JPH09314778A - 易接着性ポリエステルフィルム - Google Patents

易接着性ポリエステルフィルム

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JPH09314778A
JPH09314778A JP8134740A JP13474096A JPH09314778A JP H09314778 A JPH09314778 A JP H09314778A JP 8134740 A JP8134740 A JP 8134740A JP 13474096 A JP13474096 A JP 13474096A JP H09314778 A JPH09314778 A JP H09314778A
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film
weight
coating
acid
polyester film
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JP8134740A
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Satoshi Kitazawa
諭 北澤
Masayuki Fukuda
雅之 福田
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Teijin Ltd
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Teijin Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 易接着性、制電性に優れ、かつ塗膜の耐摩耗
性が改良された易接着性ポリエステルフィルムを提供す
る。 【解決手段】 ポリエステルフィルムの少なくとも片面
に、ポリエステル系共重合体及び/又はアクリル系共重
合体からなるバインダー樹脂(A)30〜90重量%、
分子内にスルホン酸金属塩基を有する化合物(B)5〜
50重量%並びにワックス系化合物(C)0.01〜1
0重量%からなる組成物を含む塗液を塗布し、乾燥して
得られる厚みが0.02〜2μmの易接着性塗膜を塗設
した易接着性ポリエステルフィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は易接着性ポリエステ
ルフィルムに関し、更に詳しくは易接着性、帯電防止性
(制電性)及び塗膜の耐磨耗性に優れた易接着性ポリエ
ステルフィルム、特に易接着性白色ポリエステルフィル
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエステルフィルムは磁気記録媒体、
印刷材料等のベースフィルムに広く使用されているが、
他のプラスチックフィルムと同様に静電気が発生しやす
く、このため製膜工程や加工工程、或いは製品を使用す
る際に静電気に起因する種々のトラブルが発生する。ま
た、ポリエステルフィルムには磁気塗料や印刷インキと
の接着性が乏しいという欠点がある。特にテレホンカー
ド、プリペイドカード等の磁気カード用に厚物の白色ポ
リエステルフィルムを用いた場合、その製造工程、加工
工程や最終製品としての帯電防止性が不足する欠点や、
UVインキ、磁気塗料に対する接着力が不足する欠点が
ある。
【0003】かかる欠点を改良するため、ポリエステル
フィルムにプライマー層を積層する方法、例えばポリエ
ステルフィルムにポリエステル樹脂、アクリル系樹脂お
よびスルホン酸あるいはスルホン酸塩基含有化合物を構
成成分としたプライマー層を形成させる方法(特公平5
−41655号公報、特公平6−94205号公報)が
提案されている。
【0004】しかし、これらのプライマー層を積層した
ポリエステルフィルムは、帯電防止性は得られるもの
の、インキに対する接着性が不十分となる欠点を有す
る。また、スルホン酸あるいはスルホン酸塩基含有化合
物を含む従来のプライマー層は、塗膜が脆弱となり、塗
膜の耐磨耗性が不十分となる欠点がある。
【0005】一方、プライマー層の耐磨耗性や滑り性、
耐ブロッキング性を改良する方法として、プライマー層
にフィラー(微粒子)を5〜40重量%含有させる方法
(特開平3−26543号)が提案されている。しか
し、この方法により形成されたプライマー層は、多量の
フィラーを含有するため、他の特性、例えば接着性等が
損なわれるという欠点を有する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、かか
る従来技術の問題点を解消し、易接着性、制電性及び塗
膜の耐磨耗性に優れた易接着性ポリエステルフィルムを
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、本発明
によれば、ポリエステルフィルムの少なくとも片面に、
ポリエステル系共重合体及び/又はアクリル系共重合体
