JPH09312691A - 回線のバックアップ方式及びバックアップ装置 - Google Patents

回線のバックアップ方式及びバックアップ装置

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JPH09312691A
JPH09312691A JP8117392A JP11739296A JPH09312691A JP H09312691 A JPH09312691 A JP H09312691A JP 8117392 A JP8117392 A JP 8117392A JP 11739296 A JP11739296 A JP 11739296A JP H09312691 A JPH09312691 A JP H09312691A
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communication network
station
line
slave station
master station
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JP8117392A
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Inventor
Kenji Watanabe
健治 渡辺
Takuya Suzuki
拓也 鈴木
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 私設通信網の回線のバックアップ方式及びバ
ックアップ装置に関し、バックアップ用の携帯電話機全
てに異なる番号を付与せずに該回線をバックアップ可能
な回線のバックアップ方式及びバックアップ装置を提供
する。 【解決手段】 親局と複数の子局に、私設通信網とは異
なる第二の通信網に収容される電話機を設置し、少なく
とも該複数の子局に設置される電話機は同一番号の付与
を許容された携帯無線電話機となし、該私設通信網に障
害が発生した時には、該親局においては、該障害の影響
を受ける子局と親局との間の通信に必要な時間だけ該親
局に設置される共通端末を該電話とを介して該第二の通
信網に接続し、該障害の影響を受ける子局においては、
自局が該親局と通信する時間だけ該子局に設置される端
末を該携帯無線電話機を介して該第二の通信網に接続し
て、該私設通信網中に形成される回線を該第二の通信網
中に形成される回線によってバックアップする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、私設通信網に形成
された回線のバックアップ方式及びバックアップ装置に
係り、特に、バックアップ用の複数の携帯電話機の全て
に異なる番号を付与しなくても障害時に私設通信網に形
成された回線をバックアップ可能な回線のバックアップ
方式及びバックアップ装置に関する。
【0002】社会生活の広域化、情報化及び人間労働の
知識集約化に伴って通信情報に占めるデータ情報の割合
は増加の一途を辿っている。これは専用網や私設通信網
において先行しており、公衆網がこれを追う形で進んで
いる。
【0003】特に私設通信網においては、所謂データ伝
送網の他に種々の監視/制御伝送網が実用化されてお
り、同じデジタル・データの送受を行なうものでありな
がら通信網の使用目的は極めて広い。そして、デジタル
・データを扱う通信網に共通して必要なことは、通信網
の信頼性である。
【0004】即ち、デジタル・データを扱う通信網にお
いては、デジタル符号の誤りは直ちに情報の誤りになっ
て通信の意義を消滅させる上、回線断は例えば制御を不
能にして社会生活上のインフラ機能の保持を困難にさせ
たり、人命にさえ危険を及ぼすことになる。従って、デ
ジタル・データを扱う通信網においては種々の誤り処理
技術や機器及び回線の二重化によって回線の信頼度を高
く保つことができるように配慮されている。
【0005】しかし、同じ私設通信網の中でも、電力会
社のロード・サーベイのための通信網、やはり電力会社
の配電網に設置されている開閉器を制御するための通信
網、ガスや水道の使用量の検針のための通信網、警備会
社の監視/制御伝送網などのような監視/制御システム
における通信網においては、端末当たりの情報量が低い
上に端末の配置密度が低いために回線の二重化が経済的
に極めて不利であり、しかも、異なる企業体の間や企業
体と家庭の間に敷設される場合が多いためにバックアッ
プ回線を計画しにくいというのが実情である。
【0006】だからと言って、これらの私設通信網が扱
うデジタル・データの重要性が決して低い訳ではないの
で、端末当たりの情報量が低かったり端末の配置密度が
低い通信網や、異なる企業体の間や企業体と家庭の間に
敷設される通信網であっても回線を経済的に二重化する
技術は極めて重要である。
【0007】
【従来の技術】図12は、監視/制御システムにおける
従来の二重化の概念図である。図12において、1は監
視/制御システムの親局、2は監視/制御のための私設
通信網、3aは監視/制御システムの子局、3bは監視
/制御システムの他の子局、4は親局に設置された共通
端末、5はモデム、6は電話機、7aは子局3aに設置
された監視/制御のための伝送装置、7bは子局3bに
設置された監視/制御のための伝送装置、9aは子局3
aに設置されたモデム、9bは子局3bに設置されたモ
デム、29aは子局3aに設置された電話機、29bは
子局3bに設置された電話機、11は該電話機6と電話
機29a及び電話機20bを収容する公衆網である。
【0008】図12のシステムにおいて、通常は監視/
制御のための通信は私設通信網2を介して行なってい
る。ここで、図12のF点において私設通信網に障害
(この場合には障害は通信線の断線である。)が発生す
ると、子局3bについては断線が復旧するまで監視/制
御を行なうことが不能になる。監視/制御は、通常、所
定の時間に一回データを収集し、収集したデータと過去
の実績データなどを用いて以降の該データの推移を予測
したり、予測結果に基づいて制御をかけるものであるか
ら、一部の子局についてデータを得られないと以降の監
視/制御機能の正確さを保つことができなくなる。
【0009】図12のシステムは、こういう場合に対応
するために構成されたもので、F点で断線が生じて私設
通信網を通じて子局3bのデータを収集できなくなった
場合には、子局3bと親局との間を公衆網を介して電話
で接続し、親局側ではモデム5を共通端末と接続し、子
局側ではモデム9bを図示していない被監視/制御系に
接続し、モデム5とモデム9b及び電話機6と電話機2
9bとを介してデータを収集するものである。この場
合、発呼する側の電話機には自動ダイヤラが併設されて
おり、障害を検出した信号によって自動的に発呼できる
ようになっているのが通常である。
【0010】先にも述べたように、端末当たりの情報量
