JPH09314293A - 連続鋳造用ノズル - Google Patents
連続鋳造用ノズルInfo
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- JPH09314293A JPH09314293A JP12879196A JP12879196A JPH09314293A JP H09314293 A JPH09314293 A JP H09314293A JP 12879196 A JP12879196 A JP 12879196A JP 12879196 A JP12879196 A JP 12879196A JP H09314293 A JPH09314293 A JP H09314293A
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- Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)
Abstract
対しても対応できるようにする。 【解決手段】 連続鋳造用ノズルを主流通孔(11)の
軸方向に対して交差する方向に貫通孔(12)を設けた
ノズル本体(1)と、前記ノズル本体(1)の主流通孔
(11)へ通じる導入孔(21)と吐出口(22)を有
し、且つ、そのノズル本体(1)の貫通孔(12)に任
意に取付け取り外しが可能なように、外面形状を貫通孔
(12)の断面形状と対応する形状にした挿入体(2)
とから構成した。1つの共通の連続鋳造用ノズル本体
(1)に対して、種々の形態の吐出口(22)と内孔
(21)を有する挿入体(2)を準備するだけで、多種
の鋳造条件に応じて使い分けることができ、その上、使
用現場で使用直前にあるいは製造場所で出荷前に組み立
てることができるので、使用現場では多くのノズルを準
備しておく必要がなくなる。
Description
ッシュに溶鋼を注入するロングノズル、およびタンディ
ッシュから鋳型に溶鋼を注入する浸漬ノズル等の連続鋳
造用ノズルに関する。
に溶鋼が大気と接触して酸化するのを防止する機能と、
溶鋼との接触による機械的、熱的なスポーリングに対す
る耐スポーリング性に優れていることが要求される。
近の材質や形状は非常に重要で、主流通孔や吐出口で
は、(1)介在物の付着によるノズル閉塞の問題があ
る。一方モールド内では、吐出口の形状次第では、
(2)介在物の混入による鋼の品質低下、(3)モール
ドパウダーの巻き込みによる鋼の品質低下、また、
(4)アルゴンガスの巻き込みによる鋼の品質低下など
が起こり、鋼の品質が大きく左右される。
質や形状に種々の対策が取られてきた。例えば、ノズル
閉塞防止対策として特開平5−254931号公報には
CaZrO3を含有した浸漬ノズルが記載されている。
CaZrO3は鋼中のAl2O3と反応して低融点物質を
生成する性質を有しており、この耐火材を浸漬ノズルに
用いた場合、CaZrO3は溶鋼中で生成するAl2O3
と反応して低融点物質を生成し、溶融し易くなるため、
浸漬ノズル表面にAl2O3が付着残留することはなく、
ノズルの閉塞を防止することができるものである。
実開昭62−10942号公報に、吐出口の角度を変え
ることによって、介在物の混入防止とモールドパウダー
の巻き込み防止を行うことが開示されている。また、特
開昭63−108966号公報には、吐出孔内面に螺旋
状の整流板を設けた円筒状挿入部材を挿入することが開
示されている。しかしながら、鋼種やモールドサイズに
よってこの吐出口角度や内孔径は変更する必要があるた
めに、実際には一つの形状では対応できず、鋳造条件に
応じて数種類の浸漬ノズルを準備しておく必要がある。
更が多く、極端な場合には操業の当日になり鋳造鋼種が
変わる場合がある。このような計画変更に対応するため
には、種々の吐出口角度や内孔径を有する浸漬ノズルを
揃える必要があり、このことは非常に多くの在庫を抱え
ることになり、操業効率を著しく低下させることにな
る。
造速度に応じても吐出口径や内孔径を変えて流出速度を
コントロールする必要があり、このことも、多くの種類
の浸漬ノズルを準備する要因となる。
すます、鋳造条件毎に、多種類の浸漬ノズルを準備する
必要性を高めている。
を多く抱えるためには、倉庫等の場所の確保が必要とな
り、しかもそれらを管理する手間がかかるために、実際
には、2〜3種類の浸漬ノズルで対応しているのが現状
である。
する課題は、一個の連続鋳造用ノズルで多くの鋳造条件
に対しても対応できるようにすることである。
ズルを、主流通孔の軸方向に対して交差する方向に貫通
孔を設けたノズル本体と、前記ノズル本体の主流通孔へ
通じる導入孔と吐出口を有し、且つ、そのノズル本体の
貫通孔に装着が任意可能なように、その外面形状をノズ
ル本体の貫通孔の断面形状と対応する形状にした挿入体
とから構成したことによって、この課題を解決した。
て、種々の形態の吐出口と内孔を有する挿入体を準備す
るだけで、多種の鋳造条件に応じて使い分けることがで
き、その上、使用現場で使用直前にあるいは製造場所で
出荷前に組み立てることができるので、使用現場では多
くのノズルを準備しておく必要がなくなる。
れに装着する挿入体の断面の外形は、装着を簡単に行な
