JPH09314533A - 無機質板の製造方法 - Google Patents
無機質板の製造方法Info
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- JPH09314533A JPH09314533A JP13468096A JP13468096A JPH09314533A JP H09314533 A JPH09314533 A JP H09314533A JP 13468096 A JP13468096 A JP 13468096A JP 13468096 A JP13468096 A JP 13468096A JP H09314533 A JPH09314533 A JP H09314533A
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- Japan
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 表面に模様付けをする際に、エッジや曲がり
部分にクラックが生じることなく、綺麗な模様を付与す
ることができる無機質板の製造方法を提供することにあ
る。 【解決手段】 水性スラリーを抄造して含水率50wt
%以上のグリーンシートとし、脱水工程でこのグリーン
シートの上に模様型を載せる。
部分にクラックが生じることなく、綺麗な模様を付与す
ることができる無機質板の製造方法を提供することにあ
る。 【解決手段】 水性スラリーを抄造して含水率50wt
%以上のグリーンシートとし、脱水工程でこのグリーン
シートの上に模様型を載せる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無機質板の製造方
法に関し、具体的には、外壁などの建築用板、屋根瓦な
どに利用するのに有用な無機質板の製造方法に関するも
のである。
法に関し、具体的には、外壁などの建築用板、屋根瓦な
どに利用するのに有用な無機質板の製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来から、無機質板の製造方法として
は、抄造方式か、あるいは、押出成形か注型成形かのい
ずれかの方式で製造されるものが知られていた。このう
ち、抄造方式による無機質板の製造方法が、生産性にお
いて優れているために一般によく行われていたものであ
った。そして、水性スラリーを抄造してグリーンシート
を得た後に、サクションボックスなどでの脱水工程を経
て、このグリーンシートの表面にプレス型を載せて模様
付けするとともに、プレス成形して表面に模様の付与さ
れた無機質板を得ていたものであった。
は、抄造方式か、あるいは、押出成形か注型成形かのい
ずれかの方式で製造されるものが知られていた。このう
ち、抄造方式による無機質板の製造方法が、生産性にお
いて優れているために一般によく行われていたものであ
った。そして、水性スラリーを抄造してグリーンシート
を得た後に、サクションボックスなどでの脱水工程を経
て、このグリーンシートの表面にプレス型を載せて模様
付けするとともに、プレス成形して表面に模様の付与さ
れた無機質板を得ていたものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな無機質板の製造方法においては、深彫り感のある模
様付けや立体形状の模様付けをする際に、エッジや曲が
り部分にクラックが生じることがあって、綺麗な模様を
付与することが困難なものであった。
うな無機質板の製造方法においては、深彫り感のある模
様付けや立体形状の模様付けをする際に、エッジや曲が
り部分にクラックが生じることがあって、綺麗な模様を
付与することが困難なものであった。
【0004】本発明は、上記の欠点を除去するためにな
されたもので、その目的とするところは、表面に模様付
けをする際に、エッジや曲がり部分にクラックが生じる
ことなく、綺麗な模様を付与することができる無機質板
の製造方法を提供することにある。
されたもので、その目的とするところは、表面に模様付
けをする際に、エッジや曲がり部分にクラックが生じる
ことなく、綺麗な模様を付与することができる無機質板
の製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の無機質板の製造
方法は、水性スラリーを抄造して含水率50wt%以上
のグリーンシートとし、脱水工程でこのグリーンシート
の上に模様型を載せることを特徴とする。
方法は、水性スラリーを抄造して含水率50wt%以上
のグリーンシートとし、脱水工程でこのグリーンシート
