JPH09313651A - ストリング保護材及びラケット - Google Patents
ストリング保護材及びラケットInfo
- Publication number
- JPH09313651A JPH09313651A JP8138407A JP13840796A JPH09313651A JP H09313651 A JPH09313651 A JP H09313651A JP 8138407 A JP8138407 A JP 8138407A JP 13840796 A JP13840796 A JP 13840796A JP H09313651 A JPH09313651 A JP H09313651A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 フェース部に張られたストリングの振動を著
しく減衰させることができるストリング保護材及びラケ
ットを提供する。 【解決手段】 テニスラケット１のフェーストップ２
ｔ、双方のフェースサイド２ｓ及びフェースボトム２ｂ
にはストリング保護材７が装着されている。ストリング
保護材７は、複数本の筒部８と、該筒部８の基端部同士
をつないで帯部９と、振動吸収材１０とを備えてなる。
第１の筒部８ａ及び第２の筒部８ｂは、両者の間の第３
の筒部８ｃよりも筒軸心線方向の長さが大きい。振動吸
収材１０は、この第１及び第２の筒部８ａ、８ｂ間に架
け渡されている。この振動吸収材１０は、その長手方向
の中央部が帯部９から離れる方向に膨出したアーチ形状
となっている。
しく減衰させることができるストリング保護材及びラケ
ットを提供する。 【解決手段】 テニスラケット１のフェーストップ２
ｔ、双方のフェースサイド２ｓ及びフェースボトム２ｂ
にはストリング保護材７が装着されている。ストリング
保護材７は、複数本の筒部８と、該筒部８の基端部同士
をつないで帯部９と、振動吸収材１０とを備えてなる。
第１の筒部８ａ及び第２の筒部８ｂは、両者の間の第３
の筒部８ｃよりも筒軸心線方向の長さが大きい。振動吸
収材１０は、この第１及び第２の筒部８ａ、８ｂ間に架
け渡されている。この振動吸収材１０は、その長手方向
の中央部が帯部９から離れる方向に膨出したアーチ形状
となっている。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明はテニスラケットに好
適なストリング保護材とそれを装着したラケットとに関
する。詳しくは振動吸収機能を有したストリング保護材
及びラケットに関する。
適なストリング保護材とそれを装着したラケットとに関
する。詳しくは振動吸収機能を有したストリング保護材
及びラケットに関する。
【０００２】
【従来の技術】テニスやバドミントン等の球技用ラケッ
トは、フェース部にストリング（ガット）が張られるの
であるが、この際、フェース部にグロメットと通称され
るストリング保護材を装着してからストリングを張るよ
うにしている。
トは、フェース部にストリング（ガット）が張られるの
であるが、この際、フェース部にグロメットと通称され
るストリング保護材を装着してからストリングを張るよ
うにしている。
【０００３】このストリング保護材は、フェース部の孔
に挿通される複数の筒部と、筒部の基端同士をつなぐ帯
部とからなる。この筒部の内孔にストリングが挿通され
る。
に挿通される複数の筒部と、筒部の基端同士をつなぐ帯
部とからなる。この筒部の内孔にストリングが挿通され
る。
【０００４】このストリング保護材に振動吸収機能をも
たせるために、特開昭６１−７３６７５号公報に、フェ
ース部と接触する部分をｔａｎδ０．０１〜１．０の合
成樹脂又はゴムで構成することが記載されている。ま
た、実開平５−３５１６１号公報には、帯部に中空部を
形成することにより振動吸収機能をもたせたストリング
保護材が記載されている。
たせるために、特開昭６１−７３６７５号公報に、フェ
ース部と接触する部分をｔａｎδ０．０１〜１．０の合
成樹脂又はゴムで構成することが記載されている。ま
た、実開平５−３５１６１号公報には、帯部に中空部を
形成することにより振動吸収機能をもたせたストリング
保護材が記載されている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のストリング
保護材によると、ストリングから伝揺してくる振動をあ
る程度吸収でき、フェース部に伝わる振動がそれなりに
小さくなるが、ストリングの振動そのものを減衰させる