うことができ、しかも、装着後、挿入体が貫通孔内で回
転して、ノズル本体の主流通孔と挿入体の主流通孔へ通
じる孔部がずれることを防止するために多角形とするの
が都合がよいが、挿入体の膨張等により応力が集中し、
亀裂あるいは割れの起点とならないように、角に丸みを
形成するか、あるいは、全体形状を長円形とするのがよ
い。
のために、ノズル本体と挿入体に凹凸を設け、はめ合う
ことで回転を防止することができる。例えば、挿入体に
おいてノズル本体の貫通孔へ挿入される側の外面へ突起
を形成し、これに嵌合する溝をノズル本体の貫通孔内面
へ形成することで挿入体が回転することによるずれを防
止することができる。
特に問題なく、使用条件に応じて材質を選択できる。し
かし、挿入体の熱膨張率がノズル本体より高い場合や使
用時に挿入体の温度が挿入体周囲のノズル本体より高く
なる場合には、ノズル本体を押し割ることがある。この
場合には、目地部には膨張吸収材を充填することで防止
する。膨張吸収材としては、モルタル、セラミックシー
ト、セラミックファイバー等が使用でき、さらにこれら
を組み合わせても使用できる。ノズル本体の貫通孔部と
挿入体との目地部に凹凸を形成し、この凹部にモルタル
が充填されることで、平行方向へのずれを防止すること
ができる。
のどちらに設けても良く、さらに両方に設けることがで
きる。
り効果的にノズル閉塞を防止するためには、主流通孔下
部にスリーブを挿入配置するのがよい。スリーブは、主
流通孔内に挿入配置される円筒状のものであり、あらか
じめ成形された円筒形状の場合にはモルタル等を介して
主流通孔内へ配置することができ、あるいは主流通孔内
に中子を設けて流し込み施工により配置することができ
る。このスリーブの形状は、内孔部に段差を設けたり、
テーパを設けたりすることで非金属介在物の付着を防止
する。
ズル本体と異なってもよく、使用条件に応じて材質を選
択できる。
明の連続鋳造用ノズルの部材構成図であり、同図に示す
ように、本発明の連続鋳造用ノズルは、ノズル本体1と
挿入体2とから構成されている。ノズル本体1と挿入体
2は、それぞれアルミナ−グラファイト材からなり、焼
成後、ノズル本体1の貫通孔12、それに、挿入体2の
導入孔21と吐出口22を形成した。ノズル本体1に設
けられた貫通孔12は、挿入体2を装着するためのもの
で、主流通孔11の軸X方向に対して交差して設けられ
ている。この貫通孔12の挿入体2の挿入方向から見た
断面は、角に丸みを形成した矩形状に形成され、角には
丸みが付けられている。また、挿入体2には、このノズ
ル本体1の貫通孔12と連通する導入孔21と、この導
入孔21と連通し、溶鋼を吐出する吐出口22がノズル
本体1の主流通孔11の軸対称に2カ所設けている。そ
して、挿入体2の外形は、その挿入方向から見て、挿入
体2をノズル本体1の貫通孔12に楽に挿入でき、しか
も、挿入後の挿入体2の導入孔21がノズル本体1の主
流通孔11と位置ずれしないように、ノズル本体1の貫
通孔12の断面形状と対応する形状に作られている。
た状態をノズル本体1の主流通孔11の軸線Xに沿った
A−A線から見た断面図によって示す。同図に示すよう
に、挿入体2のノズル本体1の貫通孔12への挿入装着
に際しては、挿入接合面に、モルタルあるいは、セラミ
ックシートからなる目地部3を介して行われる。セラミ
ックシートは、アルミナ、シリカを主成分とするファイ
バーを加圧してシート状にしたものが使用できる。挿入
体2のノズル本体1の貫通孔12への挿入装着は、使用
現場で使用直前に行なうことができる。なお、13は、
ノズル本体1の貫通孔12の底面に形成した凹所を示
し、この凹所13にもモルタルが充填されることで、挿
入体2のずれを防止する。
のタンディッシュで溶鋼1000tの鋳造に使用した
が、その結果は、吐出部のずれ等の異常もなく良好であ
った。
したもので、ノズル本体1の主流通孔11に主流通孔径
より小さい孔径の絞り機能を有するスリーブ4を取り付
けた例を断面構造によって示す。導入孔21の径をスリ
ーブ4の下方開口の径に合わせて作成した挿入体2を準
備し、これをノズル本体1の貫通孔12から主流通孔1
1の下方開口に挿入し、モルタルを使用して取り付けた
ものである。この場合、図3に示すノズル本体1と同じ
構造のものを使用するか、これの主流通孔11にスリー
ブ4を取り付けるための内面加工を施すことによって、
主流通孔11に絞り機能を持たせた鋳造ノズルを得るこ
とができる。スリーブ4は、キャスタブルで事前に型枠
に流し込んで成形したものを使用した。
にスリーブの直径以上の貫通孔をあけて、ここからスリ
ーブを挿入し、上方に主流通孔11より小さい孔径、下
方に同じ孔径をもつスリーブ5を形成したもので、スリ
ーブ5挿入後、挿入体2をセットし底面の貫通孔にキャ
スタブルを流し込んで蓋をした例を示す。スリーブ5お
よび挿入体2はキャスタブルで事前に型枠に流し込んで
成形したものを使用した。
同一形状の3本のノズル本体1に対して、表1に示す吐
出口、吐出口角度そして材質が異なる挿入体2をセット
したものである。Aは通常の操業に使用し、Bは鋳造速
度が速い場合に使用し、Cはノズル閉塞防止として使用
した。
部を使用条件に適したものをセットすることで、使用条