からなるバインダー樹脂(A)30〜90重量%、分子
内にスルホン酸金属塩基を有する化合物(B)5〜50
重量%並びにワックス系化合物(C)0.01〜10重
量%からなる組成物を含む塗液を塗布し、乾燥して得ら
れる厚みが0.02〜2μmの易接着性塗膜を塗設した
易接着性ポリエステルフィルムにより達成される。以
下、本発明について詳細に説明する。
【0008】[ポリエステル]本発明においてベースフ
ィルムとして用いるポリエステルフィルムを構成するポ
リエステルは、ジカルボン酸成分とグリコール成分を主
成分とする線状ポリエステルである。
【0009】このジカルボン酸成分としては、テレルタ
ル酸、イソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン
酸、ヘキサヒドロテレフタル酸、4.4´−ジフェニル
ジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸、ドデカンジカ
ルボン酸等を挙げることができる。このジカルボン酸成
分としては、フィルムの機械的性質の点から芳香族ジカ
ルボン酸が好ましく、特にテレフタル酸、2,6−ナフ
タレンジカルボン酸が好ましい。
【0010】グリコール成分としてはエチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、
1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、
ネオペンチルグリコール、1,6−へキサンジオール、
シクロヘキサンジメタノール、ポリエチレングリコール
等を挙げることができる。特にフィルムの剛直性の点か
らエチレングリコールが好ましい。
【0011】本発明において、ポリエステルフィルムと
して白色ポリエステルフィルムを用いる場合には、ポリ
エステルが例えば酸化チタン、硫酸バリウム等の白色顔
料を5〜20重量%含有することが好ましい。白色ポリ
エステルフィルムの表面光沢度は白色顔料の種類や配合
割合等により、任意に選択することができる。
【0012】本発明におけるポリエステルには、この他
に酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、炭
酸カルシウム、カオリン、タルク等のような無機フィラ
ー、架橋シリコーン樹脂、架橋ポリスチレン樹脂、架橋
アクリル樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂等のような耐熱
性ポリマーからなる有機フィラー、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、エチレン・プロピレンコポリマー、オレフ
ィン系アイオノマーのような他の樹脂、安定剤、酸化防
止剤、紫外線吸収剤、蛍光増白剤等を必要に応じて配合
することもできる。
【0013】[ポリエステルフィルム]本発明において
ポリエステルフィルム、特に白色ポリエステルフィルム
は二軸延伸フィルムであることが好ましく、その厚さは
20μm以上、好ましくは50〜500μm、特に好ま
しくは75〜300μmである。この厚さが20μm未
満ではフィルムの腰が弱くなることがある。一方フィル
ムが厚すぎ、例えば500μmを超えると製膜性が劣る
傾向が見られる。
【0014】[ポリエステル系共重合体]本発明におい
ては、バインダー樹脂(A)としてポリエステル系共重
合体及び/又はアクリル系共重合体を用いる。このポリ
エステル系共重合体とは、ポリカルボン酸成分とポリオ
ール成分を主成分とする共重合ポリエステルである。
【0015】このポリカルボン酸成分としては、テレフ
タル酸、イソフタル酸、フタル酸、2,6−ナフタレン
ジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、
アジピン酸、セバシン酸、フェニルインダンジカルボン
酸、ダイマー酸等を挙げることができる。これらの成分
は二種以上を用いることができる。更に、これら成分と
ともにマレイン酸、フマル酸、イタコン酸等の如き不飽
和多塩基酸やp−ヒドロキシ安息香酸、p−(β−ヒド
ロキシエトキシ)安息香酸等の如きヒドロキシカルボン
酸を少割合用いることができる。不飽和多塩基酸成分や
ヒドロキシカルボン酸成分の割合は高々10モル%、好
ましくは5モル%以下である。
【0016】また、ポリエステル系共重合体を形成する
ポリオール成分としては、エチレングリコール、1,4
−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、ジエチレ
ングリコール、ジプロピレングリコール、1,6−ヘキ
サンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、
キシリレングリコール、ジメチロールプロピオン酸、グ
リセリン、トリメチロールプロパン、ポリ(エチレンオ
キシ)グリコール、ポリ(テトラメチレンオキシ)グリ
コール、更に下記式(I)で示されるビスフェノールA