作用は殆ど奏されない。
保護材によると、ストリングから伝揺してくる振動をあ
る程度吸収でき、フェース部に伝わる振動がそれなりに
小さくなるが、ストリングの振動そのものを減衰させる
作用は殆ど奏されない。
【０００６】本発明は、フェース部に張られたストリン
グの振動を著しく減衰させることができるストリング保
護材及びラケットを提供することを目的とする。
グの振動を著しく減衰させることができるストリング保
護材及びラケットを提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明のストリング保護
材は、ストリングが挿通される複数の筒部と、この複数
の筒部の基端同士をつなぐ帯部とを有するストリング保
護材において、該筒部の先端側に振動吸収材を設けたこ
とを特徴とするものである。
材は、ストリングが挿通される複数の筒部と、この複数
の筒部の基端同士をつなぐ帯部とを有するストリング保
護材において、該筒部の先端側に振動吸収材を設けたこ
とを特徴とするものである。
【０００８】本発明のラケットは、このストリング保護
材を介してストリングを張ったものであり、振動吸収材
がフレームの内周面から離隔している。
材を介してストリングを張ったものであり、振動吸収材
がフレームの内周面から離隔している。
【０００９】かかるストリング保護材及びラケットにあ
っては、振動吸収材がストリングの振動を直に吸収し、
しかも振動吸収材がストリングの振動の腹に近づくため
振動の弦長さも小さくなり、ストリングの振動が著しく
小さくなる。
っては、振動吸収材がストリングの振動を直に吸収し、
しかも振動吸収材がストリングの振動の腹に近づくため
振動の弦長さも小さくなり、ストリングの振動が著しく
小さくなる。
【００１０】本発明のストリング保護材では、複数の筒
部の先端部同士の間に架け渡されていることが好まし
い。この場合、ストリング保護材は、前記帯部の長手方
向の両端部にそれぞれ配置された第１の筒部及び第２の
筒部と、これら第１及び第２の筒部同士の間に配置され
た少なくとも１個の第３の筒部とを備えてなり、前記振
動吸収材は、該第１の筒部の先端側と第２の筒部の先端
側との間に架け渡され、該振動吸収材には、該第３の筒
部と同軸的にストリング挿通孔が設けられていることが
好ましい。さらに、振動吸収材は、その長手方向の中央
部が前記帯部から離れる方向に膨出したアーチ形状とな
っていることが好ましい。
部の先端部同士の間に架け渡されていることが好まし
い。この場合、ストリング保護材は、前記帯部の長手方
向の両端部にそれぞれ配置された第１の筒部及び第２の
筒部と、これら第１及び第２の筒部同士の間に配置され
た少なくとも１個の第３の筒部とを備えてなり、前記振
動吸収材は、該第１の筒部の先端側と第２の筒部の先端
側との間に架け渡され、該振動吸収材には、該第３の筒
部と同軸的にストリング挿通孔が設けられていることが
好ましい。さらに、振動吸収材は、その長手方向の中央
部が前記帯部から離れる方向に膨出したアーチ形状とな
っていることが好ましい。
【００１１】このストリング保護材の帯部のうち、少な
くとも一部の筒部同士の間の部分をフェース部から離れ
る方向に膨出させ、フェース部外周面と該膨出部との間
に隙間を形成することにより、ストリングの振動が更に
小さなものとなる。
くとも一部の筒部同士の間の部分をフェース部から離れ
る方向に膨出させ、フェース部外周面と該膨出部との間
に隙間を形成することにより、ストリングの振動が更に
小さなものとなる。
【００１２】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して実施の形態
について説明する。第１図は実施の形態に係るテニスラ
ケットの正面図、第２図は同要部斜視図、第３図は同要
部の分解斜視図である。
について説明する。第１図は実施の形態に係るテニスラ
ケットの正面図、第２図は同要部斜視図、第３図は同要
部の分解斜視図である。
【００１３】このテニスラケット１は、フェース部２、
シャフト部３及びグリップ部４よりなり、フェース部２
にストリング６が張られている。このストリング６はフ
ェース部２の孔５に挿通されている。
シャフト部３及びグリップ部４よりなり、フェース部２
にストリング６が張られている。このストリング６はフ
ェース部２の孔５に挿通されている。
【００１４】このテニスラケット１のフェーストップ、
双方のフェースサイド及びフェースボトムにはストリン
グ保護材７が装着されている。
