコネクタの耳部にフックされるので、第2パ
ネルとコネクタとの間の取付強度が高められ、これに伴
って枠体とコネクタとの間の取付強度が高められる。さ
らには、第2パネルのコーナー部の枠体への取付強度も
高められる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる複数の実施
の形態を具体的に説明するが、これらの実施の形態相互
間においては共通する部分が多いので、以下ではこれら
の実施の形態を示す各図面中において、共通な部材には
同一番号を付し、重複する説明は省略する。 実施の形態1.図1は、本発明にかかるICカードの全
体斜視図であり、図2は該ICカードの内部構成を示す
分解斜視図であり、図3は図1のA−A線断面を示す断
面図であり、図4は図1のB−B線断面を示す断面図で
ある。また、図5は該ICカードの構成要素の1つであ
る第1パネル(フロントパネル)の正面図である。
【0038】図1から明らかなとおり、このICカード
の外形は薄板状略直方体であり、その広がり面(上面又
は下面)は略長方形をなしている。以下では、該ICカ
ードにおける位置関係を明確にするために、図1中にお
けるX1−X2方向すなわち該ICカードの略長方形広が
り面の長辺方向を「カード長手方向」といい、X1側、
2側を夫々「前」、「後」ということにする。また、
図1中におけるY1−Y2方向すなわち上記略長方形広が
り面の短辺方向を「カード幅方向」といい、Y1側、Y2
側を夫々「左」、「右」ということにする。さらに、図
1中におけるZ1−Z2方向を「カード厚み方向」とい
い、Z1側、Z2側を夫々「上」、「下」ということにす
る。なお、この位置関係の表示方法は、基本的には、他
の実施の形態においても同様である。
【0039】図1〜図5において、1はICカードであ
り、2はIC(集積回路)を含んでいる電子部品(複
数)であり、3はこれらの電子部品2を搭載している基
板である。4は前記基板3に接続される一方システム機
器ないしは外部機器(図示せず)との信号の授受を行う
コネクタであり、5は前記コネクタ4と電子部品2を搭
載している基板3とを格納・保持する樹脂製の枠体(フ
レーム)である。このICカード1においては、各電子
部品2は基板3の片面(下面)だけに実装されている。
【0040】樹脂製の枠体5は、その下端部に位置する
平板状の底板部5aと、その左右(カード幅方向)の両
端部に位置し夫々カード長手方向に伸びる2つの側枠部
5bと、その後端部に位置しカード幅方向に伸びる後枠
部5cとからなり、これらの各部5a、5b、5cは一
体的に形成されている。この枠体5は、例えばポリブチ
レンテレフタレート(PBT)樹脂、ポリカーボネイト
(PC)樹脂等を用いて成形加工で製作される。
【0041】6cは、枠体5の上面(第1の枠体端面)
と係合し、ICカード1の略長方形の上側広がり面をな
す金属製の第1パネル(フロントパネル)である。ま
た、6dは、枠体5の下面(第2の枠体端面)と係合
し、ICカード1の略長方形の下側広がり面をなす金属
製の第2パネル(バックパネル)である。このICカー
ド1においては、両パネル6c、6dは枠体5に対して
直接的に取り付けられ、従来のICカードで使用されて
いるような接着シート(図35又は図36参照)は用い
られていない。ここで、第1パネル6cは、好ましくス
テンレススチールで形成されている。また、第2パネル
6dは、好ましくステンレススチールで形成されている
が、アルミニウムで形成されてもよい。
【0042】コネクタ4は、電子部品2を搭載している
基板3にはんだ付けにより取り付けられている。なお、
コネクタ4と基板3とは、コネクタ4に設けられたコネ
クタ側接続部12(複数)と基板3に設けられた基板側
接続部13(複数)とを結合することにより電気的に接
続されている。そして、コネクタ4と基板3とが結合さ
れてなる組立体(一般に、モジュールと呼ばれる)は圧
入あるいはかしめ等により枠体5に取り付けられる。
【0043】第1パネル6cは、その前端部付近の若干
の領域を除いてその左右の両端部領域の各々を、側枠部
5bの外面形状に対応して2回折れ曲がらせた上でその
先端部を側枠部5bの下端面に係合させることにより、
接着シートを用いずに枠体5に直接的に取り付けられて
いる。すなわち、第1パネル6cは、枠体5に取り付け
られる前にすでに側枠部5bの外面形状に対応するよう
に2回折り曲げられ、該第1パネル6cには、広がり部
14と側部15とフック部16とが形成されている。そ
して、第1パネル6cを枠体5に取り付ける際には、両
側部15を手で又は治具等を用いて左右に広げながら該
第1パネル6cを側枠部5bにはめ込み、フック部16
(先端部)を側枠部5bの下面に係合させる。これによ
り、第1パネル6cは枠体5に確実に固定される。な
お、側枠部5bの上面は、後枠部5cの上面よりも第1
パネル6cの厚さ分だけ高さが低くなるように段差をつ
けて形成されている。したがって、第1パネル6cを枠
体5に取り付けた後においては、ICカード1の上側広
がり面はフラットな状態となる。すなわち、第1パネル
6cの上側表面と後枠部5cの上面との間に段差が生じ
ない。他方、第2パネル6dは、枠体5の底板部5aの
下面に接着材を用いて貼り付けられている。なお、第2
パネル6dには枠体5に貼り付けられる前に接着材が付
けられており、該第2パネル6dは容易に枠体5に貼り
付けられることができる。
【0044】かくして、本発明にかかるICカード1に
おいては、従来のICカードに比べて接着シートを用い
ない分だけ部品点数が少なくなり、該ICカード1の構
造が簡素化される。また、従来のICカードの場合のよ
うな接着シートのパネルへの仮付けを行う必要がなく、
かつ特別な装置を用いてパネル6c、6dを枠体5に圧
着させる必要もないので、該ICカード1の製造手法が
簡略化される。
【0045】また、ICカード1の左右の両側面が第1
パネル6cによって覆われるので、該ICカード1の電
磁波に対する性能、例えば電磁波遮断性が高められる。
さらに、ICカード1に帯電した電荷をその左右の側面
よりアースする形式のコネクタ4を用いる場合は、その
ための格別の接点を該ICカード1に設けなくてもアー
スをとることができる。かつ、第1パネル6cと第2パ
ネル6dとは、枠体5の下面で接触しているので、両パ
ネル6c、6dが互いに電気的に導通状態となる。した
がって、格別のパネル導通機構を設けることなく、ES
D対策(静電気対策)を実施することができる。
【0046】実施の形態2.図2に示されているよう
に、上記ICカード1においては、第1パネル6cの広
がり部14が、該第1パネル6cが枠体5から取り外さ
れている状態においてカード長手方向と垂直な平面で切
断したときの断面が下向きに膨出湾曲する曲線的形状を
呈するような形状に形成されているのが好ましい。この