が低い上に端末の配置密度が低いために回線の二重化が
経済的に極めて不利で、しかも、異なる企業体の間に敷
設される回線であるために二重化が計画しにくい状況に
あるが、公衆網を介して二重化をするので、二重化のた
めの投資は私設通信網を二重化するよりはるかに少なく
てよい。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】さて、子局に設置する
監視/制御のための伝送装置、電話機及びモデムは親局
を管理する企業の業務に係るものであるから、当然、該
親局を管理する企業の投資によるもので、子局となる企
業や家庭の許容の下に設置させてもらっているものであ
る。
【0012】ところで、子局の設置密度が低いとはいっ
ても広い範囲をカバーするので、現状でも親局を管理す
る企業のテリトリ全体では子局の数はかなり大きい。そ
こへ、将来監視/制御の対象の数が増加してゆくと、子
局に設置する伝送装置、電話機及びモデムなどの機器の
必要数は更に大きなものになる。ただし、機器について
は子局となる企業や家庭のデータ・セキュリティやプラ
イバシーの問題もあるし、物理的なデータ・インタフェ
ースの制約もあって複数の子局について機器を共用化す
ることは困難である。
【0013】ここで問題になるのが、電話機の加入権料
及び月額基本料金である。図12のシステムにおける電
話機は私設通信網の障害の時にのみ使用するものである
から使用頻度は極めて低い。このような使い方に対して
通常の電話機を適用したのでは、使用頻度が低い電話機
について一台毎に加入権料及び月額基本料金を支払わな
ければならず、問題である。
【0014】本発明は、かかる問題に鑑み、私設通信網
に形成される回線のバックアップに携帯無線電話機を適
用した場合に、バックアップ用の複数の携帯電話機の全
てに異なる番号を付与しなくても障害時に私設通信網に
形成される回線をバックアップ可能な回線のバックアッ
プ方式及びバックアップ装置を提供することを目的とす
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】図1は、本発明による二
重化の概念図である。図1において、1は監視/制御の
ための親局、2は監視/制御のための私設通信網、3a
は監視/制御対象である子局、3bは監視/制御対象で
ある他の子局、4は親局に設置される共通端末、5はモ
デム、6は電話機、7aは子局3aに設置される監視/
制御のための伝送装置、7bは子局3bに設置される監
視/制御のための伝送装置、8aは子局3aに設置され
る携帯無線電話機、8bは子局3bに設置される携帯無
線電話機、9aは子局3aに設置されるモデム、9bは
子局3bに設置されるモデム、10は携帯無線電話網の
基地局、11は該電話機6と携帯無線電話機8a及び携
帯無線電話機8bを収容する公衆網である。
【0016】図1のシステムにおいては、通常は監視/
制御のための通信は私設通信網2を介して行なってい
る。ここで、図1のF点において私設通信網に障害(こ
の場合には障害の原因は通信線の断線である。)が発生
すると、子局3bについては断線が復旧するまで監視/
制御を行なうことが不能になる。監視/制御は、通常、
所定の時間に一回データを収集し、収集したデータと過
去の日間データ、週間データ、月間データ、年間データ
などの実績データやイベントなどの計画を考慮して以降
の該データの推移を予測したり、予測結果に基づいて子
局側を制御するものであるから、一部の子局についてデ
ータを得られないと以降の監視/制御の正確さを保つこ
とができなくなる。
【0017】図1のシステムは、こういう場合に対応す
るために構成されたもので、F点で断線が生じたために
私設通信網を通じて子局3bのデータを収集できなくな
った場合には、子局3bと親局の間を公衆網を介して接
続し、親局側ではモデム5を共通端末と接続し、子局側
ではモデム9bを図示していない被監視/制御系に接続
し、モデム5とモデム9b及び電話機6と携帯無線電話
機8bとを介してデータを収集したり制御するものであ
る。
【0018】ここで、図1に示した本発明による二重化
の特徴は、少なくとも子局側には携帯無線電話機を設置
し、しかも、複数の携帯無線電話機に共通の電話番号を
付与することである。
【0019】図1の如く、F点で断線が発生した場合、
子局3bに設置されている伝送装置7bは親局からの通
信情報が到達しないことを検出して警報を発する。該警
報によって子局3b側では携帯無線電話機8bとモデム
9bに電源が投入され、又図示されていない被監視/制
御系からのデータを伝送装置7bから携帯無線電話機8
bとモデム9b側に切り替える。
【0020】携帯無線電話機8bは、電源を投入される
と基地局を介して携帯無線電話網に位置登録を行ない,
待ち受け状態になる。一方、親局側でも子局3b側の通
信が不能なことを共通端末に設置されている、図示され
ていない伝送装置が検出して警報を発する。該警報によ
って共通端末からのデータは該伝送装置からモデム5と
電話機6側に切り替えられ、電話機6は子局3bに設置
されている携帯無線電話機8bに対して発呼する。この
間に人間が介在しなくてもよいように、該電話機は自動
ダイヤラを併設したものであることが望ましい。
【0021】該携帯無線電話機8bは待ち受け状態にあ
るので親局の電話機6と子局3bの携帯無線電話機8b
とは公衆網11を介して接続される。従って、F点での
断線が復旧するまでは子局3bについては親局のモデム
5と子局3bのモデム9bとの間でデータ伝送を行なう
ことができ、監視/制御を継続することができる。この
時、子局3a側では障害を検出しないので、監視/制御
のためのデータ伝送は伝送装置7aと私設通信網を介し
て行なう。
【0022】逆に、子局3a側の私設通信網において障
害が発生した場合には、子局3aと親局間のデータ伝送
は公衆網を介して携帯無線電話機8aと電話機6との間
に設定された回線を通じてモデム5とモデム9aとで行
なわれ、子局3bについては伝送装置7bと私設通信網
を介して行なう。
【0023】つまり、携帯無線電話機8aと携帯無線電
話機8bとに同一番号が付与されていても、携帯無線電
話機8aと携帯無線電話機8bの双方を同時に使用しな
いので位置登録が可能である。
【0024】従って、設置した携帯無線電話機毎に加入
権料を支払う必要はなくなり、監視/制御を行なう企業
には経済的な利点が生ずる。尚、上記においては、説明
を簡単にするために私設通信網の中で子局3aと子局3
bに対する回線が物理的に独立になっている例を示して
説明したが、複数の子局に対する回線が物理的に独立で
はなく、子局3aと子局3bに同時に障害が発生する場
合にも上記と同じことを実現することができる。これに
ついては、発明の実施の形態の欄において詳細に説明す
る。
【0025】
【発明の実施の形態】図2は、親局側のバックアップ構