のエチレンオキサイド付加物や、下記式(II)で示され
るビスフェノールAのプロピレンオキサイド付加物等を
挙げることができる。これらは二種以上を用いることが
できる。
【0017】
【化1】
【0018】
【化2】
【0019】かかるポリオール成分の中でもエチレング
リコール、ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加
物やプロピレンオキサイド付加物、1,4−ブタンジオ
ールが好ましく、更にエチレングリコール、ビスフェノ
ールAのエチレンオキサイド付加物やプロピレンオキサ
イド付加物が好ましい。
【0020】また、前記ポリエステル系共重合体には、
水性液化を容易にするために若干量(20モル%以下)
のスルホン酸塩基を有する化合物やカルボン酸塩基を有
する化合物を共重合させることが好ましい。
【0021】このスルホン酸塩基を有する化合物として
は、例えば5−Naスルホイソフタル酸、5−アンモニ
ウムスルホイソフタル酸、4−Naスルホイソフタル
酸、4−メチルアンモニウムスルホイソフタル酸、2−
Naスルホイソフタル酸、5−Kスルホイソフタル酸、
4−Kスルホイソフタル酸、2−Kスルホイソフタル
酸、Naスルホコハク酸等のスルホン酸アルカリ金属塩
系またはスルホン酸アミン塩系化合物等を好ましく挙げ
ることができる。
【0022】また、カルボン酸塩基を有する化合物とし
ては、例えば無水トリメリット酸、トリメリット酸、無
水ピロメリット酸、ピロメリット酸、トリメシン酸、シ
クロブタンテトラカルボン酸、ジメチロールプロピオン
酸等、あるいはこれらのモノアルカリ金属塩等を挙げる
ことができる。尚、遊離カルボキシル基は共重合後にア
ルカリ金属化合物やアミン化合物を作用させてカルボン
酸塩基とすることができる。
【0023】また前記ポリエステル系共重合体として、
変性ポリエステル共重合体、例えば共重合ポリエステル
をアクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン樹脂、
エポキシ樹脂、フェノール樹脂等で変性したブロック重
合体、あるいはグラフト重合体を用いることもできる。
【0024】本発明におけるポリエステル系共重合体
は、従来から知られている、または用いられているポリ
エステルの製造技術によって製造することができる。例
えば、2,6−ナフタレンジカルボン酸またはそのエス
テル形成性誘導体(特にジメチルエステル)、イソフタ
ル酸またはそのエステル形成性誘導体(特にジメチルエ
ステル)及び無水トリメリット酸をエチレングリコール
及びビスフェノールAのプロピレンオキサイド付加物と
反応せしめてモノマーもしくはオリゴマーを形成させ、
その後真空下で重縮合反応せしめることによって所定の
固有粘度(o−クロロフェノールを用いて35℃で測定
した固有粘度が0.2〜0.8が好ましい。)の共重合
ポリエステルとし、更に遊離のカルボキシ基をアルカリ
化合物またはアミン化合物と反応させて塩とする方法で
製造することができる。その際、反応を促進する触媒、
例えばエステル化もしくはエステル交換触媒、重縮合触
媒等を用いることが好ましく、また種々の添加剤、例え
ば安定剤等を添加することもできる。
【0025】[アクリル系共重合体]本発明におけるア
クリル系共重体はアクリル系成分を構成成分とする共重
合体である。アクリル系共重合体の構成成分としては、
アクリル酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、ア
クリル酸ブチル、アクリル酸ソーダ、アクリル酸アンモ
ニウム、2−ヒドロキシエチルアクリレート、メタクリ
ル酸、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタ
クリル酸ブチル、メタクリル酸ソーダ、メタクリル酸ア
ンモニウム、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、グ
リシジルメタクリレート、アクリルメタクリレート、ア
クリルアミド、メタクリルアミド,N−メチロールメタ
クリルアミド等を例示することができる。
【0026】これらのモノマーは、例えばスチレン、酢
酸ビニル、アクリルニトリル、メタクリルニトリル、塩
化ビニル、塩化ビニリデン、ジビニルベンゼン等の他の
不飽和単量体と併用することもできる。
【0027】また、アクリル系共重合体の水性液化を容
易にするために若干量(20モル%以下)のスルホン酸
塩基を有する化合物(ビニルスルホン酸ナトリウム、メ
タリルスルホン酸ナトリウム、スチレンスルホン酸ナト
リウム等)やカルボン酸塩基を有する化合物を共重合さ
せることが好ましい。
【0028】尚、アクリル系共重合体として、変性アク
リル共重合体、例えばアクリル共重合体をポリエステル
樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹
脂、フェノール樹脂等で変性したブロック重合体、ある