の上に模様型を載せることを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳しく説明する。
【0007】図1は、本発明の無機質板の製造方法に用
いられる一実施形態に係る模様型を示した斜視図であ
る。図2は、本発明の無機質板の製造方法に用いられる
他の一実施形態に係る模様型を示した斜視図である。
いられる一実施形態に係る模様型を示した斜視図であ
る。図2は、本発明の無機質板の製造方法に用いられる
他の一実施形態に係る模様型を示した斜視図である。
【0008】本発明の無機質板の製造方法は、水性スラ
リーを抄造して含水率50wt%以上のグリーンシート
とし、脱水工程でこのグリーンシートの上に模様型を載
せるものである。
リーを抄造して含水率50wt%以上のグリーンシート
とし、脱水工程でこのグリーンシートの上に模様型を載
せるものである。
【0009】上記水性スラリーは、例えば、セメントと
骨材とを主成分とするものであり、必要に応じて補強材
や繊維などが補助成分として配合されているものであ
る。
骨材とを主成分とするものであり、必要に応じて補強材
や繊維などが補助成分として配合されているものであ
る。
【0010】上記セメントとしては、例えば、ポルトラ
ンドセメント、フライアッシュセメント、高炉セメント
などのものが用いられるものである。
ンドセメント、フライアッシュセメント、高炉セメント
などのものが用いられるものである。
【0011】また、上記骨材としては、御影石、蛇紋石
などの砕石、ケイ石粉、シラスバルーン、ガラスバルー
ン、シリカ、パーライト、砂、および、ビーズなどのも
のが用いられるものである。
などの砕石、ケイ石粉、シラスバルーン、ガラスバルー
ン、シリカ、パーライト、砂、および、ビーズなどのも
のが用いられるものである。
【0012】そして、補強材としては、通常パルプ粉な
どが用いられているが、これに限定されるものではな
い。さらに、上記繊維としては、例えば、セルロース系
のパルプ繊維、石綿などの鉱物性繊維、ポリプロピレ
ン、ビニロンなどの有機質の樹脂系繊維、ガラス繊維、
炭素繊維、金属繊維などを用いることができるものであ
る。
どが用いられているが、これに限定されるものではな
い。さらに、上記繊維としては、例えば、セルロース系
のパルプ繊維、石綿などの鉱物性繊維、ポリプロピレ
ン、ビニロンなどの有機質の樹脂系繊維、ガラス繊維、
炭素繊維、金属繊維などを用いることができるものであ
る。
【0013】上記グリーンシートは、上記水性スラリー
を抄造して形成されたものであり、抄造には、例えば、
抄造機が用いられるものである。この抄造機としては、
例えば、ハチェック方式、長網方式、フローオン方式な
どのものを挙げることができるものである。
を抄造して形成されたものであり、抄造には、例えば、
抄造機が用いられるものである。この抄造機としては、
例えば、ハチェック方式、長網方式、フローオン方式な
どのものを挙げることができるものである。
【0014】特に、上記抄造機が長網方式であると、脱
水工程でサクションボックスを用いて減圧して、より効
果的にグリーンシートから脱水をさせることができるも
のである。そして、このサクションボックスによって、
10〜30cmHgなどの減圧下におくことができるも
のである。
水工程でサクションボックスを用いて減圧して、より効
果的にグリーンシートから脱水をさせることができるも
のである。そして、このサクションボックスによって、
10〜30cmHgなどの減圧下におくことができるも
のである。
【0015】上記脱水工程でこのグリーンシートの上に
模様型が載せられるものである。この模様型としては、
得られる無機質板の表面形状に応じて様々なものが用い
られるものである。例えば、図1に示すごとく、凹部
(2)と凸部(3)とを有する模様型(1)が用いられ
たり、図2に示すごとく、波形(4)を有する模様型
(1)が用いられたりするものである。
模様型が載せられるものである。この模様型としては、
得られる無機質板の表面形状に応じて様々なものが用い
られるものである。例えば、図1に示すごとく、凹部
(2)と凸部(3)とを有する模様型(1)が用いられ
たり、図2に示すごとく、波形(4)を有する模様型
(1)が用いられたりするものである。
【0016】上記グリーンシートは、例えば、コンベア
に載せられるものである。このコンベアは、大ロールに
巻かれており、上記サクションボックスの上方に配設さ
れているものである。すなわち、このコンベアの上に水
性スラリーが載せられ、この水性スラリーが順次抄造さ
れてグリーンシートとなるものである。
に載せられるものである。このコンベアは、大ロールに