成である。図2において、5はモデム、6は電話機、1
2は図示されていないCPUなどの共通端末とのインタ
フェース・ユニット(図ではIFユニットと標記してい
る。)、13は該共通端末からのデータを私設通信網に
送り出す電気・光変換回路、14は私設通信網から受信
した光信号を電気信号に変換する光・電気変換回路、1
5はインタフェース・ユニットの入出力データを私設通
信網とモデムの間で切り替えるスイッチ(図ではSWと
標記している。)、16は電気・光変換回路及び光・電
気変換回路が検出する障害情報によって後述する種々の
制御信号を出力する第一の制御回路である。
【0026】尚、図2は私設通信網が光通信網で構成さ
れることを想定しているが、勿論光通信網以外の通信網
であっても差し支えない。図2の構成において、通常は
スイッチ15によってインタフェース・ユニットの出力
データは電気・光変換回路に供給され、光・電気変換回
路の出力データはインタフェース・ユニットに供給され
る。つまり、監視/制御のためのデータ伝送は私設通信
網を介して行なわれるようになっている。そして、モデ
ム5及び電話機6は使用されておらず、電源は断になっ
ているものとする。親局側では電話機とモデムの電源を
断にしておかなければならない必然性はないが、電力消
費を節約する意味では断にしておくのが望ましいからで
ある。
【0027】もし私設通信網に障害が発生すると、電気
・光変換回路又は光・電気変換回路はそれを検出して警
報を発生する。該警報は、子局対応で出力できるのが通
常である。
【0028】第一の制御回路は該警報を受信すると電話
機6の電源を投入して自動ダイヤルするための制御信号
と、スイッチを切り替えるための制御信号と、共通端末
に障害になっているチャネル(チャネルは子局に対応し
て設定されている。以降、「子局」と「チャネル」とは
区別しないで使用する。)を通知する回線状態情報と、
共通端末に対する割り込み信号を発生する。
【0029】電話機は第一の制御回路が出力する制御信
号によって電源を投入され、モデムの電源を投入すると
共に、第一の制御回路の指示に従って通信不能になって
いる子局側に設置されている携帯無線電話機に対して発
呼する。
【0030】スイッチは、第一の制御回路が出力する制
御信号によって切り替えられる。この場合、障害が発生
しているチャネルに対応して切替を行ない、障害が発生
していないチャネルに対しては私設通信網を介して通信
できるように制御信号を形成する。
【0031】共通端末は、第一の制御回路から共通端末
に供給される回線状態情報によって障害となっているチ
ャネルを認識し、以降のデータ伝送の制御の参考とし、
又、障害となっているチャネルとのデータ伝送をモデム
によって行なうタイミングに一致した割り込み信号によ
って私設通信網を介するデータ伝送を中断して待機す
る。
【0032】上記のように、第一の制御回路の動作が親
局側のバックアップ構成の動作を支配するので、第一の
制御回路とその動作については後で詳細に説明する。
尚、回線状態情報や割り込み信号を受信した後の共通端
末の動作は通常実施されている技術であるので、これ以
上の説明は省略する。
【0033】図3は、子局側のバックアップ構成であ
る。図3において、8は携帯無線電話機、9はモデム、
17は図示されていない被監視/制御系とのインタフェ
ース・ユニット(図ではIFユニットと標記してい
る。)、18は被監視/制御系からのデータを私設通信
網に送り出す電気・光変換回路、19は私設通信網から
受信した光信号を電気信号に変換する光・電気変換回
路、20はインタフェース・ユニットの入出力データを
私設通信網とモデムの間で切り替えるスイッチ(図では
SWと標記している。)、21は電気・光変換回路及び
光・電気変換回路が検出する警報によって後述する種々
の制御信号を出力する第二の制御回路である。
【0034】尚、図3は図2に対応したものであるため
に私設通信網を光通信網で構成するものとしているが、
勿論私設通信網は光通信網以外の通信網であっても差支
えない。
【0035】図3の構成において、通常はスイッチ20
によってインタフェース・ユニットの出力データは電気
・光変換回路に供給され、光・電気変換回路の出力デー
タはインタフェース・ユニットに供給される。つまり、
監視/制御のためのデータ伝送は私設通信網を介して行
なわれるようになっている。そして、携帯無線電話機8
は使用されておらず、電源は断になっている。子局側で
携帯無線電話機の電源を通常は断にしておくのは、同一
番号を付与された複数の携帯無線電話機の中から必要な
時に一台のみについて位置登録を行なって使用するため
である。一方モデムの電源は断にしておく必然性はない
が、電力消費を節約する意味では断にしておくのが望ま
しい。
【0036】もし私設通信網に障害が発生すると、電気
・光変換回路又は光・電気変換回路はそれを検出して警
報を発生する。第二の制御回路は該警報を受信すると携
帯無線電話機8の電源を投入するための制御信号と、ス
イッチを切り替えるための制御信号を発生する。
【0037】携帯無線電話機は第二の制御回路が出力す
る制御信号によって電源を投入されると、モデムに電源
を投入すると共に、公衆網を構成する携帯無線電話網に
対して位置登録を行なって待ち受け状態になる。尚、他
の子局でも私設通信網を介した通信が不能になっている
場合には、他の子局に設置されている携帯無線電話機に
も通信権を与える必要があるので、特定の子局において
は第二の制御回路が出力する電話機の電源投入のための
制御信号はその子局が通信を行なう必要があるタイミン
グだけオンされなければならない。。
【0038】スイッチは、第二の制御回路が出力する制
御信号によって切り替えられる。この場合、障害の影響
を受ける子局では私設通信網を介した通信が不能である
からスイッチは切り替えたままでもよいし、携帯無線電
話機の電源が投入されている間だけ切り替えられるよう
にしてもよい。
【0039】上記のように、第二の制御回路の動作が子
局側のバックアップ構成の動作を支配するので、第二の
制御回路とその動作については後で詳細に説明する。図
4は、第一の制御回路の第一の実施の形態で、収容され
ている子局数が3であるとして図示している。
【0040】図4において、22a乃至22cは2入力
論理和回路、23a及び23bは3入力論理和回路、2
4aはカウンタ、25a乃至25dは該カウンタのカウ
ント値をデコードするデコーダ、26a乃至26dはセ
ット・リセット・フリップ・フロップ、27a乃至27
cは2入力論理積回路である。
【0041】図4には図示していない電気・光変換回路
及び光・電気変換回路において障害を検出して発せられ
た警報は2入力論理和回路22a乃至22cに供給され
る。例えば、電気・光変換回路で障害を検出して発せら
れる送信側警報は2入力論理和回路22a乃至22cの
一方の入力端子に供給される。又,光・電気変換回路で