件の変更に迅速に対応することが可能である。
件に対応した挿入体を準備して置くだけで、鋳造条件の
変更、鋳造速度の安定、パウダーの巻き込み防止に迅
速、簡単に対応できる。
をもつ連続鋳造用ノズルを簡単に得ることができる。
でき、保有在庫量を少なくすることができる。
す。
って示す。
孔 13 凹所 2 挿入体 21 挿入体の導入
孔 22 吐出口 3 目地部 4 絞りスリーブ 5 多段スリーブ 6 スリーブ挿入穴
Claims (5)
- 【請求項1】 主流通孔の軸方向に対して交差する方向
に貫通孔を設けたノズル本体と、このノズル本体の主流
通孔へ通じる導入孔と吐出口を有し、且つ、そのノズル
本体の貫通孔に装着が任意可能なように、その外面形状
を前記ノズル本体の貫通孔の断面形状と対応した形状と
した挿入体とからなることを特徴とする連続鋳造用ノズ
ル。 - 【請求項2】 ノズル本体は共用し、吐出口の形状、吐
出口の角度及び/または材質の異なる挿入体を使用条件
に応じてセットすることを特徴とする請求項1に記載の
連続鋳造用ノズル。 - 【請求項3】 ノズル本体の貫通孔への装着目地部分に
膨張吸収材を配置したことを特徴とする請求項1又は2
に記載の連続鋳造用ノズル。 - 【請求項4】 請求項3に記載の挿入体のノズル本体の
貫通孔への装着目地部分あるいは挿入体の装着目地部分
に凹凸を形成したことを特徴とする連続鋳造用ノズル。 - 【請求項5】 ノズル本体の主流通孔の下部にスリーブ
を挿入配置したことを特徴とする請求項1に記載の連続
鋳造用ノズル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12879196A JP3554105B2 (ja) | 1996-05-23 | 1996-05-23 | 連続鋳造用ノズル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12879196A JP3554105B2 (ja) | 1996-05-23 | 1996-05-23 | 連続鋳造用ノズル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09314293A true JPH09314293A (ja) | 1997-12-09 |
JP3554105B2 JP3554105B2 (ja) | 2004-08-18 |
Family
ID=14993548
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12879196A Expired - Fee Related JP3554105B2 (ja) | 1996-05-23 | 1996-05-23 | 連続鋳造用ノズル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3554105B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1275452A2 (de) * | 2001-07-13 | 2003-01-15 | Heraeus Electro-Nite International N.V. | Feuerfester Ausguss |
JP2006068798A (ja) * | 2004-09-06 | 2006-03-16 | Kurosaki Harima Corp | 内孔体を有する連続鋳造用ノズル |
KR100946659B1 (ko) * | 2002-11-28 | 2010-03-10 | 주식회사 포스코 | 연속주조용 침지노즐 |
-
1996
- 1996-05-23 JP JP12879196A patent/JP3554105B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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EP1275452A2 (de) * | 2001-07-13 | 2003-01-15 | Heraeus Electro-Nite International N.V. | Feuerfester Ausguss |
EP1275452A3 (de) * | 2001-07-13 | 2003-12-10 | Heraeus Electro-Nite International N.V. | Feuerfester Ausguss |
US7028868B2 (en) | 2001-07-13 | 2006-04-18 | Heraeus Electro-Nite International N.V. | Refractory nozzle |
KR100946659B1 (ko) * | 2002-11-28 | 2010-03-10 | 주식회사 포스코 | 연속주조용 침지노즐 |
JP2006068798A (ja) * | 2004-09-06 | 2006-03-16 | Kurosaki Harima Corp | 内孔体を有する連続鋳造用ノズル |
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