巻かれており、上記サクションボックスの上方に配設さ
れているものである。すなわち、このコンベアの上に水
性スラリーが載せられ、この水性スラリーが順次抄造さ
れてグリーンシートとなるものである。
【0017】なお、サクションボックスでの吸引脱水の
後、なされる加圧の方法としては、様々なものが考えら
れるが、例えば、加圧ロールにて脱水されながらであっ
てもかまわないし、その他にもプレス成形によって、加
圧されてもかまわないものである。
後、なされる加圧の方法としては、様々なものが考えら
れるが、例えば、加圧ロールにて脱水されながらであっ
てもかまわないし、その他にもプレス成形によって、加
圧されてもかまわないものである。
【0018】上記プレス成形がなされる場合は、グリー
ンシートを下金型と上金型との間に配設するものであ
り、下金型には、必要に応じて、脱水孔が設けられ、こ
の下金型の上面にフェルトが敷設されていてもかまわな
いものである。
ンシートを下金型と上金型との間に配設するものであ
り、下金型には、必要に応じて、脱水孔が設けられ、こ
の下金型の上面にフェルトが敷設されていてもかまわな
いものである。
【0019】上記グリーンシートが加圧されてから、例
えば、オートクレーブ養生や蒸気養生などが行われるも
のである。
えば、オートクレーブ養生や蒸気養生などが行われるも
のである。
【0020】まず、上記オートクレーブ養生は、無機質
板として得るのに行われる養生硬化のひとつのものであ
る。この養生硬化の方法としては、オートクレーブ中で
行い、このオートクレーブ中で150〜200℃の温度
で、7〜15hr養生硬化されて無機質板が得られるも
のである。
板として得るのに行われる養生硬化のひとつのものであ
る。この養生硬化の方法としては、オートクレーブ中で
行い、このオートクレーブ中で150〜200℃の温度
で、7〜15hr養生硬化されて無機質板が得られるも
のである。
【0021】そして、上記蒸気養生も、無機質板として
得るのに行われる養生硬化のひとつのものである。この
養生硬化の方法としては、水蒸気を満たした雰囲気内で
行い、この雰囲気内で40〜90℃の温度で、10〜1
00hr養生硬化されて無機質板が得られるものであ
る。
得るのに行われる養生硬化のひとつのものである。この
養生硬化の方法としては、水蒸気を満たした雰囲気内で
行い、この雰囲気内で40〜90℃の温度で、10〜1
00hr養生硬化されて無機質板が得られるものであ
る。
【0022】なお、上記オートクレーブ養生や上記蒸気
養生の前に、必要に応じて、グリーンシートを常温で2
〜5hr放置し、その後、水蒸気を満たした40〜90
℃の温度で10〜100hrの予備蒸気養生を行なうな
どの方法が適宜採られてもかまわないものである。
養生の前に、必要に応じて、グリーンシートを常温で2
〜5hr放置し、その後、水蒸気を満たした40〜90
℃の温度で10〜100hrの予備蒸気養生を行なうな
どの方法が適宜採られてもかまわないものである。
【0023】本発明は、このような製造方法をとること
によって、水性スラリーを抄造した含水率50wt%以
上のグリーンシートであるために、グリーンシートとし
てはある程度の流動性が維持されており、この流動性に
より、深彫り感のある模様付けや立体形状の模様付けを
する際に、脱水工程で同グリーンシートの上に模様型を
載せると、同グリーンシートの表面は、模様型になじみ
ながら、模様型に応じて自由自在に模様付けがなされる
とともに、脱水されるので、付与された模様がくずれる
ことなく綺麗な模様を維持しており、エッジや曲がり部
分にクラックが生じることもないものである。
によって、水性スラリーを抄造した含水率50wt%以
上のグリーンシートであるために、グリーンシートとし
てはある程度の流動性が維持されており、この流動性に
より、深彫り感のある模様付けや立体形状の模様付けを
する際に、脱水工程で同グリーンシートの上に模様型を
載せると、同グリーンシートの表面は、模様型になじみ
ながら、模様型に応じて自由自在に模様付けがなされる
とともに、脱水されるので、付与された模様がくずれる
ことなく綺麗な模様を維持しており、エッジや曲がり部
分にクラックが生じることもないものである。
【0024】すなわち、本発明の製造方法は、表面に模
様付けをする際に、エッジや曲がり部分にクラックが生
じることなく、綺麗な模様を付与することができるもの
である。
様付けをする際に、エッジや曲がり部分にクラックが生
じることなく、綺麗な模様を付与することができるもの
である。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例を挙げる。