ようにすれば、第1パネル6cを枠体5に取り付けた状
態においては、本来的には曲面状の広がり部14が弾性
的変形により図1に示されているように平面状となり、
このとき第1パネル6c内には広がり部14を元の曲面
状に戻そうとするばね力ないしは復元力が生じる。この
ばね力ないしは復元力は、第1パネル6cを枠体5に向
かって押し付ける方向に働くので、このばね力ないしは
復元力によって第1パネル6cが枠体5に強く押し付け
られる。したがって、第1パネル6cは枠体5に密着
し、パネル浮きの発生が防止される。
【0047】実施の形態3.図5に示されているよう
に、上記ICカード1においては、第1パネル6cが、
該第1パネル6が枠体5から取り外されている状態にお
いてカード長手方向と垂直な平面で切断したときの断面
形状でみて、広がり部14と側部15とで形成される折
れ曲がり部の曲げ角度θが鋭角をなすような形状に形成
されているのが好ましい。このようにすれば、第1パネ
ル6cを枠体5に取り付けた状態において、本来的には
鋭角状態である上記折れ曲がり部が弾性的変形により直
角状態となり(側枠部5bの角部が直角だから)、この
とき上記折れ曲がり部にはこれを元の鋭角状態に戻そう
とするばね力ないしは復元力が生じる。このばね力ない
しは復元力は、第1パネル6cを枠体5に向かって押し
付ける方向すなわちフックさせる方向に働くので、この
ばね力ないしは復元力により第1パネル6cは枠体5に
密着し、パネル浮きあるいはパネル外れの発生が防止さ
れる。
【0048】実施の形態4.図3及び図4に示されてい
るように、上記ICカード1においては、第2パネル6
dは第1パネル6cよりも板厚の薄い材料で形成されて
いるのが好ましい。すなわち、第1パネル6cは、枠体
5に対して確実にフックできるようなかなり強いばね力
ないしは復原力を生じさせるために、0.2mm程度の
板厚が必要とされる。しかしながら、第2パネル6dは
枠体5(底板部5a)の下面に貼り付けられるだけであ
るので、さほど厚みを必要としない。このため、第2パ
ネル6dの厚さは0.05mm程度とするのが好まし
い。このようにすれば、第2パネル6dの材料費が低減
され、該ICカード1のコストダウンが図られる。
【0049】実施の形態5.図6は、本発明の実施の形
態5にかかるICカードの外観を示す斜視図であり、図
8は図6のC−C線断面を示す断面図である。図6及び
図8に示すように、このICカード1においては、第1
パネル6cの広がり部14の左右の両端部領域の各々
に、カード長手方向に伸び、かつ下方(枠体側)に向か
って略U字状又は略V字状に突出して、枠体5の側枠部
5bの上面と係合するリブ8が形成されている。このI
Cカード1においては、リブ8によって第1パネル6c
の剛性が高められ、ひいては該ICカード1の剛性が高
められる。また、リブ8によって第1パネル6cと枠体
5との係合性が高められる。
【0050】ここで、リブ8は、第1パネル6cを枠体
5に取り付けた後で形成・加工するのが好ましい。な
お、リブ8は、よく知られた普通の手法、例えば広がり
部14の所定の部分を型金等で下向きに(枠体側に向か
って)打ち出しあるいは押し出すなどといった手法で形
成される。このようにすれば、第1パネル6cの広がり
部14の左右の寸法が若干大きめに形成されていても、
リブ形成時に該広がり部14が左右に若干短くなるの
で、第1パネル6cと側枠部5bとの間の密着性が高め
られる。
【0051】実施の形態6.図7及び図8に示すよう
に、第1パネル6cの広がり部14にリブ8が設けられ
る場合は、該リブ8と対応する位置において側枠部5b
の上面に、該リブ8と係合するリブ用溝部9が設けられ
るのが好ましい。このリブ用溝部9は、リブ8を形成す
る際の該リブ8の逃げ場であり、枠体5の成形時に形成
されることができる。このようにすれば、第1パネル6
cを枠体5に取り付けた後でリブ8を形成・加工する
際、該リブ8の形成・加工が確実かつ容易となり、また
リブ8の深さ(高さ)の調整が容易となる。
【0052】実施の形態7.図9に示すように、実施の
形態7にかかるICカード1においては、第1パネル6
cの広がり部の左右の両端部付近の各々に、下向きに
(枠体側に向かって)突出して該枠体5の側枠部5bと
係合する複数のダボ10(くぼみ部)が形成されてい
る。この場合、ダボ10によって第1パネル6cと枠体
5との密着性が高められる。また、ダボ10によって第
1パネル6cと枠体5との間にすべりが生じるのが防止
され、該ICカード1の全体としての剛性が高められ
る。ここで、ダボ10は、第1パネル6cを枠体5に取
り付けた後で形成される。なお、ダボ10は、よく知ら
れた普通の手法、例えば広がり部14の所定の部分を型
金等で下向き(枠体側に向かって)打ち出しあるいは押
し出すなどといった手法で形成される。
【0053】図10に示すように、第1パネル6cの両
側部15の各々に、左向き又は右向きに(枠体側に向か
って)突出して該枠体5の側枠部5bと係合する複数の
ダボ10aが形成されてもよい。この場合も、ダボ10
aによって第1パネル6cと枠体5との密着性が高めら
れ、かつ第1パネル6cと枠体5との間にすべりが生じ
るのが防止されてICカード1の全体としての剛性が高
められる。なお、このダボ10aは、第1パネル6cを
枠体5に取り付けた後で形成される。
【0054】実施の形態8.図11は本発明の実施の形
態8にかかるICカードの全体斜視図である。また、図
12は図11のJ−J線断面を示す断面図であり、図1
3は図11のK−K線断面を示す断面図であり、図14
は該ICカードの内部構成を示す分解斜視図である。図
11〜図14に示すように、このICカード1において
は、基本的には、第2パネル6hが、その前端部付近の
若干の部分を除いて左右の両端部30の各々を、側枠部
5bの外面に対応して折れ曲がらせることにより、枠体
5に直接的に取り付けられている。ここで、側枠部5b
の下半部の左右の両端部付近の各々には、第2パネル6
hの左右の端部30よりも左右方向内側まで欠切されて
いる切欠部32が設けられている。したがって、第2パ
ネル6hが枠体5に取り付けられた状態において、両端
部30は切欠部32の壁部に当接するまでは内向きに変
位(移動)することができる。他方、第1パネル6c
は、その前端部付近の若干の部分を除いて左右の両端部
領域の各々を、第2パネル6hの側部及び広がり部17
の一部を覆うようにして、枠体外面ないしは第2パネル
外面に対応して2回折れ曲がらせた上でそのフック部1
6を第2パネル6hの広がり部17の下面に当接させる
ことにより、枠体5に直接的に取り付けられている。な
お、この枠体5においては、基板3の上下両面に電子部
品2が搭載されるようになっている関係で、実施の形態
1〜7の場合のような底板部5aは設けられていない。