いはグラフト重合体として用いることもできる。
【0029】[分子内にスルホン酸金属塩基を有する化
合物(B)]本発明における分子内にスルホン酸金属塩
基を有する化合物(B)(以下『化合物(B)』と略記
することがある)とは、従来から知られている分子内に
スルホン酸金属塩基を有する低分子化合物や高分子化合
物(但し、分子内のスルホン酸金属塩基を有する成分が
50モル%以上の重合体)であり、例えばアルキルスル
ホン酸金属塩、アルキルベンゼンスルホン酸金属塩、ア
ルキルジフェニルエーテルジスルホン酸金属塩、スルホ
ン酸金属塩基を有するビニル共重合体(例えばスルホン
酸金属塩基を有する成分を50モル%以上有するポリス
チレン共重合体)等を挙げることができ、金属としては
Li、Na、K等を挙げることができる。これらの化合
物(B)は、単独でもしくは複数を組み合わせて用いる
ことができる。
【0030】[ワックス系化合物(C)]本発明におけ
るワックス系化合物(C)としては、ポリエチレンワッ
クス、パラフィンワックス、キャンデリラワックス、ラ
イスワックス、モンタンワックス、マイクロクリスタリ
ンワックス、木ろう、ホホバ油、みつろう、ラノリン、
鯨ろう、オゾケライト、セレシン、ペテロラタム、フィ
ッシャー・トロプシュワックス、モンタンワックス誘導
体、パラフィンワックス誘導体、マイクロクリスタリン
ワックス誘導体、硬化ひまし油、硬化ひまし油誘導体、
1,2−ヒドロキシステアリン酸、ステアリン酸アマイ
ド、無水フタル酸イミド、メチロールステアロアマイ
ド、ステアリン酸エチレンビスアマイド、カルナバワッ
クス、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、エ
チレンビスステアリン酸アミド、パラベンジルビフェニ
ル等を挙げることができる。これらのうち、ポリエチレ
ンワックス、カルナバワックス、パラフィンワックス、
ステアリン酸アマイドが好ましく、特にポリエチレンワ
ックス、カルナバワックスが好ましい。これらのワック
ス系化合物(C)は単独で、もしくは複数を組み合わせ
て用いることができる。
【0031】[組成物]本発明においては、ポリエステ
ルフィルムの少なくとも片面に、バインダー樹脂(A)
30〜90重量%、化合物(B)5〜50重量%並びに
ワックス系化合物(C)0.01〜10重量%からなる
組成物を含む塗液を塗布し、乾燥して得られる易接着性
塗膜を設ける。
【0032】上記組成物において、バインダー樹脂
(A)の割合は30〜90重量%であるが、40〜80
重量%であることが好ましく、特に45〜75重量%で
あることが好ましい。バインダー樹脂(A)の割合が3
0重量%未満であると、易接着性塗膜のポリエステルフ
ィルムへの密着力が不足する。一方、バインダー樹脂
(A)の割合が90重量%を超えると易接着性塗膜を設
けたフィルムの耐ブロッキング性が不良となる。
【0033】また、上記組成物において、化合物(B)
の割合は5〜50重量%であるが、10〜40重量%で
あることが好ましく、特に15〜35重量%であること
が好ましい。化合物(B)の割合が5重量%未満である
と、フィルムへの制電性が不足する。一方、化合物
(B)の割合が50重量%を超えると易接着性塗膜のポ
リエステルフィルムへの密着力が不足する。
【0034】また、上記組成物において、ワックス系化
合物(C)の割合は0.01〜10重量%であるが、
0.1〜8重量%であることが好ましく、特に0.5〜
6重量%であることが好ましい。ワックス系化合物
(C)の割合が0.01重量%未満であると、易接着性
塗膜の耐磨耗性が不足する。一方、ワックス系化合物
(C)の割合が10重量%を超えると易接着性塗膜のポ
リエステルフィルムへの密着力が不足し、またインキや
塗料に対する接着力が不足する。
【0035】[塗液]本発明における塗液は水性塗剤
(水を媒体とするもの)を用いることが好ましいが、有
機溶媒を溶剤として用いることも可能である。この有機
溶媒としては、メチルエチルケトン、アセトン、酢酸エ
チル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、シクロヘキサ
ノン、nーヘキサン、トルエン、キシレン、メタノー
ル、エタノール、nープロパンノール、イソプロパノー
ル等を例示することができる。これらは単独で、もしく
は複数を組み合わせて用いることができる。
【0036】本発明における塗液、特に水性塗液には、
ポリエステルフィルムへの濡れ性を向上させるために濡
れ剤を含有させることが好ましい。この濡れ剤として
は、塗液、特に水性塗液の表面張力を50dyne/cm以
下、好ましくは40dyne/cm以下にするアニオン型界面
活性剤、カチオン型界面活性剤、ノニオン型界面活性剤
等の界面活性剤が好ましく、例えばポリエチレンオキサ
イド・ポリプロピレンオキサイドブロック共重合体、ポ
リオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキ
シエチレンー脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステ
ル、グリセリン脂肪酸エステル、脂肪族金属石鹸、アル
キル硫酸塩、第四級アンモニウムクロライド塩、第4級
アンモニウム硫酸エチル塩、アルキルアミン塩酸塩等を
挙げることができる。濡れ剤の量としては、塗液中全固
形分の2〜30重量%が好ましく、より好ましくは3〜
20重量%である。
【0037】更に塗液には本発明の目的を損なわない範
囲で、紫外線吸収剤、顔料、潤滑剤、ブロッキング防止
剤、メラミン、エポキシ、アジリジン等の架橋剤や他の
帯電防止剤等の添加剤を配合することができる。
【0038】本発明における塗液中の固形分濃度は、通
常0.5〜30重量%であることが好ましい。
【0039】[易接着性塗膜の塗設]本発明においては
上述の組成物を含む塗液をポリエステルフィルムの少な
くとも片面に塗布するが、このフィルムとしては結晶配
向が完了する前のポリエステルフィルムが好ましい。こ
の配向結晶が完了する前のポリエステルフィルムとして
は、ポリエステルを熱溶融してそのままフィルム状とな
した未延伸状フィルム、未延伸フィルムを縦方向または
横方向の何れか一方に配向せしめた一軸延伸フィルム、
縦方向及び横方向の二方向に低倍率延伸配向せしめたも
の(最終的に縦方向及び横方向に再延伸せしめて配向結
晶化を完了せしめる前の二軸延伸フィルム)等を例示す
ることができる。
【0040】ポリエステルフィルムへの塗剤の塗布方法
としては、公知の任意の塗工法が適用できる。例えばロ
ールコート法、グラビアコート法、マイクログラビアコ
ート法、リバースコート法、ロールブラッシュ法、スプ
レーコート法、エアーナイフコート法、含浸法及びカー
テンコート法等を単独または組み合わせて適用すると良
い。なお、水性塗剤を用いる場合には、塗剤の安定性を
助ける目的で若干量の有機溶剤を含ませても良い。
【0041】塗液の塗布量は走行しているフィルム1m
2 あたり2〜50g、更には3〜40gが好ましい。最
終乾燥塗膜(易接着性塗膜)の厚さとしては、0.02
〜2μmが必要であり、好ましくは0.05〜1μmで
ある。塗膜の厚さが0.02μm未満であると、帯電防
止性が不十分となり、他方2μmを超えると、滑り性が
低下するので好ましくない。塗布はフィルムの用途に応
じて片面のみに行うことも両面に行うこともできる。塗
布後、乾燥することにより、均一な塗膜となる。
【0042】本発明においては、ポリエステルフィルム
に塗液を塗布した後、乾燥、好ましくは延伸処理を行う
が、この乾燥は90〜130℃で2〜20秒間行うのが
好ましい。この乾燥は延伸処理の予熱処理ないし延伸時
の加熱処理を兼ねることができる。ポリエステルフィル
ムの延伸処理は、温度70〜140℃で縦方向に2.5
〜7倍、横方向に2.5〜7倍、面積倍率で8倍以上、
さらには9〜28倍延伸するのが好ましい。再延伸する
場合には、1.05〜3倍の倍率で延伸するのが好まし
い(但し、面積倍率は前記と同じ)。延伸後の熱固定処
理は最終延伸温度より高く融点以下の温度で1〜30秒
行うのが好ましい。例えばポリエチレンテレフタレート
フィルムでは170〜240℃で2〜30秒熱固定する
のが好ましい。
【0043】[磁気記録層]本発明の易接着性ポリエス
テルフィルムには、易接着性塗膜の少なくとも一部の上
に磁気記録層を設けることができる。この磁気記録層
は、特に限定されないが、代表例として以下の物を挙げ
ることができる。すなわち磁性粉として、例えばγ−F
2 3 、CrO2 Co−γ−Fe2 3 、Fe
3 4 、BaO・6FeO3 、メタル磁性粉等を用い、
またバインダーとして、例えば酢酸ビニル、ポリ塩化ビ
ニリデン,PVCなどのビニル樹脂、アクリル樹脂、ア
クリロニトリル/ブタジエン共重合体などのゴム系樹
脂、ニトロセルロースなどのセルロース系樹脂、エポキ
シ系樹脂、フェノール系樹脂、ポリウレタン系樹脂等を
用い、さらに必要に応じ分散剤、滑剤、安定剤、カーボ
ン等の帯電防止剤、可塑剤等を混合した物を挙げること
ができる。
【0044】[印刷インキ層]本発明の易接着性ポリエ
ステルフィルムには、易接着性塗膜の少なくとも一部の
上に印刷インキ層を設けることができる。この印刷イン
キ層は、特に限定されないが、従来より知られている紫
外線硬化型印刷インキ、電子線硬化型インキ、感熱記録
型インキ等を用いることができる。
【0045】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
する。尚、フイルムの特性は下記に示す方法で測定し
た。また、平均分子量は、数平均分子量を示す。
【0046】1.磁性塗料接着力 フィルムの塗膜塗布面に下記に示す評価用塗料(磁性塗
料)をマイヤバーで乾燥後の厚さが、約4μmになるよ
うに塗布し、100℃で3分間乾燥して磁性塗料被膜を
塗設する。その後60℃で24時間エージィングし、次
いでスコッチテープNo.600(3M社製)巾12.