双方のフェースサイド及びフェースボトムにはストリン
グ保護材７が装着されている。
【００１５】このストリング保護材７は、複数本（この
実施の形態では６本）の筒部８と、該筒部８の基端部同
士をつないでいる帯部９と、振動吸収材１０とを備えて
なる。
実施の形態では６本）の筒部８と、該筒部８の基端部同
士をつないでいる帯部９と、振動吸収材１０とを備えて
なる。
【００１６】筒部８は、ストリング６が挿通されるよう
に内孔が筒部軸心線方向に貫通している。筒部８は帯部
９の長手方向に配列されている。この配列方向の両端の
第１の筒部８ａ及び第２の筒部８ｂは、両者の間の第３
の筒部８ｃよりも筒軸心線方向の長さが大きい。
に内孔が筒部軸心線方向に貫通している。筒部８は帯部
９の長手方向に配列されている。この配列方向の両端の
第１の筒部８ａ及び第２の筒部８ｂは、両者の間の第３
の筒部８ｃよりも筒軸心線方向の長さが大きい。
【００１７】前記振動吸収材１０は、この第１及び第２
の筒部８ａ、８ｂ間に架け渡されている。この振動吸収
材１０は、その長手方向の中央部が帯部９から離れる方
向に膨出したアーチ形状となっている。この振動吸収材
１０には、筒部８ａ、８ｂが嵌合する孔１１と、筒部８
ｃからのストリング６が挿通される孔１２とが設けられ
ている。なお、ストリング６は筒部８ａ、８ｂの内孔の
内周面及び孔１２の内周面に接触している。
の筒部８ａ、８ｂ間に架け渡されている。この振動吸収
材１０は、その長手方向の中央部が帯部９から離れる方
向に膨出したアーチ形状となっている。この振動吸収材
１０には、筒部８ａ、８ｂが嵌合する孔１１と、筒部８
ｃからのストリング６が挿通される孔１２とが設けられ
ている。なお、ストリング６は筒部８ａ、８ｂの内孔の
内周面及び孔１２の内周面に接触している。
【００１８】第２図及び後述の第４、５図に示した実施
の形態においては、筒部８ｃ、１８ｃは振動吸収材１０
に届かないような短いものとなっているが、これら第３
の筒部８ｃ、１８ｃの先端が振動吸収材１０と接触する
ぐらいに延ばした形態としても良い。
の形態においては、筒部８ｃ、１８ｃは振動吸収材１０
に届かないような短いものとなっているが、これら第３
の筒部８ｃ、１８ｃの先端が振動吸収材１０と接触する
ぐらいに延ばした形態としても良い。
【００１９】振動吸収材１０の構成材料としては、通常
ラケットにボール等の衝撃により発生する１００ＨZ オ
ーダーの振動から２０００ＨZ 程度までの高周波を効果
的に吸収し得る合成樹脂材料やゴム材料が望まれる。こ
のような弾性体としては、温度範囲０〜４０℃で周波数
１０〜２０００ＨZ のｔａｎδが０．０１〜１．０であ
る材料が使用可能である。振動吸収材１０を構成する具
体的材料としては、ウレタン系、エステル系、アミド
系、スチレン系、オレフィン系、塩ビ系等の熱可塑性エ
ラストマーが好適であり、また、ゴム材料としては、ハ
イスチレン系ＳＢＲ系エラストマー、ポリノルボルネン
系エラストマー、ウレタン系ゴム、ブチルゴム等が好適
である。
ラケットにボール等の衝撃により発生する１００ＨZ オ
ーダーの振動から２０００ＨZ 程度までの高周波を効果
的に吸収し得る合成樹脂材料やゴム材料が望まれる。こ
のような弾性体としては、温度範囲０〜４０℃で周波数
１０〜２０００ＨZ のｔａｎδが０．０１〜１．０であ
る材料が使用可能である。振動吸収材１０を構成する具
体的材料としては、ウレタン系、エステル系、アミド
系、スチレン系、オレフィン系、塩ビ系等の熱可塑性エ
ラストマーが好適であり、また、ゴム材料としては、ハ
イスチレン系ＳＢＲ系エラストマー、ポリノルボルネン
系エラストマー、ウレタン系ゴム、ブチルゴム等が好適
である。
【００２０】筒部８及び帯部９の構成材料としては、ス
トリング６を保護するため、静的曲げ弾性率が２０００
〜１５０００ｋｇ／ｃｍ2 の合成樹脂材料、例えば１１
ナイロン、６．６ナイロン等のアミド系樹脂、ポリプロ
ピレン、ポリエチレン等のオレフィン系樹脂、ＡＢＳ、
ＡＥＳ等のスチレン系樹脂、ポリカーボネート、ポリエ
チレンテレフタレート等のエステル系樹脂、ポリアセタ
ール等のエーテル系樹脂等が好適である。
トリング６を保護するため、静的曲げ弾性率が２０００
〜１５０００ｋｇ／ｃｍ2 の合成樹脂材料、例えば１１
ナイロン、６．６ナイロン等のアミド系樹脂、ポリプロ
ピレン、ポリエチレン等のオレフィン系樹脂、ＡＢＳ、
ＡＥＳ等のスチレン系樹脂、ポリカーボネート、ポリエ
チレンテレフタレート等のエステル系樹脂、ポリアセタ