その代わり、枠体5には、その強度ないしは剛性を高め
るために前枠部5fが設けられている。
【0055】このICカード1はコネクタ4を介してシ
ステム機器(外部機器)側に接続され、これによってシ
ステム機器のメモリー容量が拡大され、あるいは機能が
拡張される。なお、このICカード1の組み立てにおい
ては、まず基板3とコネクタ4とがはんだ付け等により
電気的・機械的に接続され、これらが枠体5に格納ない
しは保持される。そして、第2パネル6hが枠体5に仮
付けされた後、第1パネル6cがICカード1の上面を
覆い、さらに該第1パネル6cの両側面が枠体5の両側
部を覆い、この後第1パネル6cが枠体5に機械的に固
定される。
【0056】このICカード1では、両パネル6c、6
hが両方とも側枠部5bの外面に沿って折れ曲がりつつ
枠体5に係合しているので、接着材料(例えば、接着シ
ート)を用いずに、両パネル6c、6hを枠体5に取り
付けることができる。したがって、ICカード1の構造
が簡素化されるとともにその製造手法が簡略化される。
また、第2パネル6hの左右の両端部30が第1パネル
6cによって覆われるので、該ICカード1の見栄えな
いしは外観がよくなる。なお、実施の形態1にかかるI
Cカード1の場合と同様に、電磁波に対する性能が高め
られ、格別な接点を設けなくてもアースをとることがで
き、かつ格別のパネル導通機構を設けることなくESD
対策を実施することができるのはもちろんである。
【0057】なお、このICカード1においては、両パ
ネル6c、6hをICカード本体側ないしは枠体5に確
実に密着させる必要があり、とくにカード幅方向の中央
部での密着性を高める必要がある。そして、このICカ
ード1においては、上記構成によりこのような密着性は
良好となっているが、なお改良の余地があるものと思わ
れる。また、このICカード1においては、コネクタ4
は、その耳部41を枠体5の前端部付近に設けられたコ
ネクタ嵌合凹部51に圧入することにより、あるいは枠
体5に設けられたフックをコネクタ4の耳部に固定する
ことにより、枠体5に固定されるが、コネクタ4と枠体
5との間の取付強度には、なお改良の余地があるものと
思われる。
【0058】実施の形態9.図15は本発明の実施の形
態9にかかるICカードの構成を示す分解斜視図であ
り、図16は図15に示すICカードの組み立て後にお
けるD−D線断面(横断面)を示す断面図である。ま
た、図17は図15に示すICカードの組み立て後にお
けるE−E線断面(縦断面)を示す断面図である。図1
5〜図17に示すように、このICカード1において
は、基本的には、第2パネル6eが、その前端部付近の
若干の領域を除いてその左右の両端部領域の各々を、側
枠部5bの外面形状に対応して2回折れ曲がらせた上で
その先端部を側枠部5bの上面に係合させることによ
り、枠体5に直接的に取り付けられている。他方、第1
パネル6cは、その前端部付近の若干の領域を除いてそ
の左右の両端部領域の各々を、側枠部5bの外面形状に
対応して2回折れ曲がらせた上でその先端部を側枠部5
bの下面に係合させることにより、接着シートを用いず
に枠体5に直接的に取り付けられている。
【0059】より詳しくは、このICカード1において
は、カード幅方向にみて両側枠部5bの各々の外面に、
カード幅方向外向きに凸状となる凸部5dと、同方向に
凹状となる凹部5eとが形成されている。この枠体5に
おいては、基板3の上下両面に電子部品2が搭載される
ようになっている関係で、実施の形態1〜7の場合のよ
うな底板部5aは設けられていない。その代わり、枠体
5には、その強度ないしは剛性を高めるために前枠部5
fが設けられている。
【0060】そして、第2パネル6eの左右の両端部1
8の各々には、複数の突起部18aと複数のへこみ部1
8bとが、カード長手方向に交互に並んで形成されてい
る。ここで、突起部18aは、凹部5eの外面形状に対
応して2回折れ曲げられた上でその先端部を側枠部5b
の上面に係合させることにより、枠体5に直接的に取り
付けられている。また、へこみ部5dは、側枠部5bの
下面に形成された溝に嵌入されている。なお、第2パネ
ル6eの広がり部17は、第1パネル6cの広がり部1
4と同様に枠体5への密着性を高めるために湾曲形状と
されている(但し、湾曲方向は上下逆)。
【0061】他方、第1パネル6cは、第2パネル6e
の左右の側部を覆うようにして、凸部5dの外面形状に
対応して2回折れ曲がらせた上でフック部16(先端
部)を側枠部5bの下面に係合させることにより、枠体
5に直接的に取り付けられている。かくして、このIC
カード1において、両パネル6c、6eを枠体5に取り
付ける際には、まず第2パネル6eの左右の両側部を手
で又は治具等を用いて左右に広げながら該第2パネル6
eの突起部18aを凹部5eにはめ込み、突起部18a
の先端部を側枠部5bの上面に係合させる。これによ
り、第2パネル6eの枠体5への取り付けが完了する。
次に、第1パネル6cの両側部15を手で又は治具等を
用いて左右に広げながら該第1パネル6cを凸部5dに
はめ込み、フック部16(先端部)を側枠部5bの下面
に係合させる。これにより、第1パネル6cの枠体5へ
の取り付けが完了する。
【0062】このICカード1では、両パネル6c、6
eが両方とも側枠部5bの外面に沿って折れ曲がりつつ
枠体5に係合しているので、接着材料(例えば、接着シ
ート)を用いずに、両パネル6c、6eを枠体5に取り
付けることができる。したがって、ICカード1の構造
が簡素化されるとともにその製造手法が簡略化される。
また、第2パネル6eの左右の両端部18が第1パネル
6cによって覆われ、あるいは側枠部5bの溝内に没入
されるので、該ICカード1の見栄えないしは外観がよ
くなる。なお、実施の形態1にかかるICカード1の場
合と同様に、電磁波に対する性能が高められ、格別な接
点を設けなくてもアースをとることができ、かつ格別の
パネル導通機構を設けることなくESD対策を実施する
ことができるのはもちろんである。
【0063】実施の形態10.図18は本発明の実施の
形態10にかかるICカードの構成を示す分解斜視図で
あり、図19は図18に示すICカードの構成要素の1
つである第1パネルの正面図である。また、図20は図
18に示すICカードの組み立て後における横断面図
(カード長手方向と直交する平面で切断した断面図)で
あり、図21は図18に示すICカードの組み立て後に
おける縦断面図(カード幅方向と直交する平面で切断し
た断面図)である。図18〜図21に示すように、この
ICカード1においては、第1パネル6fが、広がり部
14の広幅部(第1パネル6fの大半を占める)で、そ
の左右の両端部領域の各々を、側枠部5bの外面形状に
対応して2回折れ曲がらせた上でフック部16(先端