【0026】実施例1 ポルトランドセメント、ケイ砂、ケイ石粉を重量比4:
1:3の割合で配合し、この配合物に対してパルプ粉5
wt%を添加して水を加えた濃度10wt%の水性スラ
リーをミニテスト抄造機で抄造して含水率50wt%の
グリーンシートを得ることができた。
1:3の割合で配合し、この配合物に対してパルプ粉5
wt%を添加して水を加えた濃度10wt%の水性スラ
リーをミニテスト抄造機で抄造して含水率50wt%の
グリーンシートを得ることができた。
【0027】このグリーンシートを2枚用意して、脱水
工程で一方に図1に示すごとき凹部(2)と凸部(3)
とを有する模様型(1)を載せ、他方に図2に示すごと
き波形(4)を有する模様型(1)を載せ、それぞれの
模様型(1)にグリーンシートの表面をなじませなが
ら、それぞれを脱水した後、100kgf/cm2 でそ
れぞれプレス成形して、模様の付与された2枚の無機質
板が得られた。
工程で一方に図1に示すごとき凹部(2)と凸部(3)
とを有する模様型(1)を載せ、他方に図2に示すごと
き波形(4)を有する模様型(1)を載せ、それぞれの
模様型(1)にグリーンシートの表面をなじませなが
ら、それぞれを脱水した後、100kgf/cm2 でそ
れぞれプレス成形して、模様の付与された2枚の無機質
板が得られた。
【0028】この2枚の無機質板について、それぞれ目
視にてクラックの発生状態を調べてみた。その結果、い
ずれもクラックが発生しておらず、模様の付与状態は、
良好であった。
視にてクラックの発生状態を調べてみた。その結果、い
ずれもクラックが発生しておらず、模様の付与状態は、
良好であった。
【0029】実施例2 含水率60wt%のグリーンシートを得た以外は、実施
例1と同様にして、模様の付与された2枚の無機質板が
得られた。
例1と同様にして、模様の付与された2枚の無機質板が
得られた。
【0030】この2枚の無機質板について、実施例1と
同様にして、それぞれクラックの発生状態を調べてみ
た。その結果、いずれもクラックが発生しておらず、模
様の付与状態は、良好であった。
同様にして、それぞれクラックの発生状態を調べてみ
た。その結果、いずれもクラックが発生しておらず、模
様の付与状態は、良好であった。
【0031】実施例3 含水率80wt%のグリーンシートを得た以外は、実施
例1と同様にして、模様の付与された2枚の無機質板が
得られた。
例1と同様にして、模様の付与された2枚の無機質板が
得られた。
【0032】この2枚の無機質板について、実施例1と
同様にして、それぞれクラックの発生状態を調べてみ
た。その結果、いずれもクラックが発生しておらず、模
様の付与状態は、良好であった。
同様にして、それぞれクラックの発生状態を調べてみ
た。その結果、いずれもクラックが発生しておらず、模
様の付与状態は、良好であった。
【0033】実施例4 含水率100wt%のグリーンシートを得た以外は、実
施例1と同様にして、模様の付与された2枚の無機質板
が得られた。
施例1と同様にして、模様の付与された2枚の無機質板
が得られた。
【0034】この2枚の無機質板について、実施例1と
同様にして、それぞれクラックの発生状態を調べてみ
た。その結果、いずれもクラックが発生しておらず、模
様の付与状態は、非常に良好であった。
同様にして、それぞれクラックの発生状態を調べてみ
た。その結果、いずれもクラックが発生しておらず、模
様の付与状態は、非常に良好であった。
【0035】比較例1 グリーンシートを得て、脱水工程を経た後、含水率50
wt%のグリーンシートとしてから、このグリーンシー
トの表面に図1および図2に示すごとき模様のついたプ
レス型を載せて、100kgf/cm2 で直ちにそれぞ
れプレス成形脱水した以外は、実施例1と同様にして、
模様の付与された2枚の無機質板が得られた。
wt%のグリーンシートとしてから、このグリーンシー
トの表面に図1および図2に示すごとき模様のついたプ
レス型を載せて、100kgf/cm2 で直ちにそれぞ
れプレス成形脱水した以外は、実施例1と同様にして、
模様の付与された2枚の無機質板が得られた。
【0036】この2枚の無機質板について、実施例1と
同様にして、それぞれクラックの発生状態を調べてみ
た。その結果、いずれもクラックが発生しており、模様
の付与状態としては、悪かった。
同様にして、それぞれクラックの発生状態を調べてみ
た。その結果、いずれもクラックが発生しており、模様
の付与状態としては、悪かった。
【0037】比較例2 含水率20wt%のグリーンシートを得た以外は、実施
例1と同様にして、模様の付与された2枚の無機質板が