ール等のエーテル系樹脂等が好適である。
【００２１】ラケットのフレーム部材の構成材料は合成
樹脂、金属、木などのいずれでも良い。
樹脂、金属、木などのいずれでも良い。
【００２２】このように構成されたストリング保護材付
きテニスラケットにおいては、ストリング６の振動が振
動吸収材１０によって吸収されると共に、振動吸収材１
０がフェース部２よりもフェース面中央側に配置されて
いるところからストリング６の振動弦長さも短くなり、
ストリングの振動が著しく小さくなる。
きテニスラケットにおいては、ストリング６の振動が振
動吸収材１０によって吸収されると共に、振動吸収材１
０がフェース部２よりもフェース面中央側に配置されて
いるところからストリング６の振動弦長さも短くなり、
ストリングの振動が著しく小さくなる。
【００２３】とくに、この実施の形態にあっては、多数
のストリング６が振動吸収材１０に接しており、振動吸
収及び減衰性に優れる。また、振動吸収材１０がアーチ
状となっており、フェース部中央に振動吸収材１０の中
央部が接近しているため、フェース部２の中央付近を通
るストリング６の振動弦長さが小さく、振動の抑制効果
に優れる。
のストリング６が振動吸収材１０に接しており、振動吸
収及び減衰性に優れる。また、振動吸収材１０がアーチ
状となっており、フェース部中央に振動吸収材１０の中
央部が接近しているため、フェース部２の中央付近を通
るストリング６の振動弦長さが小さく、振動の抑制効果
に優れる。
【００２４】この実施の形態にあっては、さらに次のよ
うな効果が得られる。
うな効果が得られる。
【００２５】 振動吸収材１０をフェース面内の両側
に設けることによりラケットの軸まわりの回転、慣性モ
ーメントが大きくなり、打球時のフェース面の安定性が
向上する。 振動吸収材のみをストリングに設けている場合、打
球した際に振動吸収材がストリングに合わせて動くが、
振動吸収材１０は筒部８ａ、８ｂに保持されているた
め、ストリングの振動を減衰させる効果が大きい。 振動吸収材１０がアーチ状をしていることにより、
縦ガット、横ガットの長さが均等化されスウィートエリ
アが拡大する。
に設けることによりラケットの軸まわりの回転、慣性モ
ーメントが大きくなり、打球時のフェース面の安定性が
向上する。 振動吸収材のみをストリングに設けている場合、打
球した際に振動吸収材がストリングに合わせて動くが、
振動吸収材１０は筒部８ａ、８ｂに保持されているた
め、ストリングの振動を減衰させる効果が大きい。 振動吸収材１０がアーチ状をしていることにより、
縦ガット、横ガットの長さが均等化されスウィートエリ
アが拡大する。
【００２６】なお、本発明においては、帯部９に設けら
れる筒部８の数は２〜１０個とりわけ４〜８個が好まし
い。第１及び第２の筒部８ａ、８ｂのフェース部２内周
面からの突出長さは５〜２０ｍｍとりわけ１０〜１５ｍ
ｍが好ましい。
れる筒部８の数は２〜１０個とりわけ４〜８個が好まし
い。第１及び第２の筒部８ａ、８ｂのフェース部２内周
面からの突出長さは５〜２０ｍｍとりわけ１０〜１５ｍ
ｍが好ましい。
【００２７】振動吸収材１０の第１、第２の筒部８ａ、
８ｂへの装着位置は、振動吸収材１０と筒部８ａ、８ｂ
の連結部がフェース部２の内周面から０〜２０ｍｍとり
わけ１０〜１５ｍｍ離隔したものとなる程度が好まし
い。また、振動吸収材１０は、その長手方向の中央部が
フェース部２の内周面から１０〜３０ｍｍとりわけ１５
〜２５ｍｍ離隔するようにアーチ状に湾曲していること
が好ましい。
８ｂへの装着位置は、振動吸収材１０と筒部８ａ、８ｂ
の連結部がフェース部２の内周面から０〜２０ｍｍとり
わけ１０〜１５ｍｍ離隔したものとなる程度が好まし
い。また、振動吸収材１０は、その長手方向の中央部が
フェース部２の内周面から１０〜３０ｍｍとりわけ１５
〜２５ｍｍ離隔するようにアーチ状に湾曲していること
が好ましい。
【００２８】第４図及び第５図を参照して別の実施の形
態に係るストリング保護材について説明する。
態に係るストリング保護材について説明する。
【００２９】このストリング保護材１７は、複数の筒部
１８（１８ａ、１８ｂ、１８ｃ）と、この筒部１８同士
をつなぐ帯部１９とを備えている。筒部１８は帯部１９
の長手方向に配列されている。両端の第１及び第２の筒
部１８ａ、１８ｂは、それらの間の第３の筒部１８ｃよ
りも長くなっている。これらの筒部１８ａ、１８ｂ間に
振動吸収材１０（第４、５図では図示略）が架け渡され
る。
１８（１８ａ、１８ｂ、１８ｃ）と、この筒部１８同士