部)を側枠部5bの下面側に係合させることにより、接
着シートを用いずに枠体5に直接的に取り付けられてい
る。なお、第1パネル6fの枠体5への取り付け方法
は、基本的には実施の形態1の場合と同様である。
【0064】そして、広がり部14の広幅部の左右の両
端部領域の各々に、カード長手方向に伸びかつ下方(枠
体側)に略U字状又は略V字状に突出して側枠部5bと
係合するリブ20が形成されている。なお、このリブ2
0の機能は実施の形態5のリブ8の場合と同様である。
また、広がり部14の広幅部のすぐ前側にこれと隣接し
て該広幅部よりも左右の長さが短い狭幅部が設けられ、
該狭幅部の左右の両端部の各々に、上記リブ20の略U
字状又は略V字状にへこんだ谷状部分20a、20bの
うちの左右方向内側に位置する方の傾斜部分20aが前
方向に延設されてなる補強リブ21が設けられている。
【0065】このICカード1においては、リブ20が
設けられていない広がり部14の狭幅部の剛性が補強リ
ブ21によって高められて該狭幅部が枠体5から浮き上
がるのが防止され、ひいては第1パネル6fの剛性が高
められる。なお、実施の形態1の場合と同様に、電磁波
に対する性能が高められ、格別な接点を設けなくてもア
ースをとることができ、かつ格別のパネル導通機構を設
けることなくESD対策を実施することができるのはも
ちろんである。
【0066】実施の形態11.図18及び図20からも
わかるように、本発明の実施の形態11にかかるICカ
ード1においては、第2パネル6gが、その前端部付近
の若干の部分を除いて左右の両端部23の各々を、側枠
部5bの外面に対応して折れ曲がらせることにより、枠
体5に直接的に取り付けられている。ここで、側枠部5
bの下半部の左右の両端部付近の各々には、第2パネル
6gの左右の端部23よりも左右方向内側まで欠切され
ている切欠部24が設けられている。したがって、第2
パネル6gが枠体5に取り付けられた状態において、両
端部23は切欠部24の壁部に当接するまでは内向きに
変位(移動)することができる。なお、このように両端
部23が内向きに変位したときには第2パネル6gの広
がり部22が下方に膨出・湾曲するのはもちろんである
(図22及び図23参照)。そして、第1パネル6f
は、その前端部付近の若干の部分を除いて左右の両端部
領域の各々を、第2パネル6gの側部及び広がり部22
の一部を覆うようにして、枠体外面ないしは第2パネル
外面に対応して2回折れ曲がらせた上でそのフック部1
6を第2パネル6gの広がり部22の下面に当接させる
ことにより、枠体5に直接的に取り付けられている。
【0067】このICカード1においては、これを組み
立てる場合、第2パネル6gが枠体5に取り付けられた
後で第1パネル6fが枠体5に取り付けられることにな
る。ここにおいて、第1パネル6fを枠体5に取り付け
る際には、すでに枠体5に取り付けられてある第2パネ
ル6gを下向きに湾曲するよう弾性変形させることによ
り、あるいは第2パネル6gにカード幅方向の圧縮力を
加えることにより、第2パネル6gのカード幅方向にお
ける両端部23を一時的に左右方向内側に変位させるの
が好ましい。
【0068】図22及び図23に示すように、この場
合、第2パネル6gのカード幅方向の長さが一時的に短
くなるので、第1パネル6fをカード幅方向外向きにさ
ほど大きく広げずに枠体5に取り付けることができる。
このため、第1パネル6fを枠体5に取り付ける際に該
第1パネル6fが永久変形領域すなわち塑性変形領域に
至りにくくすることができる。その結果、第1パネル6
fの第2パネル6gの下端部への係合長ないしはフック
長L(図20参照)を大きくすることができ、第1パネ
ル6fの枠体5への取り付けを確実化することができ
る。なお、図22中及び図23中において、矢印f1
3は、第1パネル6fを取り付ける際に、第2パネル
6gに加えるべき力の方向を示している。この実施の形
態11においても、実施の形態2の場合と同様に、IC
カード1の構造が簡素化されるとともにその製造手法が
簡略化され、その見栄えないしは外観がよくなり、電磁
波に対する性能が高められ、格別な接点を設けなくても
アースをとることができ、かつ格別のパネル導通機構を
設けることなくESD対策を実施することができるのは
もちろんである。
【0069】実施の形態12.図24は、本発明の実施
の形態12にかかるICカードの全体斜視図であり、図
25は該ICカードの内部構成を示す分解斜視図であ
る。また、図26及び図27は、夫々、該ICカードの
構成要素の1つである第1パネル(フロントパネル)及
び第2パネル(バックパネル)のICカード本体への取
り付け前の状態(形状)を示す横断面図である。
【0070】図24〜図27に示すように、このICカ
ード1においては、基本的には実施の形態8の場合と同
様に、第2パネル6jが、その前端部付近の若干の部分
を除いて左右の両端部30の各々を、側枠部5bの外面
に対応して折れ曲がらせることにより、枠体5に直接的
に取り付けられている。他方、第1パネル6iは、その
前端部付近の若干の部分を除いて左右の両端部領域の各
々を、第2パネル6jの側部及び広がり部17の一部を
覆うようにして、枠体外面ないしは第2パネル外面に対
応して2回折れ曲がらせた上でそのフック部16を第2
パネル6jの広がり部17の下面に当接させることによ
り、枠体5に直接的に取り付けられている。
【0071】そして、第1パネル6iの広がり部14
は、該第1パネル6iが枠体5から取り外されている状
態においてカード長手方向と垂直な平面で切断したとき
の断面がカード幅方向にみて両端部付近の側枠部5bに
はかからない位置に夫々外向き(上向き)に膨出する凸
曲げ部37を有するような形状に形成されている。他
方、第2パネル6jの広がり部17は、該第2パネル6
jが枠体5から取り外されている状態においてカード長
手方向と垂直な平面で切断したときの断面がカード幅方
向にみて両端部付近の側枠部5bにはかからない位置に
夫々外向き(下向き)に膨出する凸曲げ部38を有する
ような形状に形成されている。つまり、両パネル6i、
6jには、夫々、カード幅方向にみてその左右端の折り
曲げ部よりも内側であって、側枠部5bを抱き込む部分
よりも内側となる位置において、左右2カ所に凸曲げ部
37、38が設けられている。なお、両パネル6i、6
jの広がり部14、17は、該両パネル6i、6jが枠
体5から取り外されている状態においては、カード幅方
向にみて両凸曲げ部37、38間で平面形状を呈するよ
うに、すなわち横断面でみれば直線状となるように形成
されている。
【0072】このICカード1では、第1パネル6iを
枠体5に取り付けた状態においては、本来的には曲面状
の広がり部14が弾性的変形により平面状となり、この
とき第1パネル6i内には広がり部14を元の曲面状に