得られた。
例1と同様にして、模様の付与された2枚の無機質板が
得られた。
【0038】この2枚の無機質板について、実施例1と
同様にして、それぞれクラックの発生状態を調べてみ
た。その結果、いずれもクラックが発生しており、模様
の付与状態としては、悪かった。
同様にして、それぞれクラックの発生状態を調べてみ
た。その結果、いずれもクラックが発生しており、模様
の付与状態としては、悪かった。
【0039】比較例3 含水率30wt%のグリーンシートを得た以外は、実施
例1と同様にして、模様の付与された2枚の無機質板が
得られた。
例1と同様にして、模様の付与された2枚の無機質板が
得られた。
【0040】この2枚の無機質板について、実施例1と
同様にして、それぞれクラックの発生状態を調べてみ
た。その結果、いずれもクラックが発生しており、模様
の付与状態としては、悪かった。
同様にして、それぞれクラックの発生状態を調べてみ
た。その結果、いずれもクラックが発生しており、模様
の付与状態としては、悪かった。
【0041】比較例4 含水率40wt%のグリーンシートを得た以外は、実施
例1と同様にして、模様の付与された2枚の無機質板が
得られた。
例1と同様にして、模様の付与された2枚の無機質板が
得られた。
【0042】この2枚の無機質板について、実施例1と
同様にして、それぞれクラックの発生状態を調べてみ
た。その結果、いずれもクラックが若干発生しており、
模様の付与状態としては、普通であった。
同様にして、それぞれクラックの発生状態を調べてみ
た。その結果、いずれもクラックが若干発生しており、
模様の付与状態としては、普通であった。
【0043】下記の表1に実施例1〜4と比較例1〜4
で得たクラックの発生状態をそれぞれ示してまとめてお
いた。
で得たクラックの発生状態をそれぞれ示してまとめてお
いた。
【0044】
【表1】
【0045】この表1においては、図1に示すごとき凹
部(2)と凸部(3)とを有する模様型(1)を模様型
Aと表し、図2に示すごとき波形(4)を有する模様型
(1)を模様型Bと表した。
部(2)と凸部(3)とを有する模様型(1)を模様型
Aと表し、図2に示すごとき波形(4)を有する模様型
(1)を模様型Bと表した。
【0046】また、この表1においては、クラックの発
生状態を◎、○、△、×で表した。具体的には、◎は、
クラックが発生しておらず、模様の付与状態は、非常に
良好であるものを表し、○は、クラックが発生しておら
ず、模様の付与状態は、良好であるものを表し、△は、
クラックが若干発生しており、模様の付与状態として
は、普通であるものを表し、×は、クラックが発生して
おり、模様の付与状態としては、悪いものを表してい
る。
生状態を◎、○、△、×で表した。具体的には、◎は、
クラックが発生しておらず、模様の付与状態は、非常に
良好であるものを表し、○は、クラックが発生しておら
ず、模様の付与状態は、良好であるものを表し、△は、
クラックが若干発生しており、模様の付与状態として
は、普通であるものを表し、×は、クラックが発生して
おり、模様の付与状態としては、悪いものを表してい
る。
【0047】この表1を見て、上述のことを合わせてみ
ながら、実施例1〜4のものと比較例1〜4のものを比
べてわかるように、クラックの発生状態において、実施
例1〜4のものが比較例1〜4のものよりもかなり良く
なっており、水性スラリーを抄造した含水率50wt%
以上のグリーンシートであるために、グリーンシートと
してはある程度の流動性が維持されており、この流動性
により、深彫り感のある模様付けや立体形状の模様付け
をする際に、脱水工程で同グリーンシートの上に模様型
を載せると、同グリーンシートの表面は、模様型になじ
みながら、模様型に応じて自由自在に模様付けがなされ
るとともに、脱水されるので、付与された模様がくずれ
ることなく綺麗な模様を維持しており、エッジや曲がり
部分にクラックが生じることもないものであるといえ
る。
ながら、実施例1〜4のものと比較例1〜4のものを比
べてわかるように、クラックの発生状態において、実施
例1〜4のものが比較例1〜4のものよりもかなり良く
なっており、水性スラリーを抄造した含水率50wt%
以上のグリーンシートであるために、グリーンシートと
してはある程度の流動性が維持されており、この流動性
により、深彫り感のある模様付けや立体形状の模様付け
をする際に、脱水工程で同グリーンシートの上に模様型
を載せると、同グリーンシートの表面は、模様型になじ
みながら、模様型に応じて自由自在に模様付けがなされ
るとともに、脱水されるので、付与された模様がくずれ