障害を検出してチャネル毎に発せられる受信側の警報は
それぞれ2入力論理和回路22a、22b、22cのも
う一方の入力端子に供給される。そして、両方の警報の
論理和をとって2入力論理和回路22aはチャネル1に
障害が発生していることを検出し、2入力論理和回路2
2bはチャネル2に障害が発生していることを検出し、
2入力論理和回路22cはチャネル3に障害が発生して
いることを検出する。該2入力論理和回路22a乃至2
2cはその出力を3入力論理和回路23aに供給する。
該3入力論理和回路23aは3チャネル分の警報の論理
和をとるので、いずれかのチャネルにおいて障害が検出
されていれば、3入力論理和回路の出力端子にはその旨
を表示する信号が現れる。
【0042】該3入力論理和回路から出力される、障害
を検出した旨を表示する信号によってカウンタがカウン
ト可能になり、カウントを開始する。該カウンタの出力
端子Qにはデコーダ25a(図ではDEC1と標記して
いる。)乃至デコーダ25d(図ではDEC4と標記し
ている。)が接続されていて、該カウンタのカウント値
をデコードする。これらのデコーダは全て異なるデコー
ド値を有しており、2個のデコーダの組が特定の1チャ
ネルに対応している。例えば、デコーダ25a即ちDE
C1とデコーダ25b即ちDEC2がチャネル1に、デ
コーダ25b即ちDEC2とデコーダ25c即ちDEC
3がチャネル2に、デコーダ25c即ちDEC3とデコ
ーダ25d即ちDEC4がチャネル3に対応している。
又、それぞれのデコード値はDEC1のデコード値が最
小で、順に大きくなり、DEC4のデコード値が最大で
あるとする。
【0043】いずれかのチャネルで障害が検出されて警
報が発せられるとカウンタはカウントを開始して、まず
DEC1に設定されているデコード値に達する。この
時、DEC1はパルスを出力してセット・リセット・フ
リップ・フロップ26aをセットする。カウンタのカウ
ント値は次にDEC2のデコード値に達してDEC2が
パルスを出力する。該DEC2の出力パルスはセット・
リセット・フリップ・フロップ26aをリセットするの
で、セット・リセット・フリップ・フロップ26aはD
EC1のデコード値とDEC2のデコード値の間継続す
るパルスを出力する。同様に、セット・リセット・フリ
ップ・フロップ26bはDEC2のデコード値とDEC
3のデコード値の間継続するパルスを出力し、セット・
リセット・フリップ・フロップ26cはDEC3のデコ
ード値とDEC4のデコード値の間継続するパルスを出
力する。これらのパルスは各チャネルに対してモデムを
介した通信を許容するタイミング・パルスであり、スイ
ッチの制御信号(図ではSW制御信号と標記してい
る。)、電話機の電源の制御信号(図では電源制御信号
と標記している。)となる。
【0044】しかし、該セット・リセット・フリップ・
フロップ26a乃至セット・リセット・フリップ・フロ
ップ26cの出力は直接スイッチ、電話機には供給せず
に2入力論理積回路27a乃至2入力論理積回路27c
において各々のチャネルの警報と論理積をとった後にス
イッチ、電話機に供給する。これは、特定のチャネルだ
けに障害が発生しているのに全てのチャネルについてス
イッチ、電話機に対する制御信号が出力されることを防
止するためである。
【0045】例えば、チャネル3のみに障害が発生した
場合には2入力論理和回路22cの出力によってカウン
タがカウントを開始するが、そのカウントの歩進に応じ
てセット・リセット・フリップ・フロップ26aとセッ
ト・リセット・フリップ・フロップ26bは、上記の如
く全てのチャネルについてスイッチ、電話機に対する制
御信号を発生するので、障害が発生していないチャネル
1とチャネル2に対応するスイッチ、電話機に対しても
制御信号を発生することになる。しかし、図3において
説明した如く障害を検出した子局側の伝送装置だけが携
帯無線電話機の電源を投入して待ち受け状態になってい
るので、警報を検出していないチャネル1とチャネル2
について親局側でスイッチ、電話機に対する制御信号を
出力することは意味のないことである。
【0046】従って、各々のチャネルについて2入力論
理和回路22a乃至22cの出力とセット・リセット・
フリップ・フロップ26a乃至26cの出力の論理積を
とれば、今の場合には、チャネル1とチャネル2につい
てはスイッチ、電話機に対する制御信号が出力されず、
障害が発生しているチャネル3についてのみスイッチ、
電話機に対する制御信号が出力されるようになる。
【0047】上の動作と並行して共通端末に対する割込
み信号が生成される。即ち、3入力論理和回路23aの
出力を微分回路で微分した信号によってセット・リセッ
ト・フリップ・フロップ26dをセットし、最大のカウ
ント値をデコードするDEC4が出力するパルスでセッ
ト・リセット・フリップ・フロップ26dをリセットし
て割込み信号を生成する。このようにすれば、いずれの
チャネルにおいて障害が発生していても同じ期間共通端
末に割込みをかけることができるので、制御が簡単にな
る。
【0048】又、2入力論理和回路22a乃至2入力論
理和回路22cの出力は共通端末に対して回線状態情報
として供給される。図4においては、回線状態情報とし
て2入力論理和回路22a乃至2入力論理和回路22c
の出力を生の形で共通端末に渡す例が図示されている
が、チャネル数が多い場合には共通端末に渡す信号線の
数が増加して不利になるので、複数の2入力論理和回路
(図4では22a乃至22cに対応する。)の出力をコ
ード化して1対の信号線で送るようにするのが望まし
い。
【0049】尚、ここでは送信側の警報が全てのチャネ
ルに共通に発せられる場合を想定しているので、2入力
論理和回路22a乃至22cの一方の入力端子に送信側
の共通の警報が供給される構成をとっているが、送信側
の警報をチャネル毎に発する方式の場合には2入力論理
和回路22a乃至22cの一方の入力端子にチャネル毎
の送信側の警報を供給し、該2入力論理和回路22a乃
至22cのもう一方の入力端子にチャネル毎の受信側の
警報を供給する構成にすればよい。
【0050】ところで、図4の構成は図9の私設通信網
のトポロジと付与番号(その1)に示すネットワーク形
態に適合するものである。図9において、101は親
局、102乃至107は子局、108及び109は回線
の分岐装置である。即ち、親局と分岐装置の間は1芯の
光ファイバが敷設されていて、該分岐装置から子局の間
は1芯の光ファイバ3本に分岐されており、子局は2群
に分割されている。そして、各々の子局群に対応して親
局が設置されており、図4の構成はその一方の親局と子
局群に対応するものであることを想定している。そし
て、1つの子局群において携帯無線電話機に付与されて
いる番号は、図示されている如く01、02、03と全
て異なるが、2つの子局群の間では同じ番号を使用して