7mm,長さ15cmを気泡の入らないように粘着し、
この上をJISC2701(1975)記載の手動式荷
重ロールでならし密着させ、テープ巾に切り出す。この
サンプルの塗膜と磁性塗料被膜とを180°剥離した時
の強力を測定し、磁性塗料接着力とした。 評価用塗料:固形分換算で、 ウレタン樹脂 ニッポラン2304(日本ポリウレタン製) 25部 塩ビ・酢ビ樹脂 エスレックA(積水化学製) 50部 分散剤 レシオンP (理研ビタミン製) 1部 磁性剤 CTX−860 (戸田化学製) 500部 をメチルエチルケトン/トルエン/シクロヘキサノン混
合溶剤に溶解して40%液とし、サンドグラインダーで
2時間分散する。その後架橋剤のコロネートL25部
(固形分換算)を添加し、よく撹拌して磁性塗料を得
る。
【0047】2.UVインキ接着力 サンプルの非被覆面に補強のため厚さ250μmのポリ
エステルフィルムを接着剤で貼り付ける。次いでサンプ
ルの塗膜塗布面の上に紫外線硬化型印刷インキ(東洋イ
ンキ製フラッシュドライFDO紅APN)をRIテスタ
ー(明製作所製)により印刷した後、中圧水銀灯(80
W/cm、一灯式;日本電池製)UVキュア装置でキュ
アリングを行い、厚み3.0μmのUVインキ層を形成
する。このUVインキ層上にセロテープ(18mm幅;
ニチバン製)を15cmの長さに貼り、この上を2Kg
の手動式荷重ロールで一定の荷重を与え、フィルムを固
定してセロハンテープの一端を90゜方向に剥離し、剥
離状況からUVインキ接着力を下記の5段階の基準で評
価した。 5:インキ層が全く剥離しない …UVインキ接着力極めて良好 4:3%未満のインキ層が剥離する …UVインキ接着力良好 3:3〜10%のインキ層が剥離する …UVインキ接着力やや良好 2:10〜30%のインキ層が剥離する…UVインキ接着力やや不良 1:30%以上のインキ層が剥離する …UVインキ接着力不良
【0048】3.耐磨耗性 乾燥ガーゼをセットした学研式磨耗試験機(テスター産
業社製)を使用し、サンプルフィルムの塗膜面上を20
0gの荷重を与えながら乾燥ガーゼにて10往復ラビン
グ処理し、塗膜表面の損傷状態を目視にて判定して下記
の基準にて耐摩耗性を評価した。 ○:塗膜表面に殆ど変化が認められない ……耐磨耗性良好 △:塗膜表面にやや損傷が認められる ……耐磨耗性やや良好 ×:明らかに塗膜が脱落している ……耐磨耗性不良
【0049】4.表面固有抵抗 タケダ理研社製固有抵抗測定器を使用し、測定温度23
℃、測定湿度40%の条件で、フィルムサンプルに印加
電圧500Vを与え、1分後の表面固有抵抗値(Ω/
□)を測定し、帯電防止性を下記の基準で評価した。 表面固有抵抗が1×1013Ω/□以下 ……制電性良好 表面固有抵抗が1×1013Ω/□を超える ……制電性不良
【0050】[実施例1]固有粘度が0.65dl/gのポ
リエチレンテレフタレート90重量%と酸化チタン10
重量%からなる組成物を押出機にて溶融し、冷却ドラム
上にキャストして未延伸フィルムを得、次いで縦方向に
3.6倍延伸して一軸延伸フィルムを得た。この一軸延
伸フィルムの両面に、酸成分としてテレフタル酸(11
モル%)、イソフタル酸(1モル%)、2,6−ナフタ
レンジカルボン酸(69モル%)、4,4´−ジフェニ
ルジカルボン酸(9モル%)および5−Kスルホイソフ
タル酸(10モル%)、グリコール成分としてエチレン
グリコール(73モル%)、1,4−シクロヘキサンジ
メタノール(12モル%)および前記記(II)でpが1
qが1のビスフェノールAのプロピレンオキサイド付加
物(15モル%)を用いて得られたポリエステル系共重
合体A−1(Tg=80℃、平均分子量=20,50
0)65重量%、化合物(B)としてドデシルベンゼン
スルホン酸ナトリウム25重量%、ワックス系化合物と
してポリエチレンワックス5重量%およびポリオキシエ
チレンノニルフェニルエーテル5重量%からなる組成の
10重量%水性液を4g/m2 (wet)の塗布量でマ
イクログラビアコート法にて塗布した。更に、この塗布
フィルムを乾燥後、横方向に3.6倍延伸し、230℃
で熱処理して塗膜を塗設した厚さ188μmの二軸延伸
ポリエステルフィルムを得た。このフィルムの塗膜の耐
磨耗性、磁気塗料接着力、UVインキ接着力および表面
固有抵抗測定結果を表1に示す。
【0051】[実施例2]ポリエステル系共重合体A−
1の替わりに、メタクリル酸メチル、アクリル酸エチ
ル、2−ヒドロキシエチルメタアクリレート及びN−メ