戻そうとするばね力が生じる。このばね力は、第1パネ
ル6iを枠体5に向かって押し付ける方向に働くので、
このばね力によって第1パネル6iが枠体5に強く押し
付けられる。したがって、第1パネル6iは枠体5に確
実に密着する。これと全く同様に、第2パネル6jも枠
体5に確実に密着する。
【0073】つまり、このICカード1においては、第
1パネル6iのカード幅方向両端の折り曲げ部を側枠部
5bに対応するように直角状とした上で、これより内側
に凸曲げ部37を形成しているので、該第1パネル6i
を枠体5に取り付けたときには、第1パネル6iに惹起
されるばね力が、カード幅方向中央部において該第1パ
ネル6iをカード本体側に効果的に押しつける。なお、
折り曲げ部を鋭角状とした実施の形態8にかかるICカ
ード1では、第1パネル6c内に惹起されたばね力が第
1パネル6cの側枠部5bへの取り付け部で一部吸収さ
れるので、該ばね力が第1パネル6cをカード本体側に
押しつける力はやや弱くなる。
【0074】かくして、実施の形態12にかかるこのI
Cカード1では、両パネル6i、6jが両方とも側枠部
5bの外面に沿って折れ曲がりつつ枠体5に係合してい
るので、接着材料(例えば、接着シート)を用いずに、
両パネル6i、6jを枠体5に取り付けることができ
る。したがって、ICカード1の構造が簡素化されると
ともにその製造手法が簡略化される。また、第2パネル
6jの左右の両端部30が第1パネル6iによって覆わ
れるので、該ICカード1の見栄えないしは外観がよく
なる。なお、実施の形態1にかかるICカード1の場合
と同様に、電磁波に対する性能が高められ、格別な接点
を設けなくてもアースをとることができ、かつ格別のパ
ネル導通機構を設けることなくESD対策を実施するこ
とができるのはもちろんである。
【0075】実施の形態13.図28及び図29は、夫
々、実施の形態13にかかるICカードの構成要素の1
つである第1パネル(フロントパネル)及び第2パネル
(バックパネル)のICカード本体への取り付け前の状
態(形状)を示す横断面図である。図28及び図29に
示すように、このICカード1においては、第1パネル
6iの広がり部14は、該第1パネル6iが枠体5から
取り外されている状態においてカード長手方向と垂直な
平面で切断したときの断面がカード幅方向にみて両凸曲
げ部37間で内向きに膨出湾曲する曲線的形状を呈する
ような形状に形成されている。また、第2パネル6jの
広がり部17も、該第2パネル6jが枠体5から取り外
されている状態においてカード長手方向と垂直な平面で
切断したときの断面がカード幅方向にみて両凸曲げ部3
8間で内向きに膨出湾曲する曲線的形状を呈するような
形状に形成されている。図33に、かかる形状の第1パ
ネル6iの寸法の一例を示す。
【0076】このICカード1においては、第1パネル
6i及び第2パネル6jが、カード幅方向にみてその中
央部で内側に向かって湾曲しているので、両パネル6
i、6jの中央部でのカード本体への密着性が一層高め
られる。なお、図30は、両パネル6i、6jを枠体5
に取り付けた状態を概念的(イメージ的)に示した図で
ある。
【0077】実施の形態14.図31は、本発明の実施
の形態14にかかるICカードの概念を明確にするため
に、枠体を除いてコネクタと第2パネルとの間の係合状
態を拡大して示した図である。また、図32は図25の
L−L線断面を示す断面図である。図25、図31及び
図32に示すように、実施の形態14にかかるICカー
ド1においては、コネクタ4と対応する位置において第
2パネル6jの前端部付近に、弾性(ばね性)を有する
フック部35が設けられている(延設されている)。ま
た、フック部35と対応する位置において枠体5の前端
部付近には、該フック部35を通すことができるスリッ
ト39が設けられている。そして、第2パネル6jの一
部をなすフック部35が、スリット39を通り抜けた上
でコネクタ4の耳部41に強固にフックされている。
【0078】このICカード1においては、第2パネル
6jのフック部35がコネクタ4の耳部41に強固にフ
ックされるので、第2パネル6jとコネクタ4との間の
取付強度が高められ、これに伴って枠体5とコネクタ4
との間の取付強度が高められる。なお、フック部35は
金属であるので、該フック部35を耳部41に取り付け
る際の変形に対する耐久性が高く、かつフック後におけ
るフック強度も非常に高い。
【0079】
【発明の効果】本発明の第1の態様にかかるICカード
においては、第1パネルの取り付けに接着シートを必要
としないので、該ICカードの構造及びその製造方法が
簡素化され、該ICカードのコストダウンが図られる。
また、該ICカードの電磁波に対する性能が高められ、
格別の接点を設けなくてもアースをとることができ、か
つ格別のパネル導通機構を設けることなくESD対策を
実施することができるので、該ICカードの品質が高め
られる。
【0080】本発明の第2の態様にかかるICカードに
おいては、第1パネルを湾曲形状としているので、第1
パネルが枠体に密着してパネル浮きの発生が防止され、
該ICカードの品質がさらに高められる。
【0081】本発明の第3の態様にかかるICカードに
おいては、第1パネルの折れ曲がり部の曲げ角度が鋭角
であるので、第1パネルが枠体に密着してパネル浮きあ
るいはパネル外れの発生が防止され、該ICカードの品
質が一層高められる。
【0082】本発明の第4の態様にかかるICカードに
おいては、第2パネルが板厚の薄い材料で形成されるの
で、材料費が低減されて該ICカードの一層のコストダ
ウンが図られる。
【0083】本発明の第5の態様にかかるICカードに
おいては、第1パネルの広がり部にリブが設けられるの
で、該リブによって該ICカードの剛性が高められ、該
ICカードの品質がなお一層高められる。
【0084】本発明の第6の態様にかかるICカードに
おいては、リブと係合するリブ用溝部が設けられるの
で、該リブの形成・加工が確実かつ容易となり、該IC
カードの製造手法が一層簡素化される。
【0085】本発明の第7の態様にかかるICカードに
おいては、第1パネルの広がり部にダボが設けられるの
で、該ICカードの全体としての剛性が高められて該I
Cカードの品質がさらに良好となる。
【0086】本発明の第8の態様にかかるICカードに
おいては、第1パネルの側部にダボが設けられるので、
該ICカードの全体としての剛性が高められて該ICカ
ードの品質がさらに良好となる。
【0087】本発明の第9の態様にかかるICカードに
おいては、両パネルが接着シートを用いずに枠体に取り
付けられるので、ICカードの構造及びその製造手法が
大幅に簡素化され、該ICカードのコストダウンが図ら
れる。また、第2パネルの幅方向の両端部が第1パネル
によって覆われ、該ICカードの見栄えないしは外観が