いる。即ち、このように番号が付与されている場合には
図4の構成は異なる番号で発呼できなくてはならない。
【0051】図4において、デコーダ側に渡すカウント
値とは別にカウンタのカウント値を出力しているのはこ
のためで、以下にこの構成によって異なる番号の携帯無
線電話機に対して発呼できる理由を説明する。
【0052】図5は、自動ダイヤラへのアドレス指定の
原理で、3チャネルに対する上記タイミング・パルスの
長さが等しく、3チャネルに対する該タイミング・パル
スが互いに連続しているものとして、3チャネルの各々
の携帯無線電話機の番号を区別して発呼する原理を説明
するものである。
【0053】図5において示されているのはカウンタの
カウント値で、10ビットであると想定している。その
うちLSB側8ビットは各チャネルに対する該タイミン
グ・パルスが継続している間に00000000から1
1111111に変化するものとする。これは、タイミ
ング・パルスの長さとカウンタのクロック周期との関係
の設定により容易に実現できることである。
【0054】従って、チャネル1に対応するタイミング
・パルスが継続している間には10ビットのカウント値
は0000000000から0011111111まで
変化する。次にチャネル2に対応するタイミング・パル
スの時刻になると0011111111のLSBに1が
加算されるので10ビットのカウント値は010000
0000から始まることになる。チャネル2に対するタ
イミングパルスの長さはチャネル1と同じであると仮定
しているので、チャネル2に対応するタイミング・パル
スが継続している間には10ビットのカウント値は01
00000000から0111111111まで変化す
る。更に、チャネル3に対応するタイミング・パルスの
時刻になると0111111111のLSBに1が加算
されるので10ビットのカウント値は10000000
00から始まることになる。チャネル3に対するタイミ
ングパルスの長さも他のチャネルと同じと仮定している
ので、チャネル3に対応するタイミング・パルスが継続
している間には10ビットのカウント値は100000
0000から1011111111まで変化する。
【0055】以上の説明で明白な如く、チャネル1に対
応する時間では図5のMSB側2ビットのXYは00に
等しく、チャネル2に対応する時間では図5のMSB側
2ビットのXYは01に等しく、チャネル3に対応する
時間では図5のMSB側2ビットのXYは10に等し
い。つまり、図5のMSB側の2ビットXYのパターン
によって各々のチャネルを区別することができる。
【0056】従って、上記の如く3チャネルが収容され
ている例では、図4においてカウント値のMSB側2ビ
ットを自動ダイヤラに対してダイヤル・メモリのアドレ
ス信号として供給すれば、自動ダイヤラは異なるタイミ
ングに異なる番号の携帯無線電話機に対して発呼するこ
とができる。尚、上記は3チャネルの区別を行なうもの
として説明したので自動ダイヤラに供給するアドレスは
2ビットで足りるが、チャネル数がn(nは正の整数)
の時にはlog2 n以上の最小の整数をアドレスのビッ
ト数とすれば全てのチャネルを区別することができる。
又、タイミング・パルスの時間に8ビットのカウントを
終了するというのも単なる例であるので、適宜設計すれ
ばよい。
【0057】以上で、図4に示した親局側のバックアッ
プ構成の動作に関する詳細の説明を一旦終了し、子局側
のバックアップ構成についてその構成と動作について詳
細を説明する。
【0058】図6は、第二の制御回路の実施の形態であ
る。図6において、22dは2入力論理和回路、24b
はカウンタ、25e及び25fは該カウンタのカウント
値をデコードするデコーダ、26eはセット・リセット
・フリップ・フロップである。
【0059】子局側に設置されている電気・光変換回路
と光・電気変換回路(図6には図示されてはいな。)も
障害を検知すれば警報を発する。該警報は2入力論理和
回路22dに供給されるので、該2入力論理和回路22
dから電気・光変換回路と光・電気変換回路のいずれか
が障害を検出したことを表す信号が出力される。該2入
力論理和回路22dの出力信号によってカウンタ24b
がカウント可能な状態にされてカウントが開始される。
該カウンタ24bのカウント値はデコーダ25e即ちD
EC5及びデコーダ25f即ちDEC6に供給される。
該DEC5及びDEC6は各々に設定されたカウント値
でパルスを出力する。該パルスによってセット・リセッ
ト・フリップ・フロップ26eがセット及びリセットさ
れ、該セット・リセット・フリップ・フロップ26eは
障害検出から所定時間遅延して所定時間継続するパルス
を生成する。このパルスが子局側においてスイッチ、携
帯無線電話機を制御する制御信号になる。
【0060】そして、ここで重要なことは、親局側の第
一の制御回路が生成する各チャネルに対応するタイミン
グ・パルスと、子局側の第二の制御回路が生成するタイ
ミング・パルスが、同じチャネルについては一致するこ
とである。これは、例えばチャネル3が障害の時に、第
一の制御回路が生成するチャネル3に対するタイミング
・パルスとチャネル3となっている子局側に設置されて
いる第二の制御回路が生成するタイミング・パルスとが
一致しなければ、障害になったチャネルに関して公衆網
を介して親局と子局との間で回線を設定して通信ができ
ないからである。
【0061】第一の制御回路が生成する障害チャネルに
対応するタイミング・パルスと障害となっているチャネ
ルの第二の制御回路が生成するタイミング・パルスを一
致させるためには、親局と子局における障害検出遅延時
間の差と親局と子局の間の伝搬遅延時間を知っていなけ
ればならないが、障害検出遅延時間差や、親局と子局と
の間の伝搬遅延時間は設計上明らかになっているので、
両者を一致させることは容易である。具体的には、第一
の制御回路においてデコーダに設定するデコーダ値と第
二の制御回路においてデコーダに設定するデコーダ値の
関係を障害検出遅延時間差及び伝搬遅延時間とを考慮し
て決めればよい。
【0062】尚、上の説明では、障害の影響を受ける子
局において私設通信網側から第二の通信網に切り替える
スイッチは上記タイミング・パルスが継続している間で
あるものとしているが、該子局では私設通信網を使えな
い状態にあるので、親局と通信する時間だけスイッチを
第二の通信網側に切り替えることをせず、障害を検出し
た信号によってスイッチを第二の通信網側に切り替えて
もよい。
【0063】以上の説明を以て第一の制御回路と第二の
制御回路の構成とその動作についての説明を終るが、本
発明を適用した監視/制御・システムが所期の機能を発
揮することの理解のためには、障害が発生した時に図9
のネットワーク形態で親局と子局との間でどのように通
信が行なわれるかを説明する必要がある。しかし、これ
は障害がない場合にどのような方式で通信が行なわれて