ることなく綺麗な模様を維持しており、エッジや曲がり
部分にクラックが生じることもないものであるといえ
る。
【0048】すなわち、本発明の製造方法は、表面に模
様付けをする際に、エッジや曲がり部分にクラックが生
じることなく、綺麗な模様を付与することができるもの
であるといえる。
様付けをする際に、エッジや曲がり部分にクラックが生
じることなく、綺麗な模様を付与することができるもの
であるといえる。
【0049】
【発明の効果】本発明の無機質板の製造方法によると、
水性スラリーを抄造した含水率50wt%以上のグリー
ンシートであるために、グリーンシートとしてはある程
度の流動性が維持されており、この流動性により、深彫
り感のある模様付けや立体形状の模様付けをする際に、
脱水工程で同グリーンシートの上に模様型を載せると、
同グリーンシートの表面は、模様型になじみながら、模
様型に応じて自由自在に模様付けがなされるとともに、
脱水されるので、付与された模様がくずれることなく綺
麗な模様を維持しており、エッジや曲がり部分にクラッ
クが生じることもないものである。
水性スラリーを抄造した含水率50wt%以上のグリー
ンシートであるために、グリーンシートとしてはある程
度の流動性が維持されており、この流動性により、深彫
り感のある模様付けや立体形状の模様付けをする際に、
脱水工程で同グリーンシートの上に模様型を載せると、
同グリーンシートの表面は、模様型になじみながら、模
様型に応じて自由自在に模様付けがなされるとともに、
脱水されるので、付与された模様がくずれることなく綺
麗な模様を維持しており、エッジや曲がり部分にクラッ
クが生じることもないものである。
【0050】すなわち、本発明の製造方法は、表面に模
様付けをする際に、エッジや曲がり部分にクラックが生
じることなく、綺麗な模様を付与することができるもの
である。
様付けをする際に、エッジや曲がり部分にクラックが生
じることなく、綺麗な模様を付与することができるもの
である。
【図1】本発明の無機質板の製造方法に用いられる一実
施形態に係る模様型を示した斜視図である。
施形態に係る模様型を示した斜視図である。
【図2】本発明の無機質板の製造方法に用いられる他の
一実施形態に係る模様型を示した斜視図である。
一実施形態に係る模様型を示した斜視図である。
1 模様型 2 凹部 3 凸部 4 波形
Claims (1)
- 【請求項1】 水性スラリーを抄造して含水率50wt
%以上のグリーンシートとし、脱水工程でこのグリーン
シートの上に模様型を載せることを特徴とする無機質板
の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13468096A JPH09314533A (ja) | 1996-05-29 | 1996-05-29 | 無機質板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13468096A JPH09314533A (ja) | 1996-05-29 | 1996-05-29 | 無機質板の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09314533A true JPH09314533A (ja) | 1997-12-09 |
Family
ID=15134067
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13468096A Pending JPH09314533A (ja) | 1996-05-29 | 1996-05-29 | 無機質板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09314533A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109571714A (zh) * | 2017-09-29 | 2019-04-05 | 韩泽永 | 室内外装饰用纸质瓦的制备方法及由此制备的室内外装饰用纸质瓦 |
-
1996
- 1996-05-29 JP JP13468096A patent/JPH09314533A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109571714A (zh) * | 2017-09-29 | 2019-04-05 | 韩泽永 | 室内外装饰用纸质瓦的制备方法及由此制备的室内外装饰用纸质瓦 |
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