をつなぐ帯部１９とを備えている。筒部１８は帯部１９
の長手方向に配列されている。両端の第１及び第２の筒
部１８ａ、１８ｂは、それらの間の第３の筒部１８ｃよ
りも長くなっている。これらの筒部１８ａ、１８ｂ間に
振動吸収材１０（第４、５図では図示略）が架け渡され
る。
【００３０】この帯部１９のうち、筒部１８同士の間の
部分のうち３箇所がフェース部（第４、５図では図示
略）２の外周面から離反する方向（筒部１８の突出方向
と反対方向）に略円弧状に膨出した膨出部となってお
り、この膨出部とフェース部２の外周面との間に隙間が
形成される。
部分のうち３箇所がフェース部（第４、５図では図示
略）２の外周面から離反する方向（筒部１８の突出方向
と反対方向）に略円弧状に膨出した膨出部となってお
り、この膨出部とフェース部２の外周面との間に隙間が
形成される。
【００３１】この膨出部によって隙間を形成することに
より、ストリングの振動をさらに十分に吸収することが
できる。
より、ストリングの振動をさらに十分に吸収することが
できる。
【００３２】なお、膨出部の外面にはストリングが入り
込む溝２０が設けられている。
込む溝２０が設けられている。
【００３３】以上本発明を添付図面を参照して詳細に説
明したが、本発明はこれに限らず種々の変更をほどこす
ことができる。例えば振動吸収材１０の形状をアーチ形
状とするかわりに、図とは逆方向に湾曲した逆アーチ形
状や、波型形状とすることもできる。
明したが、本発明はこれに限らず種々の変更をほどこす
ことができる。例えば振動吸収材１０の形状をアーチ形
状とするかわりに、図とは逆方向に湾曲した逆アーチ形
状や、波型形状とすることもできる。
【００３４】
【発明の効果】以上の通り、本発明のストリング保護材
及びラケットはストリングからフェース部に伝わる前に
ストリングの振動が著しく減衰するようになり、グリッ
プ部に伝揺する振動が著しく小さくなる。また、本発明
によると、打球時のフェース面の安定性向上やスウィー
トエリアの拡大も可能である。
及びラケットはストリングからフェース部に伝わる前に
ストリングの振動が著しく減衰するようになり、グリッ
プ部に伝揺する振動が著しく小さくなる。また、本発明
によると、打球時のフェース面の安定性向上やスウィー
トエリアの拡大も可能である。
【００３５】なお、従来の振動吸収材は、ストリングが
張られたあとに、簡単に取りはずしができるものであ
り、そのためプレー中にはずれて、無くしてしまうこと
がよくある。これに対し、本発明では、ストリングを振
動吸収材に貫通させるため、プレー中に振動吸収材がは
ずれることがなく、その紛失が防止される。
張られたあとに、簡単に取りはずしができるものであ
り、そのためプレー中にはずれて、無くしてしまうこと
がよくある。これに対し、本発明では、ストリングを振
動吸収材に貫通させるため、プレー中に振動吸収材がは
ずれることがなく、その紛失が防止される。
【図１】実施の形態に係るテニスラケットの正面図であ
る。
る。
【図２】実施の形態に係るテニスラケットの要部斜視図
である。
である。
【図３】実施の形態に係るテニスラケットの分解図であ
る。
る。
【図４】別の実施の形態に係るストリング保護材を示す
ものであり、（ａ）図は平面図、（ｂ）図は正面図、
（ｃ）図は側面図、（ｄ）図は底面図である。
ものであり、（ａ）図は平面図、（ｂ）図は正面図、
（ｃ）図は側面図、（ｄ）図は底面図である。
【図５】（ａ）図は図４（ａ）のＡ−Ａ線に沿う断面
図、（ｂ）図は図４（ａ）のＢ−Ｂ線に沿う断面図であ
る。
図、（ｂ）図は図４（ａ）のＢ−Ｂ線に沿う断面図であ
る。
１ テニスラケット ２ フェース部 ６ ストリング ７，１７ ストリング保護材 ８，１８ 筒部 ９，１９ 帯部 １０ 振動吸収材 ２０ 溝
Claims (8)
- 【請求項１】 ストリングが挿通される複数の筒部と、
この複数の筒部の基端同士をつなぐ帯部とを有するスト
リング保護材において、 該筒部の先端側に振動吸収材を設けたことを特徴とする
ストリング保護材。 - 【請求項２】 請求項１において、前記振動吸収材は複
数の筒部の先端部同士の間に架け渡されていることを特
徴とするストリング保護材。 - 【請求項３】 請求項２において、前記ストリング保護
材は、前記帯部の長手方向の両端部にそれぞれ配置され
た第１の筒部及び第２の筒部と、これら第１及び第２の
筒部同士の間に配置された少なくとも１個の第３の筒部
とを備えてなり、 前記振動吸収材は、該第１の筒部の先端側と第２の筒部