いるかによっても異なるので、先ず、図9のネットワー
ク形態で回線が正常な時の通信方法について例を説明
し、その後に障害時の通信方法について説明する。
【0064】図10は、データ収集のタイムチャート
(その1)で、図9における一方の分岐装置に収容され
る子局群(その顧客数を3とする。)とそれらを収容す
る親局との間の通信方法の例を示す。
【0065】このような場合、多くはバースト通信が適
用される。図10の上の図は基本バースト・フレームで
ある。基本バースト・フレームにおいて、まず親局から
子局群に対して3チャネル分のコマンドなどがバースト
状に送出される。これが下りの信号である。子局側の伝
送装置はそれを受けた後に所定のタイミングで親局に対
してそれぞれ独立にデータを送り返す。これが上りの信
号である。そして、この基本バースト・フレームは所定
の周期で繰り返して親局は所定の周期で子局のデータを
収集する。
【0066】図7は、データ収集のタイムチャート(そ
の2)で、本発明を適用した監視/制御・システムにお
いてチャネル3で障害を検知した場合を例に図示してい
る。図7の上の図は基本バースト・フレームであり、チ
ャネル3において通信ができていない場合を示してい
る。
【0067】さて、チャネル3で通信ができなくなる
と、親局側では基本バースト・フレームのチャネル3の
受信タイミング(上りの信号におけるチャネル3のタイ
ミング)に障害を検出できる。又、チャネル3として識
別されている子局側においては親局側から送られてくる
べきコマンド(下りの信号におけるチャネル3のタイミ
ングでのデータ)が受信されないことで障害を検出でき
る。
【0068】障害を検出すると、図6の子局側(これは
チャネル3として識別されている子局である。)の第二
の制御回路ではカウンタ24bがカウントを開始し、D
EC5及びDEC6がそれぞれに設定されたカウント値
でデコードしてパルスを出力する。これによってセット
・リセット・フリップ・フロップ26eがタイミング・
パルスを生成する。
【0069】一方、図4の親局側の第一の制御回路では
3入力論理和回路の出力を微分した信号によってセット
・リセット・フリップ・フロップ26dがセットされて
割込み信号が生成される。
【0070】同時に、図4の親局側の第一の制御回路で
はカウンタ24aがカウントを開始し、DEC1乃至D
EC4がそれぞれに設定されたカウント値でデコードし
てパルスを出力する。これによってセット・リセット・
フリップ・フロップ26a乃至セット・リセット・フリ
ップ・フロップ26cが各々のチャネルに対応するタイ
ミング・パルスを生成する。しかし、今はチャネル3の
みに障害が発生しているので、セット・リセット・フリ
ップ・フロップ26a及びセット・リセット・フリップ
・フロップ26bの出力は2入力論理積回路27a及び
2入力論理積回路27bにおいてマスクされ、セット・
リセット・フリップ・フロップ26cの出力のみが2入
力論理積回路27cを通過する。
【0071】又、DEC4の出力パルスによってセット
・リセット・フリップ・フロップ26dがリセットされ
て割込み信号が終了する。この一連の動作を示したのが
図7の「親局側の動作」で、割込み信号とチャネル3の
タイミング・パルスが示されている。
【0072】先にも説明した如く、チャネル3として識
別されている子局側において生成されるタイミング・パ
ルスと親局側で生成されるタイミング・パルスが一致し
ている必要がある。もし、障害検出遅延時間差や伝搬遅
延時間が零であれば図4のDEC3のデコード値と図6
のDEC5のデコード値及び図4のDEC4のデコード
値と図6のDEC6のデコード値を等しく設定すればよ
いが、実際には障害検出遅延時間差や伝搬遅延時間が零
ではないので、障害検出遅延時間差、伝搬遅延時間を考
慮して、図4のDEC3とDEC4のデコード値と図6
のDEC5とDEC6のデコード値を設定すればよい。
同様に、チャネル1についてはDEC1のデコード値と
DEC5のデコード値及びDEC2のデコード値とDE
C6のデコード値を障害検出遅延時間差、伝搬遅延時間
を考慮して設定し、チャネル2についてはDEC2のデ
コード値とDEC5のデコード値及びDEC3のデコー
ド値とDEC6のデコード値を障害検出遅延時間差、伝
搬遅延時間を考慮して設定すればよい。
【0073】そして、親局側ではチャネル3のタイミン
グ・パルスによって電話機の電源とモデムの電源がオン
にされ、電話機に併設されている自動ダイヤラにチャネ
ル3として識別されている子局に設置されている携帯無
線電話機の番号に対応するアドレスが供給される。これ
に続いて、親局側の電話機は子局側の携帯無線電話機に
対して発呼する。
【0074】一方、子局側では、上記のように、携帯無
線電話機とモデムの電源がオンにされ、携帯無線電話機
は位置登録して待ち受け状態になっている。従って、公
衆網を通じて共通端末と子局との間にデータ伝送回線が
設定されてデータ伝送が行なわれる。
【0075】その後、共通端末に対する割込み信号が終
了するので、共通端末は私設通信網を通じたデータ収集
を再び行なう。この時に障害が復旧していなければ私設
通信網を通じた通信の後に上において説明した公衆網に
よるデータ収集が再度行なわれる。
【0076】今はチャネル3にのみ障害が発生した場合
を説明したが、チャネル1乃至3の全てで障害が発生し
ても動作は全く変わりがない。この場合には、親局側で
は図7において破線で示した位相でもチャネル1とチャ
ネル2に対するタイミング・パルスが生成され、チャネ
ル1及びチャネル2に対応する子局側でもそれぞれのタ
イミングでタイミング・パルスが生成されて、公衆網を
介して各々のタイミング・パルスが継続している間に回
線が設定されてデータ収集が行なわれる。
【0077】上記のように私設通信網と公衆網を通じた
データ収集を繰り返すことによって、全ての子局に対し
て機会均等にデータ収集を行なうことが可能になる。但
し、公衆網を通じてデータ収集を行なう場合には個別に
ダイヤリングをして回線を設定する必要があるので、デ
ータ収集の周期は障害ではない時に私設通信網を通じて
通信する場合とは異なるものになるかもしれない。しか
し、一部又は全ての子局について監視/制御をできない
ままでは監視/制御の信頼性に問題が生ずるのであるか
ら、データ収集周期が多少異なるのは許容されるべきで
ある。
【0078】図8は、第一の制御回路の第二の実施の形
態で、収容されている子局数が3であるとして図示して
いる。図8において、22a乃至22cは2入力論理和
回路、23a及び23bは3入力論理和回路、24aは
カウンタ、25a乃至25dは該カウンタのカウント値
をデコードするデコーダ、26a乃至26dはセット・
リセット・フリップ・フロップ、27a乃至27cは2
入力論理積回路である。
【0079】図8の構成は、図4の構成と殆ど同じであ