よくなるので、その品質が一層良好となる。なお、第1
の態様にかかるICカードの場合と同様に、電磁波に対
する性能が高められ、格別な接点を設けなくてもアース
をとることができ、かつ格別のパネル導通機構を設ける
ことなくESD対策を実施することができるので、該I
Cカードの品質が一層良好となる。
【0088】本発明の第10の態様にかかるICカード
においては、第9の態様にかかるICカードの場合と同
様に、該ICカードの構造及びその製造方法が簡素化さ
れ、そのコストダウンが図られ、かつその品質が高めら
れる。
【0089】本発明の第11の態様にかかるICカード
においては、第2パネルが、突起部の先端部を第1枠体
端面と第1パネル内面との間の空隙に係合させることに
より、枠体に取り付けられるので、第2パネルの取り付
けが容易となる。
【0090】本発明の第12の態様にかかるICカード
においては、狭幅部によって第1パネルの剛性が高めら
れ、かつ第1の態様にかかるICカードの場合と同様
に、電磁波に対する性能が高められ、格別な接点を設け
なくてもアースをとることができ、かつ格別のパネル導
通機構を設けることなくESD対策を実施することがで
きるので、該ICカードの品質が一層高められる。
【0091】本発明の第13の態様にかかるICカード
においては、第1パネルの第2パネルへのフック長を大
きくすることができ、第1パネルの枠体への取り付けを
確実化することができるので、該ICカードの品質がな
お一層高められる。かつ、第9の態様にかかるICカー
ドの場合と同様に、該ICカードの構造及びその製造手
法が簡素化される。また、その見栄えないしは外観がよ
くなり、電磁波に対する性能が高められ、格別な接点を
設けなくてもアースをとることができ、かつ格別のパネ
ル導通機構を設けることなくESD対策を実施すること
ができるので、該ICカードの品質が一層高められる。
【0092】本発明の第14の態様にかかるICカード
においては、カード幅方向にみて、第2パネルの各端面
と切欠部外面との間に空隙が存在するので、第2パネル
の変位ないしは変形が容易となる。
【0093】本発明の第15の態様にかかるICカード
においては、第1パネルを枠体に取り付けた状態におい
て、第1パネル内には広がり部を元の曲面状に戻そうと
するばね力が生じるので、このばね力によって第1パネ
ルが枠体に強く押し付けられ、第1パネルは枠体に密着
する。同様に、第2パネルも枠体に密着する。このた
め、該ICカードの品質が一層高められる。
【0094】本発明の第16の態様にかかるICカード
においては、第1パネルあるいは第2パネルの平面部の
加工が容易であるので、該ICカードの製造コストが一
層低減される。
【0095】本発明の第17の態様にかかるICカード
においては、第1パネル及び第2パネルが、カード幅方
向にみてその中央部で内側に向かって湾曲しているの
で、これらのパネルの中央部でのカード本体への密着性
が高められる。このため、該ICカードの品質が一層高
められる。
【0096】本発明の第18の態様にかかるICカード
においては、第2パネルのフック部がコネクタの耳部に
強固にフックされるので、第2パネルとコネクタとの間
の取付強度が高められ、これに伴って枠体とコネクタと
の間の取付強度が高められる。このため、該ICカード
の品質がさらに高められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の1つの実施の形態にかかるICカー
ドの全体斜視図である。
【図2】 図1に示すICカードの分解斜視図である。
【図3】 図1に示すICカードのA−A線断面図であ
る。
【図4】 図1に示すICカードのB−B線断面図であ
る。
【図5】 図1に示すICカードの構成要素の1つであ
る第1パネルの正面図である。
【図6】 本発明のもう1つの実施の形態にかかるIC
カードの全体斜視図である。
【図7】 本発明のもう1つの実施の形態にかかるIC
カードの構成要素の1つである枠体の斜視図である。
【図8】 図6に示すICカードのC−C線断面図であ
る。
【図9】 本発明のもう1つの実施の形態にかかるIC
カードの全体斜視図である。
【図10】 本発明のもう1つの実施の形態にかかるI
Cカードの全体斜視図である。
【図11】 本発明のもう1つの実施の形態にかかるI
Cカードの全体斜視図である。
【図12】 図11に示すICカードのJ−J線断面図
である。
【図13】 図11に示すICカードのK−K線断面図
である。
【図14】 図11に示すICカードの分解斜視図であ
る。
【図15】 本発明のもう1つの実施の形態にかかるI
Cカードの分解斜視図である。
【図16】 図15に示すICカードのD−D線断面図
である。
【図17】 図15に示すICカードのE−E線断面図
である。
【図18】 本発明のもう1つの実施の形態にかかるI
Cカードの分解斜視図である。
【図19】 図18に示すICカードの構成要素の1つ
である第1パネルの正面図である。
【図20】 図18に示すICカードの横断面図であ
る。
【図21】 図18に示すICカードの縦断面図であ
る。
【図22】 第1パネルを枠体に取り付ける際における
図20と同様の図である。
【図23】 第1パネルを枠体に取り付ける際における
図20と同様の図である。
【図24】 本発明のもう1つの実施の形態にかかるI
Cカードの全体斜視図である。
【図25】 図24に示すICカードの分解斜視図であ
る。
【図26】 図24に示すICカードの構成要素の1つ
である第1パネルの横断面図である。
【図27】 図24に示すICカードの構成要素の1つ
である第2パネルの横断面図である。
【図28】 本発明のもう1つの実施の形態にかかるI
Cカードの第1パネルの横断面図である。
【図29】 図28と同一の実施の形態にかかるICカ
ードの第2パネルの横断面図である。
【図30】 図28に示す第1パネルと図29に示す第
2パネルとを枠体に取り付けた状態を概念的に示したI
Cカードの横断面図である。
【図31】 もう1つの実施の形態にかかるICカード
の前端部付近を拡大して示した斜視図である。
【図32】 図25に示すICカードのL−L線断面図
である。
【図33】 図28に示す第1パネルの寸法の一例を示
す図である。
【図34】 従来のICカードの全体斜視図である。
【図35】 図34に示すICカードのF−F線断面図
である。
【図36】 図34に示すICカードの分解斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 ICカード、 2 電子部品、 3 基板、 4 コ
ネクタ、 5 枠体、 5a 底板部、 5b 側枠部、 5c 後枠部、 5d
凸部、 5e 凹部、 5f 前枠部、 6a 第1パネル、 6b 第2パネ
ル、 6c 第1パネル、 6d 第2パネル、 6e 第2パネル、 6f 第1パ