チロールメタクリルアミドから作成されたアクリル系共
重合体A−2(数平均分子量:248,000)を用い
た以外は実施例1と同様にして塗膜を塗設した二軸延伸
ポリエステルフィルムを得た。このフィルムの塗膜の耐
磨耗性、磁気塗料接着力、UVインキ接着力および表面
固有抵抗測定結果を表1に示す。
【0052】[実施例3]ポリエステル系共重合体A−
1(30重量%)、アクリル系共重合体A−2(30重
量%)、化合物(B)としてポリスチレンスルホン酸ナ
トリウム(30重量%)、ワックス系化合物としてポリ
エチレンワックス(5重量%)及びポリオキシエチレン
ノニルフェニルエーテル(5重量%)からなる組成の水
性液を用いた以外は実施例1と同様にして塗膜を塗設し
た二軸延伸ポリエステルフィルムを得た。このフィルム
の塗膜の耐磨耗性、磁気塗料接着力、UVインキ接着力
および表面固有抵抗測定結果を表1に示す。
【0053】[実施例4]化合物(B)として、メタク
リル酸メチル、アクリル酸ブチル及びメタリルスルホン
酸ナトリウムから作られたアクリル重合体を用いた以外
は実施例3と同様にして塗膜を塗設した二軸延伸ポリエ
ステルフィルムを得た。このフィルムの塗膜の耐磨耗
性、磁気塗料接着力、UVインキ接着力および表面固有
抵抗測定結果を表1に示す。
【0054】[実施例5]ポリエステル系共重合体A−
1(32.95重量%)、アクリル系共重合体A−2
(32重量%)、化合物(B)としてポリスチレンスル
ホン酸ナトリウム(30重量%)、ワックス系化合物と
してポリエチレンワックス(0.05重量%)及びポリ
オキシエチレンノニルフェニルエーテル(5重量%)か
らなる組成の水性液を用いた以外は実施例1と同様にし
て塗膜を塗設した二軸延伸ポリエステルフィルムを得
た。このフィルムの塗膜の耐磨耗性、磁気塗料接着力、
UVインキ接着力および表面固有抵抗測定結果を表1に
示す。
【0055】[実施例6]ポリエステル系共重合体A−
1(28重量%)、アクリル系共重合体A−2(27重
量%)、化合物(B)としてポリスチレンスルホン酸ナ
トリウム(30重量%)、ワックス系化合物としてポリ
エチレンワックス(10重量%)及びポリオキシエチレ
ンノニルフェニルエーテル(5重量%)からなる組成の
水性液を用いた以外は実施例1と同様にして塗膜を塗設
した二軸延伸ポリエステルフィルムを得た。このフィル
ムの塗膜の耐磨耗性、磁気塗料接着力、UVインキ接着
力および表面固有抵抗測定結果を表1に示す。
【0056】[実施例7]ワックス系化合物としてカル
ナバワックスを用いた以外は実施例1と同様にして塗膜
を塗設した二軸延伸ポリエステルフィルムを得た。この
フィルムの塗膜の耐磨耗性、磁気塗料接着力、UVイン
キ接着力および表面固有抵抗測定結果を表1に示す。
【0057】[実施例8]ワックス系化合物としてパラ
フィンワックスを用いた以外は実施例1と同様にして塗
膜を塗設した二軸延伸ポリエステルフィルムを得た。こ
のフィルムの塗膜の耐磨耗性、磁気塗料接着力、UVイ
ンキ接着力および表面固有抵抗測定結果を表1に示す。
【0058】[実施例9]ワックス系化合物としてステ
アリン酸アマイドを用いた以外は実施例1と同様にして
塗膜を塗設した二軸延伸ポリエステルフィルムを得た。
このフィルムの塗膜の耐磨耗性、磁気塗料接着力、UV
インキ接着力および表面固有抵抗測定結果を表1に示
す。
【0059】[比較例1]ポリエステル系共重合体Aー
1(70重量%)、化合物(B)としてドデシルベンゼ
ンスルホン酸ナトリウム(25重量%)及びポリオキシ
エチレンノニルフェニルエーテル(5重量%)からなる
組成の水性液を用いた以外は実施例1と同様にして塗膜
を塗設した二軸延伸ポリエステルフィルムを得た。この
フィルムの塗膜の耐磨耗性、磁気塗料接着力、UVイン
キ接着力および表面固有抵抗測定結果を表1に示す。
【0060】[比較例2]アクリル系共重合体Aー2
(70重量%)、化合物(B)としてドデシルベンゼン
スルホン酸ナトリウム(25重量%)及びポリオキシエ
チレンノニルフェニルエーテル(5重量%)からなる組
成の水性液を用いた以外は実施例1と同様にして塗膜を
塗設した二軸延伸ポリエステルフィルムを得た。このフ
ィルムの塗膜の耐磨耗性、磁気塗料接着力、UVインキ
接着力および表面固有抵抗測定結果を表1に示す。
【0061】[比較例3]ポリエステル系共重合体Aー
1(33重量%)、アクリル系共重合体Aー2(32重
量%)、化合物(B)としてポリスチレンスルホン酸ナ