るので詳細な説明は割愛するが、唯一異なるのはカウン
タの出力の特定ビットを自動ダイヤラのアドレスとして
分岐して出力せず、3入力論理和回路23bの出力を自
動ダイヤラの起動信号として使用している点である。
【0080】これは、図8の構成は図11に示した私設
通信網のトポロジと付与番号(その2)に対応するもの
であることによる。即ち、図11の形態では全ての子局
に同一番号を付与しているので、第一の制御回路は公衆
網を通じた通信が必要な子局側に設置されている携帯無
線電話機の電源がオンされるのに合わせて同じ番号で発
呼すればよいからである。
【0081】そして、図11の形態の場合にも、子局側
の第二の制御回路は図6に示したものと同じ構成でよ
い。以上においては、発呼するのは親局側の電話機であ
るものとして説明してきた。しかし、上記の機能の本質
を崩さない限り、発呼側を親局側と限定する必要はな
い。
【0082】即ち、第一の制御回路においては、図4と
同じように共通端末に対する割込み信号を生成すると共
に共通端末に回線状態情報を供給することができ、スイ
ッチと電話機に対する制御信号を図4と同じように生成
することができ、第二の制御回路においては、図6と同
じようにスイッチと携帯無線電話機に対する制御信号を
生成することができるのであれば、子局側から親局側に
発呼することも可能である。このように、子局から親局
に向かって発呼する場合には、子局に設置される携帯無
線電話機に自動ダイヤラを併設し、上記タイミング・パ
ルスによって発呼を制御するようにすればよい。同時
に、親局に設置される電話機には自動ダイヤラを併設す
る必要がなくなる。
【0083】又、上記においては既に説明したように、
通常の監視/制御システムで使用される、図9又は図1
1の私設通信網のトポロジにおいて障害時に公衆網を介
して通信を維持することを想定しているためにスイッチ
の切り替え条件が厳しくなっている。即ち、図9又は図
11に示した私設通信網のトポロジにおいては、各々の
子局が他の子局の状態を知り得ないので、障害を検出し
た特定の子局だけが公衆網に切り替えて通信を継続し、
障害を検出していない子局は私設通信網を介して通信を
行なうようになっている。
【0084】しかし、監視/制御のための通信網のトポ
ロジ及び通信方式によっては全ての子局が他の子局の状
態を知ることができる場合もある。このような場合に
は、たとえ1局でも子局が障害となったら全ての子局が
私設通信網から公衆網に切り替えて、私設通信網を全く
使わないで通信を継続することも可能である。本発明を
このような場合にも適用する場合には、障害を検出した
信号によってスイッチを固定的に公衆網側に切り替えれ
ばよい。
【0085】又、細かいことではあるが、親局側に設置
される電話機は通常の電話機を想定して説明したが、こ
れも携帯無線電話機であってもよい。更に、上において
は携帯無線電話機はアナログの携帯無線電話機を想定し
ている。なんとなれば、公衆網を通じたデータ伝送のイ
ンタフェース機器としてモデムを使用することにしてい
るからである。しかし、これもアナログ携帯無線電話機
に限定する必要はなく、現行のデジタル携帯無線電話機
やパーソナル・ハンディ・フォン(PHS)であっても
よい。
【0086】まず、デジタル携帯無線電話機の場合に
は、所謂MNPアダプタを介してデータ情報源を接続す
ればよい。この場合、デジタル携帯無線電話機における
帯域圧縮技術との関連で送ることができるデータ速度は
低速にならざるを得ないが、上記のような目的を実現す
るのには大抵の場合支障はない。次に、PHSの場合に
は、現状ではデータ伝送の規格が制定されていないので
デジタル・データを直接送ることはできず、例えば音響
モデムとPHSとを音響カプラで結合するような手段を
講ずる必要がある。しかし、PHSによるデータ伝送の
規格が制定されるのはそう遠くない将来であると予想さ
れる。その規格が制定されれば、現行のISDNにおけ
るデジタル・サービス・ユニット(DSU)に類似の装
置を介してデジタル・データ源とPHSとを接続するこ
とが可能になる。これが実現できれば、PHSの符号化
レートが高いので高速なデータ伝送が可能になる。
【0087】このように携帯無線電話機を使用したデー
タ伝送には広い実現形態がありうるが、携帯無線電話機
とデータ源とのインタフェース機器は本発明の本質を左
右するものではないことを付言しておきたい。
【0088】最後に、私設通信網のバックアップ回線を
構成する通信網を公衆網であるとして説明してきたが、
バックアップ側の回線は私設通信網であっても差し支え
ない場合もある。例えば、高速道路の路側に設置されて
いる非常電話回線に障害が発生した場合、私設通信網で
ある、高速道路の維持管理用の無線回線に切り換えて通
信することも可能だからである。この場合、複数の携帯
無線電話機に同一番号を付与する効果は携帯無線電話機
の加入権料の問題ではなく、私設通信網における無線回
線の番号計画が柔軟になることである。
【0089】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明により、複数
の携帯無線電話機を交互に使用することができるように
なるので、私設通信網を第二の通信網でバックアップす
る際に複数の携帯無線電話機に個別の番号を付与する必
要がなくなり、該複数の携帯無線電話機が公衆網に接続
されるものである場合には加入権料を節減することがで
き、該複数の携帯無線電話機が私設通信網に接続される
ものである場合には私設通信網での番号計画に融通性を
持たせることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるバックアップの概念図。
【図2】 親局側のバックアップ構成。
【図3】 子局側のバックアップ構成。
【図4】 第一の制御回路の第一の実施の形態。
【図5】 自動ダイヤラのアドレス指定の原理。
【図6】 第二の制御回路の実施の形態。
【図7】 データ収集のタイムチャート(その2)。
【図8】 第一の制御回路の第二の実施の形態。
【図9】 私設通信網のトポロジと付与番号(その
1)。
【図10】 データ収集のタイムチャート(その1)。
【図11】 私設通信網のトポロジと付与番号(その
2)。
【図12】 監視/制御システムにおける従来のバック
アップの概念図。
【符号の説明】
1 親局 2 私設通信網 3a、3b 子局 4 共通端末 5 モデム 6 電話機 7a、7b 伝送装置 8a、8b 携帯無線電話機 9a、9b モデム 10 無線基地局 11 公衆網
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04Q 7/34 H04Q 7/04 B

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 私設通信網中に形成される、親局に設置