ネル、 6g 第2パネル、 6h 第2パネル、 6i
第1パネル、 6j 第2パネル、 7a 接着シー
ト、 7b接着シート、 8 リブ、 9 リブ用溝部、
10 ダボ、 10a ダボ、 12 コネクタ側接続
部、 13 基板側接続部、 14 第1パネル広がり
部、 15 側部、 16 フック部、 17 第2パネ
ル広がり部、 18 第2パネル端部、 18a 突起
部、 18b へこみ部、 20 リブ、 20a 傾斜
部分、 20b 傾斜部分、 21 補強リブ、 22
第2パネル広がり部、 23 第2パネル側部、 24
切欠部、 30 第2パネル端部、 32 切欠部、 3
5 フック部、 37 凸曲げ部、 38 凸曲げ部、
39 スリット、 41 耳部、 51 コネクタ嵌合凹
部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大森 誠 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ICを含んでいる電子部品と、カード厚
    み方向において夫々互いに背反する方向を向いている第
    1及び第2の枠体端面を有する一方上記電子部品を支持
    する枠体と、上記第1の枠体端面と係合する第1パネル
    と、上記第2の枠体端面と係合する第2パネルとが設け
    られている平板状略直方体のICカードにおいて、 上記第1パネルが、少なくともカード長手方向における
    その一部領域でカード幅方向におけるその両端部領域の
    各々を枠体外面に対応して少なくとも2回折れ曲がらせ
    た上でその先端部を上記第2の枠体端面に係合させるこ
    とにより、上記枠体に直接的に取り付けられていること
    を特徴とするICカード。
  2. 【請求項2】 上記第1パネルの広がり部が、該第1パ
    ネルが上記枠体から取り外されている状態においてはカ
    ード長手方向と垂直な平面で切断したときの断面が内向
    きに膨出湾曲する曲線的形状を呈するような形状に形成
    されていることを特徴とする、請求項1に記載されたI
    Cカード。
  3. 【請求項3】 上記第1パネルが、該第1パネルが上記
    枠体から取り外されている状態においてはカード長手方
    向と垂直な平面で切断したときの断面形状においてその
    広がり部と枠体側部への当接部とで形成される折れ曲が
    り部の曲げ角度が鋭角をなすような形状に形成されてい
    ることを特徴とする、請求項1に記載されたICカー
    ド。
  4. 【請求項4】 上記第2パネルが、上記第1パネルより
    も板厚の薄い材料で形成されていることを特徴とする請
    求項1〜請求項3のいずれか1つに記載されたICカー
    ド。
  5. 【請求項5】 上記第1パネルの広がり部のカード幅方
    向における両端部領域の各々に、カード長手方向に伸
    び、かつ枠体側に向かって突出して該枠体と係合するリ
    ブが形成されていることを特徴とする、請求項1に記載
    されたICカード。
  6. 【請求項6】 上記リブと対応する位置において上記第
    1の枠体端面に、上記リブと係合するリブ用溝部が設け
    られていることを特徴とする、請求項5に記載されたI
    Cカード。
  7. 【請求項7】 上記第1パネルの広がり部のカード幅方
    向における両端部領域の各々に、枠体側に向かって突出
    して該枠体と係合するダボが形成されていることを特徴
    とする、請求項1に記載されたICカード。
  8. 【請求項8】 上記第1パネルの枠体側部に対応する部
    分に、枠体側に向かって突出して該枠体と係合するダボ
    が形成されていることを特徴とする、請求項1に記載さ
    れたICカード。
  9. 【請求項9】 ICを含んでいる電子部品と、カード厚
    み方向において夫々互いに背反する方向を向いている第
    1及び第2の枠体端面を有する一方上記電子部品を支持
    する枠体と、上記第1の枠体端面と係合する第1パネル
    と、上記第2の枠体端面と係合する第2パネルとが設け
    られている平板状略直方体のICカードにおいて、 上記第2パネルが、少なくともカード長手方向における
    その一部領域でカード幅方向におけるその両端部領域の
    各々を枠体外面に対応して折れ曲がらせた上でその先端
    部を上記枠体に係合させることにより、上記枠体に直接
    的に取り付けられ、 上記第1パネルが、少なくともカード長手方向における
    その一部領域でカード幅方向におけるその両端部領域の
    各々を上記第2パネルより外側において枠体外面に対応
    して少なくとも2回折れ曲がらせた上でその先端部を上
    記第2の枠体端面に係合させることにより、上記枠体に
    直接的に取り付けられていることを特徴とするICカー
    ド。
  10. 【請求項10】 ICを含んでいる電子部品と、カード
    厚み方向において夫々互いに背反する方向を向いている
    第1及び第2の枠体端面を有する一方上記電子部品を支
    持する枠体と、上記第1の枠体端面と係合する第1パネ
    ルと、上記第2の枠体端面と係合する第2パネルとが設
    けられている平板状略直方体のICカードにおいて、 カード幅方向における両端に位置する両枠体側部の各々
    が、カード幅方向に凸状となる凸部と、カード幅方向に
    凹状となる凹部とを備えていて、 上記第2パネルが、上記凹部と対応する位置において該
    第2パネルのカード幅方向における両端部領域に形成さ
    れた突起部を上記凹部に対応して折れ曲がらせた上でそ
    の先端部を上記枠体に係合させることにより、上記枠体
    に直接的に取り付けられ、 上記第1パネルが、少なくともカード長手方向における
    その一部領域でカード幅方向におけるその両端部領域の
    各々を上記突起部より外側において上記凸部に対応して
    少なくとも2回折れ曲がらせた上でその先端部を上記第
    2の枠体端面に係合させることにより、上記枠体に直接
    的に取り付けられていることを特徴とするICカード。
  11. 【請求項11】 上記第2パネルが、上記突起部の先端
    部を上記第1の枠体端面と上記第1パネルとの間の間隙
    に係合させることにより、上記枠体に取り付けられてい
    ることを特徴とする、請求項10に記載されたICカー
    ド。
  12. 【請求項12】 ICを含んでいる電子部品と、カード
    厚み方向において夫々互いに背反する方向を向いている
    第1及び第2の枠体端面を有する一方上記電子部品を支
    持する枠体と、上記第1の枠体端面と係合する第1パネ