の先端側との間に架け渡されており、 該振動吸収材には、該第３の筒部と同軸的にストリング
挿通孔が設けられていることを特徴とするストリング保
護材。 - 【請求項４】 請求項３において、前記振動吸収材は、
その長手方向の中央部が前記帯部から離れる方向に膨出
したアーチ形状となっていることを特徴とするストリン
グ保護材。 - 【請求項５】 請求項１ないし４のいずれか１項におい
て、前記振動吸収材はｔａｎδが０．０１〜１．０のゴ
ム又は合成樹脂材料よりなることを特徴とするストリン
グ保護材。 - 【請求項６】 請求項１ないし５のいずれか１項におい
て、前記帯部のうち少なくとも一部の筒部同士の間の部
分が筒部突出方向と反対側に膨出した膨出部となってい
ることを特徴とするストリング保護材。 - 【請求項７】 フェース部にストリング保護材を装着
し、ストリングを張ってなるラケットにおいて、 該ストリング保護材が請求項１ないし６のいずれか１項
のストリング保護材であり、 且つ該ストリング保護材の前記振動吸収材がフェース部
内周面から離隔していることを特徴とするラケット。 - 【請求項８】 請求項７において、前記ストリング保護
材は請求項５のストリング保護材であり、前記膨出部と
フェース部の外面との間に隙間が形成されていることを
特徴とするラケット。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8138407A JP2921486B2 (ja) | 1996-05-31 | 1996-05-31 | ラケット |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8138407A JP2921486B2 (ja) | 1996-05-31 | 1996-05-31 | ラケット |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09313651A true JPH09313651A (ja) | 1997-12-09 |
| JP2921486B2 JP2921486B2 (ja) | 1999-07-19 |
Family
ID=15221244
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8138407A Expired - Fee Related JP2921486B2 (ja) | 1996-05-31 | 1996-05-31 | ラケット |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2921486B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001204855A (ja) * | 2000-01-31 | 2001-07-31 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | ラケットフレーム |
| JP2007296144A (ja) * | 2006-04-28 | 2007-11-15 | Sri Sports Ltd | ラケット |
| JP2011010746A (ja) * | 2009-06-30 | 2011-01-20 | Yonex Co Ltd | ラケット |
-
1996
- 1996-05-31 JP JP8138407A patent/JP2921486B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001204855A (ja) * | 2000-01-31 | 2001-07-31 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | ラケットフレーム |
| JP2007296144A (ja) * | 2006-04-28 | 2007-11-15 | Sri Sports Ltd | ラケット |
| JP2011010746A (ja) * | 2009-06-30 | 2011-01-20 | Yonex Co Ltd | ラケット |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2921486B2 (ja) | 1999-07-19 |
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