    される共通端末と該親局と通信する複数の子局に設置さ
    れる個別端末との間の回線のバックアップ方式におい
    て、 該親局と該複数の子局に、該私設通信網とは異なる第二
    の通信網に収容される電話機を設置し、 少なくとも該複数の子局に設置される電話機は同一番号
    の付与を許容される携帯無線電話機となし、 該私設通信網に障害が発生した時には、 該親局においては、該親局に設置される共通端末を該電
    話機を介して該第二の通信網に接続し、 該子局においては、該子局に設置される個別端末を自局
    が該親局と通信する時間だけ該携帯無線電話機を介して
    該第二の通信網に接続して、 該私設通信網中に形成される回線を該第二の通信網中に
    形成される回線によってバックアップすることを特徴と
    する回線のバックアップ方式。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の回線のバックアップ方式
    に適用される回線のバックアップ装置において、 前記親局には、 前記複数の子局に対する障害を認識した場合には、前記
    共通端末に対して割込み信号と回線毎の回線状態情報を
    供給すると共に該障害の影響を受ける子局と該親局との
    通信に必要な時間だけ継続するタイミング・パルスを生
    成する第一の制御回路と、 該タイミング・パルスが出力されている間だけ該共通端
    末を前記第二の通信網側に切り替えるスイッチと、 該第一の制御回路が出力するタイミング・パルスによっ
    て後述する子局の携帯無線電話機に発呼し、該共通端末
    を第二の通信網に接続する電話機とを備え、 前記子局には、 自局が障害の影響を受けていると認識した場合には、自
    局が該親局と通信するのに必要な時間だけ継続するタイ
    ミング・パルスを生成する第二の制御回路と、 該タイミング・パルスが出力されている間だけ自局の個
    別端末を該第二の通信網側に切り替えるスイッチと該タ
    イミング・パルスが出力されている間だけ電源を投入さ
    れて、該個別端末を該第二の通信網に接続する携帯無線
    電話機と、を備えることを特徴とする回線のバックアッ
    プ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の回線のバックアップ方式
    に適用される回線のバックアップ装置において、 前記親局には、 前記複数の子局に対する障害を認識した場合には、前記
    共通端末に対して割込み信号と回線毎の回線状態情報を
    供給すると共に該障害の影響を受ける子局と該親局との
    通信に必要な時間だけ継続するタイミング・パルスを生
    成する第一の制御回路と、 該タイミング・パルスが継続している間だけ前記共通の
    端末を前記第二の通信網側に切り換えるスイッチと、 該共通端末を該第二の通信網に接続する電話機とを備
    え、 前記子局には、 自局が障害の影響を受けていると認識した場合には、自
    局が該親局と通信する時間だけ継続するタイミング・パ
    ルスを生成する第二の制御回路と、 該タイミング・パルスが継続している間だけ自局の個別
    端末を該第二の通信網に切り替えるスイッチと該タイミ
    ング・パルスが出力されている間だけ電源を投入され、
    該タイミング・パルスが出力されている間に該親局に設
    置されている電話機に発呼し、前記個別端末を該第二の
    通信網に接続する携帯無線電話機と、を備えることを特
    徴とする回線のバックアップ装置。
  4. 【請求項4】 請求項2又は請求項3記載の回線のバッ
    クアップ装置であって、 前記子局には、前記私設通信網に障害を検出した信号に
    よって自局の個別端末を前記第二の通信網側に切り替え
    るスイッチを備えることを特徴とする回線のバックアッ
    プ装置。
  5. 【請求項5】 請求項2又は請求項3記載の回線のバッ
    クアップ装置であって、 前記親局には、 前記私設通信網に障害を検出した時には、前記共通端末
    を前記第二の通信網に切り替えるスイッチを、 前記子局には、 該私設通信網に障害を検出した時には、前記個別端末を
    前記第二の通信網に切り替えるスイッチを備えることを
    特徴とする回線のバックアップ装置。
  6. 【請求項6】 請求項2乃至請求項5のいずれかに記載
    の回線のバックアップ装置であって、 前記第一の制御回路は、 チャネル毎に警報が発生していることを示す信号と、い
    ずれかのチャネルに警報が発生していることを示す信号
    とを生成し、 該いずれかのチャネルに警報が発生していることを示す
    信号によってカウントを開始し、 該カウント値からチャネル毎に異なる一対のカウント値
    を認識する信号を生成し、 該一対のカウント値を認識する信号を開始時刻と終了時
    刻とする、チャネル毎に異なるパルス信号を生成し、 チャネル毎に、該チャネル毎に異なるパルス信号と上記
    チャネル毎に警報が発生していることを示す信号との論
    理積信号を生成し、 チャネル毎の該論理積信号の論理和信号を以て上記タイ
    ミング・パルスとする第一の制御回路であることを特徴
    とする回線のバックアップ装置。
  7. 【請求項7】 請求項2乃至請求項5のいずれかに記載
    の回線のバックアップ装置であって、 前記第二の制御回路は、 前記子局に割当てられたチャネルの警報を検出し、 該警報を検出した信号によってカウントを開始し、 該カウント値から該子局に割当てられたチャネルに固有
    な一対のカウント値を認識する信号を生成し、 該一対のカウント値を認識する信号を開始時刻と終了時
    刻とする、該子局に割り当てられたチャネルに固有なパ
    ルス信号を生成し、 該パルス信号を以て前記タイミング・パルスとする第二
    の制御回路であることを特徴とする回線のバックアップ
    装置。
JP8117392A 1996-03-18 1996-05-13 回線のバックアップ方式及びバックアップ装置 Withdrawn JPH09312691A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012175431A (ja) * 2011-02-22 2012-09-10 Panasonic Corp 遠隔検針システム、インターフェース装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012175431A (ja) * 2011-02-22 2012-09-10 Panasonic Corp 遠隔検針システム、インターフェース装置

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