    ルと、上記第2の枠体端面と係合する第2パネルとが設
    けられている平板状略直方体のICカードにおいて、 上記第1パネルが、カード長手方向におけるその一部領
    域である広幅部で、カード幅方向におけるその両端部領
    域の各々を枠体外面に対応して少なくとも2回折れ曲が
    らせた上でその先端部を上記第2の枠体端面に係合させ
    ることにより、上記枠体に直接的に取り付けられ、上記
    広幅部の広がり部のカード幅方向における両端部領域の
    各々に、カード長手方向に伸びかつ枠体側に略U字状又
    は略V字状に突出して該枠体と係合するリブが形成さ
    れ、 カード長手方向において上記広幅部に隣接して該広幅部
    よりもカード幅方向の長さが短い狭幅部が設けられ、 該狭幅部のカード幅方向における両端部の各々に、上記
    リブの略U字状又は略V字状にへこんだ部分のカード幅
    方向内側の傾斜部分がカード長手方向に延設されてなる
    補強リブが設けられていることを特徴とするICカー
    ド。
  13. 【請求項13】 ICを含んでいる電子部品と、カード
    厚み方向において夫々互いに背反する方向を向いている
    第1及び第2の枠体端面を有する一方上記電子部品を支
    持する枠体と、上記第1の枠体端面と係合する第1パネ
    ルと、上記第2の枠体端面と係合する第2パネルとが設
    けられている平板状略直方体のICカードにおいて、 上記第2パネルが、少なくともカード長手方向における
    その一部領域でカード幅方向におけるその両端部領域の
    各々を枠体外面に対応して折れ曲がらせることにより、
    上記枠体に直接的に取り付けられ、 上記第2の枠体端面近傍において上記枠体のカード幅方
    向における両端部領域の各々に、カード幅方向において
    上記第2パネルの端部よりも内側まで欠切されている切
    欠部が設けられ、 上記第1パネルが、少なくともカード長手方向における
    その一部領域でカード幅方向におけるその両端部領域の
    各々を上記第2パネルを覆うようにして枠体外面に対応
    して少なくとも2回折れ曲がらせた上でその先端部を上
    記第2パネルの外面に当接させることにより、上記枠体
    に直接的に取り付けられていることを特徴とするICカ
    ード。
  14. 【請求項14】 カード幅方向にみて、上記第2パネル
    の各端部と上記切欠部外面との間に空隙が存在すること
    を特徴とする、請求項13に記載されたICカード。
  15. 【請求項15】 ICを含んでいる電子部品と、カード
    厚み方向において夫々互いに背反する方向を向いている
    第1及び第2の枠体端面を有する一方上記電子部品を支
    持する枠体と、上記第1の枠体端面と係合する第1パネ
    ルと、上記第2の枠体端面と係合する第2パネルとが設
    けられている平板状略直方体のICカードにおいて、 上記第2パネルが、少なくともカード長手方向における
    その一部領域でカード幅方向におけるその両端部領域の
    各々を枠体外面に対応して折れ曲がらせた上でその先端
    部を上記枠体に係合させることにより、上記枠体に直接
    的に取り付けられ、かつ上記第2パネルの広がり部が、
    該第2パネルが上記枠体から取り外されている状態にお
    いてカード長手方向と垂直な平面で切断したときの断面
    がカード幅方向にみて両端部付近の上記枠体にはかから
    ない位置に夫々外向きに膨出する凸曲げ部を有するよう
    な形状に形成され、 上記第1パネルが、少なくともカード長手方向における
    その一部領域でカード幅方向におけるその両端部領域の
    各々を上記第2パネルより外側において枠体外面に対応
    して折れ曲がらせた上でその先端部を上記第2の枠体端
    面に係合させることにより、上記枠体に直接的に取り付
    けられ、かつ上記第1パネルの広がり部が、該第1パネ
    ルが上記枠体から取り外されている状態においてカード
    長手方向と垂直な平面で切断したときの断面がカード幅
    方向にみて両端部付近の上記枠体にはかからない位置に
    夫々外向きに膨出する凸曲げ部を有するような形状に形
    成されていることを特徴とするICカード。
  16. 【請求項16】 上記第1パネルの広がり部が、該第1
    パネルが上記枠体から取り外されている状態においてカ
    ード長手方向と垂直な平面で切断したときの断面がカー
    ド幅方向にみて両凸曲げ部間で直線的形状を呈するよう
    な形状に形成され、 上記第2パネルの広がり部が、該第2パネルが上記枠体
    から取り外されている状態においてカード長手方向と垂
    直な平面で切断したときの断面がカード幅方向にみて両
    凸曲げ部間で直線的形状を呈するような形状に形成され
    ていることを特徴とする、請求項15に記載されたIC
    カード。
  17. 【請求項17】 上記第1パネルの広がり部が、該第1
    パネルが上記枠体から取り外されている状態においてカ
    ード長手方向と垂直な平面で切断したときの断面がカー
    ド幅方向にみて両凸曲げ部間で内向きに膨出湾曲する曲
    線的形状を呈するような形状に形成され、 上記第2パネルの広がり部が、該第2パネルが上記枠体
    から取り外されている状態においてカード長手方向と垂
    直な平面で切断したときの断面がカード幅方向にみて両
    凸曲げ部間で内向きに膨出湾曲する曲線的形状を呈する
    ような形状に形成されていることを特徴とする、請求項
    15に記載されたICカード。
  18. 【請求項18】 ICを含んでいる電子部品と、カード
    厚み方向において夫々互いに背反する方向を向いている
    第1及び第2の枠体端面を有する一方上記電子部品を支
    持する枠体と、カード長手方向にみて上記枠体の一方の
    端部近傍部分に嵌入され上記電子部品を外部機器に接続
    させるコネクタと、上記第1の枠体端面と係合する第1
    パネルと、上記第2の枠体端面と係合する第2パネルと
    が設けられている平板状略直方体のICカードにおい
    て、 上記コネクタと対応する位置において上記第2パネル
    に、弾性を有するフック部が設けられ、 上記フック部と対応する位置において上記枠体に、該フ
    ック部を通すことができるスリットが設けられ、 上記フック部が、上記スリットを通り抜けた上で上記コ
    ネクタの耳部にフックされていることを特徴とするIC
    カード。
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