トリウム(30重量%)及びポリオキシエチレンノニル
フェニルエーテル(5重量%)からなる組成の水性液を
用いた以外は実施例1と同様にして塗膜を塗設した二軸
延伸ポリエステルフィルムを得た。このフィルムの塗膜
の耐磨耗性、磁気塗料接着力、UVインキ接着力および
表面固有抵抗測定結果を表1に示す。
【0062】[比較例4]ポリエステル系共重合体Aー
1(32.995重量%)、アクリル系共重合体Aー2
(32重量%)、化合物(B)としてポリスチレンスル
ホン酸ナトリウム(30重量%)、ワックス系化合物と
してポリエチレンワックス(0.005重量%)及びポ
リオキシエチレンノニルフェニルエーテル(5重量%)
からなる組成の水性液を用いた以外は実施例1と同様に
して塗膜を塗設した二軸延伸ポリエステルフィルムを得
た。このフィルムの塗膜の耐磨耗性、磁気塗料接着力、
UVインキ接着力および表面固有抵抗測定結果を表1に
示す。
【0063】[比較例5]ポリエステル系共重合体Aー
1(25重量%)、アクリル系共重合体Aー2(25重
量%)、化合物(B)としてポリスチレンスルホン酸ナ
トリウム(30重量%)、ワックス系化合物としてポリ
エチレンワックス(15重量%)及びポリオキシエチレ
ンノニルフェニルエーテル(5重量%)からなる組成の
水性液を用いた以外は実施例1と同様にして塗膜を塗設
した二軸延伸ポリエステルフィルムを得た。このフィル
ムの塗膜の耐磨耗性、磁気塗料接着力、UVインキ接着
力および表面固有抵抗測定結果を表1に示す。
【0064】[比較例6]ポリエチレンワックスの替わ
りに酸化珪素(平均粒径200nm)を用いた以外は実
施例1と同様にして塗膜を塗設した二軸延伸ポリエステ
ルフィルムを得た。このフィルムの塗膜の耐磨耗性、磁
気塗料接着力、UVインキ接着力および表面固有抵抗測
定結果を表1に示す。
【0065】[比較例7]塗膜を塗設しない以外は実施
例1と同様にして二軸延伸ポリエステルフィルムを得
た。このフィルムの磁気塗料接着力、UVインキ接着力
および表面固有抵抗測定結果を表1に示す。
【0066】
【表1】
【0067】表1に示す結果から明らかなように、本発
明の易接着性ポリエステルフィルムは、塗膜の耐摩耗
性、磁気塗料接着力、UVインキ接着力および制電性に
優れるものであった。
【0068】
【発明の効果】本発明による易接着性ポリエステルフィ
ルムは,従来のものに比べて磁気塗料の接着性、UVイ
ンキ接着性、制電性に優れ、しかもハンドリングの際や
繰り返し使用の際の耐磨耗性が特に良好であり、例えば
磁気カード、磁気デイスク、印刷材料、グラフィック材
料、感光材料等用に有用である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエステルフィルムの少なくとも片面
    に、ポリエステル系共重合体及び/又はアクリル系共重
    合体からなるバインダー樹脂(A)30〜90重量%、
    分子内にスルホン酸金属塩基を有する化合物(B)5〜
    50重量%並びにワックス系化合物(C)0.01〜1
    0重量%からなる組成物を含む塗液を塗布し、乾燥して
    得られる厚みが0.02〜2μmの易接着性塗膜を塗設
    した易接着性ポリエステルフィルム。
  2. 【請求項2】 ポリエステルフィルムが白色顔料を5〜
    20重量%含有する厚さ20μm以上の白色フィルムで
    ある請求項1記載の易接着性ポリエステルフィルム。
  3. 【請求項3】 塗液が水性塗液である請求項1記載の易
    接着性ポリエステルフィルム。
  4. 【請求項4】 易接着性塗膜の少なくとも一部の上に磁
    気記録層及び/又は印刷インキ層を設けて用いる請求項
    2記載の易接着性ポリエステルフィルム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2000094382A (ja) * 1998-09-28 2000-04-04 Teijin Ltd 積層フィルム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000094382A (ja) * 1998-09-28 2000-04-04 Teijin Ltd 積層フィルム
JP4746163B2 (ja) * 1998-09-28 2011-08-10 帝人株式会社 積層フィルム

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